JPH0520321B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ゴミ、物品等の投入容器に関し、
詳しくは、台所などの調理場において調理後の生
ゴミ等を収納するために流し台等に設置されるゴ
ミ投入容器に関する。

［従来の技術］ 従来、この種のゴミ投入容器としては、プラス
チツク、アルミニウム製等の三角形状の容器を流
し台の角に置くか、このような容器内に袋を内装
し、あるいは袋を取付具に取付て構成され、容器
とか袋に生ゴミを投入するような使用の仕方で生
ゴミが処理されている。

［解決しようとする問題点］ しかし、後者のゴミ袋を取付けて使用するもの
にあつては、確実に袋を取付けるために取付け機
構が必要とされる上に、生ゴミの重さに耐えかね
て、取付部分から袋が外れたり、その取付が不確
実であつたりする。しかも、袋の取付けが煩わし
く、取り外し難いなどの欠点がある。

また、三角形状の容器などにあつては、直接生
ゴミを入れることから、ゴミを捨てた後も、ぬる
ぬるとして、悪臭が残留し、また、容器自体が調
理に邪魔になることも多い。

この発明は、このような従来技術の問題点を解
決するものであつて、特別な取付け機構を必要と
せずに、確実に袋を保持し、かつ着脱が容易なゴ
ミ、物品等の投入容器を提供することを目的とす
る。

［問題点を解決するための手段］ このような目的を達成するためのこの発明のゴ
ミ、物品等の投入容器の特徴は、所定の外径のリ
ング部を有し袋を吊す袋支持枠と、広げたときの
径が前記外径より小さいくびれ部分を開口側の有
しリング部が前記くびれ部分より奥に挿入されて
リング部の内側に向けて裏返されることによりく
びれ部分がリング部の外周の下側に位置してリン
グ部に吊されて支持される袋とを備えるもので
あ。

［作用］ このように開口部側にくびれ部分を有する袋を
使用してこれをくびれ部分より大きい外形のリン
グ部に装着して、袋を反転させることによりくび
れ部分をリング部に下側で引つ掛かけて係止する
ことになるので、確実に袋を取付けることがで
き、多少大きな力が加えられても外れ難い。

しかも、リング部からの袋の取外しは、袋の上
部を破つてもよいし、袋のくびれ部分の一部を一
方向に引張ればよく、リング部から簡単に外すこ
とができる。なお、このような袋の取外しとか、
袋のリング部への装着は、リング部か袋のいずれ
か一方が可撓性のものであればいつそう取外し易
く、たとえ、いずれもが可撓性のない場でも、リ
ング部の外径と袋のくびれ部分の径とが一定の関
係にあれば十分である。

その結果、特別な取付け機構を必要とせずに確
実に袋を保持でき、かつ着脱が容易なゴミ、物品
等の投入容器を実現できる。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。

第１図は、この発明のゴミ、物品等の投入容器
を調理用生ゴミ収納容器に適用した場合の一実施
例の外観図であり、第２図ａは、その袋支持枠と
ゴミ袋とを分離した状態のゴミ袋の説明図、第２
図ｂは、その袋支持枠の説明図、第２図ｃは、袋
支持枠のブラケツト部とリング部と取付金具との
関係を示す側面図、第２図ｄ乃至ｆは、その袋支
持枠にゴミ袋を装着する場合の説明図、第３図
は、袋の取外し方の説明図、第４図は、袋にミシ
ン目を入れた状態の説明図、第５図ａ，ｂ及びｃ
は、その流し台への取付け構造の説明図、第６図
は、この発明のゴミ、物品等の投入容器を壁掛け
用植木鉢容器に適用した他の一実施例の外観図で
ある。

なお、以上の各図において同等の構成要素は同
一の符号で示す。

第１図において、１は、調理用生ゴミ収納容器
であつて、リング状の袋支持枠２と、メツシユ状
のゴミ袋３とから構成されていて、リング状の袋
支持枠２は、そのブラケツト部２ａを介して流し
台６のシンク４の外側周面４ａに取付金具５を介
し、その端部に枢支され、上下方向に回動可能に
固定されている。なお、取付金具５の裏面側に
は、両面接着シート５ａ等が貼着されていて、こ
の両面接着シート５ａ等により取付金具５が流し
台６にそれを傷つけることなく固定されている。

ゴミ袋３は、第２図ａに見るように、水切りの
ためのメツシユ部３ａとその上部に設けられた開
口部３ｃとこの開口部３ｃ側に設けられた５mm〜
十数mmの幅のくびれ部３ｂとから構成されてい
て、くびれ部３ｂの内径は、袋支持枠２の外径よ
り小さいものとなつている。なお、ここでは、こ
のくびれ部３ｂの内径は、次に説明する袋支持枠
２のリング部２ｂの内径にほぼ等しいかそれ以下
のものであつて、ここでの袋の径とは、開口部３
ｃを円形にしたときのものである。

袋支持枠２は、第２図ｂに見るように、一本の
金属棒を曲げてブラケツト部２ａと円形のリング
部２ｂとを一体的に形成したものであつて、その
両端部が曲折されていて、この部分が取付金具５
の固定溝５ｂに挿入されていて、取付金具５をも
つて袋支持枠２が流し台６に固定されるものであ
る。しかも、そのブラケツト部２ａとリング部２
ｂとの関係は、第２図ｃに見るように、ブラケツ
ト部２ａの先端部２ｃがリング部２の内側に向か
つて傾斜するようになつていて、装着されたとき
にゴミ袋３のくびれ部３ｂがリング部２ｂの内周
まで覆いかぶさるようになつている。

このような袋支持枠２とゴミ袋３とは、第２図
ｄに見るように、ゴミ袋３を扁平にしたときの開
口部３ｃの幅（Ｗ＝π・Ｄ／２、ただしＤはくび
れ部３ｂの直径）がリング部２ｂの外側直径
（D′）より長くなる範囲を利用し、くびれ部３ｂ
をリング部２ｂに装着するものである。

すなわち、くびれ部３ｂの直径Ｄとリング部２
ｂの外径D′との関係がＤ＜D′＜Ｗ＝π・Ｄ／２
の範囲にある場合である。

このような場合には、そのままリング部２ｂを
くびれ部２ｂに挿入してゴミ袋３の奥まで挿通で
き、この奥まで挿入した状態でゴミ袋３は、第２
図ｅに見るように、袋の底部がリング部２ｂに対
して上方へ立てられ、次に第２図ｆに見るよう
に、袋が裏返しにされて、リング部２ｂの内側に
挿通され、くびれ部３ｂがリング部２ｂの外周の
下側に位置してリング部２ｂで支持されるものと
なる。

その取外しについては、第３図に示されるよう
に、リング部２ｂの外径に接するくびれ部３ｂの
一部をつまんで、一方向に引張り、強制的にリン
グ部２ｂからその一部を外せば容易にリング部２
ｂから全体を取外すことができる。

また、ゴミ袋３の材質が比較的強い樹脂等によ
る場合などは、第４図に示すように、くびれ部３
ｂにあらかじめ縦のミシン目３ｄを入れて置くこ
とで、このミシン目３ｄを切断してゴミ袋３を袋
取付枠２から容易に取外すことができる。さら
に、リング部２ｂ側の一部を切断しておけば、同
様にリング部２ｂの径を小さくすることでゴミ袋
３は容易に取外せる。なお、ゴミ袋２自体の材料
として可撓性のあるものを使用することによつて
も同様に取外しし易いものとなる。

特に、リング部２ｂを切断しておいたり、袋支
持枠２を弾性部材で構成すれば、その径を一時的
に小さくできるし、ゴミ袋３を可撓性のもので構
成しておけば、リング部２ｂの内径よりさらに小
さな径のくびれ部３ｂを形成でき、ゴミ袋３の袋
支持枠２との保持関係は強固なものとなる。な
お、リング部２ｂの一部を切断しておくような場
合には、ブラケツト部２ａでそれらは一体的に結
合されている必要がある。

ここで、ゴミ袋３としては、合成樹脂製のメツ
シユシートを用いて、これを袋とすることもで
き、さらに塩化ビニールとか、ポリエチレンなど
の合成樹脂の袋に多数の開孔を設けることでも製
造できる。また、メツシユ状の不織布等を使用す
ることも可能であり、その材質、形状を問うもの
でない。

ところで、第１図の外観図では、袋支持枠２は
流し台６に対して固定取付状態にある。しかし、
これは、着脱できるような取付構造を採ることが
できる。第５図ａ，ｂは、このような場合の袋支
持枠１０とこれを着脱できように取付ける取付金
具との関係を示している。

袋支持枠１０は、ブラケツト部１０ａとリング
部１０ｂとからなり、ブラケツト部１０ａの先端
部１０ｃを２本の差込みピン構造として、これに
対する取付金具１１に２つの挿入溝１１ａを設け
ることで、流し台６に対して水平方向で着脱でき
るようになつていて、取付金具１１が流し台６の
シンク４の外側周面にその裏面側に貼着された状
態で溝が孔となり、先端部１０ｃが固定されるも
のである。なお、この場合には、袋支持枠１０
は、不使用時に上方向に回動せずに単に取外され
る。

第５図ｂは、袋支持枠１０のブラケツト部１０
ａの部分を差込みピン構造とした他の例を示すも
ので、この場合には、第５図ａのものと相違し、
垂直方向で袋支持枠１０が装着できる。その取付
金具１１は、差し込み孔１１ｂ，１１ｂを有して
いて、流し台６のシンク４の側壁面に取付けられ
る。また、この取付金具を第５図ｃに示すような
取付金具１２のようなものとすれば、シンクが２
つのに分割された境の枠とか、シンクに架け渡し
たフレームに引つ掛け爪１２ａを上部から嵌合さ
せて装着するようにもできる。このような取付金
具１２を用いる場合は、流し台６側に接着固定す
る必要はなく、金具自体も取外し可能であつて、
袋支持枠１０の取付位置が移動できる利点があ
る。

第６図は、袋支持枠２を室内の柱１４に取付
け、袋をゴミ袋ではなく、防水性の透明な合成樹
脂袋１３として、植木鉢をセツトするようにした
容器の例である。このようにすれば、植木鉢に水
を与えても水漏れが防止でき、比較的高い位置に
配置されていても袋の取り替え等が容易である。
なお、１３ａは、袋本体であり、１３ｂがそのく
びれ部である。そして、植木鉢自体は袋支持枠１
０が同時に鉢の支持枠となり、袋自体には大きな
力が加わらない。

このような場合には、くびれ部１３ｂの径をリ
ング部１０ｂの径よりあまり小さくしなくても済
む。なお、これをゴミ箱等の代わりに使用できる
ことはもちろんであり、他の各種の物品投入容器
として使用できることももちろんである。

以上説明してきたが、袋は、メツシユ状のもの
に限定されるものではなく、水切り等が必要な生
ゴミ袋にあつても、すべてに開孔を設ける必要は
ない。また、袋のくびれ部の下側に袋の口を締め
るための紐を周囲に回して装着しておくようにし
てもよい。

袋支持枠の材質も金属に限定されるものではな
く、樹脂製のものであつてもよく、さらに、その
形状も円形である必要はない。楕円形又は四角い
ものであつてもよい。特に、円形でない場合に
は、くびれ部との関係で枠側が一時的に変形する
か、一部に切断部を設けて変形させるような形状
とすればよい。

また、実施例では、リング部とブラケツト部と
の接続部分をリング部内側方向に曲げてくびれ部
が装着され易いように構成しているが、これら
は、一体的に構成される必要はなく、別々のもの
を接合或いは接続して形成してもよい。

また、ブラケツト部とリング部との前記接続部
分を内側に曲げているのは、くびれ部がリング部
の外径に均等に掛かるようにするための逃げ部分
を作るためであつて、可撓性のある材質の袋を使
用すれば、このような曲折部を設けなくてもリン
グ部外周に密着して固定される。このようなもの
は、袋自体にあまり大きな力がかからないものに
使用できる。袋に大きな力が加わる場合には、前
記接続部分のようにある程度の傾斜を設けるが、
袋のくびれ部を引つ掛けるために逆にリング部側
に突起等を設けることができる。

なお、第６図に示すように袋自体に力のかから
ない袋を支持するような場合には、特に前記のよ
うな曲折部を設ける必要はない。

実施例では、ブラケツト部と取付金具とが別体
となつているが、これらは一体として形成されて
いてもよい。また、ブラケツト部との取付金具、
その取付機構は実施例に限定されるものではな
く、種々のものを使用できる。

［発明の効果］ 以上の説明から理解できるように、この発明に
あつては、開口部側にくびれ部分を有する袋を使
用してこれをくびれ部分より大きい外径のリング
部に装着して、袋を反転させることによりくびれ
部分をリング部に下側で引つ掛かけて係止するこ
とになるので、確実に袋を取付けることができ、
多少大きな力が加えられても外れ難い。

しかも、リング部からの袋の取外しは、袋の上
部を破つてもよいし、袋のくびれ部分の一部を一
方向に引張ればよく、リング部から簡単に外すこ
とができる。なお、このような袋の取外しとか、
袋のリング部への装着は、リング部か袋のいずれ
か一方が可撓性のものであればいつそう取外し易
く、たとえ、いずれもが可撓性のない場でも、リ
ング部の外径と袋のくびれ部分の径とが一定の関
係にあれば十分である。

その結果、特別な取付け機構を必要とせずに確
実に袋を保持でき、かつ着脱が容易なゴミ、物品
等の投入容器を実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明のゴミ、物品等の投入容器
を調理用生ゴミ収納容器に適用した場合の一実施
例の外観図であり、第２図ａは、その袋支持枠と
ゴミ袋とを分離した状態のゴミ袋の説明図、第２
図ｂは、その袋支持枠の説明図、第２図ｃは、袋
支持枠のブラケツト部とリング部と取付金具との
関係を示す側面図、第２図ｄ，ｅ及びｆは、その
袋支持枠にゴミ袋を装着する場合の説明図、第３
図は、袋の取外し方の説明図、第４図は、袋にミ
シン目を入れた状態の説明図、第５図ａ，ｂ及び
ｃは、その流し台への取付け構造の説明図、第６
図は、この発明のゴミ、物品等の投入容器を壁掛
け用植木鉢容器に適用した他の一実施例の外観図
である。 １……調理用生ゴミ収納容器、２……袋支持
枠、２ａ……ブラケツト部、２ｂ……リング部、
３……ゴミ袋、３ａ……くびれ部、４……シン
ク、５……取付金具、６……流し台。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 所定の外径のリング部を有し袋を吊す袋支持
   枠と、広げたときの径が前記外径より小さいくび
   れ部分を開口側に有し前記リング部が前記くびれ
   部分より奥に挿入されて前記リング部の内側に向
   けて裏返されることにより前記くびれ部分が前記
   リング部の外周の下側に位置して前記リング部に
   吊されて支持される袋とを備えるゴミ、物品等の
   投入容器。 ２ 袋支持枠は、リング部と取付金具に結合され
   るブラケツト部とからなり、前記リング部のブラ
   ケツト部との接続部分がリング部の内側方向に曲
   折又は前記リング部より突出していることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のゴミ、物品等
   の投入容器。 ３ 袋が多数の開孔を有するゴミ袋であり、袋支
   持枠は、流し台に取付られることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項又は第２項記載のゴミ、物品
   等の投入容器。 ４ 袋支持枠は流し台に着脱可能な支持具を介し
   て取付られることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項又は第２項記載のゴミ、物品等の投入容器。