JPH0520270U

JPH0520270U - シングルインライン形状電気部品

Info

Publication number: JPH0520270U
Application number: JP6910891U
Authority: JP
Inventors: 敦則高木
Original assignee: 日本電気エンジニアリング株式会社
Priority date: 1991-08-29
Filing date: 1991-08-29
Publication date: 1993-03-12

Abstract

(57)【要約】【目的】基板上に取り付けたときに傾かずに固定でき
るようにする。【構成】情報処理装置に使用されるシングルインライ
ン形状電気部品において、集積回路が内蔵されたソケッ
トの両端部にその横幅より広い幅で一体に形成された安
定部を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は情報処理装置に使用されるシングルインライン形状電気部品に利用する。本考案は基板上で傾いて固定されることを防止できるシングルインライン形状電気部品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のシングルインライン形状電気部品（以下ＳＩＰ部品という）をシングルインラインＩＣソケットを例に説明する。図５は従来のシングルインラインＩＣソケットの構成を示す図である。従来のシングルインラインＩＣソケット１０は縦Ａ×横Ｂ×高さＣの直方体の形状が主流である。また、縦Ａの寸法は端子極数により、高さＣの寸法は種類によりさまざまであり、横Ｂの寸法は約１ピッチ（約２．５４ｍｍ）が主流である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のＳＩＰ部品は図５に示すように横Ｂ寸法が狭いために図６に示すように基板６に実装したときに。側面方向、すなわち、Ｄ方向およびＥ方向からの外力に対し安定性が悪く、基板上に半田付けする際、傾いて半田付けされてしまう問題があった。

【０００４】本考案はこのような問題を解決するもので、基板に接続端子を安定した状態で載置し、傾いた状態で半田付けされてしまうことを防止できるシングルインライン形状電気部品を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ソケットに集積回路が内蔵され、このソケットを基板に接続するための接続端子を備えたシングルインライン形状電気部品において、前記ソケットの長手方向の両端部にその横幅より広い幅で一体に形成された安定部を設けたことを特徴とする。

【０００６】前記安定部が基板への接続後に容易に分離できる構造であることができ、また、前記接続端子の少なくとも一部がＶ字形に形成され、前記基板に設けられた取り付け孔に挿通したときに反力を生じるＶ字形接続端子を用いるか、あるいは前記接続端子の少なくとも二つが長手方向を中心に相互に反対方向に折り曲げられ、前記基板の表面で電気的に接触する表面接続端子を用いることもできる。

【０００７】

【作用】

集積回路が内蔵されたソケットの両端部に、その横幅より広い幅を有する安定部を設け、長手方向を中心にした左右方向からの外力に対し安定性をもたせる。これにより基板上に取り付けたときの傾きがなくなり、安定した状態で接続端子に半田付けを行うことができ、製造歩留りを向上させることができる。

【０００８】接続端子の半田付け後に安定部を容易に分離できる構造にすることも可能であり、このようにすれば取り付け後不要となる安定部は取り除くことができる。また、両端部側に位置する接続端子をＶ字形とし、基板の取り付け孔に挿通したときの反力を利用して固定することもでき、あるいは接続端子の一部を基板表面で電気的に接触するように折り曲げ、左右一対となるように配置することにより取り付け時の安定性をもたせることもできる。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案実施例を図面を参照して説明する。

【００１０】（第一実施例）図１（ａ）〜（ｃ）は本考案第一実施例の構成を示す平面図、側面図、および正面図である。

【００１１】本考案第一実施例は、集積回路を内蔵したシングルインラインＩＣソケット１の両端部に、そのソケット１の横幅よりも広い幅を有する安定部３が一体形成される。すなわちシングルインラインＩＣソケット１の横幅寸法ａと安定部３の横幅寸法ｂとはａ＜ｂになるように構成される。これにより、シングルインラインＩＣソケット１の横幅より安定部３の幅が広くなるためにシングルインラインＩＣソケット１の側面側からの外力に対し安定性を増加させることができる。

【００１２】（第二実施例）図２（ａ）〜（ｃ）は本考案第二実施例の構成を示す平面図、側面図、および正面図である。

【００１３】本考案第二実施例は、シングルインラインＩＣソケット１の長手方向の両端部に簡単に切断可能な安定部４が形成される。シングルインラインＩＣソケット１の横幅寸法ａと安定部４との横幅寸法ｂとはａ＜ｂのように構成され、これによりシングルインラインＩＣソケット１の横幅より安定部４の幅が広くなるためにシングルインラインＩＣソケット１の側面側からの外力に対し安定性を増加させることができる。

【００１４】また、本第二実施例は拡大図に示すようにシングルインラインＩＣソケット１と安定部４との接続部がＶ型エッジの切り欠きによって形成されているために、シングルインラインＩＣソケット１を基板に半田付けした後に簡単に切断し取り除くことができる。

【００１５】（第三実施例）図３（ａ）〜（ｃ）は本考案第三実施例の構成を示す平面図、側面図、および正面図であり、同図（ｄ）はＶ字型接続端子と基板との結合を示す拡大図である。

【００１６】本考案第三実施例は、シングルインラインＩＣソケット１の両端に端子先端がＶ字型形状に形成されたＶ字型接続端子５を備える。

【００１７】Ｖ字型接続端子５は図３（ｄ）に示すように構成され、シングルインラインＩＣソケット１との未接続部分がｃ方向に押されることによるｄ方向およびｅ方向への反力を生じ、その反力により基板６に固定される。

【００１８】（第四実施例）図４（ａ）〜（ｃ）は本考案第四実施例の構成を示す平面図、側面図、および正面図である。

【００１９】本考案第四実施例は、シングルインラインＩＣソケット１の両端部から両側２端子ずつ合計４端子がそれぞれ振り分けられた状態で基板に電気的に接触する表面接続端子７を備える。すなわち、シングルインラインＩＣソケット１の長手方向を中心として片側方向に各々２端子が表面実装されるように配置され、シングルインラインＩＣソケット１の側面側からの外力に対する安定性を得ることができる。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、ＳＩＰ部品の側面方向からの外力にたいする安定性をもたせることができ、基板に半田付けするときに傾いて固着されることを防止することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本考案第一実施例の構成を示す平面
図、（ｂ）はその側面図、（ｃ）はその正面図。

【図２】（ａ）は本考案第二実施例の構成を示す平面
図、（ｂ）はその側面図、（ｃ）はその正面図。

【図３】（ａ）は本考案第三実施例の構成を示す平面
図、（ｂ）はその側面図、（ｃ）はその正面図、（ｄ）
はＶ字型接続端子と基板との結合を示す拡大図。

【図４】（ａ）は本考案第二実施例の構成を示す平面
図、（ｂ）はその側面図、（ｃ）はその正面図。

【図５】（ａ）は従来例の構成を示す平面図、（ｂ）は
その側面図、（ｃ）はその正面図。

【図６】従来例における側面方向から受ける外力を説明
する図。

【符号の説明】

１、１０シングルインラインＩＣソケット２接続端子３、４安定部５Ｖ字型接続端子６基板７表面接続端子

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ソケットに集積回路が内蔵され、このソ
ケットを基板に接続するための接続端子を備えたシング
ルインライン形状電気部品において、前記ソケットの長手方向の両端部にその横幅より広い幅
で一体に形成された安定部を設けたことを特徴とするシ
ングルインライン形状電気部品。
【請求項２】前記安定部が基板への接続後に容易に分
離できる構造である請求項１記載のシングルインライン
形状電気部品。
【請求項３】前記接続端子の少なくとも一部がＶ字形
に形成され、前記基板に設けられた取り付け孔に挿通し
たときに反力を生じるＶ字形接続端子である請求項１記
載のシングルインライン形状電気部品。
【請求項４】前記接続端子の少なくとも二つが長手方
向を中心に相互に反対方向に折り曲げられ、前記基板の
表面で電気的に接触する表面接続端子である請求項１記
載のシングルインライン形状電気部品。