JPH0520261B2 - - Google Patents
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- JPH0520261B2 JPH0520261B2 JP24732687A JP24732687A JPH0520261B2 JP H0520261 B2 JPH0520261 B2 JP H0520261B2 JP 24732687 A JP24732687 A JP 24732687A JP 24732687 A JP24732687 A JP 24732687A JP H0520261 B2 JPH0520261 B2 JP H0520261B2
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Landscapes
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は、プリント配線板等の積層成形品の製
造方法に係り、特に接着樹脂成分の少ない積層成
形品の製造や、凹凸に富んだ積層成形品の製造に
適用して好適な積層成形品の製造方法に関するも
のである。
造方法に係り、特に接着樹脂成分の少ない積層成
形品の製造や、凹凸に富んだ積層成形品の製造に
適用して好適な積層成形品の製造方法に関するも
のである。
(従来技術とその問題点)
プリント配線板等の積層成形品は、一般に、複
数の積層素材を積み重ねてなる積層物を加熱、加
圧、冷却して、該積層物を一体化することによ
り、製造されている。
数の積層素材を積み重ねてなる積層物を加熱、加
圧、冷却して、該積層物を一体化することによ
り、製造されている。
ところで、このような積層成形品の製造手法の
一つとして、従来より、ホツトプレス装置を用い
た熱圧方式が知られている。かかる熱圧方式によ
れば、積層物に対して充分な圧力を加えることが
できるため、積層物を構成する各積層素材を相互
に充分大きな接着力をもつて、しかも相互に充分
密着させた状態で接着することができるのであ
り、例えばプリント配線板の製造に適用した場合
において、剥離強度の強い、電気的特性に優れた
プリント配線板を製造することができるといつた
長所があるのである。
一つとして、従来より、ホツトプレス装置を用い
た熱圧方式が知られている。かかる熱圧方式によ
れば、積層物に対して充分な圧力を加えることが
できるため、積層物を構成する各積層素材を相互
に充分大きな接着力をもつて、しかも相互に充分
密着させた状態で接着することができるのであ
り、例えばプリント配線板の製造に適用した場合
において、剥離強度の強い、電気的特性に優れた
プリント配線板を製造することができるといつた
長所があるのである。
しかしながら、かかる熱圧方式は、積層物に対
して、積層素材の重ね合わせ方向だけに大きな圧
力を加えるものであるため、積層素材間から接着
樹脂成分が流出し易いといつた問題があり、それ
故、フレキシブルプリント配線板等、接着樹脂成
分の少ない積層成形品の製造には、必ずしも好適
に適用できるとは言い難い面があつた。また、か
かる熱圧方式は、専ら、凹凸の少ない平坦な積層
成形品を製造の対象とするものであり、補強材が
一体成形されるフレキシブルプリント配線板等、
凹凸に富んだ積層成形品や、細長い形状の積層成
形品の製造には、適用することが難しいといつた
問題もあつた。
して、積層素材の重ね合わせ方向だけに大きな圧
力を加えるものであるため、積層素材間から接着
樹脂成分が流出し易いといつた問題があり、それ
故、フレキシブルプリント配線板等、接着樹脂成
分の少ない積層成形品の製造には、必ずしも好適
に適用できるとは言い難い面があつた。また、か
かる熱圧方式は、専ら、凹凸の少ない平坦な積層
成形品を製造の対象とするものであり、補強材が
一体成形されるフレキシブルプリント配線板等、
凹凸に富んだ積層成形品や、細長い形状の積層成
形品の製造には、適用することが難しいといつた
問題もあつた。
一方、これに対して、ガスの封入圧を利用して
積層物を加圧するようにしたオートクレープ方式
が知られている。かかるオートクレープ方式によ
れば、積層物の全周に圧力を加えることができる
ため、積層物を構成する積層素材間からの接着樹
脂成分の無駄な流出を良好に防止できるのであ
り、それ故、フレキシブルプリント配線板等、接
着樹脂成分の少ない積層成形品の製造にも好適に
適用することができるのである。また、かかるオ
ートクレープ方式では、加圧力がガスを介して積
層物に作用させられるため、積層物に対して加圧
力を、その積層物の形状に拘わらず、良好に作用
させることができるのであり、それ故、補強材が
一体成形されるフレキシブルプリント配線板等、
凹凸に富んだ積層成形品や、細長い形状の積層成
形品の製造に対しても、好適に適用することがで
きるのである。
積層物を加圧するようにしたオートクレープ方式
が知られている。かかるオートクレープ方式によ
れば、積層物の全周に圧力を加えることができる
ため、積層物を構成する積層素材間からの接着樹
脂成分の無駄な流出を良好に防止できるのであ
り、それ故、フレキシブルプリント配線板等、接
着樹脂成分の少ない積層成形品の製造にも好適に
適用することができるのである。また、かかるオ
ートクレープ方式では、加圧力がガスを介して積
層物に作用させられるため、積層物に対して加圧
力を、その積層物の形状に拘わらず、良好に作用
させることができるのであり、それ故、補強材が
一体成形されるフレキシブルプリント配線板等、
凹凸に富んだ積層成形品や、細長い形状の積層成
形品の製造に対しても、好適に適用することがで
きるのである。
しかしながら、かかるオートクレープ方式は、
上述のように、積層物をガス圧で加圧するもので
あるところから、その積層物に対する加圧力を充
分大きくすることができず、積層素材間の接着強
度や密着性をある程度犠牲にせざるを得ないとい
つた問題があり、プリント配線板の製造に適用し
た場合において、必ずしも充分な剥離強度や電気
的特性が得られないといつた問題があつた。
上述のように、積層物をガス圧で加圧するもので
あるところから、その積層物に対する加圧力を充
分大きくすることができず、積層素材間の接着強
度や密着性をある程度犠牲にせざるを得ないとい
つた問題があり、プリント配線板の製造に適用し
た場合において、必ずしも充分な剥離強度や電気
的特性が得られないといつた問題があつた。
(解決手段)
本発明は、このような事情を背景として、上記
オートクレーブ方式と同様、凹凸に富んだ複雑な
形状の積層成形品等の製造にも好適に適用するこ
とができ、しかもオートクレープ方式よりも積層
物に対する加圧力を著しく増大することのできる
積層成形品の製造方法を提供するために為された
ものであり、その要旨とするところは、(a)加熱、
冷却可能な下定盤上に積層物を載置して、耐熱性
フイルム材で覆う工程と、(b)該下定盤と、下方に
開口する凹所を備えた加熱、冷却可能な上定盤と
を、該下定盤上に載置された積層物を該上定盤の
凹所内に収容するように、且つ耐熱性フイルム材
の周縁部を該下定盤と上定盤との間で挟持するよ
うに、圧締する工程と、(c)積層物が収容された耐
熱性フイルム材と下定盤との間の空間を、該下定
盤に形成された脱気孔を通じて真空脱気する工程
と、(d)かかる真空脱気下において、積層物が収容
された空間内が所定の真空度に達したとき、前記
上定盤に形成された樹脂注入孔を通じて、耐熱性
フイルム材と該上定盤との間の空間内に所定の低
温度溶融性の溶融樹脂材料を注入し、充満させる
工程と、(e)かかる溶融樹脂材料の充満後におい
て、その樹脂圧力を調整しつつ、上定盤と下定盤
とを加熱して、積層物を加圧、加熱する工程と、
(f)かかる加熱後において、上定盤と下定盤とを冷
却して、積層物を冷却、固化し、該積層物を一体
化する工程と、(g)該積層物の一体化後、該積層物
を下定盤と上定盤との間から取り出すと共に、耐
熱性フイルム材から離脱せしめる工適とを、含む
ことにある。
オートクレーブ方式と同様、凹凸に富んだ複雑な
形状の積層成形品等の製造にも好適に適用するこ
とができ、しかもオートクレープ方式よりも積層
物に対する加圧力を著しく増大することのできる
積層成形品の製造方法を提供するために為された
ものであり、その要旨とするところは、(a)加熱、
冷却可能な下定盤上に積層物を載置して、耐熱性
フイルム材で覆う工程と、(b)該下定盤と、下方に
開口する凹所を備えた加熱、冷却可能な上定盤と
を、該下定盤上に載置された積層物を該上定盤の
凹所内に収容するように、且つ耐熱性フイルム材
の周縁部を該下定盤と上定盤との間で挟持するよ
うに、圧締する工程と、(c)積層物が収容された耐
熱性フイルム材と下定盤との間の空間を、該下定
盤に形成された脱気孔を通じて真空脱気する工程
と、(d)かかる真空脱気下において、積層物が収容
された空間内が所定の真空度に達したとき、前記
上定盤に形成された樹脂注入孔を通じて、耐熱性
フイルム材と該上定盤との間の空間内に所定の低
温度溶融性の溶融樹脂材料を注入し、充満させる
工程と、(e)かかる溶融樹脂材料の充満後におい
て、その樹脂圧力を調整しつつ、上定盤と下定盤
とを加熱して、積層物を加圧、加熱する工程と、
(f)かかる加熱後において、上定盤と下定盤とを冷
却して、積層物を冷却、固化し、該積層物を一体
化する工程と、(g)該積層物の一体化後、該積層物
を下定盤と上定盤との間から取り出すと共に、耐
熱性フイルム材から離脱せしめる工適とを、含む
ことにある。
(作用・効果)
かかる本発明手法によれば、加圧力が流動性の
溶融樹脂材料を介して積層物に作用せしめられる
ため、積層物(積層成形品)の形状に拘わらず、
積層物に対して加圧力を良好に作用させることが
できるのであり、従つて、従来のオートクレープ
方式と同様、補強材が一体成形されるフレキシブ
ルプリント配線板等、凹凸に富んだ積層成形品
や、細長い形状の積層成形品の製造にも、好適に
適用することができるのである。
溶融樹脂材料を介して積層物に作用せしめられる
ため、積層物(積層成形品)の形状に拘わらず、
積層物に対して加圧力を良好に作用させることが
できるのであり、従つて、従来のオートクレープ
方式と同様、補強材が一体成形されるフレキシブ
ルプリント配線板等、凹凸に富んだ積層成形品
や、細長い形状の積層成形品の製造にも、好適に
適用することができるのである。
また、本発明手法に従えば、オートクレープ方
式と同様、積層物の全周に加圧力を作用されるこ
とができるため、積層物を構成する積層素材間か
らの接着樹脂成分の無駄な流出を良好に防止する
ことができるのであり、それ故、オートクレープ
方式と同様に、フレキシブルプリント配線板等、
接着樹脂成分の少ない積層成形品の製造に対して
も、好適に適用することができるのである。
式と同様、積層物の全周に加圧力を作用されるこ
とができるため、積層物を構成する積層素材間か
らの接着樹脂成分の無駄な流出を良好に防止する
ことができるのであり、それ故、オートクレープ
方式と同様に、フレキシブルプリント配線板等、
接着樹脂成分の少ない積層成形品の製造に対して
も、好適に適用することができるのである。
しかも、本発明手法では、溶融樹脂材料の樹脂
圧力が加圧力として積層物に作用せしめられるよ
うになつているため、従来のオートクレープ方式
に比べて、積層物に対する加圧力を充分大きくす
ることができるのであり、オートクレープ方式を
採用する場合に比べて、積層成形品を構成する積
層素材間の接着力および密着性を大幅に向上する
ことができるのである。そしてそれ故、プリント
配線板の製造に適用した場合において、オートク
レープ方式によつて製造されるプリント配線板よ
りも、積層素材の剥離強度および電気的特性等に
優れたプリント配線板を得ることができるのであ
る。
圧力が加圧力として積層物に作用せしめられるよ
うになつているため、従来のオートクレープ方式
に比べて、積層物に対する加圧力を充分大きくす
ることができるのであり、オートクレープ方式を
採用する場合に比べて、積層成形品を構成する積
層素材間の接着力および密着性を大幅に向上する
ことができるのである。そしてそれ故、プリント
配線板の製造に適用した場合において、オートク
レープ方式によつて製造されるプリント配線板よ
りも、積層素材の剥離強度および電気的特性等に
優れたプリント配線板を得ることができるのであ
る。
(実施例)
以下、本発明をより一層具体的に明らかにする
ために、その一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
ために、その一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
先ず、第1図には、本発明手法を好適に実施す
るための積層成形品の製造装置の一例が示されて
いる。そこにおいて、10は、下定盤としての可
動盤であつて、圧締シリンダ12のラム14に取
り付けられており、ポンプ84との間に配設され
た電磁切換弁16の切換作動に基づく該ラム14
の昇降作動に従つて、複数のタイバー18(ここ
では、一つだけが示されている)に案内されて昇
降せしめられるようになつている。また、同図
中、20は、可動盤10の上方に配置された上定
盤であつて、タイバー18に固設された固定盤2
2の下面に取り付けられている。なお、図中、9
0は、ポンプ84から吐出された作動油の圧力を
規制するためのリリーフ弁であり、また92は、
可動盤10の上定盤20に対する圧締力を規制す
るためのリリーフ弁である。
るための積層成形品の製造装置の一例が示されて
いる。そこにおいて、10は、下定盤としての可
動盤であつて、圧締シリンダ12のラム14に取
り付けられており、ポンプ84との間に配設され
た電磁切換弁16の切換作動に基づく該ラム14
の昇降作動に従つて、複数のタイバー18(ここ
では、一つだけが示されている)に案内されて昇
降せしめられるようになつている。また、同図
中、20は、可動盤10の上方に配置された上定
盤であつて、タイバー18に固設された固定盤2
2の下面に取り付けられている。なお、図中、9
0は、ポンプ84から吐出された作動油の圧力を
規制するためのリリーフ弁であり、また92は、
可動盤10の上定盤20に対する圧締力を規制す
るためのリリーフ弁である。
ここにおいて、可動盤10には、図示されてい
るように、加熱媒体および冷却媒体を流通させる
ための媒体通路24が形成されており、該媒体通
路24内に流通させる媒体を選択することによつ
て、該可動盤10を任意に加熱乃至は冷却できる
ようになつている。また、かかる可動盤10に
は、一方の開口部がその上面の中央部に開口する
状態で通孔26が形成されており、この通孔26
の他方の開口部に対して、電磁切換弁28が接続
されている。そして、この電磁切換弁28の切換
作動に応じて、該通孔26が外部空間および真空
ポンプ30に選択的に連通せしめられるようにな
つている。
るように、加熱媒体および冷却媒体を流通させる
ための媒体通路24が形成されており、該媒体通
路24内に流通させる媒体を選択することによつ
て、該可動盤10を任意に加熱乃至は冷却できる
ようになつている。また、かかる可動盤10に
は、一方の開口部がその上面の中央部に開口する
状態で通孔26が形成されており、この通孔26
の他方の開口部に対して、電磁切換弁28が接続
されている。そして、この電磁切換弁28の切換
作動に応じて、該通孔26が外部空間および真空
ポンプ30に選択的に連通せしめられるようにな
つている。
一方、上定盤20には、前記可動盤10の媒体
通路24と同様の媒体通路32が形成されている
と共に、その下面に開口する状態で、後述の積層
物34(第2図参照)を充分収容し得る大きさの
所定形状の凹所36が形成されており、またこの
凹所36の内面に開口する状態で、且つかかる上
定盤20と前記固定盤22とを貫通して固定盤2
2の上面に開口する状態で、後述の溶融樹脂材料
38を凹所36内に注入させるための樹脂注入孔
40が形成されている。なお、ここでは、かかる
樹脂注入孔40が凹所36側において複数に分岐
され、複数の開口部において凹所36の内面に開
口せしめられている。
通路24と同様の媒体通路32が形成されている
と共に、その下面に開口する状態で、後述の積層
物34(第2図参照)を充分収容し得る大きさの
所定形状の凹所36が形成されており、またこの
凹所36の内面に開口する状態で、且つかかる上
定盤20と前記固定盤22とを貫通して固定盤2
2の上面に開口する状態で、後述の溶融樹脂材料
38を凹所36内に注入させるための樹脂注入孔
40が形成されている。なお、ここでは、かかる
樹脂注入孔40が凹所36側において複数に分岐
され、複数の開口部において凹所36の内面に開
口せしめられている。
ところで、かかる樹脂注入孔40が開口せしめ
られた固定盤22の上面には、樹脂材料42を加
熱、流動化(可塑化)して前記溶融樹脂材料38
とする樹脂溶融装置44と、該樹脂溶融装置44
で可塑化された溶融樹脂材料38を一旦貯溜した
後、樹脂注入孔40を通じて上定盤20の凹所3
6内に注入する樹脂注入装置46とが設けられて
おり、これにより、上定盤20の凹所36内に、
樹脂注入孔40を通じて、溶融樹脂材料38が必
要に応じて適宜注入せしめられるようになつてい
る。
られた固定盤22の上面には、樹脂材料42を加
熱、流動化(可塑化)して前記溶融樹脂材料38
とする樹脂溶融装置44と、該樹脂溶融装置44
で可塑化された溶融樹脂材料38を一旦貯溜した
後、樹脂注入孔40を通じて上定盤20の凹所3
6内に注入する樹脂注入装置46とが設けられて
おり、これにより、上定盤20の凹所36内に、
樹脂注入孔40を通じて、溶融樹脂材料38が必
要に応じて適宜注入せしめられるようになつてい
る。
より具体的には、樹脂溶融装置44は、外周部
にバンドヒータ48が配設された加熱シリンダ5
0と、該加熱シリンダ50内に回転可能に挿入さ
れた可塑化スクリユ52を含んで構成されてい
る。そして、バンドヒータ48による加熱シリン
ダ50に加熱下において、かかる可塑化スクリユ
52が回転作動せしめられることにより、ホツパ
54から加熱シリンダ50内に落下、供給された
樹脂材料42が加熱、流動化されて可塑化スクリ
ユ52の前方に導かれるようになつており、加熱
シリンダ50の先端に設けられた樹脂通路56を
通じて、溶融樹脂材料38として樹脂注入装置4
6に供給されるようになつている。
にバンドヒータ48が配設された加熱シリンダ5
0と、該加熱シリンダ50内に回転可能に挿入さ
れた可塑化スクリユ52を含んで構成されてい
る。そして、バンドヒータ48による加熱シリン
ダ50に加熱下において、かかる可塑化スクリユ
52が回転作動せしめられることにより、ホツパ
54から加熱シリンダ50内に落下、供給された
樹脂材料42が加熱、流動化されて可塑化スクリ
ユ52の前方に導かれるようになつており、加熱
シリンダ50の先端に設けられた樹脂通路56を
通じて、溶融樹脂材料38として樹脂注入装置4
6に供給されるようになつている。
なお、可塑化スクリユ52は、ここでは、油圧
モータ58によつて回転作動せしめられるように
なつており、かかる油圧モータ58とポンプ85
との間に配置された電磁開閉弁57の切換作動に
応じて、その作動状態が制御せしめられるように
なつている。また、第1図中、60は、油圧モー
タ58への作動油の流入量を制限するための絞り
弁であり、62は、油圧モータ58に供給される
作動油の圧力を制限するためのリリーフ弁であ
る。
モータ58によつて回転作動せしめられるように
なつており、かかる油圧モータ58とポンプ85
との間に配置された電磁開閉弁57の切換作動に
応じて、その作動状態が制御せしめられるように
なつている。また、第1図中、60は、油圧モー
タ58への作動油の流入量を制限するための絞り
弁であり、62は、油圧モータ58に供給される
作動油の圧力を制限するためのリリーフ弁であ
る。
一方、樹脂溶融装置44から溶融樹脂材料38
が供給される樹脂注入装置46は、軸心方向の一
端部において固定盤22の上面に固設されたシリ
ンダチユーブ64と、該シリンダチユーブ64内
の空間が仕切壁66によつて上下に仕切られるこ
とによつて形成された上部シリンダ室68および
下部シリンダ室70と、それらシリンダ室68,
70内にそれぞれ嵌入されて、それらシリンダ室
68,70をそれぞれ上、下室68A,68Bお
よび70A,70Bに二分するピストン72,7
4と、仕切壁66を油密且つ摺動可能に貫通して
それらピストン72,74を連結する連結ロツド
76とを含んで構成されており、上部シリンダ室
68の上、下室68A,68Bに供給される作動
油によつて、両シリンダ室68,70内のピスト
ン72,74が上下に一体的に移動せしめられる
ようになつている。
が供給される樹脂注入装置46は、軸心方向の一
端部において固定盤22の上面に固設されたシリ
ンダチユーブ64と、該シリンダチユーブ64内
の空間が仕切壁66によつて上下に仕切られるこ
とによつて形成された上部シリンダ室68および
下部シリンダ室70と、それらシリンダ室68,
70内にそれぞれ嵌入されて、それらシリンダ室
68,70をそれぞれ上、下室68A,68Bお
よび70A,70Bに二分するピストン72,7
4と、仕切壁66を油密且つ摺動可能に貫通して
それらピストン72,74を連結する連結ロツド
76とを含んで構成されており、上部シリンダ室
68の上、下室68A,68Bに供給される作動
油によつて、両シリンダ室68,70内のピスト
ン72,74が上下に一体的に移動せしめられる
ようになつている。
そして、ここでは、このような樹脂注入装置4
6の下部シリンダ室70の下室70Bに対して、
前記加熱シリンダ50の樹脂通路56および固定
盤22の樹脂注入孔40が接続されており、前記
樹脂溶融装置44で可塑化された溶融樹脂材料3
8がその下部シリンダ室70の下室70Bに貯溜
されるようになつていると共に、かかる下部シリ
ンダ室70の下室70Bから樹脂注入孔40を通
じて上定盤20の凹所36内に注入せしめられる
ようになつている。
6の下部シリンダ室70の下室70Bに対して、
前記加熱シリンダ50の樹脂通路56および固定
盤22の樹脂注入孔40が接続されており、前記
樹脂溶融装置44で可塑化された溶融樹脂材料3
8がその下部シリンダ室70の下室70Bに貯溜
されるようになつていると共に、かかる下部シリ
ンダ室70の下室70Bから樹脂注入孔40を通
じて上定盤20の凹所36内に注入せしめられる
ようになつている。
すなわち、樹脂注入装置46の下部シリンダ室
70の下室70Bと加熱シリンダ50の樹脂通路
56との間、および固定盤22の樹脂注入孔40
との間には、それぞれ、それらを連通、遮断可能
にロータリバルブ78,80が設けられている。
また、樹脂注入装置46の上部シリンダ室68の
上、下室68A,68Bには電磁切換弁82が接
続されており、かかる上部シリンダ室68の上、
下室68A,68Bの前記ポンプ85並びにタン
クに対する接続状態が、この電磁切換弁82の切
換状態に応じて切り換えられるようになつてい
る。さらに、かかる電磁切換弁82と樹脂注入装
置46の上部シリンダ室68の上室68Aとの間
には、電磁切換弁82側からかかる上室68A側
への作動油の流通だけを許容する電磁流量制御弁
86が設けられていると共に、かかる上室68A
内の作動油圧を制限する電磁リリーフ弁88が設
けられている。
70の下室70Bと加熱シリンダ50の樹脂通路
56との間、および固定盤22の樹脂注入孔40
との間には、それぞれ、それらを連通、遮断可能
にロータリバルブ78,80が設けられている。
また、樹脂注入装置46の上部シリンダ室68の
上、下室68A,68Bには電磁切換弁82が接
続されており、かかる上部シリンダ室68の上、
下室68A,68Bの前記ポンプ85並びにタン
クに対する接続状態が、この電磁切換弁82の切
換状態に応じて切り換えられるようになつてい
る。さらに、かかる電磁切換弁82と樹脂注入装
置46の上部シリンダ室68の上室68Aとの間
には、電磁切換弁82側からかかる上室68A側
への作動油の流通だけを許容する電磁流量制御弁
86が設けられていると共に、かかる上室68A
内の作動油圧を制限する電磁リリーフ弁88が設
けられている。
そして、ここでは、ロータリバルブ78,80
がそれぞれ開状態および閉状態に設定されると共
に、電磁切換弁82がニユートラル状態に設定さ
れ、且つ電磁リリーフ弁88の設定圧が所定の低
圧力に設定された状態下において、樹脂溶融装置
44が作動せしめられることにより、かかる樹脂
溶融装置44で可塑化された溶融樹脂材料38が
ピストン74を持ち上げて樹脂注入装置46の下
部シリンダ室70の下室70Bに貯溜されるよう
になつているのであり、また、かかる溶融樹脂材
料38の貯溜下において、ロータリバルブ78,
80がそれぞれ閉状態および開状態に設定される
と共に、電磁リリーフ弁88の設定圧が比較的高
い圧力に切り換えられ、且つ電磁切換弁82が切
り換えられて、ポンプ85からの作動油が上部シ
リンダ室68の上室68Aに供給せしめられるこ
とにより、電磁流量制御弁86での設定流量に応
じた速度でピストン72、ひいてはピストン74
が下降させられて、下部シリンダ室70の下室7
0Bに貯溜された溶融樹脂材料38がそのピスト
ン74に下降速度に応じた速度、すなわち電磁流
量制御弁86での設定流量に応じた速度で、樹脂
注入孔40を通じて上定盤20の凹所36内に注
入せしめられるようになつているのである。
がそれぞれ開状態および閉状態に設定されると共
に、電磁切換弁82がニユートラル状態に設定さ
れ、且つ電磁リリーフ弁88の設定圧が所定の低
圧力に設定された状態下において、樹脂溶融装置
44が作動せしめられることにより、かかる樹脂
溶融装置44で可塑化された溶融樹脂材料38が
ピストン74を持ち上げて樹脂注入装置46の下
部シリンダ室70の下室70Bに貯溜されるよう
になつているのであり、また、かかる溶融樹脂材
料38の貯溜下において、ロータリバルブ78,
80がそれぞれ閉状態および開状態に設定される
と共に、電磁リリーフ弁88の設定圧が比較的高
い圧力に切り換えられ、且つ電磁切換弁82が切
り換えられて、ポンプ85からの作動油が上部シ
リンダ室68の上室68Aに供給せしめられるこ
とにより、電磁流量制御弁86での設定流量に応
じた速度でピストン72、ひいてはピストン74
が下降させられて、下部シリンダ室70の下室7
0Bに貯溜された溶融樹脂材料38がそのピスト
ン74に下降速度に応じた速度、すなわち電磁流
量制御弁86での設定流量に応じた速度で、樹脂
注入孔40を通じて上定盤20の凹所36内に注
入せしめられるようになつているのである。
なお、第1図に示されているように、樹脂注入
装置46の下部シリンダ室70に対応するシリン
ダチユーブ64の外周部には、下部シリンダ室7
0の下室70B内の溶融樹脂材料38の溶融状態
を維持するためのバンドヒータ89が配設されて
いる。また、かかる下部シリンダ室70の上室7
0Aは、ここでは、大気に開放された空気室とさ
れている。さらに、第1図において、91は、ポ
ンプ85から吐出された作動油の圧力を規制する
ためのリリーフ弁であり、また93は、ポンプ8
5の吐出側の圧力を必要に応じて解消するための
電磁開閉弁である。
装置46の下部シリンダ室70に対応するシリン
ダチユーブ64の外周部には、下部シリンダ室7
0の下室70B内の溶融樹脂材料38の溶融状態
を維持するためのバンドヒータ89が配設されて
いる。また、かかる下部シリンダ室70の上室7
0Aは、ここでは、大気に開放された空気室とさ
れている。さらに、第1図において、91は、ポ
ンプ85から吐出された作動油の圧力を規制する
ためのリリーフ弁であり、また93は、ポンプ8
5の吐出側の圧力を必要に応じて解消するための
電磁開閉弁である。
次に、このような装置を用いて、第2図に示す
如き積層物34を成形対象として、積層成形品を
製造する例について説明する。なお、ここで成形
対象とされる積層物34は、前述のように、上定
盤20に形成された凹所36内に充分収容され得
る大きさのものである。
如き積層物34を成形対象として、積層成形品を
製造する例について説明する。なお、ここで成形
対象とされる積層物34は、前述のように、上定
盤20に形成された凹所36内に充分収容され得
る大きさのものである。
すなわち、上述の如き構成の装置を用いて積層
成形品を製造するには、先ず、下定盤である可動
盤10を下降させた状態で、第2図に示されてい
るように、積層物34をその可動盤10の上面に
載置する。そして、前記上定盤20の凹所36の
開口面積よりも充分面積の大きい、柔軟性に富ん
だ耐熱性フイルム94を、第3図に示されている
ように、凹所36に臨む可動盤10の部分(二点
鎖線Qで囲まれた部分)よりもその周縁部が所定
寸法外側にはみ出すように、その積層物34に被
せる。
成形品を製造するには、先ず、下定盤である可動
盤10を下降させた状態で、第2図に示されてい
るように、積層物34をその可動盤10の上面に
載置する。そして、前記上定盤20の凹所36の
開口面積よりも充分面積の大きい、柔軟性に富ん
だ耐熱性フイルム94を、第3図に示されている
ように、凹所36に臨む可動盤10の部分(二点
鎖線Qで囲まれた部分)よりもその周縁部が所定
寸法外側にはみ出すように、その積層物34に被
せる。
なお、積層物34は、通常、第2図に示されて
いるように、離型フイルム96を介して鏡面板9
8上に載せられた状態で、可動盤10上に載置さ
れることとなる。また、上記耐熱性フイルム94
としては、積層物34に対する加熱温度に耐え得
るものであればよく、例えば前記積層物34が、
第2図に示されているように、回路基板95、プ
リプレグ97、補強材99、カバーフイルム10
1等の各積層素材から成るフレキシブルプリント
配線板用のものであり、その積層物34を構成す
る回路基板95やカバーフイルム101がポリイ
ミド樹脂製で、その加熱温度が230℃程度のもの
である場合には、市販のポリエチレンフイルム等
を使用することが可能である。
いるように、離型フイルム96を介して鏡面板9
8上に載せられた状態で、可動盤10上に載置さ
れることとなる。また、上記耐熱性フイルム94
としては、積層物34に対する加熱温度に耐え得
るものであればよく、例えば前記積層物34が、
第2図に示されているように、回路基板95、プ
リプレグ97、補強材99、カバーフイルム10
1等の各積層素材から成るフレキシブルプリント
配線板用のものであり、その積層物34を構成す
る回路基板95やカバーフイルム101がポリイ
ミド樹脂製で、その加熱温度が230℃程度のもの
である場合には、市販のポリエチレンフイルム等
を使用することが可能である。
次いで、かかる積層物34および耐熱性フイル
ム94のセツト後、電磁切換弁16を切り換えて
圧締シリンダ12のラム14を上昇させ、第4図
に示されているように、可動盤10を上定盤20
に当接させて、可動盤10を上定盤20に対して
リリーフ弁92の設定圧に応じた圧締力をもつて
圧締させる。そして、これにより、積層物34お
よび鏡面板98を上定盤20の凹所36内に収容
させる一方、前記耐熱性フイルム94の周縁部を
可動盤10と上定盤20との間で気密に挟持さ
せ、かかる耐熱性フイルム94と上定盤20との
間、および可動盤10との間に、それぞれ、密閉
空間100,102を形成させる(第4図参照)。
ム94のセツト後、電磁切換弁16を切り換えて
圧締シリンダ12のラム14を上昇させ、第4図
に示されているように、可動盤10を上定盤20
に当接させて、可動盤10を上定盤20に対して
リリーフ弁92の設定圧に応じた圧締力をもつて
圧締させる。そして、これにより、積層物34お
よび鏡面板98を上定盤20の凹所36内に収容
させる一方、前記耐熱性フイルム94の周縁部を
可動盤10と上定盤20との間で気密に挟持さ
せ、かかる耐熱性フイルム94と上定盤20との
間、および可動盤10との間に、それぞれ、密閉
空間100,102を形成させる(第4図参照)。
そして、かかる圧締作動の完了後、可動盤10
の媒体通路24と上定盤20の媒体通路32とに
加熱媒体を流動させて、それら可動盤10と上定
盤20とを所定の圧着温度に昇温させつつ、電磁
切換弁28の切換作動に基づいて可動盤10の通
孔26を真空ポンプ30に接続し、積層物34が
収容された耐熱性フイルム94と可動盤10との
間の密閉空間102内の空気、ガス等をこの通孔
26を通じて排出させる。
の媒体通路24と上定盤20の媒体通路32とに
加熱媒体を流動させて、それら可動盤10と上定
盤20とを所定の圧着温度に昇温させつつ、電磁
切換弁28の切換作動に基づいて可動盤10の通
孔26を真空ポンプ30に接続し、積層物34が
収容された耐熱性フイルム94と可動盤10との
間の密閉空間102内の空気、ガス等をこの通孔
26を通じて排出させる。
なお、このことから明らかなように、本実施例
では、かかる通孔26が脱気孔としての役割を果
たしている。また、第2図に示されているよう
に、可動盤10の上面には、鏡面板98よりも外
側に延び出す状態で、通孔26を連通せしめられ
た微細な切欠溝104が縦横に形成されており、
密閉空間102内からの脱気がかかる切欠溝10
4を通じて効率良く行なわれるようになつてい
る。
では、かかる通孔26が脱気孔としての役割を果
たしている。また、第2図に示されているよう
に、可動盤10の上面には、鏡面板98よりも外
側に延び出す状態で、通孔26を連通せしめられ
た微細な切欠溝104が縦横に形成されており、
密閉空間102内からの脱気がかかる切欠溝10
4を通じて効率良く行なわれるようになつてい
る。
一方、以上の操作を並行して、若しくは前後し
て前記樹脂溶融装置44を作動させ、ホツパ54
から加熱シリンダ50内に落下、供給された樹脂
材料42を可塑化して、その溶融樹脂材料38を
樹脂注入装置46の下部シリンダ室70の下室7
0B内に所定量貯溜させる。そして、前記真空ポ
ンプ30による密閉空間102内の真空脱気操作
により、その密閉空間102内の真空度が予め設
定された所定の真空度に達したとき、ロータリバ
ルブ80を開状態に切換設定すると共に、電磁切
換弁82を切り換えて、ピストン72、すなわち
ピストン74を下降させ、下部シリンダ室70の
下室70B内の溶融樹脂材料38を樹脂注入孔4
0を通じて上定盤20の凹所36内、すなわち耐
熱性フイルム94と上定盤20との間の密閉空間
100内に注入させる。
て前記樹脂溶融装置44を作動させ、ホツパ54
から加熱シリンダ50内に落下、供給された樹脂
材料42を可塑化して、その溶融樹脂材料38を
樹脂注入装置46の下部シリンダ室70の下室7
0B内に所定量貯溜させる。そして、前記真空ポ
ンプ30による密閉空間102内の真空脱気操作
により、その密閉空間102内の真空度が予め設
定された所定の真空度に達したとき、ロータリバ
ルブ80を開状態に切換設定すると共に、電磁切
換弁82を切り換えて、ピストン72、すなわち
ピストン74を下降させ、下部シリンダ室70の
下室70B内の溶融樹脂材料38を樹脂注入孔4
0を通じて上定盤20の凹所36内、すなわち耐
熱性フイルム94と上定盤20との間の密閉空間
100内に注入させる。
なお、かかる密閉空間100内に注入される溶
融樹脂材料38、すなわちホツパ54から樹脂溶
融装置44の加熱シリンダ50内に落下、供給さ
れる樹脂材料42としては、積層物34を構成す
る積層素材の非溶融素材よりも溶融温度の低いも
のが採用されることとなり、一般には、低密度ポ
リエチレン樹脂、ワツクス、塩化ビニール樹脂等
が好適に採用されることとなる。
融樹脂材料38、すなわちホツパ54から樹脂溶
融装置44の加熱シリンダ50内に落下、供給さ
れる樹脂材料42としては、積層物34を構成す
る積層素材の非溶融素材よりも溶融温度の低いも
のが採用されることとなり、一般には、低密度ポ
リエチレン樹脂、ワツクス、塩化ビニール樹脂等
が好適に採用されることとなる。
また、かかる密閉空間100内に注入される溶
融樹脂材料38は、樹脂溶融装置44および樹脂
注入装置46内において、通常、前記圧着温度前
後の温度まで高められることとなる。
融樹脂材料38は、樹脂溶融装置44および樹脂
注入装置46内において、通常、前記圧着温度前
後の温度まで高められることとなる。
さらに、かかる溶融樹脂材料38の密閉空間1
00内への注入操作は、積層物34の形状などに
もよるが、通常は、前記電磁流量制御弁86の流
量制御に基づいて、比較的ゆつくりした速度で行
なわれることとなる。
00内への注入操作は、積層物34の形状などに
もよるが、通常は、前記電磁流量制御弁86の流
量制御に基づいて、比較的ゆつくりした速度で行
なわれることとなる。
また、かかる溶融樹脂材料38の注入操作時に
おいては、前述のように、ロータリバルブ78が
閉状態に設定されることとなる。
おいては、前述のように、ロータリバルブ78が
閉状態に設定されることとなる。
ところで、上記注入操作によつて密閉空間10
0内に溶融樹脂材料38が充満させられると、前
記電磁リリーフ弁88および電磁流量制御弁86
が予め定められた圧着プログラムの制御下に置か
れ、密閉空間100内に充満せしめられた溶融樹
脂材料38の樹脂圧、ひいては耐熱性フイルム9
4を介して積層物34に作用せしめられる加圧力
が、電磁リリーフ弁88の設定圧に従つて制御せ
しめられる。そして、予め設定された接着キユア
時間の経過後、可動盤10の媒体通路24および
上定盤20の媒体通路32に冷却媒体が流通せし
められて、積層物34および密閉空間100内の
溶融樹脂材料38が冷却、固化され、その後、電
磁切換弁16の切換作動に基づいて可動盤10が
下降せしめられる。
0内に溶融樹脂材料38が充満させられると、前
記電磁リリーフ弁88および電磁流量制御弁86
が予め定められた圧着プログラムの制御下に置か
れ、密閉空間100内に充満せしめられた溶融樹
脂材料38の樹脂圧、ひいては耐熱性フイルム9
4を介して積層物34に作用せしめられる加圧力
が、電磁リリーフ弁88の設定圧に従つて制御せ
しめられる。そして、予め設定された接着キユア
時間の経過後、可動盤10の媒体通路24および
上定盤20の媒体通路32に冷却媒体が流通せし
められて、積層物34および密閉空間100内の
溶融樹脂材料38が冷却、固化され、その後、電
磁切換弁16の切換作動に基づいて可動盤10が
下降せしめられる。
従つて、かかる可動盤10の下降操作の完了
後、冷却、固化された溶融樹脂材料38ごと積層
物34を取り外し、耐熱性フイルム94および離
型フイルム96を積層物34から剥離すれば、前
記積層物34を構成する各積層素材が一体的に接
着された積層成形品(ここではフレキシブルプリ
ント配線板)が得られるのである。
後、冷却、固化された溶融樹脂材料38ごと積層
物34を取り外し、耐熱性フイルム94および離
型フイルム96を積層物34から剥離すれば、前
記積層物34を構成する各積層素材が一体的に接
着された積層成形品(ここではフレキシブルプリ
ント配線板)が得られるのである。
なお、前記真空ポンプ30による密閉空間10
2内の真空脱気操作は、必要が無くなつた時点、
一般には、前記接着キユア時間の経過時点前後で
停止される。また、積層物(積層成形品)34が
取り外された樹脂材料38は、通常、粉砕され
て、再び樹脂材料42として用いられることとな
る。
2内の真空脱気操作は、必要が無くなつた時点、
一般には、前記接着キユア時間の経過時点前後で
停止される。また、積層物(積層成形品)34が
取り外された樹脂材料38は、通常、粉砕され
て、再び樹脂材料42として用いられることとな
る。
このような手法に従つて積層成形品34を製造
するようにすれば、積層物34の圧着時(加圧
時)において、積層物34の形状に拘わらず、積
層物34の全周に加圧力を略均等に加えることが
できるのである。従つて、従来のオートクレープ
方式を採用する場合と同様、たとえフレキシブル
プリント配線板のように、接着樹脂成分が少ない
ものを製造の対象とする場合にあつても、また前
述の如き補強材99が一体成形されるフレキシブ
ルプリント配線板のように、凹凸に富んだものや
細長い形状のものを製造の対象とする場合にあつ
ても、積層物34を構成する積層素材を良好に接
着することができるのであり、ホツトプレス装置
を用いる熱圧方式に比べて、極めて広い範囲の積
層成形品をその製造対象とすることができるので
ある。
するようにすれば、積層物34の圧着時(加圧
時)において、積層物34の形状に拘わらず、積
層物34の全周に加圧力を略均等に加えることが
できるのである。従つて、従来のオートクレープ
方式を採用する場合と同様、たとえフレキシブル
プリント配線板のように、接着樹脂成分が少ない
ものを製造の対象とする場合にあつても、また前
述の如き補強材99が一体成形されるフレキシブ
ルプリント配線板のように、凹凸に富んだものや
細長い形状のものを製造の対象とする場合にあつ
ても、積層物34を構成する積層素材を良好に接
着することができるのであり、ホツトプレス装置
を用いる熱圧方式に比べて、極めて広い範囲の積
層成形品をその製造対象とすることができるので
ある。
また、本実施例手法によれば、溶融樹脂材料3
8の樹脂圧が加圧力として積層物34に作用せし
められるため、従来のオートクレープ方式に比べ
て、積層物34に対する加圧力を充分大きくし
て、積層成形品を構成する積層素材間の接着力お
よび密着性を大幅に向上させることができるので
あり、それ故、前述の如きフレキシブルプリント
配線板を始めとするプリント配線板の製造に適用
した場合において、オートクレープ方式によつて
製造されるプリント配線板よりも、剥離強度や電
気的特性等に著しく優れたプリント配線板を得る
ことができるのである。
8の樹脂圧が加圧力として積層物34に作用せし
められるため、従来のオートクレープ方式に比べ
て、積層物34に対する加圧力を充分大きくし
て、積層成形品を構成する積層素材間の接着力お
よび密着性を大幅に向上させることができるので
あり、それ故、前述の如きフレキシブルプリント
配線板を始めとするプリント配線板の製造に適用
した場合において、オートクレープ方式によつて
製造されるプリント配線板よりも、剥離強度や電
気的特性等に著しく優れたプリント配線板を得る
ことができるのである。
しかも、本実施例手法では、従来のオートクレ
ープ方式のように、高圧ガスを用いる必要がない
ことから、安全性の面においても優れているとい
つた利点があるのである。
ープ方式のように、高圧ガスを用いる必要がない
ことから、安全性の面においても優れているとい
つた利点があるのである。
以上、本発明の一実施例を詳細に説明したが、
これは文字通りの例示であり、本発明がかかる具
体例に限定して解釈されるべきものでないこと
は、勿論である。
これは文字通りの例示であり、本発明がかかる具
体例に限定して解釈されるべきものでないこと
は、勿論である。
例えば、前記実施例では、樹脂注入孔40を通
じて上定盤20の凹所36内に注入される溶融樹
脂材料38が、樹脂溶融装置44および樹脂注入
装置46の互いに独立した装置を用いて溶融、注
入せしめられるようになつていたが、押出機のよ
うに、溶融機能と注入機能とを一体に備えた装置
を用いて溶融樹脂材料38を溶融、注入させるよ
うにすることも可能である。
じて上定盤20の凹所36内に注入される溶融樹
脂材料38が、樹脂溶融装置44および樹脂注入
装置46の互いに独立した装置を用いて溶融、注
入せしめられるようになつていたが、押出機のよ
うに、溶融機能と注入機能とを一体に備えた装置
を用いて溶融樹脂材料38を溶融、注入させるよ
うにすることも可能である。
また、可動盤10および上定盤20の加熱手段
としては、電熱ヒータ等の他の加熱手段を併設乃
至は単独で用いるようにすることも可能である。
としては、電熱ヒータ等の他の加熱手段を併設乃
至は単独で用いるようにすることも可能である。
さらに、前記実施例では、脱気孔としての通孔
26が可動盤10の中央部に1つの開口部だけを
有していたが、かかる通孔26の開口部を可動盤
10の上面に複数散在させた状態で設け、密閉空
間102からの脱気をそれら複数の開口部を通じ
て行なうようにすることも可能である。
26が可動盤10の中央部に1つの開口部だけを
有していたが、かかる通孔26の開口部を可動盤
10の上面に複数散在させた状態で設け、密閉空
間102からの脱気をそれら複数の開口部を通じ
て行なうようにすることも可能である。
また、本発明は、フレキシブルプリント配線板
を始めとするプリント配線板の製造に対して特に
好適に適用できるものであるが、プリント配線板
以外の積層成形品の製造にも好適に適用すること
ができる。
を始めとするプリント配線板の製造に対して特に
好適に適用できるものであるが、プリント配線板
以外の積層成形品の製造にも好適に適用すること
ができる。
その他、具体例を一々列挙することは割愛する
が、本発明が、その趣旨を逸脱しない範囲内で、
当業者の有する知識に基づいて、種々なる変更、
改良、修正等を施した態様で実施できることは、
言うまでもないところである。
が、本発明が、その趣旨を逸脱しない範囲内で、
当業者の有する知識に基づいて、種々なる変更、
改良、修正等を施した態様で実施できることは、
言うまでもないところである。
第1図は、本発明手法の実施に用いて好適な積
層成形品の製造装置の一例を示す系統図であり、
第2図、第3図および第4図は、それぞれ、第1
図の装置を用いた本発明の実施例の製造工程を説
明するための説明図である。 10:可動盤(下定盤)、12:圧締シリンダ、
20:上定盤、22:固定盤、24,32:媒体
通路、26:通孔(脱気孔)、30:真空ポンプ、
34:積層物、36:凹所、38:溶融樹脂材
料、40:樹脂注入孔、44:樹脂溶融装置、4
6:樹脂注入装置、86:電磁流量制御弁、8
8:電磁リリーフ弁、94:耐熱性フイルム、1
00,102:密閉空間。
層成形品の製造装置の一例を示す系統図であり、
第2図、第3図および第4図は、それぞれ、第1
図の装置を用いた本発明の実施例の製造工程を説
明するための説明図である。 10:可動盤(下定盤)、12:圧締シリンダ、
20:上定盤、22:固定盤、24,32:媒体
通路、26:通孔(脱気孔)、30:真空ポンプ、
34:積層物、36:凹所、38:溶融樹脂材
料、40:樹脂注入孔、44:樹脂溶融装置、4
6:樹脂注入装置、86:電磁流量制御弁、8
8:電磁リリーフ弁、94:耐熱性フイルム、1
00,102:密閉空間。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複数の積層素材を積み重ねてなる積層物を加
熱、加圧、冷却して、該積層物を一体化すること
により、目的とする積層成形品を製造する方法で
あつて、 加熱、冷却可能な下定盤上に前記積層物を載置
して、耐熱性フイルム材で覆う工程と、 該下定盤と、下方に開口する凹所を備えた加
熱、冷却可能な上定盤とを、該下定盤上に載置さ
れた積層物を該上定盤の凹所内に収容するよう
に、且つ前記耐熱性フイルム材の周縁部を該下定
盤と上定盤との間で挟持するように、圧締する工
程と、 前記積層物が収容された前記耐熱性フイルム材
と前記下定盤との間の空間を、該下定盤に形成さ
れた脱気孔を通じて真空脱気する工程と、 かかる真空脱気下において、前記積層物が収容
された空間内が所定の真空度に達したとき、前記
上定盤に形成された樹脂注入孔を通じて、前記耐
熱性フイルム材と該上定盤との間の空間内に所定
の低温度溶融性の溶融樹脂材料を注入し、充満さ
せる工程と、 かかる溶融樹脂材料の充満後において、その樹
脂圧力を調整しつつ、前記上定盤と下定盤とを加
熱して、前記積層物を加圧、加熱する工程と、 かかる加熱後において、前記上定盤と下定盤と
を冷却して、前記積層物を冷却、固化し、該積層
物を一体化する工程と、 該積層物の一体化後、該積層物を前記下定盤と
上定盤との間から取り出すと共に、前記耐熱性フ
イルム材から離脱せしめる工程とを、 含むことを特徴とする積層成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24732687A JPS6487325A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Manufacture of laminated object |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24732687A JPS6487325A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Manufacture of laminated object |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6487325A JPS6487325A (en) | 1989-03-31 |
JPH0520261B2 true JPH0520261B2 (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=17161734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24732687A Granted JPS6487325A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Manufacture of laminated object |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6487325A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006040724A1 (de) * | 2006-08-31 | 2008-03-06 | Siemens Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen eines elektronischen Moduls und elektronisches Modul |
JP5457134B2 (ja) * | 2009-10-22 | 2014-04-02 | 吉田テクノワークス株式会社 | プレス成形と同時に熱転写する方法 |
DK2388131T3 (en) | 2010-05-20 | 2016-12-19 | Siemens Ag | A method for forming a wind turbine blade using a release film and the film |
-
1987
- 1987-09-30 JP JP24732687A patent/JPS6487325A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6487325A (en) | 1989-03-31 |
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