JPH05202026A - 脂肪族アルデヒド三量体の製造方法 - Google Patents

脂肪族アルデヒド三量体の製造方法

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JPH05202026A
JPH05202026A JP4034232A JP3423292A JPH05202026A JP H05202026 A JPH05202026 A JP H05202026A JP 4034232 A JP4034232 A JP 4034232A JP 3423292 A JP3423292 A JP 3423292A JP H05202026 A JPH05202026 A JP H05202026A
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JP
Japan
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trimer
mca
reaction
catalyst
aliphatic aldehyde
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JP4034232A
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Takashi Wakasugi
隆志 若杉
Ataru Touchi
中 戸内
Tadashi Miyagawa
正 宮川
Takashi Yamauchi
隆司 山内
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2-位が塩素化された炭素数2〜4の脂肪族ア
ルデヒドを、有機溶媒中で、ゼオライト、ヘテロポリ酸
及びルイス酸よりなる群から選択される触媒の存在下で
環化させることよりなる次式で表される脂肪族アルデヒ
ド三量体の製造方法 【化1】 (但し、式中Rは水素原子、メチル基またはエチル基を
表す) 【効果】 脂肪族アルデヒド三量体を収率よく製造し、
しかも三量化反応において触媒を反応生成物から分離除
去することが容易であるので、三量化反応液を水洗する
必要がなく、廃水処理の問題を生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2-位が塩素化された炭
素数2〜4の脂肪族アルデヒド三量体を製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】2-位が塩素化された炭素数2〜4の脂肪
族アルデヒド、即ちモノクロロアセトアルデヒド(以下
「MCA」と略記する)、2−クロロプロピオンアルデ
ヒド(以下「CPA」と略記する)、2−クロロブチル
アルデヒド(以下「CBA」と略記する)などは分子中
に高活性な塩素原子およびアルデヒド基の2つの官能基
を有していることから、不安定で長期間安定に保存する
ことが困難である。
【0003】従来、2-位が塩素化された脂肪族アルデヒ
ドの合成等価体としては、MCA三量体が知られてい
る。MCA三量体は長期間安定に保存でき、しかも容易
に高純度の単量体を再生できる。その製造方法は、例え
ば特開平2−223575号公報に、MCAを主成分と
して含むアセトアルデヒドの塩素化液を有機溶媒に溶解
し、濃硫酸の存在下に環化結晶として析出させ、この結
晶を含む反応液に、同種の有機溶媒および水を加えて、
結晶を有機溶媒に溶解させるとともに硫酸と分離した
後、再結晶により取り出す方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MCA、CPA、CB
Aなどの2-位が塩素化された炭素数2〜4の脂肪族アル
デヒドは、種々の中間体として極めて有用であるが、そ
の不安定さのために利用し難い不便さがある。上述のよ
うにMCAを三量体とすることにより、安定に保存でき
るように、CPA、CBAもまた三量体とすることによ
り、安定に保存することができる。
【0005】しかし、上述のMCA三量体の製造方法の
ように濃硫酸の存在下で三量化する方法では、生成した
三量体と濃硫酸との分離が困難であり、また水洗を要す
る。更に、未反応の脂肪族アルデヒドが水に易溶である
ため、回収が困難であり廃水処理の問題も生じる。
【0006】本発明は、MCA、CPA、CBAなどの
三量体を収率よく生成し、生成物と触媒の分離および未
反応のアルデヒドの回収が容易で、かつ、廃水処理の問
題のない三量体の製造方法を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、2-位が
塩素化された炭素数2〜4の脂肪族アルデヒドを有機溶
媒中で、ゼオライト、ヘテロポリ酸およびルイス酸触媒
よりなる群から選択される触媒の存在下に環化させて次
式で表される脂肪族アルデヒド三量体を製造する方法に
ある。
【化2】 (但し、式中、Rは水素原子、メチル基またはエチル基
を表す)
【0008】以下、本発明を詳しく説明する。本発明で
三量体を製造する原料の2-位が塩素化された炭素数2〜
4の脂肪族アルデヒドとは、2-位の炭素原子がモノ塩素
化されたMCA、CPAおよびCBAを指す。
【0009】これらMCA、CPA、CBAは、それぞ
れアセトアルデヒド(またはパラアルデヒド)、プロピ
オンアルデヒド、ブチルアルデヒドを塩素化して得るこ
とができる。しかし、高純度の単一成分からなる塩素化
液を得ることは困難であり、塩素化度の異なるアルデヒ
ドの存在は避けられない。このような塩素化度の異なる
アルデヒドからなる塩素化液を原料として三量化を行な
う場合、塩素化度の異なるアルデヒドにより構成される
三量体が生成し、単一成分からなる三量体の収率は低下
する。このため、三量体の製造に供する前に、塩素化液
を予め蒸留により精製しておくのが好ましい。蒸留は、
常圧、減圧或いは共沸蒸留のいずれでもよいが、好まし
くは共沸蒸留で行なう。上記2-位が塩素化されたアルデ
ヒドと共沸可能な溶媒としては、ベンゼンなどの芳香族
炭化水素、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、シクロヘキ
サンなどの脂環式炭化水素、四塩化炭素、クロロホルム
などが挙げられる。
【0010】塩素化液は、蒸留することにより2-位が塩
素化されたアルデヒドを高純度にでき、特に共沸蒸留に
よれば純度90%以上(共沸蒸留の場合は共沸溶媒を除い
た純度)にすることが容易である。このようにして精製
された2-位が塩素化されたアルデヒドを主成分とする塩
素化液を、有機溶媒中でゼオライト、ヘテロポリ酸およ
びルイス酸触媒よりなる群から選択される触媒の存在下
に接触させて環化反応を行いアルデヒドの三量体を製造
する。塩素化液を溶解希釈する有機溶媒としては、上記
した共沸溶媒として使用し得る溶媒が適している。反応
に供する液中の2-位が塩素化されたアルデヒドの濃度は
5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%である。
【0011】触媒としては、Y型ゼオライト、L型ゼオ
ライト、モルデナイトなどのゼオライト、りんタングス
テン酸、りんモリブテン酸、シリカタングステン酸など
のヘテロポリ酸、塩化第一錫、塩化亜鉛、三塩化アンチ
モンなどのルイス酸を使用することができる。触媒の使
用量は、使用する触媒の種類、アルデヒドの種類および
液中の濃度、反応温度、攪拌の有無などにより異なる
が、多くの場合、ゼオライトやヘテロポリ酸では反応液
中の原料アルデヒドに対して10〜80重量%、好ましく
は、20〜70重量%であり、ルイス酸の場合は 0.1〜10重
量%、好ましくは 0.3〜8重量%である。反応温度は、
反応液が凍結しない温度以上で50℃以下、好ましくは0
〜45℃で行なう。反応温度が50℃以上に高くなると高沸
点物の生成が促進され、0℃以下では反応の進行が遅く
好ましくない。
【0012】反応終了後、反応液中に触媒が固体として
存在する場合は、反応液を濾過操作或いはデカンテーシ
ョンにより触媒を分離した後、触媒が油状に層分離して
いる場合は触媒層をデカンテーション等により分離した
後、蒸留好ましくは減圧蒸留に付し、溶媒の全部若しく
は大部分を留去する。また、触媒が反応液中に溶存する
場合は、そのまま蒸留に付して未反応アルデヒドおよび
溶媒の大半を留出させた後、残存する液を水洗して触媒
を分離し、さらに濃縮する。この液を低温に静置するこ
とにより目的とする三量体が結晶として析出してくる。
得られた三量体粗結晶を更にメタノールなどを用いて再
結晶を行なうことにより、純度98%以上の三量体を得る
ことができる。なお、CBA三量体の場合は結晶化に時
間がかかるため、結晶化前の粘稠な液状物の状態で再結
晶操作に付してもよい。
【0013】このようにして得られた2-位が塩素化され
た脂肪族アルデヒドの三量体はいずれも、常温で長期間
安定に保存することが可能である。これら三量体はその
構造を保持したまま反応に供することができる。また、
これら三量体は酸触媒、好ましくはパラトルエンスルホ
ン酸の存在下に加熱蒸留すれば、解重合して高純度の単
量体が得られる。従って、三量体として保存し、使用に
際し解重合して単量体としてから反応に供することもで
きる。
【0014】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。しかし、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
【実施例1】 MCA三量体の合成 (MCAの調製)攪拌装置、還流冷却器、温度計を備え
つけた2000mlの三ツ口フラスコに、パラアルデヒド 500
g、水 5mlを仕込み、10℃に保った。この溶液に塩素ガ
スを 150ml/minで導入して塩素化反応を開始した。その
後、温度を2±1℃に保ちながら塩素ガスを 150〜800m
l/min の速度で合計 12.1mol導入して、MCAを含む塩
素化反応液を調製した。なお、塩素化反応により発生す
る塩化水素ガスは、水酸化ナトリウム水溶液に吸収させ
た。塩素化反応により得られた塩素化反応液を、常圧蒸
留に付して未反応アセトアルデヒドなどの低沸点成分を
除去し、MCAを主成分とする塩素化液 860gを得た。
このようにして得られた塩素化液に 750gのベンゼンを
60g/min の割合で添加しながら共沸蒸留を行なった。
留出温度60〜68℃において留出液1195gを得た。この留
出液について、ガスクロマトグラフィーによって組成分
析を行なった結果、MCA32.5重量%、ベンゼン58.2重
量%、アセトアルデヒド 3.4重量%および高沸点成分か
らなることが確認された。MCAの留出量は、用いた塩
素化液中のMCAに対して91%であった。
【0015】(三量体の合成)MCA三量体の合成は、
攪拌装置および温度計を備えた 2000ml の三ツ口フラス
コを用いて行なった。共沸蒸留による上記組成の留出液
1000gに塩化亜鉛5gを加え、30℃にて5時間攪拌して
三量化反応を行なった。反応終了後、油状に層分離して
いる触媒塩化亜鉛をデカンテーションにより除去した
後、反応液を減圧蒸留に付し、ベンゼンおよび未反応ア
ルデヒドを留去して析出物を得た。この析出物をメタノ
ールで再結晶することにより、純度99.5%のMCA三量
体の白色結晶 246gを得た。MCA三量体の合成収率
は、三量化反応に用いた留出液中のMCAに対して75.4
%であった。なお、回収したベンゼンおよび三量化され
なかったアルデヒドは循環使用が可能であった。
【0016】
【実施例2】 MCA三量体の合成 (MCAの調製)実施例1と同様に調製した塩素化反応
液を、実施例1の共沸蒸留に代えて減圧蒸留により、沸
点60〜80℃/150〜200mmHg においてMCAを主成分とす
る塩素化液を調製した。この塩素化液をガスクロマトグ
ラフィー分析により分析を行なった結果、MCA 84.5
重量%、ジクロロアセトアルデヒド 6.5重量%および高
沸点成分からなることが確認された。
【0017】(三量体の合成)実施例1の場合と同じ装
置を用いて、減圧蒸留による上記組成の留出液 200gを
ベンゼン 500g中に溶解し、H−モルデナイト(東ソー
社製、商品名:HSZ−620HOA) 350gを加え、
30℃にて5日間攪拌して三量化反応を行なった。反応終
了後、濾過により触媒H−モルデナイトを分離して得ら
れた反応液を、減圧蒸留に付して、ベンゼンおよび未反
応アルデヒドを留去して析出物を得た。この析出物をヘ
キサンで再結晶して、純度99.2%のMCA三量体の白色
結晶 128gを得た。MCA三量体の合成収率は、三量化
反応に用いた留出液中のMCAに対して75.1%であっ
た。
【0018】
【比較例】
(MCAの調製)実施例1と同様に調製した塩素化液を
硫酸を触媒とする三量化反応に供した。 (三量体の合成)実施例1の場合と同じ装置を用いて、
共沸蒸留による上記組成の留出液1000gに、96%硫酸10
gを加え、0℃にて5時間攪拌して三量化反応を行なっ
た。反応終了後、硫酸層を分離し、有機層を水および10
%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、減圧蒸留によりベンゼンを留
去して析出物を得た。析出物をメタノールから再結晶す
ることにより、純度99.5%のMCA三量体の白色結晶 1
71gを得た。MCA三量体の合成収率は、三量化反応に
用いた留出液中のMCAに対して52.4%であった。な
お、三量化されなかったMCAは硫酸層および洗浄水に
溶解し、回収することは困難であった。
【0019】
【実施例3】 CPA三量体の合成 (CPAの調製)攪拌装置、還流冷却器、温度計を備え
付けた2000mlの三ツ口フラスコに、プロピオンアルデヒ
ド 800gを仕込み、5℃に保った。この溶液に塩素ガス
を100ml/min で導入して塩素化反応を開始した。その
後、温度を5±1℃に保ちながら、塩素ガスを 200〜80
0ml/min の速度で合計10.5mol 導入した。発生する塩化
水素ガスは水酸化ナトリウム水溶液に導いた。塩素化反
応により得られた塩素化液1180gに、1050gのベンゼン
を3g/minの割合で添加しながら共沸蒸留を行なった。留
出温度71〜81℃において留出液1830gを得た。この留出
液について、ガスクロマトグラフィーによって組成分析
を行なった結果、CPA38.8重量%、ベンゼン57.3重量
%、および高沸点成分からなることが確認された。CP
Aの留出量は、用いた塩素化液中のCPAに対して90%
であった。
【0020】(三量体の合成)実施例1の場合と同じ装
置を用いて、共沸蒸留による上記組成の留出液1000gに
りんタングステン酸 200gを加えて、30℃にて5時間攪
拌して三量化反応を行なった。反応終了後、油状に層分
離している触媒りんタングステン酸をデカンテーション
により除去した。反応液を減圧蒸留に付し、ベンゼンお
よび未反応アルデヒドを留去した後、低温にて静置する
ことにより、純度99.2%のCPA三量体の白色結晶 252
gを得た。この結晶をメタノールで再結晶することによ
り、純度99.8%のCPA三量体の白色結晶 213gを得
た。CPA三量体の合成収率は、三量化反応に用いた留
出液中のCPAに対して54.8%であった。なお、減圧蒸
留で回収したベンゼンおよび未反応CPAは、循環再使
用することが可能であった。
【0021】
【実施例4】 CBA三量体の合成 (CBAの調製)攪拌装置、還流冷却器、温度計を備え
付けた2000mlの三ツ口フラスコに、ブチルアルデヒド 5
00g、水 5mlを仕込み、5℃に保った。この溶液に塩素
ガスを100ml/min で導入して塩素化反応を開始した。そ
の後、温度を10±1 ℃に保ちながら、塩素ガスを 200〜
500ml/min の速度で合計8.0mol導入した。発生する塩化
水素ガスは水酸化ナトリウム水溶液に導いた。
【0022】塩素化反応により得られた塩素化液を、減
圧蒸留に付して未反応ブチルアルデヒド等の低沸点成分
を除去することにより、CBAを主成分とする塩素化液
825gを得た。1050gのベンゼンを3g/minの割合で添加
しながら共沸蒸留を行なった。留出温度90〜96℃におい
て留出液1310gを得た。この留出液について、ガスクロ
マトグラフィーによって組成分析を行なった結果、CB
A30.6重量%、ベンゼン66.5重量%、および高沸点成分
からなることが確認された。CBAの留出量は、用いた
塩素化液中のCBAに対して87.5%であった。
【0023】(三量体の合成)実施例1の場合と同じ装
置を用いて、共沸蒸留による上記組成の留出液1000gに
H−モルデナイト(東ソー社製、商品名:HSZ−62
0HOA) 350gを加えて、30℃にて3日間攪拌して三
量化反応を行なった。反応終了後、濾過によりり触媒H
−モルデナイトを分離した。得られた反応液を、減圧蒸
留に付して、ベンゼンおよび未反応アルデヒドを留去し
た後、沸点 145〜147 ℃/3mmHgで得られた無色粘稠な留
分 186gは、純度99.4%のCBA三量体であった。この
CBA三量体は、15℃以下の温度において徐々に結晶化
した。CBA三量体の合成収率は、三量化反応に用いた
留出液中のCBAに対して60.4%であった。なお、減圧
蒸留で回収したベンゼンおよび三量化されなかったCB
Aは、循環再使用することが可能であった。
【0024】
【実施例5】実施例1と同様にして、パラアルデヒドの
塩素化および共沸蒸留により得られた留出液1000gを用
いてMCAの三量化反応を行なった。三量化反応は、実
施例1の触媒塩化亜鉛に代えて塩化第一錫を用いた以外
は実施例1と同様に行なった。MCA三量体の合成収率
は、三量化反応に用いた留出液中のMCAに対して76.5
%であった。
【0025】
【実施例6、7】実施例1と同様にして、パラアルデヒ
ドの塩素化および共沸蒸留により得られた留出液1000g
を用いてMCAの三量化反応を行なった。三量体化反応
は、実施例2の触媒H−モルデナイトに代えてHY−ゼ
オライト(東ソー社製、商品名:HSZ−320HO
A)およびL−ゼオライトを用いた以外は実施例2と同
様に行なった。三量化反応に用いた留出液中のMCAに
対するMCA三量体の合成収率を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【実施例8〜10】実施例1と同様にして、パラアルデ
ヒドの塩素化および共沸蒸留により得られた留出液1000
gを用いてMCAの三量化反応を行なった。三量化反応
は、下記の触媒をそれぞれ 200gを用いた以外は、実施
例1と同様に行なった。三量化反応に用いた留出液中の
MCAに対するMCA三量体の合成収率を、表2に示
す。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明方法によれば、三量化収率が高
く、しかも三量化反応において用いる触媒を反応生成物
から分離除去することが容易であるため、三量化反応液
を水洗する必要がなく、廃水処理の問題も生じない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2-位が塩素化された炭素数2〜4の脂肪
    族アルデヒドを有機溶媒中で、ゼオライト、ヘテロポリ
    酸及びルイス酸よりなる群から選択される触媒の存在下
    で環化させることを特徴とする次式で表される脂肪族ア
    ルデヒド三量体の製造方法。 【化1】 (但し、式中Rは水素原子、メチル基またはエチル基を
    表す)
JP4034232A 1992-01-24 1992-01-24 脂肪族アルデヒド三量体の製造方法 Pending JPH05202026A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0621275A1 (en) * 1993-04-21 1994-10-26 Kureha Chemical Industry Co., Ltd. Process for the manufacture of monochloroacetaldehyde trimer and chloral
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