JPH05201042A - 走査画像と同期化されたサーマルプリンティング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷走査式サーマルプリンタにおいて、走査
画像と同期されたカラーのサーマルプリンティングマト
リックス方法を提供する。 【構成】 プリンタ１０は、原画像１６からのカラー情
報を走査するリニア走査アレイ１４を有し、染料転写ス
テーション３６は、リニア走査アレイ１４からの情報に
応答する。原画像１６は、連続するリニア走査アレイ１
４間に送られ、サーマル染料レシーバ４０は、連続する
染料転写ステーション３６間に送られる。サーマル染料
レシーバ４０の送り運動は、原画像１６の送り運動と同
期される。同期化手段は、サーマル染料レシーバ４０か
ら染料転写ステーション３６までにの距離を計測よう
に、染料転写ステーション３６の手前にキャプスタンロ
ーラ４４を有する。駆動手段とクラッチ手段は、サーマ
ル染料レシーバ４０がキャプスタンローラ４４によって
計測される際に、サーマル染料レシーバ４０を伸張する
ために染料転写ステーション３６の各々のプラテン４６
上に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般的にはサーマルプリ
ンティングに関し、特に多数の画像走査ステーションや
多数の印刷ステーションを有するカラー走査サーマルプ
リンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】サーマルプリンタにおいて、カラー印刷
はレシーバ上に染料を定置することによって形成され
る。その染料は、典型的には最初にイエロー、次にマゼ
ンタ、そしてシアンを定置することによって、積み重ね
方式でそのレシーバ上に一回一色で定置される。印刷の
品質は、前記場合には、高い印刷品質を作る。換言すれ
ば、各カラーが、ほんのわずかな差分でも完全に一致し
ない場合には、その画像は最高の鮮明度ではなく、また
印刷品質は劣化する。印刷品質は、すべてのサーマルプ
リンタに、特にレシーバが一つのドラムに固定され、ま
たイエロー、マゼンタ、そしてシアン染料（ダイ）を受
けるために三回転するドラムプリンタにとって、重要な
関心事である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】正確に染料を定置させ
る問題は、印刷されるべき画像データが多数のスキャナ
を経由して結像（imaging ）システムによって生成され
る走査式サーマルプリンタにとっては、より複雑とな
る。最初に、画像データはセンサーを通過しなければな
らず、レシーバは、プリントヘッドを通過しなければな
らない。このように、染料を正確に定置できない事態を
二回生じさせる二つの独立した動きがある。

【０００４】従って、画像を記録する動きがそのレシー
バウエブの動きに関連するようなプリンタを有するが望
ましい。直接転写は、画像データを記憶することなしに
印刷され、この画像データを記憶しないで印刷すること
は、データのより容易な動きにより長く連続する画像の
場合には、特に有益である。

【０００５】このため、連続する走査アレイ間の原画像
の送り運動が、染料レシーバ部材の送り運動と同期させ
る走査式サーマル染料プリンタを有するのが非常に望ま
しいことが理解できる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記一つもし
くは多数の問題点を解決することを目的としてなされ、
本発明の一つの観点に従うと、走査式サーマル染料プリ
ンタは、原画像からのカラー情報を走査するために位置
づけられた複数のリニア走査アレイから成る。サーマル
染料転写ステーションは前記リニア走査アレイからの情
報に対応する。原画像を連続的にリニア走査アレイ間に
送るための手段、及び染料レシーバ部材を連続的に染料
転写ステーション間に送る手段を有する。染料レシーバ
部材の送り動と前記原画像の送り運動とを同期させる手
段も備えられている。

【０００７】前記同期化手段は、染料レシーバ部材から
サーマル染料転写ステーションまでの距離を計測するた
めに、一連のサーマル染料転写ステーションの手前に配
置したキャプスタンローラを含む。前記同期化手段の特
徴は、染料レシーバ部材がキャプスタンローラによって
距離を計測される際に、前記染料レシーバ部材を伸張さ
せるために前記サーマル染料転写ステーションの各々の
プラテン上に駆動手段とクラッチ手段とが配置されてい
ることである。

【０００８】本発明のこれら、また他の側面、目的、特
徴および利点は、実施例の下記の詳細な記述や、付記し
た請求項を、添付の図面を参照して検討することによっ
て、より明瞭に理解することができる。

【０００９】

【作用】本発明に係る走査式サーマル染料プリンタは、
連続する走査アレイ間の原画像の送り運動が、染料レシ
ーバ部材の送り運動と同期されているので、各カラーが
正確にレシーバ上に定置され、更に、カラーの各々が他
のカラー上にも直接正確に定置される。

【００１０】また、同期化手段は、染料レシーバ部材が
キャプスタンローラによって距離を計測される際に、前
記染料レシーバ部材を伸張させるために前記サーマル染
料転写ステーションの各々のプラテン上に駆動手段とク
ラッチ手段とが配置されているので、各カラーが正確に
レシーバ上に定置される。

【００１１】

【実施例】図１には、走査式サーマル染料プリンタ１０
を用いたサーマルプリンティングミニラボ（minilab ）
概念が図示されている。入力カラー画像１６をシーケン
シャルに走査するため、または入力カラー画像を再生す
るために配置された染料カラーと同等のカラー情報を生
成するために配置されたリニア走査アレイ１４を有する
複数の走査ステーション１２が設けられている。ホワイ
ト光源１８は、各走査ステーション１２に含まれてい
る。カラーシステムには、好ましくは三つの走査ステー
ションがあり、図に示した１２Ｙ、１２Ｍ、１２Ｃのよ
うに、１つはイエロー、もう１つはマゼンタ、さらにも
う１つはシアンである。一次フィルタ２０は、関連した
定置色によって吸収されない分与した予め選定された量
のカラーを除くために設けられている。可変濃度フィル
タ２２は、定着染料に関連する光成分の精密制御を行な
う。

【００１２】光源２６、光拡散部（diffuser）２８、お
よびＣＣＤカラースキャナ３０を含む前走査ステーショ
ン２４が設けられている。カラーバランスコントローラ
３２は前走査ステーション２４に連動している。前走査
ステーション２４は原画像１６のカラーバランスを決定
し、カラーバランスコントローラ３２にカラーバランス
情報を伝える。カラーバランスコントローラ３２は、ス
キャナ１４と走査ステーション１２用のサーマルヘッド
駆動コントロール３４に接続されている。

【００１３】走査式サーマル染料プリンタ１０は、それ
ぞれイエロー、マゼンタ、およびシアンからなる染料カ
ラーを精巧に印刷する複数のサーマル染料転写ステーシ
ョン３６Ｙ、３６Ｍ、３６Ｃを有する。イエロー染料印
刷ステーション３６Ｙは、接続（communicating ）ライ
ンまたは接続パス３８Ｙを経由してブルー走査ステーシ
ョン１２Ｙに接続し、マゼンタ染料印刷ステーション３
６Ｍは、接続パス３８Ｍを経由してグリーン走査ステー
ション１２Ｍに接続し、シアン染料印刷ステーション３
６Ｃは、接続パス３８Ｃを経由してレッド走査ステーシ
ョン１２Ｃに接続し、各サーマル染料転写ステーション
３６Ｙ、３６Ｍ、３６Ｃは、選定された一つのリニア走
査アレイからの情報に応答する。

【００１４】サーマル染料レシーバ４０は、供給スプー
ル（spool ）４２から放出され、ローラ４４を介してイ
エローサーマル印刷ステーション３６Ｙへ送られる。イ
エロー印刷ステーションにおいて、サーマル染料レシー
バ４０はサーマルヘッド駆動コントローラ３４Ｙの制御
のもとで、サーマルプリントヘッド４８によって選択的
にかみ合わされるプリンタプラテンドラム４６Ｙ上を通
過する。イエローサーマル印刷ステーション３６Ｙを通
過した後に、サーマル染料レシーバ４０はマゼンタ印刷
ステーションへ送られ、さらにローラ５０間に送られる
前のシアン印刷ステーション上へと送られる。

【００１５】イエローサーマル印刷ステーション３６Ｙ
とマゼンタ印刷ステーション３６Ｍの間に、少なくとも
一つのローラアセンブリ５２が配置され、またマゼンタ
印刷ステーション３６Ｍとシアン印刷ステーション３６
Ｃの間に、少なくとも一つのローラアセンブリ５４がそ
れぞれ位置ずけられている。前記ローラアセンブリ５
２、５４は、高い品質のカラー印刷を得るために一つの
カラー面を他の一つのカラー面に関連させて位置付られ
るように調整可能となっている。

【００１６】図２において、前記ローラアセンブリ５
２、５４は同一であり、ローラアセンブリ５２は図２に
おいて、より詳細に図解されている。テンションローラ
５３は、旋回可能なマウント６０に連結された左アーム
５６と右アーム５８を有するフレームに取りつけられて
いる。左右アーム５６、５８は、テンションローラ５３
の左右端部に各々接続されている。中心（ピボット）点
６０に取り付けられている部材６４が取りつけている調
整ネジ６２は、アーム５６、５８の何れか一つに取りつ
けられている。部材６４は、一端をピボット点６０に取
りつけ、他端をプリンタフレームに取りつける第二の調
整ネジを取りつけている。基本的には、調整ネジ６２
が、サーマル染料レシーバ４０を横切るように配置され
たテンションローラ５３の傾斜を制御する時には、調整
ネジ６６は、サーマル染料レシーバ４０に向って、およ
びそこからのテンションローラ５３の中央部の動きを制
御する。 再び図１を参照すると、走査式サーマルプリ
ンタ１０において、３５ｍｍのネガあるいは他の原画像
１６は、三つの連続する走査ステーション１２の間を動
かされる。走査ステーション１２においては、その走査
要素は好ましくはリニアＣＣＤアレイ１４から成る。原
画像１６上の画像の名目（nominal ）スペースに等しい
間隔に配置された三つのリニアＣＣＤアレイ１４があ
る。各走査アレイはイエロー、マゼンタ、シアンのよう
な一連の熱感式で転写可能な染料の一つによって吸収さ
れる光に対応するフィルタを通した光によって照光せし
められる。

【００１７】その照光に関連した染料を定置するサーマ
ルプリンティングステーション３８が各走査ステーショ
ン１２に接続されている。原画像、例えば３５ｍｍネガ
は、その原画像１６用の送り路（フィードパス）を備え
るプレート上に取りつけられる。エラストマーベルトあ
るいは他の手段は、各カラー走査ステーション１２を介
してその原画像１６を転写するために使用される。その
原画像１６は図示していない光学要素を使用して、リニ
アセンサーアレイ１４に縮小される。各センサーアレイ
１４は、そのセンサーアレイが原画像である原画像１６
の同一点に一致させることを可能にするために設けられ
た感知器を有している。この調整は、目標線を持つ試験
用ネガを使用することによって行われる。試験画像は、
各連続するステーション１２Ｙ、１２Ｍ、１２Ｃを通過
し、センサー１４Ｙ、１４Ｍ及び１４Ｃは、センサー要
素がその原画像１６の同一点を検知するように一直線的
に一致させられる。

【００１８】各サーマルプリンティングステーション３
８は、サーマルプリントヘッド４８、染料ベアリングウ
エブ６８、及び回転プラテン４６から成る。サーマルヘ
ッド自身は、選択的にエネルギーを供給して動作させる
（energized ）複数の抵抗素子（resistive element ）
から成る。抵抗素子からの熱は、染料ベアリングウエブ
６８に伝えられる。その熱は、染料を染料ベアリングウ
エブ６８からサーマル染料レシーバ４０に転写させる。
サーマルプリントヘッド４８のすべての素子間で良好な
接触を保証するために、サーマルプリントヘッド４８と
プラテン４６との間の締め付け力が調整される。サーマ
ルプリントヘッド４８とプラテン４６との間の圧力は、
染料ベアリングウエブ６８の補充や、サーマル染料レシ
ーバ４０をプリンタ１０を介して送るために変えること
ができる。

【００１９】サーマル染料レシーバ４０は、キャプスタ
ンローラ４４およびピンチローラ７０によって形成され
るニップに取りつけられて、かつ送りこまれる連続的な
役割として備えられる。ステップモータはキャプスタン
ローラ４４を回転し、サーマル染料レシーバ４０の送り
を制御する。サーマル染料レシーバ４０は、各プラテン
ローラをトルククラッチを介して駆動させることによっ
て、サーマル染料レシーバ４０が機械を通過する際に、
伸張した状態に保つことができる。

【００２０】画像データの転送は、ＣＣＤ露出を制御
し、ＣＣＤデータをサーマルプリンティングデータに変
換して、関連した（associated）サーマルプリントヘッ
ド４８用ヘッドモジュレータ（変調器）を含んでいるサ
ーマルヘッド電子駆動コントローラ３４によって容易と
なる。

【００２１】サーマルヘッド駆動コントローラ３４は、
プリンタ１０の全ての動きを同期されるマスタークロッ
クあるいはマスタータイミング信号の制御のもとで動作
する。そのクロック信号を使用することによって、ＣＣ
Ｄ制御サーマルヘッド駆動コントローラ３４は、そのＣ
ＣＤ素子が露出時間を確保することを可能とし、そのサ
ーマルヘッド駆動コントローラ３４からデータ線にクロ
ック信号を付与する。ＣＣＤ１４からの値は、染料濃度
を表現する新しい値を生成するために、濃度値の配列に
対して配置される。

【００２２】システムクロック信号は、またその原画像
１６の動きやサーマル染料レシーバ４０の動きを制御す
るために、プリンタ１０内でその他の制御電子機器にお
いて使用される。好ましくは、モータ制御電子機器は、
フィルムゲイトを介して原画像１６を送るモータを動作
させるための周波数にするために、マスタークロック信
号を分割する。マスタークロック信号は、サーマル染料
レシーバ４０を送るキャプスタンローラ４４とピンチロ
ーラ７０を制御する駆動モータの制御を可能とするため
に動作される。プリンタ１０においては、原画像および
印刷された画像はサイズが異なる。加えて、特別な実施
例においては、その駆動システムも異なる。そのような
場合には、その二つの駆動システムのサブクロックも典
型的に異なる。本発明において、ひとつの分割されたマ
スタークロック信号は、ネガと染料レシーバメーターリ
ング（dye receiver metering ）を駆動することができ
るように、すべての駆動要素を一定の割合で形成する
（scale ）ことが可能である。さらに、マスタークロッ
ク信号を二つのモータの一つか、あるいは両方用の駆動
信号に変換する電子機器は、各々の駆動について精密な
同調を可能にすべく調整可能である。

【００２３】すなわち、走査式プリンタ１０は、関連し
たサーマル染料定置ステーション３８に応答する各々の
走査ステーションを有する複数の走査ステーション１２
を含む。走査情報を直接サーマルヘッドに転送する手段
がある。別個の手段は、原画像を動作するためと、染料
レシーバウエブを動作するために使用される。マスター
クロックは、原画像と染料レシーバにおける動きと各走
査センサーからその関連するサーマルヘッドまでのデー
タの転送との間を同期させる。

【００２４】本発明は、直接印刷走査式サーマルプリン
タにおいて、カラーのマトリックス方法を提供するもの
である。プリンタは、典型的には３５ｍｍネガにおい
て、各走査したステーションと関連するサーマル染料転
写ステーションを介して、原画像の動きと染料レシーバ
ウエブの動きを同期させる。各ステーションは、走査デ
ータを中間で保存することなく、サーマルヘッドモデュ
レータに連続的に露出し、伝送するべく制御されるＣＣ
Ｄ結像素子を有する。別個の駆動手段が原画像路及び、
染料レシーバ路において組み込まれている。これらの駆
動システムは、適切なカラーの刷合わせ（registratio
n）や、画像に合わせてのスケーリングを可能にするべ
く、同期される。これらの工程を同期させるために、マ
スタークロック信号は、原画像及び染料レシーバウエブ
両方の送りを可能にする。クロック信号は、またデータ
転送電子機器に組み込まれた画像の捕捉や、ヘッドモデ
ュレーション機能用のマスタークロックとしても作用す
る。

【００２５】キャプスタン計測システムは、染料レシー
バウエブからプリンタステーションへの距離を計測す
る。各印刷ステーションにおいて、プラテンローラは、
ステーション間でウエブが伸張され、またウエブが計測
キャプスタローラによって制御されるようにスリップク
ラッチを介して駆動される。

【００２６】さらに、図１に示すように、走査式プリン
タ１０において、各走査ステーション１２は、関連した
サーマル染料定置ステーション３８に対応し、一つ又は
それ以上の可変カラーフィルタアレイ２０、２２は、印
刷した画像において、カラーバランスを可能とするため
に各ステーション１２への光源１８とセンサ１４との間
に配置されている。走査式サーマルプリンタ１０におい
て、３５ｍｍ原画像１６は、連続する走査ステーション
１２の間で動作せしめられる。ＣＣＤ１４から生成され
る値は、関連したサーマル印刷ステーション３８におい
て定置されている染料のカラーに反比例するか、または
非線形的に比例する。第一スキャナ１２Ｙは、原画像１
６のブルー光成分を分析し、カラー配置の値をイエロー
染料を定置するサーマル染料ステーション３８Ｙに転送
する。第二スキャナ１２Ｍは、グリーン光を受取り、そ
のデータをマゼンタ染料定置に変換する。第三スキャナ
１２Ｃは、シアン染料定置ステーション３８Ｃにおい
て、シアン染料の定置を制御するために使用されるレッ
ド光を受取る。

【００２７】その原画像１６の動きは、サーマル染料レ
シーバ４０の動きと同期化される。これは、原画像１６
が異なった時間で走査されることを意味している。原画
像１６及びサーマル染料レシーバ４０の両者が動作する
ので、データを直接サーマルプリントヘッド４８に転送
することが有効である。その直接転送は、画像データを
記憶するのに好都合である。一つの問題点は、染料、フ
ィルタ、光源及び走査要素の各々が可変のカラー反応を
有することである。この問題点は、画像が元のネガに対
応するように、入力カラー面の三色全てを異なった比率
で混合することによって、画像を記憶する機械において
解決される。すなわち、本発明は、画像に有効な三つの
カラー面を保持していないし、このデジタルミキシング
工程は使用しいないので、上記の問題が生じない。

【００２８】本発明は、最低のコストでカラーバランス
を達成するための新規で簡便な方法を提供する。本発明
によって、開示された技術は、各ステーション１２にお
いて、ホワイト光源１８及びリニア操作アレイ１４の間
に傾度フィルタ２０、２２を組み込んでいる。好ましい
一実施例において、走査素子は光源１８と原画像１６の
間に配置されている。典型的なカラーバランスにおい
て、カラーバランスは、一次光成分９０％及びその染料
の特性により、二つの二次カラーの異なった比率におけ
る１０％とからなる。例えば、イエロー染料定置ステー
ション３８Ｙは、９０％と１００％と間の比率におい
て、ホワイト光のレッド及びグリーンカラーをフィルタ
する。光エネルギーの１０％のバランスは、レッド及び
グリーン成分の間で配分される。光の大多数はブルーカ
ラーであり、それはイエロー染料が吸収する成分であ
る。下記に、典型的なプリンタにおいて可能である典型
的なフィルタリングの範囲を示す。

【００２９】 表１ 吸収光の量 レッド成分 グリーン成分 ブルー成分 印刷された染料 イエロー 100.0 〜90.0% 100.0 〜90.0% 0.0 〜10.0% マゼンタ 100.0 〜90.0% 0.0 〜10.0% 100.0 〜90.0% シアン 0.0 〜10.0% 100.0 〜90.0% 100.0 〜90.0% その他の二つの成分は、染料の補正された定置にカラー
を供給することために、典型的に光の０と１０％の間で
伝達する別々のフィルタ２２によって、フィルタされ
る。一次フィルタ２０は、サーマル染料それ自体からな
る。一次フィルタは、典型的には、低い光吸収におい
て、定置される染料からなる。その他の二つの染料は、
可変濃度フィルタ２２において使用され、染料に関連し
た補正した光成分となる高い密度で定置される。フィル
タの構成の利点は、フィルタがサーマル染料のカラー応
答に直接適合できることである。調整の可能性を確保す
るために、フィルタにおける染料は、傾度くさびにおい
て、熱で定置される。フィルタは、フレームの動作軸が
その染料の傾度に対応するように、フレームに取付けら
れている。フィルタの動きは光のカラー補正を可能とす
る。

【００３０】更に、印刷を高めるために、前走査ステー
ション２４及びプリンタ１０は、印刷が開始される前に
各原画像１６を評価する。前走査ステーション２４は、
画像のカラーバランスを計算し、原画像１６が前走査ス
テーション２４に向かって動作するに従って、カラー印
刷ステーションにカラーバランス情報を転送する。カラ
ーバランスコントローラ３２は、カラーバランスに対応
し各印刷のカラーバランスを改良するためにカラー傾度
フィルタ２０、２２を位置付ける。そのカラーバランス
３２は、調整のために個々のスキャナに伝達する。

【００３１】図１及び図２に示すように、カラー印刷ス
テーション間でサーマル染料レシーバ４０の距離及び直
線的一致の不良は、画像品質にとって極めて悪いことで
ある。調整可能なローラアセンブリ５２、５４は、各々
の印刷ステーション３８Ｙ、３８Ｍ、３６Ｃの間におけ
るレシーバ路の長さを調整するために隣接する印刷ステ
ーションの間に位置付けられている。精密調整ネジ６
２、６６は、染料定置ステーションの間でサーマル染料
レシーバ４０の長さ及び傾きの両方を調整するために、
テンションローラ５３の回りに位置付けられている。一
つの精密調整ネジ６６は、ローラ５３の中心位置を調整
し、他の調整器６２はローラ５３の傾斜を調整する。ス
テーション間のローラアセンブリ５２、５４は、他の染
料フレームに関連して、染料面の刷合わせを調整するた
めに調整される。

【００３２】複数のサーマル染料転写ステーション３６
Ｙ、３６Ｍ、３６Ｃは、熱感で反応する染料が染料ドナ
ーウエブ６８Ｙ、６８Ｍ、６８Ｃからサーマル染料レシ
ーバ４０へ転写できるように存在する。染料の転写は、
サーマルプリントヘッド４８内の一連に選択的にエネル
ギーを供給し動作する（energizable ）抵抗素子によっ
て達成される。サーマル染料レシーバ４０は、各ステー
ションを連続的に通過し、画像走査素子１４によって決
定されるカラー面の濃度に対応する染料濃度を受けと
る。調整可能なローラアセンブリ５２、５４は染料定置
ステーション間に配置される。そのステーション間ロー
ラは、他の染料フレームに関連して、染料面の刷合わせ
を調整するべく調整される。

【００３３】３５ｍｍネガの動きと染料レシーバの動作
を同期させる方法によって行われる。マスタークロック
は、ネガをフィルムガイドを介して動作させるステップ
モータ用のタイミングを供給する。同一のクロックは、
染料レシーバウエブから印刷ステーションへの距離を計
測するためのキャプスタンローラを回転するステッパー
モータの動きを制御する。各ステーションのプラテンロ
ーラは、レシーバ路を介して、レシーバにおいて引っ張
り伸張を与えるために、トルク制御されたスリップクラ
ッチを介して駆動される。この印刷されたアプローチで
認識される問題は、サーマル染料レシーバ４０の操縦性
（steering）と直線的一致性（alignment ）である。印
刷ステーション間の距離は、各走査ステーション間の距
離に比例するように制御されなければならない。印刷プ
ラテンの製作と、サーマルヘッドの位置とにおける許容
範囲は、お互いに関連しあってカラー面の刷合わせミス
として示されるシステム上の寸法的誤差を招く。

【００３４】本発明は、そのようなプリンタにおけるカ
ラー面の刷合わせミスを補正するための装置を提供す
る。これは、各印刷ステーションの間でローラを位置付
けることによって達成される。各ローラは、レシーバ路
における名目位置に位置付けられている。調整手段は、
ローラの位置をその名目位置からわずかにずらして調整
することができる。レシーバガイドローラは、フレーム
内に取り付けられ、二つのスレードロッド（thread ro
d）はレシーバ路を調整するべく回転される。その時、
プリンタは動作し、最適のカラー面刷合わせを達成する
べく調整される。調整ネジの一つは、レシーバ路の中心
長さを調整するべくフレームを動作させる。第二の調整
ネジは、レシーバウエブの移動させるために、ローラの
傾斜を変更させる。カラー面の前後方向刷合わせ及び傾
斜は、これらの調整ネジを使用して互いに独立して形成
される。

【００３５】リニアセンサアレイは、調整ローラの近く
でレシーバの端の位置を検出するべく配置されている。
駆動手段は、毎回、ウエブ路の補正をすることができる
ように、調整メカニズムに固定することができる。プリ
ンタは、セットアップまたは名目位置を記憶し、レシー
バ路の一定位置を維持するために、調整ネジによって補
正される。

【００３６】本発明の動作は、前述の記載から明白であ
ると考えられるが、強調するために若干の説明を付け加
える。原画像１６は、可変カラーミックスがＣＣＤスキ
ャナ３０及びカラーバランスコントローラ３２によっ
て、各画像を決定するので、最初に通過する前走査ステ
ーション２４により、走査ステーションを介して送られ
る。原画像１６は、イエロー走査ステーション１２Ｙ上
に送られ、そこで、一次フィルタ２０Ｙはイエローサー
マル印刷ステーション３６Ｙによって、定置される関連
した染料によって、吸収されないホワイト光成分のおよ
そ９０と１００％の間で、あらかじめ選択された量を除
く（remove）。二次カラーバランスフィルタ２２Ｂは、
約９０から１００％の範囲内で、カラーバランスフィル
タ２２の両方によって吸収されるホワイト光成分の吸収
がある。原画像１６は、マゼンタ及びシアンの走査ステ
ーション１２Ｍ、１２Ｃまで送られる。カラーバランス
コントローラ３２は、原画像が走査ステーションを介し
て動作する際、または画像の印刷品質を改良するために
可変濃度フィルタ２２を動作する際に、カラーミックス
情報を伝送する。カラーバランスコントローラ３２は、
リニア走査アレイ１４及びサーマルプリントヘッド４８
用の制御されたサーマルヘッド駆動コントローラ３４と
連動する。

【００３７】サーマル染料レシーバ４０の動きは、原画
像１６の送り運動と同期させる。すなわち、各印刷ステ
ーションは、一色のみ印刷し、完全な再生画像は各サー
マル印刷ステーションを介して連続して送らなければな
らない。同期化は、サーマル染料転写ステーション３６
の手前に配置されたキャプスタンローラ４４によって可
能となる。キャプスタンローラ４４は、サーマル染料転
写ステーションからサーマル染料レシーバ４０までの距
離を計測する。印刷プラテン４６は、サーマル染料レシ
ーバ４０がキャプスタン４４によって計測される時に、
サーマル染料レシーバ４０を伸張させる駆動手段及びク
ラッチ手段によって制御される。適切なカラー刷合わせ
のため、染料レシーバ路を決定するために隣接する印刷
ステーションの間に配置された二つのローラアセンブリ
５０、５４がサーマル染料レシーバ４０の通路を制御す
るために存在する。レシーバ路の傾斜あるいは長さは、
ローラがレシーバ上に作用する伸張を独立して調整する
ことによって行う。高品質印刷は、原画像１６をサーマ
ル染料レシーバ４０と同期させることのみが要求される
のではなく、サーマル染料レシーバ４０が正確なカラー
面との一致のために印刷プラテン４６によって、適切な
通路を通過することを要する。走査式サーマル染料プリ
ンタが提供されることが理解できるであろう。プリンタ
は、原画像からのカラー情報を走査するために配置され
た複数のリニア走査アレイを有している。サーマル染料
転写ステーションは、リニア走査アレイからの情報に応
答する。リニア走査アレイ間で、連続的に原画像を送る
手段、及び染料転写ステーション間で連続的に染料レシ
ーバ部材を送る手段が提供される。また、染料の送り運
動と原画像の送り運動を同期させる手段が提供される。

【００３８】同期化手段は、サーマル染料転写ステーシ
ョンから染料レシーバ部材までの距離を計測するため
に、一連のサーマル染料転写ステーションの手前に配置
されたキャプスタンローラを含む。同期化手段は、染料
レシーバ部材がキャプスタンローラによって計測されて
いる際に、染料レシーバ部材を伸張させる各サーマル染
料転写ステーションのプラテン上に、駆動手段及びクラ
ッチ手段は配置されていることを特徴とする。

【００３９】本発明は、実施例を参照して詳述されてい
るが、本発明から逸脱することなく、色々な変更を行う
ことが可能であり、また同等なものが本実施例の要素と
代替えすることが可能であることは、当業者にとって容
易に理解させる。加えて、本発明の基本的教示内容から
逸脱することなく、多くの変更がなされ、発明の教示の
ために特定な使用条件や資料を改作することができる。

【００４０】前述から明白であるように、発明のある見
地は、図示された特定な例の詳細事項に限定されるもの
ではなく、他の変更及び適用が当業者にとって可能であ
ることが理解できる。更に、請求項は、本発明の精神及
び範囲から離脱しない全ての変更及び適合を網羅するこ
とを意図している。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る走査
式サーマル染料プリンタによれば、連続する走査アレイ
間の原画像の送り運動が、染料レシーバ部材の送り運動
と同期されているので、各カラーを正確にレシーバ上に
定置でき、更に、カラーの各々を他のカラー上にも直接
正確に定置できる。

【００４２】また、同期化手段は、染料レシーバ部材が
キャプスタンローラによって距離を計測される際に、前
記染料レシーバ部材を伸張させるために前記サーマル染
料転写ステーションの各々のプラテン上に駆動手段とク
ラッチ手段とが配置されているので、各カラーを正確に
レシーバ上に定置できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の走査式サーマル染料プリンタにおい
て、複数の走査ステーションと複数の印刷ステーション
を使用するサーマルプリンティング概念を示す図であ
る。

【図２】図１の印刷ステーションにおけるレシーバウエ
ブをガイドするために使用されるガイドローラアセンブ
リの拡大図である。

【図３】図１の走査式サーマル染料プリンタにおけるロ
ーラアセンブリの他の実施例を示す図である。

【符号の説明】

１０ 走査式サーマル染料プリンタ １２ 走査ステーション １４ リニア走査アレイ １６ 原画像 １８ ホワイト光源 ２０ 一次フィルタ ２２ 可変濃度フィルタ ２４ 前走査ステーション ２６ 光源 ２８ 拡散部 ３０ ＣＣＤカラースキャナ ３２ カラーバランスコントローラ ３４ ヘッド駆動コントローラ ３６ サーマル染料転写ステーション ３８ 接続パス ４０ サーマル染料レシーバ ４２ 染料レシーバウエブ ４４ キャプスタンローラ ４６ 回転プラテン ４８ サーマルプリントヘッド ５０ ローラ ５２、５４ ローラアセンブリ ６８ 染料ベアリングウエブ ７０ ピンチローラ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 走査式サーマル染料プリンタにおいて、 原画像から選択的なカラー情報を走査するために配置さ
   れたリニア走査アレイと、 前記リニア走査アレイからの情報に応答するサーマル染
   料転写ステーションと、 前記原画像を前記リニア走査アレイに向けて、前記走査
   アレイを介して送る手段と、 染料レシーバ部材を前記サーマル染料転写ステーション
   に向けて送る手段と、 前記染料レシーバ部材の送り運動と前記原画像の送り運
   動を同期させる手段と、を含み、 前記同期化手段は、前記染料レシーバ部材から前記サー
   マル染料転写ステーションまでの距離を計測するために
   前記サーマル染料転写ステーションの手前に配置された
   キャプスタンローラを含むことを特徴とする走査式サー
   マル染料プリンタ。
2. 【請求項２】 請求項１記載の走査式サーマル染料プリ
   ンタにおいて、 前記同期化手段は、前記染料レシーバ部材が前記キャプ
   スタンローラによって距離を計測される際に、前記染料
   レシーバ部材を伸張させるため、前記サーマル染料転写
   ステーションにプラテンと連動するクラッチアセンブリ
   を含むことを特徴とする走査式サーマル染料プリンタ。
3. 【請求項３】 請求項１記載の走査式サーマル染料プリ
   ンタにおいて、 前記原画像は、前記リニア走査アレイを介して送られる
   ことを特徴とする走査式サーマル染料プリンタ。
4. 【請求項４】 請求項１記載の走査式サーマル染料プリ
   ンタにおいて、 前記染料レシーバ部材は、前記染料転写ステーションを
   介して送られることを特徴とする走査式サーマル染料プ
   リンタ。
5. 【請求項５】 走査式サーマル染料プリンタにおいて、 原画像から選択的なカラー情報を連続して走査するため
   に配置された複数のリニア走査アレイと、 複数のサーマル染料転写ステーションと、 前記複数のリニア走査アレイの連続するリニア走査アレ
   イ間に前記原画像を送る手段と、 前記複数のサーマル染料転写ステーションの連続する染
   料転写ステーション間に染料レシーバ部材を送る手段
   と、 前記染料レシーバ部材の送り運動と前記原画像の送り運
   動を同期させる手段と、を含み、 前記複数のサーマル染料転写ステーションの各々は、前
   記複数のリニア走査アレイから選択された一つのリニア
   走査アレイの情報に応答することを特徴とする走査式サ
   ーマル染料プリンタ。
6. 【請求項６】 請求項５記載の走査式サーマル染料プリ
   ンタにおいて、 前記同期化手段は、前記染料レシーバ部材から前記サー
   マル染料転写ステーションまでの距離を計測するため
   に、前記サーマル染料転写ステーションの手前に配置さ
   れたキャプスタンローラを含むことを特徴とする走査式
   サーマル染料プリンタ。
7. 【請求項７】 請求項５記載の走査式サーマル染料プリ
   ンタにおいて、 前記同期化手段は、前記染料レシーバ部材が前記キャプ
   スタンローラによって距離を計測される際に、前記染料
   レシーバ部材を伸張させため、前記サーマル染料転写ス
   テーションにプラテンと連動するクラッチアセンブリを
   含むことを特徴とする走査式サーマル染料プリンタ。