JPH05199685A - 同期機のロータとその製造方法 - Google Patents

同期機のロータとその製造方法

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JPH05199685A
JPH05199685A JP4007762A JP776292A JPH05199685A JP H05199685 A JPH05199685 A JP H05199685A JP 4007762 A JP4007762 A JP 4007762A JP 776292 A JP776292 A JP 776292A JP H05199685 A JPH05199685 A JP H05199685A
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裕之 内田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、同期機のロータの製造、組
立が簡単で、かつ、回転に伴う遠心力と磁気吸引力の合
力によりロータコアの表面から貼り付け形永久磁石の剥
離、離脱の発生がない機械的強度を付与可能な構造の同
期機のロータを提供することにある。 【構成】 本発明は、ロータコア23の外周表面に形成
した凹形の永久磁石取付座25内に、その外周から1対
の分離可能なマグネット板28、292から成る永久磁
石片27を、先ず第1のマグネット板28、次いで第2
のマグネット板29の順序で相互の突合面28a、28
aが衝合し、両側面27a、27aが、永久磁石取付座
25のテーパ部24a、24a内に密着、係合で機械的
ロック構造を形成するように取付けて固定した同期機の
ロータを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期機、殊に、同期電
動機のロータの構造に関し、回転軸に固定されてヨーク
を成すロータコアの実質的な円筒周面に、固定子の回転
磁界との相互作用により回転トルクを発生する永久磁石
を固定的に表面貼り付け式に配列、具備した構造を有す
るロータにおける各永久磁石片を突合面で衝合された1
対のマグネット板部材で形成し、ロータコア周面への装
着を容易化すると共にそれらのマグネット片の剥離を防
止できるようにした改良構造と、そのようなロータの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】同期機のロータとしては、ヨークを成す
ロータコアと永久磁石とを円周方向に交互に挟持構造で
配置したラジアル形ロータと、円筒形のロータコアの外
周面に複数の永久磁石片を貼り付け式に固定した表面貼
り付け形ロータの2種が多く実用されている。このよう
な2種の同期機用ロータにおいて、後者の表面貼り付け
形ロータでは一般に複数の永久磁石片を接着剤を用いて
実質的に円筒形をしたロータコアの表面に接着、貼り付
けする固定構造をとっている。この場合には、ロータの
回転に伴う遠心力と固定子の磁界との磁気的相互作用に
基づく磁気吸引力との両力を受けた状態で長時間回転す
る場合にも永久磁石片がロータコアの表面から剥離しな
いためには、接着剤の接着強度が各永久磁石片に作用す
る上記の遠心力と磁気吸引力との合力に充分に勝る強度
であることが要求される。このために、永久磁石片の固
定を接着剤のみに頼ることを避け、ロータコアの外周表
面に凹所を形成し、この凹所内に永久磁石片の下底面側
の一部を沈めることにより、凹所の側壁で永久磁石片の
側面を保持するようにしたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図9(a)、(b)
は、上述した従来の同期機の表面貼り付け形ロータにお
ける標準的な構造、つまり、永久磁石片の貼り付けを接
着剤と、ロータコアの外周面に形成した浅い凹所内に各
永久磁石片の下底部分を沈めることにより、単に永久磁
石片を貼り付けた構造よりは、剥離防止機能が改善した
構造のロータを示したものである。即ち、このロータ1
1はロータ軸12上に、2つの端板15の間に取付け、
固定された円筒形ロータコア13の外周面に軸方向に延
設され、かつ、回転軸12の中心に向けて鳩尾形に広が
った形状の複数個の凹所16が周方向に等間隔で形成さ
れ、他方、永久磁石片17は、同凹所16の形状と相補
形に底面側が上面側より鳩尾形に広がるテーパ側面17
a、17aを成した両側面を有する湾曲板形状片に形成
されてロータコア13の凹所16に相補的に嵌合して機
械的なロック構造を形成し、以てロータコア13から永
久磁石片17が離脱、ないし剥離しない構造を得てい
る。この構造では、永久磁石片17をロータコア13の
凹所16内に嵌合、組立する組立工程では、必然的に、
各永久磁石片17をロータコア13の軸方向端面から凹
所16に差込み式に挿入して軸方向における所定の位置
に位置決めする方法がとられている。従って、例えば、
ロータ11を軸方向に複数段に多段化し、各段の間では
永久磁石片17を、周知のトルクリップル低減のために
ロータ周方向に位相をずらして配列した構造を採ると、
中央部の段では、上述した軸方向にロータコア13の凹
所16内に差込み式に挿入する組立方法では、組立が不
可能になる。
【0004】従って、必然的に図10(a)、(b)に
示すように、ロータ11aを軸方向に複数段に多段化
(図示例では3段構造)し、各段の間では永久磁石片1
7を、トルクリップル低減のためにロータ円周方向に位
相をずらして配列したロータ構造とする場合には、各永
久磁石片17をロータコア13の単純な円筒周面13a
に接着剤で貼り付ける構造が採られていた。勿論、この
とき、接着剤による接着強度は各永久磁石片17に作用
する回転に伴う遠心力と固定子との間で作用する磁気吸
引力との合力を充分に上回るように、適正な接着剤の選
択、ロータコア表面の粗面化等の種々の設計上の工夫が
成されているが、信頼性の点で、完全とは言い難い。
【0005】依って、本発明の主目的は、上述した従来
の同期機のロータ、特に、表面貼り付け式のロータにお
ける諸問題点を解決することにある。本発明の他の目的
は、永久磁石片をロータコアの実質的に外周面に固定す
る表面貼り付け形ロータにおいて、組立工程が従来より
複雑化することなく、つまり工数増加を生ずることなく
組立可能であると共に、回転に伴う遠心力および固定子
磁界との磁気的相互作用時の磁気吸引力によってロータ
コアの表面から剥離ないし離脱を生ずることがない機械
的固定強度を付与可能な構造を有した同期機の表面貼り
付け形ロータを提供せんとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した発明
目的に鑑み、同期機の表面貼り付け式永久磁石片を備え
たロータを形成するに当たり、ロータコアの実質的に円
筒形の表面に凹形の永久磁石取付座を形成し、かつ、こ
の凹形の永久磁石取付座に嵌入、固定する各永久磁石片
を、1対のマグネット板部材を所定の突合面で分離可能
に衝合して構成し、同1対のマグネット板部材の第1の
部材を上記永久磁石取付座を形成する凸壁の側面に設け
られたテーパ面に先ず嵌入、固定し、次いで第2のマグ
ネット板部材を第1のマグネット部材の突合面に滑り込
ませることにより、簡単に組立可能とし、かつ、ロータ
コアの上記永久磁石取付座との機械的なロック構造を形
成して外部作用力による剥離、離脱に充分、抗すること
が可能にしたロータを構成したものである。この構造に
よれば、ロータをトルクリップル低減効果を求めて多段
化した場合にも、ロータコアのラジアル方向の外周側か
ら第1のマグネット板部材を取付け、次いで、その突合
面へ第2のマグネット板部材の突合面を滑り込ませて衝
合させることにより、同第2のマグネット板部材もロー
タコアの凹所に機械的にロックした構造で取付けること
が可能であり、組立の容易性と剥離、離脱防止構造の両
条件を充足させることができるのである。勿論、各永久
磁石片を形成する1対のマグネット板部材とロータコア
の表面とは接着剤で接着、固定する。
【0007】即ち、本発明に依れば、固定子の内周に回
転可能に配置され、実質的に円筒形のロータコアの表面
に貼り付け固定された複数の永久磁石片を有した同期機
のロータにおいて、前記円筒形ロータコアは、その外周
面に周方向に所定の間隔で配設されると共に略ロータの
回転軸方向に長さを有し、かつ、鳩尾断面形状を有した
複数の凸壁を具備することにより、該複数凸壁の相互に
隣り合った凸壁間に形成された複数の略蟻溝状の凹所を
前記永久磁石片の凹形取付座として具備し、また、前記
ロータの磁極を形成する前記各永久磁石片は、該ロータ
の回転軸と同方向に延長する突合面で2分可能な1対の
湾曲マグネット板からなると共に前記ロータコアの蟻溝
状の凹形取付座に密着、係合により機械的ロック構造を
形成可能な末広なテーパ面を両側面に有し、かつ、該1
対のマグネット板の前記突合面は、前記ロータコアの外
周面に対して垂直なラジアル面から所定の傾き角を有し
た傾斜突合面を成し、以て、前記各永久磁石片が前記ロ
ータコアからの剥離、離脱を防止される構成を備えた同
期機のロータが提供される。
【0008】また、本発明によれば、実質的に円筒形の
ロータコアの外周面に複数の永久磁石片を固定した表面
貼り付け形の同期機用ロータの製造方法において、前記
円筒形ロータコアは、その外周面に周方向に所定の間隔
で配設されると共に略ロータの回転軸方向に長さを有
し、かつ、鳩尾断面形状を有した複数の凸壁を設けるこ
とにより、該複数凸壁の相互に隣り合った凸壁間に、複
数の略蟻溝状の凹所を前記永久磁石片の凹形取付座とし
て形成し、また、前記ロータの磁極を形成する前記各永
久磁石片は、該ロータの回転軸と同方向に延長する突合
面で2分可能な1対の湾曲マグネット板からなると共に
前記ロータコアの蟻溝状の凹形取付座に密着、係合によ
り機械的ロック構造を形成可能な末広なテーパ面を両側
面に有し、かつ、該1対のマグネット板の前記突合面
は、前記ロータコアの外周面に対して垂直なラジアル面
から所定の傾き角を有した傾斜突合面を成すように形成
し、前記各永久磁石片を、前記ロータコアの前記各凹形
取付座に取付けるに当たって、前記1対のマグネット板
における第1のマグネット板を、前記ロータコアの蟻溝
状の凹形取付座における一端に向けて周方向に摺動、挿
入して密着的にテーパ係合させ、次いで、前記1対のマ
グネット板における第2のマグネット板を、前記ロータ
コアの凹形取付座の一端に密着的にテーパ係合させた前
記第1のマグネット板と前記突合面で衝合するように軸
方向に摺動、係合させ、このとき、同時に該第2のマグ
ネット板の側面を、前記ロータコアの蟻溝状凹形取付座
の他の一端側に密着的にテーパ係合させ、以て前記各永
久磁石片が前記ロータコアからの剥離、離脱を防止され
るように取付けるようにした同期機のロータ製造方法が
提供される。以下、本発明を添付図面に示す実施例に基
づいて更に、詳細に説明する。
【0009】
【実施例】図1は本発明による同期機のロータの第1の
実施例を示す斜視図、図2は、同第1実施例のロータに
用いる永久磁石片を構成する1対のマグネット板を分離
状態で示した斜視図、図3の(a)は同第1実施例のロ
ータの正面図、(b)は(a)の3ー3線による端面
図、図4は、本発明の第2の実施例による同期機用ロー
タの正面図、図5は本発明による同期機用ロータの第3
実施例の正面図、図6は、同第3実施例のロータに用い
る永久磁石片の斜視図、図7、本発明による同期機のロ
ータの第4実施例を示す斜視図、図8は同第4実施例の
ロータの正面図である。
【0010】図1〜図3を参照すると、本第1実施例に
係る同期機のロータ20は、固定子10の内周面の内部
に回転子として設けられ、ロータ軸22と、このロータ
軸22上に端板21によって軸方向を保持されて楔着、
固定等により取付けれた円筒形ロータコア23とを有し
ている。同ロータコア23の周面には、図1に明示のよ
うに、周方向に等間隔で配設された軸方向に延びる凸壁
24が複数、配設されている。この複数の凸壁24は各
々が、鳩尾状断面を有するように形成されることによっ
て、各両側面はテーパ面24a、24aを成し、従っ
て、隣合った凸壁24、24の間には、周方向に広がっ
た略蟻溝形状の永久磁石取付座25が形成されている。
【0011】ロータコア23の上記各永久磁石取付座2
5には、複数(本実施例では図3の(a)に示すように
3つ)の永久磁石片27が取付けられてロータ磁極を形
成する構造を有している。ここで、本実施例に係るロー
タ20の永久磁石片27は、図2に示すように、1対の
分離したマグネット板28、29から成り、両マグネッ
ト板28、29は、ロータコア23の永久磁石座25に
取付けられたとき、夫々の突合面28a、29aが衝合
されて一体の永久磁石片27となる形状を有し、ロータ
コア23の外周面に対応した湾曲形状を有するマグネッ
ト板材から形成されている。上記の突合面28a、29
aはロータ軸22の中心線と一致した方向に延びる面
で、かつ、ロータコア23の永久磁石取付座25に垂直
なラジアル面から所定角度だけ傾斜した対向面を成して
いる。
【0012】更に、この永久磁石片27は、軸方向に両
端27b、27cを有すると共に両側面27a、27a
は、上述したロータコア23の凸壁24の両側のテーパ
面24a、24aと相補な上面側から下面側へ末広がり
なテーパ面として形成されている。上述した1対のマグ
ネット板28、29から成る永久磁石片27を、ロータ
コア23に取付ける場合の取付、固定方法を以下に説明
する。
【0013】先ず、各永久磁石片27を形成する1対の
マグネット板28、29におけるマグネット板28を図
1に示すように、ロータコア23の所定の永久磁石取付
座25の周方向における略中央領域に向けてロータコア
23のラジアル方向の外側から落とし込むように着座さ
せる。次いで、同取付座25の座面上を摺動させ、凸壁
24の一方のテーパ側面24a内に滑り込ませる。これ
によってマグネット板28の片側のテーパ側面27aが
相補的に凸壁24のテーパ面24aと密着、係合する。
【0014】次に、図1に同じく図示されているよう
に、他のマグネット板29を、上記マグネット板28の
突合面28aの横に滑り込ませるように取り付ける。こ
のときに、同マグネット板29の突合面29aは、相手
の突合面28aと衝合し、また突合面29aと反対側の
テーパ側面27aはロータコア23の凸壁24のテーパ
側面24aに滑り込んで、密着、係合する。かくして、
互いに突合面28a、29aで衝合した1対のマグネッ
ト板28、29は、ロータコア23の永久磁石取付座2
5の所定の位置に固定され、しかも、凸壁24のテーパ
面24a、24aに同永久磁石片27の両側のテーパ面
27a、27aが密着、係合して機械的なロック構造を
形成すると共に突合面28a、29aの衝合域でも両面
28a、29aが対向した傾斜面であることから、ロー
タ回転時に作用する遠心力と固定子10との間で作用す
る磁気的相互作用による吸引力との合力が、各永久磁石
片27に対してロータコア23のラジアル方向に作用し
ても、その作用力で剥離、離脱を起こす危惧は機械的に
阻止されるのである。
【0015】勿論、各永久磁石片27を形成する1対の
マグネット板28、29の下面、つまり、ロータコア2
3の外周面に着座する面、及び同着座面には接着剤が塗
布されるから、接着による永久磁石の固定も成される。
図3の(a)、(b)は共に上述のようにしてロータコ
ア23に多数の永久磁石片27を強固に取付けて形成さ
れた同期機のロータ20の正面形状と軸方向の一端から
見た端面とを示している。
【0016】この第1の実施例から明らかなように、本
発明によれば、各永久磁石片27を2つのマグネット板
28、29に分離し、これらのマグネット板28、29
を順次にロータコア23の永久磁石取付座25に取り付
けるので、取付時にロータコア23の軸端側から各永久
磁石片を順次に滑り込ませる従来式の組立方法と異な
り、各永久磁石片27を、その取付位置の直近で簡単に
組込みでき、しかも、機械的なロータ構造も得られる点
で極めて有利なロータ製造方法が得られるのである。
【0017】上述したように、各永久磁石片27を、ロ
ータコア23の永久磁石取付座25における所定の取付
位置の直近で組立処理することが可能な特徴は、特に、
同期機のロータを軸方向に多段に形成し、各段相互間で
周方向に所定のずれ角度を設け、以てトルクリップルの
低減を図る構造としたとき、より一層、有利であること
が確認できる。つまり、図4に示すように、ロータ20
aが軸方向に3段構造に形成され、各段毎に一定の周方
向のずれ角度θ1を設けたとき、各永久磁石片27は、
1対のマグネット板28、29を順次にロータコア23
の永久磁石取付座25に組み込むようにしたから、たと
えロータコア23における永久磁石取付座25を形成す
る各段の取付座25a、25bにおける中央段の永久磁
石取付座25bに永久磁石片27を取付け、固定すると
きでも、ロータコア23の軸端から滑り込ませる方法で
なく、直接、取付位置で1対のマグネット板28、29
に組み込むことが可能となる。つまり、ずれ角度θ1を
設けることにより、従来は図10で既述したように、組
立が不可能になったが、本発明によれば、かかる不利を
完全に回避することができるのである。
【0018】なお、ロータコア23の各段の永久磁石取
付座25a〜25cは、同ロータコアの周面に配設され
る凸壁を軸方向に3つの部分直線状の凸壁24a〜24
cによって形成することにより構成したものである。図
5は、本発明の第3の実施例を示したものである。本実
施例による同期機のロータ20bは、そのロータコア2
3が、ロータ軸22の中心線に対して一定のスキュー角
度を有するように全般的には軸方向に延長する凸壁34
を外周面に周方向に等間隔で有した構造を備え、従っ
て、ロータコア23の外周面に形成される永久磁石取付
座35もスキュー角度αを有している。なお、各凸壁3
4は、その両側面がテーパ面に形成され、故に、互いに
隣合わせた凸壁3間に形成された永久磁石取付座35が
略蟻溝状の凹形座として形成されていることは第1、第
2の実施例と同様である。
【0019】さて、図6に示すように、上記ロータコア
23の外周面に装着される複数の永久磁石片37は、既
述の第1、第2の実施例と同様に、1対のマグネット板
38、39から成る点では同じであるが、両マグネット
板38、39から成る各永久磁石片37が、上述したス
キュー角度αを有した永久磁石取付座35にマグネット
板38、次いでマグネット板39の順序で装着されるた
め、その両側面37a、37aは、ロータコア23の凸
壁のテーパ側面と相補的な末広がり状のテーパ側面とし
て形成されると同時にスキュー角度αに対応した平面図
上でロータ軸方向に斜めに延びた側面として形成されて
いる点で、第1、第2の実施例の永久磁石片27を形成
するマグネット板28、29と相違している。なお、両
マグネット板38、39の突合面38a、39aも軸方
向に斜めに延びる面であると同時に同ロータコア23の
ラジアル方向にも前述した実施例のマグネット板の突合
面28a、29aの対向面と同様に傾斜した対向面に形
成されている。
【0020】なお、本実施例においても、各永久磁石片
37は、ロータコア23の周面の所定の取付座35の位
置で、1対のマグネット板38、39における第1のマ
グネット板38を先ず取付け、次いで、第2のマグネッ
ト板39を、前者のマグネット板38の横に滑り込ま
せ、両者の突合面38a、39aを衝合させることによ
り取付ける組立工程が採られる点は前述の実施例と同じ
である。そして、このとき、衝合したマグネット板3
8、39から成る永久磁石片37の両側面37a、37
aが、取付座35の凸壁34のテーパ面に密着、係合し
てロック構造を形成することは言うまでもない。また、
本第3実施例でも、各永久磁石片37は、ロータコア2
3の外周面に接着剤で固定されることも同様である。
【0021】又、図6に示す実施例の同期機のロータ2
0bは、上述のように、組立工程の簡易化と共にロック
構造の形成によって永久磁石片37の剥離、離脱の防止
効果を発揮し得ると同時に電気的にも、同永久磁石片3
7がロータ軸方向にスキュー角度αを有して配設されて
いるから、回転作動時に、対応の固定子10のスロット
に起因して発生するトルクリップルをロータ磁極のスキ
ューにより低減させる効果を奏することができるのであ
る。
【0022】図7及び図8は、本発明の第4実施例によ
る同期機のロータ20cを示している。本実施例は、前
述の第3実施例に適用した永久磁石片37を適用して構
成されるロータであり、本実施例が第3実施例と相違す
る点は、ロータコア23の外周面に設けられるスキュー
角αを有した永久磁石取付座35が更にロータ20cの
周方向に所定のずれ角度θ2を有した複数(本例では3
つ)の永久磁石取付座35a〜35cで形成されている
点である。
【0023】然しながら、この第4実施例でも、永久磁
石片37を形成する1対のマグネット板38、39は、
既述の諸実施例と同様に、先ず、第1のマグネット板3
8を所定の永久磁石取付座35a、35bまたは35c
に取付け、次いで、その第1のマグネット板38の横に
第2のマグネット板39を滑り込ませるように突合面3
8a、39aで衝合させ、このとき、衝合したマグネッ
ト板38、39から成る一体の永久磁石片37の両側面
37a、37aは、各永久磁石取付座35a、35b又
は35cを形成する凸壁34a、34b又は34cの側
面のテーパ面に密着、係合により嵌入し、ロック構造を
形成するのである。従って、図8に示すように、ロータ
コア23の外周面の全ての永久磁石取付座35a〜35
cに、永久磁石片37を順次に、かつ、極めて簡単に装
着でき、しかも、このように機械的ロック構造を形成し
た結果、ロータ20cの回転作用時に、各永久磁石片3
7に遠心力と磁気吸引力との合力が作用しても剥離、離
脱を起こすことはないのである。
【0024】なお、本実施例に係る同期機のロータ20
cは、スキュー角度αと共に周方向へのずれ角度θ2を
有しているので、一層、トルクリップル低減効果を増強
することができるのである。
【0025】
【発明の効果】以上の実施例に基づく説明から明らかな
ように、本発明によれば、同期機の表面貼り付け式永久
磁石片を備えたロータを構成するに当たり、ロータコア
の実質的に円筒形の表面に略蟻溝状の凹形の永久磁石取
付座を形成し、かつ、この凹形の永久磁石取付座に嵌
入、固定する各永久磁石片を、1対のマグネット板部材
を所定の突合面で分離可能に衝合して構成し、同1対の
マグネット板部材の第1の部材を上記凹形の永久磁石取
付座を形成する凸壁が有するテーパ面に先ず密着、係合
させ、次いで第2のマグネット板部材を第1のマグネッ
ト部材の突合面に滑り込ませて対向の突合面を衝合させ
ることにより、簡単に組立可能とし、かつ、ロータコア
の凹形取付座との機械的なロック構造を形成するから、
ロータ外部から同期機の作動時に作用する遠心力と磁気
吸引力との合力を受けても永久磁石片に働く剥離、離脱
作用力にも充分、抗することが可能なロータが構成され
たのである。
【0026】しかも、この構造によれば、ロータを軸方
向に多段化してトルクリップル低減を図る場合にも、ロ
ータコアの外周側から第1のマグネット板部材を取付
け、次いで、その突合面へ第2のマグネット板部材の突
合面を滑り込ませることにより、同第2のマグネット板
部材もロータコアの凹所に機械的にロックした構造で取
付けることが簡単に達成可能であり、組立の容易性と剥
離、離脱防止構造の両条件を充足させることができるの
である。
【0027】従って、延いては、同期機の寿命と作用信
頼性とを向上させることが可能になった。また、ロータ
がリップルトルクの低減効果のために、その永久磁石片
をスキュー配列で設けたり、或いは周方向に位相角をず
らした配列で設けた場合にも、従来のロータ組立法に比
較して、本発明の永久磁石片の取付は、組立の工数に何
らの増加無く、組立を遂行でき、依って、ロータの製造
組立法がむしろ簡単化される効果を奏するのである。
【0028】以上、本発明を好実施例に就いて説明した
が、本発明の技術思想の範囲で、更に種々の改変、変更
例が実現可能であることは当業者なら自明であることは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同期機のロータの第1の実施例を
示す斜視図である。
【図2】同第1実施例のロータに用いる永久磁石片を構
成する1対のマグネット板を分離状態で示した斜視図で
ある。
【図3】(a)は同第1実施例のロータの正面図であ
る。(b)は(a)の3ー3線による端面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による同期機用ロータの
正面図である。
【図5】本発明による同期機用ロータの第3実施例の正
面図である。
【図6】同第3実施例のロータに用いる永久磁石片の斜
視図である。
【図7】本発明による同期機のロータの第4実施例を示
す斜視図である。
【図8】同第4実施例のロータの正面図である。
【図9】(a)は、従来の同期機の貼り付け形ロータの
一例を示す正面図である。(b)は、同側面図である。
【図10】(a)は、従来の同期機の貼り付け形ロータ
の他の一例の正面図である。(b)は、従来の同期機の
貼り付け形ロータの更に他の一例の側面図である。
【符号の説明】
10…固定子 20、20a〜20c…ロータ 22…回転軸 23…ロータコア 24…凸壁 24a…テーパ側面 25…永久磁石取付座 27…永久磁石片 27a…テーパ側面 28…マグネット板 28a…突合面 29…マグネット板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子の内周に回転可能に配置され、実
    質的に円筒形のロータコアの表面に貼り付け固定された
    複数の永久磁石片を有した同期機のロータにおいて、 前記円筒形ロータコアは、その外周面に周方向に所定の
    間隔で配設されると共に略ロータの回転軸方向に長さを
    有し、かつ、鳩尾断面形状を有した複数の凸壁を具備す
    ることにより、該複数凸壁の相互に隣り合った凸壁間に
    形成された複数の略蟻溝状の凹所を前記永久磁石片の凹
    形取付座として具備し、 また、前記ロータの磁極を形成する前記各永久磁石片
    は、該ロータの回転軸と同方向に延長する突合面で2分
    可能な1対の湾曲マグネット板からなると共に前記ロー
    タコアの蟻溝状の凹形取付座に密着、係合により機械的
    ロック構造を形成可能な末広なテーパ面を両側面に有
    し、かつ、該1対のマグネット板の前記突合面は、前記
    ロータコアの外周面に対して垂直なラジアル面から所定
    の傾き角を有した傾斜突合面を成し、以て、前記各永久
    磁石片が前記ロータコアからの剥離、離脱を防止される
    ことを特徴とした同期機のロータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータコアが有する前記複数の略蟻
    溝状の凹形取付座は夫々、前記ロータ回転軸と平行に軸
    方向に延設された直線溝から成り、該直線溝内に、前記
    1対のマグネット板から成る1ないし複数組の前記永久
    磁石片が配設されて成る請求項1に記載の同期機のロー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記ロータコアが有する前記複数の略蟻
    溝状の凹形取付座は夫々、前記ロータ回転軸と平行に軸
    方向に延設された所定長さの複数の部分直線溝を、複数
    位置で前記ロータ回転軸に関して周方向に所定のずれ角
    を備えて連設した非直線溝から成り、該非直線溝から成
    る前記略蟻溝状の凹形取付座内に、前記1対のマグネッ
    ト板から成る1ないし複数組の前記永久磁石片が配設さ
    れて成る請求項1に記載の同期機のロータ。
  4. 【請求項4】 前記ロータコアが有する前記複数の略蟻
    溝状の凹形取付座は夫々、前記ロータ回転軸に対して所
    定の傾斜を有して軸方向に延設された直線溝から成り、
    該傾斜直線溝から成る前記略蟻溝状の凹形取付座内に、
    前記1対のマグネット板から成る1ないし複数組の前記
    永久磁石片が配設されて成る請求項1に記載の同期機の
    ロータ。
  5. 【請求項5】 前記ロータコアが有する前記複数の略蟻
    溝状の凹形取付座は夫々、前記ロータ回転軸に対して所
    定の傾斜を有して軸方向に延設された所定長さの複数の
    部分直線溝を複数位置で前記ロータ回転軸に関して周方
    向に所定のずれ角を備えて連設した非直線溝から成り、
    該非直線溝から成る前記略蟻溝状の凹形取付座内に、前
    記1対のマグネット板から成る1ないし複数組の前記永
    久磁石片が配設されて成る請求項1に記載の同期機のロ
    ータ。
  6. 【請求項6】 前記各永久磁石片を形成する1対のマグ
    ネット板の下面と前記ロータコアの前記凹形取付座の底
    面との間及び前記1対のマグネット板の前記突合面に接
    着剤の塗布、硬化層を設けたことを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1項に記載の同期機のロータ。
  7. 【請求項7】 実質的に円筒形のロータコアの外周面に
    複数の永久磁石片を固定した表面貼り付け形の同期機用
    ロータの製造方法において、 前記円筒形ロータコアは、その外周面に周方向に所定の
    間隔で配設されると共に略ロータの回転軸方向に長さを
    有し、かつ、鳩尾断面形状を有した複数の凸壁を設ける
    ことにより、該複数凸壁の相互に隣り合った凸壁間に、
    複数の略蟻溝状の凹所を前記永久磁石片の凹形取付座と
    して形成し、 また、前記ロータの磁極を形成する前記各永久磁石片
    は、該ロータの回転軸と同方向に延長する突合面で2分
    可能な1対の湾曲マグネット板からなると共に前記ロー
    タコアの蟻溝状の凹形取付座に密着、係合により機械的
    ロック構造を形成可能な末広なテーパ面を両側面に有
    し、かつ、該1対のマグネット板の前記突合面は、前記
    ロータコアの外周面に対して垂直なラジアル面から所定
    の傾き角を有した傾斜突合面を成すように形成し、 前記各永久磁石片を、前記ロータコアの前記各凹形取付
    座に取付けるに当たって、前記1対のマグネット板にお
    ける第1のマグネット板を、前記ロータコアの蟻溝状の
    凹形取付座における一端に向けて周方向に摺動、挿入し
    て密着的にテーパ係合させ、 次いで、前記1対のマグネット板における第2のマグネ
    ット板を、前記ロータコアの凹形取付座の一端に密着的
    にテーパ係合させた前記第1のマグネット板と前記突合
    面で衝合するように軸方向に摺動、係合させ、 このとき、同時に該第2のマグネット板の側面を、前記
    ロータコアの蟻溝状凹形取付座の他の一端側に密着的に
    テーパ係合させ、 以て前記各永久磁石片が前記ロータコアからの剥離、離
    脱を防止されるように取付けることを特徴とした同期機
    のロータ製造方法。
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