JPH0519868B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特に屋外及び個人専用試聴を目的と
したテレビジヨン受像機等にセツト脚装置に関す
るものである。

従来例の構成とその問題点 近年、テレビジヨン受像機をはじめとする各種
機器の小型化、薄肉化が求められている。この様
な小型薄型機器の場合には、内部の部品密度及び
キヤビネツト薄肉化追求の為に外郭部品に取付る
装置においては、そのスペース確保が難しく、取
付ける部品のそのものの小型化、薄肉化、単純化
及び衝撃時や荷重時の安全対策が必要とされるよ
うになつてきた。

以下、図面を参照しながら従来例のテレビジヨ
ン受像機のセツト脚装置について説明する。

第１図はその側面図、第２図はセツト脚取付部
分の断面図を示したものである。

図において、１はセツト脚、２はキヤビネツ
ト、３は固定リブ、４はセツト脚取付金具、５は
取付ネジ、６は板バネで、板バネ６をキヤビネツ
ト２に挿入しセツト脚１をセツト脚取付金具４の
凹部に接する様にしてキヤビネツト２に取付ネジ
５にてセツト脚１を固定する。

以上のように構成されたテレビジヨン受像機等
のセツト脚装置について、以下その動作を説明す
る。

小型のテレビジヨン受像機（以降テレビと略す
る）の場合、そのまま机等に設置したのでは陰極
線管の画面が見えにくくなる為に、セツト脚１を
開閉自在に取付けて試聴時セツト脚１をキヤビネ
ツト２に対してほぼ垂直に起立せしめる様に固定
リブ３を設け、陰極線管の画面を見易くする様に
なつている。

しかしながら、上記のような構成においては、
テレビ上方よりキヤビネツト２又はセツト脚１の
強度以上の衝撃及び荷重ａが加わつた時にはセツ
ト脚１や固定リブ３に応力が集中してセツト脚１
の破損又はキヤビネツト２の破損及び内部部品の
異常発生による性能不良問題が生じ、テレビとし
ての機能を果せないという問題点を有していた。

発明の目的 本発明は、上記従来の問題点を解消するもので
小型、薄型機器に用いても安全で、且つ任意の角
度に仰角をつけることができる好適なテレビジヨ
ン受像機等のセツト脚装置を提供することを目的
とする。

発明の構成 本発明によるテレビジヨン受像機のセツト脚装
置は、キヤビネツトにはセツト脚を収納する為の
凹部を設けると共に、この凹部の一端部に第２の
凹部を設け、この第２の凹部の側壁にキヤビネツ
トの内部に開口する係止用孔を設けている。又、
セツト脚を開いた状態で一定以上の荷重が加わつ
た時にセツト脚が前方に回動して倒れるような構
造とする為に、第２凹部の前方に傾斜面を設えた
ものである。

これにより、一定荷重以上の力が加わつた場合
にはセツト脚を回動させることができセツト脚の
破損又はキヤビネツトの破損及び内部部品の異常
発生による性能不良問題を防止することができる
ものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

第３図は本発明の一実施例におけるテレビジヨ
ン受像機のセツト脚装置の分解斜視図を示すもの
である。

図において、セツト脚１はダイキヤスト製で、
７はその軸部であり第３〜７図に示す様に断面略
Ｄ字状にしている。そして、この軸部７は第４図
に詳しく示す様に軸部固定面８及びＢ面９、Ｃ面
１０がストレートでＤ面１１が円周Ｒで各コーナ
ー１２には回転時の滑らかさを得る為にアール加
工を施している。ここで１３は軸部７とセツト脚
１との間に設けた孔である。

キヤビネツト２図示記号孔にはセツト脚１を収
納する為の凹部１４を設け、更にこの凹部の一端
部に第２の凹部１５を設けると共に、この第２の
凹部１５の側壁にキヤビネツト２の内部に開口す
る係止用孔１６を設けている。又、セツト脚１を
開いた状態で一定荷重以上の力が加わつた時に前
方に回動し倒れる様にする為に、第２図のような
従来の固定リブを削除し、傾斜面１７を設けてい
る。

４はセツト脚取付金具で、軸部７を保持する為
のコ字状部１８とこのコ字状部１８の両自由端部
より左右に伸びる板部１９，２０よりなり、一方
の板部１９にネジ用孔２１を設けている。２１は
略Ｕ字状に加工された板バネである。

組立時には、まず板バネ６を第２の凹部１５に
位置せしめ、セツト脚取付金具４の一方の板部２
０を孔１６に挿入してセツト脚１の裏面に位置せ
しめると共に、コ字状部１８で軸部７を覆い、こ
の状態でセツト脚取付金具４の一方の板部２０を
係止用孔１６に挿入する。他方の板部１９を取付
ネジ５にてキヤビネツト２孔２３に固定する。こ
こで、軸部７と第３図の凹部１５の底面との間に
板バネ６が位置し両端が軸部７に弾性的に当接し
軸部７をセツト脚取付金具４の方向に付勢してい
る。

この状態でセツト脚１は回動自在に支持されて
いる。

第４図にセツト脚を開いた状態を示す。この
時、セツト脚１は軸部７の形状により、板バネ６
の弾性力によつて、より開かれる方向に付勢され
軸部７、固定面８とセツト脚取付金具４、コ字状
部壁面２２と当接し第４図の状態が確実に保持さ
れる。

第５図にセツト脚１を閉じた状態を示すがこの
場合もセツト脚１は軸部７の形状により、板バネ
６の弾性力によつて、より閉じる方向に付勢さ
れ、第５図の状態が確実に保持される。第６図、
第７図にセツト脚装置に荷重を加えた状態を示
す。セツト脚１は軸部７の形状および板バネ６の
弾性力によつて保持されているが、一定以上の荷
重が加わつたとき、セツト脚１が前方に移動し、
第８図の状態となる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、セツト脚を開い
てテレビ等を設置中に上面に衝撃及び荷重が加わ
つて保持部の保持力以上になつた場合には、セツ
ト脚が前方に回転して確実に保持される為、従来
の如きキヤビネツトの破損やセツト脚の破損及び
内分部品の異常発生を防止することが可能とな
る。

又、セツト脚が前方に倒れるような構造にした
為、任意の位置にセツト脚を移動出来、テレビ画
面等を好みの角度に仰けることが可能になると同
時に、小型、薄型化された機器に用いて好適なテ
レビジヨン受像機のセツト脚装置を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例におけるテレビジヨン受像機の
セツト脚装置の使用状態を示す側面図、第２図は
そのセツト脚取付部分の断面図、第３図は本発明
の一実施例におけるテレビジヨン受像機のセツト
脚装置の分解斜視図、第４図は同装置の開状態を
示す断面図、第５図は同装置の閉状態を示す断面
図、第６図、第７図は同装置において荷重を加え
た時のセツト脚の倒れ状態を示す断面図、第８図
は同装置においてセツト脚を任意に回転した時の
状態を示す断面図である。 １……セツト脚、２……キヤビネツト、３……
固定リブ、４……セツト脚取付金具、５……取付
ネジ、６……板バネ、７……軸部、８……軸部固
定面、９，１０……軸部ストレート部、１１……
軸部円周Ｒ面、１２……コーナーＲ面、１３，１
６，２１……孔、１４，１５，２４……凹部、１
７……傾斜面、１８……金具コ字部、１９，２０
……板部、２２……金具固定面、２４……キヤビ
ネツト取付孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 軸部を一体に設けたセツト脚と、前記セツト
   脚軸部をキヤビネツトとの間に回転自在に保持す
   る略コ字形固定金具と、前記軸部とキヤビネツト
   との間に位置して弾性的に接する板バネとを設
   け、前記セツト脚を閉じた状態と開いた状態にお
   いて前記板バネによりそれぞれ前記セツト脚を閉
   じる方向と開く方向に付勢する様に前記セツト脚
   の前記板バネと接する部分を断面略Ｄ字柱状に
   し、前記脚は通状略コ字形金具側壁にて閉脚位置
   固定し且つ上部外力で約180°まで回転可能とした
   構成とし、前記キヤビネツトに前記セツト脚を収
   納する凹部を設けると共に、この凹部の一端部に
   第２の凹を設けたことを特徴とするテレビジヨン
   受像機のセツト脚装置。