JPH0519827U - 室外機のフアン取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室外機のファン取付構造に関し、モータ取付
台の取付時に位置合わせに特別な配慮を必要としないフ
ァン取付構造を提供することを目的とする。 【構成】 底板の台座上に上方に突出し熱交換器側に伸
びる絞り部を形成し、モータ取付台の下端固定部に該絞
り部を嵌入する切欠きを設け、モータ取付台の取付時に
モータ取付台の引掛け部を熱交換器の上面に被せ、同引
掛け部を支点として手前から熱交換器側に回動させ切欠
きに絞り部を嵌入させることにより位置合わせを行い、
取付固定するようにしてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はスプリット型空気調和機に関し、詳しくは室外機のファン取付構造に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、室外機のファンは外気を熱交換器を通して吸込み、熱交換器を流れる冷 媒と熱交換を行い、熱交換された空気を室外に放出している。 このため、室外機のファンは熱交換器に近接して配設され、熱交換された空気 を確実に排出するために仕切板とベルマウスにより仕切られて導風路を形成して いる。 室外機のファンの取付は、上端を底板上に立設された熱交換器の上面を覆うよ うに後方に向けてコ字状に折り曲げ、下端を前方にＬ字状に折り曲げ先端に取付 孔を設け、底板に立設されたボルトに固定するようにしたモータ取付台により行 われ、モータ取付台の所定の位置にファンモータを取付けるようにしている。 モータ取付台は同時に熱交換器の倒れ防止を兼ねた機能を与えられている。 底板は熱交換器の除霜時の水滴を受け排水するために受皿状の形状とされ、図 ４に示すようにモータ取付台を固定する上方に突出する台座が設けられ、台座に は所定の位置に複数の孔が設けられ孔を通して上方に先端を突出したボルト15が 溶接により固定され、ネジを浸透して水漏れを生じないようにしている。 この状態で、モータ取付台にファンモータを固定し、上方からモータ取付台の 上端コ字状の引掛け部を熱交換器に合わせて引掛け、底板の台座に設けられたボ ルト15の先端にモータ取付台下端の取付孔を合わせ、ナット14によりモータ取付 台を底板に固定するようにしている。 この際、底板上に載置される熱交換器の僅かな位置ずれによっても、モータ取 付台下端の取付孔とボルトの先端が一致せず、その度毎にモータ取付台を持ち上 げ、熱交換器の位置を調整する作業が必要となり、組立作業上の支障となっつて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、ファン取付の際にモータ 取付台の位置合わせに特に注意することなく、熱交換器にモータ取付台の引掛け 部を引掛け、底板に固定することのできるファン取付構造を提供することを目的 としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、底板の台座上に熱交換器側に伸びる上方に突出し た絞り部を設け、上記モータ取付台下端のＬ字状基部から上方に同絞り部の高さ に、前方に向い複数の取付孔の間に同絞り部の長さに対応する切欠きを形成し、 熱交換器の上面に同モータ取付台の上端を引掛け、上端を支点として同モータ取 付台の下端を前方より熱交換器側に回動し、絞り部を切欠きに嵌入することによ り取付位置決めするようにした。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、底板のモータ取付台を取付ける台座に設けられた複数の 孔の間に上方に突出し熱交換器側に伸びる絞り部を設け、モータ取付台の下端Ｌ 字状基部より絞り部の長さに合わせた長さと、絞り部の高さに合わせた立ち上り の切欠きを設け、ファンモータを取付けたモータ取付台の上端を熱交換器の上部 に引掛け、上端を支点としてモータ取付台の下端部を前方より絞り部が切欠きに 嵌入するように熱交換器側に回動することにより、モータ取付台の下端部が底板 の台座上に載置され、同時に台座の複数の孔とモータ取付台の取付孔を一致する ようにすることができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。 図１は室外機のファン取付構造を示す分解斜視図で、外周を上方に絞り盆状に 形成された底板１の一側にＬ字状に曲がった熱交換器２が立設され、他の一側に 圧縮機３が載置され、それぞれを配管により接続し、室外機の冷媒回路を形成し ている。 底板１のほぼ中央に上方に突出した台座４が設けられ、その中央に上方に突出 し熱交換器２側に向け伸びる絞り部５と、その両側所定の位置にモータ取付台６ を固定する裏面より板ナットまたは六角ナット（図示せず）を溶接した固定孔７ が設けられている。 一方、モータ取付台６は、上端を熱交換器２の上面を覆うように後方に向けて コ字状に折り曲げた引掛け部８と、下端をＬ字状に前方に折り曲げた固定部11と 、中央にファンモータ12を保持する孔と取付孔を設けたモータ取付部とから構成 されている。 固定部11には、中央にＬ字状基部から上方へ台座４の絞り部５の高さに対応す る高さで、Ｌ字状基部から前方に絞り部５の長さと巾に対応する切欠き９を設け 、その両側所定の位置に取付孔10を形成している。 図２および図３はモータ取付台６の取付の詳細を示す要部斜視図で、モータ取 付台６の上端に設けられたコ字状の引掛け部８を熱交換器２の上面に被せ、上端 の引掛け部８を支点にモータ取付台６の下端を手前から熱交換器２側へ回動させ ることにより、モータ取付台６の切欠き９に台座４の絞り部５が嵌入され、モー タ取付台６の取付孔10は台座４上の固定孔７に位置合わせされ、この状態で上方 より固定ネジ13により容易に取付けることができる。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、底板の台座に設けた熱交換器側に伸びる上方 に突出した絞り部を設け、モータ取付台の下端Ｌ字状基部に絞り部の長さと高さ に対応した切欠きを設け、モータ取付台の上端を熱交換器に引掛け、上端を支点 として前方からモータ取付台を回動ながら切欠きに絞り部を嵌入することにより 、モータ取付台下端の取付孔を底板台座のナット付孔に簡単に位置合わせするこ とができ、取付作業の作業性を改善することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】室外機のファン取付構造を示す分解斜視図であ
る。

【図２】モータ取付台の取付の詳細を示す要部斜視図で
ある。

【図３】モータ取付台の取付方法を示す要部斜視図であ
る。

【図４】従来のモータ取付台の詳細を示す要部斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 底板 ２ 熱交換器 ３ 圧縮機 ４ 台座 ５ 絞り部 ６ モータ取付台 ７ 固定孔 ８ 引掛け部 ９ 切欠き 10 取付孔 11 固定部 12 ファンモータ 13 固定ネジ 14 六角ナット 15 六角ボルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータ取付台の中央所定の位置にファン
   モータを取付け、底板に立設した熱交換器の上面にコ字
   状に折り曲げた上端を引掛け、前方Ｌ字状に折り曲げ先
   端に複数の取付孔を形成した下端を底板に形成した台座
   上に固定してなる室外機のファン取付構造において、上
   記底板の台座上に熱交換器側に伸びる上方に突出した絞
   り部を設け、上記モータ取付台下端のＬ字状基部から上
   方に同絞り部の高さに、前方に向い複数の取付孔の間に
   同絞り部の長さに対応する切欠きを形成し、熱交換器の
   上面に同モータ取付台の上端を引掛け、上端を支点とし
   て同モータ取付台の下端を前方より熱交換器側に回動
   し、絞り部を切欠きに嵌入することにより取付位置決め
   するようにしてなることを特徴とする室外機のファン取
   付構造。