JPH05197959A - 記録媒体及びその情報書込・再生の各装置 - Google Patents

記録媒体及びその情報書込・再生の各装置

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JPH05197959A
JPH05197959A JP4007837A JP783792A JPH05197959A JP H05197959 A JPH05197959 A JP H05197959A JP 4007837 A JP4007837 A JP 4007837A JP 783792 A JP783792 A JP 783792A JP H05197959 A JPH05197959 A JP H05197959A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像情報等の各種情報の信号が記録され光学
的に記録情報を再生する記録媒体と、この記録媒体に記
号を記録し、再生する記録・再生の各装置に関し、特に
高密度に情報を記録する記録媒体及びその記録・再生の
各装置に関し、記録する情報に対応した格子方向の微細
回折格子で情報ピットを形成することにより、高密度に
情報を記録できる記録媒体及びその書込・再生の各装置
を提案することを目的とする。 【構成】 本発明の記録媒体においては、読出光の波
長λの二分の一以下の格子定数とする微細回折格子で情
報ピットのピット領域を形成し、当該微細回折格子を記
録する情報に対応した複数種数の格子方向とするように
したので、情報ピットの同一ピット領域に複数の情報内
容を意味付けすることができることとなり、情報の高密
度集積化を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像情報等の各種情報の
信号が記録され光学的に記録情報を再生する記録媒体
と、この記録媒体に記号を記録又は再生する記録・再生
の各装置に関し、特に高密度に情報を記録する記録媒体
及びその記録・再生の各装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録媒体は記録ディスクとして
形成されて中央部にセンターホールを有し、このセンタ
ーホールの外周に螺線状につながった1本のトラックと
して情報が記録される。従来、この種の記録ディスクは
図15(A)に示すように、アクリル樹脂(Polymethyl
methacrylate;PMMA)等の透明なディスク基板15上に
情報に対応する凹凸形状の情報ピット部10が形成さ
れ、この情報ピット部10が形成されたディスク基板1
5上に高い反射率のアルミニウム膜12が蒸着され、こ
のアルミニウム膜12上にプラスチック等の保護層11
を形成して構成される。
【0003】前記構成に基づく記録ディスクから情報を
再生する場合には透明なディスク基板15側からレーザ
光等の光ビームLBを再生の対象となるトラックの情報
ピット部10に投射し、図15(B)に示すように情報
ピット部10のないピット間鏡面部で反射された反射光
LBR が「明」として検出され、また情報ピット部10
で反射された反射光LBR が「暗」として検出される。
このように「明」、「暗」の反射光により情報ピット部
2の各記録ピット20a、20b、21、…に対応する
情報が再生されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の記録ディス
ク及びその再生方法は以上のように構成されていたこと
から、情報ピット部に対して投射される読出光の光ビー
ムの反射率変化により光学的な振幅変調が加えられた信
号光として検出され、この信号光の「明」、「暗」で二
値信号が記録され、また再生されることとなる。このよ
うに情報ピット部がその有無により単に1ビットの二値
信号として記録されることから、単位面積当りの情報集
積密度に限界があり、高密度化が困難であるという課題
を有していた。また、他の記録方法等により高密度に記
録したとしても、図15(C)に示すように隣接する情
報ピット部を同時に読出す等によりその再生を正確に行
なうことが困難であった。
【0005】前記課題を解消するものとして特開昭50
−119517号公報に開示された記録キャリア(記録
媒体)がある。この記録媒体はトラック状に配置した領
域部に少なくとも2個の型式の回折格子を設け、この回
折格子の型式を格子線の方向が異なる構成とし、1個の
トラック読取り時にこのトラックの両面に位置する隣接
トラックが中間帯域となり、ほぼ2倍の密度の情報を記
録する。
【0006】しかしながら、前記記録キャリアの場合
は、複数の型式の回折格子により情報の内容を記録する
ことから、再生時において回折格子の型式の相違により
回折方向も異なることから、この回折方向に対応する個
数の信号光検出部を設けなければならないという課題を
有する。
【0007】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、記録する情報に対応した格子方向の微細回折
格子で情報ピットを形成することにより、高密度に情報
を記録できる記録媒体及びその書込・再生の各装置を提
案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体
は、情報ピットを複数配列した情報ピット列により情報
が記録され、前記情報ピットに情報再生用の読出光を投
射して記録された情報が再生される記憶媒体において、
前記情報ピットは、前記読出光における波長(λ)の二
分の一以下の格子定数(d)とする微細回折格子でピッ
ト領域が形成され、当該微細回折格子を複数種類の格子
方向とし、前記記録する情報に対応して複数種類の格子
方向を順次選択的に配列されるものである。
【0009】本発明に係る記録媒体の情報書込装置は、
再生時に読出光を照射して読出される情報ピットを、記
録すべき情報に対応して記録媒体の記録面に順次書込み
形成する記録媒体の情報書込装置において、前記単一の
情報ピットが形成される領域をより広い記録媒体の同一
領域に、干渉可能な二つの参照光を重ねて投射する参照
光投射手段と、前記単一の情報ピットが形成される領域
とほぼ等しい記録媒体の領域に、前記参照光に対して非
干渉なバイアス光を前記二つの参照光の投射領域内に投
射するバイアス光投射手段とを備え、前記二つの参照光
の干渉で形成される干渉縞による前記記録面の記録光量
未満の光量の照射光量とバイアス光の照射光量とが加算
された総照射光量の記録光により、記録媒体の記録面に
おける情報ピットの形成領域に記録すべき情報に対応し
た格子方向の微細回折格子を露光形成し、当該微細回折
格子の各種格子方向で情報を記録するものである。
【0010】本発明に係る記録媒体の情報書込方法は、
再生時に読出光を照射して読出される情報ピットを、記
録すべき情報に対応して記録媒体の記録面に順次形成し
て情報を記録する記録媒体の情報書込方法において、前
記単一の情報ピットが形成される領域より広い記録媒体
の同一領域に干渉可能な二つの参照光を重ねて投射し、
前記単一の情報ピットが形成される領域とほぼ等しい記
録媒体の領域に、前記参照光に対して非干渉なバイアス
光を投射し、前記二つの参照光の干渉で形成される干渉
縞による前記記録面の記録光量未満の光量の照射光量と
バイアス光の照射光量とが加算された総照射光量の記録
光により、記録媒体の記録面のにおける情報ピットの形
成領域に記録すべき情報に対応した格子方向の微細回折
格子を露光形成し、当該微細回折格子で情報を記録する
ものである。
【0011】本発明に係る情報再生装置は、情報再生時
に読出光を射出する光源と、前記光源から射出される読
出光を当該読出光の波長(λ)の二分の一以下の間隔の
格子定数(d)とする微細回折格子で形成された情報ピ
ットを有する記録媒体に射出すると共に、当該記録媒体
から入射される信号光を前記光源側とは異なる方向へ射
出する光学系と、前記光学系から射出される信号光を2
分岐して射出する二分岐手段と、前記二分岐手段で分岐
された一方の信号光が入射され、当該入射される信号光
の各偏光成分を二分岐して射出する第1の偏光ビームス
プリッタと、前記二分岐手段で分岐された他方の信号光
が入射され、当該入射される信号光の各偏光成分を二分
岐して前記第1の偏光ビームスプリッタの射出方向に対
してπ/2の方向へ射出する第2の偏光ビームスプリッ
タと、前記第1及び第2の各偏光ビームスプリッタから
分岐して射出される信号光を各々受光検出して再生信号
を出力する第1ないし第4のフォトディテクタとを備え
るものである。
【0012】
【作用】本発明の記録媒体においては、読出光の波長λ
の二分の一以下の格子定数とする微細回折格子で情報ピ
ットのピット領域を形成し、当該微細回折格子を記録す
る情報に対応した複数種数の格子方向とするようにした
ので、情報ピットの同一ピット領域に複数の情報内容を
意味付けすることができることとなり、情報の高密度集
積化を可能とする。
【0013】本発明の情報書込装置及び方法は、情報ピ
ットを形成するピット領域に干渉可能な二つの参照光を
投射すると共に、バイアス光を重畳して投射することに
より、二つの参照光による干渉縞の光強度分布とバイア
ス光の光強度分布とが加算されて干渉縞の光強度分布が
記録媒体の記録エネルギレベルを越えることとなり、同
一ピット領域で複数の情報内容として意味付けされる情
報ピットの微細回折格子を特定領域に高密度且つ高精度
に形成する。
【0014】本発明の情報再生装置は、読出光の波長λ
の二分の一以下の格子定数とする微細回折格子の情報ピ
ットで情報が格納された記録媒体に対して波長λの読出
光を投射し、当該記録媒体から複屈折されて射出される
信号光を二分岐手段で分岐し、この分岐された一方の信
号光の各偏光成分を第1の偏光ビームスプリッタで分岐
すると共に、分岐された他方の信号光の各偏光成分を第
1の偏光ビームスプリッタの光学軸に対して傾斜した光
学軸の第2の偏光ビームスプリッタで分岐し、第1、第
2の各偏光ビームスプリッタで各々分岐された各偏光成
分の信号光を第1ないし第4のフォトディテクタで受光
検出して再生信号を出力するようにしたので、高密度に
情報が格納された記録媒体からの情報再生を正確に実行
できる。
【0015】
【実施例】
a)本発明の一実施例に係る記録媒体 本実施例に係る記録媒体を図1に基づいて説明する。こ
の図1は記録媒体のサーボセクタ拡大図である。同図に
おいて本実施例に係る記録媒体は、情報再生用の読出し
レーザビームLBにおける波長λの二分の一以下の格子
定数dとする微細回折格子のピット領域で形成される情
報ピット部をディスク基板10(図示を省略)上に一本
のトラック100として情報を記録する構成である。こ
の情報ピット部は、前記微細回折格子の格子方向をトラ
ック100方向に対して垂直又は平行なフォーマットピ
ット1f1、1f2で形成されるサーボ領域と、前記微細回
折格子の格子方向をフォーマットピット1f1、1f2の格
子方向に対して任意の所定角度異ならせた複数の情報ピ
ット11 〜1n で形成されるデータ領域とを備える構成
である。
【0016】前記情報ピット部1のフォーマットピット
f1、1f2及び情報ピット11 〜1 n が各々読出レーザ
ビームLBの波長λの二分の一以下の微細回折格子によ
りピット領域を形成していることから、読出レーザビー
ムLBを投射された場合に情報ピット部1から射出され
る信号光は複屈折性を有し、また高次の回折光が存在せ
ず0次光のみとなる。この特有な現象については198
3年3月15日発行のAppl.Phys.Lett.
(6)、第492頁ないし第494に記載されている。
【0017】前記サーボ領域及びデータ領域により1つ
のサーボセクタを形成し、このサーボセクタが螺線状に
つながった1本のトラック100として複数連続した状
態で光ディスクとしての記録媒体を形成している。
【0018】次に、前記構成に基づく記録媒体の再生動
作について説明する。まず、円偏光の読出レーザビーム
LBがフォーカスイン状態で光ディスクの記録面に投射
される。前記読出レーザビームLBはサーボ領域のフォ
ーマッピット1f1、1f2により楕円偏光として射出され
る。即ち、前記フォーマットピット1 f1から反射される
読出レーザビームLBの信号光LBR は楕円偏光長軸を
0°方向に射出され、また前記フォーマットピット1f2
から反射される信号光LBR は楕円偏光長軸を90°変
化させて射出され、各射出される信号光LBR の楕円偏
光から基準偏光長軸が検出され、サーボセクタ内におい
て信号光LBR の基準信号となる。また、前記フォーマ
ットピット1f1、1f2がトラック中心に対して偏心した
チドリマーク状に配置されていることから、各サーボセ
クタ内において読出レーザビームLBのトラック中心に
対するずれ量を検出してトラック・ウォブリング法(Wo
bbled mark method )によりトラッキングエラー信号と
して出力させることもできる。
【0019】前記フォーマッルピット1f1、1f2に続い
てデータ領域の情報ピット11 〜1 n に対して読出レー
ザビームLBが順次投射され、この情報ピット11 〜1
n を形成する微細回折格子の格子方向に対応した各楕円
偏光軸角度θの信号光LBR として検出される。この検
出された信号光LBR は、前記フォーマルピット1f1
f2からの信号光の偏光軸を基準として同一サーボセク
タ内において各楕円偏光軸角度θが順次検出される。こ
の各楕円偏光軸角度θはこれに対応した2値化データが
予め設定されており、この2値化データとして光ディス
クの情報が再生される。
【0020】なお、前記実施例においてはフォーマット
ピット1f1、1f2及び情報ピット1 1 〜1n を円形のピ
ット領域に形成される微細回折格子として構成したが、
図2(A)に示すようにフォーマルピット1f1、1f2
設けることなく情報ピット1 1 〜1n のみで構成するこ
ともできる。この場合におけるトラッキングエラー情報
及び時間軸情報についてはプシュプル法で検出すること
となる。
【0021】また、図2(B)に示すように矩形状のピ
ット領域内に微細回折格子を形成することもできる。さ
らに、前記実施例においてはフォーマルピット1f1、1
f2及び情報ピット1 1 〜1n をトラック100のラジア
ル方向に対して同一円形状のピット領域で形成する構成
としたが、図3に示すように各ピットのピット領域をト
ラック100のラジアル方向に対して各種長さのピット
領域で形成することもできる。この場合にはピット領域
に形成される微細回折格子の各種格子方向の情報と共に
ピット領域の各種長さによる情報とすることもできるこ
ととなり、情報集積の記録密度をさらに向上させること
ができることとなる。
【0022】前記各実施例に係る記録媒体の記録密度を
図4及び図5に基づいて説明する。この記録媒体の情報
を楕円偏光軸方向の情報とするシステムでの記録密度の
算出を行うと、読出ピットの偏光軸方向は、図4(A)
に示すように隣接(または付近の)ピットの影響で回転
する。この回転角度Δθ(図4(B)を参照)の2倍が
検出角度分解能以下であれば信号を読み取ることができ
る。
【0023】読出レーザビームLBに円偏光を利用して
偏光軸方向を情報とする系では、隣接する情報ピットの
影響による読出しの偏光軸の回転角度Δθが最大になる
条件は、図4(A)のように隣接の8ピットの偏光方向
が読出される情報ピットとπ/4だけ異なる時である。
以下、このワースト条件で検討を行う。
【0024】光学系は、λ=780nm、NA=0.5
であり、偏光度(楕円偏光の長軸:短軸)を2:1と仮
定した。また、図4(B)中における小さな正方形を1
つのユニットとする。このユニットで出来る±1次回折
光の影響は除いて考える。図5にユニットの大きさに対
する記録密度の計算結果に基づく偏光軸の回転角度を示
す。X軸はユニットサイズ(μm)、Y軸は偏光軸の回
転角度(°)である。情報ピットが1×1μmと0.5
×0.5μmの場合を示し、この場合においてユニット
を大きくすると隣接ピットからの影響は少なくなり、偏
光軸の回転角度は小さくなる。このため後述する情報書
込装置(図6〜図9を参照)における一対の参照光の入
射方向を増加できれば、読取レーザビームの位置精度は
落とせるし、角度読み取り精度があれば情報密度はあげ
られる。ユニットが2μmで情報ピットが0.5×0.
5μmの時,隣接情報ピットによる偏光軸回転角度は±
0.7°である。偏光軸の方向は0からπまで定義で
き、π÷(2×0.7)=128.6で、128
(27 )通りの情報が判別できる。これを1μm2 に換
算すると32通りになる。即ち、記録密度は5×106
bit/mm2 となり、通常のCDが106 bit/m
2 であることから、CDの記録密度の約5倍となる。
【0025】b)本発明の一実施例に係る記録媒体の情
報書込装置 本実施例に係る情報書込装置を図6ないし図9に基づい
て説明する。この図6は本実施例装置の全体ブロック構
成図、図7は図6中における参照光投射部の詳細構成
図、図8は図6中における参照光投射部の参照光投射態
様図を示す。
【0026】前記各図において本実施例に係る情報書込
装置は、記録信号が入力されてこの記録信号を光ディス
クに書込むためのクロック信号、切換信号を出力する書
込制御部3と、前記切換信号に基づいて干渉可能な一対
の参照光を書込み対象となる単一の情報ピット11 (又
は12 〜1n )が形成される領域より広い前記光ディス
ク1の領域に投射する参照光投射部41 〜4n と、前記
書込み対象となる単一の情報ピット11 (又は12 〜1
n )が形成される領域と同一の光ディスク1の領域に、
前記参照光に対して非干渉なバイアス光を前記二つの参
照光の投射領域に重畳して投射するバイアス光投射部5
とを備える構成である。
【0027】前記書込制御部3は、情報ピット11 〜1
n の形成間隔に対応したクロック信号を出力するパルス
発振器30と、このクロック信号及び記録信号が入力さ
れて記録制御信号を生成出力するデコーダ31と、この
記録制御信号に基づいて前記参照光投射部41 〜4n
うちの一つを選択的に動作させるシャッタ駆動信号を出
力するシャッタ切換器32とを備える構成である。
【0028】前記参照光投射部41 は、参照光となるレ
ーザビームを射出する半導体レーザ41 と、前記シャッ
タ切換器32から出力されるシャッタ駆動信号に基づい
て駆動してレーザビームを透過射出する第1のシャッタ
421 と、この透過射出されたレーザビームを分岐して
一対の参照光を光ディスク1の記録ピット11 (又は1
2 〜1n )が形成される領域に異なる方向から投射する
光学系431 〜471 とを備える構成である。また、前
記他の参照光投射部42 〜4n も前記参照光投射部41
と同様に構成される。
【0029】前記バイアス光投射部5は、バイアス光と
なるレーザビームを射出する半導体レーザ50と、前記
パルス発振器30から出力されるクロック信号に基づい
て開閉してレーザビームを透過射出するシャッタ51
と、この透過射出されるレーザビームをバイアス光とし
て光ディスク1の記録ピット11 (又は12 〜1n )が
形成される領域に集光投射する光学系52、53とを備
える構成である。
【0030】次に、前記構成に基づく本実施例装置の書
込み動作について説明する。まず、光ディスク1の任意
のトラック100上に記録情報を書込む場合に、本実施
例装置における光学系43〜47、52、53の図示を
省略するアクチュエータで前記書込み位置となるトラッ
ク100の位置まで移動させる。この移動後の状態で、
記録情報に対応する記録信号がパルス発振器30からの
クロック信号と共にデコーダ31に入力され、このデコ
ーダ31から記録制御信号が出力される。この記録制御
信号に基づいてシャッタ切換器32が複数の参照光投射
部42 〜4n における第1〜第nのシャッタ421 〜4
n を選択駆動制御するシャッタ駆動信号をいずれかの
第1〜第nのシャッタ421 〜42n に出力する。この
選択された第1(又は第2〜第n)のシャッタ42
1 (又は422 〜42n )はシャッタ駆動信号に基づい
て駆動し、半導体レーザ411 (又は412 〜41n
から射出されるレーザビームを透過射出する。このレー
ザビームを光学系431 〜47 1 (又は432 〜4
2 、〜、43n 〜47n )で二分割し、この二分割さ
れたレーザビームを参照光として異なる角度から光ディ
スク1の所定トラック100における情報ピット1
1 (又は12 〜1n )を形成する領域を含む領域に投射
する。この二つの参照光の投射により図9(A)に示す
光強度分布の干渉縞が光ディスク1の所定トラック上に
形成される。
【0031】また、前記パルス発振器30から出力され
るクロック信号がバイアス光投射部5のシャッタ51に
入力され、このシャッタ51はクロック信号に基づいて
開閉駆動して半導体レーザ50からのレーザビームを透
過射出する。このレーザビームは光学系52、53によ
り光ディスク1の所定トラックにおける情報ピット1 1
(又は12 〜1n )を形成する領域に図9(B)に示す
光強度分布のバイアス光として投射される。
【0032】前記一対の参照光及びバイアス光が同一の
領域に重畳して投射されることにより、一対の参照光で
形成される干渉縞の光強度分布がバイアス光の光強度分
布と加算される。この加算された光強度が図9(C)に
示すように光ディスク1の記録スレッシホールドエネル
ギレベルを越えることとなり、光ディスク1上の記録面
を記録エネルギレベルの干渉縞パターンで露光して情報
を書込む。この書込まれた情報は図9(D)で示すよう
に、読出レーザビームLBの波長λの二分の一以下の格
子定数dとする任意の格子方向の微細回折格子として形
成される。
【0033】c)本発明の一実施例に係る記録媒体の情
報書込方法 本実施例に係る情報書込方法を図10に基づいて図7を
参照して説明する。この図10は本実施例情報書込方法
の動作フローチャートを示す。
【0034】同図において本実施例に係る記録媒体の情
報書込方法は、洗浄されたガラス基板上に所定の高さH
のフォトレジストを形成し、露光・現像等の処理を行な
う原盤作成工程と、この作成された光ディスク原盤から
光ディスクを大量に複製する大量複製工程とからなり、
特に前記原盤作成工程の露光処理が従来技術と相違する 前記原盤作成工程は、フォトレジストが塗付されたガラ
ス基板の光ディスク原盤の所定位置に露光処理用の光学
系を移動させ(ステップ1)、この光学系から射出され
る干渉可能な一対の参照光を光ディスク原盤の一側面か
ら情報ピットが形成される領域より広い領域に投射し、
再生の際に用いられる読出レーザビームの波長λの二分
の一以下の明線(又は暗線)間隔dとする干渉縞を形成
する(図9(A)を参照)(ステップ2)。さらに、こ
の参照光が投射されている状態で前記単一の情報ピット
が形成される領域とほぼ等しい領域に光ディスク原盤の
他側面から前記参照光と非干渉なバイアス光を投射し
(図9(B)を参照)、前記一対の参照光による干渉縞
の光強度分布をバイアス光の重畳により露光可能な記録
スレッシホールドエネルギレベルを越える光強度分布
(図9(C)を参照)とする(ステップ3)。
【0035】このステップ2、3により単一の情報ピッ
トの露光動作が終了し、次の情報ピット形成のためにド
ライブ系により光ディスク原盤を所定角度回転させ(ス
テップ4)、記録情報を光ディスク原盤に総て露光した
か否かを判断する(ステップ5)。このステップ5の判
断で総ての露光が終了しないと判断された場合には前記
ステップ2に戻り、ステップ2からステップ5までの前
記動作を繰り返すこととなる。また、総ての露光が終了
したと判断された場合には、光ディスク原盤を現像し、
導電処理を行なった後にニッケル電鋳を施して微細回折
格子で形成された情報ピット列を有する光ディスク原盤
のニッケルスタンパが作成完了する(ステップ6)。
【0036】次に、大量複製工程においては、前記光デ
ィスク原盤のニッケルスタンパによりプラスチックの射
出成型を行ない(ステップ7)、金属膜蒸着は記録材料
の形成を行ない(ステップ8)、前記読出レーザビーム
の波長λの二分の一以下の間隔dを格子定数とする微細
回折格子の情報ピットで記録される光ディスク1が形成
されることとなる。この金属膜蒸着は光ディスク1の再
生に際して投射される読出レーザビームが反射されて得
られる信号光が偏光角が大となるような例えばAu等の
金属を用いることが望ましい。また、前記ステップ7に
おいてはPhoto Polymerを用いて光ディス
ク1の基板(ガラス又はプラスチック)側から紫外線を
照射する2P工法により成型することもできる。
【0037】なお、前記一対の参照光及びバイアス光は
光ディスク原盤のガラス基板にける一側面のみから各々
照射することもでき、また、ガラス基板の一側面から一
対の参照光を照射すると共に他側面からバイアス光を照
射する構成とすることもできる。
【0038】次に、大量複製工程においては、前記光デ
ィスク原盤のニッケルスタンパによりプラスチックの射
出成型を行ない(ステップ7)、金属膜蒸着又は記録材
料の形成を行い(ステップ8)、前記読出しレーザビー
ムの波長λの二分の一以下の間隔dを格子定数とする微
細回折格子の情報ピットで記録される光ディスク1が形
成されることとなる。この金属膜蒸着は光ディスク1の
再生に際して投射される読出しレーザビームが反射され
て得られる信号光が偏光角が大となるような例えばAu
等の金属を用いることが望ましい。また、前記ステップ
7においてはPhoto Polymerを用いて光デ
ィスク1の基板(ガラス又はプラスチック)側から紫外
線を照射する2P工法により成型することもできる。
【0039】なお、前記一対の参照光及びバイアス光は
光ディスク原盤のガラス基板における一側面のみから各
々照射することもでき、また、ガラス基板の一側面から
一対の参照光を照射すると共に他側面からバイアス光を
照射する構成とすることもできる。
【0040】d)本発明の一実施例に係る情報再生装置 本実施例に係る情報再生装置を形成する光ピックアップ
を図11ないし図14に基づいて説明する。図11は本
実施例光ピックアップの読出系構成図を示し、同図にお
いて本実施例に係る光ピックアップは、円偏光であり波
長λの読出レーザビームを射出する半導体レーザ61
と、この半導体レーザ61から射出される円偏光の読出
レーザビームを円偏光の読出レーザビームとし、この円
偏光の読出レーザビームをこの読出レーザビームの波長
λの二分の一以下の格子定数dとする微細回折格子で形
成された情報ピットを有する光ディスク1に射出すると
共に、この光ディスク1から反射・複屈折された信号光
を前記読出レーザビームの光路と異なる方向へ射出する
光学系6と、この光学系から射出される信号光を二分岐
して射出するハーフミラー70と、このハーフミラー7
0で分岐された各信号光を各偏光成分に二分岐して射出
する第1、第2の各偏光ビームスプリッタ71、74
と、この各々二分岐し射出される各偏光成分の信号光を
集束結像する集光レンズ72a、72b、75a、75
bと、各集光レンズ72a、72b、75a、75bの
焦平面上に配設され各偏光成分の信号光を受光し、光電
変換して電気信号のRF信号を出力する第1〜第4のフ
ォトディテクタ(PD)73a、73b、76a、76
bとを備える構成である。
【0041】前記光学系6は、前記入射される平面偏光
の読出レーザビームを平行光とするコリメートレンズ6
2と、この平行光の読出レーザビームを円偏光の読出レ
ーザビームとする1/4波長板63と、この読出レーザ
ビームと光ディスク1からの信号光とを分離するビーム
スプリッタ64と、このビームスプリッタ64からの読
出レーザビームを光ディスク1の記録面に集光投射する
集光レンズ65とを備える構成である。
【0042】前記第1の偏光ビームスプリッタ71と第
2の偏光ビームスプリッタ74とは、前記入射される信
号光の同一光軸において各光学軸を互いに45°傾斜し
た状態で配設する構成とし、これから射出される楕円偏
光の信号光が図12中に実線と鎖線とで示すような偏光
状態で射出される。この図12に示すようにフォトディ
テクタ73a、73bのみでは実線で示す偏光の信号光
か鎖線で示す偏光の信号光かの相違を検出できないこと
から、フォトディテクタ76b、76bの各検出信号を
比較演算することにより前記実線・鎖線の各偏光状態の
信号光における偏光軸の方向を決定する。同図において
矢印の73a´、73b´、76a´、76b´は各々
フォトディテクタ73a、73b、76a、76bに対
応して出力される検出信号の出力レベルを示している。
【0043】このように偏光軸の角度θ1 、θ2 〜θn
を検出することにより微細回折格子の情報ピットの記録
情報を再生できることとなる。次に、前記検出された偏
光軸の角度θ1 〜θn から記録情報に変換する変換動作
を図13に基づいて説明する。この図13は再生信号処
理装置のブロック構成図を示す。
【0044】同図において再生信号処理装置は、前記光
ディスク1上に形成される情報ピット11 〜1n におけ
る微細回折格子の各種パターンに対応付けた2値化情報
が予め格納される第1及び第2のROM87、88を有
してなり、前記第1ないし第4の各PD73a、73
b、76a、76b(図11を参照)の検出信号をアド
レス信号として入力され、この検出信号により特定され
る前記第1又は第2のROM87、88のアドレスに格
納された2値化情報を読出して出力する構成である。
【0045】前記第1ないし第4の各PD73a、73
b、76a、76bの検出信号を第1、第2のROM8
7、88のアドレスを特定するためアドレス信号とする
ために、校正器80、81により第1及び第2のPD7
3a、73bから各々出力される各偏光成分の検出信号
について信号レベルの調整を行ない、前記各校正器8
0、81から出力されるアナログ値の検出信号を第1及
び第2のA/D変換器82、83によりディジタル値に
変換し、このディジタル値の検出信号をアナログ信号と
して第1、第2のROM87、88に出力する。
【0046】また、前記第1及び第4のPD76a、7
6b(図11を参照)から各々出力される各偏光成分の
検出信号の差を減算器84により求めて極性判断の検出
差信号として出力する。この検出差信号に基づいて前記
第1及び第2のA/D変換器82、83の各出力を第
1、第2のスイッチ85、86により第1若しくは第2
の端子T1 、T2 又は第3若しくは第4の端子T3 、T
4 に切換えて出力し、この第1又は第3の端子T1 、T
3 から出力される検出信号が第1のROM87に入力さ
れ、また前記第2又は第4の端子T2 、T4 から出力さ
れる検出信号が第2のROM88に入力される。
【0047】前記第1又は第2のROM87、88から
読出される2値化情報はスイッチ89の切換え動作に基
づいて単一の出力路線に出力されることとなる。前記第
1及び第2のA/D変換器82、83と第1及び第2の
ROM87、88との関係は、例えばA/D変換器8
2、83の変換ビット数が8bitの場合には第1及び
第2のROM87、88の記憶容量は約256Kbit
以上必要となる。この例の場合におけるROMアドレス
領域概念図を図14に示し、同図において前記A/D変
換されて第1、第2のROM87、88に対するアドレ
スが(X、Y)となる。このアドレスで第1、第2のR
OM87、88を読むと、例えば(128、128)で
は偏光軸角度45°を得て、この角度を情報と対応させ
る。
【0048】この偏光軸のみを読み出す方式では、光量
の変化は両方のアドレスが同時に一定の割合で変わるた
め偏光角の角度は変わらない。具体的にはシステムにお
いては、前記図1に記載のフォーマットピット1f1、1
f2によって角度補正と光量のA/D変換器の補正とがな
される。従って、第1、第2のA/D変換器82、83
のダイナミックレンジは図には示していないが、校正器
に80、81に入る前の第1、第2のPD73a、73
b出力のゲインを調整し、1から256Kbitの半分
程度の128から256Kbitが有効であればよくな
る。第1、第2のA/D変換82、83のA/D変換に
よる角度誤差は(0、192)で0.30°、(19
2、192)で0.15°程度である充分な性能とな
る。
【0049】図14中の斜線部分は信号読み出しには
(第1のPD73a+第2のPD73b)<1であり、
また前述のゲイン調整を行う事から使用されない。仮
に、前記フォーマットピット1f1、1f2で光量の校正が
充分出来るならば、さらに記録密度は数倍あげられる。
具体的に光量を変える方法は偏光度を変える事であり、
グレーティングのピッチか高さを変えることになる。
【0050】なお、前記図13に記載する実施例におい
ては第1、第2のROM87、88という二つの記憶部
から選択的に読出す構成としたが、単一のROM等の記
憶部で形成し、第1、第2のA/D変換器82、83か
らのディジタル値の検出信号に基づいて前記単一のRO
Mから対応する2値化情報を読出す構成とすることもで
きる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の記録媒体において
は、読出光の波長λの二分の一以下の格子定数とする微
細回折格子で情報ピットのピット領域を形成し、当該微
細回折格子を記録する情報に対応した複数種数の格子方
向とするようにしたので、情報ピットの同一ピット領域
に複数の情報内容を意味付けすることができることとな
り、情報の高密度集積化を可能とする効果を有する。
【0052】本発明の情報書込装置及び方法は、情報ピ
ットを形成するピット領域に干渉可能な二つの参照光を
投射すると共に、バイアス光を重畳して投射することに
より、二つの参照光による干渉縞の光強度分布とバイア
ス光の光強度分布とが加算されて干渉縞の光強度分布が
記録媒体の記録エネルギレベルを越えることとなり、同
一ピット領域で複数の情報内容として意味付けされる情
報ピットの微細回折格子を特定領域に高密度且つ高精度
に形成する効果を有する。
【0053】本発明の情報再生装置は、読出光の波長λ
の二分の一以下の格子定数とする微細回折格子の情報ピ
ットで情報が格納された記録媒体に対して波長λの読出
光を投射し、当該記録媒体から複屈折されて射出される
信号光を二分岐手段で分岐し、この分岐された一方の信
号光の各偏光成分を第1の偏光ビームスプリッタで分岐
すると共に、分岐された他方の信号光の各偏光成分を第
1の偏光ビームスプリッタの光学軸に対して傾斜した光
学軸の第2の偏光ビームスプリッタで分岐し、第1、第
2の各偏光ビームスプリッタで各々分岐された各偏光成
分の信号光を第1ないし第4のフォトディテクタで受光
検出して再生信号を出力するようにしたので、高密度に
情報が格納された記録媒体からの情報再生を正確に実行
できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録媒体のサーボセク
タ拡大図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る記録媒体のサーボセ
クタ拡大図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る記録媒体のサーボセ
クタ拡大図である。
【図4】図1ないし図3記載の記録媒体における記録密
度を説明するための情報ピット配設態様図である。
【図5】図1ないし図3記載の記録媒体における記録密
度を説明するための計算結果に基づく記録密度特性図で
ある。
【図6】本発明の一実施例に係る記録媒体の情報書込装
置の全体ブロック構成図である。
【図7】図6中における参照光投射部の詳細構成図であ
る。
【図8】図6中における参照光投射部の参照光投射態様
図である。
【図9】図6中における参照光投射部及びバイアス光投
射部の各投射・合成態様図である。
【図10】本発明の一実施例に係る記録媒体の情報書込
方法の動作フローチャートである。
【図11】本発明の一実施例に係る記録媒体の情報再生
装置を光ピックアップとした場合の読出系構成図であ
る。
【図12】図11記載光ピックアップにおける各ビーム
スプリッタから出力される各信号光の楕円偏光状態図で
ある。
【図13】図11記載装置における再生信号処理装置の
ブロック構成図である。
【図14】図13記載装置における第1、第2の各RO
Mにおけるアドレス領域概念図である。
【図15】従来の記録媒体(ディスク)の一部拡大図及
び読出し態様図である。
【符号の説明】
1…記録媒体(光ディスク) 11 〜1n …情報ピット 1f1、1f2…フォーマットピット 2…(従来の)情報ピット部 3…書込制御部 41 〜4n …参照光投射部 5…バイアス光投射部 6…光学系 30…パルス発振器 31…デコーダ 32…シャッタ切換器 411 〜41n 、50、61…半導体レーザ 421 〜42n 、51…シャッタ 431 〜43n 、441 〜44n 、461 〜46n 、4
1 〜47n …ミラー 451 〜45n 、70…ハーフミラー 71、74…偏光ビームスプリッタ 73a、73b、76a、76b…フォトディテクタ 80、81…校正器 82、83…A/D変換器 84…減算器 85、86、89…スイッチ 87、88…ROM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報ピットを複数配列した情報ピット列
    により情報が記録され、前記情報ピットに情報再生用の
    読出光を投射して記録された情報が再生される記録媒体
    において、 前記情報ピットは、前記読出光における波長(λ)の二
    分の一以下の格子定数(d)とする微細回折格子でピッ
    ト領域が形成され、当該微細回折格子を複数種類の格子
    方向とし、前記記録する情報に対応して複数種類の格子
    方向を順次選択的に配列されることを特徴とする記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 再生時に読出光を照射して読出される情
    報ピットを、記録すべき情報に対応して記録媒体の記録
    面に順次書込み形成する記録媒体の情報書込装置におい
    て、 前記単一の情報ピットが形成される領域をより広い記録
    媒体の同一領域に、干渉可能な二つの参照光を重ねて投
    射する参照光投射手段と、 前記単一の情報ピットが形成される領域とほぼ等しい記
    録媒体の領域に、前記参照光に対して非干渉なバイアス
    光を前記二つの参照光の投射領域に重畳して投射するバ
    イアス光投射手段とを備え、 前記二つの参照光の干渉で形成される干渉縞による前記
    記録面の記録光量未満の光量の照射光量とバイアス光の
    照射光量とが加算された総照射光量の記録光により、記
    録媒体の記録面における情報ピットの形成領域に記録す
    べき情報に対応した格子方向の微細回折格子を露光形成
    し、当該微細回折格子の各種格子方向で情報を書込むこ
    とを特徴とする記録媒体の情報書込装置。
  3. 【請求項3】 再生時に読出光を照射して読出される情
    報ピットを、記録すべき情報に対応して記録媒体の記録
    面に順次書込み形成して情報を記録する記録媒体の情報
    書込方法において、 前記単一の情報ピットが形成される領域より広い記録媒
    体の同一領域に干渉可能な二つの参照光を重ねて投射
    し、 前記単一の情報ピットが形成される領域とほぼ等しい記
    録媒体の領域に、前記参照光に対して非干渉なバイアス
    光を投射し、 前記二つの参照光の干渉で形成される干渉縞による前記
    記録面の記録光量未満の光量の照射光量とバイアス光の
    照射光量とが加算された総照射光量の記録光により、記
    録媒体の記録面のにおける情報ピットの形成領域に記録
    すべき情報に対応した格子方向の微細回折格子露光を形
    成し、当該微細回折格子で情報を書込むことを特徴とす
    る記録媒体の情報書込方法。
  4. 【請求項4】 情報再生時に読出光を射出する光源と、 前記光源から射出される読出光を当該読出光の波長
    (λ)の二分の一以下の間隔の格子定数(d)とする微
    細回折格子で形成された情報ピットを有する記録媒体に
    射出すると共に、当該記録媒体から複屈折されて射出さ
    れる信号光を前記読出光の光路とは異なる方向へ射出す
    る光学系と、 前記光学系から射出される信号光を2分岐して射出する
    二分岐手段と、 前記二分岐手段で分岐された一方の信号光が入射され、
    当該入射される信号光の各偏光成分を二分岐して射出す
    る第1の偏光ビームスプリッタと、 前記第1の偏光ビームスプリッタの光学軸に対して所定
    角度傾斜した光学軸となるように配設され、前記二分岐
    手段で分岐された他方の信号光が入射され、当該入射さ
    れる信号光の各偏光成分を二分岐して射出する第2の偏
    光ビームスプリッタと、 前記第1及び第2の各偏光ビームスプリッタから分岐し
    て射出される信号光を各々受光検出して再生信号を出力
    する第1ないし第4のフォトディテクタとを備えること
    を特徴とする情報再生装置。
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