JPH05197830A - シンボル情報読取装置 - Google Patents

シンボル情報読取装置

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JPH05197830A
JPH05197830A JP4286082A JP28608292A JPH05197830A JP H05197830 A JPH05197830 A JP H05197830A JP 4286082 A JP4286082 A JP 4286082A JP 28608292 A JP28608292 A JP 28608292A JP H05197830 A JPH05197830 A JP H05197830A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バーコードシンボルの有無を自動認識し、自動
で読み取りを開始するようにすること。 【構成】2次元撮像装置5により撮像されたバーコード
シンボルは、フレームメモリ6に記憶される。データ処
理装置7は、この記憶された情報を元に、バーコードシ
ンボルの有無を自動認識し、バーコードシンボルの存在
が認識されたならば、2次元撮像装置5の光電変換面4
上に投影されているバーコードシンボルの情報を順次読
み取って、元の情報に復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコード等のシンボ
ル情報を読み取るシンボル情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の目ざましいPOS(ポイント・オ
ブ・セールス=販売時点情報管理システム)の普及によ
って、バーコードは、広く一般に知られるようになって
きた。ここで、バーコードとは、大きさの異なるバーと
スペースの平行な組合せパターンにより1つのバーコー
ドキャラクタを形成し、必要であればチェックデジット
を含む必要なキャラクタ群を平行に配列し、前後にスタ
ート/ステップキャラクタ、先頭と末尾にそれぞれ余白
を配して構成したシンボルのことである。
【0003】広く一般消費財に使用されているバーコー
ドとしては、JAN(Japan Article Number)が日本で
標準化されている。また、バーコードの他の応用として
は、物流シンボルがある。このシンボルは、上記JAN
コードの前に、1桁又は2桁の物流識別コードが追加さ
れたものである。上記いずれのバーコードシンボルも1
次元バーコードと呼ばれるものであり、これらのコード
体系が許容できる情報量はせいぜい数十バイトであっ
た。
【0004】ところが近年、バーコードの情報量に対す
る要求が、声高に叫ばれるようになってきた。それに呼
応するように、各種の2次元バーコードと呼ばれるシン
ボル体系が発表されている。
【0005】それらのシンボル体系によれば、いずれも
1次元バーコードに比べ格段に多い情報をコード化でき
る特徴を持っている。この体系には各種の方式があり、
例えば、1次元のバーコードを積み重ねることによっ
て、情報量を増加させるスタックドバーコードと呼ばれ
る方式がある。そのひとつに、PDF−417と呼ばれ
るコード体系がある。
【0006】従来、このような2次元バーコードを読み
取るシンボル情報読取装置としては、例えば、特開平2
−268382号公報に開示されているようなレーザー
スキャンタイプの装置が知られている。この装置に於い
ては、レーザー光を2次元にスキャンすることで、バー
コードシンボル情報を読み取り、復号している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の読取装置に於いては、ユーザーがその読取装置
の読み取りスイッチを押すことで読み取り開始指令を出
すような構成となっていた。従って、自動化に対応でき
ないという問題点があった。そこで本発明の目的は、バ
ーコードシンボルの有無を自動認識し、自動で読み取り
を開始するシンボル情報読取装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、バーコードシンボルを撮像する撮像装置
と、該撮像装置の光電変換面にバーコードシンボルの像
を結像させる結像手段と、前記撮像装置からの情報を元
に、バーコードシンボルの有無を自動認識する認識手段
と、該認識手段によりバーコードシンボルの存在が認識
された時に、前記撮像装置からの情報を復号する復号手
段とを備えるものとした。
【0009】
【作用】本発明は、上記手段を講じたことにより、バー
コードシンボルを結像手段により撮像装置、例えば2次
元撮像装置の光電変換面に結像させ、前記2次元撮像装
置出力である映像信号等を発生させる。そして、認識手
段により、前記2次元撮像装置出力から、バーコード撮
像時の特徴の有無を判断し、バーコード撮像時の特徴が
あれば、復号手段にスタートをかける。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。 (第1実施例)
【0011】図1は、本発明の第1実施例の構成を示す
図である。本実施例のシンボル情報読取装置は、結像レ
ンズ3、2次元撮像装置5、フレームメモリ6、データ
処理装置7とからなる。データ処理装置7は、特に図示
はしないが、例えばCPUとメモリで構成され、バーコ
ード情報を順次読み取るための読取部7A、この読み取
ったバーコード情報から元の情報に復号するための復号
部7B、及び読取開始を自動認識するための認識部7C
といった各種機能を果たす。
【0012】荷物1に印刷された2次元バーコードシン
ボル、例えばPDF−417フォーマットのバーコード
シンボル2は、結像レンズ3によって、2次元撮像装置
5に搭載されている光電変換面4に結像される。2次元
撮像装置5によって光電変換された映像情報は、随時フ
レームメモリ6に取り込まれる。
【0013】図2の(A)は、2次元バーコードの例と
して、PDF−417のシンボル構造を示している。こ
のバーコードシンボル2は、バーとスペースの組合せで
なるバーコードキャラクタ群で構成された復号されるべ
き情報成分の領域であるラベル部21と、その前後に配
されたスタート/ストップキャラクタであるスタートコ
ード22及びストップコード23とを有している。そし
て、1コードは、ストップコード23を除いて4つのバ
ーとスペースとからなっている。また、スタート及びス
トップコード22,23は、“ビッグバー”と呼ばれる
大きなバー22A,23Aから始まっている。
【0014】ラベル部21は、スタートコード22及び
ストップコード23の隣に存在するロウインディケータ
21Aと呼ばれるコードと、それらの間に挟まれた実際
のデータが記述されている複数のデータカラム21Bで
なるラベルマトリックス21Cとにより構成される。ロ
ウインディケータ21Aには、シンボルのロウ方向,カ
ラム方向のサイズやセキュリティレベル等が記述されて
いる。従って、このロウインディケータの情報を解読す
れば、シンボルの情報サイズ等が決定できる。なお、こ
の図2の(A)は、4×2のラベルマトリックス21C
を有するバーコードシンボルを示している。今、仮想的
に、フレームメモリ6の画素配列に4×1のラベルマト
リックスを有するPDF−417のシンボル画像を投影
した模式図を図2の(B)に示す。
【0015】図3の(A)は、データ処理装置7で処理
するアルゴリズムの概略を示すフローチャートである。
なお、本明細書中に於いては、フローチャートは、プロ
グラミング言語Cの記述方式に従って書かれている。
【0016】即ち、データ処理装置7では、先ずステッ
プS100の撮像ルーチンで、画像データを2次元撮像
装置5からフレームメモリ6に取り込む。次に、ステッ
プS200のシンボル検出ルーチンで、詳細は後述する
ような、読み取り開始を自動認識するアルゴリズムに従
って、取り込まれたデータを評価する。そして、ステッ
プS300に於いて、上記評価の結果、シンボルが存在
しないと判断した場合は、制御を上記ステップS100
の撮像ルーチンに戻し、また、シンボルが存在すると判
断した場合には、次のステップS400の復号ルーチン
に制御を移す。従って、撮像データ中に、シンボルが存
在すると認識するまで、“画像取り込み”、“評価”の
ループから抜け出さない。そして、シンボルが存在する
と判断した場合は、復号ルーチンによりバーコード情報
を復号し、その復号結果を不図示のホスト装置などに出
力する。
【0017】次に、読取開始を自動認識するアルゴリズ
ムについて説明する。図4の(A)に示すように、フレ
ームメモリ6上の任意のチェックライン9を定義する。
この場合、シンボルが画面内に存在しているので、チェ
ックライン9上の画素強度は図4の(B)に示すよう
に、明るい部分と暗い部分が存在する。また、シンボル
が存在しない場合は、同図中に破線で示すように、ほぼ
一様の強度となる。上記画素データのヒストグラムは、
図4の(C)に示すように、シンボルの有無で明らかに
頻度分布形状に差異がある。そこで、同図に示すように
しきい値を予め決めておき、このしきい値以下の画素が
規定個数以上あればシンボルが存在すると判定する。
【0018】この自動認識するアルゴリズム、即ち上記
図3の(A)に於けるステップS200のシンボル検出
ルーチンのフローチャートを図3の(B)に示す。先
ず、ステップS211及びS212でそれぞれ、ヒスト
グラムのしきい値とシンボルの存在判断条件である規定
個数を設定する。次に、ステップS213で、チェック
ライン9上の画素の内、その画素がしきい値以下の画素
の総数をカウントし、変数n0に格納する。そして、ス
テップS214で、この変数n0の値が規定個数を越え
ているか否かを判断し、越えている場合はシンボル有り
として、また越えない場合はシンボル無しとして、制御
を上位に移す。以上から明らかなように、バーコードシ
ンボルの存在をヒストグラムを利用して監視しているた
め、オートスタートが可能となる。
【0019】なお、上記チェックライン9としては、図
4の(A)に示したように1本だけでなく、複数本とす
れば、より精度を高められることは明らかである。通
常、1フレームの画像は1/30秒で取り込まれるた
め、この時間内に可能な限りの本数のチェックラインを
定義することが望ましい。例えば、縦横それぞれ4本ず
つと対角方向に2本定義することができる。
【0020】あるいは、チェックライン上の画素データ
のヒストグラムの代わりに、全画面の画像データのヒス
トグラムとしたり、中央部の任意の大きさのエリア内の
画像データのヒストグラムとし、それぞれ適切なしきい
値と比較することにより、シンボルの存在を判定するこ
とができる。
【0021】また、説明の簡単のため、上記の説明に於
いては、シンボルが存在すると判断した場合、その画像
データを用いて復号処理を行うものとした。しかしなが
ら、通常、バーコードシンボル2は、撮像領域に、手指
しもしくは機械挿入される。このような場合、画像取り
込のタイミングによっては、画像がブレてしまうことが
ある。そこで、この画像ブレを考慮して、シンボル検出
ルーチンでシンボルが検出されたら、予め決められたウ
ェイト時間待ちを行った後、シンボルを再度撮像しシン
ボル検出及び復号を行う、あるいはシンボルを再度撮像
し単純に復号のみを行うようにすることが望ましい。
【0022】ここで、2次元撮像装置5は、2次元CC
Dや撮像管に代表されるエリアセンサを用いたものに限
定されるものではなく、1次元撮像素子と1次元スキャ
ン機構の組み合わせや、光電検出器と2次元スキャン機
構の組み合わせでも良い。また、フレームメモリ6は、
説明の中では全撮像領域をカバーした形で説明したが、
最低1ライン分の領域があれば良い。上記説明に於いて
は、バーコードシンボルにPDF−417フォーマット
のシンボルを用いたが、これに限定されるものでなく、
Code49等、他のスタックドバーコードや、JAN
等の1次元バーコードでも良い。
【0023】なお、上記説明に於いて、説明を簡単にす
るために、フレームメモリ6上のデータを元に読み取り
開始を自動認識する手法を説明したが、これに限定され
るものでなく、フレームメモリ6に入る前の映像信号を
ハードウェアで処理しても良い。その場合、回路的には
若干増加するが、判断処理スピードがアップするという
優れた特徴が発現する。 (第2実施例)次に、本発明の第2実施例を説明する。
本第2実施例は、読み取り開始を自動認識するアルゴリ
ズム以外は上記第1実施例と同じであるので、ここでは
そのアルゴリズムのみを記す。
【0024】第1実施例同様、図4の(A)に示すよう
に、フレームメモリ6上の任意のチェックライン9を定
義する。今の場合、シンボルが画面内に存在しているの
で、チェックライン9上の画素強度は、図4の(B)に
示すように、明るい部分と暗い部分が存在する。また、
シンボルが存在しない場合は、ほぼ一様の強度となる。
このデータに対してそれぞれ1次元のフーリエ変換を行
うと、図4の(D)に示すようになる。即ち、シンボル
が存在する場合、周波数の高いところまでその分布は延
びる。従って、図4の(D)に示すようにしきい値を予
め決めておき、このしきい値以上の周波数成分があれば
シンボルが存在すると判定する。この自動認識するアル
ゴリズムのフローチャートを図5に示す。
【0025】先ず、ステップS221及びS222で、
空間周波数のしきい値とシンボル判定基準値を設定す
る。次に、ステップS223で、チェックライン9上の
画素データを1次元フーリエ変換を行う。そして、ステ
ップS224で、フーリエ変換後の空間周波数分布か
ら、しきい値以上の空間周波数を持つスカラー量の総和
を求め、変数n0に格納する。最後に、ステップS22
5で、上記変数n0の値が規定値を越えているか否かを
判断し、越えている場合はシンボル有りとして、また越
えていない場合はシンボル無しとして制御を上位に移
す。以上から明らかなように、バーコードシンボルの存
在をフーリエ変換を利用して監視しているため、オート
スタートが可能となる。
【0026】なお、上記チェックライン9としては、図
4の(A)に示したように1本だけでなく、複数本とす
れば、より精度を高められることは明らかである。通
常、1フレームの画像は1/30秒で取り込まれるた
め、この時間内に可能な限りの本数のチェックラインを
定義することが望ましい。例えば、縦横それぞれ4本ず
つと対角方向に2本定義することができる。
【0027】あるいは、チェックライン上の画素データ
のフーリエ変換の代わりに、全画面の画像データの2次
元或は1次元フーリエ変換としたり、中央部の任意の大
きさのエリア内の画像データのフーリエ変換とし、それ
ぞれ適切なしきい値と比較することにより、シンボルの
存在を判定することができる。
【0028】また、説明の簡単のため、シンボルが存在
すると判断した場合、その画像データを用いて復号処理
を行うものと説明を行った。しかしながら、通常、バー
コードシンボル2は、撮像領域に、手指しもしくは機械
挿入される。このような場合、画像取り込のタイミング
によっては、画像がブレてしまうことがある。そこで、
この画像ブレを考慮して、シンボル検出ルーチンでシン
ボルが検出されたら、予め決められたウェイト時間待ち
を行った後、シンボルを再度撮像しシンボル検出及び復
号を行う、あるいはシンボルを再度撮像し単純に復号の
みを行うようにすることが望ましい。
【0029】さらに、ここで述べたフーリエ変換とは、
離散的フーリエ変換や、離散的フーリエ級数展開、離散
的コサイン変換など空間周波数領域に写像する変換を意
味している。
【0030】ここで、2次元撮像装置5は、2次元CC
Dや撮像管に代表されるエリアセンサを用いたものに限
定されるものではなく、1次元撮像素子と1次元スキャ
ン機構の組み合わせや、光電検出器と2次元スキャン機
構の組み合わせでも良い。また、フレームメモリ6は、
説明の中では全撮像領域をカバーした形で説明したが、
最低1ライン分の領域があれば良い。上記説明に於いて
は、バーコードシンボルにPDF−417フォーマット
のシンボルを用いたが、これに限定されるものでなく、
Code49等、他のスタックドバーコードや、JAN
等の1次元バーコードでも良い。
【0031】なお、上記説明に於いて、説明を簡単にす
るために、フレームメモリ6上のデータを元に読み取り
開始を自動認識する手法を記載したが、これに限定され
るものでなく、フレームメモリ6に入る前の映像信号を
ハードウェアで処理しても良い。その場合、回路的には
若干増加するが、判断処理スピードがアップするという
優れた特徴が発現する。また、この場合は、フーリエ変
換は離散的でなくても良い。 (第3実施例)次に、本発明の第3実施例を説明する。
本第3実施例は、読み取り開始を自動認識するアルゴリ
ズム以外は上記第1実施例と同じであるので、ここでは
そのアルゴリズムのみを記す。
【0032】第1実施例同様、図4の(A)に示すよう
に、フレームメモリ6上の任意のチェックライン9を定
義する。このラインデータ内に“スタート”もしくは
“ストップ”コード22,23が存在するか否かをチェ
ックする。存在すれば、バーコードが存在すると認識す
る。この自動認識するアルゴリズムのフローチャートを
図6の(A)に示す。
【0033】先ず、ステップS231で、チェックライ
ン9上の画素データを取り込む。次に、ステップS23
2で、その取り込んだ画素データにスタートコード22
に相当する明暗のパターンが存在するか否かを判断し、
存在する場合にはシンボル有りとして制御を上位に移
す。一方、存在しない場合には、さらにステップS23
3で、取り込んだ画像データにストップコード23に相
当する明暗のパターンが存在するか否かを判断し、存在
する場合はシンボル有りとして、また存在しない場合は
シンボル無しとして制御を上位に移す。
【0034】以上から明らかなように、バーコードシン
ボルの存在をスタートコード22及びストップコード2
3を利用して監視しているため、オートスタートが可能
となる
【0035】なお、上記チェックライン9としては、図
4の(A)に示したように1本だけでなく、複数本とす
れば、より精度を高められることは明らかである。通
常、1フレームの画像は1/30秒で取り込まれるた
め、この時間内に可能な限りの本数のチェックラインを
定義することが望ましい。例えば、縦横それぞれ4本ず
つと対角方向に2本定義することができる。
【0036】また、説明の簡単のため、シンボルが存在
すると判断した場合、その画像データを用いて復号処理
を行うものと説明を行った。しかしながら、通常、バー
コードシンボル2は、撮像領域に、手指しもしくは機械
挿入される。このような場合、画像取り込のタイミング
によっては、画像がブレてしまうことがある。そこで、
この画像ブレを考慮して、シンボル検出ルーチンでシン
ボルが検出されたら、予め決められたウェイト時間待ち
を行った後、シンボルを再度撮像しシンボル検出及び復
号を行う、あるいはシンボルを再度撮像し単純に復号の
みを行うようにすることが望ましい。
【0037】ここで、2次元撮像装置5は、2次元CC
Dや撮像管に代表されるエリアセンサを用いたものに限
定されるものではなく、1次元撮像素子と1次元スキャ
ン機構の組み合わせや、光電検出器と2次元スキャン機
構の組み合わせでも良い。また、フレームメモリ6は、
説明の中では全撮像領域をカバーした形で説明したが、
最低1ライン分の領域があれば良い。上記説明に於いて
は、バーコードシンボルにPDF−417フォーマット
のシンボルを用いたが、これに限定されるものでなく、
Code49等、他のスタックドバーコードや、JAN
等の1次元バーコードでも良い。
【0038】なお、上記説明に於いて、説明を簡単にす
るために、フレームメモリ6上のデータを元に読み取り
開始を自動認識する手法を記載したが、これに限定され
るものでなく、フレームメモリ6に入る前の映像信号を
ハードウェアで処理しても良い。その場合、回路的には
若干増加するが、判断処理スピードがアップするという
優れた特徴が発現する。 (第4実施例)次に、本発明の第4実施例を説明する。
本第4実施例は、読み取り開始を自動認識するアルゴリ
ズム以外は上記第1実施例と同じであるので、ここでは
そのアルゴリズムのみを記す。
【0039】第1実施例同様、図4の(A)に示すよう
に、フレームメモリ6上の任意のチェックライン9を定
義する。このチェックライン9上の画素強度は図7の
(A)に示すようになり、このラインデータのバー/ス
ペース間隔(B1,B2,B3,…,S1,S2,S
3,…)を測定する。この幅情報のヒストグラムを取る
と、図7の(B)のようになる。次に、予め定められた
しきい値を越えるピークの幅の値をそれぞれP1,P
2,…,P6とする。一般的に、バーコードの幅は、最
小幅の整数倍となっているため、図7の(B)に示すよ
うに、等間隔に幅のピークが発生する。また、バーコー
ドシンボル2以外の部分は、雑音として存在することに
なる。即ち、対象ラインの画素データについて幅情報の
ヒストグラムを取ったとき、発生したピーク間隔が等し
ければ、バーコードシンボル2が存在するといえる。
【0040】そこで、それぞれのピーク間距離の最小値
をPminとし(図7の(B)ではP2−P3間)、こ
のPminに隣接するP3−P4間距離P34を求め、
次の数1の式の条件を満たせば、バーコードシンボル2
が存在すると認識する。
【0041】
【数1】 なお、この数1の式は、距離P34が最小幅Pminの
整数倍か否かをチェックしている式であり、σは整数倍
とみなす範囲を定義しているものである。以上述べたよ
うに、バー/スペースの幅のヒストグラムのピーク間隔
からシンボルを認識することができる。ここで、バー/
スペース間隔を測定する方法としては、例えば微分によ
るエッジ抽出法や2値化法など従来から公知である画像
処理技術を用いれば良い。なお、上記説明では、最小値
Pminの隣1箇所(P34)を判断値として用いた
が、複数箇所用いて、より厳密な認定を行っても良い。
【0042】また、PDF−417フォーマットのバー
コードシンボルでは、6種類の幅を持つため、ピークが
6箇所あるということを判断材料に用いても良い(当然
JANなら4箇所)。こうすれば、ある程度のコード体
系の分類を行うことも可能となる。さらに、6種類のピ
ークが存在するには、シンボルの傾きがある程度以下で
なくてはいけなくなるので、シンボルの傾きを制限させ
ることが可能となる。そうすると、結果的に、デコード
処理の対象像として読み取り可能性の高いシンボル像を
取り込むことが可能となる。
【0043】なお、上記チェックライン9としては、図
4の(A)に示したように1本だけでなく、複数本とす
れば、より精度を高められることは明らかである。通
常、1フレームの画像は1/30秒で取り込まれるた
め、この時間内に可能な限りの本数のチェックラインを
定義することが望ましい。例えば、縦横それぞれ4本ず
つと対角方向に2本定義することができる。
【0044】また、説明の簡単のため、シンボルが存在
すると判断した場合、その画像データを用いて復号処理
を行うものと説明を行った。しかしながら、通常、バー
コードシンボル2は、撮像領域に、手指しもしくは機械
挿入される。このような場合、画像取り込のタイミング
によっては、画像がブレてしまうことがある。そこで、
この画像ブレを考慮して、シンボル検出ルーチンでシン
ボルが検出されたら、予め決められたウェイト時間待ち
を行った後、シンボルを再度撮像しシンボル検出及び復
号を行う、あるいはシンボルを再度撮像し単純に復号の
みを行うようにすることが望ましい。
【0045】ここで、2次元撮像装置5は、2次元CC
Dや撮像管に代表されるエリアセンサを用いたものに限
定されるものではなく、1次元撮像素子と1次元スキャ
ン機構の組み合わせや、光電検出器と2次元スキャン機
構の組み合わせでも良い。また、フレームメモリ6は、
説明の中では全撮像領域をカバーした形で説明したが、
最低1ライン分の領域があれば良い。上記説明に於いて
は、バーコードシンボルにPDF−417フォーマット
のシンボルを用いたが、これに限定されるものでなく、
Code49等、他のスタックドバーコードや、JAN
等の1次元バーコードでも良い。
【0046】なお、上記説明に於いて、説明を簡単にす
るために、フレームメモリ6上のデータを元に読み取り
開始を自動認識する手法を記載したが、これに限定され
るものでなく、フレームメモリ6に入る前の映像信号を
ハードウェアで処理しても良い。その場合、回路的には
若干増加するが、判断処理スピードがアップするという
優れた特徴が発現する。 (第5実施例)次に、本発明の第5実施例を説明する。
本第5実施例は、読み取り開始を自動認識するアルゴリ
ズム以外は上記第1実施例と同じであるので、ここでは
そのアルゴリズムのみを記す。
【0047】第1実施例同様、図4の(A)に示すよう
に、フレームメモリ6上の任意のチェックライン9を定
義する。このチェックライン9上の画素強度を図4の
(B)に示す。このチェックライン9上の画素データか
らバー/スペースのエッジを抽出し、その個数をカウン
トする。シンボルが存在する場合は、バーコードの規則
で決まるエッジ数が検出され、シンボルがない場合は基
本的にはエッジは存在しない。そこで、エッジカウント
結果が、予め定められた最低エッジ個数と最大エッジ個
数の間にあれば、バーコードシンボル2が存在すると認
識する。この自動認識するアルゴリズムのフローチャー
トを図6の(B)に示す。
【0048】先ず、ステップS241及びS242で、
最低エッジ個数nmin 及び最大エッジ個数nmax を設定
する。次に、ステップS243で、チェックライン9上
の画素データからバー/スペースのエッジを抽出し、そ
の個数をカウントして、変数n0に格納する。そして、
ステップS244で、上記変数n0の値が最低エッジ個
数nmin と最大エッジ個数nmax の間にあるか否かを判
断し、間にある場合はシンボル有りとして、また間にな
い場合はシンボル無しとして制御を上位に移す。以上か
ら明らかなように、バーコードシンボルの存在をバー/
スペースのエッジの個数を利用して監視しているため、
オートスタートが可能となる。
【0049】さらに、JANコードのみを検出したい場
合などでは、30本のバーからなっているので、60箇
所のエッジを検出した場合にかぎりJANコードが存在
すると認識させることも可能である。
【0050】以上述べてきたように、エッジ個数を検出
することによって、シンボルを認識することができる。
さらに、限定条件を適切に設定すれば、コード体系を大
まかに分類することも可能である。
【0051】なお、上記チェックライン9としては、図
4の(A)に示したように1本だけでなく、複数本とす
れば、より精度を高められることは明らかである。通
常、1フレームの画像は1/30秒で取り込まれるた
め、この時間内に可能な限りの本数のチェックラインを
定義することが望ましい。例えば、縦横それぞれ4本ず
つと対角方向に2本定義することができる。
【0052】また、説明の簡単のため、シンボルが存在
すると判断した場合、その画像データを用いて復号処理
を行うものと説明を行った。しかしながら、通常、バー
コードシンボル2は、撮像領域に、手指しもしくは機械
挿入される。このような場合、画像取り込のタイミング
によっては、画像がブレてしまうことがある。そこで、
この画像ブレを考慮して、シンボル検出ルーチンでシン
ボルが検出されたら、予め決められたウェイト時間待ち
を行った後、シンボルを再度撮像しシンボル検出及び復
号を行う、あるいはシンボルを再度撮像し単純に復号の
みを行うようにすることが望ましい。
【0053】ここで、2次元撮像装置5は、2次元CC
Dや撮像管に代表されるエリアセンサを用いたものに限
定されるものではなく、1次元撮像素子と1次元スキャ
ン機構の組み合わせや、光電検出器と2次元スキャン機
構の組み合わせでも良い。また、フレームメモリ6は、
説明の中では全撮像領域をカバーした形で説明したが、
最低1ライン分の領域があれば良い。上記説明に於いて
は、バーコードシンボルにPDF−417フォーマット
のシンボルを用いたが、これに限定されるものでなく、
Code49等、他のスタックドバーコードや、JAN
等の1次元バーコードでも良い。
【0054】なお、上記説明に於いて、説明を簡単にす
るために、フレームメモリ6上のデータを元に読み取り
開始を自動認識する手法を記載したが、これに限定され
るものでなく、フレームメモリ6に入る前の映像信号を
ハードウェアで処理しても良い。その場合、回路的には
若干増加するが、判断処理スピードがアップするという
優れた特徴が発現する。 (第6実施例)次に、本発明の第6実施例を説明する。
本第6実施例は、読み取り開始を自動認識するアルゴリ
ズム以外は上記第1実施例と同じであるので、ここでは
そのアルゴリズムのみを記す。
【0055】第1実施例同様、図4の(A)に示すよう
に、フレームメモリ6上の任意のチェックライン9を定
義する。このチェックライン9上の画素強度を図4の
(B)に示す。上記第1実施例で述べたように、シンボ
ルが検出されるまでは、撮像−シンボル検出のルーチン
をループしている。
【0056】また、一般に、シンボルが存在する場合
と、シンボルが存在しない場合とでは、画素強度に相関
はない。従って、今回シンボル検出しようとしている画
像データと、前回シンボル検出を行った画像データ間で
は種々の条件によってその相関度合が変化する。具体的
には、前回も今回もシンボルが存在する場合は、相関度
合は高いといえる。もちろん、前回も今回もシンボルが
存在しない場合にも相関度合は高い。しかしながら、前
回シンボルが存在しなくて、今回シンボルが存在すれ
ば、相関度合は低くなる。もちろんこの逆、即ち前回シ
ンボルが存在し今回シンボルが存在しない場合でも相関
度合は低くなる。従って、チェックライン9のフレーム
毎の相関状態を監視していれば、いつシンボルが挿入さ
れて、いつシンボルが排出されたかがモニタできるわけ
である。そこで、チェックライン9上の画素強度を比較
し、その比較の結果、大きな差異が認められれば、バー
コードシンボル2が存在すると認識する。この自動認識
するアルゴリズムのフローチャートを図8に示す。
【0057】先ず、ステップS251で、チェックライ
ン9上の画素データを取り込み、不図示メモリに今回画
素強度データとして記憶する。次に、ステップS252
で、不図示メモリに記憶されている前回画素強度データ
を読み出す。そして、ステップS253で、両画素強度
データの相関を求め、相関度合を不図示メモリに今回相
関度合データとして記憶する。次のステップS254
で、求めた相関度合が「小」か否かを判断し、「大」で
ある場合には、ステップS255で、不図示メモリに記
憶されている今回画素強度データ及び相関度合データを
前回画素強度データ及び相関度合データとして記憶した
後、シンボル無しとして制御を上位に移す。
【0058】一方、上記ステップS254にて相関度合
が「小」であると判断された場合は、ステップS256
及びS257で、不図示メモリより前回相関度合データ
を読み出して、それが「大」であるか否か判断する。
「大」である場合には、ステップS258で、不図示メ
モリに記憶されている今回画素強度データ及び相関度合
データを前回画素強度データ及び相関度合データとして
記憶した後、シンボル有りしとして制御を上位に移し、
また「小」である場合には、上記ステップS255で、
不図示メモリに記憶されている今回画素強度データ及び
相関度合データを前回画素強度データ及び相関度合デー
タとして記憶した後、シンボル無しとして制御を上位に
移す。以上述べたように、フレーム間の相関度合を検出
することにより、シンボルを検出し、オートスタートを
行うことができる。この場合、比較の手法としては、相
互相関係数、ライン上の画素強度の比較、また単なる差
分量を用いて判断しても良い。
【0059】なお、上記チェックライン9としては、図
4の(A)に示したように1本だけでなく、複数本とす
れば、より精度を高められることは明らかである。通
常、1フレームの画像は1/30秒で取り込まれるた
め、この時間内に可能な限りの本数のチェックラインを
定義することが望ましい。例えば、縦横それぞれ4本ず
つと対角方向に2本定義することができる。
【0060】また、説明の簡単のため、シンボルが存在
すると判断した場合、その画像データを用いて復号処理
を行うものと説明を行った。しかしながら、通常、バー
コードシンボル2は、撮像領域に、手指しもしくは機械
挿入される。このような場合、画像取り込のタイミング
によっては、画像がブレてしまうことがある。そこで、
この画像ブレを考慮して、シンボル検出ルーチンでシン
ボルが検出されたら、予め決められたウェイト時間待ち
を行った後、シンボルを再度撮像しシンボル検出及び復
号を行う、あるいはシンボルを再度撮像し単純に復号の
みを行うようにすることが望ましい。
【0061】ここで、2次元撮像装置5は、2次元CC
Dや撮像管に代表されるエリアセンサを用いたものに限
定されるものではなく、1次元撮像素子と1次元スキャ
ン機構の組み合わせや、光電検出器と2次元スキャン機
構の組み合わせでも良い。また、フレームメモリ6は、
説明の中では全撮像領域をカバーした形で説明したが、
最低1ライン分の領域があれば良い。上記説明に於いて
は、バーコードシンボルにPDF−417フォーマット
のシンボルを用いたが、これに限定されるものでなく、
Code49等、他のスタックドバーコードや、JAN
等の1次元バーコードでも良い。
【0062】なお、上記説明に於いて、説明を簡単にす
るために、フレームメモリ6上のデータを元に読み取り
開始を自動認識する手法を記載したが、これに限定され
るものでなく、フレームメモリ6に入る前の映像信号を
ハードウェアで処理しても良い。その場合、回路的には
若干増加するが、判断処理スピードがアップするという
優れた特徴が発現する。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
光電変換面上に投影されているバーコードシンボルの有
無を自動認識することにより、自動でバーコード情報の
読み取りを開始するようにしたので、バーコードシンボ
ルの存在を撮像装置の出力をモニタすることによって、
自動運転が可能となり、オペレータに負担をかけないば
かりでなく、無人運転が可能となるという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す図である。
【図2】(A)はスタックドバーコードの例としてPD
F−417コード体系のバーコードシンボルを示す図で
あり、(B)は仮想的にフレームメモリの画素配列にP
DF−417コード体系のバーコードシンボル画像を投
影した模式図である。
【図3】(A)は第1実施例の動作概略フローチャート
であり、(B)は(A)中のシンボル検出ルーチンの詳
細なフローチャートである。
【図4】(A)は第1実施例に於けるシンボル認識アル
ゴリズムを説明するためのチェックラインを示す図、
(B)及び(C)はそれぞれ(A)中のチェックライン
上の画像データの強度図及びヒストグラム、(D)は第
2実施例に於けるシンボル認識アルゴリズムを説明する
ための(A)中のチェックライン上の画像データのフー
リェ変換図である。
【図5】第2実施例に於けるシンボル検出ルーチンのフ
ローチャートである。
【図6】(A)は第3実施例に於けるシンボル検出ルー
チンのフローチャートであり、(B)は第5実施例に於
けるシンボル検出ルーチンのフローチャートである。
【図7】(A)及び(B)はそれぞれ第4実施例に於け
るシンボル認識アルゴリズムを説明するための画素デー
タの強度図及び幅のヒストグラムである。
【図8】第6実施例に於けるシンボル検出ルーチンのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
3…レンズ、4…光電変換面、5…2次元撮像装置、6
…フレームメモリ、7…データ処理装置、8…バーコー
ドシンボル投影像、9…チエックライン、21…ラベル
部、22…スタートコード、22A,23A…ビックバ
ー、23…ストップコード。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーとスペースとらかなるバーコードシ
    ンボルを読み取るシンボル情報読取装置に於いて、 前記バーコードシンボルを撮像する撮像装置と、 該撮像装置の光電変換面にバーコードシンボルの像を結
    像させる結像手段と、 前記撮像装置からの情報を元に、バーコードシンボルの
    有無を自動認識する認識手段と、 該認識手段によりバーコードシンボルの存在が認識され
    た時に、前記撮像装置からの情報を復号する復号手段
    と、 を具備してなることを特徴とするシンボル情報読取装
    置。
  2. 【請求項2】 前記認識手段は、撮像データの濃度変化
    をモニタすることにより、バーコードシンボルの有無を
    認識することを特徴とする請求項1に記載のシンボル情
    報読取装置。
  3. 【請求項3】 前記認識手段は、撮像データの空間周波
    数成分をモニタすることにより、バーコードシンボルの
    有無を認識することを特徴とする請求項1に記載のシン
    ボル情報読取装置。
  4. 【請求項4】 前記認識手段は、撮像データ内の所定の
    バーコードパターンの有無をモニタすることにより、バ
    ーコードシンボルの有無を認識することを特徴とする請
    求項1に記載のシンボル情報読取装置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段は、撮像データ内のバー及
    びスペースの幅をモニタすることにより、バーコードシ
    ンボルの有無を認識することを特徴とする請求項1に記
    載のシンボル情報読取装置。
  6. 【請求項6】 前記認識手段は、撮像データ内のバー及
    びスペースのエッジの個数をモニタすることにより、バ
    ーコードシンボルの有無を認識することを特徴とする請
    求項1に記載のシンボル情報読取装置。
  7. 【請求項7】 前記認識手段は、前記撮像装置の複数回
    の撮像により得られた撮像データの相関をモニタするこ
    とにより、バーコードシンボルの有無を認識することを
    特徴とする請求項1に記載のシンボル情報読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10157302B2 (en) 2015-11-17 2018-12-18 Fujitsu Limited Symbol detector, image processing device, and symbol detecting method

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