JP2898562B2 - ナンバープレート決定方法 - Google Patents

ナンバープレート決定方法

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JP2898562B2
JP2898562B2 JP7000383A JP38395A JP2898562B2 JP 2898562 B2 JP2898562 B2 JP 2898562B2 JP 7000383 A JP7000383 A JP 7000383A JP 38395 A JP38395 A JP 38395A JP 2898562 B2 JP2898562 B2 JP 2898562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路上を走行する車両
を撮影した画像からナンバープレート文字を自動的に読
み取るナンバープレート読み取り方法に関し、特に、真
のナンバープレート画像と見られる画像を決定するナン
バープレート決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】道路上を走行する車両の個体識別を自動
的に実行するためには、車両に付与されているナンバー
プレートを撮影し、このナンバープレートの文字を画像
認識処理により判定するようにすればよい。図3には、
一従来例に係るナンバープレート読み取り装置の構成が
示されている。
【0003】この図に示される装置においては、車両、
特にそのナンバープレートを撮影する手段としてテレビ
カメラ101が使用される。テレビカメラ101は、道
路の上方や側方等に配設される。この道路の近傍にはさ
らに、車両検出装置102が配設される。車両検出装置
102は、道路上を走行している車両がテレビカメラ1
01の視野に入ったことあるいは入ろうとしていること
を検出する。テレビカメラ101によって撮影される画
像は、車両検出装置102によって車両の到来が検出さ
れた時点で画像メモリ103上にデータとして格納され
る。
【0004】画像メモリ103上に格納されたデータ
は、ナンバープレート切り出し処理に供される。すなわ
ち、ナンバープレート切り出し処理部104は、画像メ
モリ103上のデータから、所定の手法によってナンバ
ープレート画像を切り出す。切り出し方法としては、例
えば、画像メモリ103上に格納されている輝度値等に
着目する方法がある。具体的には、ナンバープレートの
枠を示すとみられる矩形をもってナンバープレートを検
出し、あるいはナンバープレート文字を示すとみられる
画素のかたまりをもってナンバープレートを検出する。
ナンバープレート切り出し処理に関しては、特開平3−
120499号公報等を参照されたい。
【0005】ナンバープレート切り出し処理部104に
よってナンバープレート画像が切り出されると、この画
像は後段の2値化処理部105によって2値化され、文
字を示す画素とそうでない画素とに分類される。2値化
処理部105によって2値化処理の施されたナンバープ
レート画像は、文字切り出し処理部106に供給され
る。文字切り出し処理部106においては、2値化され
たナンバープレート画像から、ナンバープレートの所定
のフォーマットに従って、文字切り出し処理が実行され
る。すなわち、ナンバープレートのフォーマットは、通
常、図4に示されるように、陸支コード201、車種番
号202及び203、用途コード204、一連番号20
5〜208から構成されており、文字切り出し処理部1
06においては、これらの各コードが原則として文字毎
に切り出される。切出し方法としては、各種の方法が知
られている。尚、例外として、陸支コード201のみ
は、2〜3文字を一体として切り出す。
【0006】文字切り出し処理部106の後段に設けら
れている文字読み取り処理部107は、例えば図5に示
されるようなテンプレートマッチングを実行することに
より、文字切り出し処理部106によって切り出された
文字画像がいずれの文字を表しているかを判定する。テ
ンプレートマッチングの手法に関しては、例えば「コン
ピュータ画像処理入門」、総研出版、第149頁などを
参照されたい。
【0007】図5に示されるように、文字読み取り処理
部107は、文字切り出し処理部106によって切り出
された認識対象文字画像301〜303を所定の寸法に
正規化した上で、正規化された認識対象文字画像304
をパターン辞書306中の各辞書パターンJ0 、J1
…Jn-1 と比較する。すなわち、正規化された認識対象
文字画像304の各画素の輝度値と各辞書パターンJi
の各画素の輝度値との差を求め、その絶対値を線形加算
することにより、正規化された認識対象文字画像304
と各辞書パターンJi の距離を計算する。この処理は、
辞書間距離計算部305にて実行され、その結果、各辞
書パターンJi 毎に距離di が求められる(307)。
その際に使用される演算式は、例えば、
【数1】 である。
【0008】このようにして各辞書パターンJi 毎に得
られた距離di は、いずれの辞書パターンJi が文字画
像304に最も類似しているかを示す指標となる。すな
わち、距離di が最も小さい辞書パターンJi に係る文
字が、文字画像304に対応した文字であると見なすこ
とができる。図5に示されるように、2番目の辞書パタ
ーンJ2 に係る距離d2 が最も小さい場合には、2番目
の辞書パターンJ2 に係る文字“2”が、文字画像30
4に係る文字であると見なすことができる。そのため、
この場合、読み取り結果として“2”が出力される(3
08)。
【0009】なお、図5においては、各種の認識対象文
字画像301〜303が、文字画像304に正規化され
ている。これは、ナンバープレートに対するテレビカメ
ラ101の姿勢やテレビカメラ101がナンバープレー
トを撮影したタイミング等により、ナンバープレート画
像があるいは縦長に、あるいは横長に歪むため、この歪
を補正して辞書パターンJi との比較を可能にするため
である。また、図5においては辞書パターンJi として
“0”、“1”、…“9”、“・”という11種類の辞
書パターンが準備されているが、これは、ナンバープレ
ートを構成する文字のうち一連番号205〜208に係
る文字読み取りを実行する場合に使用する辞書の例であ
り、陸支コード201、車種番号202及び203、並
びに用途コード204に係る文字読み取りを実行する場
合には、これら対応した内容のパターン辞書306が
使用される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法にてナンバープレート読み取りを実行した場
合、正確な読み取りが困難になる場合がある。すなわ
ち、テレビカメラによって撮影される画像には、ナンバ
ープレート画像以外に様々な画像が入り込んでいるた
め、ナンバープレートに類似した物体がテレビカメラに
よって撮影されている場合、ナンバープレート画像を一
意に決定するのが難しい。例えば、ナンバープレートの
枠の検出によってナンバープレート画像を検出する場
合、車両のヘッドライト部の画像やフロントグリルの画
像のように矩形の枠を有する画像を、ナンバープレート
画像として誤って検出してしまう可能性がある。また、
ナンバープレートに含まれる文字の塊を抽出してナンバ
ープレート画像を切り出そうとする場合には、例えば、
営業車両の車体に書かれている広告文字等を誤ってナン
バープレート文字と認識してしまう可能性がある。さら
に、車両の金属部分やガラスの部分に周囲の風景が反映
している場合、この反映部分がナンバープレート文字等
として誤検出されてしまい、同様にナンバープレート画
像の誤抽出が発生してしまう。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、ナンバープレート
画像の候補をいくつか切り出しこれらの候補の中から真
のナンバープレート画像を見なすと見られる画像を選択
してナンバープレート読み取り処理を実行することによ
り、ナンバープレートの画像でないものの画像をナンバ
ープレート画像として検出してしまう不具合をなくし、
正確なナンバープレート読み取りを実行可能にすること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明に係るナンバープレート決定方法は、車
両を撮影して得られる画像からナンバープレート画像の
候補たる候補画像を複数個切り出す第1のステップと、
ナンバープレートを構成する各種のコードを示す文字画
像の候補たる文字候補画像を各候補画像から切り出し、
切り出した文字候補画像に関しテンプレートマッチング
を実行することにより、真のナンバープレート画像らし
さを示す尤度指標を各候補画像毎に求める第2のステッ
プと、候補画像間で尤度指標を比較することによりいず
れの候補画像が真のナンバープレート画像であるかを判
定する第3のステップと、を有することを特徴とする。
【0013】また、本発明に係るナンバープレート決定
方法は、文字画像の候補たる文字候補画像のうち、ナン
バープレートを構成するコードのなかで最も文字パター
ンの種類が少ないコードに対応する文字候補画像を、第
2のステップにて切り出すことを特徴とする。
【0014】本発明に係るナンバープレート決定方法
は、各文字パターンに対応する辞書パターンの各画素の
輝度値と文字候補画像の各画素の輝度値の差を当該文字
候補画像に関し線形加算し、その結果得られる距離のう
ち最も小さいものを選択し、その結果得られる最尤距離
を上記コードを構成する所定個数の文字に関して線形加
算し、その結果得られる辞書間距離が最も小さい候補画
像を真のナンバープレート画像と判定することを特徴と
する。
【0015】本発明に係るナンバープレート決定方法
は、上記コードを構成し得る文字のうち他の文字と混同
しやすい文字を予め距離計算の対象から除外することを
特徴とする。
【0016】更に、本発明に係るナンバープレート決定
方法は、辞書間距離が所定値以上となった候補画像を、
真のナンバープレート画像か否かの判定の対象から除外
することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明においては、まず、車両を撮影して得ら
れる画像からナンバープレート画像の候補たる候補画像
が複数個切り出される。複数個切り出された候補画像に
関しては、文字候補画像の切り出し及びテンプレートマ
ッチングが実行され、その結果に基づき真のナンバープ
レート画像らしさを示す尤度指標が求められる。そし
て、候補画像間で尤度指標が比較され、尤度指標から見
て最も真のナンバープレート画像らしい候補画像が真の
ナンバープレート画像と判定される。従って、ナンバー
プレート画像でない画像がナンバープレート画像として
切り出されることを許容し、テンプレートマッチングの
結果を利用して真のナンバープレート画像を選択するよ
うにしているため、車両のヘッドライト部やフロントグ
リルを誤ってナンバープレートとして検出することが防
止され、また広告文字や風景の反射によってナンバープ
レートの誤検出が生じることが防止される。
【0018】本発明においては、さらに、真のナンバー
プレート画像であるか否かの判定に先立つ文字切り出し
やテンプレートマッチングが、ナンバープレートを構成
する全てのコードに関して実行されるのではなく、その
中でも最も文字パターンの種類が少ないコードについて
実行される。従って、ナンバープレート決定を迅速に実
行することが可能になる。
【0019】本発明においては、また、各文字パターン
に対応する辞書パターンの各画素の輝度値と文字候補画
像の各画素の輝度値の差が当該文字候補画像に関し線形
加算され、その結果得られる距離のうち最も小さいもの
が選択される。さらに、その結果得られる最尤距離が、
上述のコードを構成する所定の個数の文字に関して線形
加算され、辞書間距離が求められる。このようにして得
られる辞書間距離は、複数の候補画像のうちいずれが最
も真のナンバープレート画像らしいのかを示す値とな
る。すなわち、辞書間距離が最も小さい候補画像を、真
のナンバープレート画像と判定される。このように、本
発明においては、テンプレートマッチングの際得られる
最尤距離を利用して尤度指標を辞書間距離を求めるよう
にしているため、従来装置に施す改良が比較的小規模で
済むことになる。
【0020】本発明においては、また、上記コードを構
成し得る文字のうち他の文字と混同し易い文字が、予め
距離計算の対象から除外される。例えば、一連番号を構
成する「・」に対して、テンプレートマッチングを実行
しようとすると、所定の寸法に正規化した場合、「1」
を正規化したものと混同が生じ易くなるから、この
「・」を予め距離計算対象から除外するといった処理が
実行される。従って、いずれの候補画像を真のナンバー
プレート画像と見なすべきか決定するに際して、異なっ
た決定を行う可能性が低減される。
【0021】本発明においては、さらに、辞書間距離が
所定値以上となった候補画像が、真のナンバープレート
画像か否かの判定の対象から除外される。すなわち、複
数の候補画像間で尤度指標の単純な比較を行って真のナ
ンバープレート画像を検出するのではなく、複数の候補
画像のうち尤度指標から見て真のナンバープレート画像
と見なすことができない画像、すなわち辞書間距離が所
定値以上となった候補画像を除外するようにすれば、仮
に辞書間距離が最小であっても実際には真のナンバープ
レート画像と見なすべきではない画像を真のナンバープ
レート画像として扱う危険が低減される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0023】図1には、本発明の一実施例に係るナンバ
ープレート読み取り装置の構成が示されている。
【0024】この実施例においては、テレビカメラ40
1、車両検出装置402及び画像メモリ403が使用さ
れている。これらの動作は、従来例におけるテレビカメ
ラ101、車両検出装置102及び画像メモリ103と
同様である。ナンバープレート領域切り出し処理部40
4は、画像メモリ403上に格納されているデータのう
ち、ナンバープレート画像である可能性がある画像を尤
度の高い順に複数個切り出す。この実施例においては、
尤度が高い順に3個の候補(第1候補405〜第3候補
407)が切り出される。
【0025】これら第1〜第3候補405〜407に関
しては、それぞれ、2値化処理部408〜410によっ
て2値化処理が施され、文字を構成する画素と文字を構
成しない画素とに分類される。文字切り出し処理部41
1〜413は、対応する2値化処理部408〜410に
よって2値化処理されたナンバープレート画像から、一
連番号205〜208を示すとみられる文字画像を切り
出す。一連番号読み取り処理部414〜416は、対応
する文字切り出し処理部411〜413によって切り出
された文字画像に関し、例えば図5に示される原理に基
づく文字読み取り処理を実行する。一連番号読み取り処
理部414〜416は、その結果得られる距離di を、
ナンバープレート領域候補選択処理部417に供給す
る。
【0026】ナンバープレート領域候補選択処理部41
7は、一連番号読み取り処理部414〜416から供給
される情報に基づき、第1〜第3候補405〜407の
いずれを真のナンバープレート画像として扱うべきかを
決定する。ここに、一連番号読み取り処理部414にて
一連番号205〜208に関し得られる距離をd00〜d
03と、一連番号読み取り処理部415にて得られるそれ
をd10〜d13と、一連番号読み取り処理部416により
得られるそれをd20〜d23と、それぞれ表すこととす
る。また、これらの距離djiの添字のうちjが候補を特
定する添字であり、iが一連番号200〜208のいず
れかを特定する添字であるとする。ナンバープレート領
域候補選択処理部417によって実行される処理は、次
の式
【数2】 に基づき候補jのナンバープレート辞書間距離Dj を求
める処理である。このナンバープレート辞書間距離Dj
が最も小さい画像は、真のナンバープレート画像である
蓄然性が最も高い画像である。そのため、ナンバープレ
ート領域候補選択処理部417は、最小のナンバープレ
ート辞書間距離Dj を有する画像を第1〜第3候補40
5〜407の中から選択し、選択した候補を真のナンバ
ープレート画像と見なして一連番号以外の文字の読み取
り処理を実行するよう、その後段の読み取り処理部41
8に指令する。読み取り処理部418は、例えば図5に
示されるような原理に従い一連番号205〜208以外
の文字に関する読み取り処理を実行する。
【0027】このように、本実施例によれば、画像メモ
リ403上に格納されている画像からナンバープレート
画像を1個だけ切り出すのではなく、複数個の候補を切
り出しておき一連番号205〜208についてテンプレ
ートマッチングを実行し、その副産物として得られる距
離djiを利用して真のナンバープレート画像を推定する
ようにしたため、車両のヘッドライト部やフロントグリ
ルをナンバープレートと誤認したり、あるいは広告文字
や風景の反射をやはりナンバープレートと誤認したりす
る可能性を著しく低減することができる。
【0028】また、この実施例においては、真のナンバ
ープレート画像とすべき候補がいずれの候補であるかを
決定するのに際して、一連番号205〜208のみにつ
いてテンプレートマッチングが実行されている。これ
は、一連番号205〜208が採り得る文字の種類が
「0」〜「9」の10個の数字と「・」と合せた合計1
1個しかないことによる。このように、採り得るパター
ンの処理が少ないため、他の数字と誤認するといった動
作が生じ難い。従って、一連番号205〜208のテン
プレートマッチングの副産物たる距離djiを利用して真
のナンバープレート画像を取るべき候補を選択するよう
にすれば、真のナンバープレート画像を比較的正確に発
見することができる。さらに、いずれの候補を真のナン
バープレート画像として扱うべきか決定する際に全ての
コードに関し文字読み取りを実行するのではなく一連番
号205〜208のみに文字読み取りの対象を限定して
いるため、一連番号205〜208以外のコードに関す
る文字読み取り処理を、ナンバープレート領域候補選択
処理部417にて選択された候補のみについて実行すれ
ばよくなり、従って処理負担が比較的軽くて済む。
【0029】さらに、ナンバープレート領域候補選択処
理部417において、最小のナンバープレート辞書間距
離Dj を有している候補であってもこのナンバープレー
ト辞書間距離Dj の値が0.25以上といった大きな値
を有しているような候補については真のナンバープレー
ト画像として扱わないよう決定するようにすれば、画像
メモリ403上に格納されている画像にナンバープレー
ト画像が含まれていない場合にも、好適に対処すること
ができる。
【0030】さらに、一連番号読み取り処理部414〜
416にて一連番号205〜208に係る文字読み取り
を実行する際、「・」をその対象から除外するようにす
れば、より正確な文字読み取り、ひいてはナンバープレ
ート画像の選択が可能になる。すなわち、図5に示され
る正規化の際、「・」が縦方向に引きのばされると
「1」に極めて類似した画像が得られるため、テレビカ
メラ401がナンバープレートを撮影する姿勢等によっ
て、「・」と「1」との混同が生じる。従って、一連番
号読み取り処理部414〜416にて一連番号205〜
208に係る文字読み取り処理を実行するに当って、パ
ターン辞書306から「・」に係る辞書パターンを削除
し、また、認識対象文字画像304から「・」に係ると
見られる画像を除外するようにしておけば、「・」と
「1」の混同による文字の誤判定を防止することがで
き、ひいてはナンバープレート画像を好適に検出するこ
とが可能になる。さらに、一連番号205〜208がい
ずれも「・」となることはないから、「・」をパターン
辞書306から除外するようにしても、何ら不都合は生
じない。なお、このような方法を採用する場合に採用さ
れるナンバープレート辞書間距離Dj の演算式は、
【数3】 等の式である。
【0031】なお、本発明は、4つの候補画像の中から
最も真のナンバープレート画像らしき画像を決定するの
に際して、一連番号205〜208のみについて文字読
み取り処理を実行するような構成に限定されるものでは
ない。例えば、一連番号205〜208と同様、パター
ン数が少ない車種番号202及び203についても文字
読み取り処理を実行するようにしても構わない。この場
合、ナンバープレート辞書間距離Dj は、
【数4】 等の式によって求めれば良い。但し、この式において
は、dsjk により、k番目の車種番号に係る距離を表し
ている。このようにすると、例えば、ナンバープレート
領域切り出し処理部404にて候補を切り出す際にナン
バープレートの上段が欠落した候補を、ナンバープレー
ト領域候補選択処理部417にて排除することができ
る。
【0032】また、第2図に示されるように、陸支コー
ド201の切出しが誤っている場合に対処可能にすべ
く、陸支コード201をも、最も真のナンバープレート
画像らしき候補を選択する際の文字読み取り処理の対象
に加えてもよい。すなわち、
【数5】 の式を使用して求めたナンバープレート辞書間距離Dj
に基づき、ナンバープレート領域候補選択処理部417
にてナンバープレート画像の選択を行うようにしても構
わない。なお、この式にて使用されるdr は陸支コード
201に係る距離である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両を撮影して得られる画像からナンバープレート画像
の候補たる候補画像を複数個切り出し、各候補画像に関
し文字切出し及びテンプレートマッチングを実行し、テ
ンプレートマッチングの結果を利用して尤度指標を各候
補画像毎に求め、この尤度指標の比較によっていずれの
候補画像が真のナンバープレート画像であるかを判定す
るようにしたため、車両のヘッドライト部やフロントグ
リルのようにナンバープレートと紛わしい形状を有して
いる部材をナンバープレートと誤認したり、あるいは広
告文字や風景の反射と誤認するといった動作が生じなく
なり、最も真のナンバープレート画像らしい画像を決定
することができる。従って、文字切出し及びテンプレー
トマッチングによって最終的に得られるべき文字情報が
より正確なものとなる。
【0034】また、本発明によれば、文字画像の候補た
る文字候補画像のうち、ナンバープレートを構成するコ
ードの中で最も文字パターンの種類が少ないコードに対
応する文字候補画像を、尤度指標決定のための切り出し
の対象とするようにしたため、最も真のナンバープレー
ト画像らしい候補画像がいずれの候補画像であるかを決
定するに際し、誤りの発生を低減することができ、ま
た、処理負担を軽減することができる。
【0035】さらに、本発明によれば、テンプレートマ
ッチングの際に副産物として得られる最尤距離を線形加
算して辞書間距離を求め、この辞書間距離を尤度指標と
して用いていずれの候補画像が最も真のナンバープレー
ト画像らしい画像かを判定するようにしたため、従来装
置に施す改良の程度が小規模なもので済む。
【0036】本発明によれば、また、この文字と混同し
易い文字を予め距離計算の対象から除外するようにした
ため、いずれの候補画像が最も真のナンバープレート画
像らしい画像であるかをより正確に判定することができ
る。
【0037】そして、本発明によれば、辞書間距離が所
定値以上となった候補画像を、最も真のナンバープレー
ト画像らしい画像はいずれの候補画像かを判定する際そ
の対象から除外するようにしたため、切り出された複数
の候補画像の中に真のナンバープレート画像として扱う
べき画像が含まれていない場合にも好適に対処すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るナンバープレート読
み取り装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 ナンバープレートと辞書の間の距離を算出す
るに当たって陸支コードを勘案するのが有効な場合を示
す概念図である。
【図3】 一従来例に係るナンバープレート読み取り装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】 ナンバープレートのフォーマットを示す平面
図である。
【図5】 文字読み取り処理部の機能(テンプレートマ
ッチング)の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
201 陸支コード,202,203 車種番号,20
4 用途コード,205〜208 一連番号,301〜
303 認識対象文字画像,304 正規化された認識
対象文字画像,305 辞書間距離計算部,306 パ
ターン辞書,307 辞書パターンと辞書間距離の対
応,308 読み取り結果出力,401テレビカメラ,
402 車両検出装置,403 画像メモリ,404
ナンバープレート領域切り出し処理部,405〜407
第1〜第3候補,408〜410 2値化処理部,4
11〜413 文字切り出し処理部,414〜416
一連番号読み取り処理部,417 ナンバープレート領
域候補選択処理部,418一連番号以外の文字の読み取
り処理部,501 陸支コードの切り出しが不良な候
補,陸支コードの切り出しが良好な候補,Ji i番目
の辞書パターン,di 認識対象文字画像とi番目の辞
書パターンの辞書間距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08G 1/04 G06F 15/62 380 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/017 G06K 9/20 340 G06K 9/62 G06T 1/00 G08G 1/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を撮影して得られる画像からナンバ
    ープレート画像の候補たる候補画像を複数個切り出す第
    1のステップと、 ナンバープレートを構成する各種のコードを示す文字画
    像の候補たる文字候補画像を各候補画像から切り出し、
    切り出した文字候補画像に関しテンプレートマッチング
    を実行することにより、真のナンバープレート画像らし
    さを示す尤度指標を各候補画像毎に求める第2のステッ
    プと、 候補画像間で尤度指標を比較することによりいずれの候
    補画像が真のナンバープレート画像であるかを判定する
    第3のステップと、 を有することを特徴とするナンバープレート決定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のナンバープレート決定方
    法において、 文字画像の候補たる文字候補画像のうち、ナンバープレ
    ートを構成するコードのなかで最も文字パターンの種類
    が少ないコードに対応する文字候補画像を、第2のステ
    ップにて切り出すことを特徴とする特徴とするナンバー
    プレート決定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のナンバープレート
    決定方法において、 各文字パターンに対応する辞書パターンの各画素の輝度
    値と文字候補画像の各画素の輝度値の差を当該文字候補
    画像に関し線形加算し、その結果得られる距離のうち最
    も小さいものを選択し、その結果得られる最尤距離を上
    記コードを構成する所定個数の文字に関して線形加算
    し、その結果得られる辞書間距離が最も小さい候補画像
    を真のナンバープレート画像と判定することを特徴とす
    るナンバープレート決定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のナンバープレート決定方
    法において、 上記コードを構成し得る文字のうち他の文字と混同しや
    すい文字を予め距離計算の対象から除外することを特徴
    とするナンバープレート決定方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のナンバープレート決定方
    法において、 辞書間距離が所定値以上となった候補画像を、真のナン
    バープレート画像か否かの判定の対象から除外すること
    を特徴とするナンバープレート決定方法。
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