JPH05196211A - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置

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JPH05196211A
JPH05196211A JP21892592A JP21892592A JPH05196211A JP H05196211 A JPH05196211 A JP H05196211A JP 21892592 A JP21892592 A JP 21892592A JP 21892592 A JP21892592 A JP 21892592A JP H05196211 A JPH05196211 A JP H05196211A
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JP
Japan
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catalyst body
catalyst
heating
self
temperature
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JP21892592A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Kumazawa
克義 熊澤
Kazuo Saito
和夫 齊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、短時間で効率よく、且つクリーン
に触媒体に着火することを目的とする。 【構成】 触媒体を、電力供給のための電極5を備えた
導電性の自己発熱型触媒体1としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己発熱型触媒体を用
いた触媒燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】触媒上での表面燃焼である触媒燃焼は通
常の気相燃焼と燃焼方式が全く異なるため、多くの特
徴、メリットを有している。例えば、代表的な特徴とし
て燃焼温度を1000℃以下と低く抑えることができる
ので、サーマルNOの発生を大幅に抑制できる。また
触媒上での表面燃焼のため燃焼器自身が輻射体となり、
例えば暖房器に利用した場合には快適な輻射暖房を得る
ことができる。そのほか燃焼温度が低いので火炎に対す
るおそれが少ないこと、通常の燃焼器に必要であった燃
焼室といったスペースがいらなくなるので燃焼器がコン
パクトになること、といったメリットがある。
【0003】触媒上で良好な触媒燃焼を行わせるには、
反応ガス量が触媒容積または触媒面積に対して適正な量
であること、そして反応ガスに対して触媒が十分に活性
な温度以上に保たれる必要がある。通常、白金(Pt)
やパラディウム(Pd)などの貴金属触媒と炭化水素系
の燃焼との組合わせではこの温度は最低500℃程度で
ある。即ち約500℃以上にならなければ十分な反応が
得られず、それ以下の場合には、未燃ガス成分、例えば
人体に有害な一酸化炭素(CO)であるとか、臭いの原
因となる未燃炭化水素などが生じる。
【0004】また、ストーブ等の実際の機器において
は、着火時には触媒の温度が周囲温度にまで低下してい
る。このため、そのままの状態で反応ガスを供給しても
着火せずに未反応ガスが排出されてしまう。そのため予
め触媒を予熱した後反応ガスを供給するといった着火動
作が必要になる。
【0005】従来、一般的な予熱方法としては、触媒体
の上流側に予熱バーナ或いは予熱ヒータを設けて空気を
いったん加熱し、この加熱した空気を触媒体に送り込む
ことによって触媒体を予熱する方法を用いていた。しか
し、このような予熱を行うと次に示すような多くの問題
があった。
【0006】即ち、予熱バーナ、予熱ヒータの何れの場
合もいったん熱媒としての空気を加熱してから触媒を間
接的に予熱するので非効率的である。つまり触媒体以外
にもたくさんの空気を加熱する必要があり、また周囲の
空気通路なども同時に加熱するので、エネルギーの大き
な無駄とともに時間的にも長くかかるといった欠点につ
ながる。また予熱空気自体に温度むらが生じるのは避け
られず、そのため触媒体の温度にもむらが生じ、着火時
に低温部を通過する反応ガスは未反応のまま触媒体を通
過し、臭気、白炎の発生といった問題が発生する。さら
に予熱バーナ或いは予熱ヒータを設置するスペースを設
ける必要があるので装置が大きくなるといった欠点もあ
る。またそれだけ余分なコストアップにもつながる。予
熱バーナとして石油バーナを用いる場合には気化器の予
熱時間等予熱バーナ自身の立上り時間が加わるためにさ
らに多くの時間が必要になる。その上予熱バーナは気相
燃焼であるため、当然NOの発生があり、着火初期と
いっても低NOといった特徴が損なわれることは好ま
しくない。また炭素は触媒毒の一種であり、予熱バーナ
の着火時或いは消火時に僅かに発生する炭素(すす)で
もそれが触媒に吸着すると触媒の性能を低下させるおそ
れがある。
【0007】予熱ヒータを用いる場合には空気を加熱す
るための大容量のヒータを備える必要がありそれにとも
なう大容量のリレー回路や太い導線等本来燃焼器には必
要のない電気部品が増加し、コストアップの要因やまた
ランニングコストアップの要因となる。
【0008】さらに、ストーブなどの実際の機器におい
ては、ON−OFF運転のない快適な暖房感を得るため
に暖房能力を幅広く変化させる必要があるが、触媒燃焼
器で暖房能力、即ち燃焼量を変化させた場合にはそれに
応じて触媒の温度も変化することになる。
【0009】図29は、従来の触媒燃焼器の典型的な性
能特性図である。触媒温度は反応ガス量の増加とともに
上昇し、温度T2 に達したところで上流側の混合気へ逆
火する。また逆に反応ガス量を減少させると触媒温度も
低下し、温度T1 に達したところで未燃分としてのCO
濃度が許容値を越える。どちらもそれぞれ燃焼の限界を
示している。即ち触媒温度がT1 となる反応ガス量G1
が燃焼量の下限、T2 となるG2 が上限ということにな
る。通常反応ガス量G1 とG2 の比は最大でも1:3と
云われている。
【0010】図30は、暖房能力と触媒温度との関係を
示している。反応ガス量はほぼ暖房能力に対応するので
図29と同様に暖房能力には限界があり、反応ガス量G
1 とG2 にそれぞれ対応する暖房能力Q1 ,Q2 がそれ
ぞれ暖房能力の下限と上限ということになる。暖房能力
の可変幅も当然最大でも1:3程度となる。最近は住宅
の断熱性がどんどん良くなっており、一度希望の設定温
度にまで室温を上げた後はそれほど大きな暖房能力を必
要とはしない。したがってON−OFF運転のない快適
な暖房を行うためには暖房能力可変幅が1:3程度では
十分ではなく1:10程度が必要であると云われてい
る。当然従来の触媒燃焼器ではON−OFF運転が必要
になり、それに伴う室温の変動からくる不快感、また同
時に省エネの観点からも問題があった。さらに触媒の温
度が暖房能力に応じて変化するために絶えずヒートショ
ックといった問題がつきまとい、ましてON−OFF運
転ともなるとヒートショックの程度も非常に大きなもの
となり、触媒の寿命自体を短くするといった問題があっ
た。
【0011】また、触媒燃焼器は従来の気相反応を用い
た燃焼器と異なり接触反応の一種であるため、触媒体表
面の反応によって触媒自体の温度も非常に高くなり、長
時間の使用で触媒の劣化という問題が起ってくる。触媒
劣化の代表的な症状はシンタリングと呼ばれるもので、
触媒体上で小さな粒子で均等に分布していたPtやPd
などの活性成分が合体し、活性成分の表面積が十分取れ
なくなり全体として触媒の反応活性が低下するものであ
る。別の症状としては活性成分が蒸発してしまうもので
やはり反応活性が低下する。反応活性が低下すると十分
な反応が起らないため触媒の温度が低下する。触媒の温
度が低下すると反応活性がさらに低下するといった悪循
環となる。通常、このように劣化した触媒を使用した場
合には燃焼ガス中に未燃ガスが混ざり、悪臭や熱効率の
低下さらには有害ガスの発生といった問題を引き起す。
また、触媒の振動現象といった触媒温度の激しい振動が
生じる場合もある。したがって、この触媒燃焼器を暖房
器等へ応用する場合には触媒の劣化判断機能を設けなけ
ればならない。通常触媒の劣化判断には、未燃ガスを検
出するセンサ、例えばCO(一酸化炭素)などの濃度セ
ンサによって実際に有害ガスの濃度を検出する機能を設
けたり、温度センサによって触媒の温度を検出し、ある
反応ガス量に対してほぼ一義的に決まる触媒温度よりも
低くなった場合には触媒が劣化したと判断し運転を停止
するなどの機能を設けることが考えられる。しかしなが
らこのようにすると、有害ガスが排出された後、または
触媒の温度が実際に低下した後運転を停止するので、劣
化が始まってから劣化だと判断するまではどうしても未
燃ガスの発生が生じるといった問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】触媒燃焼を開始させる
ための一般的な予熱方法としては、触媒体の上流側に予
熱バーナ或いは予熱ヒータを設け、空気をいったん加熱
しこの加熱した空気を触媒体に送り込むことによって触
媒体を予熱する方法がある。しかし、このような予熱を
行うと次に示すような多くの問題があった。
【0013】即ち、予熱バーナ、予熱ヒータの何れの場
合もいったん熱媒としての空気を加熱してから触媒を間
接的に予熱するのでエネルギーの大きな無駄とともに時
間的にも長くかかるため非効率的である。そして予熱空
気の温度むらから触媒体の温度むらを生じ、着火時の未
燃分の発生に伴なう悪臭や白炎といった問題がある。予
熱バーナ或いは予熱ヒータを設置するスペースを設ける
必要があるので装置が大きくなるとともに余分なコスト
アップにもつながるといった欠点がある。
【0014】予熱バーナとして石油バーナを用いる場合
には気化器の予熱時間等予熱バーナ自身の立上り時間が
加わるためにさらに多くの時間が必要になる。その上予
熱バーナは気相燃焼であるために当然NOの発生があ
り、着火初期といっても低NOといった特徴が損なわ
れる。炭素は触媒毒の一種であり、予熱バーナの着火時
或いは消火時に僅かに発生する炭素(すす)でもそれが
触媒に吸着すると触媒の性能を低下させるおそれもあ
る。
【0015】また、従来の触媒燃焼器では能力の可変幅
を十分大きくとれないために、ON−OFF運転を余儀
なくされ、それによって生じる暖房の不快感、さらには
燃焼の無駄、ヒートショックによる触媒寿命の低下等の
問題があった。
【0016】さらに、従来の触媒燃焼器では触媒の劣化
判断を触媒からの有害ガスの発生や触媒の温度低下によ
って行なっていたので、触媒が劣化し始めてから実際に
劣化であると判断するまでは、触媒体から未燃ガスが排
出され、悪臭、熱効率低下、有害ガスの発生、触媒の温
度振動などが生じるといった問題があった。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、短時間で効率よく、しかもクリーンに触媒体の着火
ができる触媒燃焼器を提供することを目的とする。
【0018】また、効率的で快適な暖房感と長寿命の触
媒燃焼器を提供することを目的とする。
【0019】さらに、未燃ガスを排出させない触媒体の
劣化を判断することができてクリーンで高効率の触媒燃
焼器を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、多孔質からなる触媒体に燃料も
しくは燃料と空気の混合気を供給し、当該触媒体上で燃
焼させる触媒燃焼装置であって、前記触媒体は電力供給
のための電極を備えた導電性の自己発熱型触媒体として
なることを要旨とする。
【0021】第2に、上記第1の構成において、前記自
己発熱型触媒体は、SiC、主成分がSiC,TiB2
又は主成分がTiB2 、フェライト系ステンレスの何れ
かからなる触媒担体に触媒被覆層を形成してなることを
要旨とする。
【0022】第3に、上記第1又は第2の構成におい
て、前記電極は、前記自己発熱型触媒体に対し互いに対
向する位置に取付けられた一対の電極よりなることを要
旨とする。
【0023】第4に、上記第1又は第2の構成におい
て、前記自己発熱型触媒体は、燃料もしくは燃料と空気
との混合気の流入方向とほぼ直交する断面がほぼ円形で
あり、この自己発熱型触媒体の外周部2箇所から中心部
近傍にかけて電気的絶縁手段を設け、この電気的絶縁手
段によって二つに分割される部位の外周部それぞれに電
極を設けることを要旨とする。
【0024】第5に、導電性の自己発熱型触媒体と、該
自己発熱型触媒体に通電して加熱するための通電手段
と、前記自己発熱型触媒体に燃料もしくは燃料と空気の
混合気からなる反応ガスを供給する反応ガス供給手段
と、前記自己発熱型触媒体の温度を検知する温度検知手
段と、着火時に前記通電手段を制御して前記自己発熱型
触媒体を予熱し前記温度検知手段で検知された温度が予
熱温度に達した後、前記反応ガス供給手段を制御して前
記自己発熱型触媒体に反応ガスを供給する制御手段とを
有することを要旨とする。
【0025】第6に、上記第5の構成において、前記制
御手段は、未着火時における再着火制御動作において、
前記自己発熱型触媒体の予熱温度を初期予熱温度よりも
高くなるように制御することを要旨とする。
【0026】第7に、上記第5の構成において、前記温
度検知手段は、前記自己発熱型触媒体の上流側に設けら
れ当該自己発熱型触媒体の温度を非接触で検知する赤外
線検出手段又は前記自己発熱型触媒体の電気抵抗値を検
出しこの電気抵抗値から一義的に決定される温度を当該
自己発熱型触媒体の温度として検知する抵抗値型温度検
知手段の何れかであることを要旨とする。
【0027】第8に、上記第5の構成において、前記温
度検知手段は、前記自己発熱型触媒体の一部に非導電性
触媒部を形成し、この非導電性触媒部に設けられた接触
式温度検知手段であることを要旨とする。
【0028】第9に、上記第5の構成において、前記制
御手段は、着火時に前記自己発熱型触媒体の温度勾配
が、通電による予熱時の温度勾配よりも急になった時に
当該自己発熱型触媒体が着火したと判断する機能を有す
ることを要旨とする。
【0029】第10に、導電性の自己発熱型触媒体と、
該自己発熱型触媒体に通電して加熱するための通電手段
と、前記自己発熱型触媒体に燃料もしくは燃料と空気の
混合気からなる反応ガスを供給する反応ガス供給手段
と、前記自己発熱型触媒体の温度を検知する温度検知手
段と、触媒燃焼時に前記自己発熱型触媒体が十分活性と
なる温度領域になるように前記通電手段の通電量を制御
する制御手段とを有することを要旨とする。
【0030】第11に、上記第10の構成において、前
記制御手段は、触媒燃焼時以外にも前記通電手段の通電
量を制御することを要旨とする。
【0031】第12に、導電性の自己発熱型触媒体と、
該自己発熱型触媒体に通電して加熱するための通電手段
と、前記自己発熱型触媒体に燃料もしくは燃料と空気の
混合気からなる反応ガスを供給する反応ガス供給手段
と、前記自己発熱型触媒体の温度を検知する温度検知手
段と、触媒燃焼時に前記自己発熱型触媒体の温度がほぼ
一定になるように前記通電手段の通電量を制御するとと
もに前記反応ガス量にほぼ一義的に対応する通電量に対
し実際の通電量が大きくなった場合前記自己発熱型触媒
体の劣化とみなして燃焼を停止させる制御手段とを有す
ることを要旨とする。
【0032】
【作用】第1ないし第9の構成によれば、触媒体の予熱
を触媒体への通電による自己発熱によって行わせるため
に、空気のような熱媒を用いた間接的な加熱に比べて、
無駄なエネルギーを用いることがなくしかも短時間で予
熱し着火を完了させることができる。さらに触媒体を均
一に予熱することができるので、未燃分を出さないクリ
ーンな着火が可能となる。
【0033】第10及び第11の構成によれば、触媒燃
焼中には反応ガスの量に関わらず触媒体の温度を一定に
することができるので、燃焼量の下限をほぼゼロにまで
拡大できる。また燃焼時以外にも触媒体を通電で加熱す
ることにより暖房能力の下限をほぼゼロにまで拡大でき
る。したがって暖房能力の可変幅はほぼ無限に近いレベ
ルまで拡大でき、従来の触媒燃焼器のようにON−OF
F運転をする必要がなくなり、効率的で快適な暖房感が
得られるとともに長寿命の触媒燃焼装置の実現が可能と
なる。
【0034】第12の構成によれば、触媒体が或程度劣
化しても劣化による温度低下を触媒体への通電量の制御
によって防止し、触媒活性に最適な温度に保持できるの
で、触媒の活性を維持することが可能となる。また触媒
体の劣化を未燃ガスを排出させないで判断することが可
能となる。したがって、クリーンで高効率な触媒燃焼装
置の実現が可能となる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本実施例は、石油ストーブに適用されている。
【0036】図1ないし図11は、本発明の第1実施例
を示す図である。
【0037】まず、図1を用いて、触媒燃焼装置の全体
構成を説明する。同図中1は電気電導度をもたせた自己
発熱型触媒体(以下、単に触媒体ともいう)、2は燃料
である石油の蒸気を燃焼用空気に混合させるための蒸気
噴出管、3は燃焼用空気供給口、4は石油蒸気と燃焼用
空気の混合気である反応ガスを触媒体1に供給するため
の反応ガス供給ダクトであり、蒸気噴出管2及び反応ガ
ス供給ダクト4等により反応ガス供給手段が構成されて
いる。5は触媒体1に通電し加熱するための通電手段と
しての電極である。石油蒸気は気化器6より供給され
る。また燃焼用空気は室外より吸気管14を通って空気
供給ファン7により供給されるようになっている。8は
触媒体1で反応した燃焼ガスが通る排気ダクト、9は燃
焼ガスがもつ熱を気化器に回収するための熱回収交換
器、10は熱回収熱交換器9で回収しきれなかった熱を
対流ファン13によって室内へ運び暖房するための熱交
換器、12は熱交換された燃焼ガスが通る排気管であ
る。触媒体1の上流側には温度検知手段として非接触の
温度センサ17が設けられており、触媒体1の温度を検
出するようになっている。この温度センサ17は触媒体
1からの赤外線を検出し、その温度を求めるものであ
る。石油は石油タンク15に貯えられる。また16は各
要素部品を制御する制御手段としての制御回路基板であ
る。11は耐熱ガラス窓であり、触媒体1からの輻射熱
を室内へ透過し、効果的な輻射暖房を得るために設けら
れている。
【0038】図2は、触媒体1の構成例を示しており、
触媒体1としてハニカム担体を利用した場合の触媒体1
Aの横断面図である。同図中20は導電性の触媒担体、
21は触媒担持層である。触媒担体20としては、導電
性セラミックスとして知られている炭化珪素SiC、S
iCを主成分としたセラミックス、ホウ化チタンTiB
2 又はTiB2 を主成分としたセラミックスの何れかを
使用することができる。
【0039】図3は触媒体1の他の構成例を示してい
る。同図中22は非導電性の触媒担体であり、その表面
に導電性のセラミックス23をコーティングしさらにそ
の上に触媒担持層24をコーティングしてある。一般に
導電性のセラミックスはコスト的に割高であるがこのよ
うな構成の触媒体1Bにすると低コストでしかも触媒担
体22として十分な耐熱性を有するセラミックスを自由
に選択できる。なお、触媒体1の形状はハニカム担体に
限定されるわけではなく、コルゲート型、発泡型等多孔
質セラミックスであればよい。また、非導電性の触媒担
体としてフェライト系ステンレスを使用してもよい。
【0040】図4は触媒体1に通電するための電極5の
取付方法を示したものである。2つの電極5は触媒体1
に対して互いに対向する位置に取付けることによって触
媒体1に均一に電流を流すことができる。一般に電極5
は銅板等の金属で作られるが、セラミックスに比べて耐
高温性が十分ではなく、触媒燃焼が始まって電極周囲の
温度が高温になると電極5が加熱され、最悪の場合は溶
融といったおそれもでてくる。そこで図4に示されてい
るように電極5近傍の触媒体1に触媒を担持しない領域
25を設けることによって電極5の過熱を防止すること
ができる。つまり触媒が担持されていない領域25では
反応が起こらないので電極5が高温にさらされることは
ない。図5はこの効果をさらに高めたものであり、電極
5自身に放熱フィン5aを設けることによって電極5の
過熱を一層効果的に防止することが可能となる。
【0041】図6は、触媒体1を、反応ガスが流入する
方向とほぼ直交する断面が円形となるような円板状に形
成した例を示している。この触媒体1は、相対向する外
周部2箇所から中心部53近傍にかけて半径方向に延長
される切欠部55a,55bを形成してあり、この切欠
部55a,55bによって形成される空隙57a,57
bが電気的絶縁手段となる。切欠部55a,55bによ
り、中央部53を除き2つに分割される部位の各外周部
には、銀ペーストなどを塗布して一対の電極59,59
を形成してある。
【0042】図7及び図8は、触媒体1の切欠部55a
(55b)が形成された部位の拡大図であり、切欠部5
5a(55b)の幅da は、触媒体1のセル数で区切ら
れた空間の幅do との間で、da ≦do の関係にある。
すなわち、セル数で区切られた空間を中心部53を除き
半径方向に1列壊した形になる。もちろん複数列のセル
を壊してもよいが、燃焼性に影響のない間隔にすること
を考慮すると、da ≦do がよい。
【0043】図9は、図6における空隙57a,57b
による電気的絶縁手段を、耐熱性のある絶縁部材61
a,61bで構成したものである。絶縁部材61a,6
1bは、切欠部55a,55bを形成した後に充填して
もよく、また図10のように触媒体1に対して一体成形
してもよい。
【0044】このように構成された触媒体1の電極59
に通電すると、電流の集中する中央部53から発熱を開
始して外周側に向かって高温域が広がって行き、放熱ロ
スが比較的少く、周方向全域にわたり均一な温度分布が
得られる。このようにして予熱された触媒体1に反応ガ
スが供給されると、触媒体1の表面で触媒反応が始まり
発熱する。触媒反応時には、この反応面に電極59がさ
らされることがないため、電極59の信頼性が高まる。
また、図11に示すように、触媒体1の外周部付近に温
度センサ63を設置しておけば、反応ガスを供給するタ
イミングを検出することが容易にでき、臭気,白煙など
の発生の不具合もない。なお、上記図6の実施例におけ
る触媒体1の構成は、図7及び図8に示すように、前記
図2と同様に導電性の触媒担体20に触媒担持層21を
形成しているが、前記図3のように、非導電性の触媒担
体の表面に導電性のセラミックスをコーティングし、さ
らにその上に触媒担持層をコーティングする構成でもよ
い。
【0045】図12は、上述のように構成された触媒燃
焼装置の着火シーケンスの例を示している。スタート時
反応ガスが供給される前に触媒体1に通電することによ
って触媒体1を予熱し(ステップ27)、反応ガスに対
して十分に活性な状態になってから(ステップ28)反
応ガスを供給する(ステップ29)ことによって着火動
作を完了する。
【0046】触媒体1の予熱をこのようにして行うと、
従来のように、熱媒体として空気を加熱する必要もな
く、また加熱空気が通るダクト系への加熱やダクト系か
らの放熱もないので短時間でしかも効率的に触媒体1の
予熱を行うことができる。しかも予熱バーナや予熱ヒー
タといった要素部品を必要とせず機器内のスペースがそ
の分だけ不要になるのでシステムを全体的に小さくする
ことができる。さらに触媒体1を電流がほぼ一様に流れ
るので、触媒体1全体が均一に加熱され着火時における
未燃分の排出を大幅に抑制することができる。従来のよ
うに、予熱バーナを用いた場合にはNOの発生やすす
の発生が見られたが、本実施例ではそれらの心配はな
く、また触媒毒も出ないために触媒の寿命を長くするこ
ともできる。図13ないし図16には、本発明の第2実
施例を示す。この実施例は、上記第1実施例と比べて着
火時の制御内容等が異なっている。
【0047】図13は、この実施例における着火シーケ
ンスの第1例を示している。スタート時反応ガスが供給
される前に触媒体1に通電することによって触媒体1を
予熱し(ステップ31)、触媒体1の温度が反応ガスに
対して十分に活性な温度Tc以上になってから反応ガス
を供給することによって着火動作を完了する(ステップ
32,33)。通常、触媒体1の活性温度Tcは300
℃以上である。触媒体1はいったん着火すると反応によ
って加熱されるので、その後触媒体1への通電はオフし
てもよい(ステップ34)。触媒体1の予熱をこのよう
にして行うと、従来のように熱媒体として空気を加熱す
る必要もなく、また加熱空気が通るダクト系への加熱や
ダクト系からの放熱もないので短時間でしかも効率的に
触媒体1の予熱を行うことができる。さらに、着火時に
おける未燃分の排出を大幅に抑制することができ、また
触媒毒も出ないために触媒の寿命を長くすることができ
る。
【0048】図14は、この実施例における着火シーケ
ンスの第2例を示す。この例では、触媒体1の温度を検
知する代りに、触媒体1の予熱時間を予め定めて触媒体
1の予熱を完了するものである(ステップ35)。触媒
体1の熱容量はほぼ一定なので加熱に要する時間t1
やはり一定となり制御が非常に単純になるといった特徴
がある。
【0049】図15は、この実施例における着火シーケ
ンスの第3例を示す。この例では反応ガスを供給した後
触媒体1が着火したかどうかを判断し(ステップ3
6)、着火している場合には触媒体1への通電をオフし
(ステップ34)、着火していない場合には反応ガスの
供給を遮断する制御をするものである(ステップ3
7)。着火した後は通電する必要がないので電気の無駄
を極力少なくすることができる。
【0050】図16は、この実施例における着火シーケ
ンスの第4例を示す。この例は触媒体1の未着火時の再
着火方法を示すものである。反応ガス供給後着火確認を
行った後(ステップ36)、未着火となった場合にはい
ったん反応ガスを遮断し(ステップ37)、触媒体1に
滞留している未燃ガスをパージした後(ステップ3
8)、再着火モードに入る。ここで再着火する場合予め
設定された触媒活性温度を基準に若干(図ではα)温度
を上げた新しい触媒活性温度を定義し、再度着火モード
に入るものである(ステップ39)。αの値は通常20
℃程度である。このようにすると触媒体1が長時間の使
用のため劣化が進み、着火しにくくなっている場合でも
容易に着火させることが可能となる。勿論、劣化が進み
過ぎて定常時の反応に支障を来たすような場合は除く
が、それは新しく設定された触媒活性温度の値に制限を
設けることによって判断する。通常この限界は500℃
程度である。
【0051】図17ないし図21には、本発明の第3実
施例を示す。
【0052】まず、温度検知手段の構成例から述べる。
【0053】図17は触媒体1の温度をその触媒体1の
電気抵抗値から求める抵抗値型温度検知手段における電
気抵抗値と温度との関係を示したものである。通常、電
気抵抗値は温度と一義的な関係にあり、使用する触媒体
1の種類によってその特性は変化する。同図は電気抵抗
値が温度とともに増加していく特性を持つ触媒体1の場
合を示している。これより電気抵抗値を求めることによ
って触媒体1の温度が間接的に求められるわけである。
【0054】図18(a)は触媒体1へ温度センサを取
付けた接触式温度検知手段の例を示すものである。同図
(b)はセンサ取付部を拡大して示したものである。1
は触媒体、5は触媒体1へ通電するための一対の電極、
25は触媒体1のなかでも触媒を担持していない部分、
41は非導電部、42は非導電部に設けられた接触式温
度センサである。このようにセンサを取付けた部分には
通電時でも電気が流れないために接触式の温度センサで
も触媒体1の温度を測定することができる。
【0055】図19は、制御手段による本触媒燃焼装置
の着火判断動作の第1例を示している。触媒体1の温度
が予め設定された通電による予熱温度よりも高くなった
時に、反応による発熱が始まったと考え、触媒体1の着
火と判断するものである。同図は着火時における触媒温
度が時間とともにどのように変化しているのかを示した
ものである。触媒体1に通電を始めることによって触媒
体1の温度が上昇し、予め設定された予熱温度に達した
後、反応ガスが供給される。このとき反応ガスが反応を
始めるまで触媒温度は若干低下し、反応が始まると急激
に温度が上昇していく。そこで着火判断温度を予熱温度
よりも高く設定し、触媒温度がこの着火判断温度を超え
たときに触媒体1が着火したと判断するものである。図
20は着火時の通電リレーと空気供給ファン7及び燃料
弁のタイミングチャートを示すものである。スタートと
同時に触媒体1の通電が始まり、触媒温度が予熱温度に
到達したらまずはじめに空気供給ファン7が動作し、燃
焼装置内をプリパージし、その後燃料弁が開かれて燃料
が供給される。
【0056】図21は、制御手段による本触媒燃焼装置
の着火判断動作の第2例を示している。この着火判断で
は触媒体1の温度勾配を利用して反応が開始したかどう
かを判断するものである。スタート時通電によって触媒
温度が上昇し始めるがその時の傾きをαとし、予熱温度
に到達した後、反応ガスが供給された後の温度勾配をβ
とする。触媒体1が着火したと判断するまでは触媒体1
への通電は継続されるので、触媒体1の温度勾配は反応
が始まった後は通電による温度上昇と反応による温度上
昇が加えられるので当然反応が始まった後は温度勾配が
急になる。したがって着火判断基準として次式を定義
し、この条件が満たされたときに触媒が着火したと判断
するものである。
【0057】β>α 図22ないし図24には、本発明の第4実施例を示す。
【0058】この実施例は、制御手段により、触媒燃焼
中には、反応ガスの量に関らず触媒体への通電量を制御
して触媒体の温度を一定に制御するようにしたものであ
る。まず、図22は、本触媒燃焼装置の反応ガス量と触
媒温度、CO発生量との関係である。実線が触媒温度を
示し、2点鎖線がCO発生量を示し、破線はCO発生量
の許容値を示している。同図に示すように本触媒燃焼装
置では反応ガス量に関わらず触媒温度を反応に最適な温
度一定にできるのでCOの排出量は極めて少なくなると
ともに、反応ガス量をほぼゼロまで拡大することができ
る。ここでT3 は逆火直前の温度である。
【0059】図23は反応ガス量と触媒温度及び通電量
との関係を示している。実線が触媒温度を示し、一点鎖
線が通電量を示している。触媒体1の温度を一定にする
ためには、反応ガス量が少ないときは通電量を大きく
し、反応ガス量が多い時は通電量を小さくすることにな
る。実際は最大反応ガス量G3 において通電量はゼロ、
反応ガスゼロにおいて通電量は最大値VMをとることに
なる。
【0060】図24は暖房能力と触媒温度及び通電量の
関係を示している。実線が触媒温度を示し、一点鎖線が
通電量を示している。暖房能力Q4 からQ3 までは触媒
燃焼領域であり、通電量を制御することによって触媒温
度を一定温度T3 に保っている。通電量は前に述べたよ
うに、反応ガス量、即ち燃焼量(暖房能力)の増加とと
もに小になるように制御される。
【0061】図25ないし図28には、本発明の第5実
施例を示す。
【0062】この実施例は、触媒体が或る程度劣化して
も劣化による温度低下を触媒体への通電量の制御によっ
て防止するようにしたものである。
【0063】図25は反応ガス供給量を一定にしたとき
の触媒燃焼装置の運転時間と触媒体1への通電時間及び
触媒温度との関係を示している。触媒体1は使用時間と
ともに除々に劣化していくため、触媒体1の温度を一定
に保つために通電量を触媒体1の劣化とともに増加して
いく様子が示されている。ここでVMは触媒体1の劣化
判断のしきい値であり、触媒体1への通電量がVMを超
えた場合にはその触媒体1は劣化していると判断する点
である。即ち通電量を検知することによって触媒体1の
劣化程度を判断できることを示している。
【0064】図26は反応ガス量に対する通電量を示し
ており、触媒体1がまだ新しい時を実線で示し触媒劣化
の判断を行うしきい値を破線で示してある。G3 は供給
する反応ガスの最大値でこのときは新しい触媒体の場合
は通電量がゼロとなる。そして使用時間の経過とともに
通電量は増加し、破線の領域に達したときに触媒が劣化
したと判断する。すなわち劣化したときは装置を自動的
に止めることになる。
【0065】図27は触媒の劣化判断機能を組み込んだ
制御方法の一例を示している。この制御方法では、定常
燃焼に移ってから(ステップ49)、常時触媒体1が劣
化しているかどうかを判断するシーケンスを組込み(ス
テップ50)、そこでYESの場合には反応ガスを遮断
し(ステップ51)、触媒体1への通電を停止し(ステ
ップ52)、装置全体を停止させる。
【0066】図28は触媒劣化のモニターを組込んだ場
合の制御方法の一例を示している。この例では触媒体1
が劣化したと判断したら(ステップ50)、反応ガスを
遮断し(ステップ51)、通電を停止した後触媒劣化モ
ニターをONさせるようにする(ステップ52,5
3)。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、第1ないし第9の
発明によれば、触媒体の予熱を触媒体への通電による自
己発熱によって行わせるようにしたため、空気のような
熱媒を用いた間接的な加熱に比べて、無駄なエネルギー
を用いることがなくしかも短時間で予熱し着火を完了す
ることができる。また触媒体を均一に予熱することがで
きるので、未燃分を出さないクリーンな着火が可能とな
る。
【0068】第10及び第11の発明によれば、触媒燃
焼時に触媒体への通電量を制御して触媒体が十分活性と
なる温度領域に保持されるようにしたため、触媒燃焼中
には反応ガスの量に関わらず触媒体の温度を一定にする
ことができて燃焼量の下限をほぼゼロにまで拡大するこ
とができる。したがって暖房能力の可変幅はほぼ無限に
近いレベルまで拡大でき、従来の触媒燃焼装置のように
ON−OFF運転をする必要がなく、効率的で快適な暖
房感が得られるとともに長寿命の触媒燃焼装置を実現す
ることが可能となる。
【0069】また、第12の発明によれば、触媒燃焼時
に触媒体の温度が一定となるように触媒体への通電量を
制御するとともに反応ガス量にほぼ一義的に対応する通
電量に対し実際の通電量が大きくなった場合、触媒体の
劣化とみなすようにしたため、触媒体が或る程度劣化し
ても劣化による温度低下を触媒体への通電量の制御によ
って防止し、触媒活性に最適な温度に保持できて触媒の
活性を維持することができる。また、触媒体の劣化を未
燃ガスを排出させることなく判断することができる。し
たがってクリーンで高効率の触媒燃焼装置を提供するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る触媒燃焼装置をストーブに適用し
た第1実施例の内部構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施例における自己発熱型触媒体の構成例
を示す拡大断面図である。
【図3】第1実施例における自己発熱型触媒体の他の構
成例を示す拡大断面図である。
【図4】第1実施例における自己発熱型触媒体への電極
取付構造を示す斜視図である。
【図5】第1実施例に適用する放熱フィンを持つ電極の
構造を示す斜視図である。
【図6】第1実施例における自己発熱型触媒体の他の例
を示す斜視図である。
【図7】図6の自己発熱型触媒体の要部の一例を示す拡
大断面図である。
【図8】図6の自己発熱型触媒体の要部の他の例を示す
拡大断面図である。
【図9】図6の自己発熱型触媒体の変形例を示す斜視図
である。
【図10】図9の自己発熱型触媒体の成形例を示す要部
の斜視図である。
【図11】図6の自己発熱型触媒体に温度センサを設け
た例を示す斜視図である。
【図12】第1実施例における着火シーケンスの例を示
すフローチャートである。
【図13】本発明の第2実施例における着火シーケンス
の第1例を示すフローチャートである。
【図14】第2実施例における着火シーケンスの第2例
を示すフローチャートである。
【図15】第2実施例における着火シーケンスの第3例
を示すフローチャートである。
【図16】第2実施例における着火シーケンスの第4例
を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3実施例において触媒体の温度を
検知するための触媒体の電気電導度と触媒温度との関係
を示す図である。
【図18】第3実施例における触媒体への接触式温度セ
ンサの取付構造を示す斜視図である。
【図19】第3実施例における着火判断動作の第1例を
示す図である。
【図20】第3実施例における着火時の各種バルブ、リ
レー等のタイミングチャートを示す図である。
【図21】第3実施例における着火判断動作の第2例を
示す図である。
【図22】本発明の第4実施例における反応ガス量と触
媒温度及びCO発生量との関係を示す図である。
【図23】第4実施例における反応ガス量と触媒温度及
び触媒体への通電量との関係を示す図である。
【図24】第4実施例において暖房能力に対する触媒温
度及び触媒体への通電量を示す図である。
【図25】本発明の第5実施例において反応ガス供給量
を一定にしたときの装置使用時間に対する通電量及び触
媒温度の関係を示す図である。
【図26】第5実施例において反応ガス量が変化した場
合の通電量の変化を示す図である。
【図27】第5実施例において触媒体の劣化判断機能を
組込んだ制御方法を示すフローチャートである。
【図28】第5実施例において触媒劣化モニターを組込
んだ場合の制御方法を示すフローチャートである。
【図29】従来の触媒ストーブにおける反応ガス量と触
媒温度及びCO発生量との関係を示す図である。
【図30】従来の触媒ストーブにおける暖房能力と触媒
温度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 自己発熱型触媒体 2 蒸気噴出管 4 蒸気噴出管等とともに反応ガス供給手段を構成する
反応ガス供給ダクト 5,59 電極(通電手段) 7 空気供給ファン 16 制御回路基板(制御手段) 17 赤外線温度センサ(赤外線温度検知手段) 20 導電性の触媒担体 21,24 触媒担持層 41 非導電部 42 接触式温度センサ(接触式温度検知手段) 57a,57b 空隙(電気的絶縁手段) 61a,61b 絶縁部材(電気的絶縁手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質からなる触媒体に燃料もしくは燃
    料と空気の混合気を供給し、当該触媒体上で燃焼させる
    触媒燃焼装置であって、前記触媒体は電力供給のための
    電極を備えた導電性の自己発熱型触媒体としてなること
    を特徴とする触媒燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記自己発熱型触媒体は、SiC、主成
    分がSiC,TiB2 又は主成分がTiB2 、フェライ
    ト系ステンレスの何れかからなる触媒担体に触媒被覆層
    を形成してなることを特徴とする請求項1記載の触媒燃
    焼装置。
  3. 【請求項3】 前記電極は、前記自己発熱型触媒体に対
    し互いに対向する位置に取付けられた一対の電極よりな
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の触媒燃焼装
    置。
  4. 【請求項4】 前記自己発熱型触媒体は、燃料もしくは
    燃料と空気との混合気の流入方向とほぼ直交する断面が
    ほぼ円形であり、この自己発熱型触媒体の外周部2箇所
    から中心部近傍にかけて電気的絶縁手段を設け、この電
    気的絶縁手段によって二つに分割される部位の外周部そ
    れぞれに電極を設けたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の触媒燃焼装置。
  5. 【請求項5】 導電性の自己発熱型触媒体と、該自己発
    熱型触媒体に通電して加熱するための通電手段と、前記
    自己発熱型触媒体に燃料もしくは燃料と空気の混合気か
    らなる反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、前記自
    己発熱型触媒体の温度を検知する温度検知手段と、着火
    時に前記通電手段を制御して前記自己発熱型触媒体を予
    熱し前記温度検知手段で検知された温度が予熱温度に達
    した後、前記反応ガス供給手段を制御して前記自己発熱
    型触媒体に反応ガスを供給する制御手段とを有すること
    を特徴とする触媒燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、未着火時における再着
    火制御動作において、前記自己発熱型触媒体の予熱温度
    を初期予熱温度よりも高くなるように制御することを特
    徴とする請求項5記載の触媒燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記温度検知手段は、前記自己発熱型触
    媒体の上流側に設けられ当該自己発熱型触媒体の温度を
    非接触で検知する赤外線検出手段又は前記自己発熱型触
    媒体の電気抵抗値を検出しこの電気抵抗値から一義的に
    決定される温度を当該自己発熱型触媒体の温度として検
    知する抵抗値型温度検知手段の何れかであることを特徴
    とする請求項5記載の触媒燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記温度検知手段は、前記自己発熱型触
    媒体の一部に非導電性触媒部を形成し、この非導電性触
    媒部に設けられた接触式温度検知手段であることを特徴
    とする請求項5記載の触媒燃焼装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、着火時に前記自己発熱
    型触媒体の温度勾配が、通電による予熱時の温度勾配よ
    りも急になった時に当該自己発熱型触媒体が着火したと
    判断する機能を有することを特徴とする請求項5記載の
    触媒燃焼装置。
  10. 【請求項10】 導電性の自己発熱型触媒体と、該自己
    発熱型触媒体に通電して加熱するための通電手段と、前
    記自己発熱型触媒体に燃料もしくは燃料と空気の混合気
    からなる反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、前記
    自己発熱型触媒体の温度を検知する温度検知手段と、触
    媒燃焼時に前記自己発熱型触媒体が十分活性となる温度
    領域になるように前記通電手段の通電量を制御する制御
    手段とを有することを特徴とする触媒燃焼装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、触媒燃焼時以外にも
    前記通電手段の通電量を制御することを特徴とする請求
    項10記載の触媒燃焼装置。
  12. 【請求項12】 導電性の自己発熱型触媒体と、該自己
    発熱型触媒体に通電して加熱するための通電手段と、前
    記自己発熱型触媒体に燃料もしくは燃料と空気の混合気
    からなる反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、前記
    自己発熱型触媒体の温度を検知する温度検知手段と、触
    媒燃焼時に前記自己発熱型触媒体の温度がほぼ一定にな
    るように前記通電手段の通電量を制御するとともに前記
    反応ガス量にほぼ一義的に対応する通電量に対し実際の
    通電量が大きくなった場合前記自己発熱型触媒体の劣化
    とみなして燃焼を停止させる制御手段とを有することを
    特徴とする触媒燃焼装置。
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