JPH0519604Y2 - - Google Patents

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JPH0519604Y2
JPH0519604Y2 JP5940388U JP5940388U JPH0519604Y2 JP H0519604 Y2 JPH0519604 Y2 JP H0519604Y2 JP 5940388 U JP5940388 U JP 5940388U JP 5940388 U JP5940388 U JP 5940388U JP H0519604 Y2 JPH0519604 Y2 JP H0519604Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えば自動車の伝動軸やステアリン
グ軸等の外周に、円筒状のゴム製ブーツやカバー
類を締付固定するために使用される締付バンドの
改良に関するものである。
「従来の技術」 従来のこの種締付バンドとして、例えば実開昭
60−第122007号公報に示すものが存する。
該従来の締付バンドは、具体的には図示しない
が、ステンレス板等からなる帯状本体の両端部同
士を溶接により重合固着して、該帯状本体に締付
対象部品を挿入する環状部と、該環状部から外側
に突出する重合部とを画成すると共に、重合部側
にレバー部材を一体に溶接し、環状部側に該レバ
ー部材を固定するバツクル片を一体に溶接する構
成となつている。
そして、実際の使用に際しては、帯状本体の環
状部内にゴム製ブーツ等の締付対象部品を挿入し
た状態を得て、レバー部材を重合部と一緒にバツ
クル片方向に折曲して、該レバー部材の自由端部
をバツクル片を介して環状部側に固定することに
より、該環状部の縮径に伴う締付作用で、ゴム製
ブーツ等の部品を伝動軸等の外周に締付固定する
ものである。
「考案が解決しようとする課題」 従つて、従来の締付バンドにあつても、当然に
その環状部の内径は締付前と締付後で変化するこ
とは言うまでもないが、従来の締付バンドは、重
合部に溶接されたレバー部材を単に折曲して、該
レバー部材を環状部の外面に固定する構成を採用
しているだけであるから、締付前から締付後へと
環状部が縮径する場合でも、該環状部の縮径量は
極めて若干量しか望めないので、環状部の径の大
巾な変化は得られなかつた。
この為、従来の締付バンドが、例え締付対象部
品の径を考慮して、自身の環状部の内径を設定す
ると雖も、設定幅に相当なゆとりを採ることがで
きないので、締付前にあつては、環状部に対する
締付対象部品の挿入が頗る大変となつたり、締付
後にあつては、逆に対象部品に対する締付力が不
足する等の問題点を有していた。
「課題を解決するための手段」 而して、本考案は、斯る従来の課題を有効に解
決するために開発されたもので、帯状本体の両端
部を重ね合わせて、その環形状により締付対象部
品を締め付ける構成の締付バンドを前提として、
帯状本体の一端部と他端部同士を、該各端部間に
回動可能に軸着された1本のリンク部材で連結す
ると共に、帯状本体の両端部のいずれか一方に、
回動したリンク部材の自由端部を固定する固定手
段を設けて、リンク部材の回動により、帯状本体
の両端部を重ね合わせる構成を採用した。
「作用」 依つて、本考案にあつては、帯状本体の両端部
を予め溶接により重合固着しておくものではな
く、この両端部をリンク部材で連結して、締付時
に該リンク部材の回動で、事後的に重ね合わせる
ものであるから、締付前と締付後の帯状本体の径
は、少なくとも各端部間に軸着されたリンク部材
の距離の2倍分だけ、大巾に変化させることが可
能となる。
従つて、斯る径の大巾な変化により、従来の如
く、締付前にあつては、締付対象部品が挿入しに
くくなつたり、或いは締付後にあつては、対象部
品に対する締付力が不足する等の心配が全くなく
なる。
「実施例」 以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳
述すれば、該実施例に係る締付バンドも、第1図
A,Bに示す如く、従来と同様に、ステンレス板
等からなる帯状本体1で構成されるものではある
が、特徴とするところは、従来の如く帯状本体1
の両端部同士2a,2bを、予め溶接により重合
固着するものではなく、該一端部2aと他端部2
b同士を1本のリンク部材3で連結し、該リンク
部材3の回動を介して、帯状本体1の一端部2a
と他端部2bを事後的に重ね合わせる点にある。
これを具体的に説明すると、本実施例にあつて
は、予め湾曲形状が付与されている帯状本体1の
一端部2aの外面側に、リンク部材3の屈曲する
基端部3aを軸4を介して回動可能に軸着する一
方、帯状本体1の他端部2bの内面側に、リンク
部材3の略中央部を軸5を介して回動可能に軸着
して、帯状本体1の両端部2a,2b同士を中間
に介在されるリンク部材3で連結し、該リンク部
材3の自由端部3bを、帯状本体1の一端部2a
方向に回動することにより、帯状本体1の他端部
2b側をも一緒に移動させて、該他端部2bを一
端部2aの外面に重ね合わすことができる構成と
なしている。
尚、リンク部材3と各端部2a,2bの軸着に
際して、図示する如く、軸4,5を各端部の中心
から偏位させて設けるものとする。
又、帯状本体1の一端部2a側には、リンク部
材3を回動した時に、該リンク部材3の自由端部
3bを固定する湾曲状のバツクル片6を一体に形
成すると共に、該リンク部材3と他端部2b同士
を軸着する軸5の頭部5aを収納できる収納凹部
7を内方に向けて形成する一方、他端部2b側に
は、リンク部材3と一端部2a同士を軸着する軸
4の頭部4aを収納できる収納凹部8を、今度は
外方に向けて形成する構成を採用している。
依つて、斯る構成の締付バンドを用いて、例え
ば自動車の伝動軸の外周にゴム製ブーツを締付固
定するような場合には、まず第1図A,Bに示す
如く、帯状本体1の両端部2a,2b同士を、単
にリンク部材3で連結した大径な環状態におき、
該大径な環状態内にゴム製ブーツ(図示せず)を
挿入した後、第2図に示す如く、リンク部材3の
自由端部3bを把持して、軸4を支点としてテコ
の原理で、図中矢印方向に回動させると、該リン
ク部材3の回動と連動して、帯状本体1の他端部
2b側も、一端部2a方向に略直線的な軌跡をも
つて容易に移動する。
そこで、リンク部材3を更に同方向に回動する
と、第3図A,Bに示す如く、他端部2b側を軸
着する軸5の頭部5aが、一端部2a側に形成さ
れた凹部7内に収納され、一端部2a側を軸着す
る軸4の頭部4aが、他端部2b側に形成された
凹部8内に夫々収納されると同時に、リンク部材
3の自由端部3bが、バツクル片6と一端部2a
の外面間に差し込まれて、該バツクル片6の締め
付けにより、リンク部材3が帯状本体1の外面に
固定されるので、これにより、具体的には図示し
ないが、ブーツが伝動軸に対して確実に締付固定
されることとなる。
特に、本実施例にあつては、従来の如く、帯状
本体1の両端部2a,2bを予め重合固着してお
くものではなく、両端部2a,2bをリンク部材
3で連結して、締付時にリンク部材3の回動で事
後的に重ね合わせるものであるから、実際問題と
しては、締付前と締付後の帯状本体1の径は、少
なくとも軸4と軸5間の距離Lの2倍分だけ大巾
に変化できるので、従来の如く、締付前にあつ
て、締付対象部品が挿入しにくくなつたり、或い
は締付後にあつて、対象部品に対する締付力が不
足する等の心配が全くなくなる。
その上、リンク部材3が回動してバツクル片6
で固定されている状態にあつては、軸4,5が偏
位していることに起因して、リンク部材3が逆方
向に回動する恐れもない。
尚、上記実施例は、リンク部材3を帯状本体1
の一端部2a側に固定する手段として、バツクル
片6のみを使用したものであるが、本考案はこれ
に拘束されるものではなく、例えば第4図Aに示
す如く、バツクル片6の開口に対向して突起9を
形成して、バツクル片6の締付力の他に、突起9
によるストツプ作用をも利用する構成としたり、
或いは同図Bに示す如く、リンク部材3の自由端
部3bに溝10を形成して、該溝10内に一端部
2a側に形成された爪部11を切り起して係止す
るように構成することも、実施に応じ任意であ
る。特に、これらの構成を採用した場合には、リ
ンク部材3の一端部2aに対する固定状態が、よ
り一層確実且つ強固となることは言うまでもな
い。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、帯状本体の一端部と他
端部同士を、該各端部間に回動可能に軸着された
1本のリンク部材で連結すると共に、帯状本体の
両端部のいずれか一方に、回動したリンク部材の
自由端部を固定する固定手段を設けて、リンク部
材の回動により、帯状本体の両端部を重ね合わせ
ることを特徴とするものであるから、締付前と締
付後の帯状本体の径は、少なくとも各端部間に軸
着されたリンク部材の距離の2倍分だけ大巾に変
化させることが可能となるので、締付前にあつ
て、締付対象部品が挿入しにくくなつたり、或い
は締付後にあつて、対象部品に対する締付力が不
足する等の心配が全くなくなつた。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の実施例に係る締付バンドを
締付前の状態で示す要部平面図、同図Bは同要部
断面図、第2図は締付作業過程を示す要部平面
図、第3図Aは同バンドを締付後の状態で示す要
部平面図、同図Bは同要部断面図、第4図A,B
は他例を示す要部斜視図である。 1……帯状本体、2a……一端部、2b……他
端部、3……リンク部材、3a……基端部、3b
……自由端部、4,5……軸、6……バツクル片
(固定手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 帯状本体の両端部を重ね合わせて、その環形状
    により締付対象部品を締め付ける構成の締付バン
    ドにおいて、上記帯状本体の一端部と他端部同士
    を、該各端部間に回動可能に軸着された1本のリ
    ンク部材で連結すると共に、帯状本体の両端部の
    いずれか一方に、回動したリンク部材の自由端部
    を固定する固定手段を設けて、リンク部材の回動
    により、帯状本体の両端部を重ね合わせるように
    構成したことを特徴とする締付バンド。
JP5940388U 1988-05-06 1988-05-06 Expired - Lifetime JPH0519604Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5940388U JPH0519604Y2 (ja) 1988-05-06 1988-05-06

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JP5940388U JPH0519604Y2 (ja) 1988-05-06 1988-05-06

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Publication Number Publication Date
JPH01163205U JPH01163205U (ja) 1989-11-14
JPH0519604Y2 true JPH0519604Y2 (ja) 1993-05-24

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