JPH05195266A - 炭素鋼部品の流動性腐食を減少せしめる方法 - Google Patents

炭素鋼部品の流動性腐食を減少せしめる方法

Info

Publication number
JPH05195266A
JPH05195266A JP4204160A JP20416092A JPH05195266A JP H05195266 A JPH05195266 A JP H05195266A JP 4204160 A JP4204160 A JP 4204160A JP 20416092 A JP20416092 A JP 20416092A JP H05195266 A JPH05195266 A JP H05195266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon steel
oxygen
water
corrosion
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4204160A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2766435B2 (ja
Inventor
Young Jin Kim
ヤング・ジン・キム
Leonard W Niedrach
レオナルド・ウイリアム・ニードレイチ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH05195266A publication Critical patent/JPH05195266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2766435B2 publication Critical patent/JP2766435B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C19/00Arrangements for treating, for handling, or for facilitating the handling of, fuel or other materials which are used within the reactor, e.g. within its pressure vessel
    • G21C19/28Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core
    • G21C19/30Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core with continuous purification of circulating fluent material, e.g. by extraction of fission products deterioration or corrosion products, impurities, e.g. by cold traps
    • G21C19/307Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core with continuous purification of circulating fluent material, e.g. by extraction of fission products deterioration or corrosion products, impurities, e.g. by cold traps specially adapted for liquids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低酸素濃度の流水に晒される炭素鋼部品の流
動性腐食(flow assistedcorrosion) を減少せしめる。
この流動性腐食は、酸素濃度を高めれば減少されるが、
酸素濃度が高いと、今度は、応力腐食割れ(stress corr
osion cracking)の進度が速くなる。 【構成】 上記流水中のppb(parts per billion) で
表わした水素対酸素の比を約1:8以上とし乍ら、炭素
鋼部品上に白金族金属の被膜を形成する。白金族金属と
は、白金、パラジウム、オスミウム、ルテニウム、イリ
ジウム、ロジウム、及び、これらの混合物より成る群の
金属を意味する。尚、ppbで表わした約1:8の水素
対酸素の比は、約2:1という水素と酸素との化学量論
比に相当する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本出願は、係属共願である処の、
1990年4月2日出願の米国特許出願第07/50
2,721号、1990年4月2日出願の米国特許出願
第07/502,720号、及び、1991年5月13
日出願の米国特許出願第07/698,885号と関連
を有しており、これらの出願は援用するものとする。
【0002】本発明は、約150ppb(parts per bi
llion ;十億分の一部)以下という低い酸素含量を有す
る流水(本明細書中に於いては、低酸素水と称する)に
晒される炭素鋼部品の流動性腐食(flow assisted corro
sion) を減少せしめる方法に関する。本明細書中で使用
する「流動性腐食」という用語は、金属表面への、及
び、金属表面からの反応性化学種の質量輸送の速度の増
大により全面的腐食を助長する流体流の影響、並びに、
腐食性の流体と金属表面との相対運動により引き起こさ
れる腐食速度の加速、即ち増大を意味する。
【0003】
【従来の技術】低酸素水は、水の脱気装置、原子炉、及
び、蒸気駆動による中央発電システムのような公知の様
々な装置で生じる。原子炉は、中央発電、研究、推進、
及び、これらの目的を組合わせた形で使用されている。
原子炉圧力容器は、原子炉の炉心から熱を除去する原子
炉冷却剤(即ち、水)を含んでいる。配管回路は、加熱
された水、即ち蒸気、を蒸気発生器またはタービンまで
運搬し、水または給水を容器に再循環させる。原子炉内
ではこの給水中に低酸素水が見られるのが通例であり、
この給水の配管回路は、流動性腐食を最も受け易い。原
子炉内の腐食生成物は放射線レベル、放射性廃棄物およ
び伝熱に関連する問題を引き起こす。したがって、腐食
生成物の制御は極めて重要である。
【0004】炭素鋼は、低圧および高圧のタービンセク
ション、並びに、蒸気‐水循環路の多くの付属部品(た
とえば湿気分離器および再加熱装置など)を含め、原子
力発電所の給水加熱器に広く用いられている。これらの
部品では単相(水)または二相(湿潤蒸気)の条件下で
流動速度が速いのが普通である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような発電所の部
品では、たとえば2m/秒より速い流速のため、または
局部的に大きな乱れを生じさせる曲部やオリフィスの如
き構造に起因して、金属の表面近くの流れの乱れが大き
いところで、流動性腐食に伴う損傷が生じる。この腐食
を起こしている表面には、通常(1ミクロン以下の)酸
化物の薄い膜層が存在しているが、この領域のうち特有
の二層酸化物薄膜を欠く部分の侵食速度は0.1〜10
mm/年という高い値になることがある。設計寿命が30
〜40年の発電所ではそのような金属の除去速度は許容
できない。しかし、それより相当に少ない侵食速度でさ
えも、水回路中に望ましくない高濃度の腐食生成物が生
じることがある。
【0006】炭素鋼からの鉄成分の放出は、38℃から
204℃までの温度範囲で酸素濃度が1ppbから20
0ppbまで増大すると最高で2オーダー分だけ減少す
る。従って、流動性腐食の速度も同様の挙動を示すこと
が期待され、例えば、0.5%のモリブデンを含む低合
金鋼を120℃で水に晒すと流動性腐食の速度が150
ppb以上500ppbまでの酸素濃度で4オーダー以
上低下することが既に示されている。これと一致して、
単相条件下での流動性腐食の損傷に関して報告されてい
る多くの事例は約50〜230℃の温度範囲であり、一
方、二相流ではその温度範囲が約140〜260℃と高
めである。
【0007】中性の低酸素水中における炭素鋼の流動性
腐食は、イズミヤ(M. Izumiya)ら、「BWRプラントに
おける腐食および/またはエロージョンならびにその対
策(Corrosion and/or Erosion in BWR Plants and thei
r Countermeasures)」、原子力発電所における水化学と
腐食問題(Water Chemistry and Corrosion Problemsin
Nuclear Power Plants)、国際原子力機関(Internationa
l atomic Energy Agency)、SM−264/4、198
3年で検討されている。この文献の開示に基づいて再現
した図1を参照すると、炭素約0.15重量%、ケイ素
0.21%、マンガン0.69%およびリン0.013
%を含む炭素鋼の、100℃の中性の水中における、流
動性腐食速度に対する溶解酸素の影響が示されている。
水の酸素含有量が20ppb未満である場合に炭素鋼の
腐食速度は大きいが、酸素添加により含有量を40pp
b以上にすると腐食が大幅に低減する。斯くして、原子
炉に放出される鉄と再循環用配管における放射線レベル
とを減少させる為に、沸騰水型原子力プラントの給水に
酸素ガスを添加することが行なわれて来ている。
【0008】流動性腐食における上記変量の影響を完全
に説明し得るモデルは未だに開発されていない。しか
し、高い流速で観察される腐食速度は、マグネタイトの
溶解が進んでその溶解した薄膜を置換するために鉄が酸
化するにつれて金属の損失が促進されることに起因する
ものと信じられる。流動性腐食に関する他の情報は、た
とえば、「原子力システムにおけるエロージョン‐腐食
の概略(Erosion-Corrosion in Nuclear Power Systems-
An Overview)」、グラノリノ(G. Granolino)、腐食(Cor
rosion) 87、米国カリフォルニア州サンフランシス
コ、論文番号86に見ることができる。
【0009】本発明の目的は、低酸素の流水に晒される
炭素鋼部品の流動性腐食を低減する方法を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、低酸素の流
水に晒される炭素鋼部品の流動性腐食が、炭素鋼部品上
に白金族金属の被膜を形成し、水中のppbで表わした
水素対酸素の比を約1:8以上にする段階から成る方法
により低減し得ることを発見した。本明細書中で使用す
る「白金族金属」という用語は、白金、パラジウム、オ
スミウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、及び、
これらの混合物より成る群の金属を意味する。尚、本明
細書中では水素対酸素の比がppbで表わされている
が、ppbで表わした約1:8の水素対酸素の比は、約
2:1という水素と酸素との化学量論比に相当すること
に留意されたい。
【0011】
【実施例】低酸素水、例えば原子炉の給水、への酸素の
添加により、炭素鋼部品の流動性腐食を低減させ得るこ
とは公知である。ところが、原子炉の高温水中に約5p
pb以上の濃度の酸素が存在すると、今度は、ステンレ
ス鋼、低合金鋼およびニッケル基合金の”応力腐食割
れ”(stress corrosion cracking) の進度が速くなるこ
とが文献で充分に証明されている。従って、ステンレス
鋼、低合金鋼またはニッケル基合金製の部品の応力腐食
割れを低減するという観点からは、原子炉水中の酸素濃
度を最小にすることが寧ろ望ましい。
【0012】本発明者らは、白金族金属の被膜を炭素鋼
部品上に設けると、その部品の低酸素水中における腐食
電位が増大することを見出だした。その結果、流動して
いる低酸素水中に溶け出して流動性腐食を許容できない
程度にする薄い酸化物層は部品上に形成されないものと
なる。そして、水中の水素対酸素の比を1:8以上にす
ると、被覆された部品の流動性腐食は実質的に減少す
る。
【0013】適切な白金族金属の被膜は、少なくとも、
炭素鋼の表面で腐食電位を増大させるに充分なものであ
る。たとえば、約30秒以上の無電解メッキ(化学メッ
キ)によって適切な被膜を形成することができる。ま
た、約0.3ミクロン以上の被膜が好ましい。白金族金
属の被膜を設けるのは、金属基板上に連続または実質的
に連続な被膜を形成するための業界で周知の方法によっ
て実施することができ、たとえば、プラズマ溶射、炎溶
射、化学蒸着、スパッタリングなどの物理蒸着プロセ
ス、金属不活性ガス溶接などの溶接、無電解メッキ、又
は、電解メッキにより実施することができる。このよう
な被膜プロセスに関する他の情報は、たとえば「金属お
よびセラミック被膜:製造、高温特性および応用(Metal
lic & Ceramic Coatings: Production, High Temperat
ure Properties & Applications)」、ホキング(M.G. Ho
cking)、バサンタスリー(V. Vasantasree)、シドキー
(P.S. Sidky)、ロングマン・サイエンティフィック・ア
ンド・テクニカル(Longman Scientific & Technical)、
英国エセックス、1989年(援用する)に見ることが
できる。
【0014】炭素鋼部品が晒される流水中の水素対酸素
の比を約1:8以上にする。循環する炉心水のサンプル
を採取して水中の水素対酸素の比を決定することができ
る。必要があれば、原子炉の給水に水素を追加注入して
水素対酸素の比を1:8以上にする。以下の実施例によ
り、本発明の方法の更なる特徴及び利点を示す。
【0015】以下の実施例で行なった流動性腐食の試験
は、熱交換器付きの1リットルのオートクレーブ、水化
学を調節する為の貯蔵及び調節用タンク、並びに、給水
のpH、抵抗および溶解酸素濃度をモニターするための
分析ループから成る循環水ループ内で実施した。ラップ
・パルサフィーダー(Lapp Pulsafeeder)ポンプにより、
オートクレーブ内の流速を20ミリリットル/分、或い
は、200ミリリットル/分のいずれかとした。オート
クレーブは、約4重量%のバナジウム、及び、6重量%
のアルミニウムを含むとともに、充分に酸化された表面
を有するチタン合金から形成した。このシステムの他の
加熱部分は全て、同様に充分に酸化されたチタン合金ま
たはチタンから形成した。
【0016】このループ中の水は、脱塩器、有機物除去
カラムおよびフィルターを通して精製してから、60リ
ットルのAISI 316ステンレス鋼製コンディショ
ニングタンク中に通した。このタンク内で、窒素をキャ
リヤーガスとした酸素と水素とを添加して水を平衡状態
にして、水中の水素対酸素の比を望みの値にする。溶解
酸素濃度は、オルビスフェア(Orbisphere)モデル271
3により、オートクレーブに出入りする水の夫々に関し
て測定した。試験の全ては、水温285℃、圧力120
0psigで実施した。
【0017】実施例1 約0.5〜0.2重量%の炭素と約0.6〜0.9重量
%のマンガンとを含む、ASTMの表示で1018とさ
れる普通炭素鋼から約0.1×0.7×2.5cmの試験
片を得た。いくつかの試験片を、アセトン、エタノー
ル、及び、脱イオン水で超音波洗浄し、65℃の50容
量%塩酸中で2分間エッチングし、水で濯いだ。エッチ
ングした試験片に、米国ペンシルベニア州のカラリー・
ケミカル社(Callery Chemical Co.)から得たファースト
チョイスエレクトロレスパラジウム(First Choice Elec
troless Palladium)P−83という無電解メッキ溶液中
でパラジウムを被覆した。腐食試験の前後に、セイコー
(Seiko) X線厚み計を用いてパラジウム被膜の厚みを測
定した。各試験片における被膜の平均の厚みは、約0.
3ミクロンであった。
【0018】普通炭素鋼の試験片、純白金の試験片、及
び、パラジウムで被覆した炭素鋼の試験片を上記の循環
水ループ中に入れた。このテストループを200ml/分
の流速で作動させた。オートクレーブ中で試験片を24
時間流水に晒した。この水には、約150ppbの水素
と、図2に示した様に種々の濃度の酸素とを含ませた。
各試験片に炭素鋼ワイヤをスポット溶接し、このワイヤ
をテフロン(Teflon)で包んだ。このワイヤを使用して各
試験片の電気化学電位を測定した。この電気化学電位を
測定するには、キースレー(Keithley)161電位計で、
ニードラッハ(L.W. Niedrach) およびストッダード(W.
H. Stoddard) が「腐食(Corrosion) 第41巻、第45
頁(1985年)に記載したような銅/酸化第一銅内部
結合を基準電極とするジルコニア高温pHセンサを用い
た。
【0019】電位は、中性の水の中のジルコニアセンサ
に対して計算した電位に基づいて、標準水素電極(SH
E)スケールに変換した。水の有効酸化還元電位をモニ
ターすべく白金電極が使用された。該白金電極は、水中
の酸素対水素の比の変化に対する、被覆された炭素鋼試
験片及び被覆されてない炭素鋼試験片の反応、を比較す
る際の基準としても機能させた。
【0020】図2は、150ppbの水素と、種々の濃
度の酸素とを含む水中における、普通炭素鋼試験片、純
白金試験片、及び、パラジウムを被覆した炭素鋼試験
片、の腐食電位を示すグラフである。図2は、白金試験
片、及び、パラジウムを被覆した炭素鋼試験片の腐食電
位が酸素濃度の影響を受けないことを示している。しか
し、被覆してない炭素鋼電極は、白金電極と同様の挙動
は示さず、低酸素濃度で低い電位を示していた。この原
因は、水素発生の過電圧が大きい為と考えられる。低い
電位で炭素鋼上に形成される酸化物は、高い電位で形成
される酸化物より溶解性が高く、その結果、低酸素の流
水中の腐食速度が速くなる。
【0021】実施例2 普通炭素鋼の試験片を用意し、その内の幾つかに、実施
例1に記載した様にしてパラジウムを被覆した。被覆し
た炭素鋼試験片の一片と、被覆していない炭素鋼試験片
の一片との対を秤量し、オートクレーブ内に30日間入
れて種々の濃度の酸素を含む流水に晒した。試験片対の
或るものは20ml/分の流速で試験し、他のものは20
0ml/分の流速で試験した。この様な一連の試験片対の
試験を図3に示してある様に種々の酸素濃度の水中で実
施した。オートクレーブ内での露出後、被覆された試験
片を脱イオン水中で超音波洗浄し、被覆されない炭素鋼
上の酸化物は、5%硫酸中の0.5g/lヨウ化エチル
キノリニウム溶液に7ボルトの電流を通して剥離した。
各試験片の重量を測定し、この重量損失を水中の酸素濃
度の関数として図3に示す。
【0022】図3は、150ppbの水素を含有する水
中における、炭素鋼試験片の重量損失に対するパラジウ
ム被膜の影響を、酸素濃度の関数として示している。黒
い四角と黒い丸は200ml/分の流速で実施した試験で
の重量損失のデータを示し、白い四角と白い丸は20ml
/分の流速で実施した試験での重量損失のデータを示し
ている。炭素鋼の重量損失はパラジウム被膜により大幅
に減少した。低酸素濃度で、被覆していない炭素鋼試験
片は、低酸素水中で試験片上に形成された酸化物薄膜の
溶解性が高いために、腐食による重量損失が比較的大き
い。対照的に、パラジウムで被覆した炭素鋼試験片では
150ppbの水素を含む低酸素水中で重量損失が殆ど
無かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々の酸素濃度の100℃の流水に晒された、
炭素鋼サンプルの腐食速度(月当りの重量損失)を示す
グラフである。
【図2】150ppbの水素と種々の量の酸素とを含む
285℃の流水に晒された、炭素鋼試験片、純白金試験
片、及び、パラジウムを被覆した炭素鋼の試験片の腐食
電位を示すグラフである。
【図3】150ppbの水素と種々の量の酸素とを含む
とともに、20ml/分、又は200ml/分で流れる28
5℃の水に晒された、炭素鋼試験片、及び、パラジウム
を被覆した炭素鋼試験片の重量損失を示すグラフであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流水に晒される炭素鋼部品の流動性腐食
    を低減する方法であって、上記部品上に白金族金属の被
    膜を形成し、上記流水中のppbで表わした水素対酸素
    の比を約1:8以上にする段階から成る方法。
  2. 【請求項2】 前記被膜は、前記部品の腐食電位を高め
    る、酸素と水素との接触再結合を起こすに充分な厚みを
    有する、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 ppbで表わした水素対酸素の比が約
    1:8以上である低酸素の流水中における流動性腐食に
    対して抵抗性を有する炭素鋼部品であって、白金族金属
    の被膜を有する部品。
JP4204160A 1991-08-02 1992-07-31 炭素鋼部品の流動性腐食を減少せしめる方法 Expired - Lifetime JP2766435B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US739546 1985-05-30
US07/739,546 US5164152A (en) 1991-08-02 1991-08-02 Method for reducing flow assisted corrosion of carbon steel components

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05195266A true JPH05195266A (ja) 1993-08-03
JP2766435B2 JP2766435B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=24972801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4204160A Expired - Lifetime JP2766435B2 (ja) 1991-08-02 1992-07-31 炭素鋼部品の流動性腐食を減少せしめる方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5164152A (ja)
EP (1) EP0526160B1 (ja)
JP (1) JP2766435B2 (ja)
DE (2) DE69219829T2 (ja)
ES (1) ES2103345T3 (ja)
TW (1) TW200533B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240073A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Kurita Water Ind Ltd ボイラの防食方法

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5287392A (en) * 1992-11-25 1994-02-15 General Electric Company Internal passive water recombiner/hydrogen peroxide decomposer for a boiling water reactor
US5285486A (en) * 1992-11-25 1994-02-08 General Electric Company Internal passive hydrogen peroxide decomposer for a boiling water reactor
US5353650A (en) * 1992-12-31 1994-10-11 Combustion Engineering, Inc. Method and apparatus for corrosion monitoring during steam generator cleaning
US5773096A (en) * 1993-10-29 1998-06-30 General Electric Company Method of catalyst preparation by high-temperature hydrothermal incorporation of noble metals onto surfaces and matrices
US5625656A (en) * 1993-10-29 1997-04-29 General Electric Company Method for monitoring noble metal distribution in reactor circuit during plant application
US5774516A (en) * 1993-10-29 1998-06-30 General Electric Company Modification of oxide film electrical conductivity to maintain low corrosion potential in high-temperature water
US5602888A (en) * 1993-10-29 1997-02-11 General Electric Company Radiation-induced palladium doping of metals to protect against stress corrosion cracking
US5608766A (en) * 1993-10-29 1997-03-04 General Electric Company Co-deposition of palladium during oxide film growth in high-temperature water to mitigate stress corrosion cracking
US5600691A (en) * 1993-10-29 1997-02-04 General Electric Company Noble metal doping or coating of crack interior for stress corrosion cracking protection of metals
US5818893A (en) * 1993-10-29 1998-10-06 General Electric Company In-situ palladium doping or coating of stainless steel surfaces
US5600692A (en) * 1993-10-29 1997-02-04 General Electric Company Method for improving tenacity and loading of palladium on palladium-doped metal surfaces
TW253058B (en) * 1994-03-10 1995-08-01 Gen Electric Method of doping or coating metal surfaces with metallic elements to improve oxide film insulating characteristics
US5473643A (en) * 1994-08-19 1995-12-05 Westinghouse Idaho Nuclear Company Corrosion testing using isotopes
US5461648A (en) * 1994-10-27 1995-10-24 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Supercritical water oxidation reactor with a corrosion-resistant lining
US5991352A (en) * 1998-03-30 1999-11-23 General Electric Company Method for determining corrosion susceptibility of nuclear fuel cladding to nodular corrosion
JP2001124891A (ja) * 1999-07-09 2001-05-11 Hitachi Ltd 原子力プラント構造物の表面処理方法および原子力プラント
US20020080906A1 (en) * 2000-12-21 2002-06-27 Andresen Peter L. Noble metal catalysis for mitigation of corrosion, erosion and stress corrosion cracking in pressurized water reactor and related high temperature water environments
DE10123690A1 (de) * 2001-05-15 2002-12-05 Framatome Anp Gmbh Verfahren zum Schutz der Bauteile des Primärsystems eines Siedewasserreaktors insbesondere vor Spannungsrisskorrosion
US6793883B2 (en) 2001-07-05 2004-09-21 General Electric Company Application of catalytic nanoparticles to high temperature water systems to reduce stress corrosion cracking
US20040022346A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-05 General Electric Company Method for forming coatings on structural components with corrosion-mitigating materials
US6724854B1 (en) 2003-06-16 2004-04-20 General Electric Company Process to mitigate stress corrosion cracking of structural materials in high temperature water
US20040258192A1 (en) * 2003-06-16 2004-12-23 General Electric Company Mitigation of steam turbine stress corrosion cracking
JP4105052B2 (ja) * 2003-07-22 2008-06-18 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子力プラント構造材料の応力腐食割れを緩和する方法
JP4437256B2 (ja) * 2004-03-31 2010-03-24 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 炭素鋼の腐食減肉防止方法
JP3945780B2 (ja) * 2004-07-22 2007-07-18 株式会社日立製作所 原子力プラント構成部材の放射性核種の付着抑制方法および成膜装置
DE102006009502B3 (de) * 2006-02-27 2007-08-30 Framatome Anp Gmbh Verfahren zur Prüfung eines Brennstabhüllrohres sowie zugehörige Vorrichtung
US7430902B2 (en) * 2006-06-16 2008-10-07 General Electric Company Method of monitoring deposition of a noble metal in a nuclear reactor and deposition monitor therefor
TWI458957B (zh) * 2012-09-06 2014-11-01 Atomic Energy Council 核電廠放射性鐵氧化物非結晶結構分離方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05148674A (ja) * 1991-05-13 1993-06-15 General Electric Co <Ge> 高温の水にさらされる部品の腐蝕を低減する方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1210496B (de) * 1964-10-30 1966-02-10 Keller & Knappich Gmbh Ausfuetterung fuer einen Mantel eines Kernreaktor-Behaelters
SE300994B (ja) * 1964-12-22 1968-05-20 Svenska Metallverken Ab
US3343979A (en) * 1965-10-22 1967-09-26 Jr Charles E Hamrin Method for depositing a tungsten-rhenium metal alloy on a substrate
US3783005A (en) * 1972-02-04 1974-01-01 Western Electric Co Method of depositing a metal on a surface of a nonconductive substrate
US4097402A (en) * 1976-06-29 1978-06-27 General Electric Company Nuclear fuel assembly and process
US4123594A (en) * 1977-09-22 1978-10-31 General Electric Company Metallic coated article of improved environmental resistance
US4477538A (en) * 1981-02-17 1984-10-16 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Platinum underlayers and overlayers for coatings
GB2149391B (en) * 1983-11-10 1987-10-07 Westinghouse Electric Corp Method for removing dissolved oxygen from aqueous media
US4842811A (en) * 1985-02-05 1989-06-27 Westinghouse Electric Corp. Method for preventing oxygen corrosion in a boiling water nuclear reactor and improved boiling water reactor system
US4849082A (en) * 1986-02-03 1989-07-18 The Babcock & Wilcox Company Ion implantation of zirconium alloys with hafnium
US4917968A (en) * 1988-04-15 1990-04-17 Ultramet High temperature corrosion resistant composite structure
US5130081A (en) * 1990-04-02 1992-07-14 General Electric Company Operation life of on-life boiling water reactors

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05148674A (ja) * 1991-05-13 1993-06-15 General Electric Co <Ge> 高温の水にさらされる部品の腐蝕を低減する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240073A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Kurita Water Ind Ltd ボイラの防食方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5164152A (en) 1992-11-17
EP0526160B1 (en) 1997-05-21
DE526160T1 (de) 1996-10-10
JP2766435B2 (ja) 1998-06-18
DE69219829T2 (de) 1997-11-27
EP0526160A1 (en) 1993-02-03
ES2103345T3 (es) 1997-09-16
TW200533B (ja) 1993-02-21
DE69219829D1 (de) 1997-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2766435B2 (ja) 炭素鋼部品の流動性腐食を減少せしめる方法
US5130080A (en) Method of providing extended life expectancy for components of boiling water reactors
US5135709A (en) Method for reducing corrosion of components exposed to high-temperature water
US5793830A (en) Metal alloy coating for mitigation of stress corrosion cracking of metal components in high-temperature water
US5130081A (en) Operation life of on-life boiling water reactors
Mudali et al. Corrosion studies on materials of construction for spent nuclear fuel reprocessing plant equipment
US5581588A (en) Insulated protective coating doped with a noble metal for mitigation of stress corrosion cracking
Yang et al. Microstructural understanding of the oxidation and inter-diffusion behavior of Cr-coated Alloy 800H in supercritical water
US20020118787A1 (en) Noble metal catalysis for mitigation of corrosion, erosion and stress corrosion cracking in pressurized water reactor and related high temperature water environments
JPH03146900A (ja) センサー、原子炉、原子炉の制御方法、及びセンサーの製造方法
CA2145895A1 (en) Insulated protective coating for mitigation of stress corrosion cracking of metal components in high-temperature water
Wang et al. Corrosion of Zr-xTi-yNb alloys in concentrated nitric acid at elevated temperature
Lillard et al. The corrosion of materials in water irradiated by 800 MeV protons
US6024805A (en) Metal hydride addition for reducing corrosion potential of structural steel
JP3145600B2 (ja) 水冷型原子炉又は関連設備における金属構成部の一般的な腐食と、該金属構成部の表面における割れの開始又は進展とを緩和する方法及び表面に酸化物皮膜を有している金属構成部
LIU et al. FILM FORMING AMINE ADSORPTION MECHANISMS AND KINETICS ON DEAERATOR DRAIN PIPE OF PWR NUCLEAR POWER PLANT
JP4565734B2 (ja) 金属材料の腐食抑制方法
Kim et al. Modification of Surface Property for Controlling the 304 SS ECPin 288° C Water
Kim et al. Modification of Surface Property for Controlling the Type 304 Stainless Steel Electrochemical Corrosion Potential in 288° C Water, July 2005
Kim Electrochemical mitigation of intergranular stress corrosion cracking in boiling water reactors
Kim Protective Insulated Coating for IGSCC Mitigation in BWRs
Jenkins et al. THERMAL DIFFUSIVITY OF STAINLESS STEEL OVER THE TEMPERATURE RANGE 20 C-1000 C
Kim Evaluation of alternate reductants for application in light water reactors
Csontos et al. The effect of potential and aging on the Pb-assisted stress corrosion cracking susceptibility of alloy 22 gas tungsten arc-welded weldments
JPS60245790A (ja) 核燃料再処理設備部材

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980303

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100403

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110403

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 15