JPH0519341B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は通信網に於て広汎に用いられるデイジ
タルトランスマルチプレクサ（以後、TMUXと
略記する）に関する。

〔従来の技術〕

TMUXは通信網に於てFDM／TDM変換に広
汎に用いられている。

従来のTMUXの構成を第５図に示す。１はロ
ーカル発振器、２はπ／２移送器、３，４はミキ
サ、５，６はLPF、７，８はＡ／Ｄ変換器、９
多重化クロツク発振器（周波数NΔ）、１０はＮ
分周器、１１はスイツチ回路、１２−１〜１２−
Ｎは遅延器、１３−１〜１３−Ｎはデイジタルサ
ブフイルタ、１４はＮ点FFTである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

TMUXの動作原理図を第６図に示す。３１は
ω_kなる周波数に同調したBPFであり、３２は乗
算器、３３はキヤリヤ位相発生器、３４はＮ分周
器、３５はサンプラである。

第７図ａ，ｂはFIR型デイジタルフイルタの基
本図と、サブフイルタへの分割構成を示す。４１
はシフトレジスタ、４２−１，４２−２……４２
−Ｌは各々係数h₀、h₁、……h_L-1の重み回路、４
３，４４は加算器である。

第８図はＮ＝４、Ｌ＝２４の時のデイジタルフ
イルタ及びサブフイルタのインパルス応答の関係
を示す。

以上の図面第５図〜第８図を参照してTMUX
の原理を説明する。基本LPFの特性を第７図ａ
に従つて、 Ｈ(z)＝_L-1 〓^l=0 h_lZ^-1 (1) とするとそのＮ個のサブフイルタ分割は、 Ｈ(z)＝_N-1 〓ⁱ⁼¹ Z^-iH_i（Z^N） (2) たとなる。但し、 H_i(z)＝_(L/N)-1 〓^l=0 h_lN+i（Z^N）^-l (3) Ｚ＝e^j〓^T＝e^j〓^/(N〓^f) (4) である。Δfはチヤネル周波数間隔であり、 Ｔ＝１／NΔf (5) は多重化クロツクの周期である。(1)又は(2)式の周
波数特性を持ち、 ω_k＝KΔω＝Ｋ（2πΔf） (6) （ｋ＝０、±１、±２、……、±N/2−１） を中心周波数とするデイジタルBPFの伝達関数
は、 Ｚ→e^j(〓^-〓^k)T＝e^-j2〓^k/N・Ｚ (7) なる変数変換により、 Ｈ（ｚ；ｋ）＝_N-1 〓ⁱ⁼⁰ e^j2〓^/NkiZ_-iHi（Z^N） (8) となる。

他方、第５図のＡ／Ｄ変換器７，８の出力を、 Ｒ（ｚ）＝ 〓ⁿ r_oZ^-n (9) とする。但し、r_oは実部及び虚部信号の対より成
る複素系列である。

受信信号もフイルタと同様にサブ信号分割する
と、 Ｒ（ｚ）＝_N-1 〓^l=0 Z^-1Rl（Z^N） (10) と表わせる。但し、 Rl（Z^N）＝ 〓ⁿ n^N＋ｌ（Z^N）^-n (11) である。

そこで、入力信号Ｒ（ｚ）をBPF Ｈ（ｚ；ｋ）
に通した出力は、 Ｈ（ｚ；ｋ）・Ｒ（ｚ）＝_N-1 〓ⁱ⁼⁰ _N-1 〓^l=0 Ｚ−（ｌ＋ｉ）e^j2〓^/NkiHi（Z^N）R_l（Z^N） (12) で表わせる。

ここで、BPF ｋの出力をω_k→０（rad／sec）
に周波数変換する為には、 Ｚ→e^j(〓⁺〓^k)T＝e^j2〓^/Nk

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 周波数間隔ΔでFDM多重されたＮチヤネル
   の入力IF信号をベースバンド帯の複素信号に周
   波数変換する２個のミキサと、該２個のミキサの
   出力を標本化しデイジタル数値信号に変換して出
   力する２個のＡ／Ｄ変換器と、該２個のＡ／Ｄ変
   換器に供給されるNΔの多重化クロツクを分周
   してＮ分周のチヤネルクロツク及びＮ／ｍ分周の
   内挿クロツクを発生する分周回路と、前記２個の
   Ａ／Ｄ変換器出力を受けて前記多重化クロツク及
   びチヤネルクロツクによるタイミングにもとづい
   てＮサンプル毎に入力時系列をＮ個の別個の出力
   に分離出力する時／空間分割変換スイツチと、該
   時／空間分割変換スイツチの出力に接続されて対
   応する信号の到来順序に比例した遅延を加えるこ
   とにより、タイミングの一致した速度ΔのＮ個
   の複素ベースバンド信号を発生する遅延回路と、
   該遅延回路に接続され前記チヤネルクロツク及び
   内挿クロツクによるタイミングにもとづいて所定
   のフイルタリングを行うと共に、前記内挿クロツ
   クのサンプル速度でフイルタ出力を発生するＮ個
   の内挿形デイジタルサブフイルタと、該Ｎ個のデ
   イジタルサブフイルタの出力を受けて前記内挿ク
   ロツクの速度で高速フーリエ変換を行うＮ点
   FFT回路とを有するトランスマルチプレクサ。