JPH05192611A - 液体吐出用管状材料 - Google Patents

液体吐出用管状材料

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JPH05192611A
JPH05192611A JP3020392A JP3020392A JPH05192611A JP H05192611 A JPH05192611 A JP H05192611A JP 3020392 A JP3020392 A JP 3020392A JP 3020392 A JP3020392 A JP 3020392A JP H05192611 A JPH05192611 A JP H05192611A
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JP
Japan
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liquid
wall
needle
surface energy
tubular material
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Application number
JP3020392A
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English (en)
Inventor
Norihisa Takahashi
典久 高橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体のボタ落ちをなくし、塗布の開始点、終
了点の塗布パターンを一定にし、高精度の液体塗布を可
能にする。 【構成】 液体吐出用管状材料において、少なくともそ
の吐出口近傍の内壁と外壁の表面エネルギーを変え、そ
の内壁の表面エネルギーを高く設定し、一方その外壁に
低表面エネルギー材1で被覆して、外壁の表面エネルギ
ーを極力低く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスペンサーニード
ルのごとき液体吐出用管状材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスペンサーロールのごとき液体吐出
用管材としては、各種金属、あるいはそれらにメッキ処
理を加えた物、各種プラスチック等が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、液体吐出用
管材として従来用いられてきた上記の各種金属あるいは
それらにメッキ処理を加えた物、各種プラスチック等の
表面エネルギーは一般に高く、液体との濡れ性が良い。
このため、このような材料では管材先端部の液滴が管材
表面に強く付着し、液のボタ落ちは起こしにくいが、吐
出口の外側壁面に液体が濡れ広がっていく傾向があり、
このため液吐出終了時の管先端の液滴の大きさは不定
で、次の塗布開始時点にこの影響が出るという問題があ
る。
【0004】プラスチック材も一般的には金属材と同じ
傾向であるが、シリコーンやフロン系の材料ではその表
面エネルギーが低いため、管の出口付近外側への液体の
濡れ広がりは起きないが、管先端での液滴のボタ落ちは
起こしやすい。このため表面エネルギーの低い材料で
も、液吐出終了時の管先端の液滴の大きさは不安定にな
り、次の塗布開始点でのスタート遅れやボタ落ちで精度
を要する液体塗布には使用できなかった。本発明の目的
のひとつは液のボタ落ちがなく間欠塗布動作時、常にそ
の液吐出部の液滴が同じメニスカス形状となる液吐出用
管材を提供することである。
【0005】次に塗布液の粘度が高く、その表面張力が
低い場合、目的の塗布パターンが精密なものであれば使
用するニードルは細い方が望ましい。しかし、高粘度の
液を細いニードルから吐出するには高い圧力が必要とな
り、製造工程では安全性や、取り扱い性の面から高い圧
力の使用はできない。本発明の目的のひとつは、このよ
うな塗布液を使用して精密な塗布を実用範囲内の圧力で
行なえる液吐出用管材を提供することである。
【0006】次に塗布液の粘度、表面張力、目的の塗布
パターン、工程での圧力制限などが上記と同じで、更に
単位時間の吐出量が上記より大きい場合、そのニードル
先端部の液保持力は安定でかつ上記より大きくなければ
ならない。本発明の目的のひとつは、このような塗布条
件を満足する液吐出用管材を提供することである。
【0007】次にこの様な特性を持つ、ニードルは一般
に繰り返し使用されるため、接触や洗浄操作によってそ
の特性が損われない程度の耐久性が要求される。本発明
の目的のひとつは、前記の特性と耐久性をもつ液吐出用
管材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の発明は、液体吐出用管状
材料において、少なくともその吐出口近傍の内壁と外壁
の表面エネルギーを変えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
液体吐出用管状材料において、その内壁は金属材で構成
し、少なくともその吐出口近傍の外壁表面(出口側端面
を含む)を低表面エネルギー材で構成したことを特徴と
する。
【0010】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
液体吐出用管状材料において、その内壁と吐出口端面を
金属材で構成し、少なくともその吐出口近傍の外壁表面
を低表面エネルギー材で構成したことを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の請求項4に記載の発明
は、前記の液体吐出用管状材料において、その内壁を金
属材で構成し、少なくともその吐出口近傍の外壁表面を
低表面エネルギー材で構成した液体吐出用管状材料にお
いてその外壁表面材として、焼付け塗装可能なテフロン
系塗料を用いたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の液体吐出用管状材料は、少なくともそ
の吐出口近傍の内壁と外壁の表面エネルギーを変えて、
その内壁の表面エネルギーを高く設定し、一方その外壁
の表面エネルギーは極力低く設定される。従って、この
ように構成された液体吐出用管状材料を用いて、液体を
塗布すると、管先端の液滴は管内壁側に強く付着するた
め、液体はボタ落ちしにくくなり、また外壁側への液体
の付着が防止されるため、管先端の液滴を保持する力は
常に一定となり、間欠状に塗布を行ってもその先端部の
液体が作るメニスカスの形状も常に一定に保たれるた
め、塗布の開始点、終了点の塗布パターンも一定にな
り、高精度の液体塗布が可能となる。
【0013】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説
明する。
【0014】実施例1 25℃において粘度5000cp、 表面張力37dyne/cm の接着剤
を用いて吐出圧力3Kg/cm2以下で、図2に示すようなパ
ターンの精密な塗布を繰り返し行なう(付着量は1周に
つき6mg)に当り図1に示す様に、SUS ニードル2にそ
の出口端面を含む吐出口近傍に低表面エネルギー材1を
被覆し、表面エネルギーを低くしたニードル(20G )を
用いて行ったところその先端部の塗布液3の液滴の大き
さ(先端より飛び出している距離h)はニードル内径d
以下(h≦d)となり、実質的に22G のニードルを用い
た時と同等の精密な塗布パターンが得られた。22G で同
量の液吐出を行なうには6Kg/cm2以上の圧力が必要で、
工程の安全性や使用する機器の耐圧性から実用上使用で
きなかった。
【0015】なお、SUS ニードルの呼び径とその内径と
の関係は下記の通りである。 呼び径 内径(mm) 20G 0.58 22G 0.41
【0016】比較例1 SUS 製の注射針(ディスペンサーニードル,#20G)を用
いて液粘度2200cp(22℃)、表面張力50dyne/cm2の接着
剤をアクリル基盤上に、ディスペンサーヘッド圧力を図
3に示すパルスで与え、ニードルと基盤のギャップ200
μm 、基盤移動速度30mm/secで塗布したところ、実際に
塗布されたパターンは図4に示すように、各塗布部の先
頭と末尾部分の塗布巾が異なり、正確な塗布ができなか
った。これは、ニードル先端2aに残る液滴3aの量
が、図5に示すように、ニードルの外壁に液が濡れ広が
るのに従って増加したためである。
【0017】実施例2 SUS 製の注射針(#20G)の出口に直径0.5mm φのプラス
チック糸を通しておき、次にその針の先端10mmを焼付け
塗工用テフロン系塗料中につけた後、糸を抜いて塗料膜
を焼きつけた。この針と比較例1と同じ接着剤を用いて
比較例1と同様のパルス信号による点線状の塗布を同じ
基盤にたいして行なったところ付着液量は常に一定で、
各塗布長さは塗布命令のパルス長さに一致した(図
6)。又、間欠的に塗布を行なっても液のボタ落ちはな
かった。この時のニードル先端2aの液滴3aの様子は
図7に示すように常に一定であった。
【0018】実施例3 その単位面積当りの塗布量が1.5 倍になった他は、実施
例2と同様な条件で接着剤塗布を行なうに当り、液の吐
出開始部の遅れをなくすためニードル先端の液滴量を実
施例1より大きくする必要がある。ただし液滴の大きさ
は常に安定でなければならない。このように条件を満た
すため実施例2で製作したニードルの先端部を50μm ほ
ど研磨して出口端面を内壁と同じ材料(表面エネルギー
の高いステンレス面)としたものを用いた。その結果ニ
ードル先端の液滴の大きさは実施例1の約2倍となり、
かつその大きさは常に一定となった。そのため、塗布開
始点の遅れはなく、正確な塗布パターンが得られた。
【0019】実施例4 ニードル先端をテフロン系焼付け塗料(硬化時、鉛筆硬
度2H〜3H)で処理したニードルを用いて精密塗布を
行なった後、ニードル部をエタノール、ジクロルエタン
などの溶剤で洗浄した。この時必要に応じて超音波洗浄
等も行った。このような繰り返し使用を50回以上行って
も、ニードルの特性は全く損なわれず、十分な耐久性が
あった。
【0020】比較例2 ニードル先端を実施例4と同様にシリコーン系ワニスで
処理したものを実施例4と同じ洗浄を行ったところ、そ
の特性が1回の洗浄で損なわれた。
【0021】比較例3 ニードル先端を実施例4と同様に塗布乾燥しただけのテ
フロン系塗料で処理したものを実施例4と同様に洗浄し
たところ、2回の洗浄でその特性が大巾に低下した。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る液体吐出用管状材料を用いて液を塗布する時、管
先端の液滴は内壁側に強く付着するため、液体はボタ落
ちしにくくなり、また外壁側への液体の付着が防止され
るため、管先端の液滴を保持する力は常に一定となり、
間欠状に塗布を行ってもその先端部の液体が作るメニス
カスの形状も常に一定に保たれるため、塗布の開始点、
終了点の塗布パターンも一定になり、高精度の液体塗布
が可能となる。また、材料表面エネルギーを変化させる
手段のうち、内壁側はステンレス等の金属とし、外壁側
だけにテフロン系塗料を焼付け塗装することによって、
上記と同様の効果が得られる上、針の交換洗浄等の作業
に対して耐久性の高いニードルとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のニードルディスペンサーのニ
ードル先端の断面を示す断面図である。
【図2】実施例1における塗布パターンを示す説明図で
ある。
【図3】比較例1、実施例2におけるディスペンサーヘ
ッド圧力の時間的変化を示す説明図である。
【図4】比較例1の塗布された接着剤のパターンを示す
説明図である。
【図5】比較例1のニードル先端部の液滴の様子を示す
説明図である。
【図6】実施例2で塗布された接着剤のパターンを示す
説明図である。
【図7】実施例2のニードル先端部の液滴の様子を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 低表面エネルギー材 2 SUS ニードル 3 塗布液 2a ニードル先端 3a 液滴 d ニードル内径 h 液の飛び出し距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体吐出用管状材料において、少なくと
    もその吐出口近傍の内壁と外壁の表面エネルギーを変え
    たことを特徴とする液体吐出用管状材料。
  2. 【請求項2】 液体吐出用管状材料において、その内壁
    は金属材で構成し、少なくともその吐出口近傍の外壁表
    面(出口側端面含む)を低表面エネルギー材で構成した
    ことを特徴とする液体吐出用管状材料。
  3. 【請求項3】 液体吐出用管状材料において、その内壁
    と吐出口端面を金属材で構成し、少なくともその吐出口
    近傍の外壁表面を低表面エネルギー材で構成したことを
    特徴とする液体吐出用管状材料。
  4. 【請求項4】 内壁を金属材で構成し、少なくとも吐出
    口近傍の外壁表面を低表面エネルギー材で構成した液体
    吐出用管状材料において、その外壁表面材として、焼付
    け塗装可能なテフロン系塗料を用いたことを特徴とする
    請求項3または請求項4に記載の液体吐出用管状材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190069538A (ko) * 2016-10-21 2019-06-19 나징 테크놀로지 코포레이션 리미티드 도포 방법, 도포 기기 및 발광 소자

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190069538A (ko) * 2016-10-21 2019-06-19 나징 테크놀로지 코포레이션 리미티드 도포 방법, 도포 기기 및 발광 소자
JP2019532806A (ja) * 2016-10-21 2019-11-14 ▲納▼晶科技股▲フン▼有限公司 塗布方法、塗布装置および発光デバイス

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