JPH05192093A - 動物用飼料添加物 - Google Patents
動物用飼料添加物Info
- Publication number
- JPH05192093A JPH05192093A JP4305521A JP30552192A JPH05192093A JP H05192093 A JPH05192093 A JP H05192093A JP 4305521 A JP4305521 A JP 4305521A JP 30552192 A JP30552192 A JP 30552192A JP H05192093 A JPH05192093 A JP H05192093A
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- Japan
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- enzyme
- animal
- amino acids
- essential amino
- feed additive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 動物の乳量増大、乳質改善、発育促進、肉質
改善および繁殖率改善に優れた効果を有する良質で安価
な動物用飼料添加物を提供する。 【構成】 植物組織崩壊活性を有する酵素と少なくとも
1種以上の必須アミノ酸とを含有してなる動物用飼料添
加物。
改善および繁殖率改善に優れた効果を有する良質で安価
な動物用飼料添加物を提供する。 【構成】 植物組織崩壊活性を有する酵素と少なくとも
1種以上の必須アミノ酸とを含有してなる動物用飼料添
加物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動物とくに反芻胃を有
する動物(以下反芻動物という)の乳量増大、乳質改
善、発育促進、肉質改善および繁殖率改善に効果を有す
る動物用飼料添加物に関する。
する動物(以下反芻動物という)の乳量増大、乳質改
善、発育促進、肉質改善および繁殖率改善に効果を有す
る動物用飼料添加物に関する。
【0002】
【従来の技術】畜乳の乳量増大、乳質改善などを目的と
して、セルラーゼなどの植物組織崩壊活性を有する酵素
組成物を牛用飼料に添加することは知られている〔バイ
オテクノロジー・レターズ( Biotechnology Letter
s), 9 (5), 369 (1987),特公昭58-32575号公報〕。
して、セルラーゼなどの植物組織崩壊活性を有する酵素
組成物を牛用飼料に添加することは知られている〔バイ
オテクノロジー・レターズ( Biotechnology Letter
s), 9 (5), 369 (1987),特公昭58-32575号公報〕。
【0003】反芻動物の場合には、ルーメンの中で微生
物が必須アミノ酸を産生するため、従来、必須アミノ酸
を補給する必要性はなく、粗飼料主体の飼料で飼養すれ
ばよいとされてきた。しかし、高泌乳牛の飼養が普及し
つつある現在、反芻動物への蛋白質の供給は、動物体内
の微生物が産生する必須アミノ酸のみでは不足し、ルー
メンを素通りする非分解性蛋白質の一定量の補給が必要
と考えられるようになってきた。例えば、保護アミノ酸
の飼料への添加が検討されている〔ジャーナル・オブ・
ディリー・サイエンス(J. Dairy Sci.) 69 , 2348(1
986)〕が、効果が不十分なうえ、保護アミノ酸が高価な
ため普及するに至っていない。また、アミノ酸を含有す
る液状組成物を反芻動物に経口投与することが知られて
いる(特開平2-255047号公報) が、液状組成物中のアミ
ノ酸の分解、投与方法、飼養方法などに問題がある。
物が必須アミノ酸を産生するため、従来、必須アミノ酸
を補給する必要性はなく、粗飼料主体の飼料で飼養すれ
ばよいとされてきた。しかし、高泌乳牛の飼養が普及し
つつある現在、反芻動物への蛋白質の供給は、動物体内
の微生物が産生する必須アミノ酸のみでは不足し、ルー
メンを素通りする非分解性蛋白質の一定量の補給が必要
と考えられるようになってきた。例えば、保護アミノ酸
の飼料への添加が検討されている〔ジャーナル・オブ・
ディリー・サイエンス(J. Dairy Sci.) 69 , 2348(1
986)〕が、効果が不十分なうえ、保護アミノ酸が高価な
ため普及するに至っていない。また、アミノ酸を含有す
る液状組成物を反芻動物に経口投与することが知られて
いる(特開平2-255047号公報) が、液状組成物中のアミ
ノ酸の分解、投与方法、飼養方法などに問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】反芻動物の乳量増大、
乳質改善、発育促進、肉質改善および繁殖率改善などに
優れた効果を有する良質で安価な動物用飼料が求められ
ている。
乳質改善、発育促進、肉質改善および繁殖率改善などに
優れた効果を有する良質で安価な動物用飼料が求められ
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
を重ねた結果、植物組織崩壊活性を有する酵素と必須ア
ミノ酸とを同時に配合した飼料を動物に経口給与するこ
とによって、両者の相乗作用の結果、極めて良好な動物
の乳量増大、乳質改善、発育促進、肉質改善および繁殖
率改善などの効果が発現することを見出した。
を重ねた結果、植物組織崩壊活性を有する酵素と必須ア
ミノ酸とを同時に配合した飼料を動物に経口給与するこ
とによって、両者の相乗作用の結果、極めて良好な動物
の乳量増大、乳質改善、発育促進、肉質改善および繁殖
率改善などの効果が発現することを見出した。
【0006】即ち、本発明は、植物組織崩壊活性を有す
る酵素と少なくとも1種以上の必須アミノ酸とを含有し
てなる動物用飼料添加物を提供する。
る酵素と少なくとも1種以上の必須アミノ酸とを含有し
てなる動物用飼料添加物を提供する。
【0007】本発明に用いる植物組織崩壊活性を有する
酵素は、植物組織崩壊活性を有する酵素で本発明の効果
を得ることができるものであれば、濾紙崩壊活性、CM
C崩壊活性、糖化活性、蛋白質分解活性などを含む、い
かなる酵素も用いることができる。
酵素は、植物組織崩壊活性を有する酵素で本発明の効果
を得ることができるものであれば、濾紙崩壊活性、CM
C崩壊活性、糖化活性、蛋白質分解活性などを含む、い
かなる酵素も用いることができる。
【0008】酵素としては、例えばセルラーゼ、キシラ
ナーゼやマンナナーゼなどのヘミセルラーゼ、ラミナリ
ナーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、リグニナーゼ、プ
ロテアーゼおよびデキストラナーゼなどがあげられ、こ
れらは、単独でまたは混合して用いることができる。酵
素混合物の好適な例としては、フォミトプシス属、イル
ペックス属に属する担子菌またはトリコデルマ属に属す
る子嚢菌を培養することによって得られる植物組織崩壊
活性を有する酵素含有物があげられる。
ナーゼやマンナナーゼなどのヘミセルラーゼ、ラミナリ
ナーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、リグニナーゼ、プ
ロテアーゼおよびデキストラナーゼなどがあげられ、こ
れらは、単独でまたは混合して用いることができる。酵
素混合物の好適な例としては、フォミトプシス属、イル
ペックス属に属する担子菌またはトリコデルマ属に属す
る子嚢菌を培養することによって得られる植物組織崩壊
活性を有する酵素含有物があげられる。
【0009】具体的に好適な一例としては、ドリセラー
ゼ(協和醗酵工業株式会社製)があげられる。ドリセラ
ーゼはセルラーゼ(濾紙崩壊活性およびCMC崩壊活性
を含む)、ラミナリナーゼ、キシラナーゼ、ペクチナー
ゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、デキストラナーゼなど
を含む酵素含有物で、例えばイルペックス属に属する担
子菌であるイルペックス・ラクテウス(Irpex lacteus)
を培養することにより得ることができ(USP4144354) 、
植物組織崩壊活性、特に植物細胞壁崩壊活性の強い製品
である。
ゼ(協和醗酵工業株式会社製)があげられる。ドリセラ
ーゼはセルラーゼ(濾紙崩壊活性およびCMC崩壊活性
を含む)、ラミナリナーゼ、キシラナーゼ、ペクチナー
ゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、デキストラナーゼなど
を含む酵素含有物で、例えばイルペックス属に属する担
子菌であるイルペックス・ラクテウス(Irpex lacteus)
を培養することにより得ることができ(USP4144354) 、
植物組織崩壊活性、特に植物細胞壁崩壊活性の強い製品
である。
【0010】本発明に用いる必須アミノ酸としては、バ
リン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、フェニル
アラニン、トリプトファン、メチオニン、リジン、ヒス
チジン、アルギニンおよびそれらの塩があげられ、特
に、リジン、メチオニン、スレオニンおよびトリプトフ
ァンが好適である。
リン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、フェニル
アラニン、トリプトファン、メチオニン、リジン、ヒス
チジン、アルギニンおよびそれらの塩があげられ、特
に、リジン、メチオニン、スレオニンおよびトリプトフ
ァンが好適である。
【0011】本発明に用いる必須アミノ酸は、合成ある
いは発酵などいかなる方法で取得されたものでも使用で
き、ルーメン内で保護される機能を備えたアミノ酸(保
護アミノ酸)、例えば有機高分子化合物などによりコー
ティングされた保護アミノ酸、あるいは誘導体化された
保護アミノ酸であってもよい。保護アミノ酸の場合、ル
ーメン内で必須アミノ酸を溶出するか、あるいは必須ア
ミノ酸に変換し得るものであることが好ましい。
いは発酵などいかなる方法で取得されたものでも使用で
き、ルーメン内で保護される機能を備えたアミノ酸(保
護アミノ酸)、例えば有機高分子化合物などによりコー
ティングされた保護アミノ酸、あるいは誘導体化された
保護アミノ酸であってもよい。保護アミノ酸の場合、ル
ーメン内で必須アミノ酸を溶出するか、あるいは必須ア
ミノ酸に変換し得るものであることが好ましい。
【0012】本発明の飼料添加物の給与量は、アミノ酸
として動物体重1kg、1日当り0.01〜0.5g、酵素として
動物体重1kg、1日当り0.8 〜80繊維崩壊力単位の割合
である。なお、本発明に用いる植物組織崩壊活性を有す
る酵素の単位は、繊維崩壊力試験法における繊維崩壊力
単位〔官報号外第28号、p.8〜9(平成2年3月2
0日,大蔵省印刷局発行)記載内容による〕で示され
る。
として動物体重1kg、1日当り0.01〜0.5g、酵素として
動物体重1kg、1日当り0.8 〜80繊維崩壊力単位の割合
である。なお、本発明に用いる植物組織崩壊活性を有す
る酵素の単位は、繊維崩壊力試験法における繊維崩壊力
単位〔官報号外第28号、p.8〜9(平成2年3月2
0日,大蔵省印刷局発行)記載内容による〕で示され
る。
【0013】即ち、繊維崩壊力試験法は、以下のように
行われる。試料適量を精密に量り、試料の最大酵素活性
を示すpHに調整した1M酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液
を加えて溶かし、試料溶液とする。試料溶液5mlずつを
正確に量り、5本のL字型試験管に入れ、37±0.5 °
Cで5分間放置した後、それぞれにろ紙(1cm×1cm)
を2枚ずつ入れ、毎分65回転、振幅60mmおよび温度
37±0.5 °Cで直ちに振とうする。ろ紙が完全に崩壊
して微細な繊維となるまでの時間(分)を測定し、繊維
崩壊力単位は次式により算出される。
行われる。試料適量を精密に量り、試料の最大酵素活性
を示すpHに調整した1M酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液
を加えて溶かし、試料溶液とする。試料溶液5mlずつを
正確に量り、5本のL字型試験管に入れ、37±0.5 °
Cで5分間放置した後、それぞれにろ紙(1cm×1cm)
を2枚ずつ入れ、毎分65回転、振幅60mmおよび温度
37±0.5 °Cで直ちに振とうする。ろ紙が完全に崩壊
して微細な繊維となるまでの時間(分)を測定し、繊維
崩壊力単位は次式により算出される。
【0014】
【数1】
【0015】以下に飼料中の各成分の1日1頭当りの給
与量の具体例を挙げる。 (1)泌乳牛の場合(泌乳牛の平均体重;500 〜600kg) 酵素 400 〜 4000〔繊維崩壊力単位〕 塩酸L−リジン 5 〜 50 〔g〕 DL−メチオニン 1 〜 10 〔g〕 L−スレオニン 0.2 〜 5 〔g〕 L−トリプトファン 0.1 〜 3 〔g〕
与量の具体例を挙げる。 (1)泌乳牛の場合(泌乳牛の平均体重;500 〜600kg) 酵素 400 〜 4000〔繊維崩壊力単位〕 塩酸L−リジン 5 〜 50 〔g〕 DL−メチオニン 1 〜 10 〔g〕 L−スレオニン 0.2 〜 5 〔g〕 L−トリプトファン 0.1 〜 3 〔g〕
【0016】 (2)育成牛(子牛)の場合(育成牛の平均体重;100 〜200kg) 酵素 80 〜 800〔繊維崩壊力単位〕 塩酸L−リジン 1 〜 10 〔g〕 DL−メチオニン 0.2 〜 5 〔g〕 L−スレオニン 0.05 〜 3 〔g〕 L−トリプトファン 0.02 〜 2 〔g〕
【0017】 (3)肥育牛の場合(肥育牛の平均体重;500 〜600kg) 酵素 400 〜 4000〔繊維崩壊力単位〕 塩酸L−リジン 5 〜 50 〔g〕 DL−メチオニン 1 〜 10 〔g〕 L−スレオニン 0.2 〜 5 〔g〕 L−トリプトファン 0.1 〜 3 〔g〕 本発明における動物とは、牛、羊、山羊、ラクダ、鹿、
トナカイなどである。
トナカイなどである。
【0018】本発明における飼料添加物は、粉状、ペレ
ット状あるいは水溶液などの形態で、単独または他の飼
料と混合して動物に与えることができる。以下に実施例
をあげて本発明を具体的に説明する。
ット状あるいは水溶液などの形態で、単独または他の飼
料と混合して動物に与えることができる。以下に実施例
をあげて本発明を具体的に説明する。
【0019】
実施例1 泌乳牛の乳量および乳質改善 泌乳中のホルスタイン種成牛雌30頭を選び、5頭ずつ
A、B、C、D、E、Fの6群に分けて、予備試験とし
て、全群表−1に示す組成の慣行飼料を10日間給与
(予備試験期間)した後、本試験として、表−1に示す
慣行飼料中に、表−2に示す本発明によるプレミックス
飼料を1日1頭当り100g摂取するよう混合して30
日間給与(本試験期間)した。各試験期間における搾乳
について乳量を測定し、また乳脂肪率、無脂肪固形分率
および乳蛋白質率をミルコ・スキャン133(デンマー
ク フォス エレクトリック社製)を用いて分析測定し
た。
A、B、C、D、E、Fの6群に分けて、予備試験とし
て、全群表−1に示す組成の慣行飼料を10日間給与
(予備試験期間)した後、本試験として、表−1に示す
慣行飼料中に、表−2に示す本発明によるプレミックス
飼料を1日1頭当り100g摂取するよう混合して30
日間給与(本試験期間)した。各試験期間における搾乳
について乳量を測定し、また乳脂肪率、無脂肪固形分率
および乳蛋白質率をミルコ・スキャン133(デンマー
ク フォス エレクトリック社製)を用いて分析測定し
た。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】結果を表−3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】また予備試験期間の各指標平均値に対する
本試験期間の増加率を表−4に示す。
本試験期間の増加率を表−4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】以上の結果から本発明の飼料添加物(A群
およびC群)を泌乳牛に給与することにより、乳量が増
大し、乳質が改善されたことがわかる。
およびC群)を泌乳牛に給与することにより、乳量が増
大し、乳質が改善されたことがわかる。
【0027】実施例2 子牛の発育促進 ホルスタイン雌子牛(5〜6ヵ月齢)30頭を選び、5
頭ずつA、B、C、D、E、Fの6群に分けて、予備試
験として、全群1日1頭当り粗飼料(乾燥牧草)5kgお
よび濃厚飼料(乳雄肥育前期用)4kgから成る慣行飼料
(以下、慣行飼料Aと称する)を10日間給与(予備試
験期間)した後、本試験として、慣行飼料Aに、前記表
−2に示す本発明によるプレミックス飼料を1日1頭当
り50g摂取するよう混合して90日間給与(本試験期
間)した。各試験期間における体重を測定した。
頭ずつA、B、C、D、E、Fの6群に分けて、予備試
験として、全群1日1頭当り粗飼料(乾燥牧草)5kgお
よび濃厚飼料(乳雄肥育前期用)4kgから成る慣行飼料
(以下、慣行飼料Aと称する)を10日間給与(予備試
験期間)した後、本試験として、慣行飼料Aに、前記表
−2に示す本発明によるプレミックス飼料を1日1頭当
り50g摂取するよう混合して90日間給与(本試験期
間)した。各試験期間における体重を測定した。
【0028】また、対照群(F群)に対する各群の体重
増加率を次式により求めた。
増加率を次式により求めた。
【0029】
【数2】
【0030】結果を表−5に示す。
【0031】
【表5】
【0032】以上の結果から、本発明の飼料添加物(A
群およびC群)を子牛に給与することにより発育が改善
したことがわかる。
群およびC群)を子牛に給与することにより発育が改善
したことがわかる。
【0033】実施例3 肥育牛の肉質改善 出荷3カ月前のホルスタイン雄去勢牛(32ヵ月齢)1
5頭を選び、5頭ずつG、H、Iの3群に分けて、予備
試験として、全群1日1頭当り粗飼料(稲わら)2kgお
よび濃厚飼料(乳雄肥育後期用)10kgから成る慣行飼
料(以下、慣行飼料Bと称する)を10日間給与(予備
試験期間)した後、本試験として、慣行飼料Bに、表−
6に示す本発明によるプレミックス飼料を1日1頭当り
100g摂取するよう混合して90日間給与(本試験期
間)した。各試験期間における体重を測定し、また屠殺
出荷時のロース面積を社団法人 日本食肉格付協会が制
定した牛枝肉取引規格(昭和63年4月)に基づき測定
した。
5頭を選び、5頭ずつG、H、Iの3群に分けて、予備
試験として、全群1日1頭当り粗飼料(稲わら)2kgお
よび濃厚飼料(乳雄肥育後期用)10kgから成る慣行飼
料(以下、慣行飼料Bと称する)を10日間給与(予備
試験期間)した後、本試験として、慣行飼料Bに、表−
6に示す本発明によるプレミックス飼料を1日1頭当り
100g摂取するよう混合して90日間給与(本試験期
間)した。各試験期間における体重を測定し、また屠殺
出荷時のロース面積を社団法人 日本食肉格付協会が制
定した牛枝肉取引規格(昭和63年4月)に基づき測定
した。
【0034】また、対照群(I群)に対する各群の体重
増加率を次式により求めた。
増加率を次式により求めた。
【0035】
【数3】
【0036】結果を表−7に示す。
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】以上の結果から、本発明の飼料添加物(G
群)を出荷前の雄去勢牛に給与することにより、肉重量
が増大し、ロース面積が広くなったことがわかる。
群)を出荷前の雄去勢牛に給与することにより、肉重量
が増大し、ロース面積が広くなったことがわかる。
【0040】実施例4 泌乳牛の乳量および乳質改善 表−8に示す組成の泌乳牛用飼料を製造し、泌乳中のホ
ルスタイン種成牛雌5頭を選び1日1頭当り26,000g摂
取するよう4ヶ月間給与した。
ルスタイン種成牛雌5頭を選び1日1頭当り26,000g摂
取するよう4ヶ月間給与した。
【0041】対照として、表−8に示す組成中、塩酸L
−リジン、DL−メチオニン、L−スレオニンおよびド
リセラーゼの代わりに同量の米ぬかを添加した飼料を製
造し、上記と同様に給与した。
−リジン、DL−メチオニン、L−スレオニンおよびド
リセラーゼの代わりに同量の米ぬかを添加した飼料を製
造し、上記と同様に給与した。
【0042】
【表8】
【0043】給与開始時および終了時の搾乳について、
乳量を測定し、また乳脂肪率、無脂肪固形分率および乳
蛋白質率を実施例1と同様の装置を用いて分析測定し
た。結果を表−9に示す。
乳量を測定し、また乳脂肪率、無脂肪固形分率および乳
蛋白質率を実施例1と同様の装置を用いて分析測定し
た。結果を表−9に示す。
【0044】
【表9】
【0045】以上の結果から本発明の飼料添加物(表−
8)を泌乳牛に給与することにより、乳量が増大し、乳
質が改善されたことがわかる。
8)を泌乳牛に給与することにより、乳量が増大し、乳
質が改善されたことがわかる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、動物用飼料として慣行
飼料に加えて、植物組織崩壊活性を有する酵素と必須ア
ミノ酸とを併用経口給与することにより、動物の乳量増
大、乳質改善、発育促進、肉質改善および繁殖率改善な
どに優れた効果を有する動物用飼料添加物を提供するこ
とができる。
飼料に加えて、植物組織崩壊活性を有する酵素と必須ア
ミノ酸とを併用経口給与することにより、動物の乳量増
大、乳質改善、発育促進、肉質改善および繁殖率改善な
どに優れた効果を有する動物用飼料添加物を提供するこ
とができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 植物組織崩壊活性を有する酵素と少なく
とも1種以上の必須アミノ酸とを含有してなる動物用飼
料添加物。 - 【請求項2】 植物組織崩壊活性を有する酵素が、セル
ラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、ラミナリナー
ゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、リグニナーゼ、プロテ
アーゼ、デキストラナーゼおよびこれらの一種以上の混
合物からなる群から選ばれる一種以上である請求項1記
載の動物用飼料添加物。 - 【請求項3】 必須アミノ酸が、リジン、メチオニン、
スレオニンおよびトリプトファンから選ばれる請求項1
記載の動物用飼料添加物。 - 【請求項4】 動物が反芻胃を有する動物である請求項
1記載の動物用飼料添加物。 - 【請求項5】 植物組織崩壊活性を有する酵素と少なく
とも1種以上の必須アミノ酸とを配合した飼料を反芻胃
を有する動物に経口給与することによる動物の乳量増
大、乳質改善、発育促進、肉質改善および繁殖率改善方
法。 - 【請求項6】 飼料の給与量が、アミノ酸として動物体
重1Kg、1日当り0.01〜0.5 g、酵素として動物体重1
Kg、1日当り0.8 〜80繊維崩壊力単位である請求項5記
載の方法。 - 【請求項7】 植物組織崩壊活性を有する酵素が、セル
ラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、ラミナリナー
ゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、リグニナーゼ、プロテ
アーゼ、デキストラナーゼおよびこれらの一種以上の混
合物からなる群から選ばれる一種以上である請求項5記
載の方法。 - 【請求項8】 必須アミノ酸が、リジン、メチオニン、
スレオニンおよびトリプトファンから選ばれる請求項5
記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4305521A JPH05192093A (ja) | 1991-11-21 | 1992-11-16 | 動物用飼料添加物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-306256 | 1991-11-21 | ||
JP30625691 | 1991-11-21 | ||
JP4305521A JPH05192093A (ja) | 1991-11-21 | 1992-11-16 | 動物用飼料添加物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05192093A true JPH05192093A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=26564336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4305521A Withdrawn JPH05192093A (ja) | 1991-11-21 | 1992-11-16 | 動物用飼料添加物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05192093A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998004152A1 (fr) * | 1996-07-26 | 1998-02-05 | Ajinomoto Co., Inc. | Methode d'elevage de vaches a forte production laitiere en utilisant des acides amines protecteurs de lumiere |
WO2001062103A1 (fr) * | 2000-02-24 | 2001-08-30 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Préparations aux enzymes pour l'alimentation des ruminants |
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