JPH0519182Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0519182Y2
JPH0519182Y2 JP3023888U JP3023888U JPH0519182Y2 JP H0519182 Y2 JPH0519182 Y2 JP H0519182Y2 JP 3023888 U JP3023888 U JP 3023888U JP 3023888 U JP3023888 U JP 3023888U JP H0519182 Y2 JPH0519182 Y2 JP H0519182Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
output
power source
welding
comparator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3023888U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01135173U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3023888U priority Critical patent/JPH0519182Y2/ja
Publication of JPH01135173U publication Critical patent/JPH01135173U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0519182Y2 publication Critical patent/JPH0519182Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は異種用途の電源を具備するエンジン駆
動形溶接機のエンジン過負荷保護装置に係り、特
に溶接出力と略同等の交流出力を取り出し得る容
量の異種用途の電源を具備するエンジン駆動形溶
接機において、溶接出力と交流出力との総和がエ
ンジン最大出力を超えた場合に、交流出力を遮断
してエンジンを過負荷から保護する装置に関す
る。
「従来の技術」 従来のエンジン駆動形溶接機は、溶接作業とは
別に夜間の照明用電源あるいはグラインダ、孔あ
け加工などの電動工具用電源として、小容量の交
流補助電源用発電機を具備している。しかし、近
年、野外作業と同時に電動作業の使用頻度が多く
なり、需要者側より大容量の交流発電機を具備し
たエンジン駆動形溶接機が多く要望されるに至つ
ている。反面、エンジン駆動形溶接機は、頻繁に
移動させて使用する性格のものであるから、小型
かつ軽量であることが要求される。斯様な事情か
ら、エンジン駆動形溶接機は、エンジン出力に見
合う容量の溶接電源の他に、該溶接電源と略同等
な大容量の交流電源を備え、溶接作業の使用条件
に応じて、例えば小電流の溶接作業時には交流電
源側からは大容量の電動工具を使用し、溶接作業
休止時においては交流電源を最大限に使用できる
異種用途の電源を備えたエンジン駆動形溶接機が
使用されている。
従来、斯様な異種用途の電源を具備するエンジ
ン駆動形溶接機は、第6図に示す如く、溶接電源
用電機子巻線1と、交流電源用電機子巻線2と、
界磁巻線3とから成る交流発電機4を、エンジン
5で駆動するようになつている。溶接電源用電機
子巻線1からの三相交流出力は、サイリスタ混合
ブリツジ形整流器6で整流されて、溶接出力端子
7,8から溶接負荷9に供与されるようになつて
いる。サイリスタ混合ブリツジ形整流器6内のサ
イリスタは、溶接出力設定器10で設定した値に
応じて位相制御装置11により点弧角が制御さ
れ、これにより溶接出力端子7,8から溶接負荷
9に、溶接条件に応じた溶接電力を供給するよう
になつている。一方、交流電源用電機子巻線2か
らの交流出力は、ブレーカ12及び交流出力端子
12,14を介して交流負荷15に供与されるよ
うになつている。上記ブレーカ12は、交流出力
のみがその交流電源用電機子巻線2の定格値を越
えた時に作動するものである。この時、上記界磁
巻線3は、直流電源16からの電流によつて励磁
されることは勿論である。そして、溶接出力に対
する交流出力の使用できる範囲の相互関係は、第
7図に示す如くなつている。即ち、溶接出力は溶
接電流とアーク電圧との積であり、アーク電圧が
溶接電流の大きさに拘らず略一定となる性質があ
るので、略溶接電流の関数として表わすことがで
き、このため溶接電流に略比例するとみなすこと
ができる。一方、エンジン5の出力は、溶接出力
と交流出力とが取り出し得る交流発電機4の入力
である。従つて、溶接電流がI1からI2〜I4と増加
するにつれてエンジン5に対する要求出力もPe1
からPe4へと増加する。この結果、交流出力は、
エンジンの最大出力から溶接出力を得るのに要す
るエンジン出力を差し引いた残余分だけ使用でき
るものである。
「考案が解決しようとする課題」 しかし、上記従来の交流電源付きエンジン駆動
形溶接機は、溶接出力と交流出力との両者共に何
等出力を制限する手段を具有しておらず、作業者
が誤つて溶接出力と交流出力との総和がエンジン
5の最大出力を超過する過負荷の状態で運転する
ことがある。このため、エンジン寿命の短命化や
故障発生を招く原因になり、又エンジン回転数が
低下して溶接の作業性を阻害する。
エンジンの過負荷について、第8図に示すエン
ジン特性に基づき詳説すれば、図中、a−a′はエ
ンジン固有の全開性能曲線であるが、低速度特性
を得るためにガバナを備えているのが一般的であ
り、該ガバナにより若干の傾斜を伴うガバナ制御
特性曲線b−b′の如くエンジンを制御し、通常ガ
バナ制御特性曲線b−b′上の点A〜Dの範囲内で
駆動する。又、第8図において、L0,L1,L2
…なる破線は、交流発電機4の入力特性、即ちエ
ンジン5の負荷特性曲線を表わしている。ここ
で、L0は交流発電機4が無負荷時の場合のエン
ジン5の負荷特性であり、以下L1,L2,L3……
は順次交流発電機4の出力が増加する場合のエン
ジン5の負荷特性曲線を示している。上記ガバナ
制御特性曲線b−b′と負荷特性曲線L0,L1,L2
L3との交点A,B,C,Dに対応して、エンジ
ン5の軸出力がP0,P1,P2,P3と増大するにつ
れて、エンジン回転数がn0,n1,n2,n3の如く僅
かに減少する。第8図に示す如きガバナの設定状
態ではD点におけるP3が最大出力となる。とこ
ろで、交流発電機4の出力が増大してエンジン5
の負荷特性が例えばL4になると、該負荷特性L4
と全開性能曲線a−a′との交点Eで駆動するが、
この状態ではガバナ制御特性曲線b−b′の範囲か
ら外れて全開性能曲線a−a′上まで移動してエン
ジン5の出力不足となり、このためn4までエンジ
ン回転数が著しく低下する。斯様なエンジン5の
過負荷による回転数の低下で、溶接作業において
は、アーク切れや溶け込み不足、更には溶接欠陥
の発生などの原因となり、交流電源の使用時にあ
つては、電圧が低下して利用不能となる。
エンジンの過負荷を防止するために、溶接出力
電流・電圧、及び交流出力電流・電圧を観測し、
下記の(2),(3)式により溶接出力Pewと交流出力
PeAとに変換し、下記(1)式で示した如く、エンジ
ン5に要求する溶接出力Pewと交流出力PeAとの
総和値がエンジン5の最大出力P3を越えた時に、
溶接出力を優先すべく交流出力を遮断する方法が
考えられる。
即ち、Pew+PeA>P3 ……(1) しかし、この方法によつても、下記の如き問題
がある。
ここで、得るべき溶接出力及び交流出力に対し
てエンジン5に要求する上記各出力Pew,PeA
下記の如き(2)式及び(3)式で与えられる。
Pew=Iw・Vw/ηw ……(2) PeA=IA・VA・cosθ/ηA ……(3) 但しηwは、出力電流Iw(A)、出力電圧 Vw(v)の時の発電機効率 ηAは、出力電流IA(A)、出力電圧 VA(v)の時の発電機効率 cosθは、力率 以上のことから、得るべき交流出力に対してエ
ンジン5に要求する出力PeAは、負荷の種類など
負荷の条件により力率が相違すると、上記出力値
PeAが変化する。更に、上記交流出力が高調波を
多く含んだ歪波形の場合には、力率を正確に測定
することは容易なことではない。しかも、交流出
力が三相の場合においても、三相のうち何れかを
利用して二相若しくは一相から負荷に電力を供与
することもあり、斯様な場合には、特にエンジン
5に要求する出力PeAの正確な測定が困難である。
この結果エンジンの過負荷運転を招く原因になる
といつた問題がある。
そこで、本考案は上記事情に鑑み、交流電源に
接続される負荷の力率の相違など負荷条件に左右
されることなく、エンジンの過負荷から保護し
得、又エンジンの始動直後の暖機運転や、自動緩
速運転などの低速運転時における遮断器の無用な
遮断動作をも回避できる異種用途の電源を具備す
るエンジン駆動形溶接機のエンジン過負荷保護装
置を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段並びに作用」 本考案は、上記目的を達成するためになされた
もので、まず充電用発電機からエンジンの回転数
に比例する周期のリツプル分を含む出力を取り出
し、波形整形回路で上記リツプルの周期に対応す
るパルスを出力させ、周波数と電圧との変換装置
ではパルスの周波数に対応する値のアナログ電圧
に変化し、比較器にて上記アナログ電圧値とエン
ジン過負荷時に低下する回転数に対応させて予め
設定した基準値とを比較し、アナログ電圧値が基
準値より越えた時に、比較器が遮断器を動作させ
て、交流電源から交流負荷への交流出力の供与を
遮断してエンジンに対する負荷を軽減させるもの
である。又、上記比較器の出力で遮断器を動作さ
せる際に、暖機運転や無負荷時の自動緩速運転な
どのエンジンの低速運転時において不用意に遮断
器が遮断動作をしないように溶接作業時にのみゲ
ート回路を開いて遮断器の遮断動作を行えるよう
にしたものである。更に、暖機運転や無負荷時の
自動緩速運転などのエンジンの低速運転時におい
て不用意に遮断器が遮断動作をしないように、低
速運転時にのみゲート回路が閉じて、それ以上の
高速運転の時にゲート回路が開いて比較器の出力
により遮断器を動作させることができるようにし
たものである。
「実施例」 以下に、本考案に係る異種用途の電源を具備す
るエンジン駆動形溶接機のエンジン過負荷保護装
置の実施例を図面に基づき説明する。まず、第1
図に示す第1実施例について説明すれば、第1図
において、21はエンジン、22は該エンジン2
1で駆動される交流発電機、23は該エンジン2
1で駆動させる充電用発電機である。エンジン2
1はガバナを備えて、該ガバナにより暖機運転、
及び無負荷運転時の自動緩速運転の場合に、それ
ぞれ所定の低速回転数になるように制御し、又負
荷時に所定の定格回転数になるように制御する。
交流発電機22は、溶接電源用電機子巻線24
と、交流電源用電機子巻線25と界磁巻線26と
から成つている。溶接電源用電機子巻線2子は三
相星形結線になつていて、サイリスタ混合ブリツ
ジ形整流器27、及び溶接出力端子28,29を
介して溶接負荷30に接続する。サイリスタ混合
ブリツジ形整流器27には、内部のサイリスタの
点弧角を制御する位相制御装置31を接続させ
る。位相制御装置31は溶接条件に応じて溶接電
流を設定するための溶接出力設定器32を有して
いる。交流電源用電機子巻線25は、単相若しく
は三相の何れであつてもよく、遮断器33を介し
て交流出力端子34,35に接続する。交流出力
端子34,35には、照明器具や電動工具等の交
流負荷46を接続するようになつている。界磁巻
線26は、直流電源投入スイツチSW0を介してエ
ンジン始動用の直流電源36に接続し、該直流電
源36からの電流の供給によつて励磁されるもの
である。充電用発電機23は、上記直流電源36
を充電できるように接続されている。又、充電用
発電機23は、エンジン21の回転数に比例する
リツプル分を含む直流出力が波形整形回路37に
供与されるようになつている。波形整形回路37
は、充電用発電機23の直流出力のリツプル周期
に応じて周波数が変化するパルスを出力するよう
になつている。該波形整形回路37は周波数と電
圧との変換装置(以下F/V変換装置と称す)3
8を介して比較器39の被比較端子に接続する。
F/V変換装置38は、上記波形整形回路37か
ら出力されるパルスの周波数に応じた値のアナロ
グ電圧を出力するようになつている。比較器39
の基準端子には、直流電源36からの直流電圧を
抵抗R1,R2で分圧して得られた基準電圧が供与
されるようになつている。基準電圧の値は、エン
ジンが定格運転から過負荷状態、若しくは過負荷
状態になるやや手前の回転数まで降下した時に、
F/V変換装置38の信号電圧の値と略同一にな
るように設定しておく。比較器39には、負荷量
が過渡的で短時間に変化してエンジン速度が変動
しても上記遮断器33が動作しないように吸収す
る限時装置40を接続する。限時装置40は、所
定の時限Tが設定してある。限時装置40には、
トランジスタTr1のベースを接続させてある。ト
ランジスタTr1は、限時装置40からの出力信号
によりオンすると、引外し装置41が動作をする
ようになつている。引外し装置41には、交流出
力端子35と交流電源用電機子巻線25との間に
挿入した遮断器33を連動させる。
充電用発電機23は、通常第2図に示す如く構
成されている。即ち、電機子巻線43の三相交流
出力を三相全波整流器44で整流した後、端子B
からスイツチSW1を介して直流電源36を充電す
るようになつている。電機子巻線43の三相交流
出力は、三相全波整流器44を介して界磁巻線4
5に供与されるようになつている。更に、電機子
巻線43の三相交流出力を、三相全波整流器44
で整流し、抵抗R3,R4で分圧した値がツエナー
ダイオードZDにより設定した値と比較し、該比
較値に応じてトランジスタTr2,Tr3の動作を制
御して界磁巻線45に供与される電流を調整し、
これにより電機子巻線43の三相出力を常時所定
値になるようにしてある。上記充電用発電機23
は、同期発電機の一種であるから、電機子巻線4
3の三相交流出力の周波数の変化がエンジン21
の回転数の変化に比例し、このため電機子巻線4
3の三相交流出力を全波整流した直流出力に含ま
れるリツプル周期もエンジン21の回転数に比例
する。該電機子巻線43の三相交流出力を三相全
波整流器44で整流した後のリツプル分を含む直
流電圧は、端子Lから第1図に示す波形整形回路
37に供与するようにしてある。
次に、上記構成の異種用途の電源を具備するエ
ンジン駆動形溶接機のエンジン過負荷保護装置の
動作について、第1図及び第3図に基づき説明す
る。まず、上記エンジン駆動形溶接機を運転する
場合、エンジン21を始動させて、暖機運転終了
後、定格回転数になつてから直流電源投入スイツ
チSW0をオンし、エンジン21を停止させる場合
には定格回転数で運転している時点で直流電源投
入スイツチSW0をオフにしてから徐々に回転数を
下げるようにする。次に定格運転時において、交
流出力と溶接出力との合計値がエンジンを過負荷
運転させる状態にまで達せず、第8図におけるガ
バナ制御特性曲線b−b′に沿つて運転されている
とすると、エンジン21の回転数は、略定格回転
数、若しくは定格回転数に近い回転数になつてお
り、これに伴い充電用発電機23の直流出力に含
まれるリツプル周期も第3図aのt0〜t1の期間内
に示した如く、エンジン回転数に比例して高い値
になつている。波形整形回路37から出力される
パルスは、第3図bのt0〜t1の期間内の如く、上
記リツプル周期に応じて高い周波数になつてい
る。斯る波形整形回路37の出力パルスは、F/
V変換装置38に入力されて、第3図cの実線で
示したt0〜t1の期間内の如く、パルス周期の長さ
に逆比例したアナログ電圧値に変換される。該ア
ナログ電圧値ESは、比較器39において第3図c
に破線で示した基準電圧値ERと比較されるが、
エンジン21が過負荷になつていないので、基準
電圧値ERより高い値になつていて、比較器39
から信号が出力されない。このため、遮断器33
は遮断動作せずに、溶接出力及び交流出力の両者
共にその合計出力値のままで使用が継続できる。
ここで、定格出力以下の軽負荷運転をしていた
エンジン21が、第3図の時刻t1において負荷量
が増大して過負荷状態、即ち上述の如く第8図に
示す全開性能曲線a−a′上に沿つて運転されるよ
うになつたとする。エンジン21が過負荷になる
と、エンジン21の回転数が低下し、この低下分
に応じて充電用発電機23の直流出力のリツプル
周期が第3図aのt1〜t2期間内の如く、長周期と
なり、波形整形回路37から出力されるパルス周
期も第3図bのt1〜t2期間内の如く長周期にな
る。従つて、F/V変換装置38のアナログ出力
は、第3図cの実線で示したt1〜t2期間内の如
く、上記パルス周期の長さに逆比例して低下し、
第3図cの破線で示したt1〜t2期間内の如く基準
電圧値ERより更に低い値ESとなつて、比較器3
9からは、第3図dのt1〜t2期間に実線で示した
如く、ハイレベル信号が出力されて、限時装置4
0に供与される。限時装置40では、比較器39
からのハイレベル信号を受けると設定時限Tのタ
イムカウントを開始する。設定時限Tに達する以
前の時刻t2において、エンジン21が再び軽負荷
になつたとすると、第3図dのt2〜t3期間内の如
く比較器39の出力がローレベルに戻る。更に、
時刻t3において、エンジン21が過負荷状態にな
ると、上記と同様に比較器39の出力が第3図d
のt3〜t4の期間内に実線で示した如く、ハイレベ
ルになり、限時装置40が再びタイムカウントを
開始する。設定時限Tを経過してもエンジン21
の過負荷状態が継続していると、限時装置40が
トランジスタTr1をオンにして引外し装置41を
動作させ、該引外し装置41が第3図eに示した
如く遮断器33を動作させて、交流電源用電機子
巻線25から交流負荷46への交流出力の供与を
遮断する。斯る遮断で、第3図で示す時刻t4の以
後は、エンジン21の過負荷が解消され、そのま
ま溶接作業が継続して行い得る。
第4図は第2実施例を示し、第1図と同一部分
は同一符号を付して説明する。第2実施例におい
ては、上記比較器39と限時装置40との間に、
溶接時にのみ開くゲート回路47を挿入したもの
である。ゲート回路47は、AND回路48と、
溶接電流検出装置49とから成つている。
そして、溶接作業を行うと、溶接電流検出装置
49が溶接電流を検出し、AND回路48の一方
の入力端子にハイレベル信号を供与しておく。溶
接作業中に交流電源用電機子巻線25から交流電
力が供与される交流負荷46の負荷量が増加し
て、上記第1実施例と同様にエンジン21が過負
荷になると、比較器39からのハイレベル信号が
AND回路48を介して限時装置40に供与され、
限時装置40の設定時限Tを経過してもエンジン
21が過負荷状態にあると、トランジスタTr1
及び引外し装置41を介して遮断器33を動作さ
せ、交流電源用電機子巻線25から交流負荷46
への交流出力を遮断する。斯る遮断によりエンジ
ン21の過負荷を解消する。
従つて、本実施例では、溶接作業時以外は、遮
断器33が不用意に遮断動作しないため、エンジ
ン始動直後の暖機運転や無負荷時の自動緩速運転
などの低速運転時において、充電用発電機23の
直流出力のリツプル周期が長周期になつて、エン
ジン21が過負荷状態でないにも拘らず遮断器3
3が作動するといつたことを防止できる。
第5図は第3実施例を示し、第1図と同一部分
は同一符号を付して説明する。第3実施例は上記
比較器39と限時装置40との間に、エンジン2
1が低速回転数の時に閉じるゲート回路50を挿
入したものである。ゲート回路50は、AND回
路51と比較器52とから成つている。比較器5
2の被比較端子には上記F/V変換装置38のア
ナログ電圧を供与させ、一方比較器52の基準端
子には、直流電源36の直流電圧を抵抗R5,R6
で分圧した基準電圧が入力されるようになつてい
る。比較器52の出力端子はAND回路51の一
方の入力端子に接続する。AND回路51の他方
の入力端子は上記比較器39の出力端子に接続
し、AND回路51の出力端子は限時装置40に
接続することは勿論である。上記比較器52の基
準電圧の値は、エンジン21を暖機運転若しくは
無負荷時の自動緩速運転での低速回転時におい
て、F/V変換装置38から出力されるアナログ
電圧値より僅かに高い値に設定しておく。
そして、エンジン始動直後の暖機運転や、無負
荷時の自動緩速運転を行つている場合には、エン
ジン21が低速回転になつているので、比較器5
2の基準電圧値よりF/V変換装置38のアナロ
グ電圧値が低いことから比較器52からAND回
路51の一方の入力端子にハイレベル信号が供与
されない。このためAND回路51のゲートは開
かず、比較器39の出力信号が限時装置40に入
力されるといつたことはない。エンジン21の回
転数が上昇すれば、F/V変換装置38のアナロ
グ電圧値が比較器52の基準電圧値より上昇し、
これにより比較器52からAND回路51の一方
の入力端子にハイレベル信号を供与させておく。
以後、上記第1実施例と同様にエンジン21が過
負荷になると比較器39のハイレベル信号が限時
装置40を介してトランジスタTr1をオンにし、
引外し装置41により遮断器33が遮断動作する
ものである。
従つて、本実施例では、エンジン始動直後の暖
機運転や、無負荷時の自動緩速運転を行つてエン
ジン21が低速で回転している場合には、ゲート
回路50が閉じているので、上記暖機運転時や自
動緩速運転時に遮断器33の無用な遮断動作がな
い。
尚、第2図において、R7〜R9は抵抗、C1はコ
ンデンサ、D1〜D2はダイオード、P1はパイロツ
トランプ、SW2はスイツチ、Mはセルモータであ
る。
「考案の効果」 以上の如く、本考案に係る異種用途の電源を具
備するエンジン駆動形溶接機のエンジン過負荷保
護装置によれば、交流出力と溶接出力との総和値
がこれに対応するエンジンの最大出力を越えてエ
ンジンが過負荷になると、交流負荷への交流出力
の供与を遮断してエンジンを過負荷から保護し得
ることはもとより、交流電源に接続される負荷の
力率の相違など負荷条件に左右されることなく、
しかも負荷の力率を計測する複雑な回路装置が必
要とすることもなくエンジンを過負荷から保護で
きる。又、エンジンの始動直後の暖機運転や、自
動緩速運転などの低速運転時における無用な遮断
動作をも回避できて使用上頗る便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る異種用途の電源を具備
するエンジン駆動形溶接機のエンジン過負荷保護
装置の第1実施例を示す回路図、第2図は第1図
の充電用発電機の内部の回路図、第3図は第1図
の回路の各部の動作を説明するためのタイミング
チヤート、第4図は第2実施例を示す回路図、第
5図は第3実施例を示す回路図、第6図は従来の
異種用途の電源を具備するエンジン駆動形溶接機
の回路図、第7図は第6図における溶接出力に対
して交流出力の使用できる範囲の相互関係を示す
図、第8図は第6図のエンジン特性を示す特性曲
線図である。 21……エンジン、22……交流発電機、23
……充電用発電機、24……溶接電源用電機子巻
線、25……交流電源用電機子巻線、26……界
磁巻線、27……サイリスタ混合ブリツジ形整流
器、30……溶接負荷、31……位相制御装置、
33……遮断器、36……直流電源、37……波
形整形回路、38……F/V変換装置、39……
比較器、40……限時装置、41……引外し装
置、46……交流負荷、47,50……ゲート回
路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 溶接電源と交流電源とを有し、該溶接電源を
    優先して使用する異種用途の電源を具備するエ
    ンジン駆動形溶接機において、エンジン始動用
    直流電源を充電する充電用発電機出力のエンジ
    ン回転数に比例する周期のリツプル分に対応し
    てパルスを出力する波形整形回路と、該波形整
    形回路から出力されるパルスの周波数に対応し
    た値のアナログ信号を出力する周波数と電圧と
    の変換装置と、該周波数と電圧との変換装置の
    アナログ信号の値と上記溶接電源及び交流電源
    の総和出力が過負荷の時に低下するエンジン回
    転数に対応させて設定した基準値とを比較する
    比較器と、該比較器の出力信号により交流電源
    の出力を遮断する遮断器とから成ることを特徴
    とする異種用途の電源を具備するエンジン駆動
    形溶接機のエンジン過負荷保護装置。 (2) 溶接電源と交流電源とを有し、該溶接電源を
    優先して使用する異種用途の電源を具備するエ
    ンジン駆動形溶接機において、エンジン始動用
    直流電源を充電する充電用発電機出力のエンジ
    ン回転数に比例する周期のリツプル分に対応し
    てパルスを出力する波形整形回路と、該波形整
    形回路から出力されるパルスの周波数に対応し
    た値のアナログ信号を出力する周波数と電圧と
    の変換装置と、該周波数と電圧との変換装置の
    アナログ信号の値と上記溶接電源及び交流電源
    の総和出力が過負荷の時に低下するエンジン回
    転数に対応させて設定した基準値とを比較する
    比較器と、溶接作業時にのみ比較器の出力信号
    を送り出し可能に開くゲート回路と、該ゲート
    回路を介しての比較器の出力信号により交流電
    源の出力を遮断する遮断器とから成ることを特
    徴とする異種用途の電源を具備するエンジン駆
    動形溶接機のエンジン過負荷保護装置。 (3) 溶接電源と交流電源とを有し、該溶接電源を
    優先して使用する異種用途の電源を具備するエ
    ンジン駆動形溶接機において、エンジン始動用
    直流電源を充電する充電用発電機出力のエンジ
    ン回転数に比例する周期のリツプル分に対応し
    てパルスを出力する波形整形回路と、該波形整
    形回路から出力されるパルスの周波数に対応し
    た値のアナログ信号を出力する周波数と電圧と
    の変換装置と、該周波数と電圧との変換装置の
    アナログ信号の値と上記溶接電源及び交流電源
    の総和出力が過負荷の時に低下するエンジン回
    転数に対応させて設定した基準値とを比較する
    比較器と、エンジンの低速運転時にのみ閉塞動
    作をするゲート回路と、該ゲート回路を介して
    の比較器の出力信号により交流電源の出力を遮
    断する遮断器とから成ることを特徴とする異種
    用途の電源を具備するエンジン駆動形溶接機の
    エンジン過負荷保護装置。
JP3023888U 1988-03-07 1988-03-07 Expired - Lifetime JPH0519182Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3023888U JPH0519182Y2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3023888U JPH0519182Y2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01135173U JPH01135173U (ja) 1989-09-14
JPH0519182Y2 true JPH0519182Y2 (ja) 1993-05-20

Family

ID=31255129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3023888U Expired - Lifetime JPH0519182Y2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0519182Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01135173U (ja) 1989-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6771040B2 (en) Control apparatus and control method of on-vehicle dynamo-electric machine
US5550457A (en) Electric power generating device for vehicles
JP3201684B2 (ja) バッテリレス車の始動時電装品負荷軽減制御装置
JPS6146195A (ja) 誘導モータ電力制御装置
EP3266644A1 (en) Vehicle and control method therefor
JP2001231180A (ja) バッテリ充電装置
JP2814863B2 (ja) 発電機の制御装置
US5093611A (en) Output circuit for portable generators
EP1876701A2 (en) Output voltage controller of engine-driven generator
JP3614174B2 (ja) 車両用交流発電機の制御装置
JPH0519182Y2 (ja)
JPH0823642A (ja) 内燃機関用電源装置
JPS61171879A (ja) オルタネ−タ制御装置
JPH03190600A (ja) オルタネータの制御方法
EP2824314A2 (en) Starter-generator and method for controlling the same
JP2516276Y2 (ja) エンジンの始動装置
JP2004218467A (ja) エンジン駆動発電装置
JP2530345B2 (ja) 交流発電機の制御装置
JPH0880095A (ja) 内燃機関駆動式発電システム
JPH069599Y2 (ja) エンジン駆動型発電機の自動感電防止装置
JPS6011725Y2 (ja) 交流発電機の電圧制御装置
JP2001057735A (ja) 同期発電電動機の電動機モード始動時の事故検出及び保護方法、及び同期発電電動装置
JPS61171840A (ja) オルタネ−タの制御方法
JPH0667272B2 (ja) 誘導電動機の制御方法およびその制御装置
JPH0145278Y2 (ja)