JPH0519074A - 電波暗室 - Google Patents
電波暗室Info
- Publication number
- JPH0519074A JPH0519074A JP17214591A JP17214591A JPH0519074A JP H0519074 A JPH0519074 A JP H0519074A JP 17214591 A JP17214591 A JP 17214591A JP 17214591 A JP17214591 A JP 17214591A JP H0519074 A JPH0519074 A JP H0519074A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radio wave
- anechoic chamber
- joined
- wave absorber
- floor
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】測定領域内での不要な反射電波を軽減すること
によって、高精度な測定を可能とする電波暗室を提供す
る。 【構成】導体板７と電波吸収体６で構成される電波暗室
の壁面もしくは床面にあって、回転軸を底面にもつ導体
でできた三角柱とこの三角柱の側面に接合した電波吸収
体で構成される三角柱を設置した。 【効果】測定周波数に合わせて、電磁波の反射面である
三角柱２の側面を変えて、その周波数域で良好な吸収性
能の電波吸収体を反射面にすることにより、不要な反射
電波を減少させることができる。
によって、高精度な測定を可能とする電波暗室を提供す
る。 【構成】導体板７と電波吸収体６で構成される電波暗室
の壁面もしくは床面にあって、回転軸を底面にもつ導体
でできた三角柱とこの三角柱の側面に接合した電波吸収
体で構成される三角柱を設置した。 【効果】測定周波数に合わせて、電磁波の反射面である
三角柱２の側面を変えて、その周波数域で良好な吸収性
能の電波吸収体を反射面にすることにより、不要な反射
電波を減少させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は供試体から放射される電
波の測定に使用される電波暗室に関する。
波の測定に使用される電波暗室に関する。
【０００２】
【従来の技術】電子機器やアンテナ等の電磁的な特性を
測定する目的で、電子機器やアンテナ等（以下では供試
体と記す）から放射される電磁波の測定を通常の部屋で
行なう場合、壁や床からの不要な反射電波が測定アンテ
ナへ入射するために大きな誤差が大きい。このため、反
射電波の影響を軽減するために部屋の全壁面が電波吸収
体で構成された電波暗室がこの種の測定では使われてい
る。従来の電波暗室の例としては、東北金属(株)技術レ
ビー（TOKINTECHNICAL REVIEW）第１２巻ＥＭＩ測定用
電波暗室のFig.４を参照することができる。
測定する目的で、電子機器やアンテナ等（以下では供試
体と記す）から放射される電磁波の測定を通常の部屋で
行なう場合、壁や床からの不要な反射電波が測定アンテ
ナへ入射するために大きな誤差が大きい。このため、反
射電波の影響を軽減するために部屋の全壁面が電波吸収
体で構成された電波暗室がこの種の測定では使われてい
る。従来の電波暗室の例としては、東北金属(株)技術レ
ビー（TOKINTECHNICAL REVIEW）第１２巻ＥＭＩ測定用
電波暗室のFig.４を参照することができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電波暗室内の
測定は通常３０ＭＨｚから１ＧＨｚと広周波数領域で行
なわれるため、従来の電波暗室で使用されている単一の
電波吸収体では、全測定周波数領域で十分な電波吸収性
能が得られない。本発明はこの事情に顧みてなされたも
ので、測定の周波数領域をいくつかに分割し、分割され
たそれぞれの周波数に対して高い電波吸収性能をもつ電
波吸収体を使用することにより、不要電波の軽減を可能
とする電波暗室を提供することにある。
測定は通常３０ＭＨｚから１ＧＨｚと広周波数領域で行
なわれるため、従来の電波暗室で使用されている単一の
電波吸収体では、全測定周波数領域で十分な電波吸収性
能が得られない。本発明はこの事情に顧みてなされたも
ので、測定の周波数領域をいくつかに分割し、分割され
たそれぞれの周波数に対して高い電波吸収性能をもつ電
波吸収体を使用することにより、不要電波の軽減を可能
とする電波暗室を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、電波暗室に関
するもので、各側面に導体板を接合し、さらに導体板に
異なる周波数領域で良好な吸収性能をもつ電波吸収体を
接合した側面を持ち、底面に回転軸をもった三角柱によ
って構成した床もしくは壁を構成したことを特徴とす
る。
するもので、各側面に導体板を接合し、さらに導体板に
異なる周波数領域で良好な吸収性能をもつ電波吸収体を
接合した側面を持ち、底面に回転軸をもった三角柱によ
って構成した床もしくは壁を構成したことを特徴とす
る。
【０００５】
【作用】測定周波数に合わせて、その周波数領域で良好
な電波吸収性能をもつ電波吸収体が電波暗室内側を向い
て、電磁波の反射面になるように電波吸収体を接合した
三角柱の側面を向ける。測定周波数領域に合わせて、そ
の周波数領域で電波吸収性能が高い電波吸収体に電磁波
の反射面を替えるため、全測定周波数領域で不要電波を
除去できる。
な電波吸収性能をもつ電波吸収体が電波暗室内側を向い
て、電磁波の反射面になるように電波吸収体を接合した
三角柱の側面を向ける。測定周波数領域に合わせて、そ
の周波数領域で電波吸収性能が高い電波吸収体に電磁波
の反射面を替えるため、全測定周波数領域で不要電波を
除去できる。
【０００６】また、適当な電波吸収体を床の反射面に使
用することによって、野外で測定する場合（例えば、床
反射面が土砂，コンクリート，水で構成されている場
合）の環境での測定環境を模擬出来る。
用することによって、野外で測定する場合（例えば、床
反射面が土砂，コンクリート，水で構成されている場
合）の環境での測定環境を模擬出来る。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【０００８】図１，図２，図３を用いて実施例を説明す
る。図１は本発明の電波暗室の全体構成を示す縦断面の
斜視図であり、図２は側面に電波吸収体を接合させた三
角柱の全体構成図であり、図３は三角柱と電波暗室の三
角柱より外側の壁もしくは床面の構成を示した図であ
る。図１の電波暗室１の壁面は図３に示すように金属板
７と金属板７に接合した電波吸収体１２と電波吸収体１
２の上に金属板７に対して三角柱２の側面を平行にする
ことが可能であるように並べた三角柱２で構成する。電
波吸収体を接合させた三角柱２はその回転軸の周りでそ
れぞれ回転可能な余裕を持たせている。図３に示した金
属板７と電波吸収体１２と電波吸収体を接合した三角柱
２で構成した壁もしくは床によって電波暗室１の壁面も
しくは床面を構成する。床には供試体４を載せるための
ターンテーブル３と供試体４から放射される電磁波を測
定するための測定アンテナ５を設置する。壁面と壁面，
壁面と床面の接合する場所では電波吸収体６を設置す
る。
る。図１は本発明の電波暗室の全体構成を示す縦断面の
斜視図であり、図２は側面に電波吸収体を接合させた三
角柱の全体構成図であり、図３は三角柱と電波暗室の三
角柱より外側の壁もしくは床面の構成を示した図であ
る。図１の電波暗室１の壁面は図３に示すように金属板
７と金属板７に接合した電波吸収体１２と電波吸収体１
２の上に金属板７に対して三角柱２の側面を平行にする
ことが可能であるように並べた三角柱２で構成する。電
波吸収体を接合させた三角柱２はその回転軸の周りでそ
れぞれ回転可能な余裕を持たせている。図３に示した金
属板７と電波吸収体１２と電波吸収体を接合した三角柱
２で構成した壁もしくは床によって電波暗室１の壁面も
しくは床面を構成する。床には供試体４を載せるための
ターンテーブル３と供試体４から放射される電磁波を測
定するための測定アンテナ５を設置する。壁面と壁面，
壁面と床面の接合する場所では電波吸収体６を設置す
る。
【０００９】電波吸収体を接合した三角柱２は、図２に
示すように、回転軸１１を底面に持つ金属でできた三角
柱８と三角柱８の側面に接合した電波吸収体９，１０に
よって構成する。電波吸収体６，９，１０，１２は発泡
ウレタンにカーボンを含浸させたものや導電性のシー
ト，フェライト等の酸化物磁性体で形成する。
示すように、回転軸１１を底面に持つ金属でできた三角
柱８と三角柱８の側面に接合した電波吸収体９，１０に
よって構成する。電波吸収体６，９，１０，１２は発泡
ウレタンにカーボンを含浸させたものや導電性のシー
ト，フェライト等の酸化物磁性体で形成する。
【００１０】このような構成で、ターンテーブル３上の
供試体４から放射される電磁波のうち、測定の対象とな
っている測定周波数域中の電磁波を周波数域によって最
も吸収性能の優れた吸収体が接合された三角柱の面を電
波暗室の内側に向けることによって、図３に示した壁面
もしくは床面に入射した電磁波は、全周波数域を同じ電
波吸収体で吸収した場合と比較して、より減衰され、測
定への影響を軽減することができる。
供試体４から放射される電磁波のうち、測定の対象とな
っている測定周波数域中の電磁波を周波数域によって最
も吸収性能の優れた吸収体が接合された三角柱の面を電
波暗室の内側に向けることによって、図３に示した壁面
もしくは床面に入射した電磁波は、全周波数域を同じ電
波吸収体で吸収した場合と比較して、より減衰され、測
定への影響を軽減することができる。
【００１１】また、図２のような電波吸収体を接合した
三角柱において、測定の対象となっている測定周波数域
中の電磁波を周波数域によって土砂と同じ反射特性を示
す吸収体９と吸収体１０が接合された三角柱の面を電波
暗室の床面にすることによって土砂面上で測定した場合
と同じ測定環境を模擬できる。コンクリ−ト面上，水面
上での測定環境を模擬する場合には、同様に周波数域で
それぞれの面と同じ反射特性を持つ材料の吸収体を三角
柱に接合する。
三角柱において、測定の対象となっている測定周波数域
中の電磁波を周波数域によって土砂と同じ反射特性を示
す吸収体９と吸収体１０が接合された三角柱の面を電波
暗室の床面にすることによって土砂面上で測定した場合
と同じ測定環境を模擬できる。コンクリ−ト面上，水面
上での測定環境を模擬する場合には、同様に周波数域で
それぞれの面と同じ反射特性を持つ材料の吸収体を三角
柱に接合する。
【００１２】また、図２のような電波吸収体を接合した
三角柱において、測定周波数中で各側面に土砂面，水
面，導体面の反射特性を持つ電波吸収体を接合させた三
角柱で電波暗室の床を構成することによって、一電波暗
室で異なる測定環境を模擬する。
三角柱において、測定周波数中で各側面に土砂面，水
面，導体面の反射特性を持つ電波吸収体を接合させた三
角柱で電波暗室の床を構成することによって、一電波暗
室で異なる測定環境を模擬する。
【００１３】尚、電波吸収体６，１２は三角柱２を透過
した電磁波を吸収して再び測定領域に戻る電磁波のエネ
ルギ量を減衰させる。
した電磁波を吸収して再び測定領域に戻る電磁波のエネ
ルギ量を減衰させる。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、全測定周波数域におい
て測定アンテナに入射する不要な電波を減少させること
により、測定誤差の軽減を可能としたため、高精度な測
定環境をもつ電波暗室を提供できる。また、床面におい
ては吸収体を土砂，コンクリート，水を床反射面とした
場合と同じ反射特性をもつものを選ぶことにより、それ
ぞれの床反射面の状態を模擬した電波暗室を提供するこ
とができる。
て測定アンテナに入射する不要な電波を減少させること
により、測定誤差の軽減を可能としたため、高精度な測
定環境をもつ電波暗室を提供できる。また、床面におい
ては吸収体を土砂，コンクリート，水を床反射面とした
場合と同じ反射特性をもつものを選ぶことにより、それ
ぞれの床反射面の状態を模擬した電波暗室を提供するこ
とができる。
【図１】本発明の一実施例の縦断面斜視図。
【図２】図１の電波吸収体を接合した三角柱の斜視図。
【図３】本発明の一実施例の壁もしくは床の断面図。
１…電波暗室、２…電波吸収体を接合した三角柱、３…
ターンテーブル、４…供試体、５…測定アンテナ、６…
電波吸収体、７…金属板、８…三角柱、９ａ，９ｂ，９
ｃ…電波吸収体、１０ａ，１０ｂ，１０ｃ…電波吸収
体、１１…回転軸、１２…電波吸収体。
ターンテーブル、４…供試体、５…測定アンテナ、６…
電波吸収体、７…金属板、８…三角柱、９ａ，９ｂ，９
ｃ…電波吸収体、１０ａ，１０ｂ，１０ｃ…電波吸収
体、１１…回転軸、１２…電波吸収体。
Claims (4)
- 【請求項１】電波暗室内の床もしくは壁において、各側
面に導体板を接合し、前記導体板に電波吸収体を接合し
た底面に回転軸をもった三角柱によって構成したことを
特徴とする電波暗室。 - 【請求項２】請求項１において、前記三角柱の側面に接
合した前記導体板に対し、異なる前記電波吸収体を接合
した電波暗室。 - 【請求項３】請求項１において、前記電波暗室内で、床
もしくは壁に導体板を接合し、前記導体板に電波吸収体
を接合し、その床もしくは壁の内側に前記三角柱を設置
した電波暗室。 - 【請求項４】請求項１において、前記電波暗室の壁面ま
たは床面の一部分を前記三角柱で構成した電波暗室。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17214591A JPH0519074A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 電波暗室 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17214591A JPH0519074A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 電波暗室 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0519074A true JPH0519074A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=15936399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17214591A Pending JPH0519074A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 電波暗室 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0519074A (ja) |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP17214591A patent/JPH0519074A/ja active Pending
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