JPH1174680A - シールドボックス - Google Patents

シールドボックス

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JPH1174680A
JPH1174680A JP24972997A JP24972997A JPH1174680A JP H1174680 A JPH1174680 A JP H1174680A JP 24972997 A JP24972997 A JP 24972997A JP 24972997 A JP24972997 A JP 24972997A JP H1174680 A JPH1174680 A JP H1174680A
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JP
Japan
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antenna
shield box
slit
electric device
under test
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JP24972997A
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English (en)
Inventor
Masayuki Takahashi
昌幸 高橋
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Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な電波吸収体を用いることなく両アンテ
ナ間の距離に対する電界強度の変化を極力低減すること
ができ、被試験電気装置のアンテナの諸特性を高精度に
測定することができるシールドボックスを提供する。 【解決手段】 電磁シールド機能を有するシルードボッ
クス11内にスリット15を有し、電磁シールド機能を
有する隔壁16を取り付け、シルードボックス11内に
おいてスリット15を介して結合用アンテナ12と被試
験電気装置13のアンテナ14とを対峙させ、結合用ア
ンテナ12から放射された電波のうちのシルードボック
ス11の内壁面で反射されない電波のみをスリット15
を透過させてアンテナ14で受波させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シールドボック
スに関し、特にたとえば、携帯端末電話機などの被試験
電気装置のアンテナ特性の試験時に、アンテナと電磁結
合させる結合用アンテナとの結合損失の変化を極力少な
くできるように、電磁シールド機能と電波を透過させる
スリットとを有する隔壁を被試験電気装置のアンテナと
結合用アンテナとの間に設けるようにしたシールドボッ
クスに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯端末電話機などの被試験電気装置の
アンテナの諸特性を試験するために、被試験電気装置の
アンテナと結合用アンテナとが相互に電波を授受させる
際に、被試験電気装置のアンテナと結合用アンテナから
放射される電波以外の電波の影響を受けるために、一般
に被試験電気装置と結合用アンテナをシールドボックス
に収納してアンテナの諸特性を測定する。図6は従来の
シールドボックスの概略的構成を示す断面図であり、シ
ールドボックス内に被試験電気装置のアンテナと結合用
アンテナを収納して被試験電気装置のアンテナの指向特
性などの諸特性を測定する状況を示している。シールド
ボックス1は電磁シールド機能を有するアルミニユーム
などの板体で箱状に形成されており、シールドボックス
1内に結合用アンテナ2と携帯用端末電話機などのアン
テナ3をもつ被試験電気装置4が所定の間隔をもって配
置されている。
【0003】このような状態で、たとえば、被試験電気
装置4の受信感度やアンテナ3の指向特性を測定するた
めに、結合用アンテナ2から所定周波数の電波を放射さ
せると、電波の一部は矢印A1で示すように直接被試験
電気装置4のアンテナ3に受波されるが、大部分がシー
ルドボックス1の内に放射された後に、シールドボック
ス1の内壁面で図中の矢印A2,A3,A4・・・で示
すように反射されるごとに屈折されて、アンテナ3の方
向に指向する。しかも、結合用アンテナ2から放射され
た電波はシールドボックス1の内壁面で反射されても、
必ずしもアンテナ3の方向に伝播されるとは限らない。
この結果、被試験電気装置4のアンテナ3における電界
強度は図7のアンテナ間距離対電界強度の関係を示す電
界強度特性からも明らかなように、電界強度に規則性が
なく、結合用アンテナ2とアンテナ3との結合損失が生
じ、電界強度の上下に50dB程度の差が出てしまう。
また、被試験電気装置4のシールドボックス1内での配
置位置やアンテナ3の向きによっても、同様に結合損失
が生じ、電界強度がやはり大きく変化してしまう。した
がって、正確に測定することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来はシール
ドボックス1の内壁面での電波の乱反射を防止するため
に、シールドボックス1の内壁面全面にわたって電波吸
収体を貼付してシールドボックス1内でのアンテナ2か
ら放射される電波を吸収してシールドボックス1の内壁
面での乱反射を防止する方策も採られる場合もある。し
かしながら、この電波吸収体は、非常に高価であるとい
う課題があった。
【0005】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、高価な電波吸収体を用いることな
く両アンテナ間の距離に対する電界強度の変化を極力低
減することができ、被試験電気装置のアンテナの諸特性
を高精度に測定することができるシールドボックスを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のシールドボックスは、電磁シールド機能
を有する材質の板状体で箱状に形成され、内部に相互に
電波を送受する結合用アンテナ12とアンテナ14をも
つ被試験電気装置13とを収納するシールドボックス本
体11と、シールドボックス本体11内において結合用
アンテナ12と被試験電気装置13のアンテナ14との
間を電磁的に遮断するように取り付けられ、結合用アン
テナ12と被試験電気装置13のアンテナ14と結合す
るスリット15をもつ隔壁16と、を備えることを特徴
とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、この発明のシールドボック
スの実施の形態について図面に基づき説明する。図1は
この発明のシールドボックスの第1の実施の形態の構成
を示す断面図である。図1において、シールドボックス
本体11はたとえば、アルミニュームなどのような電波
のシールド機能を有する板状体で直方体状(箱状)に形
成されている。シールドボック本体11内の底部の所定
の位置には、結合用アンテナ12と携帯用電話端末機な
どのようなアンテナ14をもつ被試験電気装置13とが
所定の間隔をもって配置されている。この場合、結合用
アンテナ12は通常は一定位置に配置されるようになっ
ている。
【0008】結合用アンテナ12から放射された電波は
アンテナ14で受波され、アンテナ14から放射された
電波は結合用アンテナ12で受波できるが、結合用アン
テナ12とアンテナ14との結合損失の変化が最小にな
るように、第1の実施の形態では、シールドボックス本
体11内にスリット15を有する隔壁16が取り付けら
れている。隔壁16はシールドボックス本体11と同様
に電磁シールド機能をもつ板状体であり、結合用アンテ
ナ12とアンテナ14とをシールドボックス本体11内
で隔絶するようにシールドボックス本体11の相対向す
る内壁に取り付けられている。図2は隔壁16の平面図
である。この図2に示すように、結合用アンテナ12と
アンテナ14とが隔壁16を介して対峙する位置に長楕
円形状のスリット15が形成されている。
【0009】このように構成することにより、結合用ア
ンテナ12から放射された矢印A11,A12で示すよ
うな電波は結合用アンテナ12が配置されている側のシ
ールドボックス本体11の内壁面と隔壁16の面で反射
されるが、この反射された電波の殆どは隔壁16で結合
用アンテナ12の方向に反射され、スリット15を透過
せず、矢印A13,A14で示すような反射しない直接
波の電波のみが隔壁16のスリット15を透過して被試
験電気装置13のアンテナ14で受波される。アンテナ
14で受波される電波はスリット15を透過した電波の
みであり、シールドボックス本体11や隔壁16の面で
反射された電波ではないから、干渉されておらず、反射
電波による影響がなくなり、図3に示すように、結合用
アンテナ12とアンテナ14と間の距離に対する電界強
度の変化は図7の場合に比較して大幅に改善され、単調
性が得られる。
【0010】換言すれば、アンテナ14での結合用アン
テナ12との結合損失の変化が小さいことがわかる。こ
の結合損失の変化の軽減に関して、スリット15と隔壁
16とにより、結合用アンテナ12から放射される電波
に指向性をもたせることができるため、電波吸収体など
の高価な材料を使用する必要がなく、コストが低減でき
る。
【0011】なお、上記第1の実施の形態では、隔壁1
6にスリット15のみを形成した場合の例を示したもの
であるが、図2に示すように、スリット15の一部を閉
塞するように移動可能のたとえば、方形状などの任意の
形状の遮蔽板17を隔壁16に取り付けるようにしても
よい。このような遮蔽板17を取り付け、遮蔽板17の
移動量を調整することにより、結合用アンテナ12から
放射される電波の周波数に応じて遮蔽板17によりスリ
ット15の開口面積を調節することができるとともに、
結合用アンテナ12から放射され、スリット15を透過
させる電波の量を調整することができ、かつアンテナ1
4の設置位置あるいは指向位置に応じて電波に任意の指
向性をもたせることができる利点がある。
【0012】また、スリット形状は図2に示したような
長楕円形状に限定されるものではなく、図4に示すよう
に、楕円形状または長楕円形状のスリット15a、15
b、15cのように複数個、たとえば一列に配列するよ
うにしても、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果
を奏することができる。
【0013】さらに、図5に示すように、隔壁16に、
回転可能に電磁シールド機能をもつ円板18を取り付
け、円板18において、隔壁16のスリット15と対応
する位置に長楕円形状などの任意のスリット15dを形
成してもよい。円板18とスリット15dとを形成する
ことにより、円板18を所定角度回転させるとスリット
15とスリット15dとの重なり量が変化し、電波のス
リット15と15dとの透過量を変化させることができ
る。
【0014】この場合、両スリット15とスリット15
dとの開口面積の重なり量が最大の場合は電波の透過量
が最大となり、円板18の回転角度に応じて両スリット
15とスリット15dとの開口面積の重なり量が変化す
ることにより、つまり、円板18によりスリット15の
開口面の閉塞量を変えることにより、所定の電波の透過
量を任意に調整することができる。したがって、結合用
アンテナ12から放射される電波の周波数に応じてスリ
ット15と15dとによる開口面積を可変できる。
【0015】加えて、隔壁16は図1で示すように、隔
壁16の上端面と下端面とをそれぞれピン19・20と
により、シールドボックス本体11の上面と底面に枢支
させることにより、隔壁16をシールドボックス本体1
1内において、ピン19・20を軸にして右方向あるい
は左方向に回動可能にすることにより、結合用アンテナ
12と被試験電気装置13のアンテナ14とに対するス
リット15の開口面の対向角度を可変させるようにして
もよい。このようにすることにより、結合用アンテナ1
2から放射される電波に指向性をもたせたり、あるいは
隔壁16の回動角度を可変でき、それによってスリット
15の開口面積が結合用アンテナ12と被試験電気装置
13のアンテナ14との対向面積を可変させることがで
き、結合用アンテナ12から放射される電波の周波数に
対応させることができる。
【0016】さらに、上記被試験電気装置13として携
帯端末電話機の場合について例示したが、適用例はこれ
に限定されるものではなく、アンテナを有するラジオ受
信機や携帯用テレビ受像機でもよい。
【0017】なお、上記の各実施の形態の説明では、説
明を簡単にするために、結合用アンテナ12と被試験電
気装置13のアンテナ14との結合は、結合用アンテナ
12から放射される電波をスリット15あるいは15a
〜15dを透過して被試験電気装置13のアンテナ14
で受波させる場合についての説明であるが、この発明は
これに限定されることなく、被試験電気装置13のアン
テナ14から放射された電波をアンテナ14が設置され
ている側のシールドボックス11の内壁面で反射された
電波をスリットに通すことなく、反射されないアンテナ
14から放射された電波のみを結合用アンテナ12で受
波するようにできる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明のシールドボッ
クスによれば、シールドボックス本体内に電磁シールド
機能を有し、スリットを形成した隔壁を設け、スリット
を通して結合用アンテナと被試験電気装置のアンテナと
の相互に放射される電波のうちの反射されない電波のみ
を被試験電気装置のアンテナあるいは結合用アンテナで
受波させるようにしたので、結合用アンテナあるいは被
試験電気装置のアンテナから放射されて被試験電気装置
のアンテナで受波される電波がシールドボックス本体内
で反射された電波と干渉することがなくなり、反射波に
よる影響を防止することができ、被試験電気装置のアン
テナの諸特性の測定精度を向上させることができる。
【0019】また、結合用アンテナから放射される電波
に指向性をもたせることができるため、シールドボック
ス本体の内壁面に高価な電波吸収体を貼付する必要がな
くなり、材料費が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシールドボックスの第1の実施の形
態の構成を示す断面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態における隔壁の構
成を示す平面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態における結合用ア
ンテナと被試験電気装置のアンテナ間の距離に対する被
試験電気装置のアンテナの入力電界強度の関係を示す特
性図である。
【図4】この発明のシールドボックスにおける別の実施
の形態の各壁に形成されたスリットの形状を示す平面図
である。
【図5】この発明のシールドボックスにおけるさらに異
なる実施の形態の構成を示す平面図である。
【図6】従来のシールドボックスの構成を示す断面図で
ある。
【図7】従来のシールドボックスにおける結合用アンテ
ナと被試験電気装置のアンテナ間の距離に対する被試験
電気装置のアンテナの入力電界強度の関係を示す特性図
である。
【符号の説明】
11 シールドボックス 12 結合用アンテナ 13 被試験電気装置 14 被試験電気装置のアンテナ 15 スリット 15a〜15d スリット 16 隔壁 17 遮蔽板 18 円板 19 ピン 20 ピン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁シールド機能を有する材質の板状体
    で箱状に形成され、内部に相互に電波を送受する結合用
    アンテナ(12)とアンテナ(14)をもつ被試験電気装置(13)
    とを収納するシールドボックス本体(11)と、 シールドボックス本体(11)内において結合用アンテナ(1
    2)と被試験電気装置(13)のアンテナ(14)との間を電磁的
    に遮断するように取り付けられ、結合用アンテナ(12)と
    被試験電気装置(13)のアンテナ(14)とを結合するスリッ
    ト(15)をもつ隔壁(16)と、を備えることを特徴とするシ
    ールドボックス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシールボックスにおい
    て、 スリット(15)は、隔壁(16)の面に沿って移動する遮蔽板
    (17)により開口面積が可変されることを特徴とするシー
    ルドボックス。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシールドボックスにおい
    て、 スリット(15)は、複数の長楕円形状スリットであること
    を特徴とするシールドボックス。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシールドボックスにおい
    て、 隔壁(16)は、シールドボックス本体(11)内において結合
    用アンテナ(12)の指向性に応じてスリット(15)の被試験
    電気装置(13)のアンテナ(14)に対する指向位置が可変で
    きるように可動であることを特徴とするシールドボック
    ス。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシールドボックスにおい
    て、 隔壁(16)は、シールドボックス本体(11)内において回動
    可能に枢支されることを特徴とするシールドボックス。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシールドボックスにおい
    て、 スリット(15)は、シールドボックス本体(11)内において
    結合用アンテナ(12)の指向性に応じて被試験電気装置(1
    3)のアンテナ(14)に対する指向位置が可変できるように
    隔壁(16)に対して回転可能な回転板(18)のスリット(15
    d) と隔壁(16)のスリット(15)との両方の開口面積が可
    変可能に重なるように形成されることを特徴とするシー
    ルドボックス。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のシールドボックスにおい
    て、 被試験電気装置(13)は、携帯用端末電話機であることを
    特徴とするシールドボックス。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のシールドボックスにおい
    て、 被試験電気装置(13)は、携帯用ラジオ受信装置であるこ
    とを特徴とするシールドボックス。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のシールドボックスにおい
    て、 被試験電気装置(13)は、携帯用テレビ受像機であること
    を特徴とするシールドボックス。
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