JPH0519065B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒートポンプ式空気調和機に係り、時
にその室外送風機運転制御装置に関する。

〔従来の技術〕 従来の空冷式空調用冷凍装置は実公昭52−
21466に記載のように、冷房時の負荷が高い時に
高速にかつ、軽負荷時には低速に切換運転する制
御回路を有し、室外側空気熱交換器用に２速度の
電動機を有したものとなつていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術はヒートポンプ式空気調和機につ
き配慮されておらず、特に暖房過負荷時の室内軽
負荷時の吐出圧力の上昇に対する室外フアンの有
効利用につき問題があつた。

本発明の目的は暖房軽負荷時の室外フアンの制
御により吐出圧力の上昇を防止することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、暖房運転時の外気が高く負荷が軽
く、高圧側の圧力が上昇した場合冷凍装置の円滑
な運転を行う為、室外フアンをON／OFF運転す
ることにより達成せれる。本発明は冷凍サイクル
中に暖房運転時の凝縮器からキヤピラリに到る液
配管系統より、低圧側へ二方弁を介し液冷媒を循
環する液バイパス回路を有する空気調和機に於い
て、高圧圧力が高まり液バイパス回路が動作した
場合に、アキユムレータに液が溜り徐々に吐出圧
力および吸入圧力が低下する。１方吸入圧力が低
下した時には熱交換器の温度が低下し逆サイクル
除霜に入る。除霜終了後は、暖房運転になるがこ
の際に高圧側圧力が上昇を防止する為に、室外フ
アンを停止してアキユムレータ中に液冷媒を溜め
て、フアンを運転することにより通常の暖房運転
とし、逆サイクル除霜から暖房運転へ移る際の高
圧圧力の過昇という過渡現象を防止することに手
段を選択している。

〔作用〕

上記の如く、外気が高い時の、暖房運転中に逆
サイクル除霜運転を行つた場合に、除霜運転後、
１時的に室外フアンを停止することにより、暖房
運転復帰時吸入側圧力を低下させてアキユムレー
タ等の低圧側に液冷媒を溜めることになる。また
上記室外フアン停止中は低圧圧力の低下により冷
凍サイクル中の冷媒循環量が著しく減少する為
に、高圧側圧力の上昇もない。従つて室外フアン
停止後、一定時間後、室外フアンを運転し通常の
暖房運転を行つても、高圧側圧力が異常に上昇す
ることなく、空調機の円滑な運転が可能となる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を第１図により説明す
る。冷凍サイクルは圧縮機１、四方弁２、室内側
熱交換器３、室内熱交換器用キヤピラリ４、室外
熱交換器用キヤピラリ５、室外熱交換器６、アキ
ユムレータ７を順次配管により連結し構成され、
四方弁２を切換えて冷媒の流れを換え、冷房運転
及び暖房運転を行うヒートポンプサイクルを形成
している。更に上記室内熱交換器３と室外熱交換
器６を連結する液配管１０１から、四方弁２とア
キユムレータ７を連結するガス配管１０２への液
バイパス管８により電磁弁１１を介して液バイパ
ス回路を形成している。また、本発明の空気調和
機には、高圧側圧力が規定値に達したら動作する
圧力スイツチ９動作信号、および室外熱交換器の
吸込温度を検知する外気サーミスタ１３の温度信
号、暖房時の蒸発温度を検知する蒸発温度サーミ
スタ１２の温度信号を入力し、上記電磁弁１１、
室外熱交換用フアン１５を駆動するモータ１４を
制御する制御盤１０を具備している。

上記サイクル系統にて、外気温が高く、室内負
荷の大きい暖房運転を行つた場合は、低圧圧力が
高く、高圧圧力の高い過負荷運転を行うことにな
り、場合によつては、高圧遮断装置（図示せず）
が動作し、空気調和機の円滑な運転を阻害するこ
ととなる。よつてこれを防止すべく、高圧遮断装
置動作圧力以下の設定をもつた圧力スイツチ９に
より圧力の上昇をとらえ、制御盤１０により、電
磁弁１１を開き、上記液バイパス回路を開き、液
冷媒を低圧側に戻し、高圧圧力の防止を図つてい
る。更に、液バイパス回路の循環量が多いとアキ
ユムレータ７中に、冷媒が多く溜り、低圧圧力の
低下と室外熱交キヤピラリ５後の蒸発温度低下を
招き、除霜運転となる。除霜運転は、四方弁２が
切替り、圧縮機１からの吐出ガスは四方弁２を介
して室外熱交換器６に流れて凝縮し、室外熱交換
器用キヤピラリ５で減圧し、室内熱交換器用キヤ
ピラリ４にて蒸発し、室内熱交換器３にて熱交換
を行ない、四方弁２、アキユムレータ７を介して
圧縮機１に戻る、いわゆる逆サイクル除霜運転と
なる。除霜運転中は高圧圧力が低下する為、圧力
スイツチ９は復帰して、液バイパス回路８は閉じ
る。この状態で除霜を終了して、暖房運転を開始
するがこの際に、除霜入時の外気サーミスタ１３
の検知外気温度が設定値より高い場合には制御盤
１０により室外フアン１５を停止して、暖房運転
を開始することにより、低圧側圧力を低下させ、
低圧側のアキユムレータ中に液冷媒を溜めると同
時に、暖房開始時の高圧圧力の過昇を防止でき
る。更に一定時間後制御盤１０よりモータ１４を
駆動開始し、通常の暖房運転に移るが、アキユム
レータ７中に液冷媒を保有しており、急激な圧力
の過昇を防止できる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、暖房時高外気温で、液バイパ
ス回路が作動し、逆サイクル除霜運転に入り、除
霜復期時に高圧圧力が異常に上昇することを防止
でき、安定したサイクル運転を提供でき、信頼性
の高い空調機を提供できる。更に低外気温で除霜
運転を行い、暖房復帰時に高圧圧力が過昇しない
場合には、上記フアン停止の制御を行わない為に
暖房能力の不足を招かない配慮をしている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すサイクル系統
図である。 １……圧縮機、２……四方弁、３……室内熱交
換器、４……室内熱交換用キヤピラリ、５……室
外熱交換用キヤピラリ、６……室外熱交換器、７
……アキユムレータ、８……バイパス配管、９…
…圧力スイツチ、１０……制御盤、１１……電磁
弁、１２……蒸発温度サーミスタ、１３……外気
サーミスタ、１４……モータ、１５……室外フア
ン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 圧縮機、四方弁、室内熱交換器、キヤピラ
   リ、室外熱交換器、アキユムレータを順次連結し
   て形成するヒートポンプ冷凍サイクル中に、液配
   管と低圧配管を連結する液バイパス回路を備え、
   外気センサーの温度信号を入力し、室外フアンモ
   ータを駆動する制御盤を備えてなる空調機におい
   て、暖房運転時に逆サイクル除霜運転を行う際に
   外気温度に対して設定値を設け、外気が設定値以
   上の場合は、逆サイクル除霜運転から暖房運転に
   復帰する際に一定時間、室外フアンモータを停止
   し、設定値未満の場合は上記フアンモータを停止
   しない制御を行う制御盤を設けたことを特徴とす
   る空気調和機。