JP2001033076A - 蓄熱式空気調和装置 - Google Patents

蓄熱式空気調和装置

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JP2001033076A
JP2001033076A JP11205788A JP20578899A JP2001033076A JP 2001033076 A JP2001033076 A JP 2001033076A JP 11205788 A JP11205788 A JP 11205788A JP 20578899 A JP20578899 A JP 20578899A JP 2001033076 A JP2001033076 A JP 2001033076A
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storage heat
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heat
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Yasufumi Hatamura
康文 畑村
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調負荷、保有蓄冷熱量により、蓄冷熱量の
過不足が生じ易い。 【解決手段】 設定された蓄冷熱利用時間と、検出され
た保有蓄冷熱量と、前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの
蓄冷熱の消費量とに基き、前記蓄冷熱利用時間に、前記
蓄冷熱利用の冷房運転の蓄冷熱消費量が前記保有蓄冷熱
量以下で、最も消費電力の小さい冷房運転モ−ドを冷房
運転モ−ドと決定する蓄熱式空調機制御装置を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱式空気調和装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば特公平7−94931
に示された従来の蓄熱式空気調和装置である。圧縮機
1、熱源側熱交換器2、絞り装置5、及び利用側熱交換
6、を順次接続してなる主冷媒回路20と蓄冷熱可能な
蓄熱媒体8を有する蓄熱槽9と、該蓄熱槽9の蓄熱媒体
8と冷媒との熱交換により蓄熱槽9に冷熱を蓄える例え
ば冷凍装置に接続された蓄冷用伝熱管等の蓄冷熱手段5
0とを備えた蓄熱式空気調和装置において、上記主冷媒
回路20の熱源側熱交換器2と絞り装置5との間の液ラ
イン11をバイパスして設けられ、液冷媒の一部を分流
させたのち再度液ライン11に合流させるよう分流する
分流路21と該分流路21に設けられ、上記蓄熱槽9内
の蓄熱媒体8との熱交換により分流される冷媒を過冷却
する過冷却コイル10と、上記主冷媒回路20から分流
路21への冷媒の分流調節機構として主冷媒回路の流量
を調節する流量調整弁3と分流路21の冷媒流量を調整
する流量調整弁14を備え、夜間に蓄冷熱手段50により
蓄熱媒体8に冷熱を蓄える一方、昼間の冷房運転時に
は、その蓄冷熱を利用して過冷却コイル10で液冷媒を冷
却することにより、冷房効率を向上させ、消費電力の低
減を図ろうとするものは公知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、蓄え
た蓄冷熱を過冷却コイルで回収する際に主冷媒20回路
から分流路21へのバイパス流量を調整することにより
回収熱量を調整している。この制御方式では、確かに能
力の一定割合を適切に蓄熱媒体から取り出すことは出来
るが、逆に供給能力に対し一定割合しか採熱できない
為、消費電力の低減率も一定であり、また空調負荷が小
さい時には必ず蓄冷量が残り有効利用されないといった
問題があった。また、蓄熱槽の周囲空気温度が高く、蓄
熱槽外部への放熱量が多い環境への設置や高外気等の冷
凍サイクル上運転効率が悪い条件で蓄冷運転を行なった
場合には、所定量の蓄冷熱量が確保できず、所定通りの
蓄冷熱回収を行なっても蓄冷利用運転を所定時間行なえ
なえず、消費電力を低減したい時間帯に蓄冷利用運転を
行なうことが出来ない、供給能力が不足するなど有効に
蓄冷利用が出来ない場合があった。さらに100%能力を供
給した場合には供給能力に対し実蓄熱利用量が一定割合
のため所定時間以上の蓄冷利用は供給能力を低下させな
ければ不可能であった。従って、上記従来のものでは、
空調負荷が小さいとき、蓄冷量が所定量より多いあるい
は少ないときに蓄冷熱の十分な利用を図ることが出来
ず、使用電力の低減効果が小さい、供給空調能力が所定
値供給できないという問題があった。
【0004】本発明は斯かる点を改善するためになされ
たものであり、その目的は、蓄熱媒体から採熱する方法
が異なる複数の運転モードが運転可能な冷媒回路構成及
び制御手段を有することで、空調負荷、空調時間及び蓄
冷熱量に対応して、蓄冷熱量を過不足なく利用でき、蓄
冷熱の利用効率の向上、冷房能力の確保、利用時間の確
保及び使用電力の低減を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】第1の発明の蓄熱式空気調和装置は、圧縮
機、室外機熱交換器、絞り装置、室内機熱交換器、開閉
弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換器等を配管接続し、
前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷熱を利用する冷房運
転モ−ドとして、放冷冷房運転、併用冷房運転及び過冷
却冷房運転のうち、少なくとも2つの運転モ−ドを有す
る蓄熱式空気調和装置において、設定された蓄冷熱利用
時間と、検出された保有蓄冷熱量と、前記蓄冷熱利用の
冷房運転モ−ドの蓄冷熱の消費量とに基き、前記蓄冷熱
利用時間に、前記蓄冷熱利用の冷房運転の蓄冷熱消費量
が前記保有蓄冷熱量以下で、最も消費電力の小さい冷房
運転モ−ドを冷房運転モ−ドと決定する蓄熱式空調機制
御装置を備えたものである。
【0007】また、第2の発明の蓄熱式空気調和装置
は、第1の発明において、 蓄冷熱利用時間と保有蓄冷
熱量とを所定の時間毎に再設定し、前記再設定した蓄冷
熱利用時間と、前記再設定した保有蓄冷熱量と、蓄冷熱
利用の冷房運転モ−ドの蓄冷熱の消費量とに基き、前記
所定の時間毎に冷房運転モ−ドの決定を行う蓄熱式空調
機制御装置を備えたものである。
【0008】また、第3の発明の蓄熱式空気調和装置
は、第2の発明において、設定された蓄冷熱利用時間が
変更され、前記変更蓄冷熱利用時間に基き、冷房運転モ
−ドを決定する蓄熱式空調機制御装置を備えたものであ
る。
【0009】また、第4の発明の蓄熱式空気調和装置
は、圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室内機熱交換
器、開閉弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換器等を配管
接続し、前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷熱を利用す
る冷房運転モ−ドとして、放冷冷房運転、併用冷房運転
及び過冷却冷房運転のうち、少なくとも2つの運転モ−
ドを有する蓄熱式空気調和装置において、設定された蓄
冷熱利用時間帯と設定された消費電力低減時間帯とか
ら、前記両時間帯の差の時間として設定される残存蓄冷
熱利用時間と、検出された保有蓄冷熱量から前記消費電
力低減時間帯に最も消費電力が小さい運転モ−ドの冷房
運転を行うことによる蓄冷熱利用量を減じ、算出された
残存蓄冷熱量と、前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの蓄
冷熱の消費量とに基き、前記残存蓄冷熱利用時間に、前
記蓄冷熱利用の冷房運転の蓄冷熱消費量が前記残存蓄冷
熱量以下で、最も消費電力が小さい冷房運転モ−ドを冷
房運転モ−ドと決定する蓄熱式空調機制御装置を備えた
ものである。
【0010】また、第5の発明の蓄熱式空気調和装置
は、圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室内機熱交換
器、開閉弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換器等を配管
接続し、前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷熱を利用す
る冷房運転モ−ドとして、放冷冷房運転、併用冷房運転
及び過冷却冷房運転のうち、少なくとも2つの運転モ−
ドを有する蓄熱式空気調和装置において、ピ−クシフト
運転の設定により、設定された蓄冷熱利用時間と、検出
された保有蓄冷熱量と、前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−
ドの蓄冷熱の消費量とに基き、前記蓄冷熱利用時間に、
前記蓄冷熱利用の冷房運転の蓄冷熱消費量が前記保有蓄
冷熱量以下で、最も消費電力の小さい冷房運転モ−ドを
決定し、また、ピ−クカット運転の設定により、設定さ
れた蓄冷熱利用時間帯と設定されたピ−クカット時間帯
に該当する消費電力低減時間帯とから、前記両時間帯の
差の時間として設定された残存蓄冷熱利用時間と、検出
された保有蓄冷熱量から前記消費電力低減時間帯に最も
消費電力が小さい運転モ−ドの冷房運転を行うことによ
る消蓄冷熱利用量を減じ、算出された残存蓄冷熱量と、
前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの蓄冷熱の消費量とに
基き、前記残存蓄冷熱利用時間に、前記蓄冷熱利用の冷
房運転の蓄冷熱消費量が前記残存蓄冷熱量以下で、最も
消費電力の小さい冷房運転モ−ドを冷房運転モ−ドと決
定する、蓄熱式空調機制御装置を備えたものである。
【0011】また、第6の発明の蓄熱式空気調和装置
は、第1の発明乃至第5の発明において、冷房運転モ−ド
の決定に際し、蓄冷熱利用時間又は残存蓄冷熱利用時間
において、いずれの蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの蓄冷
熱消費量もが保有蓄冷熱量又は残存蓄冷熱量を超える場
合は、前記蓄冷熱消費量と、前記保有蓄冷熱量又は残存
蓄冷熱量との差が最も小さい冷房運転モ−ドを冷房運転
モ−ドと決定する蓄熱式空調機制御装置を備えたもので
ある。
【0012】また、第7の発明の蓄熱式空気調和装置
は、第4の発明又は第5の発明において、前日の空調負荷
から当日の空調負荷が大きくなる時間帯を予測し、消費
電力低減時間帯を設定する蓄熱式空調機制御装置を備え
たものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を説明する。図1は、この発明に関わる蓄熱
式空気調和装置の冷媒回路図の一例を示すものである。
圧縮機1、非利用側熱交換器である室外機熱交換器(熱
源側熱交換器)2、第1の絞り装置3、第1開閉弁4、
第2の絞り装置5、利用側熱交換器である室内機熱交換
器6、アキュムレータ15、圧縮機1をこの順で配管に
より直列に接続した主冷媒回路20を構成する。さらに
上記主冷媒回路20のアキュムレータ15から分流し、
冷媒ポンプ7、第4開閉弁17、蓄熱槽9内の蓄熱媒体8
と配管内の冷媒とが熱交換を行なう蓄冷熱利用熱交換器
10、第3の絞り装置14を介して第1の絞り装置3と
第1開閉弁4を接続する液配管11にバイパスする蓄冷
熱利用回路21を具備し、さらに、上記冷媒ポンプ7と
蓄冷熱利用熱交換器10を接続する配管から分流し、第
2開閉弁12を介して主冷媒回路20の第1開閉弁4と
第2の絞り装置5を接続する配管にバイパスする第1の
分流回路22及び主冷媒回路20の圧縮機1と室外機熱
交換器2を接続する配管から分流し、第3開閉弁13を
介して冷媒ポンプ7と蓄熱利用熱交換器10を接続する
配管にバイパスする第2の分流回路23を備える。また
16は室外熱交換器2と空気を熱交換させるためのファン
である。さらに第4開閉弁17と蓄熱利用熱交換器10を接
続する配管から分流し、第5開閉弁18を介し室内機熱交
換器6とアキュムレータ15を接続する配管に接続される
バイパス路を備える。25は蓄熱式空調機制御装置であ
り、後述の蓄冷熱検出装置26、スケジュ−ルタイマ−
27、空調負荷検出装置28、ピ−クシフト・ピ−クカ
ット入力装置29等からの入力により蓄熱式空気調和装
置を制御する。26は、蓄冷熱検出装置であり、例えば
蓄熱槽内の水位を検出する水位センサーあるいは冷媒ポ
ンプの運転時間を積算する積算タイマ−であり、これら
の検出値を蓄熱式空調機制御装置25に入力し、保有蓄
冷熱量を算出、設定する。27は、蓄冷熱利用時間、蓄
冷熱利用時間帯、消費電力低減時間帯を蓄熱式空調機制
御装置25に入力する蓄冷熱利用時間入力装置又はスケ
ジュールタイマ−であり、この入力により蓄熱式空調機
制御装置25で蓄冷熱利用時間、消費電力低減時間を設
定、又は設定、算出する。
【0014】次に蓄熱式空気調和装置の運転について説
明する。夜間蓄熱槽9内に蓄冷熱を蓄える蓄冷運転は、
圧縮機1および冷媒ポンプ7から吐出された高温、高圧
の冷媒ガスが、室外機熱交換器2に流入し、常温の空気
などにより冷却されて凝縮液化する。室外機熱交換器2
から出た冷媒は、第3の絞り装置14で減圧され、蓄冷熱
利用熱交換器10に流入する。蓄冷熱利用熱交換器10で冷
媒は、蓄熱媒体8に蓄冷熱を蓄えるとともに冷媒は蒸発
して流出し、アキュムレータ15で気液分離され圧縮機1
に吸入される。このとき第3開閉弁13、第5開閉弁18
は開き、第2開閉弁12、第4開閉弁17は閉じ、第1
開閉弁4は閉じていても開いていてもどちらでもかまわ
ない。なお、蓄冷運転は、冷媒ポンプ7は使わずに圧縮
機1のみを動かして行ってもよい。蓄えた蓄冷熱を利用
し冷房を行う運転を蓄冷熱利用冷房運転と称する。この
蓄冷熱利用冷房運転モードは以下の3モードの運転が可
能である。第1のモードである放冷冷房運転は運転効率
が良いため消費電力が最も小さく、かつ時間当たりの蓄
冷熱利用量が最も多い運転である。圧縮機1から吐出さ
れる高温、高圧の冷媒ガスは、第3開閉弁13を介して冷
媒ポンプ7から吐出される高温、高圧の冷媒ガスと合流
し、蓄冷熱利用熱交換器10に流入し、蓄熱媒体8により
冷却されて凝縮液化する。蓄冷熱利用熱交換器10から出
た液冷媒は第2の絞り装置5で減圧され、室内機熱交換
器6へ流入する。室内機熱交換器6で冷媒は蒸発して流出
し、アキュムレータ15へ流入し、気液分離されガス冷媒
は圧縮機1に吸入される。この時、室外ファン16は停止
し、第1開閉弁4、第3開閉弁13、第4開閉弁17は開
き、第2開閉弁12、第5開閉弁18は閉じ、第1の絞り装
置3は閉じている。また、第2のモードは、上記放冷冷
房運転の一部と蓄冷熱を利用しない空気から採熱を行う
運転(一般冷房運転)とを併用し冷房を行うモードであ
り以下併用冷房運転と称する。圧縮機1から吐出される
高温、高圧の冷媒ガスは、室外機熱交換器2へ流入し、
常温の空気などにより冷却されて凝縮液化する。室外機
熱交換器2から出た冷媒は第2の絞り装置5で減圧され
る。また冷媒ポンプ7から吐出された高温高圧ガスは、
蓄冷熱利用熱交換器10に流入し、蓄熱媒体8により冷却
され凝縮液となる。この凝縮液は、第1の絞り装置3によ
り減圧された主冷媒回路20側の凝縮液と合流し、第2
の絞り装置5で減圧され室内機熱交換器6に流入する。
室内熱交換器6で吸い込み空気と熱交換するとともに冷
媒は蒸発して流出し、アキュムレータ15で気液分離した
後、低圧ガスは圧縮機1及び冷媒ポンプ7に吸入され
る。この時、第1開閉弁4、第4開閉弁17は開き、第2
開閉弁12、第3開閉弁13、第5開閉弁18は閉じてい
る。また、第3のモードは、蓄冷熱を利用する運転では
消費電力の低減効果が小さく、蓄冷熱利用量が最も小さ
い過冷却冷房運転である。圧縮機1から吐出される高
温、高圧の冷媒ガスは、室外機熱交換器2へ流入し、常
温の空気などにより冷却されて凝縮液化する。室外機熱
交換器2から出た液冷媒は第3の絞り装置14を介し、蓄
冷熱利用熱交換器10に流入し過冷却され、第2開閉弁
12を経て再度主冷媒回路20の液配管に戻り、第2の絞
り装置5で減圧される。この後、室内機熱交換器6へ流入
する。室内機熱交換器6で冷媒は蒸発して流出し、アキ
ュムレータ15を経て圧縮機1に吸入される。この時、第
2開閉弁12は開き、第1開閉弁4、第3開閉弁13、第4
開閉弁17、第5開閉弁18は閉じている。
【0015】次に、蓄熱式空気調和装置における冷房時
の消費電力の低減効果、蓄熱媒体より採冷熱する蓄冷熱
利用量について説明する。図2は、各運転モードでの冷
房能力を同等とした場合の蓄冷熱消費量及び消費電力の
関係を示すモリエル線図である。第1のモードである放
冷冷房運転は、蓄熱槽内の蓄冷熱利用熱交換器10を凝縮
器として利用し、蓄熱媒体8、例えば水(氷)から採冷
熱し蓄冷熱を回収するため、冷媒の凝縮温度を低く抑え
ることが出来る。このため冷凍サイクルの運転効率が良
くなり、蓄冷熱を利用しない同一能力の空気調和装置よ
り消費電力が大幅に低減することができる。次に第2の
モードである併用冷房運転は、上記、放冷冷房運転の一
部と蓄冷熱を利用しない非蓄冷熱利用冷房運転(一般冷
房運転)をある一定の運転能力比、例えば50対50で同時
に運転するモードである。放冷冷房運転の一部では消費
電力は低減できるが、蓄冷熱を利用しない運転との併用
運転のため消費電力は放冷冷房運転ほど小さくはない。
但し蓄冷熱利用量は放冷冷房運転の単独運転よりも少な
い。最後に蓄冷熱利用熱交換器10を液冷媒の過冷却用コ
イルとして用いる過冷却冷房運転は、冷媒を過冷却させ
ることにより冷凍能力が増加するため、同一能力の非蓄
冷熱利用運転(一般冷房運転)より消費電力は低減でき
る。しかしながら凝縮温度は非蓄冷熱利用運転(一般冷
房運転)と同等であるため、第1のモードである放冷冷
房運転、第2のモードである併用冷房運転よりは消費電
力の低減効果は小さい。また、冷媒を過冷却する部分の
み蓄冷熱を利用するため凝縮器として蓄冷熱量を回収す
る放冷冷房運転より蓄冷熱利用量は小さい。このよう
に、消費電力は、放冷冷房運転が最も小さく、次に併用
冷房、過冷却冷房の順であり、即ち、消費電力の低減効
果もこの順に大から小となる。また、単位時間あたりに
蓄冷熱を利用する量としては、放冷冷房運転が最も大き
く、以下併用冷房運転、過冷却冷房運転の順である。
【0016】次に、運転モ−ドの切換えについて説明す
る。蓄熱式空気調和装置において運転モードは蓄熱式空
調機制御装置25により切り換えられる。放冷冷房運転
から併用冷房運転への切換えは、第3開閉弁13を閉じ、
第1の絞り装置3を閉塞の状態から開度調整を行ない、
室外ファン16を停止から回転させることでことで切り換
えられる。放冷冷房運転から過冷却冷房運転への切換え
は、冷媒ポンプ7を停止させ、第2開閉弁12を開き、第
1開閉弁4、第3開閉弁13、第4開閉弁17を閉じ、第1
の絞り装置3を全開にし、室外ファン16を運転させるこ
とにより切り換えられる。併用冷房運転から過冷却冷房
運転には、冷媒ポンプ7の停止、第2開閉弁12を開き、
第1開閉弁4、第4開閉弁17を閉じることにより切換え
られる。併用冷房運転から放冷冷房運転への切換えは、
第3開閉弁13を開き、第1の絞り装置3を閉塞し、室外
ファン16を停止させることで切り換えられる。過冷却冷
房運転から放冷冷房運転への切換えは、冷媒ポンプ7を
運転させ、第1開閉弁4、第3開閉弁13、第4開閉弁1
7を開き、第2開閉弁12を閉じ、第1の絞り装置3を閉
じ、第3の絞り装置14を開くことにより切り換えられ
る。過冷却冷房運転から併用冷房運転への切替えは、冷
媒ポンプ7を運転し、第1開閉弁4、第4開閉弁17を開
き、第2開閉弁12を閉じ、第3の絞り装置14を開き、
第1の絞り装置を適正開度に調整することにより切換え
られる。従って3つの蓄冷利用運転モードは、その用途
により如何なるモードからも蓄熱式空調機制御装置25
により瞬時に切り換えが可能である。
【0017】次に、図3により運転モ−ドの決定につい
て説明する。図3は、本蓄熱式空気調和装置の蓄熱式空
調機制御装置25の運転モ−ド決定制御を示すフロ−チ
ャ−トであり、保有している蓄冷熱量から蓄冷熱を利用
する冷房運転モードを決定するフローチャートである。
ステップ1では、蓄冷熱検出装置26として例えば水位
センサ−を備えている場合、この水位センサ−による蓄
熱槽9の水位量hが蓄熱式空調機制御装置25に入力さ
れる。以下制御装置25の制御である。ステップ2で
は、水位変位量Δhを算出し、蓄熱槽9内に蓄えられた
保有蓄冷熱量Qtが演算、設定される。ステップ3で
は、保有蓄冷熱量Qtと放冷冷房運転、併用冷房運転、過
冷却冷房運転の各時間当たりの蓄冷熱消費量Qs1、Qs2、
Qs3(標準の時間当たりの蓄冷熱消費量として蓄熱式空
調機制御装置25に記憶されている)とスケジュ−ルタ
イマ−27から入力された蓄冷熱利用時間帯に基き設定
された蓄冷熱利用時間(又は蓄冷熱利用時間入力装置2
7から入力、設定された蓄冷熱利用時間)、例えば10時
間との関係から、蓄冷熱利用時間の蓄冷熱消費量が保有
蓄冷熱量Qt以下となる運転モードを選択する。ステップ
4では選択運転モードの中から最も消費電力の小さい運
転モードを運転モードに決定する。このように蓄冷熱消
費量の異なる冷房運転モ−ドが複数あり、蓄冷熱利用時
間及び保有蓄冷熱量Qtに対応して蓄冷熱利用の冷房運転
ができ、予定した蓄冷熱利用時間に蓄冷熱が不足するこ
とがなく、かつ、消費電力の小さい、冷房能力をアップ
した冷房運転が可能となる。また、蓄冷熱量が何らかの
原因により本来蓄える量より少ない場合でも、運転中に
蓄冷熱量が不足し、運転停止を余儀なくされたり、能力
が不足する、また、消費電力を低減したい時間帯に蓄冷
熱を利用できない等の問題を生じることのない冷房運転
が可能である。また、ステップ3で、蓄冷熱利用時間の
蓄冷熱消費量が保有蓄冷熱量Qt以下となる運転モードが
存在しない場合は、蓄冷熱利用時間の蓄冷熱消費量(Qs
1,Qs2、Qs3)×10と保有蓄冷熱量Qtとの差が最も小さい
冷房運転モ−ドを冷房運転モ−ドと決定する。この場合
には蓄冷熱利用時間に蓄冷熱を使い切るとともに大幅に
蓄冷熱の不足を生じることがない。この場合、当然なが
ら保有蓄冷熱量Qtがなくなった時点から、主冷媒回路2
0により一般冷房運転を行い、冷房運転を停止すること
なく、継続できる。
【0018】なお、本実施の形態では、蓄冷熱利用の冷
房運転モ−ドを3モ−ドとしているが、蓄冷熱消費量、
消費電力に差がある最低2モ−ドあれば本実施の形態と
同様な作用、効果が得られる蓄冷熱利用の冷房運転が可
能である(以下に記載の実施の形態においても同様であ
る)。
【0019】実施の形態2 本実施の形態は、前記の実施の形態1において、蓄冷熱
利用時間と保有蓄冷熱量とを所定の時間毎に再設定し、
蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの選択、決定を所定の時間
毎に行うものである。
【0020】図4の蓄熱式空調機制御装置25の制御フ
ロ−チャ−トにより、本実施の形態の冷房運転モ−ドの
決定について説明する。図4において、ステップ1で
は、蓄冷熱検出装置26である、蓄熱槽9内の水位セン
サにより水位量hを検出し、蓄熱式空調機制御装置25
に入力する。ステップ2では、蓄熱式空調機制御装置2
5で水位変位量Δhを算出し、保有蓄冷熱量Qtを演算、
設定する。ステップ3では、スケジュールタイマ27に
より入力された蓄冷熱利用時間帯より算出、設定された
蓄冷熱利用時間t(又は、蓄冷熱利用時間入力装置27
から入力、設定された蓄冷熱利用時間t)から蓄熱式空
調機制御装置25内のタイマにより積算された蓄冷熱利
用運転積算時間Taを減じて、残りの蓄冷熱利用時間を演
算し、これを新たに蓄冷熱利用時間Tsと設定する。ステ
ップ4では、保有蓄冷熱量Qtと放冷冷房運転、併用冷房
運転、過冷却冷房運転の各時間当たりの蓄冷熱消費量Qs
1、Qs2、Qs3と蓄冷熱利用時間Tsとの関係から、蓄冷
熱利用時間Tsの蓄冷熱消費量が保有蓄冷熱量Qt以下と
なる運転モードを選択する。ステップ5では選択運転モ
−ドの中から最も消費電力の小さい運転モ−ドを運転モ
−ドと決定する。ステップ6では前記のステップ1〜ス
テップ5を所定の冷房運転時間毎に、例えば冷房運転1
時間毎に繰返し行う。このように所定の時間毎に保有蓄
冷熱量Qtと蓄冷熱利用時間Tsを再算出、設定し、運
転モ−ドを決定するようにしているので、各運転モ−ド
の時間当たりの蓄冷熱消費量Qs1、Qs2、Qs3が変化して
も、適切に運転モ−ドが決定できる。即ち、例えば、実
施の形態1の場合は、各運転モ−ドの時間当たりの蓄冷
熱消費量Qs1、Qs2、Qs3は各運転モ−ドの標準の蓄冷熱
消費量を使うことになり、実際の運転において、冷媒流
量の変化等で蓄冷熱消費量が標準の蓄冷熱消費量から変
化することが考えられるが、本実施の形態では、所定の
時間毎に保有蓄冷熱量Qtと残存蓄冷熱利用時間Tsを
再算出、設定し、運転モ−ドを決定するようにしている
ので、実際の蓄冷熱消費量が標準の蓄冷熱消費量から変
化しても、次回の運転モ−ドの決定時に修正でき、より
実際の運転に近い保有蓄冷熱量に対応した運転モ−ドの
決定ができる。また、蓄冷熱量について、ある一定時間
毎に検出を行い利用状況に合わせてその都度消費電力が
小さい運転モードに切り換えることにより空調負荷が大
きく変動した場合でも蓄冷熱量の過不足が無く蓄冷熱を
有効利用でき、かつ最も運転効率が良い省エネルギー運
転を行なうことが可能である。また、ステップ4で、蓄
冷熱利用時間Tsの蓄冷熱消費量が保有蓄冷熱量Qt以下
となる運転モードが存在しない場合は、蓄冷熱利用時間
Tsの蓄冷熱消費量である蓄冷熱消費量(Qs1,Qs2、Qs3)
×Tsと保有蓄冷熱量Qtとの差が最も小さい運転モー
ドを運転モードに決定する。そこで、蓄冷熱利用時間に
蓄冷熱を使い切るとともに大幅に蓄冷熱の不足を生じる
ことがない。この場合には当然ながら保有蓄冷熱量Qtが
なくなった時点から、主冷媒回路20により一般冷房運
転を行い、冷房運転を停止することなく、継続できる。
【0021】図5には、このフローチャートに基づき1
時間毎に運転モ−ドの再決定を行った場合の冷房運転モ
ード切換えパターンの例を示す。横軸が蓄冷熱利用時間
(hr)、縦軸が保有蓄冷熱量Qtの蓄冷熱利用率
(%)であり、蓄冷熱利用時間の5時間で全蓄冷熱を使
用する計画値の直線に沿って経時的に蓄冷熱が使用され
ている。
【0022】また、保有蓄冷熱量Qtの算出に、水位セ
ンサーを用いずに運転状態から検出する蓄冷熱検出装置
26の別の例を示す。冷房運転時に室内機熱交換器6の
出入り口温度を検出し、冷媒のエンタルピ差Δiを算出
する。また圧縮機1、冷媒ポンプ7の運転特性である吐
出圧力Pd及び吸入圧力Psを検出し、また、圧縮機1、冷
媒ポンプ7が容量制御可能なたとえばインバータ制御を
行なっている場合は運転周波数fを検出し、その検出値
から冷媒回路内の循環流量G=f(Pd、Ps、f)を演算す
る。演算された冷媒エンタルピ差Δiと冷媒循環量Gより
蒸発能力(Qe=ΔI×G)を算出し、また圧縮機1、冷
媒ポンプ7の使用電力量(W)を検出し、凝縮能力(Qc
=Qe+W×860)を算出することで蓄冷熱利用量を演算す
る。なお、蓄冷熱検出装置26で前記の各検出を行い、
これらの検出値を蓄熱式空調機制御装置25に入力する
ことにより、蓄熱式空調機制御装置25で前記の各算
出、演算を行い、さらに前記の算出蓄冷熱利用量から保
有蓄冷熱量Qtを算出する。この冷熱検出装置26によ
り水位検出手段を用いずに比較的安価な検出が可能とな
る。
【0023】本実施の形態では、冷房運転途中において
スケジュールタイマ27により蓄冷熱利用時間帯(又
は、蓄冷熱利用時間入力装置27により蓄冷熱利用時
間)の蓄熱式空調機制御装置25への再入力により、蓄
熱式空調機制御装置25内において蓄冷熱利用時間tを
変更することができ、ステップ3で変更蓄冷熱利用時間
Tsを演算し、以下ステップ4以降により、この変更蓄
冷熱利用時間Tsに基き、冷房運転モ−ドを決定するこ
ともできる。従って、蓄冷熱利用時間が変更されても、
蓄冷熱利用時間と保有蓄冷熱量に適確に対応した冷房運
転が可能であり、予定した蓄冷熱利用時間に蓄冷熱が不
足することがなく、かつ、消費電力も小さい冷房運転が
適確に可能となる。特に蓄冷熱利用時間が延長された場
合にも、蓄冷熱が不足し能力低下することがない。
【0024】実施の形態3.本実施の形態は、前記の実
施の形態1において、日毎又は月毎に、蓄冷熱利用時間
帯及び消費電力を最も低減したい消費電力低減時間帯
を、外部接続されたスケジュ−ルタイマ−27により空
調機制御装置25に入力するか、又は空調機制御装置2
5に内蔵されたスケジュ−ルタイマ−27により空調機
制御装置25に設定するものである。
【0025】次に本実施の形態の空調機制御装置25の
制御内容について説明する図6にはスケジュールタイマ
27による蓄冷熱利用間帯(A時間帯)及び消費電力低
減時間帯(B時間帯)の設定例であるタイムテ−ブルを
示す。本設定例では蓄冷熱利用間帯(A時間帯)は8月、
9月、10月で、8時から18時迄の10時間、消費電力低減時
間帯(B時間帯)は8月は13時から16時の3時間、9月は
B時間帯なしとしている。図7に、スケジュールタイマ
27の設定により、運転モードを決定するフローチャー
トを示す。ステップ1は、消費電力を最も低減するB時
間帯の有無を確認する。ここで無い場合は、前記の実施
の形態の図3のフローチャート又は図4のフロ−チャ−
トにより運転モ−ドを決定する。ステップ2では、実施
の形態1と同様に蓄熱槽9の水位量hが蓄熱式空調機制
御装置25に入力される。ステップ3では、水位変位量
Δhが算出され、これから蓄熱槽9に蓄えられた保有蓄
冷熱量Qtが演算、設定される。ステップ4では、最も
消費電力を低減したいB時間帯での蓄冷熱利用量Qbを算
出する。蓄冷熱利用量Qbは蓄冷熱を利用する運転モー
ド中で最も消費電力が小さい放冷冷房運転での時間当た
りの蓄冷熱利用量Qs1にB時間(本例では3時間)を乗じ
て算出する。ステップ5では、保有蓄冷熱量QtからB
時間帯での蓄冷熱利用量Qbを減じて、残存蓄冷熱量Q
(a-b)を算出する。ステップ6では、A時間帯とB時
間帯との差の時間A−Bである残存蓄冷熱利用時間と、
残存蓄冷熱量Q(a-b)と、蓄冷熱利用の冷房運転モ−
ドの蓄冷熱の消費量Qs1、Qs2、Qs3とから、残
存蓄冷熱利用時間A−Bの蓄冷熱消費量が残存蓄冷熱量
Q(a-b)以下となる運転モ−ドを選択し、選択運転モ
−ドの中から最も消費電力の小さい運転モ−ドを運転モ
−ドと決定する。本実施の形態により、消費電力低減時
間帯に優先的に蓄冷熱利用の最も消費電力の小さい冷房
運転を行うことにより、例えば、盛夏時の消費電力がピ
−クとなる時間帯には確実に消費電力を大きく低減で
き、また、その他の蓄冷熱利用時間帯にも蓄冷熱が不足
することがない冷房運転が可能となる。また、ステップ
6で、残存蓄冷熱利用時間A−Bの蓄冷熱消費量が残存
蓄冷熱量Q(a-b)以下となる運転モ−ドが存在しない
場合は、残存蓄冷熱利用時間A−Bの蓄冷熱消費量と残
存蓄冷熱量Q(a-b)との差が最も小さい冷房運転モ−
ドを冷房運転モ−ドと決定する。そこで、消費電力低減
時間帯に優先的に蓄冷熱利用の最も消費電力の小さい冷
房運転を行い、また、蓄冷熱利用時間に蓄冷熱を使い切
るとともに大幅に蓄冷熱の不足を生じることがない。こ
の場合、当然ながら残存蓄冷熱量Q(a-b)がなくなっ
た時点から、主冷媒回路20により一般冷房運転を行
い、冷房運転を停止することなく、継続できる。
【0026】実施の形態4.本実施の形態は、前記の実
施の形態3において、空調負荷を検出する空調負荷検出
装置28、例えば、外気温度センサ−を備え、この検出
値が蓄熱式空調機制御装置25に入力されることによ
り、蓄熱式空調機制御装置25において、前日の外気温
度の検出値から外気温度が最も高い時刻の、例えば、前
後2時間を当日の空調負荷が最大となる時間帯と設定す
る。即ち、前日の空調負荷から当日の空調負荷が大きく
なる時間帯を予測し、消費電力低減時間帯を、前日の外
気温度が最大となる時刻の前後に所定の時間を設けた時
間帯と設定する、消費電力低減時間帯を設定したもので
ある。
【0027】運転モード決定は、前記の実施の形態3の
図7のフローチャートで、特に消費電力を低減したいB
時間帯を有する場合と同一フローで行う。これにより実
施の形態3と同様の効果が得られるとともに、当日の空
調負荷が大きくなる時間帯(B時間帯)を容易に、適確
に設定できる。
【0028】実施の形態5.本実施の形態は、前記の実
施の形態1、実施の形態2及び実施の形態3において、
ピ−クシフト・ピ−クカット入力装置29を備え、この
入力装置29から蓄熱式空調機制御装置25へピ−クシ
フト・ピ−クカットの運転指令を入力する。この入力に
より、蓄熱式空調機制御装置25はピ−クシフト運転ま
たはピ−クカット運転に切換え、運転を制御するもので
ある。
【0029】図8にピ−クシフト運転、ピ−クカット運
転の運転例を示す。図において、横軸は蓄冷熱利用時間
(hr)、縦軸は蓄冷熱利用率(%)、消費電力であ
り、実線がピ−クシフト運転、点線がピ−クカット運転
を示す。ピークシフト運転では、蓄冷熱量が不足せずか
つ消費電力がもっとも小さい運転モードを選定する。一
定時間帯のみ消費電力を大幅に低減させたい場合はピー
クカット運転を行う。ピークカット運転ではピーク負荷
時間帯の消費電力が大幅に低減できるよう運転モードを
決定する(図8の例では、a、b間の放冷冷房運転が該
当する)。図9は、蓄熱式空調機制御装置25の運転モ
−ド決定制御を示すフロ−チャ−トであり、ステップ1
で、ピ−クシフト・ピ−クカット入力装置29からの入
力がピ−クシフト運転指令であればピ−クシフト運転を
設定し、ピ−クカットの運転指令であればピ−クカット
運転を設定する。以下、ピ−クシフト運転の場合は、前
記の実施の形態1の図3又は実施の形態2の図4の制御
フロ−に従い、又、ピ−クカット運転の場合は、前記の
実施の形態3の図7の制御フロ−に従い、ピ−クカット
時間帯を消費電力を低減したい時間帯であるB時間帯に
冷房運転の運転モ−ドを決定する。
【0030】消費電力が一定時間帯で大きくなる、例え
ば、盛夏時の電力使用ピ−ク時間帯を有する場合にピ−
クカット運転を行い一時的な大きな消費電力の増大に対
応し、消費電力を平均的に低下させる場合にピ−クシフ
ト運転を行うことにより、空調負荷及び電力使用状況に
対応して蓄冷熱利用のピ−クカット運転とピ−クシフト
運転とを選択対応できる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、第1の発明の蓄熱式空気
調和装置は、圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室内
機熱交換器、開閉弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換器
等を配管接続し、前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷熱
を利用する冷房運転モ−ドとして、放冷冷房運転、併用
冷房運転及び過冷却冷房運転のうち、少なくとも2つの
運転モ−ドを有する蓄熱式空気調和装置において、設定
された蓄冷熱利用時間と、設定された保有蓄冷熱量と、
前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの蓄冷熱の消費量とに
基き、前記蓄冷熱利用時間に、前記蓄冷熱利用の冷房運
転の蓄冷熱消費量が前記保有蓄冷熱量以下で、最も消費
電力の小さい冷房運転モ−ドを冷房運転モ−ドと決定す
る蓄熱式空調機制御装置を備えたので、蓄冷熱消費量の
異なる冷房運転モ−ドが複数あるので、蓄冷熱利用時間
及び保有蓄冷熱量に対応して蓄冷熱利用の冷房運転がで
き、予定した蓄冷熱利用時間に蓄冷熱が不足することが
なく、かつ、消費電力の小さい冷房運転ができる。
【0032】また、第2の発明の蓄熱式空気調和装置
は、第1の発明において、 蓄冷熱利用時間と保有蓄冷
熱量とを所定の時間毎に再設定し、前記再設定した蓄冷
熱利用時間と、前記再設定した保有蓄冷熱量と、蓄冷熱
利用の冷房運転モ−ドの蓄冷熱の消費量とに基き、前記
所定の時間毎に冷房運転モ−ドの決定を行う蓄熱式空調
機制御装置を備えたので、蓄冷熱利用時間と保有蓄冷熱
量とによる蓄冷熱利用の冷房運転の選択、決定を所定の
時間毎に行い、例えば、冷媒流量が変化して蓄冷熱利用
の冷房運転の蓄冷熱消費量が標準の蓄冷熱消費量と変わ
っても、蓄冷熱利用時間と保有蓄冷熱量に適確に対応し
た冷房運転が可能であり、予定した蓄冷熱利用時間に蓄
冷熱が不足することがなく、かつ、消費電力も小さい冷
房運転が適確に可能となる。
【0033】また、第3の発明の蓄熱式空気調和装置
は、第2の発明において、設定された蓄冷熱利用時間が
変更され、前記変更蓄冷熱利用時間に基き、冷房運転モ
−ドを決定する蓄熱式空調機制御装置を備えたので、蓄
冷熱利用時間が変更されても、蓄冷熱利用時間と保有蓄
冷熱量に適確に対応した冷房運転が可能であり、予定し
た蓄冷熱利用時間に蓄冷熱が不足することがなく、か
つ、消費電力も小さい冷房運転が適確に可能となる。特
に蓄冷熱利用時間が延長された場合にも、蓄冷熱が不足
し能力低下することがない。
【0034】また、第4の発明の蓄熱式空気調和装置
は、圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室内機熱交換
器、開閉弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換器等を配管
接続し、前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷熱を利用す
る冷房運転モ−ドとして、放冷冷房運転、併用冷房運転
及び過冷却冷房運転のうち、少なくとも2つの運転モ−
ドを有する蓄熱式空気調和装置において、設定された蓄
冷熱利用時間帯と設定された消費電力低減時間帯とか
ら、前記両時間帯の差の時間として設定される残存蓄冷
熱利用時間と、検出された保有蓄冷熱量から前記消費電
力低減時間帯に最も消費電力が小さい冷房運転モ−ドの
冷房運転を行うことによる蓄冷熱利用量を減じ、算出さ
れた残存蓄冷熱量と、前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−ド
の蓄冷熱の消費量とに基き、前記残存蓄冷熱利用時間
に、前記蓄冷熱利用の冷房運転の蓄冷熱消費量が前記残
存蓄冷熱量以下で、最も消費電力が小さい冷房運転モ−
ドを冷房運転モ−ドと決定する蓄熱式空調機制御装置を
備えたので、消費電力低減時間帯に優先的に蓄冷熱利用
の最も消費電力の小さい冷房運転を行うことにより、例
えば、盛夏時の消費電力がピ−クとなる時間帯には確実
に消費電力を低減でき、また、その他の時間帯にも蓄冷
熱量が不足しない冷房運転が可能となる。
【0035】また、第5の発明の蓄熱式空気調和装置
は、圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室内機熱交換
器、開閉弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換器等を配管
接続し、前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷熱を利用す
る冷房運転モ−ドとして、放冷冷房運転、併用冷房運転
及び過冷却冷房運転のうち、少なくとも2つの運転モ−
ドを有する蓄熱式空気調和装置において、ピ−クシフト
運転の設定により、設定された蓄冷熱利用時間と、検出
された保有蓄冷熱量と、前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−
ドの蓄冷熱の消費量とに基き、前記蓄冷熱利用時間に、
前記蓄冷熱利用の冷房運転の蓄冷熱消費量が前記保有蓄
冷熱量以下で、最も消費電力の小さい冷房運転モ−ドを
決定し、また、ピ−クカット運転の設定により、設定さ
れた蓄冷熱利用時間帯と設定されたピ−クカット時間帯
に該当する消費電力低減時間帯とから、前記両時間帯の
差の時間として設定された残存蓄冷熱利用時間と、検出
された保有蓄冷熱量から前記消費電力低減時間帯に最も
消費電力が小さい運転モ−ドの冷房運転を行うことによ
る蓄冷熱利用量を減じ、算出された残存蓄冷熱量と、前
記蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの蓄冷熱の消費量とに基
き、前記残存蓄冷熱利用時間に、前記蓄冷熱利用の冷房
運転の蓄冷熱消費量が前記残存蓄冷熱量以下で、最も消
費電力の小さい冷房運転モ−ドを冷房運転モ−ドと決定
する、蓄熱式空調機制御装置を備えたので、消費電力が
一定時間帯で大きくなる、例えば、盛夏時の電力使用ピ
−ク時間帯を有する場合にピ−クカット運転を行い一時
的な消費電力の増大に対応し、消費電力を平均的に低下
させる場合にピ−クシフト運転を行うことにより、空調
負荷及び電力使用状況に対応して蓄冷熱利用のピ−クカ
ット運転とピ−クシフト運転とを選択対応できる。
【0036】また、第6の発明の蓄熱式空気調和装置
は、第1の発明乃至第5の発明において、冷房運転モ−ド
の決定に際し、蓄冷熱利用時間又は残存蓄冷熱利用時間
において、いずれの蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの蓄冷
熱消費量もが保有蓄冷熱量又は残存蓄冷熱量を超える場
合は、前記蓄冷熱消費量と前記保有蓄冷熱量又は残存蓄
冷熱量との差が最も小さい冷房運転モ−ドを冷房運転モ
−ドと決定する蓄熱式空調機制御装置を備えたので、第
1の発明乃至第5の発明の効果に加えて、蓄冷熱利用時間
又は残存蓄冷熱利用時間に、蓄冷熱を使い切るとともに
大幅に蓄冷熱の不足を生じることがない。
【0037】また、第7の発明の蓄熱式空気調和装置
は、第4の発明又は第5の発明において、前日の空調負荷
から当日の空調負荷が大きくなる時間帯を予測し、消費
電力低減時間帯を設定する蓄熱式空調機制御装置を備え
たので、第4の発明又は第5の発明の効果に加えて、当日
の空調負荷が大きくなる時間帯を容易に、適確に設定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第5の実施の形態における蓄
熱式空気調和装置の冷媒回路図である。
【図2】 本発明の第1〜第5の実施の形態における冷
房能力を同一にした場合の蓄冷熱利用の冷房運転モード
の蓄冷熱消費量と消費電力の関係を示す説明図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態における運転モ−
ド決定の制御フロ−図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態における運転モ−
ド決定の制御フロ−図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態における運転モ−
ドの切換え例を示す図である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態におけるスケジュ
ールタイマ−のタイムテーブルである。
【図7】 本発明の第3の実施の形態における運転モ−
ド決定の制御フロー図である。
【図8】 本発明の第5の実施の形態におけるピ−クシ
フト運転、ピ−クカット運転を示す図である。
【図9】 本発明の第5の実施の形態における運転モ−
ド決定の制御フロ−図である。
【図10】 従来の蓄熱式空気調和装置の冷媒回路図で
ある。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 室外機熱交換器、3 絞り装置、4
開閉弁、5 絞り装置、6 室内機熱交換器、7 冷媒
ポンプ、10 蓄冷熱利用熱交換器、12 開閉弁、1
3 開閉弁、14 絞り装置、17 開閉弁、18 開
閉弁、25 蓄熱式空調機制御装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室
    内機熱交換器、開閉弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換
    器等を配管接続し、前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷
    熱を利用する冷房運転モ−ドとして、放冷冷房運転、併
    用冷房運転及び過冷却冷房運転のうち、少なくとも2つ
    の運転モ−ドを有する蓄熱式空気調和装置において、 設定された蓄冷熱利用時間と、設定された保有蓄冷熱量
    と、前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの蓄冷熱の消費量
    とに基き、前記蓄冷熱利用時間に、前記蓄冷熱利用の冷
    房運転の蓄冷熱消費量が前記保有蓄冷熱量以下で、最も
    消費電力の小さい冷房運転モ−ドを冷房運転モ−ドと決
    定する蓄熱式空調機制御装置を備えたことを特徴とする
    蓄熱式空気調和装置。
  2. 【請求項2】 蓄冷熱利用時間と保有蓄冷熱量とを所定
    の時間毎に再設定し、前記再設定した蓄冷熱利用時間
    と、前記再設定した保有蓄冷熱量と、蓄冷熱利用の冷房
    運転モ−ドの蓄冷熱の消費量とに基き、前記所定の時間
    毎に冷房運転モ−ドの決定を行う蓄熱式空調機制御装置
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の蓄熱式空気調
    和装置。
  3. 【請求項3】 設定された蓄冷熱利用時間が変更され、
    前記変更蓄冷熱利用時間に基き、冷房運転モ−ドを決定
    する蓄熱式空調機制御装置を備えたことを特徴とする請
    求項2記載の蓄熱式空気調和装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室
    内機熱交換器、開閉弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換
    器等を配管接続し、前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷
    熱を利用する冷房運転モ−ドとして、放冷冷房運転、併
    用冷房運転及び過冷却冷房運転のうち、少なくとも2つ
    の運転モ−ドを有する蓄熱式空気調和装置において、設
    定された蓄冷熱利用時間帯と設定された消費電力低減時
    間帯とから、前記両時間帯の差の時間として設定される
    残存蓄冷熱利用時間と、検出された保有蓄冷熱量から前
    記消費電力低減時間帯に最も消費電力が小さい運転モ−
    ドの冷房運転を行うことによる蓄冷熱利用量を減じ、算
    出された残存蓄冷熱量と、前記蓄冷熱利用の冷房運転モ
    −ドの蓄冷熱の消費量とに基き、前記残存蓄冷熱利用時
    間に、前記蓄冷熱利用の冷房運転の蓄冷熱消費量が前記
    残存蓄冷熱量以下で、最も消費電力が小さい冷房運転モ
    −ドを冷房運転モ−ドと決定する蓄熱式空調機制御装置
    を備えたことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  5. 【請求項5】 圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室
    内機熱交換器、開閉弁、冷媒ポンプ、蓄冷熱利用熱交換
    器等を配管接続し、前記蓄冷熱利用熱交換器により蓄冷
    熱を利用する冷房運転モ−ドとして、放冷冷房運転、併
    用冷房運転及び過冷却冷房運転のうち、少なくとも2つ
    の運転モ−ドを有する蓄熱式空気調和装置において、ピ
    −クシフト運転の設定により、設定された蓄冷熱利用時
    間と、検出された保有蓄冷熱量と、前記蓄冷熱利用の冷
    房運転モ−ドの蓄冷熱の消費量とに基き、前記蓄冷熱利
    用時間に、前記蓄冷熱利用の冷房運転の蓄冷熱消費量が
    前記保有蓄冷熱量以下で、最も消費電力の小さい冷房運
    転モ−ドを決定し、また、ピ−クカット運転の設定によ
    り、設定された蓄冷熱利用時間帯と設定されたピ−クカ
    ット時間帯に該当する消費電力低減時間帯とから、前記
    両時間帯の差の時間として設定された残存蓄冷熱利用時
    間と、検出された保有蓄冷熱量から前記消費電力低減時
    間帯に最も消費電力が小さい運転モ−ドの冷房運転を行
    うことによる蓄冷熱利用量を減じ、算出された残存蓄冷
    熱量と、前記蓄冷熱利用の冷房運転モ−ドの蓄冷熱の消
    費量とに基き、前記残存蓄冷熱利用時間に、前記蓄冷熱
    利用の冷房運転の蓄冷熱消費量が前記残存蓄冷熱量以下
    で、最も消費電力の小さい冷房運転モ−ドを冷房運転モ
    −ドと決定する、蓄熱式空調機制御装置を備えたことを
    特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  6. 【請求項6】 冷房運転モ−ドの決定に際し、蓄冷熱利
    用時間又は残存蓄冷熱利用時間において、いずれの蓄冷
    熱利用の冷房運転モ−ドの蓄冷熱消費量もが保有蓄冷熱
    量又は残存蓄冷熱量を超える場合は、前記蓄冷熱消費量
    と、前記保有蓄冷熱量又は残存蓄冷熱量との差が最も小
    さい冷房運転モ−ドを冷房運転モ−ドと決定する蓄熱式
    空調機制御装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5記載の蓄熱式空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前日の空調負荷から当日の空調負荷が大
    きくなる時間帯を予測し、消費電力低減時間帯を設定す
    る蓄熱式空調機制御装置を備えたことを特徴とする請求
    項4又は請求項5記載の蓄熱式空気調和装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267236A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Mitsubishi Electric Corp 蓄熱式空気調和装置
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EP4269894A4 (en) * 2021-01-21 2024-05-29 GD Midea Heating & Ventilating Equipment Co., Ltd. METHOD FOR DETECTING THE ELECTRICITY CONSUMPTION OF A MULTISPLIT AIR CONDITIONING SYSTEM, MULTISPLIT AIR CONDITIONING SYSTEM WITH HEAT RECOVERY, STORAGE MEDIUM AND DEVICE

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