JPH05190364A - 積層チップコモンモードチョークコイル - Google Patents
積層チップコモンモードチョークコイルInfo
- Publication number
- JPH05190364A JPH05190364A JP2177592A JP2177592A JPH05190364A JP H05190364 A JPH05190364 A JP H05190364A JP 2177592 A JP2177592 A JP 2177592A JP 2177592 A JP2177592 A JP 2177592A JP H05190364 A JPH05190364 A JP H05190364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- choke coil
- magnetic
- mode choke
- coils
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 結合性をアップさせ、ノーマルモード|Z|
のピーク値を低下させた積層チップコモンモードチョー
クコイルを提供することを目的としている。 【構成】 表面に導体パターン7〜16が形成された磁
性体シート1a〜1nが複数枚積み重ねられ、前記導体
パターン7〜16がスルーホール4,5,6a〜17a
により接続されて一対のコイルが形成されるとともに、
各コイルの端部を磁性体シート1a〜1nの辺の外縁の
異なる位置にそれぞれ延ばして引出し電極を形成した積
層チップコモンモードチョークコイルにおいて、前記各
コイルの引出し電極を辺端部で幅広に形成したことを特
徴とする。
のピーク値を低下させた積層チップコモンモードチョー
クコイルを提供することを目的としている。 【構成】 表面に導体パターン7〜16が形成された磁
性体シート1a〜1nが複数枚積み重ねられ、前記導体
パターン7〜16がスルーホール4,5,6a〜17a
により接続されて一対のコイルが形成されるとともに、
各コイルの端部を磁性体シート1a〜1nの辺の外縁の
異なる位置にそれぞれ延ばして引出し電極を形成した積
層チップコモンモードチョークコイルにおいて、前記各
コイルの引出し電極を辺端部で幅広に形成したことを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コモンモードチョーク
コイルに関し、特にノーマルモードのインピーダンスの
絶対値を小さくした高周波回路に使用する積層チップコ
モンモードチョークコイルに関する。
コイルに関し、特にノーマルモードのインピーダンスの
絶対値を小さくした高周波回路に使用する積層チップコ
モンモードチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品として使用されるコモン
モードチョークコイルとしては、例えば、2.5ターン
(T)になるように、図6に示すような導体パターンを
形成した所定の磁性体シート31a〜31nを(図では
全部で26枚)積み重ねて圧着後焼成一体化している。
磁性体シート31b,31d〜31k,31mには、次
のように導体パターンやスルーホールが形成されてい
る。このコイルのターン数は所定の磁性体シート、例え
ば、31f〜31iを繰り返して積層して増すことがで
きる。
モードチョークコイルとしては、例えば、2.5ターン
(T)になるように、図6に示すような導体パターンを
形成した所定の磁性体シート31a〜31nを(図では
全部で26枚)積み重ねて圧着後焼成一体化している。
磁性体シート31b,31d〜31k,31mには、次
のように導体パターンやスルーホールが形成されてい
る。このコイルのターン数は所定の磁性体シート、例え
ば、31f〜31iを繰り返して積層して増すことがで
きる。
【0003】磁性体シート31a〜31c及び31l〜
31nには内部電極を形成するパターンは形成されてい
ない。すなわち、磁性体シート31aと31nには何も
形成されていず、磁性体シート31bの表面には、一方
のコイルの一端部の引出し電極32が形成され、一端が
外縁まで延び出して、他端はスルーホール32aに延び
ている。この磁性体シート31bに続いて積み重ねる磁
性体シート31cには、スルーホール33aが形成され
ている。磁性体シート31dには、他方のコイルの一端
部の導体パターン34が巻かれて略コ字形状に形成さ
れ、一端が外縁まで延び出して引出し電極34aが形成
され、この導体パターン34の他端は、この磁性体シー
ト31dを貫いて形成されたスルーホール34bに延び
ている。さらに、導体パターン34と接触しない位置
に、スルーホール33aに接続するスルーホール34c
が形成されている。
31nには内部電極を形成するパターンは形成されてい
ない。すなわち、磁性体シート31aと31nには何も
形成されていず、磁性体シート31bの表面には、一方
のコイルの一端部の引出し電極32が形成され、一端が
外縁まで延び出して、他端はスルーホール32aに延び
ている。この磁性体シート31bに続いて積み重ねる磁
性体シート31cには、スルーホール33aが形成され
ている。磁性体シート31dには、他方のコイルの一端
部の導体パターン34が巻かれて略コ字形状に形成さ
れ、一端が外縁まで延び出して引出し電極34aが形成
され、この導体パターン34の他端は、この磁性体シー
ト31dを貫いて形成されたスルーホール34bに延び
ている。さらに、導体パターン34と接触しない位置
に、スルーホール33aに接続するスルーホール34c
が形成されている。
【0004】磁性体シート31e,31f,31g,3
1h,31i,31kには、それぞれ導体パターン3
5,36,37,38,39,41、及びそれぞれスル
ーホール35a,35b、36a,36b、37a,3
7b、38a,38b、39a,39b、41aが形成
されている。磁性体シート31jには、他方のコイルの
他端部の導体パターン40が略L字形状に形成され、一
端が外縁まで延び出して引出し電極40aが形成されて
いる。この磁性体シート31jを貫いてスルーホール4
0bが導体パターン40と接触しない位置でスルーホー
ル38aに接続する位置に形成されている。一方のコイ
ルの他端部の引出し電極43が、磁性体シート31mに
一端が外縁まで延び出して形成されている。
1h,31i,31kには、それぞれ導体パターン3
5,36,37,38,39,41、及びそれぞれスル
ーホール35a,35b、36a,36b、37a,3
7b、38a,38b、39a,39b、41aが形成
されている。磁性体シート31jには、他方のコイルの
他端部の導体パターン40が略L字形状に形成され、一
端が外縁まで延び出して引出し電極40aが形成されて
いる。この磁性体シート31jを貫いてスルーホール4
0bが導体パターン40と接触しない位置でスルーホー
ル38aに接続する位置に形成されている。一方のコイ
ルの他端部の引出し電極43が、磁性体シート31mに
一端が外縁まで延び出して形成されている。
【0005】そして、このチョークコイルでは、一方の
コイルを導体パターン35,37,39,41から構成
し、その両端部をそれぞれ引出し電極32,43に接続
している。他方のコイルを導体パターン34,36,3
8,40から構成し、その両端部をそれぞれ引出し電極
34a,40aに接続している。そして、このチョーク
コイルは、磁性体シート31f,31g,31h,31
iとで1.0ターンを形成し、図7に示すように、パタ
ーンを矩形のコイル44に構成している。
コイルを導体パターン35,37,39,41から構成
し、その両端部をそれぞれ引出し電極32,43に接続
している。他方のコイルを導体パターン34,36,3
8,40から構成し、その両端部をそれぞれ引出し電極
34a,40aに接続している。そして、このチョーク
コイルは、磁性体シート31f,31g,31h,31
iとで1.0ターンを形成し、図7に示すように、パタ
ーンを矩形のコイル44に構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コモンモードチョーク
コイルにおいては、ノーマルモードのインピーダンスの
絶対値(|Z|)は、信号成分の減衰につながるために
低く抑えるのが望ましい。ところが、上記のような従来
のチップ型コモンモードコイルは、コモンモードの|Z
|特性や抵抗(RDC)等の特性に良好なものが得られた
が、高周波(30〜150MHz)でノーマルモード|
Z|特性が良好でなく、図6に示すコイルパターンでは
図4に示すように、f=50MHz近辺で110Ωもの
|Z|が発生している。このノーマルモード|Z|は、
引出し電極が2つのコイルの結合に関与していない部分
があり、これが原因となっていることが判明した。
コイルにおいては、ノーマルモードのインピーダンスの
絶対値(|Z|)は、信号成分の減衰につながるために
低く抑えるのが望ましい。ところが、上記のような従来
のチップ型コモンモードコイルは、コモンモードの|Z
|特性や抵抗(RDC)等の特性に良好なものが得られた
が、高周波(30〜150MHz)でノーマルモード|
Z|特性が良好でなく、図6に示すコイルパターンでは
図4に示すように、f=50MHz近辺で110Ωもの
|Z|が発生している。このノーマルモード|Z|は、
引出し電極が2つのコイルの結合に関与していない部分
があり、これが原因となっていることが判明した。
【0007】本発明は、上記従来技術の有する実情に鑑
みてなされたもので、結合性をアップさせ、ノーマルモ
ード|Z|のピーク値を低下させた積層チップコモンモ
ードチョークコイルを提供することを目的としている。
みてなされたもので、結合性をアップさせ、ノーマルモ
ード|Z|のピーク値を低下させた積層チップコモンモ
ードチョークコイルを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る積層チップ
コモンモードチョークコイルは、表面に導体パターンが
形成された磁性体シートが複数枚積み重ねられ、前記導
体パターンがスルーホールにより接続されて一対のコイ
ルが形成されるとともに、各コイルの端部を磁性体シー
トの辺の外縁の異なる位置にそれぞれ延ばして引出し電
極を形成した積層チップコモンモードチョークコイルに
おいて、前記各コイルの引出し電極を辺端部で幅広に形
成したことを特徴とする。
コモンモードチョークコイルは、表面に導体パターンが
形成された磁性体シートが複数枚積み重ねられ、前記導
体パターンがスルーホールにより接続されて一対のコイ
ルが形成されるとともに、各コイルの端部を磁性体シー
トの辺の外縁の異なる位置にそれぞれ延ばして引出し電
極を形成した積層チップコモンモードチョークコイルに
おいて、前記各コイルの引出し電極を辺端部で幅広に形
成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は、上記のように積層チップコモンモー
ドチョークコイルにおいて、前記各コイルの引出し電極
を辺端部で幅広に形成したので、引出し電極の周りに磁
束がまわりづらくなり、その結果、磁気抵抗が増加し、
コイル間の結合がより完全になり、ノーマルモード|Z
|が低減される。
ドチョークコイルにおいて、前記各コイルの引出し電極
を辺端部で幅広に形成したので、引出し電極の周りに磁
束がまわりづらくなり、その結果、磁気抵抗が増加し、
コイル間の結合がより完全になり、ノーマルモード|Z
|が低減される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。積層チップコモンモードチョークコイルは、図
1に示すような導体パターンを形成した所定の磁性体グ
リーンシート(磁性体シート)及び導体パターンのない
所定の磁性体シート、例えば、磁性体シート1a〜1n
を、順次積み重ねて圧着後焼成一体化している。このコ
イルパターンを図2に示すように6角形にしている。磁
性体シート1a〜1nには、次に説明するように,何も
ないか、又は導体パターンやスルーホールが形成されて
いる。このコイルのターン数は所定の磁性体シートを繰
り返して積層して増すことができる。
明する。積層チップコモンモードチョークコイルは、図
1に示すような導体パターンを形成した所定の磁性体グ
リーンシート(磁性体シート)及び導体パターンのない
所定の磁性体シート、例えば、磁性体シート1a〜1n
を、順次積み重ねて圧着後焼成一体化している。このコ
イルパターンを図2に示すように6角形にしている。磁
性体シート1a〜1nには、次に説明するように,何も
ないか、又は導体パターンやスルーホールが形成されて
いる。このコイルのターン数は所定の磁性体シートを繰
り返して積層して増すことができる。
【0011】磁性体シート1aと1nには何も形成され
ていない。磁性体シート1bの表面には、2つのコイル
の一端部の引出し電極2,3が並んで辺端部で幅広に形
成され、一端が同一の辺の離れた外縁まで延び出し、他
端はシート中央部のスルーホール4,5にそれぞれ延び
ている。この引出し電極2,3の幅広の部分は、コイル
パターンの外側を埋めるように形成されている。磁性体
シート1cには、スルーホール6a,6bが形成されて
いる。この磁性体シート1cに続いて積み重ねる磁性体
シート1dには、上記引出し電極2、3のスルーホール
4,5にそれぞれ接続する両コイルの一端部の導体パタ
ーン7及び8がそれぞれスルーホール7a,8aに延び
て形成されている。
ていない。磁性体シート1bの表面には、2つのコイル
の一端部の引出し電極2,3が並んで辺端部で幅広に形
成され、一端が同一の辺の離れた外縁まで延び出し、他
端はシート中央部のスルーホール4,5にそれぞれ延び
ている。この引出し電極2,3の幅広の部分は、コイル
パターンの外側を埋めるように形成されている。磁性体
シート1cには、スルーホール6a,6bが形成されて
いる。この磁性体シート1cに続いて積み重ねる磁性体
シート1dには、上記引出し電極2、3のスルーホール
4,5にそれぞれ接続する両コイルの一端部の導体パタ
ーン7及び8がそれぞれスルーホール7a,8aに延び
て形成されている。
【0012】さらに、磁性体シート1dに積み重ねる磁
性体シート1eには、6角形の3辺を構成する導体パタ
ーン9がスルーホール9aに延びて形成され、他方のコ
イルの導体パターンを接続するスルーホール9bがパタ
ーン9から離れて形成されている。磁性体シート1fに
は他方のコイルを形成する6角形の3辺を構成する導体
パターン10がスルーホール10aに延びて形成され、
一方のコイルの導体パターンを接続するスルーホール1
0bがパターン10から離れた位置に形成されている。
性体シート1eには、6角形の3辺を構成する導体パタ
ーン9がスルーホール9aに延びて形成され、他方のコ
イルの導体パターンを接続するスルーホール9bがパタ
ーン9から離れて形成されている。磁性体シート1fに
は他方のコイルを形成する6角形の3辺を構成する導体
パターン10がスルーホール10aに延びて形成され、
一方のコイルの導体パターンを接続するスルーホール1
0bがパターン10から離れた位置に形成されている。
【0013】磁性体シート1g,1h,1i,1jには
それぞれ導体パターン11,12,13,14及びスル
ーホール11a,11b、12a,12b、13a,1
3b及び14a,14bが形成されている。磁性体シー
ト1kには、両コイルの他端部の導体パターン15,1
6が、それぞれ離れて6角形の辺を形成するように、そ
れぞれ一端が各スルーホール15a,16aに達して形
成されている。磁性体シート1lにはスルーホール17
a,17bが形成され、磁性体シート1mに2つのコイ
ルの他端部の引出し電極18,19が形成されている。
この引出し電極18,19は、磁性体シート1bの引出
し電極2,3と対向する辺側に対称形に、並んで辺端部
で幅広に形成され、一端が同一の辺の離れた外縁まで延
び出している。この引出し電極18,19の幅広の部分
は、コイルパターンの外側を埋めるように形成されてい
る。
それぞれ導体パターン11,12,13,14及びスル
ーホール11a,11b、12a,12b、13a,1
3b及び14a,14bが形成されている。磁性体シー
ト1kには、両コイルの他端部の導体パターン15,1
6が、それぞれ離れて6角形の辺を形成するように、そ
れぞれ一端が各スルーホール15a,16aに達して形
成されている。磁性体シート1lにはスルーホール17
a,17bが形成され、磁性体シート1mに2つのコイ
ルの他端部の引出し電極18,19が形成されている。
この引出し電極18,19は、磁性体シート1bの引出
し電極2,3と対向する辺側に対称形に、並んで辺端部
で幅広に形成され、一端が同一の辺の離れた外縁まで延
び出している。この引出し電極18,19の幅広の部分
は、コイルパターンの外側を埋めるように形成されてい
る。
【0014】上記のようなシート1a〜1nを積層し、
焼成一体化して形成したチョークコイルでは、一方のコ
イルを導体パターン7,10,12,14,15から構
成し、その両端部をそれぞれ引出し電極2,18に接続
している。他方のコイルを導体パターン8,9,11,
13,16から構成し、その両端部をそれぞれ引出し電
極3,19に接続している。そして、このチョークコイ
ルは、磁性体シート1g〜1jでパターンを6角形にし
た1.0ターンを形成している。このように所要の導体
パターンの形成された磁性体シートを所定の枚数積層す
ることによって所望の巻数のコイルを得ることができ
る。
焼成一体化して形成したチョークコイルでは、一方のコ
イルを導体パターン7,10,12,14,15から構
成し、その両端部をそれぞれ引出し電極2,18に接続
している。他方のコイルを導体パターン8,9,11,
13,16から構成し、その両端部をそれぞれ引出し電
極3,19に接続している。そして、このチョークコイ
ルは、磁性体シート1g〜1jでパターンを6角形にし
た1.0ターンを形成している。このように所要の導体
パターンの形成された磁性体シートを所定の枚数積層す
ることによって所望の巻数のコイルを得ることができ
る。
【0015】引出し電極及び導体パターンは、Agもし
くはAg−Pdのペーストの塗布、スパッタリング、メ
ッキ等により形成する。また電極の接続を得るためにシ
ート1b,1c等には、スルーホール加工及びAgもし
くはAg−Pdのペーストを塗布しておかなければなら
ない。上記実施例において、磁性体シートの原料に誘電
率μが約600のフェライト(Ni−Cu−Zn系)を
用い、引出し電極部に、導体パターンと同じ導電ペース
トをグリーンで約20μmに塗布して積層コモンモード
チョークコイルのチップを作製した。得られたチップの
ノーマルモード|Z|のf特性を図4に示す。この図に
示されるているように、ノーマルモード|Z|の最大値
を30Ω以下と大幅に低減することができた。
くはAg−Pdのペーストの塗布、スパッタリング、メ
ッキ等により形成する。また電極の接続を得るためにシ
ート1b,1c等には、スルーホール加工及びAgもし
くはAg−Pdのペーストを塗布しておかなければなら
ない。上記実施例において、磁性体シートの原料に誘電
率μが約600のフェライト(Ni−Cu−Zn系)を
用い、引出し電極部に、導体パターンと同じ導電ペース
トをグリーンで約20μmに塗布して積層コモンモード
チョークコイルのチップを作製した。得られたチップの
ノーマルモード|Z|のf特性を図4に示す。この図に
示されるているように、ノーマルモード|Z|の最大値
を30Ω以下と大幅に低減することができた。
【0016】図3は引出し電極の他の例を模式的に示す
図であり、2つのコイルの引出し電極を異なる磁性体シ
ートに形成している。この例では、引出し電極2a,3
aをそれぞれ別の磁性体シート1o,1pに形成してい
る。図4はコイルパターンの平面形状を円形状にした例
を示している。この例でも、ノーマルモード|Z|の最
大値を30Ω以下に低減することができた。なお、引出
し電極の形状、配置は上記実施例に限定されず、引出し
電極を幅広に形成して、引出し電極部の磁気抵抗を大き
くし、引出し電極部に磁束を回りにくくして、コイルの
結合性をよくできるものであれば特に限定しない。その
他、本発明は上記実施例に限定されず、その要旨を変更
しない範囲において、変更、修正を加えて実施すること
ができる。
図であり、2つのコイルの引出し電極を異なる磁性体シ
ートに形成している。この例では、引出し電極2a,3
aをそれぞれ別の磁性体シート1o,1pに形成してい
る。図4はコイルパターンの平面形状を円形状にした例
を示している。この例でも、ノーマルモード|Z|の最
大値を30Ω以下に低減することができた。なお、引出
し電極の形状、配置は上記実施例に限定されず、引出し
電極を幅広に形成して、引出し電極部の磁気抵抗を大き
くし、引出し電極部に磁束を回りにくくして、コイルの
結合性をよくできるものであれば特に限定しない。その
他、本発明は上記実施例に限定されず、その要旨を変更
しない範囲において、変更、修正を加えて実施すること
ができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、引出し電極部の磁気抵
抗を大きくし、引出し電極部に磁束を回りにくくして、
コイルの結合性をよくし、ノーマルモードインピーダン
スの発生を30〜150MHzで30Ω(ピーク値の絶
対値)以下に落とすことができる。
抗を大きくし、引出し電極部に磁束を回りにくくして、
コイルの結合性をよくし、ノーマルモードインピーダン
スの発生を30〜150MHzで30Ω(ピーク値の絶
対値)以下に落とすことができる。
【図1】本発明による積層チップコモンモードチョーク
コイルの積み重ね方法を示す斜視図である。
コイルの積み重ね方法を示す斜視図である。
【図2】上記実施例のコイルパターンを説明する平面図
である。
である。
【図3】他の実施例の一方の引出し電極部を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図4】コイルパターンの他の例を示す平面図である。
【図5】本実施例によるチョークコイルのノーマルモー
ド|Z|と周波数との関係を従来例との比較を示す図で
ある。
ド|Z|と周波数との関係を従来例との比較を示す図で
ある。
【図6】従来例の積層チップコモンモードチョークコイ
ルの積み重ね方法を示す分解斜視図である。
ルの積み重ね方法を示す分解斜視図である。
【図7】上記従来例のコイルパターンを説明する平面図
である。
である。
2,3,18,19 引出し電極 1a〜1n 磁性体シート 7〜16 導体パターン 4,5,6a〜17a スルーホール 6b,9b〜14b,17b スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 大司 京都府長岡京市天神二丁目26番10号株式会 社村田製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に導体パターンが形成された磁性体
シートが複数枚積み重ねられ、前記導体パターンがスル
ーホールにより接続されて一対のコイルが形成されると
ともに、各コイルの端部を磁性体シートの辺の外縁の異
なる位置にそれぞれ延ばして引出し電極を形成した積層
チップコモンモードチョークコイルにおいて、前記各コ
イルの引出し電極を辺端部で幅広に形成したことを特徴
とする積層チップコモンモードチョークコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2177592A JPH05190364A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 積層チップコモンモードチョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2177592A JPH05190364A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 積層チップコモンモードチョークコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05190364A true JPH05190364A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=12064444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2177592A Pending JPH05190364A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 積層チップコモンモードチョークコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05190364A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5430613A (en) * | 1993-06-01 | 1995-07-04 | Eaton Corporation | Current transformer using a laminated toroidal core structure and a lead frame |
US5696471A (en) * | 1995-09-22 | 1997-12-09 | Uniden Corporation | Inductive coupled filter with electrically neutral holes between solid spiral inductors |
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