JPH05190002A - 車両用灯具のインナーレンズ接合方法 - Google Patents
車両用灯具のインナーレンズ接合方法Info
- Publication number
- JPH05190002A JPH05190002A JP4019411A JP1941192A JPH05190002A JP H05190002 A JPH05190002 A JP H05190002A JP 4019411 A JP4019411 A JP 4019411A JP 1941192 A JP1941192 A JP 1941192A JP H05190002 A JPH05190002 A JP H05190002A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- inner lens
- rise
- wall
- walls
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の二面のインナーレンズの超音波溶接に
よる接合方法においては接合部が観視面と平行となり、
白濁などを生じたときには見苦しく商品価値を損なうも
のとなるので、塗装などにより接合部を覆う遮蔽膜を設
けざるを得ないものとなり、生産工程の煩雑化とコスト
アップの問題点を生じていた。 【構成】 一方のインナーレンズ1の側端部に設けられ
た立上壁11の外面11aが他の一方のインナーレンズ
2の側端部に設けられた立上壁21の内面21aに接す
るようして、重ね合わされた夫々の立上壁11、21に
超音波振動を加えて溶接する車両用灯具のインナーレン
ズ接合方法としたことで、接合部分をインナーレンズ1
の観視方向に対して直角とし見掛けの面積を減じて、実
質的には観視されることの無いものとして課題を解決す
る。
よる接合方法においては接合部が観視面と平行となり、
白濁などを生じたときには見苦しく商品価値を損なうも
のとなるので、塗装などにより接合部を覆う遮蔽膜を設
けざるを得ないものとなり、生産工程の煩雑化とコスト
アップの問題点を生じていた。 【構成】 一方のインナーレンズ1の側端部に設けられ
た立上壁11の外面11aが他の一方のインナーレンズ
2の側端部に設けられた立上壁21の内面21aに接す
るようして、重ね合わされた夫々の立上壁11、21に
超音波振動を加えて溶接する車両用灯具のインナーレン
ズ接合方法としたことで、接合部分をインナーレンズ1
の観視方向に対して直角とし見掛けの面積を減じて、実
質的には観視されることの無いものとして課題を解決す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は奥行感を演出するために
二面のインナーレンズが採用された車両用灯具に関する
ものであり、詳細には車両用灯具の組立時における前記
インナーレンズ相互の接合方法に係るものである。
二面のインナーレンズが採用された車両用灯具に関する
ものであり、詳細には車両用灯具の組立時における前記
インナーレンズ相互の接合方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の接合方法の例を示すもの
が図3であり、外側インナーレンズ91の例えば長手方
向に沿う両側の側端部には立上壁91aが設けられ、内
側インナーレンズ92の前面の前記立上壁91aに対応
する位置には例えば円錐状としたダイレクタ92a(図
4参照)が設けられるものされ、前記立上壁91aの端
面とダイレクタ92aとを圧接した状態で、前記圧接方
向に沿う超音波振動を加え、前記ダイレクタ92aを溶
融し押し潰すようにして外側インナーレンズ91と内側
インナーレンズ92とを一体化するものである。
が図3であり、外側インナーレンズ91の例えば長手方
向に沿う両側の側端部には立上壁91aが設けられ、内
側インナーレンズ92の前面の前記立上壁91aに対応
する位置には例えば円錐状としたダイレクタ92a(図
4参照)が設けられるものされ、前記立上壁91aの端
面とダイレクタ92aとを圧接した状態で、前記圧接方
向に沿う超音波振動を加え、前記ダイレクタ92aを溶
融し押し潰すようにして外側インナーレンズ91と内側
インナーレンズ92とを一体化するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の接合方法においては溶着部分に白濁を生ずるも
のとなり、この白濁部分が外側インナーレンズ91を透
過して観視され外観を損なうものとなるので、前記外側
インナーレンズ91の外縁部91bに図4に示すように
塗装などにより遮蔽膜93を形成し、前記した白濁部分
の観視を避けるなどの処理が必要となり、接合工程が煩
雑化する問題点を生ずるものとなり、この点の解決が課
題とされるものとなっていた。
た従来の接合方法においては溶着部分に白濁を生ずるも
のとなり、この白濁部分が外側インナーレンズ91を透
過して観視され外観を損なうものとなるので、前記外側
インナーレンズ91の外縁部91bに図4に示すように
塗装などにより遮蔽膜93を形成し、前記した白濁部分
の観視を避けるなどの処理が必要となり、接合工程が煩
雑化する問題点を生ずるものとなり、この点の解決が課
題とされるものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的手段として、二面のインナ
ーレンズを超音波溶接で接合し一体化するときの車両用
灯具のインナーレンズ接合方法において、前記インナー
レンズの夫々には一方のインナーレンズの両側の側端部
に設けられた立上壁の外面が他の一方のインナーレンズ
の両側の側端部に設けられた立上壁の内面に接するよう
に立上壁を設け、重ね合わされた夫々の立上壁に対して
摺動方向に超音波振動を加えて溶接したことを特徴とす
る車両用灯具のインナーレンズ接合方法を提供すること
で課題を解決するものである。
課題を解決するための具体的手段として、二面のインナ
ーレンズを超音波溶接で接合し一体化するときの車両用
灯具のインナーレンズ接合方法において、前記インナー
レンズの夫々には一方のインナーレンズの両側の側端部
に設けられた立上壁の外面が他の一方のインナーレンズ
の両側の側端部に設けられた立上壁の内面に接するよう
に立上壁を設け、重ね合わされた夫々の立上壁に対して
摺動方向に超音波振動を加えて溶接したことを特徴とす
る車両用灯具のインナーレンズ接合方法を提供すること
で課題を解決するものである。
【0005】
【実施例】つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。図1に符号1で示すものは外側イン
ナーレンズであり、この外側インナーレンズ1の例えば
長手方向に沿う両側の側端部には立上壁11が設けられ
ている点は従来例のものと同様であるが、本発明により
内側インナーレンズ2もほぼ同様に両側の側端部には立
上壁21が設けられる形状とされている。
て詳細に説明する。図1に符号1で示すものは外側イン
ナーレンズであり、この外側インナーレンズ1の例えば
長手方向に沿う両側の側端部には立上壁11が設けられ
ている点は従来例のものと同様であるが、本発明により
内側インナーレンズ2もほぼ同様に両側の側端部には立
上壁21が設けられる形状とされている。
【0006】更に加えて、本発明では前記外側インナー
レンズ1の立上壁11の内面11aは前記内側インナー
レンズ2の立上壁21の外面21aと接するように設け
られるものであり、よって、前記外側インナーレンズ1
と内側インナーレンズ2とを両者が接合されるべき位置
として組合せたときにはインナーレンズ1及びインナー
レンズ2の夫々の側に設けられた立上壁11、立上壁2
1同士が接するものとなる。
レンズ1の立上壁11の内面11aは前記内側インナー
レンズ2の立上壁21の外面21aと接するように設け
られるものであり、よって、前記外側インナーレンズ1
と内側インナーレンズ2とを両者が接合されるべき位置
として組合せたときにはインナーレンズ1及びインナー
レンズ2の夫々の側に設けられた立上壁11、立上壁2
1同士が接するものとなる。
【0007】尚、実際の実施に当たっては、例えば内側
インナーレンズ2の立上壁21にフランジ22を設ける
などして、前記外側インナーレンズ1と内側インナーレ
ンズ2とを嵌合させるのみで所定間隔をもって対峙する
ようにしておくことが工程の簡素化からも品質管理上か
らも好ましい。
インナーレンズ2の立上壁21にフランジ22を設ける
などして、前記外側インナーレンズ1と内側インナーレ
ンズ2とを嵌合させるのみで所定間隔をもって対峙する
ようにしておくことが工程の簡素化からも品質管理上か
らも好ましい。
【0008】以上のように所定位置にセットされた外側
インナーレンズ1と内側インナーレンズ2とには超音波
溶接が行われ一体化されるものとなるが、この溶接時に
おいては、図2に示すように受治具UとホーンHとで立
上壁11と立上壁21とを板厚方向に狭い範囲で挟持
し、且つ図中に矢印Sで示すように立上壁11と立上壁
21とが接触する面で摺動するように超音波振動が加え
られて行われ溶着され、この溶着は前記立上壁11、2
1の適宜位置に適宜個所として行われるものとされる。
インナーレンズ1と内側インナーレンズ2とには超音波
溶接が行われ一体化されるものとなるが、この溶接時に
おいては、図2に示すように受治具UとホーンHとで立
上壁11と立上壁21とを板厚方向に狭い範囲で挟持
し、且つ図中に矢印Sで示すように立上壁11と立上壁
21とが接触する面で摺動するように超音波振動が加え
られて行われ溶着され、この溶着は前記立上壁11、2
1の適宜位置に適宜個所として行われるものとされる。
【0009】次いで、上記の構成及び方法とした本発明
の作用、効果について説明を行えば、本発明により外側
インナーレンズ1と内側インナーレンズ2との夫々に立
上壁11、21を設け、その接する面を溶着する構成と
したことで、溶接位置に生ずる白濁部分は前記外側イン
ナーレンズ1のレンズ面に対して垂直の状態となり、即
ち観視方向に対して最も狭い面積の部分を向けるものと
なるので、前記した白濁部分は実質的には観視されなく
なる。
の作用、効果について説明を行えば、本発明により外側
インナーレンズ1と内側インナーレンズ2との夫々に立
上壁11、21を設け、その接する面を溶着する構成と
したことで、溶接位置に生ずる白濁部分は前記外側イン
ナーレンズ1のレンズ面に対して垂直の状態となり、即
ち観視方向に対して最も狭い面積の部分を向けるものと
なるので、前記した白濁部分は実質的には観視されなく
なる。
【0010】また、前記溶着は一個所が狭い範囲で行わ
れることで、超音波溶接機の出力も小出力のもので良
く、また、前記受治具U及びホーンHは前記立上壁11
と立上壁21とを挟み、その部分のみを溶着することが
できれば良いものとなるので、前記外側インナーレンズ
1と内側インナーレンズ2との形状或いは大きさなどに
より形状変更、出力調整などを必要としないものとな
る。
れることで、超音波溶接機の出力も小出力のもので良
く、また、前記受治具U及びホーンHは前記立上壁11
と立上壁21とを挟み、その部分のみを溶着することが
できれば良いものとなるので、前記外側インナーレンズ
1と内側インナーレンズ2との形状或いは大きさなどに
より形状変更、出力調整などを必要としないものとな
る。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、イ
ンナーレンズの夫々には一方のインナーレンズの両側の
側端部に設けられた立上壁の外面が他の一方のインナー
レンズの両側の側端部に設けられた立上壁の内面に接す
るように立上壁を設け、重ね合わされた夫々の立上壁に
対して摺動方向に超音波振動を加えて溶接する車両用灯
具のインナーレンズ接合方法としたことで、先ず、第一
には立上壁同士を溶着するものとしてインナーレンズの
観視面に対して溶接面を垂直のものとし、この溶接面に
白濁部分を生じたときにも最も狭い面積の部分を観視さ
せ、実質的に観視されることの無いものとし、従来は必
要とされた遮蔽膜の形成を不要として、この種の車両用
灯具の生産性の向上とコストダウンとに優れた効果を奏
するものとする。
ンナーレンズの夫々には一方のインナーレンズの両側の
側端部に設けられた立上壁の外面が他の一方のインナー
レンズの両側の側端部に設けられた立上壁の内面に接す
るように立上壁を設け、重ね合わされた夫々の立上壁に
対して摺動方向に超音波振動を加えて溶接する車両用灯
具のインナーレンズ接合方法としたことで、先ず、第一
には立上壁同士を溶着するものとしてインナーレンズの
観視面に対して溶接面を垂直のものとし、この溶接面に
白濁部分を生じたときにも最も狭い面積の部分を観視さ
せ、実質的に観視されることの無いものとし、従来は必
要とされた遮蔽膜の形成を不要として、この種の車両用
灯具の生産性の向上とコストダウンとに優れた効果を奏
するものとする。
【0012】また、第二には前記立上壁を溶接するもの
としたことで、スッポット的な複数個所での溶接で対応
可能なものとなり、超音波溶接機の小型化が可能となる
と共に前記インナーレンズの形状、大きさなどに影響を
受けることなく同一の治工具で溶接が可能となり、生産
ラインも簡素化し、生産性の向上にも優れた効果を奏す
るものとなる。
としたことで、スッポット的な複数個所での溶接で対応
可能なものとなり、超音波溶接機の小型化が可能となる
と共に前記インナーレンズの形状、大きさなどに影響を
受けることなく同一の治工具で溶接が可能となり、生産
ラインも簡素化し、生産性の向上にも優れた効果を奏す
るものとなる。
【図1】 本発明に係る車両用灯具のインナーレンズ接
合方法の一実施例を示す斜視図である。
合方法の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 同じ実施例の溶接工程を示す斜視図である。
【図3】 従来例を示す断面図である。
【図4】 従来例の要部を拡大して示す断面図である。
1……外側インナーレンズ 11……立上壁 11a……内面 2……内側インナーレンズ 21……立上壁 21a……外面 H……ホーン U……受治具
Claims (1)
- 【請求項1】 二面のインナーレンズを超音波溶接で接
合し一体化するときの車両用灯具のインナーレンズ接合
方法において、前記インナーレンズの夫々には一方のイ
ンナーレンズの両側の側端部に設けられた立上壁の外面
が他の一方のインナーレンズの両側の側端部に設けられ
た立上壁の内面に接するように立上壁を設け、重ね合わ
された夫々の立上壁に対して摺動方向に超音波振動を加
えて溶接したことを特徴とする車両用灯具のインナーレ
ンズ接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4019411A JPH05190002A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 車両用灯具のインナーレンズ接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4019411A JPH05190002A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 車両用灯具のインナーレンズ接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05190002A true JPH05190002A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11998515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4019411A Pending JPH05190002A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 車両用灯具のインナーレンズ接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05190002A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020009543A (ja) * | 2018-07-03 | 2020-01-16 | 市光工業株式会社 | レンズユニット及び車両用灯具 |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP4019411A patent/JPH05190002A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020009543A (ja) * | 2018-07-03 | 2020-01-16 | 市光工業株式会社 | レンズユニット及び車両用灯具 |
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