JPH05189981A - フラッシュ型eepromおよびそのフラッシュ型eepromを使用した電子計算機システム - Google Patents

フラッシュ型eepromおよびそのフラッシュ型eepromを使用した電子計算機システム

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JPH05189981A
JPH05189981A JP337092A JP337092A JPH05189981A JP H05189981 A JPH05189981 A JP H05189981A JP 337092 A JP337092 A JP 337092A JP 337092 A JP337092 A JP 337092A JP H05189981 A JPH05189981 A JP H05189981A
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memory
data
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type eeprom
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Minoru Ohara
稔 大原
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フラッシュ型EEPROMのデータ書き替えの
効率化を図る。 【構成】フラッシュ型EEPROMの不揮発性メモリセ
ルが512バイトの記憶容量単位で複数のメモリブロッ
クMB11,MB12…に分割されており、その512
バイトのメモリブロック単位でデータ消去およびデータ
書き込みが実行される。このため、メモリチップ単位で
データ消去および書き込みを行う構成のものに比し、少
ないメモリ容量のアクセスによって効率良くデータの書
き替えを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフラッシュ型EEPR
OMおよびそのフラッシュ型EEPROMを使用した電
子計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種コンピュータシステムにおい
ては、フロッピーディスク装置やハードディスク装置と
同様に、ICメモリカードがその2次記憶装置(または
外部記憶装置)として使用され始めている。
【0003】このICメモリカードはコンピュータの小
型・軽量化、低消費電力化を実現するための記憶媒体と
して注目されている。特にノートブック型やラップトッ
プ型のポータブルコンピュータでは、その携帯性を容易
にし、しかも長時間のバッテリ駆動を実現することが必
要であるので、ICメモリカードの利用は非常に有効で
ある。
【0004】一般に、ICメモリカードは、フラッシュ
型EEPROMから構成されている。このフラッシュ型
EEPROMは、チップ全体の一括消去を電気的に行う
ことができるように構成された不揮発性のメモリであ
り、電池によるデータバックアップが不要であると共
に、消去によって記憶データの書き替えができるという
利点がある。
【0005】ところが、従来のフラッシュ型EEPRO
Mでは、データの書き替えがメモリチップ単位でしか行
えないため、たとえ1バイトのみのデータ書き替えであ
っても、1つのメモリチップすべての内容をRAM等の
内部メモリにコピーして、それをRAM上で書き替え、
これを消去したEEPROMに書き込むといった処理が
必要とされ、これによって書き替えに比較的多くの時間
を要する欠点があった。
【0006】図11には、従来のフラッシュ型EEPR
OMのデータ書き替え手順が示されている。
【0007】ここでは、フラッシュ型EEPROMの記
憶容量が128Kバイトであり、その内の100バイト
のデータを書き替える場合を想定する。
【0008】まず、フラッシュ型EEPROMのデータ
がRAMにロードされるが(ステップS1)、このステ
ップS1の処理では、フラッシュ型EEPROMからの
128Kバイト分のデータ読み出しと、RAMへの12
8Kバイト分のデータ書き込みが必要とされる。
【0009】次いで、RAM上においてユーザプログラ
ムに従った100バイト分のデータ書き替えが行われる
(ステップS2)。このステップS2の処理では、RA
Mへの100バイト分のデータ書き込みが実行される。
【0010】この後、フラッシュ型EEPROMの一括
消去が行われ、128Kバイト分の全データが消去され
る(ステップS3)。そして、書き替えられたRAM上
のデータがフラッシュ型EEPROMに書き込まれ、こ
れによって100バイトのデータ書き替えが完了する
(ステップS4)。このステップS4の処理では、RA
Mからの128Kバイト分のデータ読み出しと、フラッ
シュ型EEPROMへの128Kバイト分のデータ書き
込みが必要とされる。
【0011】図12には、このような100バイトのデ
ータ書き替えのために、アクセスされたメモリの総容量
が示されている。
【0012】すなわち、フラッシュ型EEPROMにつ
いては128Kバイトのデータ読み出しと128Kバイ
トのデータ書き込みが必要とされ、RAMについては1
28Kバイトのデータ読み出しと128.1Kバイト
(128Kバイト+100バイト)のデータ書き込みが
必要とされるので、読み出しアクセスされたメモリ容量
は延べ256Kバイト、書き込みアクセスされたメモリ
容量は延べ256.1Kバイトとなる。
【0013】このため、読み出しアクセスされたメモリ
容量256Kバイトと書き込みアクセスされたメモリ容
量256.1Kバイトの合計512.1Kバイトが、1
00バイトのデータ書き替えのためにアクセスされたメ
モリの総容量となる。
【0014】このように、従来のフラッシュ型EEPR
OMでは、そのデータ書き替えのために多くのメモリ容
量のアクセスが必要となる。データ書き替えに要する時
間は、アクセスされるメモリの容量に比例する。このた
め、従来では、フラッシュ型EEPROMのデータ書き
替えのために、多くの時間が必要となる欠点があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来では、フラッシュ
型EEPROMのデータ書き替えのためにアクセスされ
るメモリの総容量が増大し、これによってそのデータの
書き替えに多くの時間を要する欠点があった。
【0016】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、少ないアクセス容量で効率よくデータの書き替
えを行うことができるフラッシュ型EEPROMを提供
することを第1の目的とし、さらに、そのフラッシュ型
EEPROMをディスク装置と同様の2次記憶装置とし
てアクセスする電子計算機システムを提供することを第
2の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
不揮発性メモリセルからそれぞれ構成され、各々が51
2バイトの記憶容量を有する複数のメモリブロックと、
これら複数のメモリブロックの1つを外部からのメモリ
アドレス信号に応じて選択し、その選択したメモリブロ
ックにおける512バイトの記憶データを一括消去する
手段と、前記複数のメモリブロックの1つを外部からの
メモリアドレス信号に応じて選択し、その選択したメモ
リブロックに対して512バイトの記憶データを書き込
む手段とを具備し、512バイトの記憶容量単位でデー
タの書き込みおよび消去が実行できるように構成された
フラッシュ型EEPROMを第1の特徴とする。
【0018】このフラッシュ型EEPROMにおいて
は、不揮発性メモリセルが512バイトの記憶容量単位
で複数のメモリブロックに分割されており、その512
バイトのメモリブロック単位でデータ消去およびデータ
書き込みが実行される。このため、従来のようにメモリ
チップ単位でデータ消去および書き込みを行う構成のも
のに比し、少ないメモリ容量のアクセスによって効率良
くデータの書き替えを行うことができる。また、どのメ
モリブロックを消去・書き込み対象として選定するかは
外部からのメモリアドレスによって選択指定されるの
で、複数のメモリブロックに亙るようなデータ書き替え
もメモリアドレスを順次更新することによって容易に行
うことができる。
【0019】また、この発明は、ICメモリカードとこ
のICメモリカードを2次記憶装置としてアクセスする
データ処理装置とを有する電子計算機システムであっ
て、前記データ処理装置に、セクタサイズが512バイ
トの整数(≧1)倍の大きさを有するディスク装置をア
クセスするためのオペレーティングシステムを有し、前
記ICメモリカードに、512バイトの記憶容量単位で
データの書き込みおよび消去が実行できるように構成さ
れたフラッシュ型EEPROMを設け、前記フラッシュ
型EEPROMに対するアクセスが前記オペレーティン
グシステムの下に実行制御されるように構成されている
ことを第2の特徴とする。
【0020】この電子計算機システムにおいては、ディ
スク装置のセクタサイズと同一またはその数分の1の大
きさである512バイトの記憶容量単位でデータの書き
込みおよび消去が実行できるようにフラッシュ型EEP
ROMが構成されているので、そのフラッシュ型EEP
ROMが搭載されたICメモリカードを2次記憶装置と
して使用することによって、フロッピーディスク装置や
ハードディスク装置と同様にフラッシュ型EEPROM
を容易にしかも高速にアクセス制御できる。したがっ
て、ICメモリカードを磁気ディスク装置の代用として
利用することが可能とする。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0022】図1にはこの発明の一実施例に係わるフラ
ッシュ型EEPROMの構成が示されている。このフラ
ッシュ型EEPROMは1チップ上に集積形成されるも
のであり、64Kビット(8Kワード×8ビット構成)
の記憶容量を有している。
【0023】このフラッシュ型EEPROMにおいて
は、カラムブロックデコーダ12、ロウブロックデコー
ダ13、および4行×4列のマトリクス状に配置された
16個のメモリブロックMB11〜MB44が設けられ
ている。
【0024】16個のメモリブロックMB11〜MB4
4はそれぞれ512バイトの記憶容量を有しており、各
メモリブロックは不揮発性の複数(512×8個)のメ
モリセルから構成されている。
【0025】ロウブロックデコーダ13は、外部から供
給される13ビットのアドレス信号A13〜A0の内の
上位2ビットのアドレス信号A12,A11に応じて、
第1行(ロウ)ブロック(MB11,MB12,MB1
3,MB14)乃至第4行ブロック(MB41,MB4
2,MB43,MB44)のうちの1行を選択する。例
えば、第1行ブロックを選択する際には行ブロック選択
信号R1がイネーブルになり、同様に、第2行ブロック
を選択する際には信号R2、第3行ブロックを選択する
際には信号R3、第4行ブロックを選択する際には信号
R4がそれぞれイネーブルになる。
【0026】カラムブロックデコーダ12は、外部から
供給される13ビットのアドレス信号A13〜A0の内
の上から3番目と4番目のアドレス信号A10,A9に
応じて、第1列(カラム)ブロック(MB11,MB2
1,MB31,MB41)乃至第4列ブロック(MB1
4,MB24,MB34,MB44)のうちの1列を選
択する。例えば、第1列ブロックを選択する際には列ブ
ロック選択信号C1がイネーブルになり、同様に、第2
列ブロックを選択する際には信号C2、第3列ブロック
を選択する際には信号C3、第4列ブロックを選択する
際には信号C4がそれぞれイネーブルになる。
【0027】これらカラムブロックデコーダ12および
ロウブロックデコーダ13によってアクセス対象のメモ
リブロックが選択指定され、その選択指定されたメモリ
ブロック内では、その512バイトの内の1バイト分の
メモリセルが、13ビットのアドレス信号A13〜A0
の内の下位9ビットのアドレス信号A8〜A0によって
選択される。
【0028】メモリブロックMB11〜MB44は、書
き込みおよび消去がそれぞれ別個に実行可能となるよう
に、それぞれ異なったウェル内に形成されている。
【0029】すなわち、図2に示されているように、半
導体基板20には16個のウェル21,22,23,2
4,…が形成されており、それらウェル内にメモリブロ
ックMB11〜MB44のメモリセルがそれぞれ配置さ
れている。この場合、第1ウェル21に形成されている
メモリブロックMB11に対するアクセスは、行ブロッ
ク選択信号R1と列ブロック選択信号C1が共にイネー
ブルになったとき許可される。同様に、第2ウェル22
に形成されているメモリブロックMB12に対するアク
セスは信号R1と信号C2によって許可され、第3ウェ
ル23に形成されているメモリブロックMB13に対す
るアクセスは信号R1と信号C3によって許可され、第
4ウェル24に形成されているメモリブロックMB14
に対するアクセスは信号R1と信号C4によって許可さ
れる。
【0030】次に、図3を参照して、メモリブロックM
B11〜MB44の各々の具体的構成の一例を説明す
る。
【0031】メモリブロックMB11〜MB44は基本
的には同一構成であるので、ここではメモリブロックM
B11の主要部について代表して説明する。
【0032】すなわち、メモリブロックMB11は、行
デコーダ31、列デコーダ32、8個のカラム選択ゲー
ト33−1〜33−8、消去用バイアス回路34、ライ
ト用バイアス回路35、2個の3入力ANDゲートG
1,G2、2個の2入力ANDゲートG3,G4、およ
び8組のメモリセルアレイMCA1〜MCA8を備えて
いる。
【0033】メモリセルアレイMCA1〜MCA8の各
々は、16本のワード線WL1〜WL16と32本のビ
ット線BL1〜BL32との交差位置にそれぞれ設けら
れた512個の不揮発性メモリセルMC1〜MC512
から構成されている。この場合、16本のワード線WL
1〜WL16は8組みのメモリセルアレイMCA1〜M
CA8によって共通に使用され、32本のビット線BL
1〜BL32は各メモリセルアレイMCA1〜MCA8
それぞれに設けられている。
【0034】行デコーダ31は、A8〜A5の4ビット
のアドレス信号に応じて、16本のワード線WL1〜W
L16の1本を選択する。この行デコーダ31のワード
線選択動作は、ANDゲートG3の出力が付勢されたと
き、つまり信号C1,R1が共にイネーブル状態に設定
されたときに実行される。
【0035】データ読み出し時には、行デコーダ31は
選択したワード線をVCC(例えば5V)に設定し、デ
ータ書き込み時には、行デコーダ31は選択したワード
線をVPP(例えば9Vまたは12.5V)に設定す
る。
【0036】列デコーダ32は、A4〜A0の5ビット
のアドレス信号に応じて、32本のビット線BL1〜B
L32のうちの1本を選択するための信号を発生し、そ
れをカラム選択ゲート33−1〜33−8に共通に供給
する。この列テコーダ32の動作は、ANDゲートG4
の出力が付勢されたとき、つまり信号C1,R1が共に
イネーブル状態に設定されたときに実行される。
【0037】カラム選択ゲート33−1〜33−8は、
列デコーダ32からの出力に応じて、それぞれ対応する
32本のビット線BL1〜BL32のうちの1本を選択
し、その選択したビット線上のデータを出力する。
【0038】消去用バイアス回路34はメモリブロック
MB11のデータ消去のためにウェル21をVPPの電
位に設定するためのものであり、この消去用バイアス回
路34の動作は、ANDゲートG1の出力が付勢された
とき、つまり信号C1,R1および消去信号ERがすべ
てイネーブル状態に設定されたときに実行される。
【0039】ライト用バイアス回路35は、メモリブロ
ックMB11の各メモリセルに対するデータ書き込みを
可能にするためにウェル21を0Vの電位に設定するた
めのものであり、このライト用バイアス回路35の動作
は、ANDゲートG2の出力が付勢されたとき、つまり
信号C1,R1および書き込み信号WRがすべてイネー
ブル状態に設定されたときに実行される。
【0040】次に、図4および図5をそれぞれ参照し
て、メモリセルMC1〜MC512に対するデータ書き
込みおよび消去の動作原理を説明する。
【0041】ここでは、メモリセルMC1についてのデ
ータ書き込みおよび消去の動作を代表して説明する。
【0042】図4に示されているように、メモリセルM
C1は、コントロールゲートCG、フローティングゲー
トFG、およびソースS、ドレインDを有する不揮発性
のセルトランジスタを含んでいる。データ書き込みに際
しては、ウェル21がライト用バイアス回路35によっ
て0Vに設定され、コントロールゲートCGがワードラ
インWL1によってVPPに設定され、これによってウ
ェル21内のホットキャリア(熱電子)がフローティン
グゲートFG内に注入される。フローティングゲートF
Gにホットキャリアが注入された状態がデータ“1”の
書き込み状態である。
【0043】また、図5に示されているように、データ
消去に際しては、ウェル21が消去用バイアス回路34
によってVPPに設定され、コントロールゲートCGが
ワードラインWL1によって0Vに設定され、これによ
ってフローティングゲートFG内のホットキャリアがウ
ェル21に流出される。このようにして、フローティン
グゲートFGのホットキャリアが無くなった状態が、デ
ータ消去状態である。
【0044】図6には、図1のフラッシュ型EEPRO
M11を利用したICメモリカード(フラッシュカー
ド)の構成の一例が示されている。
【0045】このICメモリカード40には、複数のフ
ラッシュ型EEPROM11−1,11−2,…、制御
回路41、インターフェースコネクタ42を備えてい
る。フラッシュ型EEPROM11−1,11−2,…
は、それぞれ図1のフラッシュ型EEPROM11と同
様に、512バイト単位に分割された複数のメモリブロ
ックを有しており、そのメモリブロック単位でデータ書
き込みおよび消去が実行できるように構成されている。
【0046】制御回路41は、フラッシュ型EEPRO
M11−1,11−2,…のチップ選択やそのリード/
ライトおよび消去動作の制御を行うためのものであり、
各種制御信号をインターフェースコネクタ42を介して
受取り、その制御信号に基づいてフラッシュ型EEPR
OM11−1,11−2,…の動作を制御する。
【0047】インターフェースコネクタ42は、このI
Cメモリカード40を2次記憶装置として使用するコン
ピュータシステムとの間で、アドレス信号、データ信
号、各種制御信号を授受すると共に、コンピュータシス
テムからVCC,VPP等の各種値の電源を受取り、そ
れをそれをフラッシュ型EEPROM11−1,11−
2,…に供給する。
【0048】制御回路41のアトリビュートメモリ41
1はこのICメモリカード40の各種属性情報を保持す
るためのものである。この属性情報は、コンピュータシ
ステムがICメモリカード40を正常に使用するために
必要とされる。
【0049】図7には、アトリビュートメモリ411の
属性情報の内容の一例が示されている。
【0050】図示のように、属性情報は、カード属性情
報と書き込み消去寿命情報とに大別される。カード属性
情報には、ICメモリカード40の記憶容量を示す情報
と、アクセス速度やエラーチェックの方法、さらにはメ
モリチップの種類等を示す種別情報が含まれている。
【0051】また、書き込み消去寿命情報は、フラッシ
ュ型EEPROM11−1,11−2…それぞれの各メ
モリブロックMB11,MB12,MB13…毎にその
残り書き替え可能回数を示すためのものである。すなわ
ち、フラッシュ型EEPROM11−1,11−2…
は、そのデバイスの特性上、書き替え回数に制約があ
り、またフラッシュ型EEPROM11−1,11−2
は各メモリブロックMB11,MB12,MB13…単
位で書き込みおよび消去可能な構成であるので、ここで
は、各メモリブロックMB11,MB12,MB13…
単位で書き替え回数を管理している。
【0052】例えば、コンピュータシステムからのデー
タ書き替え要求によって第1のフラッシュ型EEPRO
M11−1の第1メモリブロックMB11がデータ書き
替え対象となった場合には、制御回路41は、フラッシ
ュ型EEPROM11−1の第1メモリブロックMB1
1に対応する残り書き替え可能回数をアトリビュートメ
モリ411から読取り、それをコンピュータシステムに
通知する。コンピュータシステムでは、受け取った残り
書き替え可能回数に基づいて書き替え可能か否かが判断
される。また、制御回路41は、データ書き替え(消去
および書き込み)が実行される度に該当するメモリブロ
ックの残り書き替え可能回数の値を減算する。
【0053】このような残り書き替え可能回数を示す情
報は、アトリビュートメモリ411ではなく、フラッシ
ュ型EEPROM11−1、11−2…にそれぞれ格納
しても良い。この場合には、各メモリブロックの512
バイト分のデータアクセスとそのブロックに対応する残
り書き替え可能回数を示す情報が1単位としてアクセス
されるようにする事が好ましい。
【0054】次に、図8を参照して、図6のICメモリ
カード40を2次記憶装置として使用するコンピュータ
システムの構成の一例を説明する。
【0055】このコンピュータシステムは、例えばラッ
プトップ型またはノート型のポータブルコンピュータで
あり、システム全体の制御を司るためのCPU51、固
定プログラムが格納されるROM52、実行対象のプロ
グラムやデータ等が格納されるRAM53、フローピー
ディスクやハードディスクを駆動制御するディスクコン
トローラ/ドライバ54、およびICメモリカード40
をバス50に直結するためのメモリカード装着用コネク
タ56を備えている。
【0056】ディスクコントローラ/ドライバ54は、
例えば、フロッピーディスク55のリード/ライト制御
を行うが、この場合、フロッピーディスク55に対する
アクセスはそのフロッピーディスク55のセクタ単位で
実行される。このセクタサイズは、3.5インチの両面
倍密度(2DD)タイプのフロッピーディスクにおいて
は512バイト、3.5インチの両面高密度(2HD)
タイプのフロッピーディスクにおいては1024バイト
に規格化されている。
【0057】フロッピーディスク55のセクタサイズが
512バイトの場合、フロッピーディスク55には、図
示のように、セクタ1から順に512バイト置きに物理
アドレスP1,P2,…が割り当てられる。つまり、フ
ロッピーディスク55をアクセスする場合には、物理ア
ドレスP1,P2,…によってアクセス対象のセクタが
指定される。
【0058】同様に、ICメモリカード40のフラッシ
ュ型EEPROM11−1についても、メモリブロック
MB11から順に512バイト置きに物理アドレスP
1,P2,…が割り当てられ、メモリブロック単位でデ
ータ書き替えが実行される。
【0059】このように、フロッピーディスク55のセ
クタサイズが512バイトの場合には、フラッシュ型E
EPROM11−1…とフロッピーディスク55の情報
の記憶形式、つまりデータフォーマットは実質的に同一
になる。このため、オペレーティングシステムのデータ
管理機能やユーザのプログラムにまったく影響を及ぼす
こと無く、ICメモリカード40を従来のフロッピーデ
ィスクの代わりに使用することが容易となる。また、通
常、フロッピーディスクのセクタサイズは、512バイ
トだけでなく、1024バイトや、2Kバイトのものも
ある。しかし、この場合においても、フラッシュ型EE
PROM11−1の書き替え単位である512バイト
は、それらセクタサイズの最小単位となるので、どのよ
うなアプリケーションプログラムが実行された場合で
も、無駄なデータ消去や書き込みを最小限にとどめるこ
とができ、ICメモリカード40のメモリ資源を有効に
利用することができる。
【0060】ICメモリカード40を従来のフロッピー
ディスクの代わりに使用する場合には、ユーザプログラ
ムやオペレーティングシステムからは、ディスク装置と
ICメモリカード40を同一の操作手順でアクセスでき
るようにすることが必要されるが、これは、次の2つの
手法によってそれぞれ実現することができる。
【0061】1つは、ディスク装置の操作手順とICメ
モリカード40固有の操作手順との変換をソフトウェア
的に行う手法である。これは、ICメモリカード40を
ファイル装置としてアクセスするための専用のドライバ
プログラムを用意し、そのドライバによって、オペレー
ティングシステムから指示されるディスク装置の操作手
順をICメモリカード40固有の操作手順に変換するこ
とによって実現できる。
【0062】もう1つは、ディスク装置の操作手順とI
Cメモリカード40固有の操作手順との変換をハードウ
ェア的に行う手法である。これは、例えば、ICメモリ
カード40の制御回路41に、オペレーティングシステ
ムからのディスク装置の操作手順をICメモリカード4
0固有の操作手順に変換するエミュレーション機能を用
意することによって実現できる。
【0063】後者の方式においては、既存のコンピュー
タシステムの設計変更なしで、ICメモリカード40を
従来のフロッピーディスクの代わりに使用することが可
能となる点で有効である。
【0064】次に、図9のフローチャートを参照して、
ICメモリカード40に対するデータ書き替え動作を説
明する。
【0065】ここでは、ICメモリカード40に格納さ
れている100バイト分のデータを書き替える場合を想
定する。
【0066】まず、ICメモリカード40におけるフラ
ッシュ型EEPROM11−1のデータがRAM53に
ロードされるが(ステップS11)、このステップS1
1の処理では、フラッシュ型EEPROM11−1から
の512バイト分のデータ読み出しと、RAM53への
512バイト分のデータ書き込みが行われる。
【0067】次いで、RAM53上においてユーザプロ
グラムに従った100バイト分のデータ書き替えが行わ
れる(ステップS12)。このステップS12の処理で
は、RAM53への100バイト分のデータ書き込みが
実行される。
【0068】この後、フラッシュ型EEPROM11−
1におけるブロックMB11のブロック消去が行われ、
そのメモリブロックMB11の512バイト分のデータ
が消去される(ステップS13)。そして、書き替えら
れたRAM53上のデータがフラッシュ型EEPROM
11−1のメモリブロックMB11に書き込まれ、これ
によって100バイトのデータ書き替えが完了する(ス
テップS14)。このステップS14の処理では、RA
M53からの512バイト分のデータ読み出しと、フラ
ッシュ型EEPROM11−1への512バイト分のデ
ータ書き込みが行われる。
【0069】図10には、このような100バイトのデ
ータ書き替えのために、アクセスされたメモリの総容量
が示されている。
【0070】すなわち、フラッシュ型EEPROM11
−1については512バイトのデータ読み出しと512
バイトのデータ書き込みが必要とされ、RAM53につ
いては512バイトのデータ読み出しと612バイト
(512バイト+100バイト)のデータ書き込みが必
要とされるので、読み出しアクセスされたメモリ容量は
延べ1Kバイト、書き込みアクセスされたメモリ容量は
延べ1.1Kバイトとなる。
【0071】このため、読み出しアクセスされたメモリ
容量1Kバイトと書き込みアクセスされたメモリ容量
1.1Kバイトの合計2.1Kバイトが、100バイト
のデータ書き替えのためにアクセスが必要なメモリの総
容量となる。
【0072】これは、図12で説明した従来の値51
2.1Kバイトの約1/250に相当する値であるの
で、この例では、従来の250倍のアクセス速度の向上
が実現されたことになる。
【0073】以上のように、この実施例のフラッシュ型
EEPROM11においては、不揮発性メモリセルが5
12バイトの記憶容量単位で複数のメモリブロックMB
11,MB12…に分割されており、その512バイト
のメモリブロック単位でデータ消去およびデータ書き込
みが実行される。このため、従来のようにメモリチップ
単位でデータ消去および書き込みを行う構成のものに比
し、少ないメモリ容量のアクセスによって効率良くデー
タの書き替えを行うことができる。
【0074】また、フラッシュ型EEPROM11は、
ディスク装置55のセクタサイズと同一またはその数分
の1の大きさである512バイトの記憶容量単位でデー
タの書き込みおよび消去が実行できるように構成されて
いるので、無駄なデータ消去や書き込みを最小限にとど
めた状態で、そのフラッシュ型EEPROM11を用い
たICメモリカード40をフロッピーディスク装置やハ
ードディスク装置の代替として有効に利用することがで
きる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、少な
いアクセス容量で効率よくフラッシュ型EEPROMの
データ書き替えを行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係わるフラッシュ型EE
PROMの構成を示すブロック図。
【図2】同実施例におけるフラッシュ型EEPROMに
おける各メモリブロックの形成状態の一例を示す断面
図。
【図3】同実施例のフラッシュ型EEPROMにおける
各メモリブロックの具体的構成の一例を示す回路図。
【図4】同実施例のフラッシュ型EEPROMにおける
データ書き込み動作の原理を説明するための図。
【図5】同実施例のフラッシュ型EEPROMにおける
データ消去動作の原理を説明するための図。
【図6】同実施例のフラッシュ型EEPROMを利用し
たICメモリカードの構成の一例を示すブロック図。
【図7】図6のICメモリカードに設けられているアト
リビュートメモリの記憶内容の一例を示す図。
【図8】図6のICメモリカードを使用したコンピュー
タシステムの構成の一例を示すブロック図。
【図9】図8のコンピュータシステムにおけるICメモ
リカードのデータ書き替え動作を説明するためのフロー
チャート。
【図10】図9の書き替え動作によってアクセスが必要
とされるメモリ容量を示す図。
【図11】従来のフラッシュ型EEPROMのデータ書
き替え動作を説明するためのフローチャート。
【図12】図11の書き替え動作によってアクセスが必
要とされるメモリ容量を示す図。
【符号の説明】
11…フラッシュ型EEPROM、12…カラムブロッ
クデコーダ、13…ロウブロックデコーダ、MB11〜
MB44…メモリブロック、34…消去用バイアス回
路、35…ライト用バイアス回路、40…ICメモリカ
ード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11C 11/406

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発性メモリセルからそれぞれ構成さ
    れ、各々が512バイトの記憶容量を有する複数のメモ
    リブロックと、 これら複数のメモリブロックの1つを外部からのメモリ
    アドレス信号に応じて選択し、その選択したメモリブロ
    ックにおける512バイトの記憶データを一括消去する
    手段と、 前記複数のメモリブロックの1つを外部からのメモリア
    ドレス信号に応じて選択し、その選択したメモリブロッ
    クに対して512バイトの記憶データを書き込む手段と
    を具備し、 512バイトの記憶容量単位でデータの書き込みおよび
    消去が実行できるように構成されていることを特徴とす
    るフラッシュ型EEPROM。
  2. 【請求項2】 ICメモリカードとこのICメモリカー
    ドを2次記憶装置としてアクセスするデータ処理装置と
    を有する電子計算機システムであって、 前記データ処理装置は、セクタサイズが512バイトの
    整数(≧1)倍の大きさを有するディスク装置をアクセ
    スするためのオペレーティングシステムを有し、 前記ICメモリカードは、512バイトの記憶容量単位
    でデータの書き込みおよび消去が実行できるように構成
    されたフラッシュ型EEPROMを備え、 前記フラッシュ型EEPROMに対するアクセスが前記
    オペレーティングシステムの下に実行制御されるように
    構成されていることを特徴とする電子計算機システム。
JP337092A 1992-01-10 1992-01-10 フラッシュ型eepromおよびそのフラッシュ型eepromを使用した電子計算機システム Pending JPH05189981A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0773098A (ja) * 1993-09-01 1995-03-17 Toshiba Emi Ltd データ書き込み方法
EP0782146A2 (en) 1995-12-27 1997-07-02 Nec Corporation Nonvolatile memory having data storing area and attribute data area for storing attribute data of data storing area

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