JPH0518842Y2 - - Google Patents

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JPH0518842Y2
JPH0518842Y2 JP3156987U JP3156987U JPH0518842Y2 JP H0518842 Y2 JPH0518842 Y2 JP H0518842Y2 JP 3156987 U JP3156987 U JP 3156987U JP 3156987 U JP3156987 U JP 3156987U JP H0518842 Y2 JPH0518842 Y2 JP H0518842Y2
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coupled plasma
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frequency inductively
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、センターチヤンバー内のイオン光学
系を改善して検出感度を増大させた高周波誘導結
合プラズマ質量分析計に関する。
<従来の技術> 高周波誘導結合プラズマ質量分析計は、高周波
誘導結合プラズマを用いて試料を励起させ、生じ
たイオンをノズルとスキマーからなるインターフ
エイスを介して質量分析計に導いて電気的に検出
し該イオン量を精密に測定することにより、試料
中の被測定元素を高精度に分析するように構成さ
れている。第3図は、このような高周波誘導結合
プラズマ質量分析計の全体的な構成説明図であ
る。この図において、プラズマトーチ1の外側管
1bと最外側管1cにはガス調節器2を介してガ
ス供給源3からアルゴンガスが供給され、内側管
1aには試料槽4内の試料がネブライザ5で霧化
されてのちアルゴンガスによつて搬入されるよう
になつている。また、プラズマトーチ1に巻回さ
れた高周波誘導コイル6(通常、銅製の中空パイ
プでなり内部に冷却水が流れている。)には高周
波電源10によつて高周波電流が流され、該コイ
ル6の周囲に高周波磁界(図示せず)が形成され
ている。一方、ノズル8とスキマー9に挟まれた
フオアチヤンバー11内は、真空ポンプ12によ
つて例えば1torr.に吸引されている。また、セン
ターチヤンバー13内には中心軸上に光の進入を
阻止する小円板14aと該小円板と一定距離を保
つように配置されたイオンレンズ14b,14c
が設けられると共に、該センターチヤンバー13
の内部は第1油拡散ポンプ15によつて例えば
10-4torr.に吸引され、マスフイルタ(例えば四重
極マスフイルタ)16を収容しているリアチヤン
バー17内は第2油拡散ポンプ18によつて例え
ば10-5torr.に吸引されている。この状態で上記高
周波磁界の近傍でアルゴンガス中に電子かイオン
が植え付けられると、該高周波磁界の作用によつ
て瞬時に高周波誘導プラズマ7が生じる。該プラ
ズマ7内のイオンは、ノズル8やスキマー9を経
由してのち小円板14aとイオンレンズ14b,
14cの間を通つて収束されてのちマスフイルタ
16を通り二次電子増倍管19に導かれて検出さ
れ、該検出信号が信号処理部20に送出されて演
算されることによつて前記試料中の被測定元素分
析値が求められるようになつている。尚、上記二
次電子増倍管19は導入されたイオンを高感度に
検出できるのみならず高周波誘導プラズマ7から
放出される光をも鋭敏に検出する特性となつてい
る。このため、高周波誘導プラズマ7から放出さ
れる光を遮断し高周波誘導プラズマ7内のイオン
だけを導入するようにすれば該イオンを二次電子
増倍管19で高精度に検出することができる。こ
のような観点から上記小円板14aがセンターチ
ヤンバー13内に設けられているのである。
<考案が解決しようとする問題点> 然しながら、上記従来例においては、センター
チヤンバー13内の中心軸上に光の進入を阻止す
る小円板14aが設けられているため、高周波誘
導プラズマ7から放出される光が遮断されるだけ
でなく高周波誘導プラズマ7内から導かれるイオ
ンの多く(高周波誘導プラズマ7内から導かれる
イオンはセンターチヤンバー13内の中心軸上を
最も多く通る)が小円板14aに衝突し、二次電
子増倍管19に到達するイオン量が少なくなつて
おり究極的に高周波誘導結合プラズマ質量分析計
の検出感度が低くなつているという大きな欠点が
あつた。
本考案は、かかる従来例の欠点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、センターチヤンバー
内のイオン光学系を改善して検出感度を増大させ
た高周波誘導結合プラズマ質量分析計を提供する
ことにある。
<問題点を解決するための手段> 上述のような問題点を解決する本考案の特徴
は、高周波誘導結合プラズマ質量分析計におい
て、センターチヤンバー内のイオン光学系をダブ
レツト四重極レンズで構成すると共にイオン光学
系の軸心と質量分析計検出器の軸心とをずらして
配置し、上記高周波誘導プラズマから放出される
光を遮断し上記高周波誘導プラズマ内のイオンだ
けが質量分析計検出器に導びかれるように構成し
たことにある。
<実施例> 以下、本考案について図を用いて詳細に説明す
る。第1図は本考案実施例の要部構成説明図であ
り、図中、第3図と同一記号は同一意味をもたせ
て使用しここでの重複説明は省略する。また、2
1は第1四重極レンズ21a〜21c(21dは
21bと重なるため図示せず)と第2四重極レン
ズ21′a〜21′c(21′dは21′bと重なる
ため図示せず)とからなるダブレツト四重極レン
ズ、13′はノズル8、スキマー9、およびイオ
ン光学系(ダブレツト四重極レンズ)の軸心(通
常センターチヤンバーの軸心と一致する)、1
7′はマスフイルタ16および二次電子増倍管1
9でなる質量分析計検出器の軸心(通常リアチヤ
ンバー17の軸心と一致する)である。一方、第
2図は上記ダブレツト四重極レンズ21の平面的
構成説明図であり、図中、第1図と同一記号は同
一意味をもたせて使用する。第2図において、第
1四重極レンズ21a〜21dの各レンズの裏側
には図示しない第2四重極レンズ21′a〜2
1′dの各レンズが一定の距離を保ちながら重な
るようにして配置されている。また、第1四重極
レンズ21a〜21dの各レンズ(図示しない第
2四重極レンズ21′a〜21′dの各レンズも同
じ)は、第2図に示す如く放射状に配置されてお
り、中心部を光やイオンが通るようになつてい
る。尚、上記四重極レンズ21a〜21dおよび
21′a〜21′dの各レンズ(例えばSUS等の
金属材料でなる)の形状は第2図に示すような断
面が正円形の円柱に限定されることなく種々の変
形が可能であり、例えば断面が双曲線を一部に含
む略円形の双曲柱であつてもよいものとする。
このような要部構成からなる本考案の実施例に
おいて、第1四重極レンズ21a〜21dのレン
ズ21a、レンズ21b、レンズ21c、および
レンズ21dに定電圧+V1(例えば+6)ボル
ト、−V2(例えば−5)ボルト、+V3(例えば+4)
ボルト、および−V2(例えば−5)ボルトを夫々
印加し、第2四重極レンズ21a′〜21d′のレン
ズ21a′、レンズ21b′、レンズ21c′、および
レンズ21d′に定電圧−V′4(例えば−5)ボル
ト、+V′5(例えば+6)ボルト、−V′6(例えば−
7)ボルト、および+V′5(例えば+6)ボルトを
夫々印加する。このような印加の仕方は非対称電
場と呼ばれ、ノズル8およびスキマー9を経由し
てセンターチヤンバー13内に導かれたイオン
が、ダブレツト四重極レンズ21を通つてセンタ
ーチヤンバー13内の中心軸と若干ずれた軸線上
にイオンの像を結ぶようになる。即ち、高周波誘
導結合プラズマ7→ノズル8→スキマー9→セン
ターチヤンバー13内のダブレツト四重極レンズ
21でなる光学系の中心軸を結ぶ直線状の光軸
(以下「第1光軸」という)とは若干ずれた位置
にある直線状の光軸(以下「第2光軸」という)
にイオンの像が結ばれるようになる。このため、
マスフイルタ16や二次電子増倍管19でなる質
量分析計検出器の中心軸を上記第2光軸上に配置
すると、ノズル8およびスキマー9を経由してセ
ンターチヤンバー13内に導かれたイオンが、ダ
ブレツト四重極レンズ21を通つて上記質量分析
計検出器の中心軸上にイオンの像を結ぶようにな
るのである。また、高周波誘導プラズマ7から放
出される光は、第1四重極レンズ21a〜21d
および第2四重極レンズ21a′〜21d′のレンズ
21c,21c′やマスフイルタ16の前段のスリ
ツト(通常リアチヤンバーの一部を形成している
スリツト)等で遮断される。従つて、高周波誘導
プラズマ7内のイオンだけが二次電子増倍管19
に導入されて高感度に検出されるようになり、究
極的に高周波誘導結合プラズマ質量分析計の検出
感度が大きく向上するようになる。
尚、本考案は上述の実施例に限定されることな
く種々の変形が可能であり、第1図のダブレツト
四重極レンズ21の前後にイオンを収束させる絞
りレンズを配置したり発散して入射する光の進入
を阻止するスリツトを配置したりしても良いもの
とする。
<考案の効果> 以上詳しく説明したような本考案の実施例によ
れば、高周波誘導プラズマ7から放出される光が
第1四重極レンズ21a〜21dおよび第2四重
極レンズ21a′〜21d′のレンズ21c,21
c′等で遮断され、高周波誘導プラズマ7内のイオ
ンだけが二次電子増倍管19に導入されるような
構成であるため、センターチヤンバー内のイオン
光学系を改善し検出感度を増大させた高周波誘導
結合プラズマ質量分析計が実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の要部構成説明図、第2
図はダブレツト四重極レンズの平面的な構成説明
図、第3図は高周波誘導結合プラズマ質量分析計
の全体的な構成説明図である。 1……プラズマトーチ、7……高周波誘導結合
プラズマ、8……ノズル、9……スキマー、11
……フオアチヤンバー、13……センターチヤン
バー、13′……イオン光学系の中心軸、16…
…マスフイルタ、17……リアチヤンバー、1
7′……質量分析計検出器の軸心、21……ダブ
レツト四重極レンズ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 高周波誘導結合プラズマを用いて試料を励起
    し生じたイオンを真空中に導入しイオン光学系
    を通して質量分析計検出器に導いて検出するこ
    とにより前記試料中の被測定元素を分析する分
    析計において、前記イオン光学系をダブレツト
    四重極レンズで構成すると共に前記イオン光学
    系の軸心と前記質量分析計検出器の軸心とをず
    らして配置し、前記高周波誘導結合プラズマか
    ら放出される光を遮断し前記高周波誘導プラズ
    マ内のイオンだけを前記質量分析計検出器に導
    びくように構成したことを特徴とする高周波誘
    導結合プラズマ質量分析計。 (2) 前記ダブレツト四重極レンズは、4枚のレン
    ズが放射状に配置され中心部を光やイオンが通
    る第1四重極レンズと該第1四重極レンズの4
    枚のレンズと夫々一定の距離を隔てながら重な
    るように配置された4枚のレンズが放射状に配
    置され中心部を光やイオンが通る第2四重極レ
    ンズとからなる実用新案登録請求範囲第(1)項記
    載の高周波誘導結合プラズマ質量分析計。 (3) 前記四重極レンズの各レンズの形状は断面が
    正円形の円柱でなる実用新案登録請求範囲第(2)
    項記載の高周波誘導結合プラズマ質量分析計。 (4) 前記四重極レンズの各レンズの形状は断面が
    双曲線を一部に含む略円形の双曲柱でなる実用
    新案登録請求範囲第(2)項記載の高周波誘導結合
    プラズマ質量分析計。
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