JPH0518782Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主として試食品販売器などの設置
台に関する。

〔従来の技術、及びその問題点〕

一般に、例えばハム、ソーセージ、あるいは清
涼飲料などの試食品販売器は、略箱状体や方形枠
状体に形成された設置台を用いて適宜所定の場所
に移動設置し、不特定多数人に対して所要食品の
試食に供するものである。そして、かかる試食品
販売器の使用時においては、爪楊子、手拭・口拭
用としてのテイツシユペーパー、あるいは、これ
ら使用済のものを投棄するゴミ箱などの付属品が
必ず必要とされるものである。

ところで、従来の設置台は箱状体等に形成され
たにすぎないため、単に試食品販売器の設置機能
を有するにすぎず、別途に所要の付属品を付設し
なければならないものであつて、極めて面倒であ
り、しかも、全体的に乱雑化して非常に見苦しい
のみならず、非衛生的な感を与えるものとなつて
いた。

この考案は、従来の問題点を一挙に解決し、試
食品販売器等を確実に設置支持することができる
のみならず、所要の付属品を設置台内に収納し、
必要に応じて取り出し使用に供することができる
便利な設置台を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

即ち、この考案は、略箱体状とされた台本体３
の少くとも前面に所要幅の開口部５が形成され、
該開口部５を通して前後に傾動すべく台本体３内
に所要物品の収納体６が枢着され、かつ、該収納
体６の後端部には抜止め防止用突片７が形成され
ると共に、同収納体６外面には所要物品の取出し
口１２，１３やダスト口１４が各々形成された構
成よりなる。

〔作用〕

使用時には、開口部５より収納体６を前方に傾
動して台本体３の前方に突出せしめ、突片７によ
り掛止保持せしめる。そして、収納体６の取出し
口１２，１３より所要の付属品を取り出し、ま
た、使用後にはダスト口１４に投棄せしめる。不
使時には、収納体６を後方に傾動して台本体３内
に収納すると共に、該収納体６の前面でもつて開
口部５を閉塞せしめる。

〔実施例〕

以下に、この考案を図面に示す一実施例につい
て説明する。

１はアジヤストボルト２を備えた横向きＵ字形
状のフレーム、３は該フレーム１上に立設された
所要の高さを有する略箱体状の台本体で、該台本
体３はその前部が斜面状に、同背部が開放状とさ
れている。４は台本体３上に設けられた外周縁に
係合溝を有する設置板、５は台本体３の前面に形
成された方形状の開口部、６は該開口部５に嵌合
自在とされた横断面略扇形状の収納体で、該収納
体６の下端部は開口部５下端内縁に着脱自在に枢
着され、開口部５を通して前後方に傾動自在とさ
れている。７，８は開口部５上端縁に掛止保持せ
しめるべく収納体６の背部上端に対向して配設さ
れた抜止め防止用突片と出没自在な掛止用突片で
ある。９は収納体６内に仕切板を介して区画形成
されたテイツシユペーパー収納室、１０は爪楊子
収納室、１１はダストシユートで、該各収納室
９，１０及びダストシユート１１に対応して収納
体６の頂面に取出し口１２，１３、同側面にダス
ト口１４が各々形成せられている。１５は台本体
３の背部に設けられた傾動調整板１６付きストツ
パーで、該ストツパー１５は収納体６を後方に傾
動せしめたさいにはその前面が台本体３の前面と
同一レベルに位置せしめるべく、収納体６の傾動
を適正に停止せしめるものとされている。

その他、１７はテイツシユペーパー、１８は爪
楊子、１９はゴミ袋、２０は試食品販売器を示
す。

次に、この考案に係る設置台の作動について説
明する。

まず、収納体６の各収納室９，１０に箱詰めさ
れたテイツシユペーパー１７と爪楊子１８を各々
収納せしめると共に、ダストシユート１１にゴミ
袋１９をセツトせしめる。しかるのち、所定の場
所に設置台をセツトし、設置板４上に所要の試食
品販売器２０を設置せしめる。このさい、収納体
６は第６図ないし第８図に示すように、ストツパ
ー１５でもつてその前面が台本体３の前面と同一
のレベルに位置して台本体３内に収納保持せしめ
られている。試食品販売器２０の設置が完了する
と、収納体６を前方に傾動せしめるとよい。する
と、収納体６はその下端部枢着点を支点として開
口部５を通り前方に傾動し、掛止用突片８が開口
部５上端縁を通過して上方に突出掛止した時点で
抜止め防止用突片７が開口部５上端内縁に掛止
し、収納体６の傾動を停止せしめる（第１図ない
し第５図参照）。このさい、各取出し口１２，１
３及びダスト口１４は各々外方に位置するため、
必要に応じて各取出し口１２，１３より爪楊子１
８等を取り出し、また、使用後はダスト口１４に
投棄すればよい。

逆に、不使時には、掛止突片８を下方に押圧し
て開口部５上端外縁との掛止を解いたのち、収納
体６を後方に傾動せしめるとよい。すると、収納
体６は次第に後方に傾動してストツパー１５に当
接し、その前面が台本体３の前面と同一のレベル
に位置して台本体３内に確実に収納保持される
（第６図ないし第８図参照）。

なお、上記実施例において、収納体６は略断面
扇形状に形成されているが、これに限定されるも
のでなく、略断面逆台形状、その他これに類した
形状に形成してもよい。また、収納体６内にはテ
イツシユペーパー収納室９、及び爪楊子収納室１
０が各々形成されているが、これに限定されるも
のでなく、設置すべき物品に応じて所要の収納室
を形成することができるものである。このさい、
収納室に連通する取出し口を収納体６に形成する
ものであること、勿論である。また、この考案に
係る設置台は試食品販売器２０の設置のみなら
ず、これに類した種々の器具、あるいは、調理
台、作業台等の設置にも適用することができるも
のである。

〔考案の効果〕

この考案によれば以上の次第で、略箱体状とさ
れた台本体３の少くとも前面に所要幅の開口部５
が形成され、該開口部５を通して前後に傾動すべ
く台本体３内に所要物品の収納体６が枢着され、
かつ、該収納体６の後端部には抜止め防止用突片
７が形成されると共に、同収納体６外面には所要
物品の取出し口１２，１３やダスト口１４が各々
形成されているから、使用時には開口部５より収
納体６を前方に傾動して台本体３の前方に突出保
持せしめ、収納体６の取出し口１２，１３より所
要の付属品を取り出し、また、ダスト口１４に投
棄することができ、不使用時には収納体６を後方
に傾動して台本体３内に収納すると共に、該収納
体６の前面でもつて開口部５を閉塞せしめること
ができるものであつて、従来品に比して極めて整
然と所要の付属品を台本体３内に収納保持し、ま
た、必要に応じて体裁よく取り出し使用に供する
ことができ、試食品販売器等の設置に極めて好適
である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は使用状態を示す斜視図、第２図は同平面図、
第３図は同背面図、第４図は同垂直断面図、第５
図は第４図のＡ部拡大断面図、第６図は収納体６
の収納状態を示す斜視図、第７図は同平面図、第
８図は同垂直断面図である。 ３……台本体、５……開口部、６……収納体、
７……抜止め防止用突片、１２，１３……取出し
口、１４……ダスト口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略箱体状とされた台本体３の少くとも前面に所
   要幅の開口部５が形成され、該開口部５を通して
   前後に傾動すべく台本体３内に所要物品の収納体
   ６が枢着され、かつ、該収納体６の後端部には抜
   止め防止用突片７が形成されると共に、同収納体
   ６外面には所要物品の取出し口１２，１３やダス
   ト口１４が各々形成されてなることを特徴とする
   試食品販売器などの設置台。