JPH05187374A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JPH05187374A
JPH05187374A JP393992A JP393992A JPH05187374A JP H05187374 A JPH05187374 A JP H05187374A JP 393992 A JP393992 A JP 393992A JP 393992 A JP393992 A JP 393992A JP H05187374 A JPH05187374 A JP H05187374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
balancer
permanent magnet
eccentric
compression element
Prior art date
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Pending
Application number
JP393992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Uchibori
正晴 内堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH05187374A publication Critical patent/JPH05187374A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形時に生じる回転子5自体のアンバランス
を利用して2気筒回転圧縮要素3の不平衡力を打ち消
す。 【構成】 回転子5は軸方向に貫通する孔7を有する回
転子鉄心9と、この鉄心の表面に取付けられる弓状に形
成された複数の永久磁石片10と、この永久磁石片の表
面を覆う保護部材11とで構成されている。永久磁石片
はフェライトを焼結させて形成されている。2気筒回転
圧縮要素3はシリンダ16,17と、回転軸6に位相を
180°ずらして設けられた偏心部18,19と、これ
らの偏心部によってシリンダ16,17内を回転するロ
ーラ20,21と、夫々のシリンダ16,17の開口を
封じる上軸受22及び下軸受23とで構成されている。
両端にバランサ24,25を取付けた回転子5は重心を
ずらして回転軸6に取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は圧縮要素の不平衡力を
打ち消すバランサを回転子に設けた密閉型圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の永久磁石を有する回転子は例えば
特開平3−22840号公報に示されているように構成
されている。ここで、この公報を参考に従来例を説明す
る。図5において、50は固定子巻線、51は固定子鉄
心である。52は円筒状の永久磁石であり、固定子鉄心
51と軸方向に対向する部分は回転子鉄心53でその内
周部を支持され、また固定子鉄心51の端面より突出し
た部分の内周部と端面は軸に圧入された非磁性体よりな
る一体のバランスリング54で支持されるとともに、永
久磁石52及びバランスリング54の外周部を非磁性体
よりなるパイプ55で覆っている。
【0003】この構造の回転子では運転時に永久磁石5
2が破損しても外方に飛散することもなく、さらにバラ
ンスリング54の端面をカットすることにより、回転バ
ランスを修正することができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
永久磁石を有する回転子はこの永久磁石をフェライトで
形成した場合に永久磁石の成形時に精度が出せず、回転
バランスがずれるため、カッティングを施して修正する
バランスリング54を回転子鉄心53の両端に取付けな
ければならず、このバランスリングの肉厚が必要以上に
厚くなり、重量が重くなる問題があった。
【0005】この発明は上記の問題を解決するもので、
成形時に生じる回転子自体のアンバランスを利用して圧
縮要素の不平衡力を打ち消すようにした密閉型圧縮機を
提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は密閉容器と、
この容器内に収納される電動要素と、この電動要素によ
って駆動される圧縮要素とを備え、前記電動要素を固定
子と、この固定子の内側に配置されて永久磁石を有する
回転子とで構成し、前記圧縮要素を、位相が180°ず
れた2個の偏心部を有する回転軸と、これらの偏心部に
嵌合わされる2個のローラと、これらのローラが収納さ
れる2個のシリンダとで構成し、前記回転子に圧縮要素
によって発生する不平衡力とバランスさせるバランサを
両端に取付け、前記回転子の重心を軸心から前記バラン
サ側にずらして前記回転子に取付けたものである。
【0007】
【作用】この発明は上記のように構成したことにより、
成形時に生じる回転子自体の重心のずれを利用して圧縮
要素の不平衡力を打ち消すようにし、前記回転子に取付
けるバランサの重さを軽くさせるようにしたものであ
る。
【0008】
【実施例】以下この発明を図に示す実施例に基づいて説
明する。
【0009】図1はこの発明の実施例を示す2気筒回転
圧縮機の断面図である。図2は回転子の要部断面図であ
る。図3は回転子の平面図である。図4は2気筒回転圧
縮機のバランス状態を示す模式図である。
【0010】1は密閉容器で、この容器内には上側に電
動要素2と、下側にこの電動要素によって駆動される2
気筒回転圧縮要素3とが夫々収納されている。電動要素
2は固定子4と、この固定子の内側に配置された回転子
5と、この回転子の中央に取付けられた回転軸6とで構
成されている。
【0011】回転子5は軸方向に貫通する孔7を有する
とともに、外方に突出した突起8を有する回転子鉄心9
と、この鉄心の表面に取付けられる弓状に形成された複
数の永久磁石片10と、この永久磁石片の表面を覆う保
護部材11とで構成されている。永久磁石片はフェライ
トを焼結させて形成されている。保護部材11は永久磁
石片10の上下方向の移動を規制する非磁性の金属板1
2と、永久磁石片10の外側面に圧入して取付けられる
非磁性の金属筒13とで構成されている。金属板12は
回転子鉄心9の孔7に挿入されるクランプピン14で、
この回転子鉄心に固定されている。また、金属筒13は
両端を内側にカシメて形成されている。
【0012】2気筒回転圧縮要素3は中間仕切板15
と、この仕切板の上下に取付けられたシリンダ16,1
7と、回転軸6に位相を180°ずらして設けられた偏
心部18,19と、これらの偏心部によってシリンダ1
6,17内を回転するローラ20,21と、夫々のシリ
ンダ16,17の開口を封じる上軸受22及び下軸受2
3とで構成されている。
【0013】24は2気筒回転圧縮要素3から近い側の
回転子5の端面に取付けたバランサで、このバランサは
上側の偏心部18の重心と同じ側に配置されている。
【0014】25は2気筒回転圧縮要素3から遠い側の
回転子5の端面に取付けたバランサで、このバランサは
下側の偏心部19の重心と同じ側に配置されている。
【0015】回転子5の重心Pはこの回転子の上端のバ
ランサ25の重心と同じ側に配置されている。
【0016】このように構成された密閉型圧縮機におい
て、回転子5は回転子鉄心9の表面に突起8を挟んでフ
ェライトを焼結して形成した永久磁石片10を取付ける
ことにより、この永久磁石片の成形時の寸法精度と、こ
の永久磁石片を取付けるときのバラツキとによって重心
Pが回転軸6の軸心Oより外側に偏位した状態で組立て
られる。
【0017】また、2気筒回転圧縮要素3は偏心部1
8,19の位相を180°ずらして配置することによ
り、シリンダ16,17内に流入した冷媒を圧縮するこ
とで不平衡力が発生する。この不平衡力は2個の偏心部
18,19の位置の違いによって発生する。そして、こ
の位置の違いによって発生する不平衡力は回転子5によ
って打ち消すようにされている。
【0018】このときの静バランスと動バランスとは次
式で表される。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】但し、M1:下側の偏心部とローラとの偏心
回転重量、 M2:上側の偏心部とローラとの偏心回転重量、 M3:下側の回転子に取付けられたバランサの重量、 M4:回転子の偏心回転重量、 M5:上側の回転子に取付けられたバランサの重量、 R1:下側の偏心部の偏心回転重量の回転半径、 R2:上側の偏心部の偏心回転重量の回転半径、 R3:下側の回転子に取付けられたバランサの偏心回転重
量の回転半径、 R4:回転子の偏心回転重量の回転半径、 R5:上側の回転子に取付けられたバランサの偏心回転重
量の回転半径、 L1:基準点から下側の偏心回転重量まで距離、 L2:基準点から上側の偏心回転重量まで距離、 L3:基準点から下側に取付けられたバランサまで距離、 L4:基準点から回転子の偏心回転重量まで距離、 L5:基準点から上側に取付けられたバランサまで距離、 W :回転角速度、 そして、2気筒回転圧縮要素3の2個の偏心回転重量と
この回転半径とは実質的に同一であるから、M1R1=M2R2
が成り立ち、静バランスの式よりM3R3=M4R4+M5R5とな
る。したがって、バランサ25は回転子5の分だけ重量
を軽くさせることができるようにされている。また、回
転子5は重心を下側のバランサ24と同一側に一致させ
れば、この下側のバランサの重さを軽くできるようにし
ている。
【0022】しかも、回転子5は2気筒回転圧縮要素3
の不平衡力を打ち消す重さの場合に、この回転子の重心
と一致する側のバランサを設けなくとも2気筒回転圧縮
要素3の不平衡力を打ち消すことができるようにされて
いる。特に、上側のバランサ25の重量を軽くした場合
には、回転子5の端面に作用する遠心力が小さくなり、
回転軸6の曲がりが抑えられる。
【0023】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、密閉容
器と、この容器内に収納される電動要素と、この電動要
素によって駆動される圧縮要素とを備え、前記電動要素
は固定子と、この固定子の内側に配置されて永久磁石を
有する回転子とで構成し、前記圧縮要素を、位相が18
0°ずれた2個の偏心部を有する回転軸と、これらの偏
心部に嵌合わされる2個のローラと、これらのローラが
回転する2個のシリンダとで構成し、前記回転子に圧縮
要素によって発生する不平衡力とバランスさせるバラン
サを両端に取付け、前記回転子の重心を軸心から前記バ
ランサ側にずらして前記回転子に取付けたので、成形時
に生じる回転子自体の重心のずれを利用して圧縮要素の
不平衡力を打ち消すことができ、前記回転子に取付けた
バランサのうち、回転子の重心Pと同じ側のバランサの
重量を軽くさせることができる。しかも、この発明は回
転子のアンバランスを修正する作業が不要となるので、
前記回転子自体に修正部を作る必要がなく、構造を簡単
にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す2気筒回転圧縮機の断
面図である。
【図2】この発明の回転子の要部断面図である。
【図3】この発明の回転子の平面図である。
【図4】この発明の2気筒回転圧縮機のバランス状態を
示す模式図である。
【図5】従来の回転子の断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 電動要素 3 2気筒回転圧縮要素 4 固定子 5 回転子 6 回転軸 10 永久磁石片 16,17 シリンダ 18,19 偏心部 20,21 ローラ 24,25 バランサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器と、この容器内に収納される電
    動要素と、この電動要素によって駆動される圧縮要素と
    を備え、前記電動要素は固定子と、この固定子の内側に
    配置されて永久磁石を有する回転子とで構成され、前記
    圧縮要素は位相が180°ずれた2個の偏心部を有する
    回転軸と、これらの偏心部に嵌合わされる2個のローラ
    と、これらのローラが収納される2個のシリンダとを有
    し、前記回転子には圧縮要素によって発生する不平衡力
    とバランスさせるバランサが両端に取付けられている密
    閉型圧縮機において、前記回転子はこの回転子の重心を
    軸心から前記バランサ側にずらして前記回転軸に取付け
    られていることを特徴とする密閉型圧縮機。
JP393992A 1992-01-13 1992-01-13 密閉型圧縮機 Pending JPH05187374A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP393992A JPH05187374A (ja) 1992-01-13 1992-01-13 密閉型圧縮機

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JP393992A JPH05187374A (ja) 1992-01-13 1992-01-13 密閉型圧縮機

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JPH05187374A true JPH05187374A (ja) 1993-07-27

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ID=11571101

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JP393992A Pending JPH05187374A (ja) 1992-01-13 1992-01-13 密閉型圧縮機

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Cited By (6)

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