JPH05187045A - 水道凍結防止帯用温度検出装置およびその製造方法 - Google Patents

水道凍結防止帯用温度検出装置およびその製造方法

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JPH05187045A
JPH05187045A JP14509692A JP14509692A JPH05187045A JP H05187045 A JPH05187045 A JP H05187045A JP 14509692 A JP14509692 A JP 14509692A JP 14509692 A JP14509692 A JP 14509692A JP H05187045 A JPH05187045 A JP H05187045A
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thermostat
water
holder
detecting device
exterior member
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JP14509692A
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Susumu Todoroki
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Sansei Denki KK
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Sansei Denki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水道凍結防止帯の温度制御に用いられる温度
検出装置において、サーモスタットを保護する外装の密
封性を保持しながら、その機械的強度を向上して、衝撃
あるいは荷重によるサーモスタットの破壊を防止すると
共に、水道管との接触面積を拡大して感度の向上を図
る。 【構成】 装置のカバー21およびホルダー22を硬質
の熱可塑性プラスチックにより形成し、コード13の貫
通する箇所には、リブ35、47を設けて密封する。ま
た、ホルダーの底面26とこの裏面の支持部42は、各
々水道管およびサーモスタット11に密着するように湾
曲してあり、装置の感度が向上している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道管の凍結を防止す
るために用いられる水道凍結防止帯を制御する温度検出
装置の構造に関し、特に、温度検出装置の外装に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】水道凍結防止帯は、冬季における水道管
の凍結を防止するために、水道管の内部の水の温度を氷
点以上に保持するために用いられる。凍結防止帯として
は、図9に示すように、水道管1の回りに帯ヒーター2
を巻付けて、水道管1の外部から水を加温するものが一
般的である。このような凍結防止帯は、水の温度を氷点
以上に保持すれば良いので、加熱防止および電気量の節
約のため、サーモスタットなどの温度検出装置10によ
り水道管の温度が監視できるようになっている。
【0003】すなわち、図10に示すように、凍結防止
帯の帯ヒーター2に電源を供給するライン3の一方は、
温度検出装置10のサーモスタット11に接続されてお
り、サーモスタット11により、帯ヒーターがオン/オ
フされるようになっている。
【0004】図11ないし14に、従来の温度検出装置
10を示してある。従来の温度検出装置においては、サ
ーモスタット11と、このサーモスタット11に接続さ
れるリード12とが軟質PVCの外装50により覆われ
ている。この外装50は、上部外装51と下部外装52
とに別れており、これらの上部51および下部外装52
は、サーモスタット11および接続リード12を挟み込
むように、その周囲を高周波ウェルダーにより熱圧着さ
れている。
【0005】軟質PVCにより外装50の形成された温
度検出装置10においては、この温度検出装置10と帯
ヒーターを接続するコード13が外装50を貫通する箇
所53の仕舞いが容易にできるので、水などが温度検出
装置10の内部に侵入することがなく、サーモスタット
11の保護が図れる点において優れている。すなわち、
コード13の被覆には、外装50と同様の軟質PVCが
一般に用いられているので、高周波ウェルダーにより外
装50を熱圧着する際に、外装50とコード13の被覆
も同時に熱圧着されるため、コード13の貫通部53を
密封することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
温度検出装置は、軟質PVCを用いて形成されているた
め、密封性の良いものである。しかしながら、軟質PV
Cにより形成されている外装は強度が低く、凍結防止帯
の据え付け時、あるいは据え付け後においても、外装に
衝撃および荷重がかかると、内部のサーモスタットが損
傷してしまうことが多い。
【0007】また、軟質PVCを用いて外装を形成して
いるため、サーモスタットの外周に密着したような形状
の外装となる。このため、外装の外形は、サーモスタッ
トと同様の円柱状の曲面となるので、水道管の外面との
接触面積が小さく、サーモスタットの感度の向上が難し
いという問題もある。
【0008】さらに、軟質PVCを接合するのに用いら
れている高周波ウェルダーは、治工具が複雑で熟練を要
し、さらに、溶接時間が長いという問題もある。
【0009】そこで、本発明においては上記の問題点に
鑑みて、密封性を保持しながら強度の高い硬質の素材を
用いて外装を形成すると共に、サーモスタットの感度を
向上できる形状の外装を備えた温度検出装置を実現する
ことを目的としている。さらに、外装の加工時間の短縮
を図り、安価で量産の可能な温度検出装置の提供をも目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明においては、硬質の熱可塑性プラスチ
ックを用いて外装を形成し、コードの貫通部には、水止
め用のリブを設けるようにしている。すなわち、本発明
の温度検出装置は、硬質の熱可塑性プラスチックにより
形成された外装部材と、この外装部材の内部に装着され
たサーモスタットとを少なくとも有し、このサーモスタ
ットにコードを接続して水道凍結防止帯を制御する水道
凍結防止帯用温度検出装置であって、コードが外装部材
を貫通する貫通部分の内面に、コードの被覆と噛み合う
ように突出した少なくとも一列の水止めリブが形成され
ていることを特徴としている。
【0011】このような外装部材の少なくとも1面は、
水道管と密着可能なような凹状に湾曲した検出面とし、
さらに、この検出面とした外装部材の内面は、サーモス
タットの外面と接するような湾曲状に支持面を形成する
ことが望ましい。
【0012】上記の外装部材は、サーモスタットの設定
されるホルダー部分と、このホルダー部分の開口部を覆
うカバー部分とを接合して形成することができる。そし
て、この接合面をサーモスタットの周囲に突出するよう
に形成し、ホルダー部分およびカバー部分の接合面のい
ずれかには、少なくとも一列の溶接リブを形成すること
が有効である。
【0013】このような温度検出装置においては、上記
ホルダー部分の底部の外面を検出面として用い、この底
部の内面を支持面とすることが可能である。そして、こ
のような構成の外装部材においては、接合面と支持面と
の間に間隙を形成することが望ましい。
【0014】上記のように、硬質の熱可塑性プラスチッ
クにより形成された外装部材と、この外装部材の内部に
装着されたサーモスタットとを有し、外装部材が、少な
くともサーモスタットの設定されるホルダー部分と、こ
のホルダー部分の開口部を覆うカバー部分との接合によ
り形成される水道凍結防止帯用温度検出装置は、サーモ
スタットの周囲に突出するように形成されており、いず
れかに溶接リブの形成されているホルダー部分およびカ
バー部分の接合面同士を、超音波溶接法を用いて溶接す
ることによりホルダー部分とカバー部分とを接合する超
音波溶接工程を有することを特徴とする製造方法により
製造することが可能である。
【0015】
【作用】上記のように硬質の熱可塑性プラスチックを用
いて外装が形成されることにより、衝撃および荷重に耐
えることのできる強度を有する検出装置が形成される。
【0016】また、熱可塑性のプラスチックを用いてい
るので、この外装の内部を、内蔵されるサーモスタット
の外周面に沿った形状に容易に形成できる。このような
装置においては、コードの貫通部に、水止め用のリブを
設けることにより、このリブとコードの被覆とが噛み合
うことにより密封性が保持される。
【0017】さらに、熱可塑性プラスチックにより形成
された外装部材には、水道管と密着できるような凹状に
湾曲した検出面が形成され、さらに、この検出面とした
外装部材の内面には、サーモスタットの外面と接するよ
うな湾曲状に支持面が形成される。このような形状の外
装部材により、水道管とサーモスタットとの間に、広い
面積の熱伝導部分を確保することできるので、温度検出
装置の感度の向上が図られる。
【0018】外装部材を構成するホルダー部分およびカ
バー部分の接合面がサーモスタットの周囲に突出するよ
うに形成され、これらの接合面のいずれかに少なくとも
一列の溶接リブが形成されているものについては、これ
らの接合面に対し超音波溶接法を用いることが可能であ
り、溶接の簡易化および溶接時間の短縮が図られる。
【0019】そして、このような形状の温度検出装置に
おいては、接合面と支持面との間に間隙を形成すること
により、外装部材の厚みの均一化が図られる。従って、
外装部材を成形する時間が短縮され、成形収縮の防止が
可能である。
【0020】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0021】〔実施例1〕図1ないし図5に、本実施例
に係る水道凍結防止帯の制御に用いられる温度検出装置
を示してある。図1に示すように、本例の検出装置10
は、ほぼ直方体の外形をした外装20を有しており、こ
の外装20は、硬質の熱可塑性プラスチックの一つであ
るABS樹脂により形成されている。また、この外装2
0の一方の端に、検出装置10と不図示の帯ヒーターと
を接続する接続コード13が接続されている。外装20
は、外装20の上部を構成するカバー21と、下部を構
成するホルダー22とが接合面31および41において
溶接されて形成されている。
【0022】カバー21は、内蔵されるサーモスタット
11の形に沿って湾曲した中央部分23、この両側に突
き出た平面状の端部分24、さらに、コード13が外装
10を貫通する部分のカバーとなる貫通カバー25とに
より構成されている。
【0023】一方、ホルダー22は、箱状で、カバー2
1の装着される面と反対側の底面26が、ホルダー22
内部に向かって凹むように湾曲して形成されている。こ
の底面26は、図4に示すように、水道管1に密着する
ように湾曲されている。そして、このホルダー22に
も、コード13が貫通する部分である貫通部分27が形
成されている。
【0024】図2に、本例の検出装置を展開したようす
を示してある。ホルダー22の中央には、サーモスタッ
ト11の設定される支持部42が形成されている。この
支持部42は、サーモスタット11の外周曲面が密着で
きる曲面を備えており、さらに、この支持部42の裏面
は、外装の湾曲した底面26となっている。そして、支
持部42と底面26の間は、外装20を同質のABS樹
脂が充填されており、図4に示すように、水道管1の外
面とサーモスタット11の外面との間に、できるかぎり
空気の層ができない構造となっている。また、この支持
部42には、サーモスタット11の位置決めのための、
補助壁45が形成されている。この補助壁45は、ホル
ダー22の厚さのほぼ半分の高さの板状の部材で、支持
部42の貫通部分27近傍に形成されている。
【0025】このホルダー22には、支持部42の両脇
に接続リード12を設定するリード用の間隙43と、側
面22bの成形収縮を防止するための収縮防止間隙44
が形成されている。リード用の間隙43は、支持部42
と、ホルダー22の一方の側面22aとの間に形成され
ている。そして、この間隙43に面した支持部42の高
さは、ホルダー22の厚みの略半分の高さとなるように
形成されており、サーモスタット11の先端とコード1
3とを接続するリード12が設定し易いようになってい
る。このリード用の間隙43の上部は、カバー21の端
部24で覆われ、本例の検出装置の組立て時に、超音波
ウェルダーのホーンが設定される領域も兼ねて形成され
ている。
【0026】一方、収縮防止間隙44は、側面22bと
支持部42とにより形成されている。この間隙44に面
した支持部42は、ホルダー22の厚みと同じ高さまで
形成されており、支持部42とサーモスタット11との
接触面積をできるかぎり確保することにより、熱伝達の
向上が図られている。この間隙44は、リード用の間隙
43と同様に、カバー21の端部24により覆われ、超
音波ウェルダーのホーンが設定されるための領域を確保
するために形成されている。そして、この間隙44を設
けることにより、ホルダー22の側面22bの厚みが、
側面22a等とほぼ同一に保たれている。従って、ホル
ダー22が射出成形などにより成形される際において
も、成形時間の短縮が図られ、さらに、成形収縮によ
り、側面22bに歪みが生ずることが防止できている。
【0027】サーモスタット11の一端に接続されてい
る接続コード13は、ホルダー22の一端を通って、外
部に延びており、接続コード13がホルダー22を通過
する箇所には、コード13に沿ってホルダー22から突
出した貫通部分27が形成されている。この貫通部分2
7は、側面22aおよび側面22bを繋ぐホルダー22
の横方向の側面から突出するように形成されており、そ
の断面は半円形で、内部はコード13の外周と接するよ
うに溝46が形成されている。そして、この溝46のコ
ード13が外部に延びていく方向の端には、溝の内部に
突出した2列のリブ47が形成されている。従って、本
例の検出装置を組み立てる際に、このリブ47とコード
13の被覆が噛み合うことにより、外装20の気密性が
保持できるようになっている。
【0028】このホルダー22を覆うカバー21の内面
は、中央が凹んでサーモスタット11をカバーする領域
32が形成されている。この領域32はホルダー22に
形成されている支持部分42と対峙するように形成され
ており、ホルダー22の補助壁45と対峙する位置に
は、この壁45と同じくサーモスタット11の位置を決
定するための補助壁33が形成されている。さらに、こ
の領域32と繋がるようにして、ホルダー22の貫通部
分27の上部を覆う貫通カバー25が形成されている。
貫通カバー25は、ほぼ半円形の断面を持ち、貫通部分
27と同様にコード13の延びる方向に突出している。
貫通カバー25の内面は、コード13と接触するように
湾曲した溝34が形成されており、この溝34の内部
に、リブ47と同様の、コード13の外周を巻くように
突出した2列のリブ35が形成されている。
【0029】サーモスタット11をカバーする領域32
の両側には、ホルダー22の接合面41と接合するカバ
ー21の接合面31が形成されている。この接合面31
には、ホルダー21の方向に突出した、高さ0.5mm
程度の溶接リブ36が形成されている。この溶接リブ3
6は、貫通カバー25の一方の端部37aから他方の端
部37bまで、カバー21の周囲全体に連続して形成さ
れている。本例の検出装置を組み立てる際は、カバー2
1の端部分24に超音波ウェルダーのホーンを設定し、
超音波振動により、この溶接リブ36がホルダー22の
接合面41と相互拡散するため、カバー21とホルダー
22を接合することができる。
【0030】このように、本例の温度検出装置10は、
その外装20をABS樹脂により形成してあるので、衝
撃および荷重などから内部のサーモスタット11を保護
することが可能となっている。そして、コード13の貫
通する貫通部分の内面34および46には、水止め用の
リブ35および47を形成してある。従って、本例の装
置10を組み立てる際に、このリブ35、47とコード
13の被覆が噛み合うことにより、サーモスタット11
を密封することができる。このように、本例の装置は、
従来の軟質PVCの外装を有する温度検出装置と同様の
密封性を保持しながら、従来の装置の弱点であった耐衝
撃性などの機械的な強度の向上を図ることができる。ま
た、硬質の熱可塑性プラスチックを用いているので、従
来の軟質PVCのものと比較し、射出成形が容易であ
り、外装10を安価に製造できるという長所もある。
【0031】さらに、本例の装置においては、外装10
の一部を検出面26として、水道管1と密着できるよう
に湾曲させている。このため、温度検出装置10が温度
を検出する面積が増大しており、検出感度の向上を図る
ことが可能となっている。同時に、水道管1と密着する
ように設置できるので、設置が容易であり、さらに、設
置後の脱落などのトラブルを未然に防ぐことが可能とな
っている。そして、本例の温度検出装置10の内部にお
いては、サーモスタット11を、その外面に密着するよ
うに湾曲した支持部42により保持している。この支持
部42は、上記の検出面26の裏面であって、支持部4
2の最小肉厚部48の厚みを1mm程度と、できるかぎ
り薄くしてある。従って、検出面26とサーモスタット
11との間に、接触面積の広い熱伝導路を確保すること
が可能となっており、さらに、この熱伝導路の厚みを最
小に抑えることが可能である。このため、水道管1の温
度を素早くサーモスタット11が感知できるようになっ
ているので、本例の検出装置10の感度は良く、水道凍
結防止帯の帯ヒーター2の細やかな制御が可能である。
このように、本例の温度検出装置10を用いた水道凍結
防止帯においては、従来の凍結防止帯と比較し、水道水
の温度を一定に保持することができため、異常加熱など
のトラブルを防止できると同時に、不必要な加熱を防止
して、電力量の節減を図ることができる。
【0032】さらに、本例の温度検出装置10のカバー
21の中央部24も、サーモスタット11と密着できる
ように湾曲に形成してある。従って、本例の装置におい
ては、外気温も敏感に検知することが可能であり、外気
温が急激に下がった場合などは、水温の変動に先行し
て、凍結防止帯を稼働させることもできる。
【0033】また、本例の温度検出装置10の接合面3
1には、上述したように溶接リブ36を形成してある。
そして、外装20の素材に硬質のプラスチックを用いて
あるので、超音波溶接を用いて装置10を組み立てるこ
とが可能となっている。
【0034】図6に、本例の装置を超音波溶接を用いて
組み立てる工程の概要を示してある。先ず、ホルダー2
2の底面26が設置できるように加工された鉄製の治具
61に、ホルダー22、サーモスタット11およびリー
ド12、カバー21を設定する。そして、カバー21の
両端部分24に、逆U字型の超音波ウェルダーのホーン
62を設定する(図6(a))。
【0035】次に、ホーン62を加圧しながら約0.2
秒間の超音波振動を与える。その後、約0.2秒間放置
して冷却する(図6(b))。
【0036】上記の工程により、カバー21の接合面3
1に形成されていた溶接リブ36が超音波振動により相
互拡散するため、カバー21とホルダー22は強固に接
合される。このようにして、本例の温度検出装置10が
組み立てられる(図6(c))。
【0037】このように、本例の温度検出装置10の組
立ては、溶接に約0.2秒、冷却に約0.2秒の約0.
4秒間で充分である。従来の軟質PVCの外装の装置に
おいては、超音波溶接を用いることができないため、接
合に高周波ウェルダーを用いていた。この場合は、溶着
に約5秒、冷却に約5秒の計約10秒を組立てに要して
いた。従って、本例のように、硬質のプラスチックによ
り外装を形成して、接合に超音波ウェルダーを用いるこ
とにより、組立て時間を1/20以下に短縮することが
可能となる。
【0038】さらに、高周波ウェルダーの用いられる工
具は、テフロン(商品名)などの高価な素材を用いる必
要があり、また、電極として用いられる黄銅がスパーク
などにより損傷することもあった。しかしながら、本例
に用いている超音波ウェルダーにおいては、ホーンおよ
び治具は鉄製であり、損傷することも少なく、さらに、
熟練を要しないなどの利点がある。
【0039】また、本例の温度検出装置10において
は、上記の超音波ウェルダーを用いるので、ホーン62
を設定する平坦な領域をカバー21に両端部分24とし
て形成してある。そして、この両端部分24の一端は、
サーモスタット11の接続に用いられるリード12の設
定空間43として利用している。また、他の一方の空間
には、収縮防止間隙44を形成することにより、ホルダ
ー22の成形時の側面の収縮を防止している。同時に、
この間隙44により、支持部42の断面積の削減できて
いる。従って、支持部42により形成されている検出面
26とサーモスタット11との熱伝導路は、その接触面
の面積を減ずることなく余分な質量を除いて、本例の装
置の感度の向上を図っている。
【0040】〔実施例2〕図7および8に、第2の実施
例に係る温度検出装置を示してある。本例の温度検出装
置は、凍結防止帯の帯ヒーター2の中間に設置され装
置、あるいは、電源線の中間に設置される装置であり、
サーモスタット11の両端にコード13aおよび13b
が接続されている。このため、本例のカバー21の中央
部分23の両側に貫通カバー25aおよび25bが形成
されている。そして、この貫通カバー25a、25bの
内面34aおよび34bのそれぞれには、水止めリブ3
5aおよび35bが形成されている。また、中央が凹ん
でサーモスタット11をカバーする領域32には、サー
モスタット11の位置を決定する2枚の補助壁33aお
よび33bが形成されている。
【0041】一方、ホルダー22にも支持部42の両側
に貫通部分27aおよび27bが形成されており、この
内面46aおよび46bには、水止めリブ47aおよび
47bが形成されている。そして、支持部42には、サ
ーモスタット11の位置を決定する2枚の補助壁45a
および45bが形成されている。さらに、本例の装置に
おいては、ホルダー22の接合面41に、溶接リブ36
が形成されている。この溶接リブ36は、貫通部分27
aの一端49aから、他の貫通部分27bの一端49b
に延びる溶接リブ36aと、貫通部分27aの49aと
対峙する他の端49cから貫通部分27bの他の端49
dに延びる溶接リブ36bの2本により構成されてい
る。
【0042】本例の温度検出装置は、その側面が、溶接
リブ36aおよび36bにより接合される。そして、コ
ード13a、13bの貫通する部分は、コード13aお
よび13bの被覆と、水止めリブ35a、35bおよび
47aおよび47bがそれぞれ噛み合わされることによ
り、密封される。なお、ホルダー22の底面26の形
状、間隙43および44などについては、実施例1と同
様に付き、同じ番号を付して説明を省略する。
【0043】なお、温度検出装置に内蔵されるサーモス
タットは、上記の例のように、細長いリードサーモの他
に、円形のバイメタルサーモなど種々のサーモスタット
を用いることができる。また、外装の素材も、ABS樹
脂に限らずポリプロピレン、ポリエチレン、硬質ポリウ
レタン、硬質PVCなど様々の硬質熱可塑性素材を用い
ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水道凍結
防止帯に用いる温度検出装置においては、その外装を硬
質の熱可塑性プラスチックを用いて形成し、コードの貫
通部を水止めリブとコードの被覆とを噛み合わせて密封
していることを特徴としている。このため、従来の温度
検出装置と同様の密封性を保持しながら耐衝撃性などの
機械的強度の高い温度検出装置を実現できる。従って、
本発明の温度検出装置は、据え付け時あるいは据え付け
後などにおいて、衝撃、荷重等を加えられても、内蔵し
ているサーモスタットが破壊されてることが少なく、信
頼性の高く、かつ長寿命の装置とすることができる。
【0045】さらに、本発明の温度検出装置は、その一
面を湾曲させて水道管に密着させるなどの加工が施され
ており、従来の温度検出装置と比較し、検出感度を向上
できる。従って、本発明の装置を用いた凍結防止帯にお
いては、良好な温度制御が可能であり、さらに、使用電
力の削減を図ることも可能である。
【0046】また、本発明の装置の組立てにおいては、
超音波溶接を用いることができるので、組立て時間を短
縮でき、さらに、容易に組立てが可能であるので、品質
の向上を図ることもできる。そして、本発明の温度検出
装置は、外装の厚みの一定化を図ることにより、成形時
の収縮による外装の歪みの除去も可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る温度検出装置の外観を
示す斜視図である。
【図2】図1に示す温度検出装置の各部品を示す展開図
である。
【図3】図2に示すカバーの一部を拡大して示す詳細図
である。
【図4】図1に示す温度検出装置の横方向の断面を示す
断面図である。
【図5】図1に示す温度検出装置の縦方向の断面を示す
断面図である。
【図6】図1に示す温度検出装置の組立ての概要を示す
流れ図である。
【図7】本発明の実施例2に係る温度検出装置の概要を
示す斜視図である。
【図8】図7に示す温度検出装置の部品を示す展開図で
ある。
【図9】水道凍結防止帯が水道管に設置されたようすを
示す説明図である。
【図10】図9に示す凍結防止帯の回路を示す回路図で
ある。
【図11】従来の温度検出装置の一部を欠いて示す斜視
図である。
【図12】図11に示す温度検出装置の縦方向の断面を
示す断面図である。
【図13】図11に示す温度検出装置の横方向の断面を
示す断面図である。
【図14】図11に示す温度検出装置のコードの貫通部
分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 水道管 2 ・・・ 帯ヒーター 3 ・・・ コンセント 10・・・ 温度検出装置 11・・・ サーモスタット 12・・・ 接続リード 13・・・ 接続コード 20・・・ 外装 21・・・ カバー 22・・・ ホルダー 23・・・ 中央部分 24・・・ 両端部分 25・・・ 貫通カバー 26・・・ 底面(検出面) 27・・・ 貫通部分 31・・・ 接合面 32・・・ サーモスタットをカバーする領域 33・・・ 補助壁 34・・・ 貫通カバーの内面 35・・・ 水止めリブ 36・・・ 溶接リブ 37・・・ 貫通カバーの端部 41・・・ ホルダーの接合面 42・・・ 支持部 43・・・ リード設定用の間隙 44・・・ 収縮防止用の間隙 45・・・ 補助壁 46・・・ 貫通部の内面 47・・・ 水止めリブ 48・・・ 支持部の最小肉厚部 49・・・ 貫通部の端部 50・・・ 軟質PVC製の外装 51・・・ 外装の上部分 52・・・ 外装の下部分 53・・・ コードとの接続部分 61・・・ 治具 62・・・ ホーン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質の熱可塑性プラスチックにより形成
    された外装部材と、この外装部材の内部に装着されたサ
    ーモスタットとを少なくとも有し、このサーモスタット
    に接続されたコードを介して水道凍結防止帯を制御する
    水道凍結防止帯用温度検出装置であって、前記コードが
    前記外装部材を貫通する貫通部分の内面に、前記コード
    の被覆と噛み合うように突出した少なくとも一列の水止
    めリブが形成されていることを特徴とする水道凍結防止
    帯用温度検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記外装部材の少な
    くとも1面に、水道管と密着可能なように凹状に湾曲し
    た検出面が形成されていることを特徴とする水道凍結防
    止帯用温度検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記検出面の形成さ
    れた前記外装部材の内面には、前記サーモスタットの外
    面と接するように湾曲状に成形された支持面が形成され
    ていることを特徴とする水道凍結防止帯用温度検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記外装部材は、少なくとも前記サーモスタットの設定
    されるホルダー部分と、このホルダー部分の開口部を覆
    うカバー部分との接合により形成されており、前記サー
    モスタットの周囲に突出するように形成されている前記
    ホルダー部分および前記カバー部分の接合面のいずれか
    には、少なくとも一列の溶接リブが形成されていること
    を特徴とする水道凍結防止帯用温度検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記ホルダー部分の
    底部の外面が前記検出面であり、この底部の内面に前記
    支持面が形成されていることを特徴とする水道凍結防止
    帯用温度検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記接合面と前記支
    持面との間に間隙が形成されていることを特徴とする水
    道凍結防止帯用温度検出装置。
  7. 【請求項7】 硬質の熱可塑性プラスチックにより形成
    された外装部材と、この外装部材の内部に装着されたサ
    ーモスタットとを有し、前記外装部材が、少なくとも前
    記サーモスタットの設定されるホルダー部分と、このホ
    ルダー部分の開口部を覆うカバー部分との接合により形
    成される水道凍結防止帯用温度検出装置の製造方法であ
    って、前記サーモスタットの周囲に突出するように形成
    されており、少なくともいずれかの接合面に溶接リブの
    形成されている前記ホルダー部分および前記カバー部分
    の接合面同士を、超音波溶接法を用いて溶接することに
    より前記ホルダー部分と前記カバー部分とを接合する超
    音波溶接工程を有することを特徴とする水道凍結防止帯
    用温度検出装置の製造方法。
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