JPH05187005A - 鉄道用防音装置 - Google Patents

鉄道用防音装置

Info

Publication number
JPH05187005A
JPH05187005A JP11963392A JP11963392A JPH05187005A JP H05187005 A JPH05187005 A JP H05187005A JP 11963392 A JP11963392 A JP 11963392A JP 11963392 A JP11963392 A JP 11963392A JP H05187005 A JPH05187005 A JP H05187005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
insulating walls
soundproof wall
rails
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11963392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3055047B2 (ja
Inventor
Sadaya Chino
貞弥 智野
Sadao Nomoto
貞夫 野本
Kiichi Kondo
喜一 近藤
Kazuo Kondo
和夫 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP4119633A priority Critical patent/JP3055047B2/ja
Publication of JPH05187005A publication Critical patent/JPH05187005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055047B2 publication Critical patent/JP3055047B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、鉄道車両の走行に伴う騒
音の伝播を減少させる鉄道用防音装置を提供することで
ある。 【構成】 この発明は、レール2両側から所定の間隔を
おいて所定の高さに設置された防音壁4とレール2との
間に防音壁4よりも高さが低くかつ先端が車両6と反対
側に傾いた内側防音壁1を設け、この先端の傾斜上面は
吸音性を備えているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行中の鉄道車両よ
り発生する騒音を効果的に減音させることのできる鉄道
用防音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の騒音公害に対する関心が高まるに
つれ、これらの騒音を低減する防音装置の開発が進んで
いることは周知の通りである。そして騒音は音源,環境
等の条件により相違するので、全ての騒音を解消するこ
とは極めて困難であるが、音源と受音側との間に防音壁
等の障壁を設けて音の伝播を遮断するか、あるいは音源
を完全に包囲して遮蔽すること等が騒音対策の一般的手
段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の障壁ではそれな
りの防音効果があることは当然であり、後者であれば、
熱,排気等他の用件を考慮すると実施困難である。具体
例をとれば、現在新幹線等の車両の走行に伴い発生する
列車騒音対策には、主として防音壁を採用しているが、
その防音効果は20dBが限界とされており、特に音源
を見通せる地域では防音壁による効果はほとんど得られ
ないばかりでなく、防音壁の高さを一定以上高くしても
防音効果は向上しないという結果が得られている。これ
らの欠点を解決するには、前述の通り、路線全線を完全
に包囲するシェルター方式の採用が考えられるけれど
も、これは日照,費用,換気,乗客の心理作用等を考慮
すると実現不可能である。
【0004】そこで、この発明では、上述した現状の問
題点を解決するために種々検討した結果、特に防音壁を
採用した鉄道騒音の減音対策をより一層効率的に向上さ
せることの出来る鉄道用防音装置を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、レール両側から所定の間隔をおいて所
定の高さに設置された防音壁とレールとの間に防音壁よ
りも高さが低くかつ先端が車両と反対側に傾いた内側防
音壁を設け、この先端の傾斜上面は吸音性を備えている
ものである。
【0006】
【作用】鉄道騒音は、車輪とレール間の騒音、パンタグ
ラフの摺動音、駆動装置および付属機器よりの騒音、お
よび車両側板の振動により発生する騒音等の上部騒音
と、防音壁および高架橋の構造音に関する下部騒音とが
ある。これらの騒音の中、車輪とレール騒音が最も大き
い。従って、この騒音が防音壁を越えて受音点に伝播さ
れるのを防げば、減音効果を能率的に向上させることが
期待出来る。この発明では、車輪とレール騒音に対して
内側防音壁を外側の防音壁よりもレール寄りにかつ所定
の高さに設け、さらに先端を傾斜させこの傾斜上面に吸
音性をもたせることで有効な防音作用を奏する。
【0007】
【実施例】図面に示す実施例についてこの発明の構成を
説明する。図1および図2において、4は高架橋9の両
側に沿って設置された防音壁で、レール2と、車輪3と
の間の騒音、駆動装置および付属機器よりの騒音などを
遮蔽するもので従来から採用されているものである。こ
の場合に防音壁4の上部の領域Xは音の自由伝播空間の
ため、減音効果がほとんど得られないし、防音壁4の背
後にあたる領域Yでも防音壁4の上端を乗り越えた騒音
が回折して自由に波及するから減音効果が期待される値
よりもかなり低いという結果になる。そこで、この発明
では主たる騒音源であるレール2と車両6の車輪3との
接触部から発生する騒音を効果的に減音するように工夫
したもので、車両6の側板7と防音壁4との間に内側防
音壁1を設置する。この場合、内側防音壁1の高さy
を、防音壁4よりも低く、レール2と車輪3との接触部
と防音壁4の上端とを結ぶ線h1 、または道床5と車両
6の側板7の下端部を結ぶ線の中点Oと防音壁4の上端
を結ぶ線h2 の中の何れか低い方より少なくとも高くす
る。図2の符号8は防音壁4に設けた吸音材である。内
側防音壁1の先端は車両6と反対側に傾き、その先端の
傾斜上面を吸音性にしてある。具体的には吸音材8と同
様のものを傾斜上面に設ける。この吸音材8としては、
無機材料よりなる発泡材が好適に使用できる。図2に示
す実施例では、防音壁4及び内側防音壁1の夫々レール
2側を向いた側面に吸音材8を設けてある。また、防音
壁4は車両6の側板から約2m離れ、約2mの高さに設
置してあり、内側防音壁1は車両6の側板から約30cm
離れた位置に設置してある。内側防音壁の先端の傾き
は、30°〜75°、好ましくは45°〜60°とす
る。
【0008】図3に内側防音壁1の詳細を示す。12は
内側防音壁1およびその直壁部分1Aを支持するための
支柱である。内側防音壁1はその高さが高い場合、先端
傾斜部分1Bと直壁部分1Aに分けて形成される。先端
傾斜部分1Bは支柱12に固定される部分と支柱12に
より支持されない先端部分とがあり、特にその傾斜先端
部分1Bの表面には吸音材8が付加され、吸音性を備え
た傾斜上面に構成されている。この例では内側防音壁1
の本体はコンクリートで形成され、吸音材8はコンクリ
ートに埋め込まれ一体化されている。内側防音壁1の直
壁部分1Aに吸音材8を付加する場合もある。この例で
も吸音材8はコンクリート本体に埋め込まれ形成されて
いる。
【0009】図4は内側防音壁1の効果を評価する室内
テスト装置を示す。鉄道車両6と同様のものをセット
し、その側板7の内側に騒音源としてのスピーカ10を
セットしてある。Mは防音壁4から2m離れ防音壁4の
先端と同じ高さに配設した騒音評価用のマイクロホンを
示す。表1に図4に示した室内評価装置で評価した内側
防音壁1を設けたものの減音効果評価結果を示す。
【0010】
【表1】
【0011】表中のデータは、図4の防音壁4のみの場
合の受音点(マイクロホンMの地点)に於ける音圧レベ
ルとの差を表している。すなわち、表中プラスの値は防
音壁4のみの場合に対する減音量を表す。表中のA.は
内側防音壁1の直壁部分1Aのみを設置した場合の結果
である。B.はA.に加え先端傾斜部分1B(45°の
傾斜とした)を付加した内側防音壁1を設置した場合の
結果である。C.は内側防音壁1の先端傾斜部分1Bの
上表面に吸音材8を付加した場合の結果を表す。D.は
C.に加え内側防音壁1の直壁部分1Aの音源側にも吸
音材8を設置した場合の結果を示す。E.はD.の場合
に加え防音壁4の音源側に吸音材8を設置した場合の結
果を示す。例えば、表中Bは防音壁4と内側防音壁1と
を設けたものであり、防音壁4だけのものに比べて1K
Hzでは10dBの減音効果が認められた。結果より分
かるように、内側防音壁1の先端を傾斜させることによ
り、また吸音材を適切な場所に設置することにより大き
な減音効果を得ることが出来る。
【0012】車両6から465mm離れた位置に先端傾斜
部分1Bの傾きが30°,45°,60°,75°,9
0°とした内側防音壁1を設けたものと同一の位置に直
壁な防音壁を設けたものとを比較して直壁に比べてどれ
だけの減音量を達成できたかを図5のグラフに示す。グ
ラフ中符号A〜Eは夫々傾斜角度が30°(高さ960
mm)、45°(高さ910mm)、60°(高さ850m
m)、75°(高さ780mm)、90°(高さ700m
m)のものを示す。このグラフから明らかなように、内
側防音壁1の先端の傾きを60°としたものが減音効果
が優れていた。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、外側の防音壁よりも低く、かつその高さを特定の高
さ以上とした内側防音壁を設けることで、走行中の鉄道
車両より発生する騒音を効果的に減音させることができ
る。特に車両とレールとの間で発生する騒音が防音壁を
越えて伝播するのを防止でき、しかも内側防音壁も小型
化でき、設置も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】図1の部分的拡大断面図。
【図3】内側防音壁の詳細な斜視図。
【図4】実験用の室内セットを示す図。
【図5】内側防音壁の先端の傾き具合による減音効果を
示すグラフ。
【符号の説明】
1 内側防音壁 1A 先端傾斜部分 2 レール 3 車輪 4 防音壁 5 道床 6 車両 7 側板 8 吸音材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール両側から所定の間隔をおいて所定
    の高さに設置された防音壁とレールとの間に防音壁より
    も高さが低くかつ先端が車両と反対側に傾いた内側防音
    壁を設け、 この先端の傾斜上面は吸音性を備えていることを特徴と
    する鉄道用防音装置。
  2. 【請求項2】内側防音壁のレール側側面に発泡吸音材を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の鉄道用防音装
    置。
JP4119633A 1991-11-14 1992-04-13 鉄道用防音装置 Expired - Fee Related JP3055047B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4119633A JP3055047B2 (ja) 1991-11-14 1992-04-13 鉄道用防音装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32656091 1991-11-14
JP3-326560 1991-11-14
JP4119633A JP3055047B2 (ja) 1991-11-14 1992-04-13 鉄道用防音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05187005A true JPH05187005A (ja) 1993-07-27
JP3055047B2 JP3055047B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=26457321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4119633A Expired - Fee Related JP3055047B2 (ja) 1991-11-14 1992-04-13 鉄道用防音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055047B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0695831A1 (en) * 1994-07-20 1996-02-07 Bridgestone Corporation Soundproof wall

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0695831A1 (en) * 1994-07-20 1996-02-07 Bridgestone Corporation Soundproof wall

Also Published As

Publication number Publication date
JP3055047B2 (ja) 2000-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5842324B2 (ja) 騒音制御装置
JPH08268274A (ja) 特に鉄道上部構造のための音響障壁
JPH05187005A (ja) 鉄道用防音装置
Kurze Tools for measuring, predicting and reducing the environmental impact from railway noise and vibration
JP3660335B2 (ja) 鉄道用防音壁
JP4587660B2 (ja) 鉄道車両用軌道
Zhang et al. Experimental study of noise mitigation measures on a slab track
JP2002227144A (ja) 軌道用吸音構造
JP3660334B2 (ja) 鉄道トンネル用防音壁
KR200366054Y1 (ko) 철도레일 소음감소용 댐핑부재
KR100541621B1 (ko) 방음벽의 소음 저감용 다중회절 장치
US1820874A (en) Method of reducing sound in subways
JP6975299B2 (ja) 高架橋及び騒音低減装置
JP2015501894A (ja) 騒音防止装置
KR200319316Y1 (ko) 콘크리트도상용 소음 차단장치
JP4091836B2 (ja) 鉄道用防音壁
JP7373410B2 (ja) 交通施設の延伸構造
JP6975104B2 (ja) 橋梁の騒音低減装置
Wettschureck et al. Noise and vibration from railroad traffic
JPH062462B2 (ja) 低騒音型ボディマウント式鉄道車両
KR200345485Y1 (ko) 소음 저감용 경사식 다중 회절장치를 갖는 방음벽
TWI275685B (en) Railroad vehicle noise elimination system and noise barrier
KR20170049507A (ko) 유도식 운송 선로용 소음 방지 설비 및 상기 설비를 구비한 유도식 운송 선로
JP2006272993A (ja) 防音構造
JP2004257230A (ja) 固定構造物の通過波低減構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees