JPH05186540A - スピロヘプタジエン混合物 - Google Patents

スピロヘプタジエン混合物

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JPH05186540A
JPH05186540A JP4148731A JP14873192A JPH05186540A JP H05186540 A JPH05186540 A JP H05186540A JP 4148731 A JP4148731 A JP 4148731A JP 14873192 A JP14873192 A JP 14873192A JP H05186540 A JPH05186540 A JP H05186540A
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carbon atoms
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JP4148731A
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Sheik Abdul-Cader Zahir
アブドゥール−キャダー ツァール シェイク
Cecile Pasquier
パスカール セシル
Wolfgang Scharf
シャルフ ヴォルフガング
Maurice Dupre
ドュプレ モウリス
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Ciba Geigy AG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規スピロヘプタジエン混合物を提供する。 【構成】 スピロヘプタジエン混合物、例えばp−キシ
リレンジクロリドをベースとするスピロ〔2,4〕ヘプ
タ−4,6−ジエン(実施例1)、4,4′−ビス(ク
ロロメチル)ビフェニルをベースとするスピロ〔2,
4〕ヘプタ−4,6−ジエン(実施例2)、p−キシリ
レンジクロリド及び1,4−ジクロロブテ−2−エンを
ベースとするビニルスピロ〔2,4〕ヘプタジエン(実
施例6)である。 【効果】 貯蔵安定性、特に酸化に対する抵抗性が優れ
ており、それ故特にラミネート及び圧縮成形品の製造の
ための良好な加工特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香族ビス(ハロメチ
ル)化合物をベースとする新規スピロ〔2,4〕ヘプタ
−4,6−ジエンの混合物、それらの製造方法、及び特
にラミネート樹脂としてのその用途に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】芳香族ビス(ハロメチル)化合物をベー
スとする二量体状又はオリゴマー状シクロペンタジエン
は公知である。例えば、芳香族ビス(シクロペンタジエ
ニル)キシレンをベースとする非置換又は置換の二量体
状又はオリゴマー状シクロペンタジエン及び例えばラミ
ネート樹脂としてのその用途は、アメリカ合衆国特許第
2726232号明細書及びドイツ連邦共和国特許公開
公報第1643855号に開示されている。これらの公
知樹脂は、乏しい貯蔵安定性のみを有し、その結果それ
らから作られたプレプレグは即座に成形品に加工しなけ
ればならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公知芳香族ビス(シク
ロペンタジエニル)化合物と1,2−ジクロロエタン又
は1,2−ジブロモエタンとの反応は新規スピロ〔2,
4〕ヘプタ−4,6−ジエンを与え、これは従来技術の
樹脂と比較して、改良された貯蔵安定性、特に酸化に対
する改良された抵抗性を有し、そしてそれ故特にラミネ
ート及び圧縮成形品の製造のための良好な加工特性を有
するということが今や判った。硬化されたスピロ〔2,
4〕ヘプタ−4,6−ジエンは都合の良いことに3以下
の誘電率を有し、その結果、それらは電子工業において
頻繁に使用される印刷回路の二次加工のためのラミネー
ト樹脂としての用途のために特に適している。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は次
式I又はII:
【化5】 〔式中、Xは水素原子又はビニル基を表わし、Aは非置
換又は1個若しくはそれより多くの炭素原子数1ないし
20のアルキル基により置換された二価芳香族基、ハロ
ゲン原子又はハロゲン原子置換炭素原子数1ないし20
のアルキル基を表わし、R1 ,R1 ′,R2 ,R2 ′,
3 及びR3 ′は各々水素原子を表わし、又はR1 とR
1 ′、R2 とR2 ′及びR3 とR3 ′は互いに一緒にな
ってエチレン基を表わし、R4 は炭素原子数1ないし6
のアルキル基、アルキル部分に炭素原子1個ないし6個
を含むフェニルアルキル基を表わし又は各アルキル部分
に炭素原子1個ないし6個を含むトリアルキルシリル基
を表わし、mは0,1又は2を表わし、nは0又は1な
いし200の平均数を表わし、pは1ないし100の平
均数を表わし、そしてqは0又は1ないし100の平均
数を表わす〕で表わされる化合物から本質的になる混合
物に特に関するものである。
【0005】式I及びII中のXは好ましくは水素原子
である。
【0006】特に、新規混合物は、式中、A,R1 ,R
1 ′,R2 ,R2 ′,R4 ,m及びnが前記において定
義されたものと同じ意味を表わす式Iで表わされる化合
物から本質的になる。
【0007】式I及びIIで表わされる新規混合物中の
二価芳香族基Aは、1個又はそれより多くのベンゼン環
を含む基であってよく、ここでベンゼン環は縮合してい
てもよく又は直接結合若しくは結合基を介して互いに結
合していてもよく、そしてこの場合芳香族環は同一又は
異なる置換基を持っていてよい。
【0008】Aは代表的には下記式で表わされ得る:
【化6】 〔式中、Qは直接結合、−(CH2 r −基(式中、r
は1ないし12の数を表わす)、−CH(CH3 )−
基、−C(CH3 2 −基、−C(CF3 2 −基、−
O−基、−S−基、−SO2 −基又は−CO−基を表わ
し、Q1 は直接結合、−CH2 −基、−CH2 CH2
基、−CH(CH3 )−基、−C(CF3 2 −基、−
O−基、−S−基、−SO2 −基又は−CO−基を表わ
し、Y1 ,Y 2 ,Y3 及びY4 は互いに独立して水素原
子、ハロゲン原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル
基を表わし、Y5 は−CH2 −基、−O−基、−S−
基、−NH−基又は−CO−基を表わし、そしてY6
−CH2 −基、−O−基、−S−基又は−NH−基を表
わす〕。
【0009】芳香族基Aの置換基としての炭素原子数1
ないし20のアルキル基及び置換基R4 としての炭素原
子数1ないし6のアルキル基は、直鎖状又は分岐鎖状で
あってよい。前記基は代表的にはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第三
ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペン
チル基、2,2−ジメチルペンチル基、2−メチルヘキ
シル基、2,2,3−トリメチルブチル基、イソオクチ
ル基及びドデシル基である。
【0010】ハロゲン原子としての弗素原子、塩素原
子、臭素原子及び沃素原子が、芳香族環において置換さ
れていてよい。ハロゲン原子としての弗素原子及び塩素
原子が、芳香族環において置換されていることが好まし
い。
【0011】ハロゲン置換炭素原子数1ないし20のア
ルキル基は、好ましくはクロロメチル基、2−ブロモメ
チル基、3−クロロ−n−プロピル基、クロロイソプロ
ピル基又は5−クロロ−n−ペンチル基及び、好ましく
は、パーフルオロアルキル基である。
【0012】適するフェニルアルキル基は、フェニルエ
チル基又はフェニルプロピル基及び、好ましくはベンジ
ル基である。
【0013】トリアルキルシリル基は好ましくはトリメ
チルシリル基又はトリエチルシリル基である。
【0014】新規混合物は好ましくは、式中、Aが次
式:
【化7】 〔式中、Qは直接結合、−(CH2 r −基(式中、r
は1ないし12の数を表わす)、−C(CH3 2
基、−O−基、−CO−基、−S−基又は−SO2 −基
を表わし、R1 ,R1 ′,R2 及びR2 ′は前記におい
て定義されたものと同じ意味を表わし、mは0,1又は
2を表わし、そしてR4 はメチル基又はエチル基を表わ
し、そしてnは0又は1ないし20の平均数を表わす〕
で表わされる非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキ
ル置換基を表わす式I又はIIで表わされる化合物から
なる。
【0015】更に特別には、新規混合物は、式中、Aが
フェニレン基又はビフェニレン基を表わし、R1
1 ′,R2 及びR2 ′が前記において定義されたもの
と同じ意味を表わし、そしてnが0又は1ないし20、
好ましくは1ないし10の平均数を表わす式I又はII
で表わされる化合物からなる。
【0016】新規混合物は、都合良くは、次式III又
はIV:
【化8】 〔式中、A,R1 ,R1 ′,R2 ,R2 ′,R3
3 ′,R4 ,m,n,p及びqは前記において定義さ
れたものと同じ意味を表わす〕で表わされる化合物を、
式III又はIVで表わされる化合物1モル当たり、
1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、
1,4−ジクロロ−又は1,4−ジブロモブテ−2−エ
ン少なくとも0.1モルを使用して、相間移動触媒及び
アルカリの存在下で20℃ないし50℃の温度範囲内で
1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、
1,4−ジクロロ−又は1,4−ジブロモブテ−2−エ
ンと反応させることにより製造し得る。
【0017】前記方法において、式III又はIVで表
わされる化合物1モル当たり1,2−ジクロロエタン、
1,2−ジブロモエタン、1,4−ジクロロ−又は1,
4−ジブロモブテ−2−エン少なくとも2モル、通常2
ないし10モルを使用することが好ましい。
【0018】式IIIで表わされる化合物〔式中、
1 ,R1 ′,R2 及びR2 ′は各々水素原子を表わ
す〕は、例えばアメリカ合衆国特許第2726232号
明細書により又はドイツ連邦共和国特許公開公報第16
43855号により公知であり、そして次式V:
【化9】X−CH2 −A−CH2 −X (V), 〔式中、Xはハロゲン原子、好ましくは塩素原子若しく
は臭素原子、又は基−OSO2 −R(式中、Rは炭素原
子数1ないし4のアルキル基を表わす)を表わす〕で表
わされる化合物1モルとシクロペンタジエン2モルと
を、相間移動触媒及び水性水酸化ナトリウムの存在下2
5℃ないし50℃の温度範囲内で反応させ、最初に式I
II〔式中、nは0を表わす〕で表わされる化合物を
得、次いで50℃−100℃に加熱することによりディ
ールス−アルダー反応によって式III〔式中、nは1
ないし200の整数を表わす〕で表わされる化合物に重
合させることにより製造することができる。
【0019】式III〔式中、R1 及びR1 ′並びにR
2 及びR2 ′も各々一緒になってエチレン基を表わし、
4 ,m及びAは前記において定義されたものと同じ意
味を表わし、そしてnは1ないし200の平均数を表わ
す〕で表わされる化合物は文献にはまだ記載されておら
ず、そして式Iで表わされる化合物と式III〔式中、
nは0を表わす〕で表わされる化合物との、高められた
温度、代表的には50℃ないし100℃でのディールス
−アルダー反応によって製造することができる。前記反
応混合物は、式I〔式中、nは0を表わす〕で表わされ
る化合物を製造するために、必要量よりも少ない1,2
−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、1,4−
ジクロロ−又は1,4−ジブロモブテ−2−エンを使用
することにより、即ち、式III〔式中、nは0を表わ
す〕で表わされる化合物1モル当たり1,2−ジクロロ
エタン、1,2−ジブロモエタン、1,4−ジクロロ−
又は1,4−ジブロモブテ−2−エンを2モルよりも少
なく使用することにより通常得られる。
【0020】したがって、本発明は式III〔式中、R
1 及びR1 ′並びにR2 及びR2 ′は各々水素原子を表
わし、そして少なくとも一部は一緒になってエチレン基
を表わし、R4 ,m及びAは式Iにおいて定義されたも
のと同じ意味を表わし、そしてnは1ないし200、好
ましくは1ないし20、最も好ましくは1ないし10の
平均数を表わす〕で表わされる化合物の混合物にも関す
るものである。
【0021】式IV〔式中、pは平均数1を表わし、そ
してqは0を表わす〕で表わされる化合物は、都合良く
は式Vで表わされる化合物2モルとシクロペンタジエン
3モルとを公知方法で反応させることによって製造し得
る。
【0022】式IV〔式中、pは2ないし100の平均
数を表わし、そしてqは0を表わす〕で表わされる化合
物は、式Vで表わされる化合物(p+1)モルとシクロ
ペンタジエン(p+2)モルとを公知方法で反応させる
ことによって製造することができる。
【0023】式IV〔式中、qは1ないし100の平均
数を表わす〕で表わされる化合物は、次式VI:
【化10】 〔式中、A及びpは式IIにおいて定義されたものと同
じ意味を表わす〕で表わされる化合物を式III〔式
中、nは式IIにおけるqと同じ意味を表わす〕で表わ
される化合物と50℃ないし100℃の温度範囲内でデ
ィールス−アルダー反応による手段により反応させるこ
とにより製造することができる。
【0024】式IV〔式中、R1 及びR1 ′並びにR2
及びR2 ′は水素原子のみならず一緒になってエチレン
基を表わし、そしてR4 ,m,p,q及びAは式Iにお
いて定義されたものと同じ意味を表わす〕で表わされる
化合物はまだ文献には記載されておらず、そしてその結
果本発明の目的も成す。
【0025】それ故、本発明は式IV〔式中、R1 及び
1 ′、並びにR2 及びR2 ′は各々水素原子を表わ
し、そして少なくとも一部は一緒になってエチレン基を
表わし、R3 及びR3 ′は各々水素原子を表わし、Aは
式IIにおいて定義されたものと同じ意味を表わし、そ
してp及びqは各々1ないし100、好ましくは1ない
し20、最も好ましくは1ないし10の平均数を表わ
す〕で表わされる化合物の混合物にも関するものであ
る。
【0026】式Vで表わされる化合物は公知であり、そ
して幾つか例えばp−キシリレンジクロリド又はビス
(クロロメチル)ビフェニルは市販されている。芳香族
ビス(クロロメチル)化合物もクロロメチル化によって
簡単な方法で製造することができる。芳香族核に対する
クロロメチル基の導入は、ブランク反応によって触媒と
しての塩化亜鉛、塩化アルミニウム又は燐酸の存在下で
ホルムアルデヒド及び塩化水素を用いて公知方法で行わ
れる。
【0027】式VIで表わされる化合物も公知化合物で
あり、そして式Vで表わされる化合物とシクロペンタジ
エンとを反応させることによって公知方法で製造するこ
とができる。
【0028】ビス(クロロメチル)ベンゼンから出発す
るスピロ〔2,4〕ヘプタ−4,6−ジエンの製造方法
は下記の単純化された反応様式の手段によって説明され
るであろうが、ビス(シクロペンタジエニル)キシレン
と1,2−ジクロロエタンとの反応はモノマー状ビス
(スピロ〔2,4〕ヘプタ−4,6−ジエニル)キシレ
ンのみならず混合物も与えず、この場合には、反応条件
に応じて通常10重量%までのオリゴマー状スピロ化合
物が存在し得るということを記憶すべきである。
【0029】
【化11】
【0030】ビス(シクロペンタジエニル)キシレンと
1,2−ジクロロエタンと他のビス(シクロペンタジエ
ニル)キシレンとの反応における中間体として得られた
次式:
【化12】 で表わされるモノ(β−クロロエチル)シクロペンタジ
エニル化合物の反応は、次式:
【化13】 で表わされる副産物の生成を生じさせ得るが、しかし,
これは本新規混合物中に微量のみ存在する。同様な副産
物は上記中間体とシクロペンタジエンとの反応によって
も生成し得る。
【0031】上記反応様式中の1,4−ジロロブテ−2
−エンを用いた1,2−ジロロエタンの置換は、同一反
応条件下で次式:
【化14】 で表わされるモノマー状又はオリゴマー状ビニル置換ス
ピロ〔2,4〕ヘプタ−4,6−ジエンの生成を生じさ
せる。
【0032】新規化合物の製造の際に使用し得る適する
相間移動触媒は、第四アンモニウム塩例えばテトラメチ
ルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムク
ロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ベ
ンジルトリメチルアンモニウムアセテート、メチルトリ
エチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウ
ムクロリド、メチルトリ−炭素原子数1ないし8アルキ
ルアンモニウムクロリド〔商標名:アドゲン(Adogen)
464〕又はテトラブチルアンモニウムスルフェート、
第四アンモニウム塩基例えばベンジルトリメチルアンモ
ニウムヒドロキシシド、並びにクラウンエーテル、好適
には12−クラウン−4−エーテル(1,4,7,10
−テトラオキサシクロドデカン)、15−クラウン−5
−エーテル(1,4,7,10,13−ペンタオキサシ
クロペンタデカン)、18−クラウン−6−エーテル、
ジベンゾ−18−クラウン−6−エーテル、ジベンゾ−
24−クラウン−8−エーテル、ジベンゾ−1,4−ジ
オキサ−8,12−ジアザシクロペンタデシ−5,14
−ジエン、ジシクロヘキサノ−18−クラウン−6−エ
ーテル又はジシクロヘキサノ−24−クラウン−8−エ
ーテルを包含する。
【0033】第四アンモニウム化合物及び前記クラウン
エーテルは公知化合物であり、そのうちの幾つかは市販
されている。
【0034】新規化合物の製造は、好ましくはアルカリ
溶液、代表的には水酸化カリウム又は水酸化ナトリウム
の水溶液の存在下で行われる。通常、30%ないし80
%アルカリ水溶液、好ましくは40%ないし60%水酸
化ナトリウム水溶液が使用される。
【0035】新規化合物は、多方面の工業用途を有する
不溶性且つ不融性の樹脂生成物を与えるために高められ
た温度に加熱することによって硬化させることができ
る。適する硬化温度は通常約130℃−280℃、好ま
しくは170℃−250℃の範囲にあり、必要とされる
時間はこの硬化温度に非常に強く依存する。
【0036】多数の工業用途に対して、硬化触媒の添加
は硬化のために都合が良い。例えば、過酸化物の少量を
添加することが好適であり、それによって200℃で
2,3分のゲル化時間を達成することができる。適する
過酸化物は、本新規化合物の重量に対して0.01%な
いし5%、好ましくは0.25%ないし0.5%の濃度
のジ−第三ブチルパーオキシド、ジ−第三ブチルパーオ
キシドブタン、ジラウリルパーオキシド、ジクミルパー
オキシド及び第三ブチルクミルパーオキシドである。
【0037】しかしながら、他の公知硬化剤、代表的に
はコバルトナフテネートを使用することもできる。ラジ
カル−又はカチオン−生成触媒、好適にはオニウム塩、
好ましくは芳香脂肪族スルホニウム塩(これらは、ヨー
ロッパ特許公開公報第0379464号に記載されてい
る)も適している。
【0038】本文中で使用される用語“硬化”は、本新
規化合物の架橋された不溶性且つ不融性生成物への変換
を意味する。
【0039】架橋された不融性生成物の製造は、通常同
時に成形しながら注型品、ラミネート、圧縮成形品、接
着剤又は塗料例えば表面塗料を与える。
【0040】本新規混合物は、非充填状態で又は充填
剤、可塑剤、溶媒、顔料、染料、離型剤、難燃剤及び同
種のものを包含するプラスチック技術において慣用の添
加剤若しくは変性剤と一緒に、成形とともに、接合ジョ
イントを取り込んだ後又は平板状構造部材として、圧力
を使用して又は圧力を使用することなく、硬化させるこ
とができる。本発明は硬化により本新規混合物から作ら
れた成形品又は平板状構造部材にも関するものである。
【0041】本新規混合物中で使用される難燃剤は、好
ましくは次式VII:
【化15】 〔式中、R5 及びR6 は互いに独立して水素原子、炭素
原子数1ないし6のアルキル基、フェニル基又はナフチ
ル基を表わし、各々非置換又は1個ないし3個の炭素原
子数1ないし4のアルキル基により置換されており、R
7 及びR8 は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1
ないし4のアルキル基を表わすが、但しR7 及びR8
同時には水素原子を表わし得ず、R9 は水素原子、炭素
原子数1ないし6のアルキル基、フェニル基又はナフチ
ル基を表わし、各々非置換又は1個ないし3個の炭素原
子数1ないし4のアルキル基により置換されており、Z
は酸素原子又は硫黄原子を表わし、そしてqは0又は1
を表わす〕で表わされる燐含有化合物である。
【0042】式VIIで表わされる化合物及びその用途
は、ヨーロッパ特許公開公報第0412936号に開示
されており、そして本文中に記載された方法により製造
することができる。
【0043】本新規混合物は、これらが金属特に銅に対
する非常に良好な接着性を有し、且つこれらが銅−クラ
ッド板の製造のための慣用技術により使用され得るの
で、好ましくはラミネートを作るために使用される。本
新規混合物を硬化させることにより得られた樹脂は良好
な誘電特性を有し、これは印刷回路板のための基材とし
て銅−クラッドラミネートを製造するために本樹脂を特
に適したものとする。
【0044】本新規化合物は、マイクロチップ工業(多
重チップモジュラス技術)における如く、高密度回路パ
ターンを有する印刷配線板のための薄いフィルムを作る
ためにも使用し得る。
【0045】二つの分子量値の商Mw/Mnは、分子量
分布の強さの指標と考えてよい。均質な化合物において
は、この商は1であり、そしてポリマーにおいてはそれ
は常に>1である。
【0046】
【実施例】実施例1: p−キシリレンジクロリドをベースとするス
ピロ〔2,4〕ヘプタ−4,6−ジエン p−キシリレンジクロリド87.5g(0.5モル)
を、機械式攪拌機、還流コンデンサー、温度計及び2個
の滴下ロートを備えたスルホン化フラスコ中でN2 流下
トルエン750gに溶解する。次いで、テトラブチルア
ンモニウムヒドロジェンスルフェート(TBAHS)
3.4g(0.01モル)を添加し、次いでこの混合物
を35℃に加温する。急速に攪拌しながら、新たに蒸留
したシクロペンタジエン69.4g(1.05モル)及
びNaOHの50%溶液320g(4モル)を、温度を
30℃に保持して同時に滴下する。この混合物を35℃
で2時間攪拌し、50℃に1時間加熱し、次いで35℃
に冷却する。この温度で、TBAHS10.2g(0.
03モル)を添加する。その後、1,2−ジクロロエタ
ン98.9g(1モル)及びNaOHの50%溶液19
4g(2.42モル)を同時に滴下する。この混合物を
35℃で1時間、次いで50℃に5.5時間攪拌し、次
いで室温(RT)に冷却する。水性相を分離し、次いで
NaHSO4 の30%溶液510gを用いて有機相をp
H=4の酸性とし、次いで水を用いて2回洗浄する。水
性相を分離し、次いで有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥
し、次いで濾過する。トルエンを蒸発させることにより
除去する。収量:褐色樹脂としてのオリゴマー状スピロ
〔2,4〕ヘプタ−4,6−ジエン混合物99.2g
(理論量の70%)。
【0047】元素分析値: 計算値C=92.26% 測定値C=90.82% 計算値H= 7.74% 測定値H= 7.53% 全塩素含有率: 測定値0.97% 1 H−NMRスペクトル:Hシクロプロピル/H芳香族
=1.16(理論値=2.0) ゲルパーミエーションクロマトグラフィー:(GPC) Mn=456 Mw=1039
【0048】実施例2:4,4′−ビス(クロロメチ
ル)ビフェニルをベースとするスピロ〔2,4〕ヘプタ
−4,6−ジエン ビス(クロロメチル)ビフェニル1.256kg(5.
0モル)及びTBAHS34g(0.1モル)を、機械
式攪拌機、還流コンデンサー、温度計及び2個の滴下ロ
ートを備えた12リットル反応容器中でN2 流下35℃
でトルエン7kgに懸濁する。効果的に攪拌しながら、
新たに蒸留したシクロペンタジエン694g(10.5
モル)及びNaOHの50%溶液1.6kg(20モ
ル)を、温度を35℃と38℃との間に保持してこの懸
濁液に同時に滴下する。この混合物を35℃で1.5時
間攪拌し、次いで40℃に加温する。この温度でTBA
HS102g(0.3モル)及び1,2−ジクロロエタ
ン990g(10モル)を迅速に添加し、次いでNaO
Hの50%溶液1.928kg(24.1モル)を0.
5時間かけて滴下する。この混合物を40℃で1時間、
次いで50℃で2時間攪拌し、次いで室温に冷却する。
水0.5kgを添加後、水性相をデカントし、そして分
離する。NaHSO4 の40%溶液0.1kgを用いて
有機相をpH=4の酸性とする。水性相を分離し、次い
で有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで多孔質珪
藻土上で濾過する。トルエンを蒸発させることにより除
去する。収量:褐色樹脂としてのオリゴマー状スピロ
〔2,4〕ヘプタ−4,6−ジエン混合物1.274k
g(理論量の78.5%)。
【0049】元素分析値: 計算値C=92.77% 測定値C=92.00% 計算値H= 7.23% 測定値H= 7.1% 全塩素含有率: 測定値0.169% 加水分解性塩素: 測定値0.024% 1 H−NMRスペクトル:Hシクロプロピル/H芳香族
=0.39(理論値=1.0) GPC:Mn=544 Mw=1385
【0050】実施例3:p−キシリレンジクロリド4
3.75g(0.25モル)、TBAHS1.7g
(0.005モル)及びトルエン375gを、高速攪拌
機、N2 ガス導入管、温度計、還流コンデンサー及び2
個の滴下ロートを備えた2.5リットル五口フラスコ中
に入れる。次いで、シクロペンタジエン34.7g
(0.525モル)を1個の滴下ロートに入れ、そして
50%水性水酸化ナトリウム溶液160g(2.00モ
ル)を他に入れる。急速に攪拌し且つN2 ガスの連続流
下で、シクロペンタジエン及び水酸化ナトリウム溶液
を、外部冷却によって反応溶液の温度を25℃に保持し
ながらフラスコに同時に滴下する。次いでこの溶液を2
5℃で2.5時間、その後50℃で1.5時間攪拌す
る。次いで、この溶液を25℃に冷却する。
【0051】前記反応混合物を次いで100℃に6時間
加熱することにより、ディールス−アルダー反応に付
す。反応溶液をその後室温に冷却する。この溶液に、T
BAHS5.09g(0.015モル)及び水酸化ナト
リウムの50%水溶液97gを添加する。N2 雰囲気下
で、外部冷却により反応溶液の温度を34−40℃に保
持しながら、1,2−ジクロロエタン49.3g(0.
5モル)を30分かけて連続的に滴下する。反応溶液を
更に50℃で6時間保持後、次いで室温に冷却し、そし
てNaHSO4 800gを用いて中和する。有機相を水
性相から分離し、水200mlを用いて2回洗浄し、次
いで無水Na2 SO4 上で乾燥する。ロータリーエバポ
レーター上室温真空下でこの乾燥トルエン溶液からトル
エンを除去し、次いで残存する揮発性物質を除去するた
めに前記残部樹脂を15分間高真空に付す。収量は、褐
色樹脂としてのポリマー状スピロ〔2,4〕ヘプタ−
4,6−ジエンの理論量の65%である。
【0052】元素分析値: 計算値C=92.26% 測定値C=89.98% 計算値H= 7.74% 測定値H= 7.66% 全塩素含有率: 測定値0.54% GPC:Mn=1172 Mw=7448 1 H−NMRスペクトル:Hシクロプロピル/H芳香族
=0.92 100℃における粘度=44875mPa.s.
【0053】実施例4:150℃で6時間、180℃で
3時間、そして220℃で3時間成形型内で加熱するこ
とにより、実施例3で得られた樹脂を成形品に加工す
る。この成形品は下記の性質を有する。
【0054】 TG (TMA) =289℃ 熱変形(ISO−R75) =216℃ 曲げ強さ(ISO−R178) =92.6N/mm2 曲げ伸び(DIN53371) =3.0% 曲げ弾性率(DIN53371)=3111N/mm2 重量損失(温度重量法=TGA)=310℃で0.5% =347℃で1.0% =417℃で5.0% 吸水率 =23℃で24時間浸漬後0.115% =100℃で30分浸漬後0.134% 誘電率 =2.6−2.7(24℃で3KHz) 85℃及び相対湿度85%で 800時間湿潤後の誘電率 =2.7−2.8(24℃で3KHz) 誘電損失因子tanδ =<0.005(100Hz−1MHz)
【0055】実施例5:150℃で6時間、180℃で
3時間、そして220℃で3時間成形型内で加熱するこ
とにより、実施例2で得られた樹脂を成形品に加工す
る。この成形品は下記の性質を有する。
【0056】 吸水率 =25℃で22時間浸漬後0.246−0.2 76% =25℃で1140時間浸漬後0.825−0 .839% 誘電率 =2.83(25℃で3KHz) 85℃及び相対湿度85%で 1400時間湿潤後の誘電率 =2.92−2.96(24℃で3KHz)
【0057】実施例6:p−キシリレンジクロリド及び
1,4−ジクロロブテ−2−エンをベースとするビニル
スピロ〔2,4〕ヘプタジエン p−キシリレンジクロリド35g(0.2モル)を、機
械式攪拌機、還流コンデンサー、温度計及び2個の滴下
ロートを備えたスルホン化フラスコ中でN2 流下トルエ
ン300gに溶解する。次いで、TBAHS1.35g
(0.004モル)を添加し、次いでこの混合物を35
℃に加温する。効果的に攪拌しながら、新たに蒸留した
シクロペンタジエン29.1g(0.44モル)及び水
酸化ナトリウムの50%溶液129g(1.6モル)
を、温度を35℃と40℃との間に保持して同時に滴下
する。この混合物を35℃で2時間攪拌し、次いで室温
に冷却する。次いで、この混合物を濾過し、そして有機
相を分離する。
【0058】50%NaOH溶液128g(1.6モ
ル)、TBAHS6.79g(0.02モル)及びトル
エン160gを上記と同様にスルホン化フラスコに入
れ、次いでこの混合物をN2 流下35℃に加温する。効
果的に攪拌しながら、1,4−ジクロロブテ−2−エン
50g(0.4モル)及び前記第一相から得られた有機
相を、反応温度を30℃と35℃との間に保持して同時
に滴下する。この混合物を前記温度で1時間攪拌し、次
いで50℃で1時間加熱する。次いで、この混合物を室
温に冷却し、そして濾過し、次いで水性相を冷却する。
NaHSO4 の30%溶液を用いて有機相をpH=4の
酸性とし、次いで水を用いて洗浄する。それを硫酸ナト
リウム上で乾燥し、次いで濾過し、次いでトルエンを蒸
発させることにより除去する。収量:褐色樹脂53g
(理論量の78%)。
【0059】元素分析値: 計算値C=92.26% 測定値C=90.35% 計算値H= 7.74% 測定値H= 7.56% 全塩素含有率: 測定値0.169% 加水分解性塩素: 測定値1.045% 1 H−NMRスペクトル:Hシクロプロピル/H芳香族
=0.6(理論値=1.5) GPC:Mn=706 Mw=5762
【0060】実施例7:式VII〔式中、R5 ,R6
7 及びR8 は各々メチル基を表わし、R9 は水素原子
を表わし、そしてqは0を表わす〕で表わされる化合物
(燐添加剤A)31g及び式VII〔式中、R5
6 ,R7 及びR8 は各々メチル基を表わし、R9 は水
素原子を表わし、qは1を表わし、そしてZは酸素原子
を表わす〕で表わされる化合物(燐添加剤B)31g
を、トルエン中の実施例2で得られた化合物の62%溶
液500gに添加する。この混合物を、燐添加剤が完全
に溶解するまで攪拌する。次いで、ロータリーエバポレ
ーター上50℃/30mbar真空下でトルエンを留去し、
そして透明な粘稠樹脂溶液を120℃で3分間次いで1
50℃で1分間0.1mbarの真空に付す。粘稠樹脂溶液
を4mm厚アルミニウム成形型(これは150℃に予備
加熱された)に注ぎ、次いで150℃で3時間、180
℃で3時間、そして220℃で3時間硬化させ、次いで
200℃で6時間後硬化する。得られた試験片を、UL
94(アンダーライター実験室)耐燃試験に付す前に7
0℃で7日間乾燥させる。燐添加剤A及びBを用いて耐
燃性にした樹脂試験片は各々VO値を有している。更
に、燐添加剤Aを含む前記試験片の誘電率を、水への浸
漬の前後で測定し、同様に水吸収率も測定する。
【0061】 誘電率(乾燥) =2.9(25℃で3KHz) 100℃で水に24時間浸漬後の誘電率=3.0(25℃で3KHz) 100℃で水に24時間浸漬後の吸収率=0.39%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セシル パスカール スイス国,ゼムザーレス 1623 (72)発明者 ヴォルフガング シャルフ ドイツ連邦共和国,7889 グレンツァッハ −ヴィーレン,レットラー リング 11ツ ェー (72)発明者 モウリス ドュプレ スイス国,1723 マルリー,ルト ドュ ラ グランゲット 7

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式I又はII: 【化1】 〔式中、Xは水素原子又はビニル基を表わし、Aは非置
    換又は1個若しくはそれより多くの炭素原子数1ないし
    20のアルキル基により置換された二価芳香族基、ハロ
    ゲン原子又はハロゲン置換炭素原子数1ないし20のア
    ルキル基を表わし、R1 ,R1 ′,R2 ,R2 ′,R3
    及びR3 ′は各々水素原子を表わし、又はR1
    1 ′、R2 とR2 ′及びR3 とR3 ′は互いに一緒に
    なってエチレン基を表わし、R4 は炭素原子数1ないし
    6のアルキル基、アルキル部分に炭素原子1個ないし6
    個を含むフェニルアルキル基を表わし又は各アルキル部
    分に炭素原子1個ないし6個を含むトリアルキルシリル
    基を表わし、mは0,1又は2を表わし、nは0又は1
    ないし200の平均数を表わし、pは1ないし100の
    平均数を表わし、そしてqは0又は1ないし100の平
    均数を表わす〕で表わされる化合物から本質的になる混
    合物。
  2. 【請求項2】 式中、Xが水素原子を表わし、そして
    A,R1 ,R1 ′,R2 ,R2 ′,R4 ,m及びnが請
    求項1において定義されたものと同じ意味を表わす式I
    又はIIで表わされる化合物から本質的になる混合物。
  3. 【請求項3】 式中、A,R1 ,R1 ′,R2
    2 ′,R4 ,m及びnが請求項1において定義された
    ものと同じ意味を表わす式Iで表わされる化合物から本
    質的になる混合物。
  4. 【請求項4】 式中、Aが次式: 【化2】 〔式中、Qは直接結合、−(CH2 r −基(式中、r
    は1ないし12の数を表わす)、−C(CH3 2
    基、−O−基、−CO−基、−S−基又は−SO2 −基
    を表わし、R1 ,R1 ′,R2 及びR2 ′は請求項1に
    おいて定義されたものと同じ意味を表わし、mは0,1
    又は2を表わし、そしてR4 はメチル基又はエチル基を
    表わし、そしてnは0又は1ないし20の平均数を表わ
    す〕で表わされる非置換又は炭素原子数1ないし4のア
    ルキル置換基を表わす請求項1記載の混合物。
  5. 【請求項5】 式中、Aがフェニレン基又はビフェニレ
    ン基を表わし、R1 ,R1 ′,R2 及びR2 ′が請求項
    1において定義されたものと同じ意味を表わし、そして
    nが0又は1ないし20の平均数を表わす請求項1記載
    の式Iで表わされる化合物からなる混合物。
  6. 【請求項6】 式中、nが0又は1ないし10の平均数
    を表わす請求項5記載の混合物。
  7. 【請求項7】 次式III又はIV: 【化3】 〔式中、A,R1 ,R1 ′,R2 ,R2 ′,R3
    3 ′,R4 ,m,n,p及びqは請求項1記載の式I
    及びIIにおいて定義されたものと同じ意味を表わす〕
    で表わされる化合物を、式III又はIVで表わされる
    化合物1モル当たり、1,2−ジクロロエタン、1,2
    −ジブロモエタン、1,4−ジクロロ−又は1,4−ジ
    ブロモブテ−2−エン少なくとも0.1モルを使用し
    て、相間移動触媒及びアルカリの存在下で且つ20℃な
    いし50℃の温度範囲内で1,2−ジクロロエタン、
    1,2−ジブロモエタン、1,4−ジクロロ−又は1,
    4−ジブロモブテ−2−エンと反応させることからなる
    請求項1記載の混合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 式III又はIVで表わされる化合物1
    モル当たり1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモ
    エタン、1,4−ジクロロ−又は1,4−ジブロモブテ
    −2−エン少なくとも2モルを使用することからなる請
    求項7記載の混合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 次式III又はIV: 【化4】 〔式中、R1 及びR1 ′、並びにR2 及びR2 ′は各々
    水素原子を表わし、そして少なくとも一部は一緒になっ
    てエチレン基を表わし、R4 ,m及びAは請求項1記載
    の式Iにおいて定義されたものと同じ意味を表わし、そ
    してnは1ないし200の平均数を表わし、そしてqは
    1ないし100の平均数を表わす〕で表わされる化合物
    の混合物。
  10. 【請求項10】 硬化により請求項1記載の混合物から
    得られた成形品又は平板状構造部材。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の混合物を使用して製造
    されたラミネート。
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