JPH0518649U - 撹拌ビン型の穀粒乾燥装置 - Google Patents

撹拌ビン型の穀粒乾燥装置

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JPH0518649U
JPH0518649U JP7162591U JP7162591U JPH0518649U JP H0518649 U JPH0518649 U JP H0518649U JP 7162591 U JP7162591 U JP 7162591U JP 7162591 U JP7162591 U JP 7162591U JP H0518649 U JPH0518649 U JP H0518649U
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grain tank
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀粒を張込む穀槽を、軸線方向を竪方向とし
た筒状に形成して、それの内腔の軸芯部位に、一本の竪
方向のスクリューオーガーを配設する撹拌ビン型の穀粒
乾燥装置において、穀槽内に張込んだ穀粒を、循環むら
を生ぜしめずに循環流動させるようにする。 【構成】 軸線方向を竪方向とした筒状に形成せる穀槽
aの軸芯部位に、軸線方向を竪方向とした循環パイプ3
を配設して、それの内部に竪方向のスクリューオーガー
4を収蔵せしめる撹拌ビン型の穀粒乾燥装置において、
循環パイプ3の下端側の外周に、傘状の流殻板6を、穀
槽aの横断面において、該流殻板6の面積S1と、該流
殻板6の外縁に穀槽aの内壁面との間に形成される環状
の空間の面積S2とが略等しくなる径に設定して取付け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、穀粒を張込むビン(穀槽)を、軸線方向を竪方向とした筒状に形成 し、それの内腔の軸芯部位に、竪のスクリューオーガーを収蔵した撹拌パイプを 配設して、この一本のスクリューオーガーにより、張込んだ穀粒を撹拌流動させ るようにしてある撹拌ビン型の穀粒乾燥装置についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従前の撹拌ビン型の穀粒乾燥装置Aは、図1に示している如く、軸線方向を竪 方向とした筒状の機体(ビン)1を構築して作業場等の適宜の場所に設置し、そ の機体1の内部の底部側で機体1の底板10より上昇する位置に、多孔板等の通 気性の隔壁で漏斗状に成形した床板11を棚設して、その床板11より上方の機 体1内の空間を、穀粒を張込む穀槽aに形成し、その床板11の下面側の空間を 、前記穀槽a内に張込まれる穀粒に送給する乾燥風の導風路bに形成する。
【0003】 そして、穀槽aには、機体1の外部に立設せる揚穀機2の放出筒20の筒先を 、該穀槽aの内腔上部に連通して、この揚穀機2により穀粒を内部に張込めるよ うにし、かつ、該穀槽aの内腔の軸芯部位に、軸線方向を竪方向とした撹拌パイ プ3を配設して、その撹拌パイプ3の内部に、回転軸40のまわりに螺旋の送穀 翼41を設けたスクリューオーガー4を、それの回転軸40の軸方向を竪方向と して収蔵軸架して、その回転軸40の上端部を撹拌パイプ3の上端部に装架せる モーターMの出力軸に接続し、かつ、該スクリューオーガー4の下端部4aを撹 拌パイプ3の下端の開放口3aから下方に突出する状態とし、また、撹拌パイプ 3の筒壁30には、それの上端側に寄る部位に排出口31…を周方向に間隔をお いて適宜数開設しておき、これにより、モーターMの駆動でスクリューオーガー 4を作動させることで、穀槽a内に張り込まれた穀粒が撹拌パイプ3の下端の開 放口3aから、図1において細線の矢印イの如く流入して、撹拌パイプ3内を上 昇し、該撹拌パイプ3の筒壁30に開設した前記排出口31から細線の矢印ロの 如く溢出して循環流動するようにする。
【0004】 また、床板11の下方に形成せる導風路bは、機体1の外部に配設せる乾燥風 調整装置5の送風機50の吐風口と接続連通し、かつ、床板11の軸芯部位に開 設してある排出口12から排出される穀粒を機体1の外部に搬送する排出コンベ ア13を配設して、それの搬送方向の終端側を機体1の外部に立設してある揚穀 機2の揚殻塔2aの下端部に接続連通しておき、これにより、穀槽a内に穀粒を 張り込んだ状態において乾燥風調整装置5を作動させることで、導風路bに送り 込む乾燥風が、通気性の隔壁よりなる床板11を介して穀槽a内に吹き上がり、 その床板11上に堆積している穀粒に送給されていくようにすることで、撹拌ビ ン型の穀粒乾燥装置Aを構成するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述の如く構成される撹拌ビン型の穀粒乾燥装置Aは、揚穀機2により穀槽a 内に所定量の穀粒を張込んだ状態において、穀槽a内の軸芯部位に配設してある 竪方向のスクリューオーガー4を作動させることで、漏斗状に形成してある床板 11により穀槽aの底部の軸芯部位に流動してくる穀粒が、撹拌パイプ3の内腔 を上昇して上部の排出口31から穀粒層の上面に戻るよう循環するようになって 、穀槽a内の穀粒の全体が均一に乾燥風を浴びて乾燥されるようになる筈である が、実際には、撹拌パイプ3の周囲の穀粒Wは良く循環流動するが、穀槽aの周 縁部分の穀粒Yは殆んど流動しないようになって、循環むらが生じてくる。
【0006】 そこで、撹拌パイプ3の外周に、多孔板等の通気性の隔壁で傘状に成形した流 殻板6を設けて、撹拌パイプ3の外周に位置する部位の穀粒Wの流下を抑えるよ うにしているが、それでも、穀槽aの周縁部位の穀粒Yの動きが悪く、乾燥むら となる循環むらを生ぜしめる問題がある。
【0007】 本考案は、従来手段に生じているこの問題を解消せしめるためになされたもの であって、筒型に形成した穀槽a内の軸芯部位に、一本の竪のスクリューオーガ ー4を配設して、穀槽a内の穀粒を循環流動させるようにした撹拌ビン型の穀粒 乾燥装置において、穀槽aの穀粒の循環流動が均一に行なわれるようにする新た な手段を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
しかして、本考案は、上述の目的のために種々の研究と実験を重ねて得られた 知見に基づいて完成したものである。即ち、筒状の穀槽a内に張り込んだ穀粒を 、その穀槽aの軸芯部位に配設した一本の竪方向のスクリューオーガー4により 均一に循環流動させようとする場合、穀槽aの横断面において、撹拌パイプ3の 下端側の外周面に設ける傘状の流殻板6の面積S1と、その傘状の流殻板6の外 周縁と穀槽1の内壁面との間に形成される環状部分の面積S2との割合が、大き く影響してくることが判り、これらの面積S1と面積S2との比を、略等しくし たところ穀槽a内の穀粒の全体を略均一に循環させるようになる結果が得られた 。
【0009】 また、撹拌パイプ3の下端の開放口3aから下方に突出させるスクリューオー ガー4の下端部4aの突出長さLと穀槽aの内径Dとの比も、穀槽a内の穀粒の 循環流動に影響し、その突出長さLを穀槽aの内径Dの略10の1に設定するこ とで、穀粒の循環流動が均一化してくる結果が得られた。
【0010】 さらに、傘状の流殻板6の外縁と漏斗状の床板11の内壁面との間に形成され る環状の流路7の径方向の開口巾dと穀槽aの内径Dとの比も、穀槽a内の穀粒 の循環流動に影響し、この流路7の開口巾dを穀槽aの内径の略10分の1に設 定したところ、穀槽a内の穀粒の循環流動が均一化してくる結果が得られた。
【0011】 そして、このことから、本考案においては、上述の目的を達成するための手段 として、第1に、穀槽aの横断面において、撹拌パイプ3の下端側の外周に設け る傘状の流殻板6の面積S1と、その流殻板6の外縁と穀槽aの内壁面との間に 形成される環状部分の面積S2とを、略等しくする手段を提起し、また、第2に 、撹拌パイプ3の下端の開放口3aから突出する竪のスクリューオーガー4の下 端部4aの突出長さLが穀槽aの内径Dに対し略10分の1となるように設定す る手段を提起し、第3に、撹拌パイプ3の下端側の外周に設ける傘状の流殻板6 の外縁と漏斗状の床板11の内壁面との間に形成される環状の流路7の径方向の 開口巾dを、穀槽aの内径Dの略10分の1となるように設定する手段を提起す るものである。
【0012】
【実施例】
次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は、従前手段のものと同効 の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
【0013】 図3は本考案を実施せる撹拌ビン型の穀粒乾燥装置Aの一部破断した正面図、 図4は同上の要部の横断平面図で、同図において、1は軸線方向が竪方向となる 筒状に構築して作業場などの適宜の場所に設置した機体、11はその機体1の底 部側に寄る部位に、多孔板などの通気性の隔壁で漏斗状に成形して棚設した床板 、aはその床板11より上方の機体1内の空間により形成した穀槽、bは前記床 板11と機体1の底板10との間の空間により形成した導風路、2は機体1の外 部に立設して揚殻塔2aの上端部に設けた放出筒20の筒先を前記穀槽a内の天 井部に連通させた揚穀機、3は前記穀槽a内の軸芯部位に配設した撹拌パイプ、 4は撹拌パイプ3内に収蔵軸架した竪方向のスクリューオーガー、5は前記導風 路bを経て穀槽a内の穀粒に送給する乾燥風を調整する乾燥風調整装置、6は撹 拌パイプ3の下端側の周面に設けた多孔板などの通気性の隔壁よりなる傘状の流 殻板である。
【0014】 そして、これらは、前述の図1および図2に示した従前のものと基本的には変 わりがなく、穀槽aの軸芯部位に配設した撹拌パイプ3にあっては、それの筒壁 30の上端側の周面に、該撹拌パイプ3内の竪のスクリューオーガー4が揚送す る穀粒を該撹拌パイプ3の外に溢出させる排出口31…が開設され、また、竪の スクリューオーガー4は、回転軸40の周面に螺旋の送穀翼41を巻付け装設し た通常のもので、それの回転軸40の上端側を前記撹拌パイプ3の上端に装架せ るモーターMの出力軸に接続伝導してある。また、漏斗状に成形した床板11の 軸芯部位には排出口12が開設してあり、また、その排出口12から排出される 穀粒を搬出する排出コンベア13が導風路b内に配設してあって、それの搬送方 向の終端側は、前述の揚穀機2の揚殻塔2aの下端部位に接続してある。
【0015】 しかし、撹拌パイプ3の下端側の外周に設ける多孔板等の通気性の隔壁よりな る傘状の流殻板6は、図4に示している如く、穀槽aの横断面において、該流殻 板6の面積S1が、該流殻板6の外縁と穀槽aの内壁面との間に形成される環状 部分の面積S2と、略等しくなるように径を設定してある。
【0016】 また、穀槽aの軸芯部位に配設した竪のスクリューオーガー4は、それの撹拌 パイプ3の下端の開放口3aから下方に突出する下端部4aの突出長さLが、穀 槽aの内径Dに対し、L≒1/10Dとなる関係となるように設定してある。
【0017】 また、前述の傘状の流殻板6は、それの外縁と漏斗状の床板11の内壁面との 間に形成される平面視において環状の流路7の径方向における開口巾dが、穀槽 aの内径Dに対し、d≒1/10Dとなる関係となるように、撹拌パイプ3の外 周面に取付けるときの高さ位置が設定してある。
【0018】
【作用】
上述の如く構成してある本考案による撹拌ビン型の穀粒乾燥装置Aは、次のよ うに作用する。
【0019】 穀槽a内に乾燥すべき穀粒を張込む作業は、排出コンベア13を停止し、揚穀 機2および竪方向のスクリューオーガー4を作動させた状態において、揚穀機2 の揚殻塔2aの張込ホッパー21から穀粒を投入することで行なう。
【0020】 所定の量の穀粒の張込みで張込作業を終えたところで、排出コンベア13およ び揚穀機2の作動を停止させて、竪方向のスクリューオーガー4および乾燥風調 整装置5を作動させる。
【0021】 これにより、穀槽a内の穀粒は、竪のスクリューオーガー4で撹拌パイプ3内 を上昇するよう揚送されて、その撹拌パイプ3の筒壁30の上端側に設けた排出 口31…から穀槽a内の上部に溢出することで循環流動する。
【0022】 このとき、平面視における傘状の流殻板6の面積S1と、それの外縁の外周側 に環状に形成される穀槽aの周縁部分の面積S2とが略等しいことで、流殻板6 の上面により誘導される穀粒の量と、漏斗状の床板11の周縁部分により誘導さ れる穀粒の量とが、略等しくなるので、全体が略均一に循環流動するようになる 。
【0023】 また、撹拌パイプ3の下端から下方に突出する竪方向のスクリューオーガー4 の下端部4aの突出長さLを、穀槽aの内径Dの略10分の1として、穀粒を汲 み上げるよう作用するこの下端部4aの汲み上げ能力が、穀槽a内を循環して該 スクリューオーガー4の下端部4aの周囲に流動してくる穀粒の量に対応するよ うにしていることで、穀槽a内の全体の穀粒の循環流動を均一化させるようにな る。
【0024】 また、竪方向のスクリューオーガー4の下端部4aの周囲に向けて流動してい く穀粒の流量を設定するようになる流路7の開口巾dを、穀槽aの内径Dの略1 0分の1に設定することで、穀槽a内に張込まれる穀粒の全量に対する循環流量 の割合を、循環作動に無理のない範囲にしているので、全体の穀粒の循環を均一 化する。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案手段によれば、筒型に形成した穀槽a内の軸芯部 位に、一本の竪方向のスクリューオーガー4を配設して穀槽a内に張込んだ穀粒 を循環流動させるようにした撹拌ビン型の穀粒乾燥装置において、穀槽a内の穀 粒の循環作動が、穀槽a内の全穀粒を、1本のスクリューオーガー4により、略 均一に流動させ得るようになって、循環むらが生ずるのを効果的に防止するよう になるので、循環むらによる乾燥むらの発生を防止するようになる。また、穀粒 を貯蔵する場合にも、穀粒の一部に変質が生ずるのを防止し得るようになる。
【提出日】平成3年9月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、穀粒を張込むビン(穀槽)を、軸線方向を竪方向とした筒状に形成 し、それの内腔の軸芯部位に、竪のスクリューオーガーを収蔵した撹拌パイプを 配設して、この一本のスクリューオーガーにより、張込んだ穀粒を撹拌流動させ るようにしてある撹拌ビン型の穀粒乾燥装置についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従前の撹拌ビン型の穀粒乾燥装置Aは、図1に示している如く、軸線方向を竪 方向とした筒状の機体(ビン)1を構築して作業場等の適宜の場所に設置し、そ の機体1の内部の底部側で機体1の底板10より上昇する位置に、多孔板等の通 気性の隔壁で漏斗状に成形した床板11を棚設して、その床板11より上方の機 体1内の空間を、穀粒を張込む穀槽aに形成し、その床板11の下面側の空間を 、前記穀槽a内に張込まれる穀粒に送給する乾燥風の導風路bに形成する。
【0003】 そして、穀槽aには、機体1の外部に立設せる揚穀機2の放出筒20の筒先を 、該穀槽aの内腔上部に連通して、この揚穀機2により穀粒を内部に張込めるよ うにし、かつ、該穀槽aの内腔の軸芯部位に、軸線方向を竪方向とした撹拌パイ プ3を配設して、その撹拌パイプ3の内部に、回転軸40のまわりに螺旋の送穀 翼41を設けたスクリューオーガー4を、それの回転軸40の軸方向を竪方向と して収蔵軸架して、その回転軸40の上端部を撹拌パイプ3の上端部に装架せる モーターMの出力軸に接続し、かつ、該スクリューオーガー4の下端部4aを撹 拌パイプ3の下端の開放口3aから下方に突出する状態とし、また、撹拌パイプ 3の筒壁30には、それの上端側に寄る部位に排出口31…を周方向に間隔をお いて適宜数開設しておき、これにより、モーターMの駆動でスクリューオーガー 4を作動させることで、穀槽a内に張り込まれた穀粒が撹拌パイプ3の下端の開 放口3aから、図1において細線の矢印イの如く流入して、撹拌パイプ3内を上 昇し、該撹拌パイプ3の筒壁30に開設した前記排出口31から細線の矢印ロの 如く溢出して循環流動するようにする。
【0004】 また、床板11の下方に形成せる導風路bは、機体1の外部に配設せる乾燥風 調整装置5の送風機50の吐風口と接続連通し、かつ、床板11の軸芯部位に開 設してある排出口12から排出される穀粒を機体1の外部に搬送する排出コンベ ア13を配設して、それの搬送方向の終端側を機体1の外部に立設してある揚穀 機2の揚穀塔2aの下端部に接続連通しておき、これにより、穀槽a内に穀粒を 張り込んだ状態において乾燥風調整装置5を作動させることで、導風路bに送り 込む乾燥風が、通気性の隔壁よりなる床板11を介して穀槽a内に吹き上がり、 その床板11上に堆積している穀粒に送給されていくようにすることで、撹拌ビ ン型の穀粒乾燥装置Aを構成するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述の如く構成される撹拌ビン型の穀粒乾燥装置Aは、揚穀機2により穀槽a 内に所定量の穀粒を張込んだ状態において、穀槽a内の軸芯部位に配設してある 竪方向のスクリューオーガー4を作動させることで、漏斗状に形成してある床板 11により穀槽aの底部の軸芯部位に流動してくる穀粒が、撹拌パイプ3の内腔 を上昇して上部の排出口31から穀粒層の上面に戻るよう循環するようになって 、穀槽a内の穀粒の全体が均一に乾燥風を浴びて乾燥されるようになる筈である が、実際には、撹拌パイプ3の周囲の穀粒Wは良く循環流動するが、穀槽aの周 縁部分の穀粒Yは殆んど流動しないようになって、循環むらが生じてくる。
【0006】 そこで、撹拌パイプ3の外周に、多孔板等の通気性の隔壁で傘状に成形した 穀板 6を設けて、撹拌パイプ3の外周に位置する部位の穀粒Wの流下を抑えるよ うにしているが、それでも、穀槽aの周縁部位の穀粒Yの動きが悪く、乾燥むら となる循環むらを生ぜしめる問題がある。
【0007】 本考案は、従来手段に生じているこの問題を解消せしめるためになされたもの であって、筒型に形成した穀槽a内の軸芯部位に、一本の竪のスクリューオーガ ー4を配設して、穀槽a内の穀粒を循環流動させるようにした撹拌ビン型の穀粒 乾燥装置において、穀槽aの穀粒の循環流動が均一に行なわれるようにする新た な手段を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
しかして、本考案は、上述の目的のために種々の研究と実験を重ねて得られた 知見に基づいて完成したものである。即ち、筒状の穀槽a内に張り込んだ穀粒を 、その穀槽aの軸芯部位に配設した一本の竪方向のスクリューオーガー4により 均一に循環流動させようとする場合、穀槽aの横断面において、撹拌パイプ3の 下端側の外周面に設ける傘状の流穀板6の面積S1と、その傘状の流穀板6の外 周縁と穀槽1の内壁面との間に形成される環状部分の面積S2との割合が、大き く影響してくることが判り、これらの面積S1と面積S2との比を、略等しくし たところ穀槽a内の穀粒の全体を略均一に循環させるようになる結果が得られた 。
【0009】 また、撹拌パイプ3の下端の開放口3aから下方に突出させるスクリューオー ガー4の下端部4aの突出長さLと穀槽aの内径Dとの比も、穀槽a内の穀粒の 循環流動に影響し、その突出長さLを穀槽aの内径Dの略10の1に設定するこ とで、穀粒の循環流動が均一化してくる結果が得られた。
【0010】 さらに、傘状の流穀板6の外縁と漏斗状の床板11の内壁面との間に形成され る環状の流路7の径方向の開口巾dと穀槽aの内径Dとの比も、穀槽a内の穀粒 の循環流動に影響し、この流路7の開口巾dを穀槽aの内径の略10分の1に設 定したところ、穀槽a内の穀粒の循環流動が均一化してくる結果が得られた。
【0011】 そして、このことから、本考案においては、上述の目的を達成するための手段 として、第1に、穀槽aの横断面において、撹拌パイプ3の下端側の外周に設け る傘状の流穀板6の面積S1と、その流穀板6の外縁と穀槽aの内壁面との間に 形成される環状部分の面積S2とを、略等しくする手段を提起し、また、第2に 、撹拌パイプ3の下端の開放口3aから突出する竪のスクリューオーガー4の下 端部4aの突出長さLが穀槽aの内径Dに対し略10分の1となるように設定す る手段を提起し、第3に、撹拌パイプ3の下端側の外周に設ける傘状の流穀板6 の外縁と漏斗状の床板11の内壁面との間に形成される環状の流路7の径方向の 開口巾dを、穀槽aの内径Dの略10分の1となるように設定する手段を提起す るものである。
【0012】
【実施例】
次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は、従前手段のものと同効 の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
【0013】 図3は本考案を実施せる撹拌ビン型の穀粒乾燥装置Aの一部破断した正面図、 図4は同上の要部の横断平面図で、同図において、1は軸線方向が竪方向となる 筒状に構築して作業場などの適宜の場所に設置した機体、11はその機体1の底 部側に寄る部位に、多孔板などの通気性の隔壁で漏斗状に成形して棚設した床板 、aはその床板11より上方の機体1内の空間により形成した穀槽、bは前記床 板11と機体1の底板10との間の空間により形成した導風路、2は機体1の外 部に立設して揚穀塔2aの上端部に設けた放出筒20の筒先を前記穀槽a内の天 井部に連通させた揚穀機、3は前記穀槽a内の軸芯部位に配設した撹拌パイプ、 4は撹拌パイプ3内に収蔵軸架した竪方向のスクリューオーガー、5は前記導風 路bを経て穀槽a内の穀粒に送給する乾燥風を調整する乾燥風調整装置、6は撹 拌パイプ3の下端側の周面に設けた多孔板などの通気性の隔壁よりなる傘状の 穀板 である。
【0014】 そして、これらは、前述の図1および図2に示した従前のものと基本的には変 わりがなく、穀槽aの軸芯部位に配設した撹拌パイプ3にあっては、それの筒壁 30の上端側の周面に、該撹拌パイプ3内の竪のスクリューオーガー4が揚送す る穀粒を該撹拌パイプ3の外に溢出させる排出口31…が開設され、また、竪の スクリューオーガー4は、回転軸40の周面に螺旋の送穀翼41を巻付け装設し た通常のもので、それの回転軸40の上端側を前記撹拌パイプ3の上端に装架せ るモーターMの出力軸に接続伝導してある。また、漏斗状に成形した床板11の 軸芯部位には排出口12が開設してあり、また、その排出口12から排出される 穀粒を搬出する排出コンベア13が導風路b内に配設してあって、それの搬送方 向の終端側は、前述の揚穀機2の揚穀塔2aの下端部位に接続してある。
【0015】 しかし、撹拌パイプ3の下端側の外周に設ける多孔板等の通気性の隔壁よりな る傘状の流穀板6は、図4に示している如く、穀槽aの横断面において、該流穀 6の面積S1が、該流穀板6の外縁と穀槽aの内壁面との間に形成される環状 部分の面積S2と、略等しくなるように径を設定してある。
【0016】 また、穀槽aの軸芯部位に配設した竪のスクリューオーガー4は、それの撹拌 パイプ3の下端の開放口3aから下方に突出する下端部4aの突出長さLが、穀 槽aの内径Dに対し、L≒1/10Dとなる関係となるように設定してある。
【0017】 また、前述の傘状の流穀板6は、それの外縁と漏斗状の床板11の内壁面との 間に形成される平面視において環状の流路7の径方向における開口巾dが、穀槽 aの内径Dに対し、d≒1/10Dとなる関係となるように、撹拌パイプ3の外 周面に取付けるときの高さ位置が設定してある。
【0018】
【作用】
上述の如く構成してある本考案による撹拌ビン型の穀粒乾燥装置Aは、次のよ うに作用する。
【0019】 穀槽a内に乾燥すべき穀粒を張込む作業は、排出コンベア13を停止し、揚穀 機2および竪方向のスクリューオーガー4を作動させた状態において、揚穀機2 の揚穀塔2aの張込ホッパー21から穀粒を投入することで行なう。
【0020】 所定の量の穀粒の張込みで張込作業を終えたところで、排出コンベア13およ び揚穀機2の作動を停止させて、竪方向のスクリューオーガー4および乾燥風調 整装置5を作動させる。
【0021】 これにより、穀槽a内の穀粒は、竪のスクリューオーガー4で撹拌パイプ3内 を上昇するよう揚送されて、その撹拌パイプ3の筒壁30の上端側に設けた排出 口31…から穀槽a内の上部に溢出することで循環流動する。
【0022】 このとき、平面視における傘状の流穀板6の面積S1と、それの外縁の外周側 に環状に形成される穀槽aの周縁部分の面積S2とが略等しいことで、流穀板6 の上面により誘導される穀粒の量と、漏斗状の床板11の周縁部分により誘導さ れる穀粒の量とが、略等しくなるので、全体が略均一に循環流動するようになる 。
【0023】 また、撹拌パイプ3の下端から下方に突出する竪方向のスクリューオーガー4 の下端部4aの突出長さLを、穀槽aの内径Dの略10分の1として、穀粒を汲 み上げるよう作用するこの下端部4aの汲み上げ能力が、穀槽a内を循環して該 スクリューオーガー4の下端部4aの周囲に流動してくる穀粒の量に対応するよ うにしていることで、穀槽a内の全体の穀粒の循環流動を均一化させるようにな る。
【0024】 また、竪方向のスクリューオーガー4の下端部4aの周囲に向けて流動してい く穀粒の流量を設定するようになる流路7の開口巾dを、穀槽aの内径Dの略1 0分の1に設定することで、穀槽a内に張込まれる穀粒の全量に対する循環流量 の割合を、循環作動に無理のない範囲にしているので、全体の穀粒の循環を均一 化する。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案手段によれば、筒型に形成した穀槽a内の軸芯部 位に、一本の竪方向のスクリューオーガー4を配設して穀槽a内に張込んだ穀粒 を循環流動させるようにした撹拌ビン型の穀粒乾燥装置において、穀槽a内の穀 粒の循環作動が、穀槽a内の全穀粒を、1本のスクリューオーガー4により、略 均一に流動させ得るようになって、循環むらが生ずるのを効果的に防止するよう になるので、循環むらによる乾燥むらの発生を防止するようになる。また、穀粒 を貯蔵する場合にも、穀粒の一部に変質が生ずるのを防止し得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の撹拌ビン型の穀粒乾燥装置の一部破断し
た正面図である。
【図2】同上の要部の横断平面図である。
【図3】本考案を実施せる撹拌ビン型の穀粒乾燥装置の
一部破断した正面図である。
【図4】同上の要部の横断平面図である。
【符号の説明】
A…撹拌ビン型の穀粒乾燥装置、a…穀槽、b…導風
路、S1・S2…面積、D…内径、d…開口巾、M…モ
ーター、L…長さ、W・Y…穀粒、1…機体、10…底
板、11…床板、12…排出口、13…排出コンベア、
2…揚穀機、2a…揚殻塔、20…放出筒、21…張込
ホッパー、3…撹拌パイプ、3a…開放口、30…筒
壁、31…排出口、4…スクリューオーガー、4a…下
端部、40…回転軸、41…送穀翼、5…乾燥風調整装
置、50…送風機、6…流殻板、7…流路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 撹拌ビン型の穀粒乾燥装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の撹拌ビン型の穀粒乾燥装置の一部破断し
た正面図である。
【図2】同上の要部の横断平面図である。
【図3】本考案を実施せる撹拌ビン型の穀粒乾燥装置の
一部破断した正面図である。
【図4】同上の要部の横断平面図である。
【符号の説明】 A…撹拌ビン型の穀粒乾燥装置、a…穀槽、b…導風
路、S1・S2…面積、D…内径、d…開口巾、M…モ
ーター、L…長さ、W・Y…穀粒、1…機体、10…底
板、11…床板、12…排出口、13…排出コンベア、
2…揚穀機、2a…揚穀塔、20…放出筒、21…張込
ホッパー、3…撹拌パイプ、3a…開放口、30…筒
壁、31…排出口、4…スクリューオーガー、4a…下
端部、40…回転軸、41…送穀翼、5…乾燥風調整装
置、50…送風機、6…流穀板、7…流路。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向を竪方向とした筒状に形成せる
    穀槽aの軸芯部位に、軸線方向を竪方向とした撹拌パイ
    プ3を配設して、それの内部に竪方向のスクリューオー
    ガー4を収蔵せしめる撹拌ビン型の穀粒乾燥装置におい
    て、撹拌パイプ3の下端側の外周に、傘状の流殻板6
    を、穀槽aの横断面において、該流殻板6の面積S1
    と、該流殻板6の外縁と穀槽aの内壁面との間に形成さ
    れる環状の空間の面積S2とが略等しくなる径に設定し
    て取付けたことを特徴とする撹拌ビン型の穀粒乾燥装
    置。
  2. 【請求項2】 軸線方向を竪方向とした筒状に形成せる
    穀槽aの軸芯部位に、軸線方向を竪方向とした撹拌パイ
    プ3を配設して、それの内部に竪方向のスクリューオー
    ガー4を収蔵せしめる撹拌ビン型の穀粒乾燥装置におい
    て、撹拌パイプ3の下端の開放口3aから下方に突出せ
    しめる竪方向のスクリューオーガー4の下端部4aの突
    出長さLを、穀槽aの内径Dに対し略10分の1の長さ
    となるよう設定したことを特徴とする撹拌ビン型の穀粒
    乾燥装置。
  3. 【請求項3】 軸線方向を竪方向とした筒状に形成せる
    穀槽aの軸芯部位に、軸線方向を竪方向とした撹拌パイ
    プ3を配設して、それの内部に竪方向のスクリューオー
    ガー4を収蔵せしめる撹拌ビン型の穀粒乾燥装置におい
    て、撹拌パイプ3の下端側の外周に、傘状の流殻板6
    を、それの外縁と穀槽aの底部に棚設される漏斗状の床
    板11の内壁面との間に形成される環状の流路7の径方
    向の開口巾dが、穀槽aの内径Dに対し略10分の1と
    なるよう高さ位置を設定して取付けたことを特徴とする
    撹拌ビン型の穀粒乾燥装置。
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