JPH05185573A - ニス部分印刷用版胴の製造方法 - Google Patents
ニス部分印刷用版胴の製造方法Info
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- JPH05185573A JPH05185573A JP585792A JP585792A JPH05185573A JP H05185573 A JPH05185573 A JP H05185573A JP 585792 A JP585792 A JP 585792A JP 585792 A JP585792 A JP 585792A JP H05185573 A JPH05185573 A JP H05185573A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 凹部を正確な大きさでブランケットに形成し
てニス部分塗布用版胴を製作できるようにする。 【構成】 背面に粘着剤を塗布した版シート１をブラン
ケット２の外面に貼り付ける。このブランケット２をブ
ランケット胴３の外周に巻き付けて装着する。この後、
版シート１の一部を切断してブランケット２から除去す
ることによって印刷物にニスを印刷しない凹部４を形成
する。凹部４は引張力を受け且つ湾曲された状態のブラ
ンケット２に形成されることになり、凹部４の大きさが
変化するようなことがなくなる。
てニス部分塗布用版胴を製作できるようにする。 【構成】 背面に粘着剤を塗布した版シート１をブラン
ケット２の外面に貼り付ける。このブランケット２をブ
ランケット胴３の外周に巻き付けて装着する。この後、
版シート１の一部を切断してブランケット２から除去す
ることによって印刷物にニスを印刷しない凹部４を形成
する。凹部４は引張力を受け且つ湾曲された状態のブラ
ンケット２に形成されることになり、凹部４の大きさが
変化するようなことがなくなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷物の表面に部分的
にニスを印刷するためのニス部分印刷用版胴の製造方法
に関するものである。
にニスを印刷するためのニス部分印刷用版胴の製造方法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】印刷をおこなった印刷物の表面に水性ニ
スをコーティングして、印刷面を保護したり、印刷面に
光沢を付与したりすることがおこなわれている。このニ
ス引きと呼ばれる水性ニスの印刷は、ニス印刷用版胴と
圧胴の間に印刷物を通すことによっておこなわれる。
スをコーティングして、印刷面を保護したり、印刷面に
光沢を付与したりすることがおこなわれている。このニ
ス引きと呼ばれる水性ニスの印刷は、ニス印刷用版胴と
圧胴の間に印刷物を通すことによっておこなわれる。
【０００３】このニス印刷用の版胴Ａは胴の外周にゴム
ブランケットを巻き付けて形成されるものであり、図４
に示すような、この版胴Ａの他に、着けローラ１０ａと
メータリングローラー１０ｂとから構成されるニス塗布
機１０、圧胴１１、供給ワーゲン１２、取り出しワーゲ
ン１３を具備して形成されるニスコーターＢによって印
刷物５に水性ニスを印刷することができる。すなわち、
印刷された印刷物５が供給ワーゲン１２から圧胴１１に
供給され、圧胴１１の外周に印刷物５を保持させた状態
で印刷物５が圧胴１１と版胴Ａとの間に通される。この
ときニス塗布機１０の着けローラー１０ａからニス７が
版胴Ａの外周のゴムブランケット１４の表面に塗布され
ており、印刷物５が圧胴１１と版胴Ａとの間に通される
際に印刷物５の印刷面にゴムブランケット１４からニス
７が転写されて印刷される。このようにニス７が印刷さ
れた印刷物５は圧胴１１から取り出しワーゲン１３によ
って引き取られる。
ブランケットを巻き付けて形成されるものであり、図４
に示すような、この版胴Ａの他に、着けローラ１０ａと
メータリングローラー１０ｂとから構成されるニス塗布
機１０、圧胴１１、供給ワーゲン１２、取り出しワーゲ
ン１３を具備して形成されるニスコーターＢによって印
刷物５に水性ニスを印刷することができる。すなわち、
印刷された印刷物５が供給ワーゲン１２から圧胴１１に
供給され、圧胴１１の外周に印刷物５を保持させた状態
で印刷物５が圧胴１１と版胴Ａとの間に通される。この
ときニス塗布機１０の着けローラー１０ａからニス７が
版胴Ａの外周のゴムブランケット１４の表面に塗布され
ており、印刷物５が圧胴１１と版胴Ａとの間に通される
際に印刷物５の印刷面にゴムブランケット１４からニス
７が転写されて印刷される。このようにニス７が印刷さ
れた印刷物５は圧胴１１から取り出しワーゲン１３によ
って引き取られる。
【０００４】そして上記のようにニスを印刷物の印刷面
に印刷するにあたって、印刷面の一部にニスが印刷され
ないように部分的にニスを印刷することがある。このよ
うにニスを部分的に印刷するために用いられる版胴Ａは
従来は図６に示すようにして作成されている。すなわ
ち、図６（ａ）のようにゴムブランケット１４の表面ゴ
ム層１５のうちニスを印刷しない部分に対応する部分を
切除して凹部４を形成し、このゴムブランケット１４を
図６（ｂ）のように張力を掛けながら胴３の外周に巻き
付けて取り付けることによって、ニス部分印刷用の版胴
Ａを作成することができる。このものではゴムブランケ
ット１４の表面のうち凹部４にはニス塗布機１０からニ
スが塗布されないために、凹部４の部分では印刷物の印
刷面にニスが印刷されず、印刷物へのニスの印刷を部分
的におこなうことができるものである。
に印刷するにあたって、印刷面の一部にニスが印刷され
ないように部分的にニスを印刷することがある。このよ
うにニスを部分的に印刷するために用いられる版胴Ａは
従来は図６に示すようにして作成されている。すなわ
ち、図６（ａ）のようにゴムブランケット１４の表面ゴ
ム層１５のうちニスを印刷しない部分に対応する部分を
切除して凹部４を形成し、このゴムブランケット１４を
図６（ｂ）のように張力を掛けながら胴３の外周に巻き
付けて取り付けることによって、ニス部分印刷用の版胴
Ａを作成することができる。このものではゴムブランケ
ット１４の表面のうち凹部４にはニス塗布機１０からニ
スが塗布されないために、凹部４の部分では印刷物の印
刷面にニスが印刷されず、印刷物へのニスの印刷を部分
的におこなうことができるものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
凹部４を形成したゴムブランケット１４を胴３の外周に
巻き付けて取り付けることによってニス部分印刷用の版
胴Ａを作成する場合、ゴムブランケット１４は胴３の外
周に沿って引っ張られながら湾曲されるために、ゴムブ
ランケット１４の表面部は引張作用を大きく受けること
になり、図７（ａ）のように引張力が作用しない平板状
態のゴムブランケット２に凹部４を形成しても、ゴムブ
ランケット１４を胴３の外周に引っ張りながら巻き付け
る際にゴムブランケット１４の表面部が引張力を受け
て、図７（ｂ）のように凹部４は表面側の幅が引き伸ば
されて広げられることになる。従って版胴Ａの表面に設
けられる凹部４の大きさがゴムブランケット１４に設け
たものと異なることになり、印刷物へのニスの部分塗布
を正確におこなうことができなくなるという問題が生じ
るものであった。また、凹部４はゴムブランケット１４
の表面ゴム層１５を掘って設けられるものであって深さ
は０．５ｍｍ程度と浅く、凹部４内にニスが溜まって飛
散するなどのトラブルが発生するおそれがあるという問
題もあった。
凹部４を形成したゴムブランケット１４を胴３の外周に
巻き付けて取り付けることによってニス部分印刷用の版
胴Ａを作成する場合、ゴムブランケット１４は胴３の外
周に沿って引っ張られながら湾曲されるために、ゴムブ
ランケット１４の表面部は引張作用を大きく受けること
になり、図７（ａ）のように引張力が作用しない平板状
態のゴムブランケット２に凹部４を形成しても、ゴムブ
ランケット１４を胴３の外周に引っ張りながら巻き付け
る際にゴムブランケット１４の表面部が引張力を受け
て、図７（ｂ）のように凹部４は表面側の幅が引き伸ば
されて広げられることになる。従って版胴Ａの表面に設
けられる凹部４の大きさがゴムブランケット１４に設け
たものと異なることになり、印刷物へのニスの部分塗布
を正確におこなうことができなくなるという問題が生じ
るものであった。また、凹部４はゴムブランケット１４
の表面ゴム層１５を掘って設けられるものであって深さ
は０．５ｍｍ程度と浅く、凹部４内にニスが溜まって飛
散するなどのトラブルが発生するおそれがあるという問
題もあった。
【０００６】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、凹部を正確な大きさでブランケットに形成するこ
とができ、しかも凹部を深く形成することも可能になる
ニス部分塗布用版胴の製造方法を提供することを目的と
するものである。
あり、凹部を正確な大きさでブランケットに形成するこ
とができ、しかも凹部を深く形成することも可能になる
ニス部分塗布用版胴の製造方法を提供することを目的と
するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係るニス部分塗
布用版胴の製造方法は、背面に粘着剤を塗布した版シー
ト１をブランケット２の外面に貼り付け、このブランケ
ット２を胴３の外周に巻き付けて装着した後、版シート
１の一部を切断してブランケット２から除去することに
よって印刷物５にニス６を印刷しない凹部４を形成する
ことを特徴とするものである。
布用版胴の製造方法は、背面に粘着剤を塗布した版シー
ト１をブランケット２の外面に貼り付け、このブランケ
ット２を胴３の外周に巻き付けて装着した後、版シート
１の一部を切断してブランケット２から除去することに
よって印刷物５にニス６を印刷しない凹部４を形成する
ことを特徴とするものである。
【０００８】また本発明にあって、上記のようにブラン
ケット２を胴３の外周に巻き付けて装着した後、印刷を
おこなった印刷物５の印刷インキ６を印刷物５から版シ
ート１の表面に転写させ、この印刷インキ６の転写模様
を基準にして版シート１の一部を切断してブランケット
２から除去することによって印刷物５にニス７を印刷し
ない凹部４を形成するようにするのが好ましい。
ケット２を胴３の外周に巻き付けて装着した後、印刷を
おこなった印刷物５の印刷インキ６を印刷物５から版シ
ート１の表面に転写させ、この印刷インキ６の転写模様
を基準にして版シート１の一部を切断してブランケット
２から除去することによって印刷物５にニス７を印刷し
ない凹部４を形成するようにするのが好ましい。
【０００９】
【作用】ブランケット２を胴３の外周に巻き付けて装着
した後に、版シート１を切断してブランケット２から除
去することによって凹部４を形成するようにしているた
めに、凹部４は引張力を受け且つ湾曲された状態のブラ
ンケット２に形成されることになり、凹部４の大きさが
変化するようなことがなくなる。
した後に、版シート１を切断してブランケット２から除
去することによって凹部４を形成するようにしているた
めに、凹部４は引張力を受け且つ湾曲された状態のブラ
ンケット２に形成されることになり、凹部４の大きさが
変化するようなことがなくなる。
【００１０】また、印刷をおこなった印刷物５の印刷イ
ンキ６を印刷物５から版シート１の表面に転写させ、こ
の印刷インキ６の転写模様を基準にして版シート１の一
部を切断して凹部４を形成するようにすれば、印刷物５
へのニス７を塗布する部分と塗布しない部分とを実際の
印刷物５で位置合わせをして凹部４の形成がおこなえ
る。
ンキ６を印刷物５から版シート１の表面に転写させ、こ
の印刷インキ６の転写模様を基準にして版シート１の一
部を切断して凹部４を形成するようにすれば、印刷物５
へのニス７を塗布する部分と塗布しない部分とを実際の
印刷物５で位置合わせをして凹部４の形成がおこなえ
る。
【００１１】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。ブラ
ンケット２はアルミニウム板や、あるいは図２に示すよ
うな補強布層１６とゴム層１７との積層シートなどで作
成されるものであり、その両端縁には固定用金具１８が
取着してある。また、ブランケット２の表面には版シー
ト１が貼り着けてある。この版シート１はゴムシートな
どで作成されるものであって背面に粘着剤が塗布して離
型紙が貼ってあり、離型紙を剥がして粘着剤によってブ
ランケット２の表面に貼り付けるようにしてある。版シ
ート１の厚みは任意に設定することができるが、１ｍｍ
程度の厚みのものが好ましい。
ンケット２はアルミニウム板や、あるいは図２に示すよ
うな補強布層１６とゴム層１７との積層シートなどで作
成されるものであり、その両端縁には固定用金具１８が
取着してある。また、ブランケット２の表面には版シー
ト１が貼り着けてある。この版シート１はゴムシートな
どで作成されるものであって背面に粘着剤が塗布して離
型紙が貼ってあり、離型紙を剥がして粘着剤によってブ
ランケット２の表面に貼り付けるようにしてある。版シ
ート１の厚みは任意に設定することができるが、１ｍｍ
程度の厚みのものが好ましい。
【００１２】そしてこのように作成したブランケット２
を図１（ａ）及び図３（ａ）に示すように胴３の外周に
巻き付ける。胴３へのブランケット２の取付けは図３
（ｂ）に示すようにしておこなうことができる。すなわ
ち、胴３の外周の一部に取付用溝１９が設けてあり、こ
の取付用溝１９内に一対のブランケット張り軸２０が回
動駆動自在に取り付けてある。そしてブランケット張り
軸２０に取着した押さえ金具２１でブランケット２の両
側の固定金具１８を各ブランケット張り軸２０に固定す
ると共に、各ブランケット張り軸２０を矢印方向に回す
ことによって、ブランケット２を引っ張りながら胴３の
外周に巻き付けることができるものである。
を図１（ａ）及び図３（ａ）に示すように胴３の外周に
巻き付ける。胴３へのブランケット２の取付けは図３
（ｂ）に示すようにしておこなうことができる。すなわ
ち、胴３の外周の一部に取付用溝１９が設けてあり、こ
の取付用溝１９内に一対のブランケット張り軸２０が回
動駆動自在に取り付けてある。そしてブランケット張り
軸２０に取着した押さえ金具２１でブランケット２の両
側の固定金具１８を各ブランケット張り軸２０に固定す
ると共に、各ブランケット張り軸２０を矢印方向に回す
ことによって、ブランケット２を引っ張りながら胴３の
外周に巻き付けることができるものである。
【００１３】このように胴３にブランケット２を巻き付
けた後に、ブランケット２に凹部４を設けることによっ
てニス部分印刷用の版胴Ａを作成することができるが、
このブランケット２を図５のようなオフセット印刷機Ｃ
とニスコーターＢが一連に組み込まれたインライン印刷
装置で使用する場合には、このようにブランケット２を
巻き付けた胴３を版胴ＡとしてニスコーターＢにセット
し、ニスを版胴Ａに供給しない状態でインライン印刷装
置を作動させて、オフセット印刷機Ｃで印刷した紙など
の印刷物５をそのままニスコーターＢに供給ワーゲン１
２で供給して版胴Ａと圧胴１１との間に印刷物５を通し
てやる。印刷物５は表面に印刷されたオフセット印刷イ
ンキ６が乾かないままニスコーターＢに供給されるため
に、版胴Ａと圧胴１１との間に印刷物５が通される際
に、版胴Ａのブランケット２の版シート１の表面に図１
（ｂ）のように印刷物５から印刷インキ６が転写される
（印刷インキ３の転写箇所を斜線で示す）。印刷物５に
印刷がなされていない部分では版シート１の表面に印刷
インキ６は転写されないために、図１（ｂ）に示すよう
に印刷インキ３が転写されない箇所が部分的に生じるこ
とになる。そして通常は印刷物５の印刷面のうち印刷を
施した部分（印刷インキ３が乗っている部分）に水性ニ
スを印刷して印刷面を保護すると共に光沢を出すように
し、印刷を施していない部分（印刷インキ３が乗ってい
ない部分）には水性ニスを印刷しないので、図１（ｂ）
のように版シート１の表面に形成される印刷インキ６の
転写模様のうち、印刷インキ６が転写されていない部分
の回り（白抜き箇所の回り）に沿ってカッターナイフ等
で版シート１を切断し、この切断した箇所の版シート１
をブランケット２から剥離する。版シート１はブランケ
ット２に粘着剤で貼られているだけであるので、図１
（ｃ）のように切断した部分をブランケット２から容易
に剥がすことができるものであり、版シート１を剥がし
た部分において凹部４を形成することができる。このよ
うにして図１（ｄ）のようにブランケット２に凹部４を
設けて形成した版胴Ａを作成することができるものであ
る。ここで、凹部４はこのように粘着剤でブランケット
２に貼り付けた版シート１を剥がすことによって形成す
ることができるものであり、版シート１の厚み分の深さ
で凹部４は形成されることになる。従って版シート１の
厚みによって凹部４を深く形成することが可能になるも
のである。
けた後に、ブランケット２に凹部４を設けることによっ
てニス部分印刷用の版胴Ａを作成することができるが、
このブランケット２を図５のようなオフセット印刷機Ｃ
とニスコーターＢが一連に組み込まれたインライン印刷
装置で使用する場合には、このようにブランケット２を
巻き付けた胴３を版胴ＡとしてニスコーターＢにセット
し、ニスを版胴Ａに供給しない状態でインライン印刷装
置を作動させて、オフセット印刷機Ｃで印刷した紙など
の印刷物５をそのままニスコーターＢに供給ワーゲン１
２で供給して版胴Ａと圧胴１１との間に印刷物５を通し
てやる。印刷物５は表面に印刷されたオフセット印刷イ
ンキ６が乾かないままニスコーターＢに供給されるため
に、版胴Ａと圧胴１１との間に印刷物５が通される際
に、版胴Ａのブランケット２の版シート１の表面に図１
（ｂ）のように印刷物５から印刷インキ６が転写される
（印刷インキ３の転写箇所を斜線で示す）。印刷物５に
印刷がなされていない部分では版シート１の表面に印刷
インキ６は転写されないために、図１（ｂ）に示すよう
に印刷インキ３が転写されない箇所が部分的に生じるこ
とになる。そして通常は印刷物５の印刷面のうち印刷を
施した部分（印刷インキ３が乗っている部分）に水性ニ
スを印刷して印刷面を保護すると共に光沢を出すように
し、印刷を施していない部分（印刷インキ３が乗ってい
ない部分）には水性ニスを印刷しないので、図１（ｂ）
のように版シート１の表面に形成される印刷インキ６の
転写模様のうち、印刷インキ６が転写されていない部分
の回り（白抜き箇所の回り）に沿ってカッターナイフ等
で版シート１を切断し、この切断した箇所の版シート１
をブランケット２から剥離する。版シート１はブランケ
ット２に粘着剤で貼られているだけであるので、図１
（ｃ）のように切断した部分をブランケット２から容易
に剥がすことができるものであり、版シート１を剥がし
た部分において凹部４を形成することができる。このよ
うにして図１（ｄ）のようにブランケット２に凹部４を
設けて形成した版胴Ａを作成することができるものであ
る。ここで、凹部４はこのように粘着剤でブランケット
２に貼り付けた版シート１を剥がすことによって形成す
ることができるものであり、版シート１の厚み分の深さ
で凹部４は形成されることになる。従って版シート１の
厚みによって凹部４を深く形成することが可能になるも
のである。
【００１４】上記のように作成した版胴Ａを図４のよう
なニスコーターＢにセットして使用することによって、
凹部４の部分では印刷物５にニス７を印刷しないニス７
の部分印刷をおこなうことができるものである。そして
上記のようにブランケット２に凹部４を設けるにあたっ
て、胴３に取り付けたブランケット２の版シート１を切
除するようにしているために、ブランケット２が引っ張
られ且つ湾曲した状態で凹部４が設けられるものであ
り、ブランケット２に凹部４を設けた後に胴３に取り付
ける場合のように凹部４を設けた後に凹部４を引き伸ば
すような力が働くことがなく、凹部４を設けた後に凹部
４の開口の幅が変化することがなくなる。従って凹部４
は正確な大きさで版胴Ａに設けられるものであり、ニス
７の部分印刷を正確におこなうことができるものであ
る。
なニスコーターＢにセットして使用することによって、
凹部４の部分では印刷物５にニス７を印刷しないニス７
の部分印刷をおこなうことができるものである。そして
上記のようにブランケット２に凹部４を設けるにあたっ
て、胴３に取り付けたブランケット２の版シート１を切
除するようにしているために、ブランケット２が引っ張
られ且つ湾曲した状態で凹部４が設けられるものであ
り、ブランケット２に凹部４を設けた後に胴３に取り付
ける場合のように凹部４を設けた後に凹部４を引き伸ば
すような力が働くことがなく、凹部４を設けた後に凹部
４の開口の幅が変化することがなくなる。従って凹部４
は正確な大きさで版胴Ａに設けられるものであり、ニス
７の部分印刷を正確におこなうことができるものであ
る。
【００１５】また凹部４を設けるにあたって上記のよう
に、印刷をおこなった印刷物５の印刷インキ６を印刷物
５から版シート１の表面に転写させ、この印刷インキ６
の転写模様を基準にして版シート１の一部を切断して凹
部４を形成するようにすることによって、印刷物５にニ
スを塗布しない部分とブランケット２に設ける凹部４と
の位置合わせを実際の印刷物５によっておこなうことが
でき、印刷物５と正確に対応した位置で凹部４を設ける
ことができて、ニス７の部分印刷を正確におこなうこと
ができるものである。尚、上記実施例では版シート１の
表面に形成される印刷インキ６の転写模様のうち、印刷
インキ６が転写されていない部分の回りに沿ってカッタ
ーナイフ等で版シート１を切断して凹部４を設けるよう
にしたが、このように切断をおこなうもののみに限定さ
れないのはいうまでもない。
に、印刷をおこなった印刷物５の印刷インキ６を印刷物
５から版シート１の表面に転写させ、この印刷インキ６
の転写模様を基準にして版シート１の一部を切断して凹
部４を形成するようにすることによって、印刷物５にニ
スを塗布しない部分とブランケット２に設ける凹部４と
の位置合わせを実際の印刷物５によっておこなうことが
でき、印刷物５と正確に対応した位置で凹部４を設ける
ことができて、ニス７の部分印刷を正確におこなうこと
ができるものである。尚、上記実施例では版シート１の
表面に形成される印刷インキ６の転写模様のうち、印刷
インキ６が転写されていない部分の回りに沿ってカッタ
ーナイフ等で版シート１を切断して凹部４を設けるよう
にしたが、このように切断をおこなうもののみに限定さ
れないのはいうまでもない。
【００１６】
【発明の効果】上記のように本発明は、背面に粘着剤を
塗布した版シートをブランケットの外面に貼り付け、こ
のブランケットを胴の外周に巻き付けて装着した後、版
シートの一部を切断してブランケットから除去すること
によって印刷物にニスを印刷しない凹部を形成するよう
にしたので、凹部は引張力を受け且つ湾曲された状態の
ブランケットに形成されることになり、凹部の大きさが
変化するようなことがなくなってニスの部分印刷を正確
におこなうことができるものであり、また凹部はこのよ
うに粘着剤でブランケットに貼り付けた版シートを剥が
すことによって形成することができるものであって、版
シートの厚み分の深さで凹部を深く形成することが可能
になり、凹部にニスが溜まって飛散するようなおそれが
なくなるものである。
塗布した版シートをブランケットの外面に貼り付け、こ
のブランケットを胴の外周に巻き付けて装着した後、版
シートの一部を切断してブランケットから除去すること
によって印刷物にニスを印刷しない凹部を形成するよう
にしたので、凹部は引張力を受け且つ湾曲された状態の
ブランケットに形成されることになり、凹部の大きさが
変化するようなことがなくなってニスの部分印刷を正確
におこなうことができるものであり、また凹部はこのよ
うに粘着剤でブランケットに貼り付けた版シートを剥が
すことによって形成することができるものであって、版
シートの厚み分の深さで凹部を深く形成することが可能
になり、凹部にニスが溜まって飛散するようなおそれが
なくなるものである。
【００１７】また、上記のようにブランケットを胴の外
周に巻き付けて装着した後、印刷をおこなった印刷物の
印刷インキを印刷物から版シートの表面に転写させ、こ
の印刷インキの転写模様を基準にして版シートの一部を
切断してブランケットから除去することによって印刷物
にニスを印刷しない凹部を形成するようにしたので、印
刷物にニスを塗布しない部分とブランケットに設ける凹
部との位置合わせを実際の印刷物によっておこなうこと
ができ、印刷物と正確に対応した位置で凹部を設けるこ
とができるものであって、ニスの部分印刷を正確におこ
なうことができるものである。
周に巻き付けて装着した後、印刷をおこなった印刷物の
印刷インキを印刷物から版シートの表面に転写させ、こ
の印刷インキの転写模様を基準にして版シートの一部を
切断してブランケットから除去することによって印刷物
にニスを印刷しない凹部を形成するようにしたので、印
刷物にニスを塗布しない部分とブランケットに設ける凹
部との位置合わせを実際の印刷物によっておこなうこと
ができ、印刷物と正確に対応した位置で凹部を設けるこ
とができるものであって、ニスの部分印刷を正確におこ
なうことができるものである。
【図１】本発明の一実施例を示すものであり、（ａ）乃
至（ｄ）は斜視図である。
至（ｄ）は斜視図である。
【図２】同上に用いるブランケットの斜視図である。
【図３】同上の胴へのブランケットの取付け状態を示す
ものであり、（ａ）は斜視図、（ｂ）は一部の断面図で
ある。
ものであり、（ａ）は斜視図、（ｂ）は一部の断面図で
ある。
【図４】ニスコーターを示す概略図である。
【図５】インライン印刷機を示す概略図である。
【図６】従来例を示すものであり、（ａ），（ｂ）はそ
れぞれ斜視図である。
れぞれ斜視図である。
【図７】従来例の一部を示すものであり、（ａ），
（ｂ）はそれぞれゴムブランケットの断面図である。
（ｂ）はそれぞれゴムブランケットの断面図である。
１ 版シート ２ ブランケット ３ 胴 ４ 凹部 ５ 印刷物 ６ 印刷インキ ７ ニス
Claims (2)
- 【請求項１】 背面に粘着剤を塗布した版シートをブラ
ンケットの外面に貼り付け、このブランケットを胴の外
周に巻き付けて装着した後、版シートの一部を切断して
ブランケットから除去することによって印刷物にニスを
印刷しない凹部を形成することを特徴とするニス部分印
刷用版胴の製造方法。 - 【請求項２】 背面に粘着剤を塗布した版シートをブラ
ンケットの外面に貼り付け、このブランケットを胴の外
周に巻き付けて装着した後、印刷をおこなった印刷物の
印刷インキを印刷物から版シートの表面に転写させ、こ
の印刷インキの転写模様を基準にして版シートの一部を
切断してブランケットから除去することによって印刷物
にニスを印刷しない凹部を形成することを特徴とするニ
ス部分印刷用版胴の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP585792A JPH05185573A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | ニス部分印刷用版胴の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP585792A JPH05185573A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | ニス部分印刷用版胴の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05185573A true JPH05185573A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=11622650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP585792A Pending JPH05185573A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | ニス部分印刷用版胴の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05185573A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0361535A (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-18 | Toppan Printing Co Ltd | 凸版印刷版の作製方法及びその作製システム |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP585792A patent/JPH05185573A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0361535A (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-18 | Toppan Printing Co Ltd | 凸版印刷版の作製方法及びその作製システム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950314 |