JPH0518517B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビジヨン受像機の各種機能の画
面表示装置に関するものである。

従来の技術 近年、テレビジヨン受像機のチヤンネルや音量
の画面表示は一般的になつてきている。

以下、図面を参照しながら、上述した従来の画
面表示装置の一例について説明する。

第６図，第７図は従来の画面表示装置の機能ブ
ロツク図とその画面表示の一例を示すものであ
る。

第６図において、１は文字図形表示手段、２は
垂直位置決定手段、３は水平位置決定手段、４は
陰極線管、５はタイマー手段である。垂直位置決
定手段２には垂直パルスが、水平位置決定手段３
には水平パルスが、それぞれ加えられている。垂
直位置決定手段２と水平位置決定手段３には、あ
らかじめ決められた値が入つていて、画面上の表
示位置は固定である。

以上のように構成された画面表示装置について
以下その動作について説明する。文字図形表示手
段１は、文字図形表示手段や図形を画面上に一定
時間表示する時に、先づタイマー手段５を駆動し
て時間をカウントし始め文字図形を陰極線管に表
示する。タイマー手段５より一定時間を測定し、
一定時間経過後に、表示していた文字図形を消
す。この間、表示位置の移動は無い。

この時の画面表示の一例を示したものが第７図
である。第７図ａは表示開始直後、ｂは表示開始
直後から一定時間が経過するまでの間の表示、ｃ
は一定時間経過後のチヤンネル番号の画面表示で
ある。

このように、表示開始後から一定時間経過後に
表示が消えるまでの間に、表示位置の変化は無い
（例えば昭和57年テレビ技術誌、３月号、P49〜
P55）。このような動作をする表示内容の例とし
てはチヤンネル切換後のチヤンネル番号表示の他
に音量制御後の音量表示、チヤンネル番号リコー
ル後のチヤンネル番号、タイマーリコール後のタ
イマー表示等がある。

また、従来例の第２の例として、ある信号入力
があつた時の動作が一定時間内と一定時間後で、
すなわち表示期間中と表示が消えたあとで異なる
場合がある。例えば、リモートコントロール信号
のテンキーで、チヤンネル切換を行なう時ある周
波数シンセサイザ方式の選局装置では次のような
動作を行なう。すなわち０〜９のテンキーをそれ
ぞれ押すとテレビのチヤンネルをあらかじめプリ
セツトしておいたポジシヨン番号を指定したこと
になり、「チヤンネルセレクト」と呼ばれるキー
を押して一定時間内に２つのテンキーを押すと、
それで実際のチヤンネル番号を指定したことにな
るというものである。

この場合の画面表示の例を第８図に示す。第８
図のａは、リモートコントロールで「チヤンネル
セレクトキー」を押した直後の表示である。この
表示は、このまま放つておくと一定時間後に消え
る。消える前にテンキーで「１」を入力すると、
第８図ｂの表示になり、一定時間が経過して表示
が消える前にテンキー「２」を入力すると第８図
ｃの表示になる。この時、テレビの画面は、チヤ
ンネルの12が受信される。この画面表示信号は一
定時間後に消える。それを第８図ｄに示す。この
ように表示が消える前にテンキーを入れると実際
のチヤンネル番号が指定したことになり、表示が
消えたあとは、ポジシヨン番号を指定したことに
なる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、一定時間
が経過すると表示が急に消えるため、使用者にと
つては、表示がいつ消えるかと不安をおぼえる。
特に第２の従来例のように時間が経過後とそれ以
前では動作が異なるため、時間の経過を知らせて
ほしいという欲求があり、従来はこれらの欲求が
満たされないという問題点を有していた。

本発明は上記問題点に鑑み、文字図形を画面に
表示した時、その表示が、あとどのくらいの時間
で消えるかを使用者に知らせることが出来るテレ
ビジヨン受像機の画面表示装置を提供するもので
ある。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明のテレビ
ジヨン受像機の画面表示装置は、文字図形表示手
段とタイマー手段と垂直位置決定手段と水平位置
決定手段と時間の経監過に応じて垂直位置決定手
段あるいは水平位置決定手段を制御する制御装置
を具備し、垂直位置あるいは水平位置の画面端か
らの距離が時間の経過に比例し、時間の経過とと
もに表示位置が画面上を移動するように制御装置
が働くような構成を備えたものである。

作 用 本発明は上記した構成によつて、時間の経過と
ともに表示位置が動き、最後は画面からはみ出し
てしまうため、そうなるまでの時間の予測ができ
る。

実施例 以下、本発明の一実施例のテレビジヨン受像機
の画面表示装置について、図面を参照しながら説
明する。

第１図，第２図は本発明の第１の実施例におけ
るテレビジヨン受像機の画面表示装置の機能ブロ
ツク図とその画面表示の一例を示すものである。
第１図において、１〜５は第６図と同じものであ
るので説明を省略する。６は制御装置であつてタ
イマー手段５から表示の経過時間の情報を得てそ
の時間に比例して画面端からの表示位置が動くよ
うに垂直位置決定手段２あるいは水平位置決定手
段３を制御する。

以上のように構成されたテレビジヨン受像機の
画面表示装置について、以下第１図及び第２図を
用いてその動作を説明する。

第１図において、文字図形表示手段１は、従来
例の説明の動作と同様にタイマー手段５で時間を
カウントしながら文字図形を一定時間表示する。
その時、従来例では、表示の位置は固定であつた
が、本発明の一実施例では、制御装置６がタイマ
ー手段５より表示時間の情報を得てその表示経過
時間と画面端からの表示位置の距離が比例するよ
うに垂直位置決定手段２あるいは水平位置決定手
段の値を制御するため、その表示位置は時間とと
もに動き、最後には画面からはみ出して消える。

この様子を示したものが第２図であり、この例
ではチヤンネル番号が上から下へ移動し、最後に
画面からはみ出して消えている。第２図ａは表示
直後の画面表示であり、時間の経過とともにｂ→
ｃ→ｄ→ｅとなる。

以上のように、本実施例によれば、表示時間を
カウントするタイマー手段から表示時間の情報を
得、その時間に画面端からの距離が比例するよう
に垂直位置決定手段２あるいは水平位置決定手段
３を制御する制御装置６を設けることにより、表
示が消えるまでの大体の時間を使用者に知らしめ
ることができる。

以下、本発明の第２の実施例について図面を参
照しながら説明する。第３図，第４図は本発明の
第２の実施例を示すテレビジヨン受像機の画面表
示装置の機能ブロツク図とその表示の一例を示す
ものである。同図において１〜６は第１図と同じ
ものでありその説明は省略する。第１図と異なる
のは音量機能制御手段７を設けた点であり、これ
は特許請求の範囲第２項記載の「機能Ａ」制御手
段の一例である。

上記のように構成された画面表示装置につい
て、以下その動作を説明する。音量機能制御手段
７が働いている時は文字図形表示手段を駆動して
音量レルの表示を行なう。この時同時にタイマー
手段を初期値に固定しておく。こうすることでタ
イマーが進まないので制御装置６が働いて表示位
置は初期状態から動かない。次に音量制御手段の
働きが止まる。すなわち音量の変化が止まると、
タイマー手段５はカウントを開始して、同時に文
字図形表示手段は今より一定時間後に現在の表示
を消す。時間の経過とともに制御装置６の働きに
より表示位置が動く。この動き方は第１図の説明
と同じである。

第４図はこの時の画面表示の一例を示したもの
である。第４図ａは音量機能制御手段が動作し始
めた直後の画面表示である。この表示は音量マー
クと音量レベルが「２」であることを示してい
る。ｂ図は音量を「２」→「３」→「４」→
「５」と変えていつた時のレベル「５」の時の表
示である。このように音量を変えている時には表
示位置は動かない。ｃ→ｄ→ｅの動きは第２図の
動きと同じで、音量の変化が止まつてから一定時
間は表示位置が変わりながら、最後には画面から
はみ出して、表示が消える。以上のように音量制
御中は音量表示の位置が変わらず、制御終了後に
一定時間表示位置を移動しながら画面上を動くよ
うにした音量機能制御手段７と制御装置６を設け
ることにより、音量の変化中は表示位置が固定さ
れて見やすく、操作終了後は、表示位置が動き、
消えるまでの時間が使用者に分かり、安心感をお
ぼえる画面表示装置が構成できる。

なお第２の実施例において７は音量機能制御手
段としたが、これはチヤンネル切換制御手段、輝
度機能制御手段、色飽和度制御手段、入力切換機
能制御手段、音声多重切換機能制御手段や、複数
の「操作」を行なうことによつて操作が完了する
２桁テンキー入力のチヤンネル切換機能制御手
段、オンタイマーオフタイマー、時計設定機能制
御手段であつてもよい。

第５図には複数の「操作」を行なうことによて
操作が完了する２桁テンキー入力のチヤンネル切
換機能制御手段が第３図の７である時の画面表示
の一例を示す。操作方法は従来例の第８図の説明
と同じである。第５図ａは「チヤンネルセレク
ト」キーを操作した直後の画面表示である。第５
図ｂは第５図ａをこのまま放置した時の表示が消
える直前の表示である。この表示はその後ｇのよ
うに消える第５図ａから第５図ｂに移る間に例え
ば「テンキー１」が入力されると第５図ｃのよう
になる。このまま放つておくと第５図ｄのように
なる。この表示も消える直前の表示である。第５
図ｃから第５図ｄに移る間に例えば「テンキー
２」が入力されると第５図ｅのようになる。この
時画面はチヤンネル番号12の局が同時に受信され
る。なおこの表示も放つておくと第５図ｆの表示
となり消える。消えるまでの間にテンキー入力が
あつた場合はポジシヨン番号の選択動作を行な
う。

発明の効果 以上のように、本発明によれば、テレビジヨン
受像機の画面上に一定時間文字や図形を表示する
文字図形表示手段と、一定時間を計数するタイマ
ー手段と、文字図形図形表示手段によつて表示さ
れる文字や図形の画面上の垂直位置や水平位置を
決定する垂直位置決定手段と、水平位置決定手段
と、時間の経過に応じて垂直位置あるいは水平位
置の画面端からの距離が前記一定時間に比例する
ように垂直位置決定手段あるいは水平位置決定手
段を制御する制御装置とを設けたことにより、使
用者に消えるまでの大体の時間を知らしめること
ができ、そのために安心感を与えることができ
る。

また、本発明により、表示が画面上を移動する
ので、表示が画面の一部を切り取つて見えなくし
た部分が長時間そのままになることが無く、次の
瞬間には、すぐ隣の部分を切りとつて、今までか
くれていた部分が見え始めるため、特に放送信号
に文字が入つている場合などに、文字がかくれて
しまつて認めないという不都合を無くすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例におけるテレビ
ジヨン受像機の画面表示装置の機能ブロツク図、
第２図はその画面表示の１例の正面図、第３図は
本発明の第２の実施例における機能ブロツク図、
第４図と第５図はその画面表示の１例の正面図、
第６図は従来例におけるテレビジヨン受像機の画
面表示装置の機能ブロツク図、第７図はその画面
表示の一例の正面図、第８図はチヤンネルセレク
トキーとテンキーでチヤンネルを選択する場合の
画面表示の一例の正面図である。 １……文字図形表示手段、２……垂直位置決定
手段、３……水平位置決定手段、５……タイマー
手段、６……制御装置、７……音量機能制御手
段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テレビジヨン受像機の画面上に文字や図形を
   表示する表示信号を出力とともに制御信号を出力
   する文字図形表示手段と、前記文字図形表示手段
   からの制御信号に応じて一定時間を計数し所定時
   間の計数信号を出力するタイマー手段と、前記文
   字図形表示手段によつて表示される文字や図形の
   画面上の垂直位置や水平位置を決定するそれぞれ
   垂直位置決定手段と水平位置決定手段と、前記タ
   イマー手段からの時間の経過に伴つて出力される
   計数信号に応じて、前記垂直位置決定手段あるい
   は水平位置決定手段を制御する制御装置と、前記
   テレビジヨン受像機のチヤンネル切り換え、信号
   の切り換え、あるいは複数の操作を行うことによ
   つて操作が完了する機能を制御する機能制御手段
   と、音量、輝度、色飽和度等のアナログ調整機能
   を制御する調整制御手段とを備え、前記機能制御
   手段あるいは前記調整制御手段から調整制御に関
   する文字や図形の表示信号を変更しつつある時は
   前記文字図形表示手段から前記タイマー手段に対
   する制御信号は出力されず画面上の表示位置は固
   定され、前記調整制御に関する文字や図形の表示
   信号が所定時間変更されず変更が終率した時に前
   記文字図形表示手段から出力される制御信号に応
   じて前記タイマー手段から計数信号が出力され、
   前記計数信号に応じて前記制御手段から前記垂直
   位置決定手段あるいは水平位置決定手段を制御す
   る制御信号が出力され、前記垂直位置あるいは水
   平位置が前記タイマー手段からの計数信号に比例
   して表示位置が画面上を移動するとともに、前記
   一定時間に相当する計数信号に応じて、前記文字
   図形表示手段からの表示信号出力を停止し、画面
   上の表示を消すようにしたことを特徴とするテレ
   ビジヨン受像機の画面表示装置。