JPH0141072B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テレビジヨン受像機のチヤンネルに
表示と音声多重放送時の放送モード表示をする装
置に関するものである。

従来のこの種の表示装置では、表示手段として
発光ダイオード等が使用されており、小さくて見
にくいという欠点があり、また放送の途中で音声
多重放送の放送モード等が変化しても気づかない
場合がよくあるという不都合があつた。

そこで、本発明はかかる従来の欠点を解消して
見やすくてわかり易い表示をすることのできる装
置を提供することを目的とするものである。

以下、図面に本発明の一実施例を示して説明す
る。第１図はその構成を示し、図中、１は通常の
テレビジヨン受像機である。２はそのチユーナ
ー、３はロジツク回路を用いた選局回路、４は
VIF回路、５は映像検波回路、６は映像増幅回
路、７は映像出力回路、８は同期分離回路、９は
水平・垂直偏向回路、１０は受像画像を表示する
画像表示素子としてのCRTである。また、１１
はSIF回路、１２は音声検波回路、１３は音声多
重信号の主チヤンネル信号、副チヤンネル信号お
よびパイロツト信号を分離するフイルタ、１４は
ステレオモードの判別回路、１５は二重モードの
判別回路、１６は副チヤンネル信号を復調しまた
マトリクス合成や切換えをする音声多重信号処理
回路、１７，１８は音声増幅回路、１９，２０は
音声出力回路、２１，２２はスピーカである。こ
れらは通常の回路であるので、その詳細な説明は
省略する。

２３は本装置において受信チヤンネルのチヤン
ネル文字（たとえば「６」）とそのときの受信チ
ヤンネルの放送モード（たとえば二重放送時に
「Ｓ」）を表示するための表示用信号（映像信号）
を発生するキヤラクタゼネレータ、２４はその表
示用信号の発生CRT１０の走査に同期して制御
するタイミング信号発生回路である。さらに、２
５は表示する文字を受信チヤンネルおよび受信放
送モードに従つて切換える表示切換回路である。
さらに、２６，２７はそれらの表示をする時間を
制御するタイマー、２８は電源投入時にタイマー
２６を制御する電源投入検出回路、２９は受信放
送モード変化時にタイマー２７を制御するモード
変化検出回路である。３０は表示するチヤンネル
文字、モード文字の色をモードに応じて切換える
色切換回路である。

第２図〜第４図は、CRT１０の画面へのチヤ
ンネル文字３１とモード文字３２との表示状態を
示す。

以下、その動作について説明する。

選局回路３からはチヤンネル切換時にチヤンネ
ル切換信号Ａが出力され、そのチヤンネル切換時
にタイマー２７をトリガーする。又、選局回路３
からは選局中のチヤンネルを示す選局チヤンネル
情報信号Ｂが出力され、何れのチヤンネルを選局
しているかの情報がチヤンネル表示切換回路３３
に加えられる。

また、テレビジヨン受像機１の音声多重のステ
レオ放送判別回路１４の判別出力Ｃ、二重放送判
別１５の判別出力Ｄはモード変化検出回路２９に
加えられ、それまでの放送モードと異なつた放送
モードに変化したときにそのことが検出されて、
その検出出力Ｅによつてタイマー２７がトリガー
される。ステレオ放送判別出力Ｃも二重放送判別
出力Ｄも出力されない場合はモノラル放送であ
る。このタイマー２７はトリガー時から約３秒間
のタイマー出力Ｆを出力する。

一方、電源投入検出回路２８では、テレビジヨ
ン受像機１の電源が投入された時を検出し、検出
出力Ｇによりタイマー２６をトリガーする。２６
はトリガー時から約10秒間のタイマー出力Ｈを出
力する。

表示切換回路２５では、タイマー２６，２７の
出力Ｆ，Ｈ及びリコールスイツチ３４からの出力
Ｉにより、表示すべき期間に表示すべき文字を選
択する。リコールスイツチ３４は、開いている場
合はチヤンネル文字３１を常に表示し、閉じてい
る場合はチヤンネル文字３１をタイマー２６及び
２７に依存して表示するように切換えるものであ
る。即ち、チヤンネル文字３１を陰極線管１０の
画面上に常に表示するか所定時間の間にだけ表示
するかを選択するためのスイツチである。

３５，３６はアンドゲート３７はオアゲートで
タイマー２７の出力Ｆが共通入力として加えられ
アンドゲート３５の他方の入力にはステレオ放送
判別出力Ｃが結合され、アンドゲート３６の他方
の入力には二重放送判別出力Ｄが供給されてい
る。又、オアゲート３７の他の入力にはタイマー
２６の出力Ｈとリコールスイツチ３４の出力Ｉ供
給されている。

これにより、チヤンネル切換時にはタイマー２
７の出力Ｆにより一定時間だけ切換えられたチヤ
ンネルがステレオ放送受信モードであればアンド
ゲート３５を介してステレオ表示切換回路３８が
動作され、二重放送受信モードであればアンドゲ
ート３６を介して二重放送表示切換回路３９が動
作される。これとともに、受信チヤンネルの放送
モードに関係なく、オアゲート３７を介してチヤ
ンネルに表示切換回路３３が動作される。この
各々の切換回路３８，３９，３３の出力Ｍ，Ｎ，
Ｏにより、キヤラクターゼネシータ２３用の読出
タイミングパルス発生回路２４の読出タイミング
と読出すべき文字の種類を変そて、キヤラクター
ゼネシータ２３を制御する。そしてキヤラクタゼ
ネレータ２３から発生された文字の表示用信号Ｐ
は色切換回路３０を介してテレビジヨン受像機１
の映像出力回路７に印加され、陰極線管１０の画
面上に表示される。

第２図は二重放送受信時、第３図はステレオ放
送受信時、第４図はモノラル放送受信時の表示の
一例を示す。

タイマー２７は約３秒間出力Ｆを出すのみであ
り、その後はなくなるのでステレオ放送の表示文
字「Ｓ」又は二重放送の表示文字は「ニ」は消え
る。チヤンネルの表示文字３１は、リコールスイ
ツチ３４が閉られている場合は、上記の二重放送
の表示文字又はステレオ放送の表示文字とともに
一定時間後消える。又、リコールスイツチ３４が
開いている場合は、オアゲート３７の出力Ｌは常
に高レベルとなり、チヤンネル表示切換回路３３
を駆動するのでチヤンネルの表示文字３１の表示
は継続されることになる。

又、電源投入時においては、電源投入検出回路
２８によりトリガされる約10秒のタイマー２６の
出力Ｈがオアゲート３７に入力されるので、リコ
ールスイツチ３４が開状態であつても、陰極線管
１０のカソードが充分に加熱されて映像が映出さ
れるまでの時間が約３〜５秒であり、その映像と
ともにチヤンネルの表示文字３１も映出され始め
るから、残りの５秒間はチヤンネル文字３１が表
示され、その後、消える。

さらに、色切換回路３０では、ステレオ放送判
別出力Ｃがアンドゲート４０とノアゲート４１に
入力され、二重放送判別出力Ｄがアンドゲート４
２とノアゲート４１に入力され、ノアゲート４１
の出力がアンドゲート４３に入力されている。一
方アンドゲート４０，４２，４３の他方の入力に
は共通にチヤラクターゼネレータ２３の出力Ｐが
供給されている。ここで、アンドゲート４２の出
力Ｑは映像出力回路７の赤回路にアンドゲート４
０の出力Ｒは映像出力回路７の線回路にアンドゲ
ート４３の出力Ｓは映像出力回路７の青回路に
各々その出力段に接続されているので、二重放送
受信時は表示文字３１，３２の色は赤色となり、
ステレオ放送受信時は表示文字３１，３２の色は
緑色となりモノラル放送受信時は表示文字３１，
３２の色は青色となる。リコールスイツチ３４が
開かれている場合は、ステレオと二重の表示文字
３２は約３秒で消え、チヤンネル表示の文字３１
のみが継続されるので、そのチヤンネル表示文字
３１の色を見ることにより放送モードを直ちに判
断出来る。

又、放送モード変化検出出力Ｅによりタイマー
２７をトリガするようにしているから、リコール
スイツチ３４が閉じられている状態でも受信放送
のモードに変化があれば、陰極線管１０上に前述
のごとく、放送モードの表示文字３２とチヤンネ
ルの表示文字３１がそのモードの色で表示され
る。

このように、本発明によれば、受信しているチ
ヤンネルをあらわす文字と、そのチヤンネルで受
信している音声多重放送の放送モードをあらわす
文字とを同一の表示色で画像表示素子の画像上に
画像として表示し、互いに異なる音声多重放送モ
ード間ではそれぞれの文字の表示色は変えるよう
にして表示するようにしたことにより、その表示
を極めてわかりやすくすることができる。たとえ
ば、チヤンネル切換後、音声多重放送モードを表
わす文字は消しておいても、チヤンネル文字の色
でその音声多重放送モードを知ることができるも
のであり、使い易いテレビジヨン受像機とするこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるテレビジヨ
ン受像機の表示装置のブロツク図、第２図、第３
図、第４図はその表示状態を示す斜視図である。 １……テレビジヨン受像機、２……チユーナ、
３……選局回路、７……映像出力回路、１０……
CRT、１３……フイルター、１４……ステレオ
モード判別回路、１５……二重モード判別回路、
１６……音声多重処理回路、２３……キヤラクタ
ーゼネレータ、２４……タイミングパルス発生回
路、２５……表示切換回路、２６，２７……タイ
マー、２８……電源投入検出回路、２９……モー
ド変化検出回路、３０……色切換回路、３１……
チヤンネル表示の文字、３２……モード表示の文
字、３３……チヤンネル表示切換回路、３４……
リコールスイツチ、３５，３６……アンドゲー
ト、３７……オアゲート、３８……ステレオ表示
切換回路、３９……二重表示切換回路、４０，４
２，４３……アンドゲート、４１……ノアゲー
ト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ テレビジヨン信号を受信し画像表示用の映像
   信号と音声再生用の音声信号とを発生する受像回
   路と、受像画像を映出する画像表示素子と、受信
   するチヤンネルを切換える選局回路と、上記受信
   したチヤンネルの音声多重放送モードを判別する
   音声多重放送モード判別回路とを備えるととも
   に、上記受信しているチヤンネルおよびその音声
   多重放送モードをチヤンネル文字および音声多重
   放送モード文字として上記画像表示素子上に映出
   するための表示用信号を発生する表示用信号発生
   手段と、上記表示するチヤンネル文字を上記選局
   回路によるチヤンネル切換えに対応して切換える
   ように上記選局回路からのチヤンネル情報に応じ
   て上記表示用信号発生手段を制御するチヤンネル
   表示切換手段と、上記表示する音声多重放送モー
   ド文字を上記受信している音声多重放送モードに
   対応して切換えるように上記音声多重放送モード
   判別回路からのモード情報に応じて上記表示用信
   号発生手段を制御するモード表示切換手段と、上
   記チヤンネル文字および上記音声多重放送モード
   文字を上記画像表示素子に表示する時間を制御す
   るタイマー手段とを備え、上記受信しているチヤ
   ンネルおよびその音声多重放送モードのチヤンネ
   ル文字および音声多重放送モード文字の表示色は
   同一とし、互いに異なる音声多重放送モード間で
   はそれぞれの文字の表示色は異なるようにして表
   示するようにしたことを特徴とするテレビジヨン
   受像機に表示装置。 ２ タイマー手段は、電源投入時から一定時間の
   間チヤンネル文字と音声多重放送モード文字とを
   表示させるような制御をするものであることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のテレビジヨ
   ン受像機の表示装置。 ３ タイマー手段は、音声多重放送モードの変化
   を検出して、その変化時から一定時間の間チヤン
   ネル文字と音声多重放送モード文字とを表示させ
   るような制御をするものであることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のテレビジヨン受像機
   の表示装置。 ４ タイマー手段は、受信チヤンネルの変化を検
   出して、その変化時から一定時間の間チヤンネル
   文字と音声多重放送モード文字とを表示させるよ
   うな制御をするものであることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載のテレビジヨン受像機の表
   示装置。 ５ タイマー手段は、チヤンネル文字を連続して
   表示させ、音声多重放送モード文字の表示時間の
   みを制御するものであることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載のテレビジヨン受像機の表示
   装置。