JPH05185168A - 溶接構造物 - Google Patents
溶接構造物Info
- Publication number
- JPH05185168A JPH05185168A JP35637791A JP35637791A JPH05185168A JP H05185168 A JPH05185168 A JP H05185168A JP 35637791 A JP35637791 A JP 35637791A JP 35637791 A JP35637791 A JP 35637791A JP H05185168 A JPH05185168 A JP H05185168A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum
- welded structure
- plate
- honeycomb panel
- aluminum honeycomb
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水門扉、C型ビーム、船殻などに用いるアル
ミニウム製の溶接構造物を軽量化し、高剛性を得る。 【構成】 構造用板状部材と該板状部材の補剛用隔壁材
とからなる溶接構造物において、前記隔壁材3をアルミ
ニウムハニカム・コア5の両面にアルミニウム形材によ
る面板6,7を接合してなるアルミニウムハニカムパネ
ル4で形成し、該隔壁材3をアルミニウム形材8を介し
て構造用板状部材であるウェブ部材2に溶接する。
ミニウム製の溶接構造物を軽量化し、高剛性を得る。 【構成】 構造用板状部材と該板状部材の補剛用隔壁材
とからなる溶接構造物において、前記隔壁材3をアルミ
ニウムハニカム・コア5の両面にアルミニウム形材によ
る面板6,7を接合してなるアルミニウムハニカムパネ
ル4で形成し、該隔壁材3をアルミニウム形材8を介し
て構造用板状部材であるウェブ部材2に溶接する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水門壁(ローラーゲー
ト)、C型ビーム、船殻などに用いるアルミニウム製の
溶接構造物に関する。
ト)、C型ビーム、船殻などに用いるアルミニウム製の
溶接構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる溶接構造物は、外板、パネルなど
の構造用板状部材に隔壁材を間隔をおいて溶接し、この
隔壁材により板状部材の補剛を図っているが、従来、隔
壁材として例えば1枚もののアルミニウム板を用いてい
た。
の構造用板状部材に隔壁材を間隔をおいて溶接し、この
隔壁材により板状部材の補剛を図っているが、従来、隔
壁材として例えば1枚もののアルミニウム板を用いてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム板による
隔壁材は、面外座屈に耐え得るだけの厚みが必要とさ
れ、例えばローラーゲートでは厚さ12mmのものが必要と
される。このため、全体の重量が大きくなり、制作や保
守の際の取扱い、運搬が大変であった。
隔壁材は、面外座屈に耐え得るだけの厚みが必要とさ
れ、例えばローラーゲートでは厚さ12mmのものが必要と
される。このため、全体の重量が大きくなり、制作や保
守の際の取扱い、運搬が大変であった。
【0004】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、溶接構造物の軽量化を図り、制作や保守の際の取扱
いや運搬を容易にし、また高剛性も得られる溶接構造物
を提供することにある。
し、溶接構造物の軽量化を図り、制作や保守の際の取扱
いや運搬を容易にし、また高剛性も得られる溶接構造物
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、構造用板状部材と該板状部材の補剛用隔壁
材とからなる溶接構造物において、前記隔壁材をアルミ
ニウムハニカム・コアの両面にアルミニウム形材による
面板を接合してなるアルミニウムハニカムパネルで形成
し、後隔壁材をアルミニウム形材を介して構造用板状部
材に溶接することを要旨とするものである。
成するため、構造用板状部材と該板状部材の補剛用隔壁
材とからなる溶接構造物において、前記隔壁材をアルミ
ニウムハニカム・コアの両面にアルミニウム形材による
面板を接合してなるアルミニウムハニカムパネルで形成
し、後隔壁材をアルミニウム形材を介して構造用板状部
材に溶接することを要旨とするものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、隔壁材としてアルミニウムハ
ニカム・コアの両面にアルミニウム形材による面板を結
合してなるアルミニウムハニカムパネルを使用すること
で全体の重量の軽量化を図ることができ、また面外剛性
も増す。
ニカム・コアの両面にアルミニウム形材による面板を結
合してなるアルミニウムハニカムパネルを使用すること
で全体の重量の軽量化を図ることができ、また面外剛性
も増す。
【0007】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の溶接構造物をC型ビームに実
施した例の斜視図、図2は同上要部の横断平面図、図3
は同上要部の縦断側面図で、C型ビームは上下のフラン
ジ部材1,1と該フランジ部材1,1間に設けるウェブ
部材2とにより構造用板状部材を構成し、このフランジ
部材1,1もウェブ部材2とにより形成されるC型開口
部に間隔をおいて隔壁材3を配設するもので、フランジ
部材1,1には厚さ12mmのアルミニウム板を使用し、ウ
ェブ部材2と隔壁材3にはアルミニウムハニカムパネル
4を使用する。
説明する。図1は本発明の溶接構造物をC型ビームに実
施した例の斜視図、図2は同上要部の横断平面図、図3
は同上要部の縦断側面図で、C型ビームは上下のフラン
ジ部材1,1と該フランジ部材1,1間に設けるウェブ
部材2とにより構造用板状部材を構成し、このフランジ
部材1,1もウェブ部材2とにより形成されるC型開口
部に間隔をおいて隔壁材3を配設するもので、フランジ
部材1,1には厚さ12mmのアルミニウム板を使用し、ウ
ェブ部材2と隔壁材3にはアルミニウムハニカムパネル
4を使用する。
【0008】このアルミニウムろう付けハニカムパネル
4は、周知のごとく図9に示すように、ハニカム・コア
5の両面にアルミニウム形材による面板6,7をろう付
けまたは接着により接合してなる積層体で、ウェブ部材
2を形成するものについては、例えば高さ15mmのアルミ
ニウムハニカムパネル4を用い、隔壁材3を形成するも
のについては、例えば高さ10mm、面板厚さ0.8 mmのアル
ミニウムハニカムパネル4を用いる。
4は、周知のごとく図9に示すように、ハニカム・コア
5の両面にアルミニウム形材による面板6,7をろう付
けまたは接着により接合してなる積層体で、ウェブ部材
2を形成するものについては、例えば高さ15mmのアルミ
ニウムハニカムパネル4を用い、隔壁材3を形成するも
のについては、例えば高さ10mm、面板厚さ0.8 mmのアル
ミニウムハニカムパネル4を用いる。
【0009】そして、構造用板状部材であるウェブ部材
2と隔壁材3との接合部、同じく構造用板状部材である
フランジ部材1とウェブ部材2との接合部は、図2, 3
に示すようにアルミニウム形材8を介して溶接により接
合する。このアルミニウム形材8は、図5に示すように
例えば巾30mmの細長板状の本体部8aから、高さ5mmの
突条8b,8cを間隔をおいて2本突設したもので、突
条8b,8c間の巾は例えば隔壁材3を形成するアルミ
ニウムハニカムパネル4との接合部に使用するものの場
合は、該アルミニウムハニカムパネル4の厚さである10
mmとする。なお、突条8b,8cの厚さは0.8 mm、本体
部8aの厚さは3mmに形成した。
2と隔壁材3との接合部、同じく構造用板状部材である
フランジ部材1とウェブ部材2との接合部は、図2, 3
に示すようにアルミニウム形材8を介して溶接により接
合する。このアルミニウム形材8は、図5に示すように
例えば巾30mmの細長板状の本体部8aから、高さ5mmの
突条8b,8cを間隔をおいて2本突設したもので、突
条8b,8c間の巾は例えば隔壁材3を形成するアルミ
ニウムハニカムパネル4との接合部に使用するものの場
合は、該アルミニウムハニカムパネル4の厚さである10
mmとする。なお、突条8b,8cの厚さは0.8 mm、本体
部8aの厚さは3mmに形成した。
【0010】以上のように構成されるアルミニウム形材
8の車体部8aをウェブ部材2やフランジ部材1に溶接
により接合し、アルミニウム形材8の突条8b,8cに
アルミニウムハニカムパネル4で形成される隔壁材やウ
ェブ部材3の端部を突き合わせ溶接により接合する。
8の車体部8aをウェブ部材2やフランジ部材1に溶接
により接合し、アルミニウム形材8の突条8b,8cに
アルミニウムハニカムパネル4で形成される隔壁材やウ
ェブ部材3の端部を突き合わせ溶接により接合する。
【0011】そして、このように接合部にアルミニウム
形材8を介在させることで、ウェブ部材2を形成するア
ルミニウムハニカムパネル4の面板の補強が図られ、ま
た、隔壁材3を形成するアルミニウムハニカムパネル4
の端縁の補強が図られる。
形材8を介在させることで、ウェブ部材2を形成するア
ルミニウムハニカムパネル4の面板の補強が図られ、ま
た、隔壁材3を形成するアルミニウムハニカムパネル4
の端縁の補強が図られる。
【0012】また、隔壁材3にアルミニウムハニカムパ
ネル4を使用することで重量の軽量化と面外剛性のアッ
プが図れる。例えば実験例としてアルミニウムハニカム
パネル4として、高さ20mm、面板厚1mm、コア板厚さ0.
2 mmのものを使用した場合を、厚さ12mmのアルミニウム
板を使用した場合と比較すると、アルミニウム板を使用
した場合の方が重量が4.8 倍、面外剛性がアルミニウム
ハニカムパネル4の80%であった。
ネル4を使用することで重量の軽量化と面外剛性のアッ
プが図れる。例えば実験例としてアルミニウムハニカム
パネル4として、高さ20mm、面板厚1mm、コア板厚さ0.
2 mmのものを使用した場合を、厚さ12mmのアルミニウム
板を使用した場合と比較すると、アルミニウム板を使用
した場合の方が重量が4.8 倍、面外剛性がアルミニウム
ハニカムパネル4の80%であった。
【0013】さらに、C型ビームは開断面に形成され、
ねじりに弱い構造であるため、すじかい9を必要とする
場合もあるが、図4に示すようにアルミニウム形材8を
介してすじかい9を組立てることで、アルミニウムハニ
カムパネル4により形成される隔壁材3は剛な支持点を
与えることが可能となる。
ねじりに弱い構造であるため、すじかい9を必要とする
場合もあるが、図4に示すようにアルミニウム形材8を
介してすじかい9を組立てることで、アルミニウムハニ
カムパネル4により形成される隔壁材3は剛な支持点を
与えることが可能となる。
【0014】図6は、図7に示すようなローラーゲート
を構成するシェル型(箱桁構造)水門扉に実施する例を
示し、間隔をおいて設けた隔壁材3の周囲にスキンプレ
ート10とバックプレート11とからなる外板12を張設して
なるもので、両端を側板で閉塞し、側板に設けたローラ
ー13の滑動でビアーの案内溝14を上下動する。
を構成するシェル型(箱桁構造)水門扉に実施する例を
示し、間隔をおいて設けた隔壁材3の周囲にスキンプレ
ート10とバックプレート11とからなる外板12を張設して
なるもので、両端を側板で閉塞し、側板に設けたローラ
ー13の滑動でビアーの案内溝14を上下動する。
【0015】かかるシェル型水門扉の隔壁材3もアルミ
ニウムハニカムパネル4で形成し、該隔壁材3をアルミ
ニウム形材8を介して構造用板状部材である外板12に溶
接した。
ニウムハニカムパネル4で形成し、該隔壁材3をアルミ
ニウム形材8を介して構造用板状部材である外板12に溶
接した。
【0016】図8は、般かくに実施する例を示し、構造
用板状部材としての船かく15と隔壁材3とをアルミニウ
ムハニカムパネル4で形成し、該隔壁材3をアルミニウ
ム形材8を介して船かく15に溶接により接合する。
用板状部材としての船かく15と隔壁材3とをアルミニウ
ムハニカムパネル4で形成し、該隔壁材3をアルミニウ
ム形材8を介して船かく15に溶接により接合する。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明の溶接構造物
は、構造用板状部材と該構造用板の補剛用隔壁材とから
なるものにおいて、隔壁材をアルミニウムハニカムパネ
ルで形成したので、垂量の軽減化を図ることができ、制
作や保守の際の取扱い、運搬が容易になる。
は、構造用板状部材と該構造用板の補剛用隔壁材とから
なるものにおいて、隔壁材をアルミニウムハニカムパネ
ルで形成したので、垂量の軽減化を図ることができ、制
作や保守の際の取扱い、運搬が容易になる。
【0018】また、隔壁材はアルミニウム形材を介して
構造用板状部材に溶接するので、構造用板状部材や隔壁
材を補強でき、高剛性が得られるものである。
構造用板状部材に溶接するので、構造用板状部材や隔壁
材を補強でき、高剛性が得られるものである。
【図1】本発明の溶接構造物をC型ビームに実施した例
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】本発明の溶接構造物をC型ビームに実施した例
の要部の横断平面図である。
の要部の横断平面図である。
【図3】本発明の溶接構造物をC型ビームに実施した例
の要部の縦断側面図である。
の要部の縦断側面図である。
【図4】本発明の溶接構造物をC型ビームに実施した例
の要部の斜視図である。
の要部の斜視図である。
【図5】アルミニウム形材の正面図である。
【図6】本発明の溶接構造物をローラーゲートに実施し
た例の水門扉の斜視図である。
た例の水門扉の斜視図である。
【図7】ローラーゲートの斜視図である。
【図8】本発明の溶接構造物を船かくに実施した例の斜
視図である。
視図である。
【図9】アルミニウムハニカムパネルの斜視図である。
1…フランジ部材 2…ウェブ部材 3…隔壁材 4…アルミニウムハ
ニカムパネル 5…ハニカム・コア 6…面板 7…面板 8…アルミニウム形
材 8a…本体部 8b,8c…突条 9…すじかい 10…スキンプレート 11…バックプレート 12…外板 13…ローラー 14…案内溝 15…船かく
ニカムパネル 5…ハニカム・コア 6…面板 7…面板 8…アルミニウム形
材 8a…本体部 8b,8c…突条 9…すじかい 10…スキンプレート 11…バックプレート 12…外板 13…ローラー 14…案内溝 15…船かく
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23K 101:02 103:10
Claims (1)
- 【請求項1】 構造用板状部材と該板状部材の補剛用隔
壁材とからなる溶接構造物において、前記隔壁材をアル
ミニウムハニカム・コアの両面にアルミニウム形材によ
る面板を接合してなるアルミニウムハニカムパネルで形
成し、後隔壁材をアルミニウム形材を介して構造用板状
部材に溶接することを特徴とした溶接構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3356377A JPH0811260B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | アルミニウム溶接構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3356377A JPH0811260B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | アルミニウム溶接構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05185168A true JPH05185168A (ja) | 1993-07-27 |
JPH0811260B2 JPH0811260B2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=18448713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3356377A Expired - Lifetime JPH0811260B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | アルミニウム溶接構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0811260B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200470208Y1 (ko) * | 2012-02-16 | 2013-12-03 | 이상윤 | 원통형 구조물의 용접용 롤링 장치 |
JP2018516792A (ja) * | 2015-05-21 | 2018-06-28 | エコンコア・ナムローゼ・フエンノートシャップEconcore N.V. | 階層型セル構造体を有するハニカムコア |
CN109606571A (zh) * | 2019-02-11 | 2019-04-12 | 企力(大连)海事科技有限公司 | 具有焊接铝蜂窝全封闭凹形托盘的船用冷库本体 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63101607U (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-01 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP3356377A patent/JPH0811260B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63101607U (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-01 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200470208Y1 (ko) * | 2012-02-16 | 2013-12-03 | 이상윤 | 원통형 구조물의 용접용 롤링 장치 |
JP2018516792A (ja) * | 2015-05-21 | 2018-06-28 | エコンコア・ナムローゼ・フエンノートシャップEconcore N.V. | 階層型セル構造体を有するハニカムコア |
US11267212B2 (en) | 2015-05-21 | 2022-03-08 | Econcore N.V. | Honeycomb core with hierarchical cellular structure |
CN109606571A (zh) * | 2019-02-11 | 2019-04-12 | 企力(大连)海事科技有限公司 | 具有焊接铝蜂窝全封闭凹形托盘的船用冷库本体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0811260B2 (ja) | 1996-02-07 |
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