JPH0518493U - 乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類乾燥時、袋内にハンガーを用いて衣類を
乾燥が出来、かつ袋を収納袋にコンパクトに収納できる
衣類もしくはふとんを乾燥する乾燥機を得る。 【構成】温風出口６を有する温風供給装置１と、温風を
導入して、衣類もしくはふとんを乾燥する袋７を備えた
乾燥機において、袋７の一辺に、ハンガー１１のフック
部１２と挿脱自在なホース部９を設け、かつ他辺に、開
閉部材１４を付設して、ふとん乾燥時は、袋７のホース
部９を温風出口６と接続し、衣類乾燥時は、フック部１
２をホース部９を介して壁面に吊るして、開閉部材１４
側より温風出口６を袋７内に挿入する。又、袋７の収納
袋１５を開閉部材１４のホース部９側に内設して、袋７
及び収納袋１５の開閉部材１４を共用し通常のハンガー
１１を用いて衣類乾燥が出来、かつ袋７を収納袋１５に
コンパクトに収納できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衣類もしくはふとんを乾燥する乾燥機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の衣類乾燥機を図４から図６に示す。

【０００３】 図において、１０１は温風供給装置で、電動機１０２により駆動される送風機 １０３と、この送風機１０３の通風部１０４に取り付けられた電気ヒータ１０５ および方向の可変可能な温風出口を有した温風導入ホース１０６を備えている。 １０７は袋で、上面にファスナー１０８を設けて開閉できるようにするとともに 、天井面の４個所にかがり穴１０９を設け、かつ上面を広面にするとともに、こ れを折り返して他部と同一の大きさにするためのホックＨを設け、さらに下部に 前記温風導入ホース１０６の他端と連結される接続口１１０を設け、前記温風供 給装置１０１からの温風を導入した時ふくらむとともに、この導入温風を全面か ら均一に吹出すように柔軟性及び通気性を有しており、布目から温風を吹出すよ うにしている。１１１は枠で、剛体にて四辺形に形成し、４個所にひも等の吊具 を引掛けるための掛止部１１２を一体に設け、かつ一端を開放したハンガー１１ ３を一体に複数本取付けており、前記袋１０７のホックＨを外して上部を広面に するとともに、ファスナー１０８を開けて袋１０７内に挿入され、かつ前記掛止 部１１２をかがり穴１１４からそれぞれ上面に突出させるようにして袋１０７内 の天井面部に固定される。１１５は吊具で袋１０７を壁あるいは天井に吊架する ひもあるいは鎖等によりなり、かがり穴１１４から突出した掛止部１１２に一端 を連結され、他端を壁面に設けたフック１１６等に引掛けられるようにしている 。

【０００４】 上記構成に於いて、以下作用を述べる。

【０００５】 温風導入ホース１０６を袋１０７の接続口１１０に接続し、袋１０７を二枚の ふとん（図示せず）の間に入れて温風を供給すればふとんの間でふくらみ、ふと んを乾燥することができる。次に衣類等の被乾燥物１１７を乾燥する場合は図５ 、図４に示すように、袋１０７のホックＨを外して一端を広げ、ひも等の吊具１ １５により天井あるいは壁等に吊架し、かつファスナー１０８を開けてハンガー １１３に衣類等の被乾燥物を懸架した後、温風を袋１０７内に導入しこの温風に より袋１０７をふくらませ、かつ被乾燥物１１７の間を通り水分を蒸発させ、そ の水分を袋１０７の表面より放出し、乾かすものであった。（例えば特開昭５３ −１３６７５９号公報）

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の衣類兼ふとん乾燥機では、専用の掛止部及びハンガーが必要であり 、かつ本体と組合わせて提供する場合梱包及びハンガーそして温風導入ホース等 の原価が高価となり、また、袋の収納についても近年は製品にコンパクト性が追 求され、袋の収納のスペースが確保できなかったり、または、狭い収納部にムリ ヤリ収納するという問題点があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、温風出口を有する温 風供給装置と、温風を導入して、衣類もしくはふとんを乾燥するための袋とを備 えた乾燥機において、袋の一辺に、ハンガーのフック部と挿脱自在なホース部を 設け、かつホース部を設けた辺と隣接する一方の他辺に、ホース部側に向かって 開くように開閉部材を付設して、ふとん乾燥時は、袋のホース部を温風出口と接 続し、衣類乾燥時は、ハンガーのフック部をホース部を介して壁面に吊るして、 開閉部材側より温風出口を袋内に挿入するものとした。

【０００８】 又、乾燥機において、袋の収納袋を開閉部材のホース部側に沿って内設して、 袋及び収納袋の開閉部材を共用したものとした。

【０００９】

【作用】

上記乾燥機において、前記袋の一辺に温風供給装置の温風出口と接続するホー ス部を設けたので、ふとん乾燥時には、ふとんとふとんの間に袋を挟んで、ホー ス部から温風を導入して、ふとんを乾燥出来る。

【００１０】 又、袋の他辺に、開閉部材をホース部側に向かって開くように付設したので、 衣類乾燥時、衣類を保持したハンガーのフック部をホース部を通してを壁面に吊 るして、開閉部材側より温風出口を袋内に挿入して衣類を乾燥出来る。従って専 用のハンガーの必要はない。

【００１１】 又、上記乾燥機において、袋の収納袋を開閉部材のホース部側に沿って内設し て、袋及び収納袋の開閉部材を共用したので、袋の収納時、収納袋を裏返しなが ら袋を収納袋に収納して開閉部材を閉じて、袋を小さく収めて、壁等にひっかけ て置くことが出来る。

【００１２】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図１、図２、図３により説明する。

【００１３】 図１は、本考案に於けるふとん乾燥時の要部断面図である。

【００１４】 図において、１は温風供給装置で、温風供給装置１には、電動機２により駆動 される送風機３と、この送風機３の通風部４に取り付けられた電気ヒータ５およ び後述の袋７を取付ける温風出口６とを備えている。７は袋で、袋７の上部中央 には、温風供給装置１の温風出口６と接続できる、取付部材８を有し後述する通 常のハンガー１１のフック部１２と挿脱自在なホース部９が設けられている。温 風出口６とホース部９を接続し温風を導入時、袋７はふくらむとともに、導入温 風を全面から均一に吹出すように柔軟性および通気性を有している。１０はふと んである。

【００１５】 図２は、衣類乾燥時の正面図である。

【００１６】 図において１１は通常のハンガーで、衣類を掛けることが出来る。又ハンガー １１の上部には吊具又は、物干竿等に引掛けるフック部１２を有している。１３ はハンガー１１に掛けた被乾燥物である。

【００１７】 図３は図２に示した袋７の斜視図である。

【００１８】 図において、１４は（例えば公知のファスナーからなる）ヒンジ１４Ａを有す る開閉部材で、袋７の一方の側端部Ａに設けられて、前記被乾燥物１３及びハン ガー１１を収納するためのものである。ヒンジ１４Ａを上方のホース部９側へ引 くと開き、下方に引くと閉じることが出きるように開閉部材１４は袋７に取付け てある。

【００１９】 また、１５は袋７を収納する収納袋で、開閉部材１４のホース部９側の一部に 取付けられ、この収納袋１５及び袋７は開閉部材１４を共用している。

【００２０】 上記構成に於いて以下に作用を述べる。

【００２１】 ふとん１０を乾燥する場合は、乾燥するふとん１０とふとん１０の間に袋７を 挟んでホース部９を温風供給装置１に取付部材８にて取付け温風を導入すること により袋７はふくらんでふとん１０を乾燥することができる。

【００２２】 尚、この時は開閉部材１４は閉じておく。

【００２３】 次に衣類を乾燥する場合は袋７の開閉部材１４を開き、被乾燥物１３を吊した 通常のハンガー１１ごと袋７に収納し、ホース部９に挿入したフック部１２を吊 具等に吊して開閉部材１４を閉じて、下端には温風供給装置１の温風出口６を袋 ７内に挿入しながら開閉部材１４を閉じて温風を導入することで温風は被乾燥物 １３の湿気を含み、ホース部９及び袋７全面より吹き出され衣類等を乾燥するこ とができる。

【００２４】 次に袋７の収納時には、開閉部材１４を開き、取付けてある収納袋１５を裏返 して、袋７全体を収納してから開閉部材１４を収納袋１５の端面まで閉じれば袋 ７は小さな状態に収納され棚、壁等に引掛けることが出来る。

【００２５】

【考案の効果】

本考案によれば、ホース部を有した袋により収納する部品は減少しかつ袋の一 辺に開閉部材を設けることにより専用のハンガーも必要なく種類の巾広い市販の ハンガーでも衣類乾燥が可能となり、また収納袋を設けることにより、袋を小形 に収納できかつ製品自体もコンパクト化され安価に提供可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す乾燥器の要部断面図。

【図２】本考案の一実施例を示す乾燥器の正面図。

【図３】本考案の一実施例を示す乾燥器袋の斜視図。

【図４】従来の例を示す乾燥器の要部断面図。

【図５】従来の例を示す乾燥器袋の斜視図。

【図６】従来の例を示す乾燥器専用のハンガーの斜視
図。

【符号の説明】

１ 温風供給装置 ６ 温風出口 ７ 袋 ８ 取付部材 ９ ホース部 １１ ハンガー １２ フック部 １４ 開閉部材 １５ 収納袋

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 温風供給用温風出口(6)を有する温風供
   給装置(1)と、温風供給装置(1)から温風を導入して、衣
   類もしくはふとんを乾燥するための袋(7)とを備えた乾
   燥機において、前記袋(7)の一辺にハンガー(11)のフッ
   ク部(12)と挿脱自在なホース部(9)を設け、かつホース
   部(9)を設けた一辺に隣接するいずれかの他辺に、ホー
   ス部(9)側に向かって開く開閉部材(14)を付設して、ふ
   とん乾燥時は、袋(7)のホース部(9)を温風出口(6)と接
   続し、衣類乾燥時はハンガー(11)のフック部(12)をホー
   ス部(9)を介して壁面に吊るして、開閉部材(14)側より
   温風出口(6)を袋(7)内に挿入することを特徴とする乾燥
   機。
2. 【請求項２】 袋(7)の収納袋(15)を開閉部材(14)のホ
   ース部(9)側に沿って内設して、袋(7)及び収納袋(15)の
   開閉部材(14)を共用した請求項１記載の乾燥機。