JPH05183889A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JPH05183889A
JPH05183889A JP35677491A JP35677491A JPH05183889A JP H05183889 A JPH05183889 A JP H05183889A JP 35677491 A JP35677491 A JP 35677491A JP 35677491 A JP35677491 A JP 35677491A JP H05183889 A JPH05183889 A JP H05183889A
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JP
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circuit
coefficient
weighting coefficient
quantized
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JP35677491A
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Michio Nagai
道雄 永井
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ブロック化回路12は、画像データを空間配
置におけるn×n個を1ブロックとする画像ブロックに
分割する。DCT回路13は、各画像ブロックの画像デ
ータを余弦関数を用いて直交変換する。重み係数決定回
路14aは、変換係数に重み係数Kp (Kp-1 <Kp
を、重み係数Kp の番号pの最上位ビットb1 から逐次
的に決定するように乗算して量子化し、処理単位のデー
タ量が所定値以下であって最大の重み係数Kp の番号p
を検出する。量子化器14bは、変換係数に重み係数決
定回路14aで検出された重み係数Kp の番号pに対応
した重み係数Kp を処理単位毎に乗算した後、量子化し
て量子化データを形成する。 【効果】 実時間処理が可能であって、従来の装置に比
して、回路規模を小さくすることができ、コストを軽減
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像符号化装置に関
し、特に画像データを変換符号化によって高能率符号化
する画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データを伝送したり、例えば磁気テ
ープ等の記録媒体に記録するとき、画像情報圧縮のため
に種々の符号化が採用されている。例えば所謂予測符号
化、変換符号化、ベクトル量子化等が知られている。
【0003】ところで、上記変換符号化は、画像信号の
有する相関性を利用し、標本値(以下画像データとい
う)を相互に直交する軸に変換して画像データ間の相関
を無相関化し、データ量の削減を行うものであり、所謂
基底ベクトルが互いに直交し、変換前の平均信号電力の
総和と直交変換により得られる所謂変換係数の平均電力
の総和が等しく、かつ低域成分への電力集中度に優れた
直交変換が採用されており、例えば所謂アダマール変
換、ハール変換、カールネン・ルーベ(K−L)変換、
離散余弦変換(以下DCT:Discrete Cosine Transfor
m という)、離散正弦変換(以下DST:Discrete Sin
e Transform という)、傾斜(スラント)変換等が知ら
れている。
【0004】ここで、上記DCTについて簡単に説明す
る。DCTは、画像を空間配置における水平・垂直方向
ともにn個(n×n)の画素からなる画像ブロックに分
割し、画像ブロック内の画像データを余弦関数を用いて
直交変換するものである。このDCTは、高速演算アル
ゴリズムが存在し、画像データの実時間変換を可能にす
る1チップの所謂LSIが出現したことにより、画像デ
ータの伝送や記録に広く用いられるようになっている。
また、DCTは、符号化効率として、効率に直接影響す
る低域成分への電力集中度の点で最適な変換である上記
K−L変換と殆ど同等の特性を有するものである。した
がって、DCTにより得られる変換係数を、電力が集中
する成分のみを符号化することにより、全体として情報
量の大幅な削減が可能となる。
【0005】具体的には、n×n個の画像データをDC
Tして得られる変換係数を例えばC ij(i=0〜n−
1,j=0〜n−1)で表すと、変換係数C00は画像ブ
ロック内の平均輝度値を表す直流成分に対応し、その電
力は、通常、他の成分に比べてかなり大きくなる。そこ
で、この直流成分を粗く量子化した場合、視覚的に大き
な画質劣化として感じられる直交変換符号化特有の雑音
である所謂ブロック歪みが生じるところから、変換係数
00に多くのビット数(例えば8ビット以上)を割り当
てて均等量子化し、直流成分を除く他の成分(以下交流
成分という)の変換係数Cij(C00を除く)には、例え
ば視覚の空間周波数が高域では低下するという視覚特性
を利用して、高域成分ほどビット数の割り当てを減少さ
せて量子化するようになっている。
【0006】そして、画像データの伝送や記録では、画
像データをDCTして得られる変換係数Cijを上述のよ
うに量子化した後、さらに圧縮を行うために所謂ハフマ
ン符号化(Huffman coding)やランレングス符号化(Ru
n Length coding )等の可変長符号化を施し、得られる
符号化データに同期信号やパリティ等を付加して伝送や
記録を行うようになっている。
【0007】さらに、例えば映像信号をディジタル信号
として磁気テープに記録するディジタルビデオテープレ
コーダ(以下単にVTRという)では、編集や変速再生
等を考慮すると1フレームあるいは1フィールドのデー
タ量が一定(固定長)であることが望ましく、また回路
規模を考慮すると、符号化データを所定の画像ブロック
数分集めた処理単位も固定長であることが望ましい。
【0008】そこで、VTRでは、量子化幅が互いに異
なる複数の量子化器を準備しておき、処理単位内の全て
の画像ブロックに対しては1つ量子化器を用いる条件の
もとに、処理単位のデータ量が所定値以下であって量子
化幅が最小の量子化器を選択して量子化を行うようにな
っている。これは、処理単位内の画像ブロック毎に量子
化器を切換選択して量子化を行うと、用いた量子化器の
情報を画像ブロック毎に記録しておかなければならず、
そのためにデータ量(オーバヘッド)が増えるので、そ
れを回避するためである。あるいは量子化幅が互いに異
なる量子化器を複数用いる代わりに、互いに値が異なる
複数の重み係数を準備しておき、変換係数Cijに重み係
数を処理単位毎に乗算した後、一定の量子化幅で量子化
を行い、処理単位のデータ量が所定値以下であって最大
の重み係数を選択し、この重み係数を乗算した変換係数
ijを量子化するようになっている。すなわち、VTR
では、処理単位のデータ量が所定以下であって、量子化
歪みが最小となるように効率良く量子化するようになっ
ている。
【0009】具体的には、量子化回路は、例えば図6に
示すように、処理単位のデータ量が所定値以下であって
最大の重み係数Km の番号mを決定する重み係数決定回
路81と、該重み係数決定回路81からの重み係数Km
の番号mに基づいて、その番号mに対応した重み係数K
m を変換係数Cijに乗算した後、量子化する量子化器8
2とから構成される。
【0010】さらに、上記重み係数決定回路82は、同
じく図6に示すように、互いに異なる重み係数Km (K
m-1 <Km )を有し、変換係数Cijに重み係数Km をそ
れぞれ乗算した後、量子化するM個の量子化器Qm (m
=1〜M)と、該量子化器Qm からの量子化データをそ
れぞれ可変長符号化するM個の符号器CODm と、該符
号器CODm からの符号化データVLCijのデータ量を
それぞれ検出するM個のデータ量検出回路DETm と、
該データ量検出回路DETm からのデータ量に基づい
て、処理単位のデータ量が所定値以下であって最大の重
み係数Km の番号mを検出する制御回路83とから構成
される。
【0011】そして、例えば図7に示すように、画像ブ
ロックの変換係数Cijの領域100を8×8の大きさ
(以下単に8×8という)とすると共に、領域100を
16個の領域101〜116に分割し、量子化器Qm
数を例えば16(m=1〜16)個とし、量子化器Qm
はその番号mが若いほど、大きな重み係数Km を乗算し
て、すなわち細かく量子化すると共に、各量子化器Qm
はその領域番号が若いほど細かく量子化する。具体的に
は、各量子化器Qm は、例えば下記に示す表1のよう
に、量子化器Q1 は、領域101〜103において変換
係数Cijを1/2(表に示す値の逆数)倍し、領域10
4〜106において変換係数Cijを1/4倍し、領域1
07、108において変換係数Cijを1/6倍し、領域
109〜111において変換係数Cijを1/8倍し、領
域112において変換係数Cijを1/10倍し、領域1
13〜116において変換係数Cijを1/16倍した
後、所定の量子化幅qで量子化を行い、また、量子化器
2 は、領域101〜103において変換係数Cijを1
/2倍し、領域104において変換係数Cijを1/4倍
し、領域105〜108において変換係数Cijを1/6
倍し、領域109〜111において変換係数Cijを1/
8倍し、領域112において変換係数Cijを1/10倍
し、領域113〜115において変換係数Cijを1/1
6倍し、領域116において変換係数Cijを1/32倍
した後、所定の量子化幅qで量子化を行い、・・・のよ
うになっており、所定数の画像ブロックGh からなる処
理単位に対して互いに異なるデータ量の量子化データを
それぞれ形成する。そして、各量子化器Qm は、量子化
データをそれぞれ符号器CODm に供給する。
【0012】
【表1】
【0013】各符号器CODm は、対応する番号mの量
子化器Qm からの量子化データを可変長符号、例えばハ
フマン符号及びランレングス符号を用いて符号化し、得
られる符号化データVLCijをデータ量検出回路DET
m にそれぞれ供給する。
【0014】データ量検出回路DETm は、対応する番
号mの符号器CODm からの符号化データVLCijのデ
ータ量を処理単位毎に検出し、その値を制御回路83に
供給する。
【0015】制御回路83は、処理単位のデータ量が所
定値以下であって、最大の重み係数Km の番号mを検出
し、この番号mを量子化器82に供給する。
【0016】量子化器82は、この番号mに基づいて、
この番号mに対応した重み係数Km を変換係数Cijに処
理単位毎に乗算した後、所定の量子化幅qで量子化す
る。この結果、量子化器82からは、変換係数Cijを、
処理単位のデータ量が所定値以下であって、最大の重み
係数Km を乗算して、すなわち最小の量子化幅で量子化
して得られる量子化データが出力される。
【0017】ところで、効率良く、すなわち所定のデー
タ量以下であって、量子化歪みが最小となるように最小
の量子化幅あるいは最大の重み係数Km を高精度で得る
ためには、それぞれ1個の量子化器Qm 、符号器COD
m 及びデータ量検出回路DETm からなり、実際の量子
化を行う前にデータ量の予測を行うための演算回路84
を数多く用いる必要があり、例えば上述の具体的な例で
は16個の演算回路84を用いている。なお、1つの演
算回路84により、重み係数Km を順次変化させて、処
理単位のデータ量が所定値以下であって、最大の重み係
数Km を検出することができるが、処理時間が長く、画
像データの伝送や記録等の実時間処理が必須の装置で
は、適用することができない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
画像符号化装置では、その方式を、実際の量子化を行う
前にデータ量の予測を行って、離散余弦変換等の直交変
換の変換係数を量子化する所謂フィードフォワード形と
したとき、符号化効率を向上させるためには、上述のよ
うに数多くの演算回路84が必要となり、回路規模が増
大するという問題があった。
【0019】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、画像データを空間配置におけるn×n個
を1ブロックとするブロックに分割し、各ブロックの画
像データを、例えばアダマール変換、離散余弦変換、離
散正弦変換等の直交変換により変換した後、量子化する
際に、実時間処理が可能であって、従来の装置に比して
回路規模を小さくすることができ、コストを軽減するこ
とができる画像符号化装置の提供を目的とするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、画像データを空間配置におけるn×n
個を1ブロックとするブロックに分割するブロック化手
段と、該ブロック化手段からの各ブロックの画像データ
を直交変換して変換係数を算出する直交変換手段と、直
列に接続されたM個の演算手段からなり、第m(m=1
〜M)段の演算手段は、Mビットからなる2進数で表現
され、2M 個の重み係数Kp (Kp-1 <Kp )を識別す
る番号p(p=b1 2 ・・・bm ・・・bM 、b1
最上位ビット)のうちの第1段〜第m−1段の演算手段
から供給されるビットb1 〜ビットbm-1 に基づいて、
重み係数Kp (p=b1 2 ・・・bm-1 01・・・1
あるいはb1 2 ・・・bm-1 10・・・0)を求め、
該重み係数Kp を上記第m−1段の演算手段からの変換
係数に所定数のブロックからなる処理単位毎に乗算した
後、量子化して量子化データを形成し、該処理単位の量
子化データのデータ量に基づいて上記重み係数Kp の番
号pのビットbm を決定し、該ビットbm を第m+1段
〜第M段の演算手段に供給すると共に、上記第m−1段
の演算手段からの変換係数を第m+1段の演算手段に供
給するように構成され、上記直交変換手段からの変換係
数に重み係数Kp を逐次的に乗算して量子化し、量子化
データのデータ量が所定値以下であって最大の重み係数
p の番号pを処理単位毎に検出する重み係数決定手段
と、上記直交変換手段からの変換係数に上記重み係数決
定手段で検出された重み係数Kp の番号pに対応した重
み係数Kp を処理単位毎に乗算した後、量子化して量子
化データを形成し、該量子化データを出力する量子化手
段とを有することを特徴する。
【0021】
【作用】本発明に係る画像符号化装置では、画像データ
を空間配置におけるn×n個を1ブロックとするブロッ
クに分割し、各ブロックの画像データを直交変換して変
換係数を算出する。そして、直列に接続されたM個の演
算手段からなり、第m(m=1〜M)段の演算手段は、
Mビットからなる2進数で表現され、2M 個の重み係数
p (Kp-1 <Kp )を識別する番号p(p=b1 2
・・・bm ・・・bM 、b1 は最上位ビット)のうちの
第1段〜第m−1段の演算手段から供給されるビットb
1 〜ビットbm-1 に基づいて、重み係数Kp (p=b1
2 ・・・bm-1 01・・・1あるいはb1 2 ・・・
m-1 10・・・0)を求め、この重み係数Kp を第m
−1段の演算手段からの変換係数に所定数のブロックか
らなる処理単位毎に乗算した後、量子化して量子化デー
タを形成し、処理単位の量子化データのデータ量に基づ
いて重み係数Kp の番号pのビットbm を決定し、この
ビットbm を第m+1段〜第M段の演算手段に供給する
と共に、第m−1段の演算手段からの変換係数を第m+
1段の演算手段に供給するように構成された重み係数決
定手段において、直交変換手段からの変換係数に重み係
数Kp を逐次的に乗算して量子化し、量子化データのデ
ータ量が所定値以下であって最大の重み係数Kp の番号
pを処理単位毎に検出し、直交変換手段からの変換係数
に重み係数決定手段で検出された重み係数Kp の番号p
に対応した重み係数Kp を処理単位毎に乗算した後、量
子化して量子化データを形成し、この量子化データを出
力する。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る画像符号化装置の一実施
例を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適
用した画像符号化装置の回路構成を示すものであり、図
2は、この画像符号化装置を適用したディジタルビデオ
テープレコーダ(以下単にVTRという)の記録系の回
路構成を示すものであり、図3は、VTRの再生系の回
路構成を示すものである。
【0023】まず、このVTRについて説明する。この
VTRは、図2に示すように、アナログ映像信号をディ
ジタル信号に変換し、得られる画像データに所謂変換符
号化等のデータ処理を施してデータ圧縮を行った後、磁
気ヘッド21を介して磁気テープ1に記録する記録系
と、図3に示すように、磁気テープ1から磁気ヘッド3
1によって再生される再生信号を2値化すると共に、復
号化等のデータ処理を施した後、アナログ信号に変換し
てアナログ映像信号を再生する再生系とから構成され
る。
【0024】上記記録系は、上述の図2に示すように、
映像信号をサンプリングし、ディジタル信号に変換して
画像データを形成するアナログ/ディジタル変換器(以
下A/D変換器という)11と、該A/D変換器11か
らの画像データを空間配置におけるn×n個を1ブロッ
クとする画像ブロックGh (h=0〜H、Hは1フレー
ムあるいは1フィールドの画素数及び画像ブロックの画
素数n2 に依存する)に分割するブロック化回路12
と、該ブロック化回路12からの画像データを余弦関数
を用いて直交変換(以下DCT:Discrete Cosine Tran
sform という)して各画像ブロックGh の変換係数Cij
(i=0〜n−1,j=0〜n−1)を算出する離散余
弦変回路(以下DCT回路という)13と、該DCT回
路13からの変換係数Cijを、所定数の画像ブロックG
h からなる、例えばデータ処理や伝送の1単位となる処
理単位毎に量子化して量子化データを形成する量子化回
路14と、該量子化回路14からの量子化データを、例
えば所謂可変長符号により符号化して符号化データVL
ij(i=0〜n−1,j=0〜n−1)を形成する符
号化回路15と、該符号化回路15からの符号化データ
VLCijに、例えばエラー検出やエラー訂正のためのパ
リティを処理単位毎に付加するパリティ付加回路17
と、該パリティ付加回路17からのパリティが付加され
た符号化データVLCijに、同期信号等を処理単位毎に
付加して伝送データを形成する同期信号挿入回路18
と、該同期信号挿入回路18からパラレルデータとして
送られてくる伝送データをシリアルデータに変換するパ
ラレル/シリアル(以下P/Sという)変換器19と、
該P/S変換器19からの伝送データに記録に適した変
調を施して記録信号を生成し、上記磁気ヘッド21に供
給するチャンネルエンコーダ(以下ENCという)20
とから構成される。
【0025】そして、この記録系は、端子2を介してア
ナログ信号として供給される映像信号を画像データに変
換した後、例えば1フレームあるいは1フィールド分の
画像データを画像ブロックGh に分割し、各画像ブロッ
クGh の画像データをDCTして変換係数Cijを算出
し、この変換係数Cijを処理単位毎に量子化して量子化
データを形成すると共に、可変長符号により量子化デー
タを符号化して符号化データVLCijを形成するように
なっている。また、この記録系は、符号化データVLC
ijに同期信号等を処理単位毎に付加して伝送データを形
成した後、この伝送データに記録に適した変調、例えば
スクランブルやNRZI変調処理を施し、磁気ヘッド2
1よって磁気テープ1に記録するようになっている。ま
た、この記録系は、上述の量子化を行う際に、処理単位
のデータ量が所定値以下であって、量子化歪みが最小と
なるように最小の量子化幅で量子化するようになってい
る。
【0026】かくして、本発明に係る画像符号化装置、
すなわち上述のように構成されるVTRの要部は、上記
ブロック化回路12〜量子化回路14から構成され、具
体的には、以下のようになっている。
【0027】ブロック化回路12は、例えば1フレーム
あるいは1フィールド分の記憶容量を有するメモリ等か
ら構成され、端子4を介して例えば所謂輝度信号Y及び
色差信号U、Vとして供給される画像データを順次記憶
し、上述のように空間配置における画像データのn×n
個、例えば8×8個を1ブロックとする画像ブロックG
h に分割して読み出し、読み出した画像データをDCT
回路13に供給する。
【0028】DCT回路13は、例えば所謂DSP(Di
gital Signal Processor)等から構成され、ブロック化
回路12から画像ブロックGh 毎に供給される画像デー
タを上述のように余弦関数を用いて直交変換して変換係
数Cijを算出し、この変換係数Cijを量子化回路14に
供給する。
【0029】量子化回路14は、例えば図1に示すよう
に、直列に接続されたM個の演算回路CALm (m=1
〜M)等からなり、上記DCT回路13からの変換係数
ijに重み係数Kp (Kp-1 <Kp )を逐次的に乗算し
て量子化し、処理単位のデータ量が所定値以下であって
最大の重み係数Kp の番号pを検出する重み係数決定回
路14aと、上記DCT回路13からの変換係数Cij
上記重み係数決定回路14aで検出された重み係数Kp
の番号pに対応した重み係数Kp を処理単位毎に乗算し
た後、量子化して量子化データを形成する量子化器14
bとから構成される。
【0030】そして、この量子化回路14は、重み係数
決定回路14aにおいて、変換係数Cijの実際の量子化
を行う前に、DCT回路13からの変換係数Cijを量子
化及び可変長符号化し、処理単位の符号化後のデータ量
が所定値以下であって最大の重み係数Kp を検出すると
共に、量子化器14bにおいて、DCT回路13からの
変換係数Cijにこの重み係数Kp を乗算した後、所定の
量子化幅qで量子化し、得られる量子化データを端子5
を介して上述の図2に示す符号化回路15に供給するよ
うになっている。換言すると、処理単位のデータ量が所
定値以下であって最小の量子化幅で量子化するようにな
っている。なお、この図1に示す遅延回路Dは、各演算
回路CALm から出力される重み係数Kp の番号pの後
述する各ビットの位相を一致させるためのものである。
【0031】具体的には、演算回路CALm は、例えば
図4に示すように、Mビットからなる2進数で表現さ
れ、重み係数Kp を識別する番号p(p=b1 2 ・・
・bm ・・・bM 、b1 は最上位ビット)のうちの第1
段の演算回路CAL1 〜第m−1段の演算回路CAL
m-1 から供給されるビットb1 〜ビットbm-1 に基づい
て、重み係数Kp (Kp-1 <Kp 、p=b1 2 ・・・
m-1 01・・・1あるいはb1 2 ・・・bm-1 10
・・・0)を求め、該重み係数Kp を上記演算回路CA
m-1 からの変換係数Cijに処理単位毎に乗算した後、
量子化して量子化データを形成する量子化器Qm と、該
量子化器Qm からの量子化データを可変長符号化する符
号器CODm と、該符号器CODm からの符号化データ
VLCijのデータ量を処理単位毎に検出し、該処理単位
のデータ量に基づいて重み係数Kp の番号pのビットb
m を決定し、該ビットbm を第m+1段の演算回路CA
m+1 〜第M段の演算回路CALM に供給すると共に、
上記演算回路CALm-1 からの変換係数Cijを上記演算
回路CALm+1 に供給するデータ量検出回路DETm
から構成される。なお、上述の図1は、効率良く、すな
わち所定のデータ量以下であって、量子化歪みが最小と
なる最小の量子化幅あるいは最大の重み係数Kp を精度
良く得るために、重み係数Kp の数を、例えば下記表2
に示すように16個としたときの回路構成を示してい
る。また、その重み係数Kp の値は、従来の技術で述べ
た図7に示すように、画像ブロックの変換係数Cijの領
域100を8×8とすると共に、領域100を16個の
領域101〜116に分割し、各領域101〜116に
おいて、その領域番号が若いほど大きな値であり、この
表2には重み係数Kp の逆数を示している。
【0032】
【表2】
【0033】そして、第1段の演算回路CAL1 の量子
化器Q1 は、DCT回路13に接続され、重み係数Kp
の番号pが供給されず、中央の重み係数Kp 、例えば表
2に示す第8の重み係数Kp (p=0111)を求め、
この重み係数Kp をDCT回路13からの変換係数Cij
に処理単位毎に乗算した後、量子化して量子化データを
形成する。すなわち、領域101〜104において変換
係数Cijを1/10(表に示す値の逆数)倍し、領域1
05〜111において変換係数Cijを1/12倍し、領
域112において変換係数Cijを1/16倍し、領域1
13〜115において変換係数Cijを1/20倍し、領
域116において変換係数Cijを1/64倍した後、所
定の量子化幅qで量子化を行い、得られる量子化データ
を符号器COD1 に供給する。
【0034】符号器COD1 は、この量子化データを可
変長符号、例えば所謂ハフマン符号(Huffman code)及
びランレングス符号(Run Length code )を用いて符号
化し、得られる符号化データVLCijをデータ量検出回
路DET1 に供給する。
【0035】データ量検出回路DET1 は、符号化デー
タVLCijのデータ量を処理単位毎に検出し、処理単位
のデータ量が所定値以上のときは重み係数Kp の番号p
のビットb1 を1とし、所定値以下のときは0として第
2段の演算回路CAL2 〜第4段の演算回路CAL4
供給すると共に、DCT回路13からの変換係数Cij
第2段の演算回路CAL2 に供給する。
【0036】第2段の演算回路CAL2 の量子化器Q2
は、重み係数Kp の番号pのうちの第1段の演算回路C
AL1 から供給されるビットb1 に基づいて、ビットb
1 が0のときは、この演算回路CAL2 が決定するビッ
トb2 を0とすると共に、それよりも下位ビットである
ビットb3 、b4 を1とする第4の重み係数Kp (p=
0011)を求め、一方、ビットb1 が1のときは、上
述と同様にビットb2 を0とすると共に、ビットb3
4 を1とする第12の重み係数Kp (p=1011)
を求め、得られる重み係数Kp を第1段の演算回路CA
1 からの変換係数Cijに処理単位毎に乗算した後、量
子化して量子化データを形成する。すなわち、例えばビ
ットb1 が0のときは、領域101において変換係数C
ijを1/4倍し、領域102〜104において変換係数
ijを1/6倍し、領域105〜111において変換係
数Cijを1/8倍し、領域112において変換係数Cij
を1/10倍し、領域113〜115において変換係数
ijを1/16倍し、領域116において変換係数Cij
を1/32倍した後、所定の量子化幅qで量子化を行
い、一方、例えばビットb1 が1のときは、領域101
において変換係数Cijを1/12倍し、領域102〜1
06において変換係数Cijを1/14倍し、領域107
〜111において変換係数Cijを1/16倍し、領域1
12〜114において変換係数Cijを1/20倍し、領
域115において変換係数Cijを1/32倍し、領域1
16において変換係数Cijを1/64倍した後、所定の
量子化幅qで量子化を行い、このようにして得られる量
子化データを符号器COD2 に供給する。
【0037】符号器COD2 は、上述の符号器COD1
と同様に、この量子化データをハフマン符号及びランレ
ングス符号を用いて符号化し、得られる符号化データV
LCijをデータ量検出回路DET2 に供給する。
【0038】データ量検出回路DET2 は、符号化デー
タVLCijのデータ量を処理単位毎に検出し、データ量
が所定値以上のときは重み係数Kp の番号pのビットb
2 を1とし、所定値以下のときは0として第3段及び第
4段の演算回路CAL3 、CAL4 に供給すると共に、
第1段の演算回路CAL1 からの変換係数Cijを第3段
の演算回路CAL3 に供給する。
【0039】以下、第3段及び第4段の演算回路CAL
3 、CAL4 も同様の動作により、重み係数Kp の番号
pのビットb3 、b4 の値をそれぞれ決定する。すなわ
ち、第3段の演算回路CAL3 は、重み係数Kp の番号
pのうちの第1段及び第2段の演算回路CAL1 、CA
2 から供給されるビットb1 、b2 に基づいて、4種
類の重み係数Kp (p=0001、0101、100
1、1101)のうちの1つを求め、この重み係数Kp
を変換係数Cijに処理単位毎に乗算した後、量子化及び
符号化し、得られる符号化データVLCijのデータ量を
検出して、その値に基づいてビットb3 の値を決定す
る。また、第4段の演算回路CAL4 は、重み係数Kp
の番号pのうちの第1段の演算回路CAL1 〜第3段の
演算回路CAL3 から供給されるビットb1 〜ビットb
3 に基づいて、8種類の重み係数Kp (p=0000、
0010、0100、0110、1000、1010、
1100、1110)のうちの1つを求め、この重み係
数Kp を変換係数Cijに処理単位毎に乗算した後、量子
化及び符号化し、得られる符号化データVLCijのデー
タ量を検出して、その値に基づいてビットb4 の値を決
定する。
【0040】かくして、直列に接続されたM個の演算回
路CALm 等からなる重み係数決定回路14aからは、
DCT回路13からの変換係数Cijを、処理単位のデー
タ量が所定値以下であって量子化歪みが最小となるよう
に決定された重み係数Kp を示す番号pが出力される。
ところで、上述の具体的な例では、重み係数Kp の数を
16個にしているにもかかわらず、量子化器Qm 、符号
器CODm 及びデータ量検出回路DETm からなる演算
回路CALm の数を4個とすることができ、同等の符号
化効率を有する16個の演算回路84(上述の図6に示
す)等から構成される従来の装置に比して、回路規模を
小さくすることができ、コストを安くすることができ
る。換言すると、上述したように、高い符号化効率を得
るためには、重み係数Kp の数を増やすことが必要であ
り、従来の装置では、演算回路84の数に重み係数Kp
の数が比例するのに対して、本発明では、演算回路CA
m の数をMとすると、重み係数Kp の数は2M とな
り、符号化効率を高くするほど、上述の効果は顕著とな
る。また、重み係数Kp の番号pの決定に、4段の演算
回路CAL1 〜CAL4 でのデータ処理が必要である
が、各演算回路CALm は、現在の処理単位に対する重
み係数Kp の番号pのビットbm を決定した後は、次の
処理単位に対するデータ処理を開始することができ、す
なわち所謂パイプライン的にデータ処理を行うことがで
き、実時間処理が可能である。なお、上述の具体的な例
では、第1段の演算回路CAL1 は、中央の重み係数K
p を第8の重み係数Kp (p=0111)とし、第2段
以降の各演算回路CALm は、その演算回路CALm
決定するビットbm を0とすると共に、それよりも下位
ビットbm+1 、bm+1 、・・・bM を1とする重み係数
p (p=b1 2 ・・・bm-1 01・・・1)を用い
て、各ビットbm の決定を行っているが、第1段の演算
回路CAL1 は、中央の重み係数Kp を第9の重み係数
p (p=1000)とし、第2段以降の演算回路CA
m は、その演算回路CALm が決定するビットbm
1とすると共に、それよりも下位ビットbm+1
m+1 、・・・bM を0とする重み係数Kp (p=b1
2 ・・・bm-1 10・・・0)を用いて、各ビットb
m の決定を行うようにしてもよい。
【0041】以上のようにして決定された重み係数Kp
の番号pは量子化器14b及び端子6を介して上述の図
2に示すパリティ付加回路17に供給される。量子化器
14bは、DCT回路13からの変換係数Cijにこの番
号pに対応した重み係数Kp を処理単位毎に乗算した
後、量子化して量子化データを形成し、この量子化デー
タを符号化回路15に供給する。
【0042】符号化回路15は、可変長符号化を行う例
えばハフマン符号とランレングス符号器等から構成さ
れ、この符号化回路15は、量子化器14bからの量子
化データをハフマン符号及びランレングス符号によりそ
れぞれ符号化して符号化データVLCijを形成し、この
符号化データVLCijをパリティ付加回路17に供給す
る。
【0043】そして、上述の図2に示すパリティ付加回
路17と同期信号挿入回路18は、符号化回路15から
の符号化データVLCij、量子化回路14からの選択さ
れた重み係数Kp の番号pを時分割多重すると共に、パ
リティ、同期信号等を付加して伝送データを形成する。
この結果、例えば、1処理単位が先頭から順に同期信
号、ID、各処理単位で採用された重み係数Kp の番号
p、所定数の画像ブロックGh の符号化データVL
ij、パリティからなる伝送データが出力される。
【0044】以上のように、この画像符号化装置は、画
像データを空間配置におけるn×n個を1ブロックとす
る画像ブロックGh に分割し、各画像ブロックGh の画
像データをDCTした後、得られる変換係数Cijを、処
理単位のデータ量が所定値以下であって量子化歪みが最
小となるように量子化する、すなわち符号化効率を高め
て量子化する際に、重み係数Kp を決定するために、演
算回路CALm を直列にM個接続し、例えば図5に示す
ように、第1段の演算回路CAL1 は、2M 個の重み係
数Kp の中央の重み係数Kp を用いて、重み係数Kp
番号pのビットb1 を決定し、第2段の演算回路CAL
2 は、第1段の演算回路CAL1 からのビットb1 に基
づいて、上記中央の重み係数Kp で2分割される前半部
あるいは後半部の中央の重み係数Kp を用いて、ビット
2 を決定し、以下、後方に接続されている各演算回路
CALm も同様の動作によって、重み係数Kp の番号p
の各ビットbm を決定するようにすることにより、従来
の装置に比して、演算回路CALm の数を大幅に少なく
することができ、コストを軽減することができる。
【0045】つぎに、このVTRの再生系について説明
する。この再生系は、上述の図3に示すように、磁気テ
ープ1から磁気ヘッド31によって再生される再生信号
に例えばNRZI復調等の信号処理を施して伝送データ
を再生するチャンネルデコーダ(以下単にDECとい
う)32と、該DEC32からシリアルデータとして送
られてくる伝送データをパラレルデータに変換するシリ
アル/パラレル(以下S/Pという)変換器33と、該
S/P変換器33からの伝送データの同期を引き込むと
共に、符号化データVLCijを再生する同期信号検出回
路34と、該符号化データVLCijの再生の際に生じる
時間軸の変動を補正する時間軸補正回路(以下TBC:
Time Base Corrector という)35と、該TBC35か
らの符号化データVLCijのエラー訂正を行うと共に、
エラー訂正できなかった符号化データVLCijに対して
エラーフラグEFをセットするエラー訂正回路36と、
該エラー訂正回路36からの記録の際に可変長符号化さ
れた符号化データVLCijを復号化して量子化データを
再生する復号化回路37と、該復号化回路37からの量
子化データに逆量子化の信号処理を施して変換係数Cij
を再生する逆量子化回路38と、該逆量子化回路38か
らの変換係数Cijを直交変換して画像データを再生する
逆離散余弦変換回路(以下IDCT回路という)39
と、該IDCT回路39から画像ブロックGh 毎に供給
される画像データから1フレームあるいは1フィールド
分の画像データを形成する逆ブロック化回路40と、上
記エラー訂正回路36からのエラーフラグEFに基づい
て上記逆ブロック化回路40からの画像データにエラー
補正を施すエラー補正回路41と、該エラー補正回路4
1からの画像データをアナログ信号に変換して出力する
ディジタル/アナログ変換器(以下D/A変換器とい
う)42とから構成される。
【0046】つぎに、以上のように構成される再生系の
動作について説明する。DEC32は、磁気テープ1か
ら磁気ヘッド31によって再生される再生信号を2値化
した後、例えばNRZI復調すると共に、ディスクラン
ブル処理を施して伝送データを再生し、この伝送データ
をS/P変換器33を介して同期信号検出回路34に供
給する。
【0047】同期信号検出回路34は、S/P変換器3
3でパラレルデータに変換された伝送データから同期信
号を検出して同期を引き込むと共に、符号化データVL
ijを再生し、この符号化データVLCijをTBC35
に供給する。
【0048】TBC35は、符号化データVLCijの時
間軸補正を行い、再生の際に生じる時間軸の変動を吸収
し、この時間軸補正された符号化データVLCijをエラ
ー訂正回路36に供給する。
【0049】エラー訂正回路36は、符号化データVL
ijのエラー訂正を記録の際に付加されたパリティを用
いて行うと共に、エラー訂正能力を超えたエラーを有す
る符号化データVLCijに対してエラーフラグEFをセ
ットし、エラー訂正された符号化データVLCijを復号
化回路37に供給する。
【0050】復号化回路37は、記録の際にハフマン符
号及びランレングス符号により符号化されている符号化
データVLCijを復号化して量子化データを再生し、こ
の量子化データを逆量子化回路38に供給する。
【0051】逆量子化回路38は、符号化データVLC
ijと共に再生される各処理単位の重み係数Kp の番号p
に基づいて、記録の際に用いられた重み係数Kp を認識
し、量子化データを所定の量子化幅pを用いて逆量子化
した後、この重み係数Kp の逆数を乗算して変換係数C
ijを再生し、この変換係数CijをIDCT回路39に供
給する。
【0052】IDCT回路39は、記録の際に用いられ
た変換行列に対応する転置行列を用いて変換係数Cij
直交変換して画像データを画像ブロックGh 毎に再生
し、この画像データを逆ブロック化回路40に供給す
る。
【0053】逆ブロック化回路40は、画像ブロックG
h 毎に再生される画像データから1フレームあるいは1
フィールド分の画像データを形成してエラー補正回路4
1に供給する。
【0054】エラー補正回路41は、例えば、上述のエ
ラー訂正回路36においてエラー訂正できなった画像デ
ータの近隣のエラーがない画像データを用いて補間処理
を行うことにより、エラー訂正できなった画像データの
エラー補正を行い、このエラーが補正された画像データ
をD/A変換器42に供給する。
【0055】D/A変換器42は、エラー補正された画
像データをアナログ信号に変換し、端子3を介してアナ
ログ映像信号を例えば輝度信号Y及び色差信号U、Vと
して出力する。
【0056】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、例えば上述の実施例では、直交変換と
して離散余弦変換を用いているが、所謂アダマール変
換、ハール変換、離散正弦変換等の他の直交変換を用い
る画像符号化装置に適用できることはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
では、画像データを空間配置におけるn×n個を1ブロ
ックとするブロックに分割し、各ブロックの画像データ
を直交変換して変換係数を算出する。そして、直列に接
続されたM個の演算手段からなり、第m(m=1〜M)
段の演算手段は、Mビットからなる2進数で表現され、
M 個の重み係数Kp (Kp-1 <Kp )を識別する番号
p(p=b1 2 ・・・bm ・・・bM 、b1 は最上位
ビット)のうちの第1段〜第m−1段の演算手段から供
給されるビットb1 〜ビットbm-1 に基づいて、重み係
数Kp (p=b1 2 ・・・bm-1 01・・・1あるい
はb1 2 ・・・bm-1 10・・・0)を求め、この重
み係数Kp を第m−1段の演算手段からの変換係数に所
定数のブロックからなる処理単位毎に乗算した後、量子
化して量子化データを形成し、処理単位の量子化データ
のデータ量に基づいて重み係数Kp の番号pのビットb
m を決定し、このビットbm を第m+1段〜第M段の演
算手段に供給すると共に、第m−1段の演算手段からの
変換係数を第m+1段の演算手段に供給するように構成
された重み係数決定手段において、直交変換手段からの
変換係数に重み係数Kp を逐次的に乗算して量子化し、
量子化データのデータ量が所定値以下であって最大の重
み係数Kp の番号pを処理単位毎に検出し、直交変換手
段からの変換係数に重み係数決定手段で検出された重み
係数Kp の番号pに対応した重み係数Kp を処理単位毎
に乗算した後、量子化して量子化データを形成すること
により、実時間処理が可能であって、従来の装置に比し
て、回路規模を小さくすることができ、コストを軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像符号化装置の回路構成を
示すブロック図である。
【図2】上記画像符号化装置を適用したディジタルビデ
オテープレコーダの記録系の回路構成を示すブロック図
である。
【図3】上記画像符号化装置を適用したディジタルビデ
オテープレコーダの再生系の回路構成を示すブロック図
である。
【図4】上記画像符号化装置を構成する演算回路の回路
構成を示すブロック図である。
【図5】上記画像符号化装置の動作を説明するための図
である。
【図6】従来の画像符号化装置の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】変換係数Cijの領域においる互いに異なる量子
化幅を有する領域を示す図である。
【符号の説明】
12・・・ブロック化回路 13・・・DCT回路 14・・・量子化回路 14a・・・重み係数決定回路 14b・・・量子化器 CALm ・・・演算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを空間配置におけるn×n個
    を1ブロックとするブロックに分割するブロック化手段
    と、 該ブロック化手段からの各ブロックの画像データを直交
    変換して変換係数を算出する直交変換手段と、 直列に接続されたM個の演算手段からなり、第m(m=
    1〜M)段の演算手段は、Mビットからなる2進数で表
    現され、2M 個の重み係数Kp (Kp-1 <Kp )を識別
    する番号p(p=b1 2 ・・・bm ・・・bM 、b1
    は最上位ビット)のうちの第1段〜第m−1段の演算手
    段から供給されるビットb1 〜ビットbm-1 に基づい
    て、重み係数Kp (p=b1 2 ・・・bm-1 01・・
    ・1あるいはb1 2 ・・・bm-1 10・・・0)を求
    め、該重み係数Kp を上記第m−1段の演算手段からの
    変換係数に所定数のブロックからなる処理単位毎に乗算
    した後、量子化して量子化データを形成し、該処理単位
    の量子化データのデータ量に基づいて上記重み係数Kp
    の番号pのビットbm を決定し、該ビットbm を第m+
    1段〜第M段の演算手段に供給すると共に、上記第m−
    1段の演算手段からの変換係数を第m+1段の演算手段
    に供給するように構成され、上記直交変換手段からの変
    換係数に重み係数Kp を逐次的に乗算して量子化し、量
    子化データのデータ量が所定値以下であって最大の重み
    係数Kp の番号pを処理単位毎に検出する重み係数決定
    手段と、 上記直交変換手段からの変換係数に上記重み係数決定手
    段で検出された重み係数Kp の番号pに対応した重み係
    数Kp を処理単位毎に乗算した後、量子化して量子化デ
    ータを形成し、該量子化データを出力する量子化手段と
    を有することを特徴する画像符号化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7634148B2 (en) 2005-01-07 2009-12-15 Ntt Docomo, Inc. Image signal transforming and inverse-transforming method and computer program product with pre-encoding filtering features
JP2010009624A (ja) * 2009-10-07 2010-01-14 Ntt Docomo Inc 画像信号変換方法、画像信号逆変換方法、画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法、画像復号方法、画像符号化プログラム、及び、画像復号プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7634148B2 (en) 2005-01-07 2009-12-15 Ntt Docomo, Inc. Image signal transforming and inverse-transforming method and computer program product with pre-encoding filtering features
JP2010009624A (ja) * 2009-10-07 2010-01-14 Ntt Docomo Inc 画像信号変換方法、画像信号逆変換方法、画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法、画像復号方法、画像符号化プログラム、及び、画像復号プログラム

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