JPH0518177A - 掘削工具 - Google Patents

掘削工具

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JPH0518177A
JPH0518177A JP3209977A JP20997791A JPH0518177A JP H0518177 A JPH0518177 A JP H0518177A JP 3209977 A JP3209977 A JP 3209977A JP 20997791 A JP20997791 A JP 20997791A JP H0518177 A JPH0518177 A JP H0518177A
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shaft
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Toshiki Ishimatsu
利基 石松
Takeshi Hayashi
猛 林
Kimiyo Wada
紀美代 和田
Katsuaki Tsujimoto
勝昭 辻本
Shigeru Sato
茂 佐藤
Daishirou Miyazaki
大志郎 宮崎
Yoneo Hiwasa
米雄 日和佐
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R M C TOWA KK
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 孔曲がりが生じにくく、ブロック軸に加わる
力を軽減することができ、しかも工具寿命を長くできる
とともに、掘削効率の向上が図れる掘削工具を提供する
ことを目的としている。 【構成】 デバイス2の底面に、3個の軸穴2a…を、
デバイス2の中心からずらしてかつ周方向に等角度置き
に設け、それら軸穴2a…にブロック軸3a…を回転自
在に嵌入し、該ブロック軸3a…の先端部に、先端面に
ビット4が植設されたブロック11aを、それぞれ左右
の側端面を対向させて設け、掘削の際に、掘削抵抗によ
りブロック11a…が自転して該ブロック11a…の一
方の側端面と円弧部の交差部分がデバイス2の外周面よ
り所定の掘削量分だけ突出し、かつその際に各ブロック
11a…の両側端面が隣合うブロック11a…の側端面
に当接するように、ブロック11a…に対するブロック
軸3a…の相対位置を設定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アンカーの各種工
事、各種さく井工事、あるいは各種基礎杭孔工事等にお
いて、地盤や土砂を掘削する際に用いられる掘削工具に
係わり、特に、良好な掘削効率が得られる掘削工具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地盤、土砂等を掘削する掘削工具
の一つとして、掘削パイプの先端にパイロットビット装
置を設け、該パイロットビット装置によって掘削孔の底
面を掘削しつつその上部に配置した偏心リーマで掘削孔
を拡径し、該掘削孔の拡径部分を利用して上記掘削パイ
プを前進させるタイプのものが知られているが、この種
の掘削工具にあっては、偏心リーマによって掘削孔の外
周部の一部を再掘削する偏心穿孔であるため、掘削孔が
曲がり易い欠点があった。
【0003】この欠点を解消するものとして、最近、特
開昭63ー11789号公報に記載されているような掘
削工具が開発された。この掘削工具は、図5ないし図7
に示すように、ハンマ(図示せず)の衝撃力およびハン
マシリンダ1の回転力を受けるデバイス2の底面に、該
デバイス2の中心に対して点対称に2個に軸穴2a,2
bを形成し、それぞれの軸穴2a,2bにブロック軸3
a,3bを軸回りに回転自在にかつ抜け止めして嵌入
し、それぞれのブロック軸3a,3bの先端部に、上記
デバイス2の径とほぼ同径の略半円形状をなしかつ先端
面に多数のビット4…が植設されたブロック5a,5b
を互いの直状端面6a,6bを対向させて設け、上記ブ
ロック軸3a,3bの位置を、上記デバイス2が掘削方
向に回転した際に、上記両ブロック5a,5bのそれぞ
れ一方の端部が共にデバイス2の外周面より所定の掘削
量分だけ突出し、かつその際に両ブロックの直状端面6
a,6bが互いに当接するようデバイス2の中心から偏
心させてなるものである。
【0004】そして、上記掘削工具では、デバイス2を
ハンマシリンダ1により掘削方向Xに回転させると、ブ
ロック5a,5bが掘削抵抗を受けながらブロック軸3
a,3bを軸として自転し、ブロック5a,5bの直状
端面6a,6bの一端部がデバイス2の外周面より所定
量だけ突出するとともに、直状端面6a,6bの一部が
互いに当接してブロック5a,5bの自転が停止し、こ
の状態で、ブロック5a,5bがデバイス2の回転力を
うけて、ビット4…により地中を掘削し、さらに、ハン
マの衝撃力により地中を前進する。
【0005】この際、掘削した土砂等は、ハンマシリン
ダ1内をハンマピストンが落下する際に吐き出される圧
縮空気がデバイス2の底面に設けた空気孔8a,8bか
ら吹き出されることにより当該掘削工具先端から離間さ
れ、その後デバイス2に設けた排出溝9aを経由して掘
削パイプ9内に移り、そこからさらに上方へ排出され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記掘削工
具においては、図7に示すようにブロック5a,5bの
デバイス2の外周面よりも外方へ突出する一端部(以
下、外周刃Aと称す)によって地中を掘削するものであ
って、この外周刃Aはデバイス2の外方に180度隔て
た2カ所にしか存在せず、上記した偏心穿孔タイプのも
のより優れるもののバランス良く掘削することができ
ず、例えば不均質層を掘削する場合に孔曲がりが生じる
おそれがあった。
【0007】また、図7に示すように、掘削孔の内周面
からブロック5a,5bに直状端面6a,6bと平行な
掘削反力Cが加わるとき、直状端面6a,6b間の摩擦は
無視できる程度小さいため、該掘削反力Cのほとんどは
ブロックを介してブロック軸3a(3b)に作用するこ
ととなり、ブロック軸3a(3b)に多大な荷重が加わ
っていた。
【0008】さらに、軸穴2a,2bとブロック軸3
a,3bとの間にはブロック軸が回転できる程度の適度
な遊びを設けているが、ブロック5a,5bに上記のよ
うな掘削反力Cが加わるとき、ブロック5a,5bは直
状端面5a,5bに沿って上記遊び分だけガタツクこと
があり、このようにブロックをしっかり固定できないた
め、工具寿命が短くなったり、掘削効率が低下する等の
欠点もあった。
【0009】この発明は、上記した問題点を解消せんと
して成されたものであり、その目的は、孔曲がりが生じ
にくく、ブロック軸に加わる力を軽減することができ、
しかも工具寿命を長くできるとともに、掘削効率の向上
が図れる掘削工具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の掘削工具は、ハンマの衝撃力
およびハンマシリンダの回転力を受けるデバイスの底面
に、少なくとも3個以上の軸穴を、該デバイスの中心か
らずらしてかつ周方向に等角度置きに設け、それら軸穴
にブロック軸を回転自在に嵌入し、該ブロック軸の先端
部に、略扇状をなしかつ先端面にビットが植設されたブ
ロックを、それぞれ左右の側端面を対向させてしかもそ
れらブロックの円弧部が全体で略円を形成するように設
け、上記デバイスが掘削方向に回転した際に、掘削孔底
部との掘削抵抗によりブロックが自転して該ブロックの
一方の側端面と円弧部の交差部分が上記デバイスの外周
面より所定の掘削量分だけ突出し、かつその際に各ブロ
ックの両側端面が隣合うブロックの側端面に当接するよ
うに、上記ブロックに対するブロック軸の相対位置を設
定したものである。
【0011】また、請求項2の掘削工具は、請求項1の
掘削工具において、デバイスとその外側の掘削パイプと
の間に、掘削屑排出溝とデバイスの外周に一体的に設け
られた芯出し用の突起とを、周方向に交互に配置したも
のである。
【0012】請求項3の掘削工具は、請求項1の掘削工
具において、デバイスの中心に、軸方向に延びる排気孔
を形成するとともに、上記ブロック軸に軸方向に延びて
上記ブロックの先端面に開口する貫通孔を形成し、上記
軸穴の深さをブロック軸の長さより深く設定し、上記デ
バイスに上記排気孔と軸穴とを連通する連通孔を形成し
たものである。
【0013】請求項4の掘削工具は、請求項3の掘削工
具において、ブロックの先端面に、貫通孔の開口縁から
掘削屑排出溝側に向けて延びる凹溝を形成したものであ
る。
【0014】請求項5の掘削工具は、請求項1の掘削工
具において、デバイスの中心に軸方向に延びる排気孔を
形成するとともに、この排気孔をデバイスの底面に達し
開口する空気孔に横孔を介して連通させ、さらに上記デ
バイスの外周面に掘削屑排出溝を形成し、かつ上記デバ
イスの底面に、掘削屑排出溝と空気孔とに連通する切欠
部を設けたものである。
【0015】請求項6の掘削工具は、請求項1の掘削工
具において、ブロックの一方の側端面と先端面との交差
部分にこれらの面のそれぞれに対して傾斜した傾斜面を
設け、該傾斜面に、この面に対してほぼ垂直にビットの
一部を植設したものである。
【0016】請求項7の掘削工具は、請求項1の掘削工
具において、ブロックの外周を異なる半径の円弧で形成
するとともに、デバイスが掘削方向に回転した際に、こ
のデバイスの外周面より突出する側のブロックの外周の
半径を、突出しない側のブロックの外周の半径より大き
く設定したものである。
【0017】請求項8の掘削工具は、請求項1の掘削工
具において、ブロックの先端面が、ブロック軸側に位置
して当該ブロック軸に直交する平面と、これら平面の円
弧状の稜線からデバイスの外周側に向けて下り勾配に傾
斜する第1の傾斜面と、これら第1の傾斜面の外側の円
弧状の稜線からデバイスの外周側に向けて下り勾配に傾
斜する第2の傾斜面とを具備し、しかも、上記第1傾斜
面と第2傾斜面との間には段差が設けられているもので
ある。
【0018】
【作用】請求項1の掘削工具では、ハンマシリンダが掘
削方向に回転すると、デバイスも一体となって回転す
る。さらにハンマピストンが下降することによってデバ
イスおよびその先端に取り付けられたブロックは前進す
る。デバイスが掘削方向に回転するとき、掘削抵抗によ
ってそれぞれのブロックはブロック軸を中心に自転し、
ブロックの一方の側端面と円弧部との交差部分がデバイ
スの外周面より所定の掘削量分だけ突出し、この部分が
外周刃となって孔を掘削する。また、上記ブロックが自
転するとき、各ブロックの側端面が隣合うブロックの側
端面にそれぞれ当接し、これが互いにストッパの機能を
果たして、各ブロックのそれ以上の自転を規制する。
【0019】ここで、ブロックは3個以上設けているの
で、一つのブロックに対し一個生じる外周刃も当然に3
個以上生じ、しかもそれら外周刃は周方向に等間隔置き
に生じる。このため、バランスのよい掘削が行え、たと
え不均質地盤であっても孔曲がりが生じにくい。また、
掘削時において個々のブロックは、左右の側端面が隣合
うブロックの側端面にそれぞれ当接しており該ブロック
に固定されているブロック軸が軸穴に嵌入されているこ
とと合わせると、3点で支持されることとなる。したが
って、ブロックに対して強固な固定が行え、掘削中にガ
タツキが生じにくく、良好な掘削が行える。
【0020】請求項2の掘削工具では、デバイスとその
外側の掘削パイプとの間に、掘削屑排出溝とデバイスの
外周に一体的に設けられた芯出し用の突起とを、周方向
に交互に配置したので、掘削屑を掘削パイプ内に導くた
めの排出用通路をデバイスの外周に必要な個数だけ配設
でき、よって掘削屑排出効率が向上する。また、デバイ
スの芯出用の突起と掘削屑排出溝をデバイスの長さ方向
のずらして配置することにより、掘削中においてデバイ
スのガタツキが少なくなり、デバイスと掘削パイプとの
間に掘削屑が噛み込むのを防止できる。さらに、芯出し
用の突起と掘削屑排出溝をデバイスの長さ方向のずらし
て配置する場合に比べて、デバイスの長さを短くでき装
置全体のコンパクト化が図れる。
【0021】請求項3の掘削工具では、ハンマが落下す
ることにより圧縮された空気が排気孔から流入して連通
孔を通って貫通孔から吹き出され、掘削された掘削屑を
効率的に除去する。さらに、排気孔と軸穴とが連通孔に
より連通されているので、軸穴がブロックの先端面付
近、すなわちビットの付近に対して正圧となるので、軸
穴に掘削屑が侵入するのを防止することができる。
【0022】請求項4の掘削工具では、ブロックの先端
面に、貫通孔の開口縁から掘削屑排出溝側に向けて延び
る凹溝を形成したので、貫通孔の開口から吹き出した圧
縮空気が凹溝に沿って掘削屑排出溝に向けて流れる、よ
って掘削屑を効率よく排除することができる。
【0023】請求項5の掘削工具では、ハンマが落下す
ることにより圧縮された空気が、排気孔から流入して空
気孔から吹き出され、掘削された掘削屑を除去する。空
気孔の先端には、掘削屑排出溝に連通する切欠部が形成
されているので、圧縮空気の一部が直接流れ、掘削屑の
排出を補助して掘削された掘削屑を効率的に除去するこ
とができる。さらに、ブロックの縮径操作の際、デバイ
スとブロックの間の当接面に圧縮空気を吹き出すことに
よって、これら当接面の掘削屑を効果的に除去すること
ができ、ブロック縮径時の抵抗を除去することができ
る。
【0024】請求項6の掘削工具では、掘削の際の回転
反力と、この回転反力に直交する衝撃力の反力との合力
が傾斜面に植設されたビットに対してほぼ直角に作用す
るので、このビットの破損や脱落を防止することができ
る。
【0025】請求項7の掘削工具では、デバイスの外周
面より突出する側の部分に多数のビットを植設すること
ができ、よって、ブロックの突出する部分、すなわち所
定の穿孔径を得る部分の仕事量が多くても、突出しない
部分に植設されたビットが磨耗する前に、突出している
部分に植設されたビットが磨耗してしまうのを防止する
ことができるので、掘削工具としての寿命を向上させる
ことができる。
【0026】請求項8の掘削工具では、第1および第2
の傾斜面に植設されるビット間の肉厚を確保することで
きるので、ビットの数を多く植設することが可能にな
り、掘削効率の向上を図ることができる。
【0027】
【実施例】図1ないし図4はこの発明の掘削工具の一実
施例を示す。なお、これらの図に示す掘削工具が図5な
いし図7に示す掘削工具と異なる点は、デバイスおよび
ブロックの構成であるので、この部分についてのみ説明
し、他の構成については図示とその説明を省略する。
【0028】図において符号2はデバイスを示す。デバ
イス2の底面には、軸穴2a,2b,2cが、デバイス
2の中心からずらされてかつデバイスの周方向に等角度
置き(120度置き)に形成されている。
【0029】上記軸穴2a,2b,2cにはブロック軸
3a,3b,3cが回転自在にかつ抜け止めされて嵌入
されている。ブロック軸3a,3b,3cの抜け止め
は、例えばブロック軸3a,3b,3cが軸穴2a,2
b,2cに嵌入された状態でデバイス2に係止ピンが横
孔から挿入され(共に図示略)、該係止ピンがブロック
軸の外周部に形成されたリング状凹部10に係合するこ
とによって行われる。
【0030】また、符号11a,11b,11cはブロ
ック軸3a,3b,3cの先端にそれらブロック軸に対
して直交して設けられるブロックを示す。該ブロック1
1a,11b,11cはブロック軸3a,3b,3cに
対し一体に形成してもよく、また別体に構成しボルト等
で連結してもよい。
【0031】これら各ブロック11a,11b,11c
は底面視略扇状に形成された同一形状のもので、その扇
状の半径はデバイス2の半径と略同じ値に設定されてい
る。ブロック11a,11b,11cは左右の側端面1
2a,12bを互いに対向させてしかもそれらブロック
の円弧部12cが全体で略円を形成するように配され
る。ブロック11a,11b,11cは左右の側端面1
2a,12bの長さが異なって形成され、かつそれら両
側端面12a,12bのなす角度が各々120度になる
ように形成されている。
【0032】ブロック11a,11b,11cの先端面
(底面)は、ブロック軸3a,3b,3c側に位置して
当該ブロック軸3a,3b,3cに直交する平面111
a,111b,111cと、これら平面111a,11
1b,111cの円弧状の稜線からデバイス2の外周側
に向けて下り勾配に傾斜する第1の傾斜面13a,13
b,13cと、これら第1の傾斜面13a,13b,1
3cの外側の円弧状の稜線からデバイス2の外周側に向
けて下り勾配に傾斜する第2の傾斜面14a,14b,
14cとから構成され、しかも、第1の傾斜面13a,
13b,13cと第2の傾斜面14a,14b,14c
との間には、段差112が設けられている。このよう
に、段差112を設けることによって、第1の傾斜面1
3a,13b,13cと第2の傾斜面14a,14b,
14cに植設されるビット4間の肉厚を確保することが
できるので、ビット4の数を多く植設することが可能に
なり、掘削効率の向上を図ることができる。
【0033】また、デバイス2が掘削方向に回転した際
に、このデバイス2の外周面より突出するブロックの側
端面12aの端部には、回転方向前方に向かうに従って
漸次デバイス2の軸線方向基端側に向けて傾斜する傾斜
面15a,15b,15cが形成されている。上記ブロ
ックの先端面13a,13b,13c、面14a,14
b,14c、面15a,15b,15c、および傾斜面
には超硬チップからなる複数のビット4…がそれぞれ面
に対して垂直に植設されている。
【0034】ここでデバイス2を回転させた場合におい
て、ブロック11a,11b,11cの先端面の外周側
が中心側より高速で回転するため、外周側に植設された
ビット4…に、被掘削物からより大きな回転反力が作用
する。そして、この回転反力と、この反力に直交する衝
撃力の反力との合力Fは外周側のビットほど傾斜して作
用する。一方、ビット4はブロック11a,11b,1
1cの先端面に対して垂直な力に対しては破損強度が強
いが、力が斜に作用するほど強度が弱くなり破損や脱落
が生じ易い。
【0035】したがって、上記掘削工具ではブロック1
1a,11b,11cの外周側に傾斜面15a,15
b,15cを形成し、この傾斜面15a,15b,15
cにビット4…を垂直に植設したので、上記合力Fは、
図4に示すように、外周側のビット4…に対してほぼ直
角に作用するので、これらビット4…の破損や脱落を防
止することができる。
【0036】上記ブロック11a,11b,11cに対
するブロック軸3a,3b,3cの相対位置は、デバイ
ス2が掘削方向に回転した際に、掘削孔底部との掘削抵
抗によりブロック11a,11b,11cが自転して、
該ブロックの一方の側端面12aと円弧部12cとの交
差部分が上記デバイス2の外周面より所定の掘削量分だ
け突出し、かつその際に各ブロックの側端面12b,1
2aが隣合うブロックの側端面12a,12bに当接す
るように、設定されている。
【0037】また、上記ブロック11a,11b,11
cのそれぞれの外周は異なる半径の円弧で形成されてい
る。すなわち、ブロック11a,11b,11cのそれ
ぞれの外周は、第6図に示すように、2つの円弧S1、
S2とこれら円弧S1、S2を滑らかに結ぶ曲線S3と
で構成されている。円弧S1、S2は同一点を中心とす
る円弧であり、円弧S1の半径が円弧S2の半径より大
きく設定されている。また、上記円弧S1はデバイス2
が掘削方向に回転した際に、このデバイス2の外周面よ
り突出する側に位置しており、円弧S2は突出しない側
に位置している。
【0038】上記ブロック11a,11b,11cの先
端面には多数のビット4が植設されているが、ブロック
11a,11b,11cの突出する側の部分の外周の半
径が、突出しない側の部分の外周の半径より大きいの
で、突出する側の部分に多数のビットを植設することが
できる。したがって、デバイス2が掘削方向に回転した
際に、ブロック11a,11b,11cの突出する部分
の仕事量が多くても、この部分には多数のビット4が植
設されているので、突出していない部分に植設されたビ
ット4が磨耗する前に、突出している部分に植設された
ビット4が磨耗してしまうのを防止することができ、よ
って掘削工具としての寿命を向上させることができる。
【0039】上記デバイス2の中心には、軸方向に延び
る排気孔17が形成されている。この排気孔17はデバ
イス2の基端面に開口しており、この開口部から、ハン
マピストンが落下する際に吐き出される圧縮空気が流入
する。また、デバイス2には、排気孔17の先端部と連
通して半径方向外方へ延びる横孔19が上記軸穴2a,
2b,2cの間を通るように120度置きに形成されて
いる。横孔19の外端部近傍にはデバイス2の軸線方向
先端側に延びる空気孔20が連通されており、該空気孔
20のデバイス底面に開口する開口部分には半径方向外
方へ向かうに従い漸次広がる切欠部21が形成されてい
る。切欠部21の外端は、デバイス2の外周に設けられ
て外側の掘削パイプ9との間に形成される掘削屑排出溝
23につながっている。
【0040】この掘削屑排出溝23は、デバイス2の外
周に一体的に設けられて該デバイス2自体を外周の掘削
パイプ9に対して同心状に保つ芯出し用の突起22aの
間に円弧状に形成され、該掘削屑排出溝23と突起22
aとは、デバイス2と掘削パイプ9との間に周方向に交
互に配置されている。掘削屑排出溝23の幅寸法は、該
掘削屑排出溝23から掘削パイプ9内に侵入する掘削屑
が掘削パイプ9で不用意に詰まったりすることがないよ
う、一定の大きさ以下の掘削屑だけを通すことができる
ように、ある範囲内に設定されている。
【0041】また、デバイス2の排気孔17の先端部に
は、軸穴2a,2b,2cの底面につながる連通孔24
が形成されている。ブロック軸3a,3b,3cの底面
と軸穴2a,2b,2cとの間には空間25が形成さ
れ、該空間25は、互いに同軸状に設けられた、ブロッ
ク軸3a,3b,3cの中央部を貫通する貫通孔26、
およびブロック11a,11b,11cを上下に貫通す
る貫通孔27を介してブロックの底面に連通している。
そして、貫通孔27のブロック11a,11b,11c
の底面に開口する開口端からは、ブロックの底面に沿っ
て形成された凹溝28が外方へ延びている。
【0042】このように凹溝28を形成すると、上記貫
通孔27の開口から吹き出した圧縮空気が該凹溝28に
沿って掘削屑排出溝23に向けて流れるので、ブロック
11a,11b,11cのビット4により掘削された掘
削屑をより効率よく排除することができる。
【0043】次に、上記構成の掘削工具の作用について
説明する。ハンマシリンダ1が駆動力を受け矢印X方向
へ回転されるとデバイス2、ブロック軸およびブロック
もそれと一体的に同方向へ回転する。さらに、ハンマシ
リンダ1内に配置したハンマピストンを駆動してデバイ
ス2に下方への衝撃力を加えると、ブロック11a,1
1b,11cが地中に突き進みかつ回転力によりビット
4が土石を掘削する。
【0044】ハンマシリンダ1およびデバイス2ととも
にブロック11a,11b,11cが掘削方向に回転す
ると、該ブロック11a,11b,11cは掘削抵抗に
よりブロック軸12a,12b,12cを中心に自転
し、ブロック11a,11b,11cの一方の側端面1
2aと円弧部12cとの交差部分がデバイス2の外周面
より突出し、この部分が外周刃Aとして機能する。ま
た、上記ブロック11a,11b,11cが自転すると
き、各ブロックの側端面12a,12bが隣合うブロッ
クの側端面12b,12aに当接し、これが互いにスト
ッパの機能を果たして、各ブロックのそれ以上の自転を
規制する。この状態でブロック11a,11b,11c
がデバイス2の回転力をうけて上記外周刃A等により地
中を掘削する。
【0045】ここで、上記ブロックは3個設けられてい
るので、一つのブロックに対し一個生じる外周刃Aも当
然に3個となり、しかもそれら外周刃Aは周方向に等間
隔置きに配される。このため、バランスのよい掘削が行
え、たとえ不均質地盤であっても孔曲がりが生じにく
い。
【0046】また、掘削時において個々のブロック11
a,11b,11cは、上記したように左右の側端面1
2a,12bが隣合うブロックの側端面12b,12a
にそれぞれ当接しており、該ブロックに固定されている
ブロック軸3a,3b,3cが軸穴2a,2b,2cに
嵌入支持されていることと相俟って、当該ブロック11
a,11b,11cは3点で支持されることとなる。し
たがって、個々のブロック11a,11b,11cの固
定が強固となり、掘削中にがた付きが生じにくく良好な
掘削が行える。
【0047】さらに、掘削時において、図3に示すよう
に掘削孔の内周面から一つのブロック11aに一方の側
端面12aと平行な掘削反力Cが加わるとき、その掘削
反力Cは当該ブロックと一体的とされたブロック軸3a
に作用する他、互いに当接している側端面12b,12
aを介して他のブロック11bにも作用する。このよう
に、ブロックの一方の側端面12aに平行な力が加わる
ときでも、その力はブロック軸3aと他のブロック12
bとに分散され、一つのブロック軸3aに加わる荷重は
その分小さくなる。結局、一つのブロック軸3a(3
b,3c)に加わる荷重を減少することができ、ブロッ
ク軸の径を小さくできる利点も得られる。
【0048】また、ハンマシリンダ1内のピストンが落
下する際、該ハンマピストンにより押し出される圧縮空
気は供給孔17に流入し、連通孔24、軸穴とブロック
軸との間に形成される空間25、貫通孔26,27を経
てブロック11a,11b,11cの底面に吹き出し、
掘削された掘削屑をブロックから除去する。そして、そ
れらブロックから除去された掘削屑は上記圧縮空気の流
れに沿って掘削屑排出孔23から掘削パイプ9内を通っ
て上方へ排出される。なお、上記空気供給孔17に供給
された圧縮空気の一部は、横孔19、縦孔20を経てデ
バイス2の外周端に位置する上記掘削屑排出溝23に吹
き出される。この圧縮空気の流れに沿って、付近の掘削
屑は掘削屑排出溝23に吸い込まれ、掘削屑のスムーズ
な排出が行われる。
【0049】また、上述したように、掘削時において、
図4に示すように、回転反力と、この回転反力に直交す
る衝撃力の反力との合力Fが、傾斜面15a,15b,
15cに植設されたビット4に垂直軸に対して最も傾斜
して作用するが、これらのビット4は傾斜面15a,1
5b,15cにほぼ垂直に植設されているので、上記合
力Fがビット4に対してほぼ直角に作用し、よってビッ
ト4の破損や脱落を防止することができる。
【0050】掘削終了後は、ハンマシリンダを上記掘削
方向とは逆方向に回転させるが、このとき各ブロック1
1a,11b,11cは掘削時とは逆の方向に自転し、
第2図に示すようにブロックの最外周に位置する円弧部
12cがデバイス2の底面と等しいか、もしくはそれよ
り内側に配される。このようにすれば、掘削パイプ9内
を摺動可能となるので、ハンマシリンダ1を上方に引け
ば、当該掘削工具を引き出すことができる。
【0051】また、デバイス2とその外側の掘削パイプ
9との間に、掘削屑排出溝23とデバイス2の外周に一
体的に設けられた芯出し用の突起22aとを、周方向に
交互に配置したので、掘削屑を掘削パイプ内9に導くた
めの排出用通路をデバイス2の外周に必要な個数だけ配
設できるので、掘削屑排出効率が向上する。
【0052】さらに、デバイスの芯出用の突起22aと
掘削屑排出溝23をデバイス2の長さ方向のずらして配
置する場合、例えばデバイスの芯出し用突起をデバイス
の基端側に設けるとともにデバイスの先端に掘削屑排出
用の輪状溝を設ける場合に比べて、掘削中においてデバ
イス2のガタツキが少なくなり、デバイス2と掘削パイ
プ9との間に掘削屑が噛み込むのを防止できる。
【0053】加えて、上記のようにデバイス2の芯出し
用の突起22aと掘削屑排出溝23をデバイス2の長さ
方向のずらして配置する場合に比べて、デバイス2の長
さを短くでき装置全体のコンパクト化が図れる。
【0054】なお、上記実施例では、ブロック11a,
11b,11cを3個備える場合を例に採って説明した
が、これに限られることなく、4個あるいはそれ以上の
ブロックを有するものにも本発明は適用可能である。ま
た、上記実施例では、ブロック11a,11b,11c
の左右両側端面12a,12bを平坦に形成している
が、これに限られることなく、同側端面12a,12b
を互いに係合する円弧状に形成してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1の掘削工具によれば以下のような優れた効果を奏す
る。 掘削時においてブロックの一部がデバイスの外周面よ
り外方へ突出してなる外周刃が3個以上存し、しかもそ
れら外周刃が周方向に適宜間隔をあけて存するので、バ
ランスのよい掘削が行え、たとえ不均質層を掘削する場
合でも孔曲がりが生じにくくかつ掘削効率が上がる。 掘削時において、個々のブロックは左右の側端面とブ
ロック軸の3点で強固に支持されることとなり、この結
果ブロックの掘削中のがたつきをなくすることができ
る。
【0056】また、上記のように外周刃が多数存する
こと、および個々のブロックを強固に支持できることか
ら、工具寿命が延びる。 ブロックに側端面に平行な掘削反力が加わる場合で
も、該掘削反力は当該ブロックを支持するブロック軸
と、他のブロックとに分散されることとなり、その分ブ
ロック軸に加わる荷重を軽減することができる。
【0057】ブロックに加わる掘削反力は最終的にそ
れらブロックを支持するブロック軸に作用することとな
るが、ブロック軸はデバイスの底面に複数個周方向にバ
ランス良く配置されるので、ブロック全体の支持強度が
増す。 ブロックを3個以上備えているので、ブロックを2個
しか備えてしないものに比べて、ブロックが非掘削状態
から掘削状態へあるいはその逆に移行する際のブロック
の自転角度が小さくなり、その分移行がスムーズにな
る。またブロックの数に応じて、デバイスの底面に形成
する掘削屑排出孔も数多く設けることができ、掘削屑の
排出効率も向上する。
【0058】また、請求項2の掘削工具によれば、上記
効果に加えて以下の効果も奏する。 掘削屑を掘削パイプ内に導くための排出用通路をデ
バイスの外周に必要な個数だけ配設できるので、掘削屑
排出効率が向上する。 また、デバイスの芯出用の突起と溝をデバイスの長
さ方向のずらして配置する場合、例えばデバイスの芯出
し用突起をデバイスの基端側に設けるとともにデバイス
の先端に掘削屑排出用の輪状溝を設ける場合に比べて、
掘削中においてデバイスのガタツキが少なくなり、デバ
イスと掘削パイプとの間に掘削屑が噛み込むのを防止で
きる。
【0059】 加えて、上記のようにデバイスの芯出
し用の突起と溝をデバイスの長さ方向のずらして配置す
る場合に比べて、デバイスの長さを短くでき装置全体の
コンパクト化が図れる。
【0060】さらに、請求項3の掘削工具によれば、ハ
ンマが落下することにより圧縮された空気が排気孔から
流入して連通孔を通って貫通孔から吹き出され、掘削さ
れた掘削屑を効率的に除去する。さらに、排気孔と軸穴
とが連通孔により連通されているので、軸穴がブロック
の先端面付近、すなわちビットの付近に対して正圧とな
るので、軸穴に掘削屑が侵入するのを防止することがで
きる。
【0061】請求項4の掘削工具によれば、ブロック軸
に形成された貫通孔の開口から吹き出した圧縮空気が凹
溝に沿って掘削屑排出溝に向けて流れるので、掘削屑を
効率よく排除することができる。
【0062】請求項5の掘削工具によれば、ハンマが落
下することにより圧縮された空気が、排気孔から流入し
て空気孔から吹き出され、掘削された掘削屑を除去す
る。空気孔の先端には、掘削屑排出溝に連通する切欠部
が形成されているので、圧縮空気の一部が直接流れ、掘
削屑の排出を補助して掘削された掘削屑を効率的に除去
することができる。さらに、ブロックの縮径操作の際、
デバイスとブロックの間の当接面に圧縮空気を吹き出す
ことによって、これら当接面の掘削屑を効果的に除去す
ることができ、ブロック縮径時の抵抗を除去することが
できる。
【0063】請求項6の掘削工具によれば、掘削の際の
回転反力と、この回転反力に直交する衝撃力の反力との
合力が傾斜面に植設されたビットに対してほぼ直角に作
用するので、このビットの破損や脱落を防止することが
できる。
【0064】請求項7の掘削工具によれば、デバイスの
外周面より突出する側の部分に多数のビットを植設する
ことができ、よって、ブロックの突出する部分、すなわ
ち所定の穿孔径を得る部分の仕事量が多くても、突出し
ない部分に植設されたビットが磨耗する前に、突出して
いる部分に植設されたビットが磨耗してしまうのを防止
することができるので、掘削工具としての寿命を向上さ
せることができる。
【0065】請求項8の掘削工具によれば、第1および
第2の傾斜面に植設されるビット間の肉厚を確保するこ
とできるので、ビットの数を多く植設することが可能に
なり、掘削効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削工具において、ブロックが装着さ
れたデバイスを示す半断面図である。
【図2】本発明の掘削工具の非掘削時の底面図である。
【図3】本発明の掘削工具の掘削時の底面図である。
【図4】本発明の掘削工具の掘削時の要部の断面図であ
る。
【図5】従来の掘削工具の断面図である。
【図6】従来の掘削工具の非掘削時の底面図である。
【図7】従来の掘削工具の掘削時の底面図である。
【符号の説明】
1 ハンマシリンダ 2 デバイス 2a,2b,2c 軸穴 3a,3b,3c ブロック軸 4 ビット 11a,11b,11c ブロック 12a,12b ブロックの側端面 12c ブロックの円弧部 13a,13b,13c 第1の傾斜面 14a,14b,14c 第2の傾斜面 15a,15b,15c 傾斜面 17 排気孔 19 横孔 20 空気孔 21 切欠部 22a 芯出し用の突起 23 掘削屑排出溝 24 連通孔 27 貫通孔 28 凹溝 112 段差 A 外周刃 X 掘削方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 猛 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 和田 紀美代 愛知県豊橋市大村町字藤田17番地 株式会 社アール・エム・シー東和内 (72)発明者 辻本 勝昭 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 佐藤 茂 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 宮崎 大志郎 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 日和佐 米雄 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンマの衝撃力およびハンマシリンダの
    回転力を受けるデバイスの底面に、少なくとも3個以上
    の軸穴を、該デバイスの中心からずらしてかつ周方向に
    等角度置きに設け、それら軸穴にブロック軸を回転自在
    に嵌入し、該ブロック軸の先端部に、略扇状をなしかつ
    先端面にビットが植設されたブロックを、それぞれ左右
    の側端面を対向させてしかもそれらブロックの円弧部が
    全体で略円を形成するように設け、上記デバイスが掘削
    方向に回転した際に、掘削孔底部との掘削抵抗によりブ
    ロックが自転して該ブロックの一方の側端面と円弧部の
    交差部分が上記デバイスの外周面より所定の掘削量分だ
    け突出し、かつその際に各ブロックの両側端面が隣合う
    ブロックの側端面に当接するように、上記ブロックに対
    するブロック軸の相対位置を設定していることを特徴と
    する掘削工具。
  2. 【請求項2】 デバイスとその外側の掘削パイプとの間
    に、掘削屑排出溝とデバイスの外周に一体的に設けられ
    た芯出し用の突起とを、周方向に交互に配置したことを
    特徴とする請求項1記載の掘削工具。
  3. 【請求項3】 デバイスの中心に、軸方向に延びる排気
    孔を形成するとともに、上記ブロック軸に軸方向に延び
    て上記ブロックの先端面に開口する貫通孔を形成し、上
    記軸穴の深さをブロック軸の長さより深く設定し、上記
    デバイスに上記排気孔と軸穴とを連通する連通孔を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の掘削工具。
  4. 【請求項4】 ブロックの先端面に、貫通孔の開口縁か
    ら掘削屑排出溝側に向けて延びる凹溝を形成したことを
    特徴とする請求項3記載の掘削工具。
  5. 【請求項5】 デバイスの中心に軸方向に延びる排気孔
    を形成するとともに、この排気孔をデバイスの底面に達
    し開口する空気孔に横孔を介して連通させ、さらに上記
    デバイスの外周面に掘削屑排出溝を形成し、かつ上記デ
    バイスの底面に、掘削屑排出溝と空気孔とに連通する切
    欠部を設けたことを特徴とする請求項1記載の掘削工
    具。
  6. 【請求項6】 ブロックの一方の側端面と先端面との交
    差部分にこれらの面のそれぞれに対して傾斜した傾斜面
    を設け、該傾斜面に、この面に対してほぼ垂直にビット
    の一部を植設したことを特徴とする請求項1記載の掘削
    工具。
  7. 【請求項7】 ブロックの外周を異なる半径の円弧で形
    成するとともに、デバイスが掘削方向に回転した際に、
    このデバイスの外周面より突出する側のブロックの外周
    の半径を、突出しない側のブロックの外周の半径より大
    きく設定したことを特徴とする請求項1記載の掘削工
    具。
  8. 【請求項8】 ブロックの先端面が、ブロック軸側に位
    置して当該ブロック軸に直交する平面と、これら平面の
    円弧状の稜線からデバイスの外周側に向けて下り勾配に
    傾斜する第1の傾斜面と、これら第1の傾斜面の外側の
    円弧状の稜線からデバイスの外周側に向けて下り勾配に
    傾斜する第2の傾斜面とを具備し、しかも、上記第1傾
    斜面と第2傾斜面との間には段差が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の掘削工具。
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JPS63219792A (ja) * 1987-03-06 1988-09-13 日本エアドリルシステム株式会社 掘削装置
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