JPH05181458A - ドラムスティック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シンバルに対して柔らかい打叩音を発するこ
とができ、しかも製造容易なドラムスティックを提供す
ることを目的とする。 【構成】 長尺の木製等本体１の一端にテ−パ−部２を
形成し、テ−パ−部２に、ナイロン樹脂その他の樹脂製
の砲弾形キャップ３を嵌着する。通例キャップ３の内面
には、突条が数本形成される。 【効果】 製造が容易でキャップが抜けたり動いたりす
る虞れがなく、殊にシンバルに対して柔らかな打叩音が
得られる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、先端のドラム打叩部を
樹脂製の砲弾形キャップで構成したドラムスティックに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般にドラムスティックは、ヒッコリ−
や樫等の木製丸棒の一端をテ−パ−状にし、その先端
に、砲弾形の打叩部を一体的に形成して成る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のドラムステ
ィックでシンバルを叩いた場合、どうしても硬い音にな
るので、これをもっと柔らかい音にしたいという要請が
ある。本発明はかかる要請に応えるためになされたもの
で、殊にシンバルに対して柔らかい打叩音を発すること
ができ、しかも製造容易なドラムスティックを提供する
ことを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、長尺の木製等
本体の一端にテ−パ−部を形成し、前記テ−パ−部に、
ナイロン樹脂その他の樹脂製の砲弾形キャップを嵌着す
る、という手段を以て上記課題を解決した。通例キャッ
プの内面には、突条が数本形成される。

【０００５】

【作 用】テ−パ−部をキャップ内に圧入することによ
り、テ−パ−部先端にキャップが固定される。突条を設
けたときは、それがテ−パ−部に喰い込むため、キャッ
プとテ−パ−部の結合はより堅固なものとなる。

【０００６】

【実施例】本発明の好ましい実施例を添付図面に依拠し
て説明する。図中１はヒッコリ−、樫等の比較的硬質の
木製、場合によってはプラスチック製の丸棒状本体で、
一般のドラムスティック同様の長さ、並びに、太さに成
形される。本体１の一端はテ−パ−部２とされ、そこに
ナイロン樹脂その他の樹脂製キャップ３が嵌着される。

【０００７】キャップ３のテ−パ−部２への固定は接着
剤によってもよいが、その方法によった場合は作業が煩
わしくなるので、本発明においては次のような方法が推
奨される。即ち、キャップ３の内径をテ−パ−部２の径
よりも小となし、以てテ−パ−部２をキャップ３に圧入
するのである。その圧入に際しては、キャップ３内に閉
じ込められる空気を抜くことが必要となる。そのため
に、例えば、キャップ３の内面に、テ−パ−部２の挿入
方向に伸びる突条４が複数本（図示した例では６本）形
成される。

【０００８】この突条４があることにより、テ−パ−部
２の圧入に際してテ−パ−部２側面とキャップ３内面と
の間に隙間が生成され、以てその隙間からキャップ３内
に閉じ込められる空気が流出する。上記圧入に際し、キ
ャップ３の内径はテ−パ−部２によって僅かに押し拡げ
られるが、圧入完了後は次第に復元して突条４がテ−パ
−部２に喰い込んでいき、上記テ−パ−部２側面とキャ
ップ３内面との間の隙間を埋める（図２の状態）。

【０００９】上記のように突条４がテ−パ−部２に喰い
込むことにより、キャップ３は確実にテ−パ−部２に固
定され、殊に回転させることは不可能となる。なお、更
にキャップ３とテ−パ−部２の結合を強固にして抜けを
防止するためには、図３に示すように、突条４の途中に
寸断部５を１又は２〜３個設ければよい。この寸断部５
を設けることにより、上記テ−パ−部２の復元によって
その部分の隙間も埋められることになり、以てキャップ
３がテ−パ部２から抜けることは皆無となる。

【００１０】テ−パ−部２のキャップ３嵌着部はテ−パ
−のない直棒状とし、先端にテ−パ−を付けるが、テ−
パ−部２に対する突条４の喰い込みをより確実なものと
するために、テ−パ−部２の先端側に、少し太径化した
太径部６を設け、太径部６より先端側にテ−パ−を付け
ることもある。

【００１１】上述した突条４に代えて、あるいは、突条
４と共に、キャップ３内面に半球状等の突起を多数設け
ることとしてもよい。その場合も突条４の場合同様、キ
ャップ３の内面とテ−パ−部２の側面との間にエア抜き
用の隙間が生成され、また、圧入完了後突起がテ−パ−
部２に喰い込むので、キャップ３が抜けたり、回転した
りすることが阻止される。

【００１２】

【発明の効果】本発明は上述した通りであって、製造が
容易でキャップが抜けたり動いたりする虞れがなく、殊
にシンバルに対して柔らかな打叩音が得られる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例の中間省略正面図である。

【図２】 図１におけるＡ−Ａ線断面図である。

【図３】 キャップの構成例を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ テ−パ−部 ３ キャップ ４ 突条 ５ 寸断部 ６ 太径部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺の木製等本体の一端にテ−パ−部を
   形成し、前記テ−パ−部に、ナイロン樹脂その他の樹脂
   製の砲弾形キャップを嵌着したことを特徴とするドラム
   スティック。
2. 【請求項２】 前記本体のテ−パ−部の先端部に少し太
   径化した太径部を形成し、前記太径部から先端にかけて
   テ−パ−状態にしたことを特徴とする請求項１記載のド
   ラムスティック。
3. 【請求項３】 前記キャップの内面に、突条を数本形成
   したことを特徴とする請求項１又は２記載のドラムステ
   ィック。
4. 【請求項４】 前記キャップ内面の突条を途中で寸断し
   た請求項３記載のドラムスティック。
5. 【請求項５】 前記キャップの内面に、多数の突起を形
   成したことを特徴とする請求項１又は２記載のドラムス
   ティック。