JPH0518141Y2 - - Google Patents

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JPH0518141Y2
JPH0518141Y2 JP5385886U JP5385886U JPH0518141Y2 JP H0518141 Y2 JPH0518141 Y2 JP H0518141Y2 JP 5385886 U JP5385886 U JP 5385886U JP 5385886 U JP5385886 U JP 5385886U JP H0518141 Y2 JPH0518141 Y2 JP H0518141Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 この考案は有彩色の着色合成樹脂板、特に看
板、表示板等の基板、あるいは切文字製作用板材
等に使用される表面色の鮮やかな着色合成樹脂板
に関する。 従来の技術と問題点 上記のような用途に使用される着色合成樹脂板
は、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性
樹脂に所望の色の顔料を混入して成形したものが
普通であるが、斯る従来の着色合成樹脂板は反射
色において表出される色の鮮かさの点において限
界があり、透明着色板の透過色において視覚され
るような極めて鮮かな色調を顕現させることがで
きなかつた。各種の着色合成樹脂板の中でも、ア
クリル樹脂製のものは、最も外観的に鮮かさに優
れた色を表出しうるものとして知られているが、
それでも顔料含有率の多い濃色のものになればな
るほど、反射色で認識される色合いは、所謂くす
んだ色あいを呈するものとなる傾向が見られる。
近時、看板、表示板等においてその顕示性を高め
るために、表面色を可及的鮮かなものにしたいと
いう要請は益々強いものがあり、本出願人もこの
ような要請に対応するための研究開発の成果とし
て、先に実開昭60−130032号に開示する如く、白
色板を基板として、これに所定の透光性、明度、
彩度をもつ合成樹脂着色板を積層することによ
り、表面の反射色を一段と鮮かなものとなしうる
ことを報告した。 この先の提案は、従来の一般的な着色板に比べ
るともとより色の鮮かさの向上において有効では
あるが、求められる表面色の鮮かさは上記技術に
よつてもなお満足の限界に達するものではなく、
更なる極彩色の着色合成樹脂板の開発提供が強く
求められている現況にある。 この考案の目的は、上記のような要請に更なる
満足を与えうる極彩色の着色合成樹脂板を提供す
ることにある。 問題点を解決する為の手段 本考案者らは、上記の目的において種々実験と
研究を重ねたところ、白色板の表面に、蛍光性色
材を含有した所定の透光性の蛍光シートを積層し
た場合、紫外線照射下においては蛍光色材の励起
発光によつて鮮かな色を表出しうるのはもとよ
り、昼間の自然光下においても、従来品より更に
一段と卓越した鮮かな色を顕示せしめうることを
見出した。 而して、この考案は、上記の知見に基づいて完
成し得たものであつて、合成樹脂白色板の少なく
とも片面に、蛍光性色材を分散含有しかつ全光線
透過率が23〜84%の範囲に調整された合成樹脂着
色蛍光シートが積層されてななることを特徴とす
る極彩色着色合成樹脂板を要旨とする。 これを更に添附図面に基づいて説明すれば次の
とおりである。 第1図において、1は合成樹脂白色板、2は該
白色板1の片面に加熱加圧によつて積層一体化さ
れた合成樹脂着色蛍光シートであり、これらはい
ずれも例えば塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹
脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共
重合体、メチルメタクリレート樹脂等の熱可塑性
合成樹脂からなるものである。もつとも、着色蛍
光シート2は、相互に異色のもの、あるいは表面
の艶付き状態を異にしたもの等を白色板の両面に
積層一体化することもある。 ところで、上記白色板1は、一般に厚さ0.5〜
2.0mm程度のものが用いられるものであり、乳白
色の僅かに透光性のものを用いても良いが、好ま
しくはLab白色度(W)80以上の不透明板を用い
るべきである。即ち、該白色度(W)が80未満で
あり、あるいは高い透光性を有するものである場
合には、合成樹脂着色蛍光シート2の表面色を純
度の高いものとすることができない。 一方、合成樹脂着色蛍光シート2は、樹脂中に
蛍光性色材、例えばローダミン系、エオシン系、
フラビン系、オスフイン系、ベンゾピラン系、チ
オインジゴ系、あるいは複素環系等のアルコール
溶性染料あるいは油溶性染料のオレイン酸塩、ス
テアリン酸塩等の蛍光体で、赤、青、緑黄等の蛍
光色のものを混入して成形した厚さ0.5〜2.0mm程
度のものが一般に用いられる。ここに蛍光色材の
混入量は、蛍光シートの全光線透過率との関係を
考慮して設定されるべきであり、その好適な混入
量は色材の種類、色によつて種々異なるが、一般
的には樹脂100重量部に対し2.5〜20.0重量部程度
の範囲であり、コスト面も考慮すると特に好適な
範囲は概ね5〜10重量部程度の範囲である。 ところで、蛍光シート2の全光線透過率は、製
品とする着色合成樹脂板の表面色の鮮かさ、色調
に支配的な影響を及ぼすものであり、この考案に
おいて23〜84%の範囲に規定される。即ち蛍光シ
ートの全光線透過率が23%未満である場合には、
傾向として従来の通常の濃色の着色合成樹脂板と
同じく、表面色が黒味を帯び、色調のさえに乏し
いものとなると共に、紫外線灯の照射下において
もより以上の鮮かな光輝色の顕出効果を得ること
ができない。一方、全光線透過率が84%をこえる
透明性の高すぎるものでは、表面色が白味を帯
び、所謂ぼけた感じになつて色調の濃色性、鮮や
かさが損なわれ、看板の切文字製作用板材等の用
途に不適なものとなると共に、昼間における紫外
線灯の照射下にあつても光輝発色効果の著しく低
いものとなり、充分な顕示性の向上効果を得るこ
とができない。上記のようなことから、蛍光シー
トの最も好適な全光線透過率の範囲は、29〜70%
程度であり、この範囲において特に自然光ではも
とより紫外線灯照射下のいずれにおいても表面色
の極めて鮮かな状態を顕出しうる。 この考案による上記の如き着色合成樹脂板は、
その用例としてたとえばこれを第2図に示すよう
に文字等の形状に切り抜いて表示片3となし、合
成樹脂等からなる取付用基板4に適宜接着剤を介
して貼着して表示板5に構成される。更にかかる
表示板5は、第3図に示されるように、前面を表
示窓6として開口した外箱体7内に表示片3側を
正面に向けて設置すると共に、外箱体7内に上記
表示片3に臨んで紫外線灯8を設置することによ
り、昼夜兼用の蛍光表示装置に構成されるもので
ある。 考案の効果 この考案によれば上述の次第により、昼間の自
然光下において従来既知であるような着色合成樹
脂板に比べ、比較的濃色でありながら極めて顕著
に表面色の鮮かさに優れた極彩色の着色合成樹脂
板を得ることができる。この鮮かさの増大効果が
得られるのは、蛍光シート中に含まれる蛍光性色
材が、昼間にあつても自然光に含まれる紫外線に
よつて励起発光し、表面部の蛍光シートの内部か
ら光輝を発して表面色の鮮かさを増すためによる
ものと考えられる。従つて、この考案に係る着色
合成樹脂板は、これを看板用の面板や、切文字の
製作に用いた場合、昼間においても極めて美麗で
注視性、装飾性に優れたものとすることができる
と共に、もとより夜間においては、紫外線の照射
下に用いることにより、蛍光シートの励起による
面発光によつて愈々鮮かな光輝色を呈現せしめる
ことができ、昼夜兼用の看板とか表示板の材料と
しては非常に好適に使用しうるものとなしうる。 実施例 〔着色蛍光シートの配合〕 塩化ビニル樹脂 100重量部 錫系安定剤 3重量部 滑 剤 0.5重量部 蛍光性色材※ 2.5〜20.0重量部 ※ バイエル社製、商品名「LISA」 青色系:品番9402−50B 赤色系:品番9402−63R 上記の配合により、色材量を変化させて後掲の
第1表に示すような、明度、および彩度の種々異
なつた厚さ1.0mmの艶付きの各種合成樹脂透明着
色蛍光シートを作製した。尚、第1表及び後掲第
2表中の色相、明度、彩度は、JIS−Z−8722に
規定する条件(a)に適合する測定方法(但し、背後
の裏打材なし)に基づいて、商品名「SMカラー
コンピユータ」、型式SM−3−CH(スガ試験機
株式会社)を用いて反射法によるマンセル値を測
定したものである。
【表】 そして、上記の各種合成樹脂蛍光シートを、
Lab白色度(W)91.5の塩化ビニル樹脂からなる
白色板の片面に加熱加圧により積層一体化して、
各種の着色合成樹脂板の試料を得た。 上記のより得られた各試料につき、それぞれの
表面色の色相、明度、彩度を測定するとともに、
5人の観察者による肉眼観察により自然光下およ
び紫外線灯照射下におけるそれぞれの場合の色調
の鮮かさ、鮮明さを評価判定した。その結果を第
2表に示す。なお、肉眼観察による評価判定は、
顔料を混入して作製した対応色相、対応濃度の従
来品相当の着色塩化ビニル樹脂板と比較して、色
の鮮かさにおいて顕著に優れているものと全観察
者が評価判定したものを◎印、対応色のものと比
較すると上記従来品より明らかに鮮やかであると
観察者の全員が評価判定したものを○印、従来品
よりやや鮮かであると観察者の過半数が評価判定
したものを△印、従来品に較べて鮮かさの向上効
果がほとんど認められないものと全員が評価判定
したものを×印で示した。
【表】 上表の結果において、試料No.1は、青色系の蛍
光色材を2.5重量部と少量配合したものであるが、
この青色系の蛍光性色材は隠蔽力が小さく、蛍光
シートの全光線透過率が86.0%と大きいものとな
るため、それ自体淡色であり、白色板に積層した
場合にも全体が白みがかつて見え、自然光下にお
いて表面色に充分な鮮かさが表出されず、また紫
外線灯照射下にあつても、光輝性に乏しいもので
あつた。これに対し、赤色系の蛍光性色材の場合
には、その配合量を試料No.1の場合と同じく2.5
重量部とした試料No.5のものでも、蛍光シートの
全光線透過率は35.0%となり、白色板との積層後
において充分に満足すべき良好な結果が得られる
ものであつた。しかし反面、色材量を20.0重量部
と多量に配合した場合、青色系のものでは試料No.
4のように全光線透過率が69.0%となり、良好な
結果が得られたのに対し、試料No.8のものでは蛍
光シートの全光線透過率が20%と低いものとな
り、その結果、白色板との積層板とした場合も自
然光下において表面が暗色に黒ずんで見え、また
紫外線照射下においてもより以上の鮮かさの向上
効果を得ることができないものであつた。このよ
うな結果から、積層板の表面に呈出される色の鮮
かさには蛍光シートの全光線透過率が支配的な影
響を与えるものであること、従つてまた本考案の
所期目的を達成するためにはそれを23.0〜84.0%
の範囲に調整したものを用いることが必要である
ことを確認し得た。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施に係る着色合成樹脂板
の断面図、第2図はそれを看板用の切文字に製作
して基板に貼着した表示板の斜視図、第3図は該
表示板を用いた表示装置の縦断面図である。 1……白色板、2……着色蛍光シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 合成樹脂白色板の少なくとも片面に、蛍光性
    色材を分散含有しかつ全光線透過率が23〜84%
    の範囲に調整された合成樹脂着色蛍光シートが
    積層されてななることを特徴とする極彩色着色
    合成樹脂板。 (2) 白色板が、Lab白色度(W)80以上の不透明
    板からなる実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の極彩色着色合成樹脂板。
JP5385886U 1986-04-09 1986-04-09 Expired - Lifetime JPH0518141Y2 (ja)

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