JP2004101712A - 光透過着色フィルム、光透過隠蔽性フィルム及びイメージ表示体 - Google Patents

光透過着色フィルム、光透過隠蔽性フィルム及びイメージ表示体 Download PDF

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Abstract

【課題】反射条件でほとんど黒くまたは暗色に見える様な隠蔽性を有する着色フィルムであって、比較的明るい環境照明のもとでも見えない様にフィルムの下にイメージを効果的に隠すことができ、内照条件では明るいイメージを視認可能にする、光透過着色フィルムを提供する。
【解決手段】ポリマーとそのポリマー中に分散された金属光沢顔料とを含有する着色された第1光透過層、及びポリマーとそのポリマー中に分散された黒色または暗色着色材を含有する着色された第2光透過層を含んでなり、前記第1光透過層の一方の主面と前記第2光透過層の一方の主面とが互いに向かい合って配置されている積層体からなる光透過着色フィルム。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、黒色の着色材または暗色の着色材を含有する層を備えた光透過着色フィルム(光透過性を有する着色フィルム)の改良に関する。
本発明の光透過着色フィルムは、暗い環境下で一方の主面に白色光を照射して、その透過光を他方の主面から見た場合にはほとんど白く見え、前記白色光を照射しないで明るい環境下で前記他方の主面を、反射条件で見た場合には隠蔽性にすぐれている。
本発明による光透過着色フィルムは光透過隠蔽性フィルムとして有用で、内照式の看板、標識、案内板等のイメージ表示体の表面に配置して使用できる。この様にすれば、内照を消した状態では視認できない様に隠したイメージを、内照を点灯させた状態では見える様にできて、可変イメージ表示体を容易に製造できる。
【0002】
【従来の技術】
従来から、染料、顔料等の着色材を含有するマーキングフィルム等の着色フィルムは、看板、標識、案内板等のイメージ表示体の表面に、文字や図案から構成されるイメージを形成するのに利用されている。着色フィルムは、ポリマーと、そのポリマー中に分散された着色材とを含んでなる着色層を少なくとも1つ含むフィルムである。着色層の着色材の含有量を高めると着色フィルムの隠蔽性が高くなり、反対に着色材の含有量を適切な範囲まで少なくすると、着色フィルムは半透明状態になる。この半透明状態のフィルムは、内照式のイメージ表示体の表面に配置して使用される。
【0003】
黒色着色材(たとえば、カーボンブラック等の黒色顔料)を含有する着色フィルムを、内照式のイメージ表示体の表面に配置して使用する例は、たとえば、特開平9−311633号公報に開示されている。この公報には、透光性合成ポリマー100重量部に対してカーボンブラック0.4〜0.7重量部を含有するポリマーフィルムで、光透過率が40〜50%であることを特徴とする、光透過性の着色フィルム(光透過着色フィルム)が開示されている。この着色フィルムは、内照式標識の表示面に光透過性の切り文字を形成するのに有用である。
たとえば、光透過性の標識板からなるベース層の表面に、着色フィルムを切り抜いて作製した切り文字を接着する。このベース層の切り文字を接着した部分以外の部分に、黒以外の明るい色(たとえば、黄色)の塗料を塗布して標識を完成させる。この様にすれば、昼間は、明るい色の地をバックにして黒色の文字が見える。この場合、昼間の日光がベース層表面に当たって、反射条件で黒い文字が視認される。一方、夜間、内照条件でベース層裏面に蛍光灯等の光を照射すると黒ではない文字が視認でき、反射条件とは異なる色調のイメージになる。
【0004】
国際公開公報WO98/30998号(特表平2001−507821号)公報には、不透明のポリマーフィルムに複数の微細孔が開けられた、漏光フィルムが開示されている。この漏光フィルムは、黒色の表面層/白色の裏面層を含んでなる不透明フィルムを穿孔加工したフィルムである。各層の着色材の含有量は高く、微細孔の無い部分の隠蔽性は高い。この漏光フィルムと、乳白色の光透過性ベース層とを組み合わせて、可変イメージ表示体を製造できる。たとえば、ベース層上に黒色または暗色の着色材(塗料、トナー、インク等)で描いたイメージを隠す様にして、漏光フィルムをベース層の表面に向けて積層する。この場合、昼間の反射条件ではイメージは視認困難で、夜間の内照条件(ベース層裏面からの光照射)では、イメージが良く見える。すなわち、昼間は隠されて見えないイメージを夜間に現出させ、昼夜で視認イメージを変えることが可能である。
【0005】
一方、着色フィルムにメタリックの外観を付与するためには、金属光沢顔料が使用される。たとえば、特開平2000−198944号には、金属光沢顔料を含む顔料混合物が開示されている。この様な顔料混合物とポリマーとを含有するフィルムは、通常、メタリック外観を有する高隠蔽性フィルムとして使用されるので、顔料の含有量は比較的高い。したがって、内照式のイメージ表示体の表面に配置して使用されることは無かった。
なお、上記いずれの公報においても、着色された光透過層を2層または3層以上積層して、光透過性の着色フィルムを形成した例は開示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の光透過性の着色フィルムには、内照式イメージ表示体の表面に配置して使用する場合において、次の様な改良すべき点があった。
前述の黒色着色材を含有するフィルムでは、着色材の含有量を低くした場合、光透過率が高くなり、反射条件で隠蔽性の高い黒色には見えず、灰色に見える。また、隠蔽性が低いので、昼夜で視認イメージを変えたい場合に、昼間は見えない様にフィルムの下にイメージを隠すのに不利であった。一方、着色材の含有量を高くした場合、隠蔽性が高くなり、昼間には視認できない様にフィルムの下にイメージを隠すのに有効である。しかしながら、内照条件では透過光量が少なくなり、着色材の含有量が低い場合の様な明るいイメージは得られない。
【0007】
また、前述の漏光フィルムの場合、反射条件でベース層及び着色フィルム表面に当たる光の明るさが比較的暗い場合(たとえば、屋内で使用する場合)は、イメージの隠蔽を効果的に行うことができる。しかしながら、イメージ表示体を屋外で用いる場合など、比較的明るい環境照明(晴れの日の日光等)のもとでは、フィルム下のイメージが視認され易い。特に、乳白色のベース層に文字や図案を描き、そのベース層の白色を背景として含むイメージの場合は、白色の背景を隠すことは困難で、また、反射条件で黒色に見える様にすることも困難であった。したがって、本発明の目的は、反射条件でほとんど黒くまたは暗色に見える様な隠蔽性を有する着色フィルムであって、比較的明るい環境照明のもとでも見えない様にフィルムの下にイメージを効果的に隠すことができ、内照条件では明るいイメージを視認可能にする、光透過着色フィルム並びにそれを用いた光透過隠蔽性フィルムおよびイメージ表示体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、その一面においてそれぞれが着色された第1光透過層及び第2光透過層を含んでなり、前記第1光透過層の一方の主面と前記第2光透過層の一方の主面とが互いに向かい合って配置されている積層体からなるフィルムであって、(a)前記第1光透過層は、ポリマーと、そのポリマー中に分散された金属光沢顔料とを含有し、(b)前記第2光透過層は、ポリマーと、そのポリマー中に分散された黒色または暗色着色材を含有する、光透過着色フィルムを提供し、
別の一面において、本発明の光透過着色フィルムからなる光透過隠蔽性フィルムであって、光透過性のベース層の表面に配置されたイメージを被覆する様に前記第1光透過層の他方の主面を前記イメージに向けて配置した状態で、夜間に前記ベース層の裏面側から背面照明して前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には前記イメージが視認され、前記背面照明を行わないで昼間に前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には前記イメージが隠蔽されて実質的に視認されない、光透過隠蔽性フィルムを提供し、
さらに他の一面において、光透過性のベース層と、その表面に配置されたイメージとを備えたイメージ付きベース層と、前記イメージを被覆する様に前記第1光透過層の他方の主面を前記イメージに向けて前記ベース層の表面上に配置された本発明の光透過着色フィルムとを備え、夜間に前記ベース層の裏面側から背面照明して前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には前記イメージが視認され、前記背面照明を行わないで昼間に前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には前記イメージが隠蔽されて実質的に視認されない、イメージ表示体を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
[作用]
本発明の光透過着色フィルムは、2つの着色された光透過層を必須要素として含んでなる。第1光透過層は、ポリマーと、そのポリマー中に分散された金属光沢顔料とを含有し、前記第2光透過層は、ポリマーと、そのポリマー中に分散された黒色のまたは暗色の着色材を含有する。第1光透過層の一方の主面(たとえば、表面)と第2光透過層の一方の主面(たとえば、裏面)とが互いに向かい合って配置されている。これら2つの光透過層の相互作用により、反射条件でほとんど黒く(暗く)見える様な高い隠蔽性を備え、比較的明るい環境照明のもとでも見えない様にフィルムの下にイメージを効果的に隠すことができると同時に、内照条件では明るいイメージを視認可能にする。
【0010】
第1光透過層は、分散して存在する金属光沢顔料の作用により、光透過着色フィルムを透過する光に対する光透過率(全光線透過率)の低下を可及的に抑えながら隠蔽性を高める様に作用する。すなわち、反射条件では、第1光透過層は分散して存在する金属光沢顔料の作用により、第2光透過層の隠蔽性能を補強する効果を発揮する。内照条件では、第1光透過層の金属光沢顔料が光を吸収することなく反射し、第1光透過層内に入射した光を良好に透過させ、光透過着色フィルムを明るく発光させる様に作用する。以下において、この様な作用について詳細に説明する。
【0011】
本発明の光透過着色フィルムは、たとえば、第2光透過層の他方の主面(たとえば、表面)を観察者から視認可能にして、ベース層の上に積層した状態で使用する。ベース層は光透過性の板またはフィルムからなる。
この様にして、光透過着色フィルムを反射条件で使用した場合について説明する。第2光透過層に照射された光の一部は第2光透過層を透過し、残りの光は黒色または暗色着色材に吸収される。第2光透過層を透過した光の一部は、第2光透過層と第1光透過層との界面で反射され、残りの光は第1光透過層内に到達する。第1光透過層内に到達した光の一部は金属光沢顔料によって第2光透過層に向けて反射され、残りの光は第1光透過層とベース層との界面に到達する。この界面でも反射が起こり、ベース層にまで到達する光量は効果的に低減され、光透過着色フィルムはほとんど黒く見え、高い隠蔽性能を発揮する。
【0012】
一方、光透過着色フィルムを内照条件で使用した場合の作用は、次の様に説明される。内照条件、すなわち、比較的暗い環境下で(たとえば、夜間に)前記ベース層の裏面側から白色光を背面照明する場合、光透過着色フィルムに光源が比較的近接している。この様な条件では、外部から光透過着色フィルム内に進む光量は、反射条件の場合よりも大きくなる。したがって、光透過着色フィルムを透過する光量が大きくなる。しかも、第1光透過層の金属光沢顔料が光を吸収することなく乱反射するので、光透過着色フィルムは明るく発光し、ほとんど白色に見える。
【0013】
上記の場合において、ベース層上にイメージを配置しておき、光透過着色フィルムを、そのイメージを被覆する様に第1光透過層の他方の主面をイメージに向けて、ベース層表面上に配置して使用することができる。この様な場合、比較的暗い環境下で前記ベース層の裏面側から背面照明した場合、前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には、前記イメージは明るく視認される。一方、前記背面照明を行わないで比較的明るい環境下で(たとえば、昼間に)前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には、前述の様に高い隠蔽性能を発揮されるので、前記イメージが隠されてほとんど視認されない。前記イメージは、黒色の着色材を用いて形成するのが好ましい。イメージ隠蔽効果を高めるのに有利だからである。第2光透過層が(黒色ではないが)暗色の着色材を含む場合も同様に、光透過着色フィルムは高い隠蔽性能を発揮し、金属光沢顔料の光散乱により明るく発光して見える。ただし、反射条件では第2光透過層の暗色着色材が直接視認されるので、暗色着色材が黒色以外の場合、光透過着色フィルムはその色(暗色)に見える。
【0014】
反射条件において、光透過着色フィルムを黒色にまたは暗色に見せたい場合は、前述の様に、第2光透過層が見える様に配置して使用するのが好ましいが、第1光透過層と第2光透過層の互いに位置(表裏)を入れ換えて使用することもできる。この様にしても、光透過着色フィルムは高い隠蔽性能を発揮し、金属光沢顔料の光散乱により明るく発光して見える。ただし、反射条件で光透過着色フィルムを見た場合、第1光透過層の金属光沢顔料が直接視認されるので上記の場合と外観は異なり、視認色はメタリック調を呈する。
【0015】
(光透過着色フィルム)
本発明の光透過着色フィルムの好適な一例について、図1に沿って説明する。図1は、本例の光透過着色フィルムを、ベース層の表面に配置した形態を模式的に示した断面図である。光透過着色フィルム(10)は、ベース層(3)側の第1光透過層(1)と、第1光透過層(1)の表面に裏面を向けて密着した第2光透過層(2)とから構成されている。
【0016】
第1光透過層(1)と第2光透過層(2)とは、通常は接着層(図示せず。)を介して接着される。接着層の接着剤は、特に限定されないが、通常、粘着性ポリマーを含有する感圧接着剤(粘着剤とも呼ばれる。)、熱活性接着剤、ホットメルト接着剤等である。たとえば、感圧接着剤を含む接着層は、粘着性ポリマーを含有する単層フィルム状の感圧接着フィルムである。また、接着剤が放射線や熱によって硬化するものであっても良い。
接着剤のポリマーの屈折率は、光透過層のポリマーの屈折率よりも小さい方が好ましい。反射条件において、一方の透過層を透過した光の一部を、第1光透過層と第2光透過層との界面で反射し、他方の光透過層内に到達する光量を低減させ、これにより、光透過着色フィルムの隠蔽性能を高めるのに有利である。この様なポリマーの組み合わせは、たとえば、光透過層のポリマーがポリ塩化ビニル、接着剤のポリマーがアクリル系ポリマーである組み合わせである。なお、本発明の効果を損なわない限り、接着層に顔料や染料を添加しても良い。
【0017】
第1光透過層のポリマーは、透明性が高いものが好ましく、たとえば、前出のポリ塩化ビニルや、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリオレフィンである。また、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂を含むポリマーも利用できる。第2光透過層のポリマーも、第1光透過層のポリマーと同様のものが使用でき、第1光透過層のポリマーと同一のものであっても、異なるものであっても良い。
【0018】
金属光沢顔料は、たとえば、フレーク状または鱗片状の金属粒子である。金属としては、アルミニウム、ニッケル、銀等が好ましい。
金属光沢顔料の含有量は、光透過層のポリマー100質量部に対して、通常0.01〜3.0質量部、好適には0.1〜1.5質量部、特に好適には0.15〜1.0質量部である。少なすぎると隠蔽性能が低下するおそれがあり、反対に多すぎると光透過率が低下し、内照条件で明るいイメージを視認可能にできないおそれがある。
【0019】
着色材は、好ましくは顔料である。黒色着色材の一例は、黒色顔料である。顔料の例は、カーボンブラック、黒色酸化チタン等である。カーボンブラックの例は、サーマルブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック等である。
黒色着色材の含有量は、着色材の隠蔽力によっても異なるが、第2光透過層の光透過率が最適な範囲(詳細は後述する。)になる様に適宜決定するのが良い。通常、光透過層のポリマー100質量部に対して、通常0.01〜3.0質量部、好適には0.1〜1.5質量部、特に好適には0.2〜1.0質量部である。少なすぎると隠蔽性能が低下するおそれがあり、反対に多すぎると光透過率が低下し、内照条件で明るいイメージを視認可能にできないおそれがある。
【0020】
黒色着色材の他、明度の低い色の着色材(暗色着色材)、たとえば暗色顔料も使用できる。暗色顔料は、明度の低い色の顔料、たとえば、高温焼成金属酸化物が利用できる。金属としては、鉄、マンガン、銅、クロム等である。暗色の顔料の含有量も、着色材の隠蔽力によっても異なり、第2光透過層の光透過率が最適な範囲になる様に適宜決定するのが良い。
【0021】
各光透過層は、たとえば、次の様にして製造できる。ポリマーと、そのポリマー中に分散した着色材や顔料を含有する塗料(ペーストやペイント)を、ライナーなどの工程基材の剥離面の上に塗布し、固化して形成できる。塗布装置には、通常のコータ、たとえば、バーコータ、ナイフコータ、ロールコータ、ダイコータ等が使用できる。固化操作は、揮発性溶媒を含む塗料の場合の乾燥操作や、溶融したポリマー成分を冷却する操作である。また、溶融押出成形法により形成することができる。
第1および第2の光透過層は、通常別々に形成した後、接着剤を介して互いに密着させるが、一方の光透過層の上に、他方の光透過層用の塗料を塗布し、固化して2つの層が直接密着するようにしても良い。
【0022】
光透過着色フィルム全体の厚さは、通常20〜300μm、好適には40〜200μm、特に好ましくは40〜120μmである。厚さが薄すぎると隠蔽性能が低下するおそれがあり、反対に厚すぎると光透過率が低下し、内照条件で明るいイメージを視認可能にできないおそれがある。なお、第1光透過層の厚さは、通常10〜150μm、好適には20〜100μm、特に好ましくは25〜60μmである。第2光透過層の厚さは、通常10〜150μm、好適には20〜100μm、特に好ましくは25〜60μmである。
【0023】
光透過着色フィルム全体の光透過率は、通常10〜35%、好適には12〜33%、特に好適には15〜30%である。光透過率が高すぎると隠蔽性能が低下するおそれがあり、反対に低すぎると内照条件で明るいイメージを視認可能にできないおそれがある。
第1光透過層の光透過率は、通常、通常60〜90%、好適には65〜88%、特に好適には70〜85%である。光透過率が高すぎると隠蔽性能が低下するおそれがあり、反対に低すぎると内照条件で明るいイメージを視認可能にできないおそれがある。
第2光透過層の光透過率は、通常、通常10〜40%、好適には15〜35%、特に好適には20〜30%である。光透過率が高すぎると隠蔽性能が低下するおそれがあり、反対に低すぎると内照条件で明るいイメージを視認可能にできないおそれがある。
なお、本明細書における「光透過率」は、分光光度計または、光度計の機能も備えるヘイズメーターを使用し、550nmの光を用いて測定された全光線透過率を意味する。
【0024】
光透過着色フィルム表面に、透明な保護フィルムを配置しても良い。保護フィルムは、透明性の高いポリマーを含むポリマーフィルムが良い。ポリマーフィルムのポリマーは、たとえば、フッ素系ポリマー、フタレート系ポリエステル(PET、PEN等)、アクリルポリマー等である。フッ素系ポリマーは、フッ素系モノマーを重合して得たポリマーである。また、保護フィルムに防汚染性や自己清浄性を付与するために、保護フィルム表面に親水化剤を含む塗膜を形成しておくこともできる。なお、保護フィルムの厚さは、通常5〜100μmである。
【0025】
(ベース層)
ベース層として、内照式看板のイメージ表示部を形成するためのシート、フィルム、板等が利用できる。たとえば、合成繊維布帛からなるスクリムが使用できる。繊維は、通常、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系、ポリアラミド系等の合成樹脂からなる繊維で、連続糸から構成された繊維である。また、樹脂シートの複数層を貼り合せて形成した、多層透明フィルムからなるシートも利用できる。この様なシートは、たとえば、剛性ポリエステル(または共ポリエステル)の層と、延性重合体物質の層とが交互に積層された構造を有する。剛性ポリエステルはポリエチレンテレフタレートであり、そして延性重合体物質は(1)テレフタル酸、セバシン酸及びエチレングリコールの反応生成物、(2)テレフタル酸、セバシン酸及びシクロヘキサンジカルボン酸の反応生成物、(3)1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジメタノール及びポリテトラメチレンエーテルグリコールの反応生成物、及び(4)ポリエチレン共(co)ビニルアセテートから成る群から選ぶのが良い。
【0026】
ベース層表面のイメージに含まれる文字や図案は、着色材で形成することができる。着色材は通常、トナーまたはインクである。また、着色されたマーキングフィルムを文字や図案を表す形状に切りぬき加工し、それをベース層表面に接着しても良い。トナーまたはインクを用いる場合は、通常の印刷法、たとえば静電印刷、インクジェット印刷などを用いて文字や図案をベース層表面に描けば良い。着色材は、通常は光透過性を有するが、光透過性のほとんど無い材料を用いることもできる。さらに、蓄光性顔料インクを用いてイメージを形成しても良い。
【0027】
また、光透過着色フィルム内部に文字や図案を有する様にしても良い。たとえば、第1または第2の光透過層のうちのいずれか一方の光透過層で切り文字を形成し、その切り文字を他方の光透過層の表面または裏面に接着する。この場合、イメージの隠蔽性を高めるには、切り文字された光透過層は、切り文字していない光透過層とベース層との間に位置する様にして、イメージ表示体を作製するのが良い。またこの様な場合で、第1光透過層で切り文字を形成した場合、切り文字光透過層と第2光透過層との間に、第1光透過層と同様な金属光沢顔料を含有する層を配置しても良い。
【0028】
本発明のイメージ表示体は、たとえば、内照式の看板、標識、案内板等の構成部材として用いることができる。背面照明としては、蛍光灯などの光源を内蔵したライトボックス、エレクトロルミネッセンス素子、蓄光フィルムなどが利用できる。背面照明の照度は、通常100〜20,000cd/m、好適には500〜5,000cd/mである。背面照明の照度は、光透過着色フィルムを明るく発光させるには高い方が良いが、高すぎると、照明装置が大きくなりすぎたり、照明装置の発熱量が大きくなりすぎて、イメージ表示体と照明装置とを組み合わせたものが内照看板等として使用するのに適さなくなるおそれがある。なお、光透過着色フィルムを白く見せるのに好適には、3,000cd/m以上の照度で白色光を照射するのが良い。
【0029】
【実施例】
実施例
(1)黒色光透過層(第2光透過層)の作製:
剥離処理された工程基材上に、可塑剤を含む塩化ビニルポリマーと、そのポリマー中に分散したカーボンブラックとを含有するペーストを、乾燥厚みが40μmとなる様に塗布し、乾燥して、半透明黒色層を作製した。カーボンブラックの含有量は、塩化ビニルポリマー100質量部に対して、0.5質量部であった。工程基材は、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムであった。カーボンブラックは、Columbian Chemicals社の「Raven(商標)1200」であった。
この黒色光透過層の光透過率は27.9%で、透過明度Lは51.7であった。なお、光透過率及び透過明度の測定方法は後述する。
【0030】
(2)アルミフレーク含有層(第1光透過層)の作製:
上記(1)と同様にして、乾燥厚みが40μmとのなる様に塗布し、乾燥して、アルミフレーク含有層を作製した。なお、ペーストは、上記と同じ可塑剤を含む塩化ビニルポリマーと、そのポリマー中に分散したアルミフレークとを含有するもので、アルミフレ−クの含有量は、塩化ビニルポリマー100質量部に対して、0.2質量部であった。アルミフレークは、アルミフレーク含有塗料として、上記ペーストに添加した。この塗料は、東洋アルミニウム(株)社製の「アルペースト(商標)54−542:固形分70質量%」であった。このアルミフレーク含有層の光透過率は77.8%で、透過明度Lは88.9であった。
【0031】
(3)光透過着色フィルム及びイメージ表示体の作製:
上記の様にして得た黒色光透過層およびアルミフレーク含有層をそれぞれ工程基材から剥がし、透明なアクリル系接着剤を用いて互いに密着させ、図1に示される様な構造の光透過着色フィルムを完成させた。この光透過着色フィルムの光透過率は、黒色光透過層の表面から光を入射した時、及びアルミフレーク含有層の表面から光を入射した時の測定値は、ともに23.0%であった。また、透過明度Lは、黒色光透過層の表面から光を入射した時、及びアルミフレーク含有層の表面から光を入射した時の測定値は、ともに46.8であった。
【0032】
次に、この光透過着色フィルムを、光透過性のベース層の表面に透明なアクリル系接着剤を用いて接着し、図1の様な構造のイメージ表示体を完成させた。ベース層は、内照式看板の発光部材として使用されている、乳白色の光透過性シート(3M社製のPanaflex:商標)であった。
【0033】
図示の様に、このイメージ表示体構造は、表面から、黒色光透過層/アルミフレーク含有層/ベース層であった。また、ベース層の表面には、黒色フィルムを切り文字加工して形成した「M」の文字と、ベース層の白色背景とからなるイメージが配置されていた。光透過着色フィルムは、このイメージを被覆する様に配置した。この様にして、本例の光透過着色フィルムを光透過隠蔽性フィルムとして使用した。
このイメージ表示体の性能を後述する方法で評価した。評価結果を表1に示す。
【0034】
(比較例1)
実施例1で用いたイメージ付きベース層をそのまま用い、本例のイメージ表示体として、実施例1と同様にして評価した。
(比較例2)
本例では、黒色光透過層のみからなる光透過着色フィルムを使用し、本例のイメージ表示体を作製し、実施例1と同様にして評価した。なお、黒色光透過層は、カーボンブラックの量を0.6質量部とした以外は、実施例1の(1)と同様にして作製した。このイメージ表示体構造は、黒色光透過層/ベース層であった。
【0035】
(比較例3)
本例では、黒色光透過層のみからなる光透過着色フィルムを使用し、本例のイメージ表示体を作製し、実施例1と同様にして評価した。なお、黒色光透過層は、カーボンブラックの量を0.4質量部とした以外は、実施例1の(1)と同様にして作製した。このイメージ表示体構造は、黒色光透過層/ベース層であった。
【0036】
(比較例4)
光透過着色フィルムとして、前掲の国際公開公報WO98/30998号公報に開示のものと同様な構造の漏光フィルム(3M社製「品番:PWMF(開孔面積比率=50%)」を用いた以外は、実施例1と同様にして本例のイメージ表示体を作製し、実施例1と同様にして評価した。なお、この漏光フィルムは、黒色の不透明のポリマーフィルムと、白色の不透明のポリマーフィルムとを互いに密着して形成したもので、表層側(視認可能な側)が黒色/裏面側(ベース層密着側)が白色になる様に配置した。
【0037】
<評価方法>
反射色・透過色
目視により、イメージの背景色を判別した。
隠蔽性能
目視により、「M」の文字が見えるかどうかを判別した。
明度L 及び透過明度L
NOPON DENSHOKU(株)社製の色差計「品番:Σ90」による、イメージ表示体の際表面(光透過着色フィルム表面)における反射条件の色の明度を測定した。また、ベース層背面から光を照射した以外は同様にして、透過明度を測定した。なお、どちらの場合もD65光源を用い、直径30mmの円形の面において測定した。
【0038】
光透過率[%]
NOPON DENSHOKU(株)社製の「製品名:Haze mater」を用いて測定した、全光線透過率であった。測定に使用した光は、ベース層の裏面から照射した。
輝度[cd/m
ミノルタ(株)社製の輝度計「品番LS−110」を用い、内照条件において、イメージ表示体の光透過着色フィルム表面の輝度を測定した。内照のために用いた光源は40Wの白色蛍光管で、ベース層裏面と光源との間の距離は30cmであった。照度は3,500cd/mであった。
【0039】
<評価結果の考察>
実施例と、比較例との比較から、金属光沢顔料(アルミフレーク)含有層を、黒色光透過層に密着させた効果が明らかに分かる。すなわち、本発明の構成によれば、反射条件での隠蔽性を高く(反射色が黒く、明度が低く)できると同時に、内照条件での透過色を明るくかつ白く(光透過率、輝度を高く)できることが確認できた。
【0040】
【表1】
Figure 2004101712

【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光透過着色フィルムの一例の模式的断面図である。
【符号の説明】
10:光透過着色フィルム、1:第1光透過層、2:第2光透過層、3:ベース層

Claims (5)

  1. それぞれが着色された第1光透過層及び第2光透過層を含んでなり、前記第1光透過層の一方の主面と前記第2光透過層の一方の主面とが互いに向かい合って配置されている積層体からなるフィルムであって、
    (a)前記第1光透過層は、ポリマーと、そのポリマー中に分散された金属光沢顔料とを含有し、
    (b)前記第2光透過層は、ポリマーと、そのポリマー中に分散された黒色または暗色着色材を含有する、
    光透過着色フィルム。
  2. 前記着色材が顔料である請求項1に記載の光透過着色フィルム。
  3. 夜間に前記第1光透過層の他方の主面に、3,000cd/m以上の照度で白色光を照射して前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には実質的に白く見え、前記白色光を照射しないで昼間に前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には実質的に黒色または暗色に見える、請求項1に記載の光透過着色フィルム。
  4. 請求項1に記載の光透過着色フィルムからなる光透過隠蔽性フィルムであって、光透過性のベース層の表面に配置されたイメージを被覆する様に前記第1光透過層の他方の主面を前記イメージに向けて配置した状態で、
    夜間に前記ベース層の裏面側から背面照明して前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には前記イメージが視認され、前記背面照明を行わないで昼間に前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には前記イメージが隠蔽されて実質的に視認されない、光透過隠蔽性フィルム。
  5. 光透過性のベース層と、その表面に配置されたイメージとを備えたイメージ付きベース層と、前記イメージを被覆する様に前記第1光透過層の他方の主面を前記イメージに向けて前記ベース層の表面上に配置された請求項1の光透過着色フィルムとを備え、
    夜間に前記ベース層の裏面側から背面照明して前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には前記イメージが視認され、前記背面照明を行わないで昼間に前記第2光透過層の他方の主面を見た場合には前記イメージが隠蔽されて実質的に視認されない、イメージ表示体。
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