JPH0518060A - 外囲体 - Google Patents

外囲体

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JPH0518060A
JPH0518060A JP19272391A JP19272391A JPH0518060A JP H0518060 A JPH0518060 A JP H0518060A JP 19272391 A JP19272391 A JP 19272391A JP 19272391 A JP19272391 A JP 19272391A JP H0518060 A JPH0518060 A JP H0518060A
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seam
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welded
hangers
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JP19272391A
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Keiichi Kazama
啓一 風間
Yasuhiko Usuda
泰彦 臼田
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Sanko Metal Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanko Metal Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺なる被覆金属材を使用し、且つシーム溶
接により施工する被覆金属外囲体において、長さ制限を
なくするようにし、その施工を簡易且つ迅速にすること
ができるとともに、施工後においては極めて強固なる構
造にすること。 【構成】 隣接するシーム溶接可能な被覆金属材1,1
の両側部立上り部1b,1b相互をシーム溶接し、その
シーム溶接箇所の長手方向両端を下地部4に拘束通し吊
子2にて固着すること。該固着箇所を被覆金属材1,1
の熱伸縮時に生じる荷重に対して充分に耐えうるように
すること。前記拘束通し吊子2,2間のシーム溶接箇所
の長手方向に沿って適宜の間隔をおいて拘束吊子3にて
下地部4に固定すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺なる被覆金属材を
使用し、且つシーム溶接により施工する被覆金属外囲体
において、長さ制限をなくするようにし、その施工を簡
易且つ迅速にすることができるとともに、施工後におい
ては極めて強固なる構造にすることができる外囲体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、構造物の内,外面に被覆金属
材(主にステンレス材)をシーム溶接して水密且つ気密
に施工する被覆金属外囲体が盛んに研究、開発されてい
る。
【0003】その被覆金属材の立上り部を構造物に取り
付けるのに、従来では被覆金属材の熱伸縮に対応して適
宜可動する舌片を有した可動吊子が使用されることが多
かった。
【0004】これは、その熱伸縮によって被覆金属材ひ
いては被覆金属外囲体の熱応力歪に対応するためであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記舌片摺動タイプの
吊子では、舌片の摺動箇所の構造が複雑になりがちで、
製造工程が多く、高価になり、ひいては外囲体自体も高
価になることになる。
【0006】且つ、舌片摺動タイプの吊子では、舌片摺
動の機構箇所で、不安定になりやすく、また、僅かの外
力が生じても、舌片と下地材との固定部分とが容易に外
れ易くなるというおそれもあり、これが外囲体全体の強
度にも悪影響を及ぼしかねないものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、隣
接するシーム溶接可能な被覆金属材の両側部立上り部相
互をシーム溶接し、そのシーム溶接箇所の長手方向両端
を下地部に拘束通し吊子にて固着し、該固着箇所を被覆
金属材の熱伸縮時に生じる荷重に対して充分に耐えうる
ように設け、前記拘束通し吊子間のシーム溶接箇所の長
手方向に沿って適宜の間隔をおいて拘束吊子にて下地部
に固定してなる外囲体としたことにより、被覆金属材を
シーム溶接して施工する外囲体において、長さ制限をな
くするようにし、簡易且つ迅速に施工することができる
と同時に、施工後においては、極めて強固なる外囲体に
することができ、前記課題を解決し、その目的を達成し
たものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】被覆金属材1は、シーム溶接可能な薄材
(例えば約0.2mm乃至1mm)よりなるものであって、
図1、図4等に示すように、平坦状の主板1aの幅方向
両側にシーム溶接用の側部立上り部1b,1bが形成さ
れている。
【0010】被覆金属材1は、長手方向に長尺であっ
て、コイル状の鋼板がロール成形機等にて主板1a及び
側部立上り部1b,1bが一体形成されている。
【0011】その被覆金属材1が構造物の屋根,屋上,
壁等の外囲体構成部分の下地部4に載置され、下地部4
に被覆金属材1を固定しつつ、隣接の被覆金属材1の一
方の側部立上り部1bと既設の被覆金属材1の側部立上
り部1bとが当接されて、両側部立上り部1b,1bの
上端箇所がシーム溶接されて、連結固着される。
【0012】下地部4は、図1及び図2(a)に示すよ
うに、木毛セメント板等の野地板4aの下面側に補強材
4bが所定間隔に配置され、且つ図3に示すように、端
部箇所においては、該補強材4bがトラス状に配列され
ている。
【0013】また、その下地部4は、図2(b)に示す
ように、RC下地又は鉄筋コンクリートが使用されるこ
ともある。
【0014】隣接する被覆金属材1,1同士のシーム溶
接箇所は、その長尺なる被覆金属材1の長手方向と同一
方向、且つ同一長さとなるものであって、そのシーム溶
接箇所の長手方向両端部は、拘束通し吊子2,2にて固
定されている。
【0015】その拘束通し吊子2,2によって、複数の
被覆金属材1,1,…が併設して構成される外囲体の一
端及び他端が固定されるものであって、且つその拘束通
し吊子2,2による固着力は被覆金属材1,1,…の外
気温度によって生じる熱伸縮にて、拘束通し吊子2,2
にかかる外力に対して、強度的に十分に対応することが
できるものである。
【0016】即ち、長手方向両端箇所を拘束通し吊子
2,2によって固着された複数の併設した被覆金属材1
のシーム溶接箇所は、熱伸縮時には、拘束通し吊子2,
2が下地部4の所定位置に対して、該位置が変位した
り、或いは被覆金属材1,1のシーム溶接箇所の熱伸縮
時に生じる剪断力等の外力にて、その拘束通し吊子2が
破壊することはない。
【0017】そして、被覆金属材1,1,…のシーム溶
接箇所側に引張応力、或いは圧縮応力等が生じ、該応力
がそのシーム溶接箇所にて吸収され、図9に示すよう
に、被覆金属材1の側部立上り部1b,1b側に僅かの
変形等の変位が現れることとなる。
【0018】その拘束通し吊子2,2の具体的な実施例
としては、断面略L形状をなし、その長手方向の長さ
は、具体的には約45cm乃至約120cm程度である。
【0019】該拘束通し吊子2,2は、図5に示すよう
に、長尺舌片2aと底部取付片2bとが断面L字状をな
すように形成され、複数のアンカーボルト等の固着具
5,5,…にて固着され、被覆金属材1,1の端部箇所
における側部立上り部1b,1b同士が、その長尺舌片
2aを挟持した状態となりながらシーム溶接されている
ものである。
【0020】その被覆金属材1,1,…のシーム溶接部
の長手方向両端における拘束通し吊子2,2間で、且つ
シーム溶接箇所の長手方向に沿って、図1乃至図3に示
すように適宜の間隔をおいて拘束吊子3,3,…が配置
される。
【0021】該拘束吊子3は、断面略L形状をなしてお
り、比較的薄材なる金属材にて形成され、さらに、具体
的には、主に、ステンレス材が使用される。
【0022】さらに、その拘束吊子3の具体的な実施例
としては、図6に示すように、舌片3aと底片3bとか
らなり、舌片3aと底片3bとが断面L形状をなしてい
るものである。
【0023】さらに、拘束吊子3の底片3bに補強材3
cがスポット溶接等の固着手段にて固着され、底片3b
が補強される実施例も存在する。
【0024】その底片3bと補強材3cには、下地部4
への固定用の取付け孔3d,3d,…が少なくとも2箇
所に適宜の間隔を有して形成されている。
【0025】その取付け孔3d,3d箇所に、図6,図
7に示すように、ドリルビス,アンカーボルト等の固着
具5を用いて拘束吊子3,3,…を下地部4に固着する
ことにより、少なくとも2箇所に使用した固着具5,
5,…にて拘束吊子3に被覆金属材1,1,…のシーム
溶接箇所が熱伸縮にて生ずる外力による曲げモーメント
が生じても、その曲げモーメントを打ち消し、拘束吊子
3の回転方向への変位を防止することができる。
【0026】拘束吊子3の別の実施例としては、図8に
示すように、その舌片3aを平面より見た直線状なる断
面の延長線上に一つの取付け孔3dが存在したものであ
る。
【0027】具体的には、前述の舌片3aの直線状断面
の延長線状に存在するようにして、取付け孔3dが底片
3b上に形成されたものである。
【0028】上記実施例では、取付け孔3dは一つのみ
であって、被覆金属材1,1,…のシーム溶接箇所の長
手方向と舌片3aとの長手方向とが一致しており、取付
け孔3dが舌片3aの延長線上に存在するので、取付け
孔3dと舌片3aとが外力の作用線上に並ぶことから取
付け孔3dは、一つのみにすることができる。
【0029】その拘束吊子3は、溶接しても強度が落ち
ない高強度のステンレス鋼が使用され、他の金属板との
シーム溶接が可能で且つ溶接後においては水密性を保持
することができる条件を備えたものである。
【0030】さらに、拘束吊子3は、被覆金属材1,1
のシーム溶接箇所における熱伸縮によって、生じる剪断
荷重等の外力に対しては、全く破損,亀裂或いは変形等
することなく、十分なる耐久性を有している。
【0031】上記における程度の力学的強度にするため
に、拘束吊子3を形成する金属材に熱処理を施し、金属
の性質を向上させている。
【0032】拘束吊子3にかかる荷重は、具体的には、
複数の被覆金属材1,1,…がシーム溶接されることに
よって施工された外囲体のシーム溶接箇所がその長手方
向に沿って外気温等による原因で熱伸縮が生じるときに
及ぼされる荷重である。
【0033】拘束吊子3を構成する金属板材は、前記被
覆金属材1を形成する金属板材よりもその引張り強さ及
び剪断強さ等の力学的強度の大きな値のものが使用され
る。
【0034】そこで、隣接する被覆金属材1,1のシー
ム溶接箇所の長手方向に生ずる熱伸縮によって拘束吊子
3に生じる荷重が、剪断荷重及び曲げ荷重として作用し
た場合に、拘束吊子3の舌片3aは、これらの荷重に対
して十分に耐え得るものである。
【0035】
【作用】鉄骨または鉄筋コンクリート等の下地部4の上
部、又は側部に被覆金属材1を載置し、そのシーム溶接
箇所の長手方向両端を拘束通し吊子2,2にて、熱伸縮
による変位,破損等を生じさせない固着とする。
【0036】また被覆金属材1,1,…のシーム溶接の
長手方向両端の拘束通し吊子2,2の間においては適宜
の間隔をおいて拘束吊子3,3,…を配置する。
【0037】
【発明の効果】本発明においては、隣接するシーム溶接
可能な被覆金属材1,1の両側部立上り部1b,1b相
互をシーム溶接し、そのシーム溶接箇所の長手方向両端
を下地部4に拘束通し吊子2にて固着し、該固着箇所を
被覆金属材1,1の熱伸縮時に生じる荷重に対して充分
に耐えうるように設け、前記拘束通し吊子2,2間のシ
ーム溶接箇所の長手方向に沿って適宜の間隔をおいて拘
束吊子3にて下地部4に固定してなる外囲体としたこと
により、先ず第1に極めて強固なる外囲体を施工するこ
とができるし、第2に外囲体を簡易且つ迅速に施工する
ことができる等の効果を奏する。
【0038】これらの効果について詳述すると、被覆金
属材1,1,…のシーム溶接箇所の長手方向両端は、拘
束通し吊子2,2により、下地部4へは、確実強固なる
固定がしてあり、且つ該拘束通し吊子2,2は、被覆金
属材1,1同士のシーム溶接箇所の長手方向の熱伸縮時
に生じる荷重によっては、変位が集中することのないよ
うになっているので、ひいては強固なる外囲体とするこ
とができる。
【0039】これは、図9に示すように、被覆金属材
1,1のシーム溶接箇所の長手方向の熱伸縮による力は
拘束通し吊子2で吸収し、この中間の長手方向の変形は
拘束吊子3で均等に分散するため被覆金属材1,1の長
さに制約がなくなる。
【0040】特に、被覆金属材1,1の長手方向両端箇
所の変位がなく、例えば、図2(a)及び(b)に示す
ように、屋根の軒先箇所や棟部箇所等のように複数の併
設する被覆金属材1,1,…の端部が整然としていなけ
ればならず、僅かでも変位してはならない箇所には最適
な構成であるといえる。
【0041】次に、拘束通し吊子2,2間に、適宜の間
隔を有して拘束吊子3,3,…を設けているので、該拘
束吊子3,3,…により、シーム溶接箇所の両端箇所の
拘束通し吊子2,2設置箇所とともに、確実に下地部4
等への固定をすることができる。
【0042】拘束吊子3は、被覆金属材1よりも力学的
強度が大きいので、シーム溶接の熱伸縮に対して破損す
ることもなく、熱伸縮は全て被覆金属材1,1のシーム
溶接箇所にて吸収させるようにしたものである。
【0043】また、複数の拘束吊子3,3,…が使用さ
れることにより、熱伸縮時の熱応力は、隣接する拘束吊
子3,3の間隔箇所の数にて分散され、実際の拘束吊子
3,3間のシーム溶接箇所の熱伸縮量は、それほど大き
くなることはなく、確実なる固定ができるのみならず、
両側部立上り部1b,1bのシーム溶接箇所が剥離する
ことも防止することができる。
【0044】次に、拘束吊子3,3,…は、摺動タイプ
ではなく、可動しないタイプであるので、外囲体の施工
時では、拘束吊子3の舌片3a箇所がぐらついたりする
ことがなく、被覆金属材1,1の側部立上り部1b,1
b同士のシーム溶接を行い易くすることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】(a)及び(b)は本発明において下地部の実
施例を示した略示図
【図3】本発明の平面図
【図4】本発明の要部斜視図
【図5】拘束通し吊子の実施例の斜視図
【図6】拘束吊子の斜視図
【図7】拘束吊子と被覆金属材とのシーム溶接箇所を示
す断面正面図
【図8】別の実施例の拘束吊子の斜視図
【図9】本発明において、側部立上り部同士のシーム溶
接箇所で熱による伸びを吸収した状態を示す斜視図
【符号の説明】
1…被覆金属材 1b…側部立上り部 2…拘束通し吊子 3…拘束吊子 4…下地部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 隣接するシーム溶接可能な被覆金属材の
    両側部立上り部相互をシーム溶接し、そのシーム溶接箇
    所の長手方向両端を下地部に拘束通し吊子にて固着し、
    該固着箇所を被覆金属材の熱伸縮時に生じる荷重に対し
    て充分に耐えうるように設け、前記拘束通し吊子間のシ
    ーム溶接箇所の長手方向に沿って適宜の間隔をおいて拘
    束吊子にて下地部に固定してなることを特徴とした外囲
    体。
JP03192723A 1991-07-08 1991-07-08 外囲体 Expired - Lifetime JP3119503B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8505176B2 (en) 2008-06-20 2013-08-13 Hirata Corporation Snap ring attachment and snap ring attaching tool

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8505176B2 (en) 2008-06-20 2013-08-13 Hirata Corporation Snap ring attachment and snap ring attaching tool

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