JPH0518053Y2 - - Google Patents

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JPH0518053Y2
JPH0518053Y2 JP1985053290U JP5329085U JPH0518053Y2 JP H0518053 Y2 JPH0518053 Y2 JP H0518053Y2 JP 1985053290 U JP1985053290 U JP 1985053290U JP 5329085 U JP5329085 U JP 5329085U JP H0518053 Y2 JPH0518053 Y2 JP H0518053Y2
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groove
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばシリコン等半導体電子材料、
磁性材料、セラミツクス等の高硬度脆性材料を環
状内刃にてウエハー状に切断するスライングマシ
ンに用いられる環状内刃張設装置に関する。
〔従来の技術〕
通常、この種の環状内刃は、リング状薄綱板の
内周縁に微細なダイヤモンド砥粒を固着して切刃
とし、外周縁に多数のボルト孔を設け、上下2個
の輪体で挟着している。この場合、環状内刃は全
面均一の張力を付与し、かつ平坦に支持せしめる
必要があり、その一つの手段として一方の輪体に
はリング状に凹溝を設け、他方の輪体に設けられ
るリングをこの凹溝に押し込むようにして環状内
刃に均等な張力を付与する構造がある(例えば実
公昭51−48060号)。その構造の概略を第5図に示
す。第6図は要部の拡大図である。
環状内刃張設装置1は、椀状のブレード受部材
2と、環状のトツプリング3とを備え、環状内刃
A(以下単にブレードという)の周縁は上記ブレ
ード受部材2とトツプリング3とにより挟持さ
れ、多数の締付ボルト4により締着されている。
ブレード受部材2には環状に断面弧状の凹溝5が
刻設され、トツプリング3には、この凹溝5に対
向して下端を断面弧状としたテンシヨンリング6
が設けられ、このテンシヨンリング6は多数のビ
ス7により押圧され、ブレードAを凹溝5側に押
し出し、所要の張力を付与するようにしたもので
ある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、ブレードAは弾性、並びに剛性を有
し、従つて第6図に示す如く屈曲部8において凹
溝5に沿つた形状には屈曲せず、浮き上がり部8
が形成され、うねり等波打つた状態で保持され
る。しかもトツプリング3は外周において締付ボ
ルト4によりブレード受台2と締結されてはいる
が、テンシヨンリング6を押圧する反力にて内周
端3aは浮き上がりの傾向にあり、上記波打つた
状態のブレードAを平坦状に押圧することは困難
である。
従つて第6図の状態で切断作業を行うときは、
ブレードAにブレが生じる。上記ブレードは薄板
状に圧延される際、いわゆるメタルフローが形成
され、従つて圧延方向には抗張力は大であるが、
これと直角方向には抗張力は弱い傾向にある。こ
のため、上記屈曲部8は全周均一には引き延ばさ
れず、ブレードAは平坦度が失われ、うねり等異
常な変形を生ずる。
このため、加工物の切断面にブレードが接触
し、切断面を傷つけ、かつ切断幅が大となり、切
断されるウエハーの厚さが不同になると共に、ブ
レードAが破損する等の問題がある。
本考案はかかる点に鑑み、ブレードの剛性によ
る屈曲部の浮き上がりを防止し、保持を確実なら
しめることを目的とするものである。
〔問題点の解決手段〕
すなわち本考案は、環状内刃を備えたブレード
の周縁をブレード受部材とトツプリングとにより
挟持し、ブレード受部材に凹溝を設け、トツプリ
ングに設けられるテンシヨンリングを上記凹溝に
向けて押圧し、ブレードを屈曲し、張力を付与
し、上記凹溝は内部支承面と外部支承面とを備
え、外部支承面はトツプリングとの取付面に接線
状に接続される可及的に曲率半径を大とした外部
弧面部を備え、内部支承面は凹溝の内部上部に形
成される可及的に曲率半径を大とした内部弧面部
とを有する環状内刃張設装置において、取付面の
内周縁付近に形成される短小幅のブレード支持端
と、上記内部弧面部とこの支持端とを連結する案
内面とを備え、該案内面はブレードが内部弧面部
からの立ち上がりを案内しかつ該ブレードを上記
支持面に密着すべく微小角度の緩傾斜面としたこ
とを特徴とするものである。
〔実施例〕
第1図は本考案環状内刃張設装置の要部の拡大
縦断面図、第2図は全体の縦断面図である。
環状内刃張設装置10は、軸受部材12により
回動可能に支承されるブレード受け部材11と、
環状のトツプリング13とを備える。ブレード受
部材11は椀状とし、上面をブレード取付面15
とし、この取付面15には多数のボルト孔16が
穿設され、このボルト孔16には取付ボルト17
が螺入され、ブレードA及びトツプリング13が
止着されている。
上記取付面15とトツプリング13との間に
は、ブレード緊張手段20が形成されている。こ
の緊張手段20は、取付面15のボルト孔16よ
り内周に位置して形成される環状の凹溝21と、
この凹溝21に対向してトツプリング13に設け
られるテンシヨンリング22及びこのテンシヨン
リング22を押圧するビス23とより構成され
る。テンシヨンリング22は下端を断面弧状と
し、ビス23により、このテンシヨンリング22
を押圧することにより、ブレードAは凹溝21側
に屈曲され、所要の張力が付与される。
凹溝21は第4図に示す如く、内部支承面25
と外部支承面26とを備え、両支承面25,26
は底面27により接続されている。この底面27
は、図面では直線状とした例を示したが、両支承
面25,26を接続する適宜の曲率半径の弧面と
してもよい。
外部承面26は、取付面15と接線状に接続す
る外部弧面部28と、この弧面部28に接続され
る傾斜面29とよりなり、外部弧面部28は可及
的に大きい曲率半径Rbとし、図示の如くブレー
ドAがテンシヨンリング22により押圧されたと
き、弧面部28に添つて円滑に屈曲される如くな
す。
内部支承面25は、凹溝21の内側上部に形成
される内部弧面部30と、取付面15の内周縁付
近に形成される短小幅bのブレード支持端31と
上記内部弧面部30とを連結する緩傾斜の案内面
32と、内部弧面部30と底面27とを接続する
傾斜面33とよりなる。内部弧面部30は、外部
弧面部28と同様に、可及的に大きい曲率半径
Rcとし、傾斜面33は外部の傾斜面29と共に
押し込まれるブレードAに対する逃げ部を形成す
るもので、適宜の角度で形成される。
上記案内面32はブレードAが内部弧面部30
から立ち上がるとき、この弧面部30に添つて屈
曲され、支持端31に導かれるようにしたもの
で、その角度αは可及的に小さいことが好まし
い。ただし、その角度を0度(支持端と同一平
面)とするときは、ブレードAはうねりを生ずる
恐れがあり、実験結果から1度ないし5度程度が
好ましい。それ以上の角度とするブレードAは支
持端31の上面において浮き上がり、好ましくな
い。図中35はブレード受部材11の上部内周縁
に形成される逃げ部であり、支持端31より若干
引き下げてブレードAとの間に隙間を形成し、使
用中異物が当たり、反りをを生じても、ブレード
Aに損傷を与えないようにしたものである。
〔作用〕
まず、ブレードAをブレード受部材11とトツ
プリング13とにより挟持し、取付ボルト17に
より締め付ける。次いでビス23によりテンシヨ
ンリング22を押圧し、ブレードAを凹溝21側
に押し出し、張力を付与せしめる。
この場合、ブレードAの屈曲部Aaは、取付ボ
ルト17による止着部と近接しており、従つてテ
ンシヨンリング22の外側は比較的変形を生ずる
ことがなく、外部弧面部28に沿つて屈曲する。
テンシヨンリング22の内側では、屈曲部Aa
は内部支承面25の弧面部30及び案内面32に
圧接され、支持端31においてトツプリング13
により挟持される。すなわち弧面部30には緩斜
面の案内面32を連設した故、上記テンシヨンリ
ング22の押し込みに際し、この案内面32を含
む長距離、すなわち支持端31の位置から折曲げ
が始まり、しかもその折曲げは緩斜面の案内面3
2に沿つて、まず徐々に行われ、引き続いて弧面
部30に当接し屈曲される故、うねり等浮き上が
りを生ずることがない。なおこの場合、ブレード
Aは支持端31に沿い、案内面32では挟持圧が
凹溝21に至るに従い減少し、従つてテンシヨン
リング22の押し込みはブレードAの屈曲部Aa
には引つ張り応力が効果的に加わるものと思考さ
れる。
〔考案の効果〕
以上の如く本考案によるときは、ブレード受部
材に形成する凹溝の内部支承面は、テンシヨンリ
ングにより押し出されるブレードを支承する角部
を弧面部とすると共に、この弧面部に続いて緩斜
面の案内面を形成したから、ブレード自体に剛性
を有していても上記のテンシヨンリングの押し出
しによるブレードの押し曲げは支持端の位置から
始まり、まず案内面に沿つて徐々に行われ、次い
で弧面部に当接して屈曲される故、急激に屈曲さ
れることがなく、このため、うねり等浮き上がり
を生ずることがなく、かつ支持端において確実に
挟持され、従つてブレードにブレが生ずることも
なく、良好な切断加工を行うことができる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本願考案の環状内刃張設装
置に関し、第1図は要部の拡大縦断面図、第2図
は全体縦断面図、第3図はブレード受部材の平面
図、第4図は要部の拡大説明図、第5図及び第6
図は従来例に関し、第5図は要部の拡大縦断面
図、第6図はその説明図である。 10は環状内刃張設装置、11はブレード受部
材、13はトツプリング、21は凹溝、22はテ
ンシヨンリング、25は内部支承面、30は内部
弧面部、31はブレード支持端、32は案内面で
ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状内刃を備えたブレードの周縁をブレード受
    部材とトツプリングとにより挟持し、ブレード受
    部材に凹溝を設け、トツプリングに設けられるテ
    ンシヨンリングを上記凹溝に向けて押圧し、ブレ
    ードを屈曲し、張力を付与し、上記凹溝は内部支
    承面と外部支承面とを備え、外部支承面はトツプ
    リングとの取付面に接線状に接続される可及的に
    曲率半径を大とした外部弧面部を備え、内部支承
    面は凹溝の内部上部に形成される可及的に曲率半
    径を大とした内部弧面部とを有する環状内刃張設
    装置において、取付面の内周縁付近に形成される
    短小幅のブレード支持端と、上記内部弧面部とこ
    の支持端とを連結する案内面とを備え、該案内面
    はブレードが内部弧面部からの立ち上がりを案内
    し、かつ該ブレードを上記支持面に密着すべく微
    小角度の緩斜面としたことを特徴とする環状内刃
    張設装置。
JP1985053290U 1985-04-09 1985-04-09 Expired - Lifetime JPH0518053Y2 (ja)

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JPS61169571U JPS61169571U (ja) 1986-10-21
JPH0518053Y2 true JPH0518053Y2 (ja) 1993-05-13

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ID=30574010

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JPH01210272A (ja) * 1988-02-18 1989-08-23 Mitsubishi Metal Corp スライシングマシンの内周刃張り上げ装置
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JPS5475693A (en) * 1977-11-18 1979-06-16 Maiaa Unto Burugaa Ag Maschf Clamping device of circular saw blade
JPS58192758A (ja) * 1982-04-05 1983-11-10 シリコン・テクノロジ−・コ−ポレ−シヨン 内周刃張り装置

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