JPH0518038B2 - - Google Patents
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- JPH0518038B2 JPH0518038B2 JP60188490A JP18849085A JPH0518038B2 JP H0518038 B2 JPH0518038 B2 JP H0518038B2 JP 60188490 A JP60188490 A JP 60188490A JP 18849085 A JP18849085 A JP 18849085A JP H0518038 B2 JPH0518038 B2 JP H0518038B2
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Landscapes
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、蓄熱材カプセルの製造法に関する。
更に詳しくは、蓄熱装置に用いられる蓄熱材など
として有効に使用される蓄熱材カプセルの製造法
に関する。
更に詳しくは、蓄熱装置に用いられる蓄熱材など
として有効に使用される蓄熱材カプセルの製造法
に関する。
従来から、潜熱蓄熱材を用いた蓄熱装置を設計
する場合に、熱交換面積を大きくする方法とし
て、蓄熱材をカプセル内に収容し、このカプセル
を蓄熱槽内に配置する方法が一般にとられてい
る。カプセルの形態としては、袋内に蓄熱材を充
填し、その口を絞つて球状体または柱状体とした
もの、あるいは円形または角状の筒状体容器内に
蓄熱材を充填し、その両端部を閉塞させたものな
どが用いられている。
する場合に、熱交換面積を大きくする方法とし
て、蓄熱材をカプセル内に収容し、このカプセル
を蓄熱槽内に配置する方法が一般にとられてい
る。カプセルの形態としては、袋内に蓄熱材を充
填し、その口を絞つて球状体または柱状体とした
もの、あるいは円形または角状の筒状体容器内に
蓄熱材を充填し、その両端部を閉塞させたものな
どが用いられている。
これらの蓄熱材入りカプセルは、カプセル製造
工程、蓄熱材充填工程およびカプセル両端部閉塞
工程を経て製造されており、非常に手間を要する
ばかりでなく、カプセル製造上の制約からあまり
小さいものを製造することができきないため、熱
交換のための伝熱面積を大きくとることができな
いという問題もある。伝熱面積を大きくできない
ということは、伝熱によつて支配されるところの
蓄熱材の熱量吸収速度および熱量放出速度がいず
れも遅くなり、場合によつては潜熱蓄熱が最も利
点とする一定温度の熱をとり出すことを不可能と
させるので、蓄熱を行なう上で致命的な欠点とも
なつてくる。
工程、蓄熱材充填工程およびカプセル両端部閉塞
工程を経て製造されており、非常に手間を要する
ばかりでなく、カプセル製造上の制約からあまり
小さいものを製造することができきないため、熱
交換のための伝熱面積を大きくとることができな
いという問題もある。伝熱面積を大きくできない
ということは、伝熱によつて支配されるところの
蓄熱材の熱量吸収速度および熱量放出速度がいず
れも遅くなり、場合によつては潜熱蓄熱が最も利
点とする一定温度の熱をとり出すことを不可能と
させるので、蓄熱を行なう上で致命的な欠点とも
なつてくる。
本出願人は先に、こうした問題点を生ずること
なく、蓄熱装置などに用いられる蓄熱材を新たに
開発すべく種々検討の結果、中空環状ノズルの外
側の紡糸孔から溶融樹脂または紡糸原液を、また
その内側の紡糸孔から溶融状態の潜熱蓄熱材をそ
れぞれ共押出し、溶融樹脂を用いた溶融閉糸の場
合には共押出物を直ちに冷却することにより、ま
た紡糸原液を用いた乾湿式紡糸の場合には共押出
物を自然落下させた後、紡糸原液のゲル化浴中に
導くことにより製造された中空部に潜熱蓄熱材を
充填した中空糸が、きわめて有効であることを見
出している(特開昭58−163724号公報)。
なく、蓄熱装置などに用いられる蓄熱材を新たに
開発すべく種々検討の結果、中空環状ノズルの外
側の紡糸孔から溶融樹脂または紡糸原液を、また
その内側の紡糸孔から溶融状態の潜熱蓄熱材をそ
れぞれ共押出し、溶融樹脂を用いた溶融閉糸の場
合には共押出物を直ちに冷却することにより、ま
た紡糸原液を用いた乾湿式紡糸の場合には共押出
物を自然落下させた後、紡糸原液のゲル化浴中に
導くことにより製造された中空部に潜熱蓄熱材を
充填した中空糸が、きわめて有効であることを見
出している(特開昭58−163724号公報)。
しかしながら、このようにして製造される潜熱
蓄熱材充填中空糸には、なお改善されなければな
らない問題点のあることがその後判明した。
蓄熱材充填中空糸には、なお改善されなければな
らない問題点のあることがその後判明した。
即ち、かかる中空糸の製造は、溶融紡糸法ある
いは乾湿式紡糸法によつて行われ、溶融紡糸法で
は、その際中空環状ノズルの内側から芯液として
溶融状態の潜熱蓄熱材が共押出されるが、これと
同時に共押出される溶融樹脂の温度(約150〜250
℃)との関係で、このような温度で劣化するよう
な蓄熱材を使用することができないという制約が
みられる。
いは乾湿式紡糸法によつて行われ、溶融紡糸法で
は、その際中空環状ノズルの内側から芯液として
溶融状態の潜熱蓄熱材が共押出されるが、これと
同時に共押出される溶融樹脂の温度(約150〜250
℃)との関係で、このような温度で劣化するよう
な蓄熱材を使用することができないという制約が
みられる。
また、乾湿式紡糸法では、中空糸に微細な孔が
形成されるため、ゲル化浴として水または水性媒
体を用いるとそれらが中空糸内部迄浸透し、そこ
に充填されている潜熱蓄熱材と接触するようにな
る。ところで、潜熱蓄熱量が大きく、暖房や給湯
用などとして有用な潜熱蓄熱材である無機水和物
は、水に易溶性であり、しかもその溶融液は100
℃以上で沸騰してしまうため、前記提案方法では
潜熱蓄熱材として無機水和物を使用することがで
きなかつた。もつとも、前記特許公開公報にも記
載される如く、中空糸の表面、特に外面に樹脂コ
ーテイングを行なえば、このような欠点を避ける
ことはできるが、コーテイング層を硬化させるた
めの熱処理を120℃近い温度で行わなければなら
ないため、やはりこのような温度で劣化する蓄熱
材を使用することができないという制約が生じて
くる。
形成されるため、ゲル化浴として水または水性媒
体を用いるとそれらが中空糸内部迄浸透し、そこ
に充填されている潜熱蓄熱材と接触するようにな
る。ところで、潜熱蓄熱量が大きく、暖房や給湯
用などとして有用な潜熱蓄熱材である無機水和物
は、水に易溶性であり、しかもその溶融液は100
℃以上で沸騰してしまうため、前記提案方法では
潜熱蓄熱材として無機水和物を使用することがで
きなかつた。もつとも、前記特許公開公報にも記
載される如く、中空糸の表面、特に外面に樹脂コ
ーテイングを行なえば、このような欠点を避ける
ことはできるが、コーテイング層を硬化させるた
めの熱処理を120℃近い温度で行わなければなら
ないため、やはりこのような温度で劣化する蓄熱
材を使用することができないという制約が生じて
くる。
本発明者は、こうした制約のみられる潜熱蓄熱
材充填中空糸の製造法を改善し、潜熱蓄熱材とし
て無機水和物を用いることができるばかりではな
く、中空糸状より更に好ましい形態であるカプセ
ル状の蓄熱材料を先に提案している(特願昭59−
24646号(特開昭60−169090号公報参照))。
材充填中空糸の製造法を改善し、潜熱蓄熱材とし
て無機水和物を用いることができるばかりではな
く、中空糸状より更に好ましい形態であるカプセ
ル状の蓄熱材料を先に提案している(特願昭59−
24646号(特開昭60−169090号公報参照))。
この提案された蓄熱材カプセルは、シリコーン
ゴムカプセル内に潜熱蓄熱材を充填してなり、そ
れの製造は、中空環状ノズルの外側の紡糸孔から
液状硬化型のシリコーンゴムを、またその内側の
紡糸孔から溶融状態の潜熱蓄熱材をそれぞれ共押
出し、共押出された潜熱蓄熱材充填中空糸の外部
シリコーンゴム層を半硬化状態とする加熱および
内部潜熱蓄熱材層を固化させる冷却を順次行なつ
た後、中空糸を任意の長さに切断すると共にその
切断面を半硬化シリコーンゴムで覆い、次いで半
硬化シリコーンゴムをその完全硬化温度に加熱す
ることにより行われている。
ゴムカプセル内に潜熱蓄熱材を充填してなり、そ
れの製造は、中空環状ノズルの外側の紡糸孔から
液状硬化型のシリコーンゴムを、またその内側の
紡糸孔から溶融状態の潜熱蓄熱材をそれぞれ共押
出し、共押出された潜熱蓄熱材充填中空糸の外部
シリコーンゴム層を半硬化状態とする加熱および
内部潜熱蓄熱材層を固化させる冷却を順次行なつ
た後、中空糸を任意の長さに切断すると共にその
切断面を半硬化シリコーンゴムで覆い、次いで半
硬化シリコーンゴムをその完全硬化温度に加熱す
ることにより行われている。
このような製造法によつて製造された蓄熱材カ
プセルは、その熱交換性能を高めるためには、充
填される蓄熱材の量に対してカプセルの表面積を
大きくする必要があるが、このためにはカプセル
を更に細径にするかあるいは長さを更に短かくす
る必要があり、装置上および作業上に問題がみら
れた。
プセルは、その熱交換性能を高めるためには、充
填される蓄熱材の量に対してカプセルの表面積を
大きくする必要があるが、このためにはカプセル
を更に細径にするかあるいは長さを更に短かくす
る必要があり、装置上および作業上に問題がみら
れた。
そこで、本発明者は、更にこのような点に関す
る改良方法を検討した結果、次のような方法をと
ることにより、かかる課題の解決も有効に行われ
ることを見出した。
る改良方法を検討した結果、次のような方法をと
ることにより、かかる課題の解決も有効に行われ
ることを見出した。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕
従つて、本発明は蓄熱材カプセルの製造法に係
り、蓄熱材カプセルの製造は、中空環状ノズルの
外側の紡糸孔から液状硬化型のシリコーンゴムを
連続的に、またその内側の紡糸孔から溶融状態の
潜熱蓄熱材を間欠的にそれぞれ押出し、シリコー
ンゴム部分を加熱硬化させた後、蓄熱材を包含し
ていない部分で切断することにより行われる。
り、蓄熱材カプセルの製造は、中空環状ノズルの
外側の紡糸孔から液状硬化型のシリコーンゴムを
連続的に、またその内側の紡糸孔から溶融状態の
潜熱蓄熱材を間欠的にそれぞれ押出し、シリコー
ンゴム部分を加熱硬化させた後、蓄熱材を包含し
ていない部分で切断することにより行われる。
本発明においては、カプセル壁材料として液状
硬化型のシリコーンゴム、好ましくは作業性の点
から2液性硬化型のシリコーンゴムが用いられ
る。かかる2液性硬化型のシリコーンゴムとして
は、例えば信越化学製品信越シリコーンLIMS
(液状射出成形用シリコーンゴムシステム)の各
種グレードのものを用いることができる。
硬化型のシリコーンゴム、好ましくは作業性の点
から2液性硬化型のシリコーンゴムが用いられ
る。かかる2液性硬化型のシリコーンゴムとして
は、例えば信越化学製品信越シリコーンLIMS
(液状射出成形用シリコーンゴムシステム)の各
種グレードのものを用いることができる。
シリコーンゴム製カプセル容器に充填される潜
熱蓄熱材としては、無機水和物、例えば酢酸ナト
リウム・3水和物、リン酸2ナトリウム・12水和
物、水酸化バリウム・8水和物、硝酸亜鉛・6水
和物、硝酸ニツケル・6水和物、チオ硫酸ナトリ
ウム・5水和物などが好んで用いられる。
熱蓄熱材としては、無機水和物、例えば酢酸ナト
リウム・3水和物、リン酸2ナトリウム・12水和
物、水酸化バリウム・8水和物、硝酸亜鉛・6水
和物、硝酸ニツケル・6水和物、チオ硫酸ナトリ
ウム・5水和物などが好んで用いられる。
ここで、図面を参照しながら、本発明に係る蓄
熱材カプセルの製造法を説明する。
熱材カプセルの製造法を説明する。
図面の第1図は、蓄熱材カプセルの製造法の一
態様を示すその概略図であり、第2図はそれに用
いられた中空環状ノズルの断面図である。
態様を示すその概略図であり、第2図はそれに用
いられた中空環状ノズルの断面図である。
液状またはペースト状の2液性硬化型のシリコ
ーンゴムAおよびBは、それぞれタンク1,1′
および定量吐出ポンプ2,2′を経てミキサー3
に送られ、そこで混合された後、シリコーンゴム
導入口4から中空環状ノズル5に送り込まれる。
一方、この中空環状ノズルと共に恒温槽6内に収
容されている潜熱蓄熱材タンク7は、圧力調節弁
8によつて調節されたエアー9の圧力を受け、そ
の中に仕込まれた溶融蓄熱材を蓄熱材導入口10
から前記中空環状ノズルに送り込むようになつて
いる。
ーンゴムAおよびBは、それぞれタンク1,1′
および定量吐出ポンプ2,2′を経てミキサー3
に送られ、そこで混合された後、シリコーンゴム
導入口4から中空環状ノズル5に送り込まれる。
一方、この中空環状ノズルと共に恒温槽6内に収
容されている潜熱蓄熱材タンク7は、圧力調節弁
8によつて調節されたエアー9の圧力を受け、そ
の中に仕込まれた溶融蓄熱材を蓄熱材導入口10
から前記中空環状ノズルに送り込むようになつて
いる。
この中空環状ノズルは、その外側の紡糸孔11
からは2液性硬化型のシリコーンゴムを連続的に
押出し、またその内側の紡糸孔12からは溶融状
態の潜熱蓄熱材を弁18の開閉により間欠的に押
出させるようにしている。このようにして断続的
に共押出された潜熱蓄熱材充填カプセル化物13
は、その後約80〜100℃の恒温水槽14中に約7
分間以上浸漬され、そこでシリコーンゴムの完全
硬化が行われる。
からは2液性硬化型のシリコーンゴムを連続的に
押出し、またその内側の紡糸孔12からは溶融状
態の潜熱蓄熱材を弁18の開閉により間欠的に押
出させるようにしている。このようにして断続的
に共押出された潜熱蓄熱材充填カプセル化物13
は、その後約80〜100℃の恒温水槽14中に約7
分間以上浸漬され、そこでシリコーンゴムの完全
硬化が行われる。
このような操作により、じゆず状に連なつた形
状の蓄熱材カプセル13が製造され、その断面の
詳細は第3図に示されている。即ち、蓄熱材カプ
セルは、シリコーンゴムのカプセル壁15および
間欠押出によりカプセル内に充填された潜熱蓄熱
材16よりなり、蓄熱材が充填されてないゴム部
分はくびれ17を形成しているので、後でこの部
分で切断することにより、個々の蓄熱材カプセル
を得ることができる。
状の蓄熱材カプセル13が製造され、その断面の
詳細は第3図に示されている。即ち、蓄熱材カプ
セルは、シリコーンゴムのカプセル壁15および
間欠押出によりカプセル内に充填された潜熱蓄熱
材16よりなり、蓄熱材が充填されてないゴム部
分はくびれ17を形成しているので、後でこの部
分で切断することにより、個々の蓄熱材カプセル
を得ることができる。
このようにして製造されるシリコーンゴムカプ
セル内に潜熱蓄熱材を充填させた蓄熱材カプセル
は、暖房や給湯用などとして有用な潜熱蓄熱材で
ある無機水和物を用いることができ、しかもそれ
の微小カプセル化を連続的かつ容易に行なうこと
ができるという効果を奏する。
セル内に潜熱蓄熱材を充填させた蓄熱材カプセル
は、暖房や給湯用などとして有用な潜熱蓄熱材で
ある無機水和物を用いることができ、しかもそれ
の微小カプセル化を連続的かつ容易に行なうこと
ができるという効果を奏する。
しかも、本発明方法によれば、ノズル径および
潜熱蓄熱材供給用弁の開閉時間を調節することに
より、任意の寸法のカプセルを製造することがで
き、これによつて製造された蓄熱材カプセルは、
そこに充填された蓄熱材の量に対して大きな伝熱
面積を有することができ、従つて熱交換性能の点
ですぐれている。
潜熱蓄熱材供給用弁の開閉時間を調節することに
より、任意の寸法のカプセルを製造することがで
き、これによつて製造された蓄熱材カプセルは、
そこに充填された蓄熱材の量に対して大きな伝熱
面積を有することができ、従つて熱交換性能の点
ですぐれている。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 1
図示された態様に従い、次のようにして蓄熱材
カプセルを製造した。
カプセルを製造した。
2液性硬化型シリコーンゴム(信越シリコーン
KE 19255)のA液およびB液をミキサーで混合
し、それを中空環状ノズルの外室に導入する。一
方、潜熱蓄熱材としての酢酸ナトリウム・3水和
物(融解温度58℃)を80℃の恒温溶融状態に保ち
ながら、中空環状ノズルの内室に導入する。
KE 19255)のA液およびB液をミキサーで混合
し、それを中空環状ノズルの外室に導入する。一
方、潜熱蓄熱材としての酢酸ナトリウム・3水和
物(融解温度58℃)を80℃の恒温溶融状態に保ち
ながら、中空環状ノズルの内室に導入する。
2液性硬化型シリコーンゴムは、吐出ポンプで
20cm/分の吐出量に調節しながら中空環状ノズル
の外側の紡糸孔(外径2.6mm、内径1.0mm)から、
また酢酸ナトリウム・3水和物は、エアー圧力調
節弁でやはり20cm/分の吐出量に調節し、弁を6
秒間開−3秒間閉をくり返しながら中空環状ノズ
ルの内側の紡糸孔(径1.0mm)から、それぞれ共
押出させる。
20cm/分の吐出量に調節しながら中空環状ノズル
の外側の紡糸孔(外径2.6mm、内径1.0mm)から、
また酢酸ナトリウム・3水和物は、エアー圧力調
節弁でやはり20cm/分の吐出量に調節し、弁を6
秒間開−3秒間閉をくり返しながら中空環状ノズ
ルの内側の紡糸孔(径1.0mm)から、それぞれ共
押出させる。
断続的に共押出された潜熱蓄熱材充填カプセル
は、約10cm自然落下させた後、80℃に保つた恒温
水槽中に投入し、そこに2時間放置してシリコー
ンゴム層を完全に硬化させた。その後、約30mm毎
に形成されたくびれの部分を切断して蓄熱材カプ
セルを得た。
は、約10cm自然落下させた後、80℃に保つた恒温
水槽中に投入し、そこに2時間放置してシリコー
ンゴム層を完全に硬化させた。その後、約30mm毎
に形成されたくびれの部分を切断して蓄熱材カプ
セルを得た。
得られた外径約3mmの酢酸ナトリウム・3水和
物充填シリコーンゴムカプセルは、カプセル壁部
分のシリコーンゴム層が約0.8mmで、ほぼ均一な
肉厚を有していた。
物充填シリコーンゴムカプセルは、カプセル壁部
分のシリコーンゴム層が約0.8mmで、ほぼ均一な
肉厚を有していた。
実施例 2
実施例1において、潜熱蓄熱材としてリン酸2
ナトリウム・12水和物(融解温度36℃)を用い、
蓄熱材の吐出間隔を弁の開4秒間−閉2秒間のく
り返しで行ない、外径約3mm、長さ約15mmのリン
酸2ナトリウム・12水和物充填シリコーンゴムカ
プセルを製造した。
ナトリウム・12水和物(融解温度36℃)を用い、
蓄熱材の吐出間隔を弁の開4秒間−閉2秒間のく
り返しで行ない、外径約3mm、長さ約15mmのリン
酸2ナトリウム・12水和物充填シリコーンゴムカ
プセルを製造した。
実施例 3
実施例1において、潜熱蓄熱材として水酸化バ
リウム・8水和物(融解温度78℃)を用い、ただ
し蓄熱材および中空環状ノズルを収容する恒温槽
の温度を95℃に保つた。その結果、外径約3mm、
長さ約30mmの水酸化バリウム・8水和物充填シリ
コーンゴムカプセルが製造された。
リウム・8水和物(融解温度78℃)を用い、ただ
し蓄熱材および中空環状ノズルを収容する恒温槽
の温度を95℃に保つた。その結果、外径約3mm、
長さ約30mmの水酸化バリウム・8水和物充填シリ
コーンゴムカプセルが製造された。
実施例 4〜5
実施例1において、潜熱蓄熱材として硝酸亜
鉛・6水和物(融解温度36℃)または硝酸ニツケ
ル・6水和物(融解温度54℃)がそれぞれ用いら
れ、これらの潜熱蓄熱材を充填させたシリコーン
ゴムカプセルが製造された。
鉛・6水和物(融解温度36℃)または硝酸ニツケ
ル・6水和物(融解温度54℃)がそれぞれ用いら
れ、これらの潜熱蓄熱材を充填させたシリコーン
ゴムカプセルが製造された。
第1図は、蓄熱材カプセルの製造法の一態様を
示すその概略図であり、第2図はそれに用いられ
た中空環状ノズルの断面図である。また、第3図
は、共押出された切断前の蓄熱材カプセルの断面
図である。 (符号の説明)、1……2液性硬化型シリコー
ンゴムタンク、3……ミキサー、5……中空環状
ノズル、6……恒温槽、7……潜熱蓄熱材タン
ク、11……ノズルの外側の紡糸孔、12……ノ
ズルの内側の紡糸孔、13……潜熱蓄熱材充填カ
プセル、14……恒温水槽、15……カプセル
壁、16……充填潜熱蓄熱材、17……くびれ、
18……開閉弁。
示すその概略図であり、第2図はそれに用いられ
た中空環状ノズルの断面図である。また、第3図
は、共押出された切断前の蓄熱材カプセルの断面
図である。 (符号の説明)、1……2液性硬化型シリコー
ンゴムタンク、3……ミキサー、5……中空環状
ノズル、6……恒温槽、7……潜熱蓄熱材タン
ク、11……ノズルの外側の紡糸孔、12……ノ
ズルの内側の紡糸孔、13……潜熱蓄熱材充填カ
プセル、14……恒温水槽、15……カプセル
壁、16……充填潜熱蓄熱材、17……くびれ、
18……開閉弁。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 中空環状ノズルの外側の紡糸孔から液状硬化
型のシリコーンゴムを連続的に、またその内側の
紡糸孔から溶融状態の潜熱蓄熱材を間欠的にそれ
ぞれ押出し、シリコーンゴム部分を加熱硬化させ
た後、蓄熱材を包含していない部分で切断するこ
とを特徴とする蓄熱材カプセルの製造法。 2 液状硬化型のシリコーンゴムが2液性硬化型
のシリコーンゴムである特許請求の範囲第1項記
載の蓄熱材カプセルの製造法。 3 潜熱蓄熱材が無機水和物である特許請求の範
囲第1項記載の蓄熱材カプセルの製造法。 4 シリコーンゴム部分の加熱硬化が、中空環状
ノズルの下方に位置する恒温水槽によつて行われ
る特許請求の範囲第1項記載の蓄熱材カプセルの
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60188490A JPS6249193A (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | 蓄熱材カプセルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60188490A JPS6249193A (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | 蓄熱材カプセルの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6249193A JPS6249193A (ja) | 1987-03-03 |
JPH0518038B2 true JPH0518038B2 (ja) | 1993-03-10 |
Family
ID=16224639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60188490A Granted JPS6249193A (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | 蓄熱材カプセルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6249193A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017159065A1 (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 株式会社デンソー | 熱貯蔵システム |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001265271A (ja) | 2000-03-15 | 2001-09-28 | Takuya Okumura | 旗セット |
JP5607456B2 (ja) * | 2010-08-23 | 2014-10-15 | トヨタ自動車株式会社 | 潜熱蓄熱体 |
-
1985
- 1985-08-29 JP JP60188490A patent/JPS6249193A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017159065A1 (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 株式会社デンソー | 熱貯蔵システム |
JP2017166729A (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 株式会社デンソー | 熱貯蔵システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6249193A (ja) | 1987-03-03 |
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