JPH05180257A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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Publication number
JPH05180257A
JPH05180257A JP35892291A JP35892291A JPH05180257A JP H05180257 A JPH05180257 A JP H05180257A JP 35892291 A JP35892291 A JP 35892291A JP 35892291 A JP35892291 A JP 35892291A JP H05180257 A JPH05180257 A JP H05180257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
spool
peripheral surface
surface side
damping
Prior art date
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Pending
Application number
JP35892291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshibumi Kawada
義文 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP35892291A priority Critical patent/JPH05180257A/ja
Publication of JPH05180257A publication Critical patent/JPH05180257A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 サージ圧の発生による発生減衰力の部分的な
乱れを生じないようにして、根本的に車内異音の発生を
なくし、車輛への搭載に最適となる油圧緩衝器を提供す
る。 【構成】 減衰バルブがピストン部あるいはベースバル
ブ部等を構成するバルブハウジング20の軸芯部に作動
油の流通時に、作動油の流通方向となるバルブハウジン
グ20の軸線方向に移動可能に収装されたスプール21
を有してなり、スプール21が受圧面側で縮径されるに
対して背圧面側で拡径されるように形成された傾斜外周
面21dを有してなると共に、バルブハウジング20が
受圧面側で縮径されるに対して背圧面側で拡径されるよ
うに形成された傾斜内周面20dを有してなり、作動油
の流通がないときに傾斜外周面21dを構成する最大拡
径端21eと傾斜内周面20dを構成する最大拡径端2
0eとが適宜の隙間を有して対向するように形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、減衰バルブとしてリ
ーフバルブを利用しない全く新規な構造の油圧緩衝器に
関し、特に、車輛への搭載に最適となる油圧緩衝器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輛に搭載される等の油圧緩衝器
は、減衰バルブとしてリーフバルブを利用している。
【0003】例えば、図4に示す油圧緩衝器にあって
は、シリンダ1内に伸側室Aと圧側室Bとを連通可能に
区画しながら摺動するピストン部2にリーフバルブから
なる伸側減衰バルブ2aが配設されると共に、シリンダ
1の下底部に設けられシリンダ1外に形成されるリザー
バ室Cと上記圧側室Bとの連通を可能にするベースバル
ブ部3にリーフバルブからなる圧側減衰バルブ3aが配
設されてなる。
【0004】因に、ピストン部2には、リーフバルブか
らなる伸側チェック弁2bが配設され、ベースバルブ部
3には、リーフバルブからなる圧側チェック弁3bが配
設されている。
【0005】それ故、この従来例としての油圧緩衝器に
よれば、シリンダ1内をピストン部2が上昇する伸側行
程時には、伸側室Aからの作動油がピストン部2におけ
る伸側ポート2c及び伸側減衰バルブ2aを介して圧側
室B内に流出し、作動油が伸側減衰バルブ2aを通過す
る際に所定の伸側減衰力が発生されることになる。
【0006】また、シリンダ1内をピストン部2が下降
する圧側行程時には、所謂ロッド体積侵入分に相当する
圧側室Aからの作動油がベースバルブ部3における圧側
ポート3c及び圧側減衰バルブ3aを介してリザーバ室
C内に流出し、作動油が圧側減衰バルブ3aを通過する
際に所定の圧側減衰力が発生されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例としての油圧緩衝器にあっては、これが車輛に搭載
される場合に、車内異音を発生させることになる不具合
がある。
【0008】即ち、上記従来例としての油圧緩衝器にあ
っては、伸側及び圧側の各減衰バルブ2a,3aがリー
フバルブからなるとしている。
【0009】従って、リーフバルブの特性が故に、周知
のように、リーフバルブの挙動開始時にはサージ圧が発
生し、図5に示すように、発生減衰力に部分的な乱れを
招来させることになる。
【0010】そして、このサージ圧の発生による発生減
衰力の部分的な乱れによって、油圧緩衝器を伝播要素と
して車輛の車内に異音が発生されることになる。
【0011】しかも、これまでにこの異音発生を解消す
る方策についての提案はなく、従って、当業者において
は油圧緩衝器と車体側とを可能な限り絶縁するように振
動吸収材を多用する等して、車内異音の発生をできるだ
け小さくするように配慮しているのが実情である。
【0012】この発明は、このような現状を鑑みて創案
されたものであって、その目的とするところは、サージ
圧の発生による発生減衰力の部分的な乱れを生じないよ
うにして、根本的に車内異音の発生をなくし、車輛への
搭載に最適となる油圧緩衝器を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、シリンダ内でピストン部が
摺動する際にピストン部あるいはベースバルブ部等に配
設の減衰バルブで所定の減衰力が発生されるように形成
されてなる油圧緩衝器において、減衰バルブがピストン
部あるいはベースバルブ部等を構成するバルブハウジン
グの軸芯部に作動油の流通時に該作動油の流通方向とな
るバルブハウジングの軸線方向に移動可能に収装された
スプールを有してなり、該スプールが受圧面側で縮径さ
れるに対して背圧面側で拡径されるように形成された傾
斜外周面を有してなると共に、バルブハウジングが受圧
面側で縮径されるに対して背圧面側で拡径されるように
形成された傾斜内周面を有してなり、作動油の流通がな
いときに傾斜外周面を構成する最大拡径端と傾斜内周面
を構成する最大拡径端とが適宜の隙間を有して対向する
ように形成されてなるとするものである。
【0014】
【作用】それ故、シリンダ内でピストン部が摺動するそ
の摺動開始時には、減衰バルブを構成するところのスプ
ールにおける傾斜外周面を構成する最大拡径端とこれを
収装するバルブハウジングにおける傾斜内周面を構成す
る最大拡径端との間には予め適宜の隙間が形成されてい
ることから、スプールが移動し本格的に減衰力制御を開
始する前に所謂前漏れ現象が招来され、爾後のスプール
の移動による所定の減衰力発生を円滑に実現させる。
【0015】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて説明する
と、図1に示すように、この発明の一実施例に係る油圧
緩衝器は、原理的には、シリンダ1内のピストン部2に
可変減衰バルブ2cが配設され、シリンダ1の下底部の
ベースバルブ部3に同様の可変減衰バルブ3cが配設さ
れてなる。
【0016】因に、ピストン部2には適宜構造の伸側チ
ェック弁2dが配設され、ベースバルブ部3にも適宜構
造の圧側チェック弁3dが配設されており、ピストン部
2によってシリンダ1内に伸側室Aと圧側室Bとが連通
可能に区画形成され、シリンダ1外に形成されるリザー
バ室Cがベースバルブ部3を介して上記圧側室Bと連通
可能とされている。
【0017】ところで、上記ピストン部2に配設の可変
減衰バルブ2cは、具体的には、以下のように形成され
る。
【0018】即ち、図2に示すように、可変減衰バルブ
2c(符示せず)は、シリンダ1内で摺動するピストン
部2におけるピストン本体を構成するバルブハウジング
20の軸芯部に作動油の流通時に該作動油の流通方向と
なるバルブハウジング20の軸線方向に移動可能に収装
されたスプール21を有してなる。
【0019】該スプール21は、図示例にあって、ピス
トンロッド4の下端インロー部4aの外周に摺動可能な
ように介装されてなり、上半側とされる適宜肉厚の環状
部21aと、これに一体に連設され下半側とされる断面
台形の筒状部21bと、からなる。
【0020】そして、環状部21aは、その肉厚を貫通
するようにして開穿されたポート21cを有してなり、
筒状部21bは、図中で上方側となる受圧面側で縮径さ
れるに対して図中で下方側となる背圧面側で拡径される
ように形成された傾斜外周面21dを有してなる。
【0021】一方、バルブハウジング20は、この実施
例にあっては、略有頭円筒状に形成されてなるもので、
その頭部20aの軸芯部を前記ピストンロッド4の下端
インロー部4aが貫通するようにして該下端インロー部
4aに介装されている。
【0022】そして、該バルブハウジング20は、その
内部に所謂空間部を有してなると共に、その頭部20a
にその肉厚を貫通するポート(あるいはオリフィス)2
0bを有してなり、該ポート20bを介して前記伸側室
Aと上記空間部との連通を可能にしている。
【0023】また、該バルブハウジング20は、前記ス
プール21における環状部21aの外周面を摺接させる
内周面20cを有してなり、該内周面20cに上記環状
部21aの外周面が摺接されることで、上記空間部にス
プール21の上流側となる図中上方側の容室部分Dとス
プール21の下流側となる図中下方側の容室部分Eとを
区画するように形成されている。
【0024】そしてまた、該バルブハウジング20は、
図中で上方側となる受圧面側で縮径されるに対して図中
で下方側となる背圧面側で拡径されるように形成された
傾斜内周面20dを有してなる。
【0025】該傾斜内周面20dは、前記スプール21
における傾斜外周面21dに対向するように形成されて
なるもので、作動油の流通がないときにその最大拡径端
20eと上記傾斜外周面21dを構成する最大拡径端2
1eとが適宜の隙間を有して対向するように形成されて
いる。
【0026】尚、上記バルブハウジング20の下端内周
には、その軸芯部をピストンロッド4の下端インロー部
4aに連続する螺条部4bが貫通するボトムキャップ2
2が嵌装されてなると共に、上記螺条部4bに螺装され
るピストンナット23で該ボトムキャップ22の定着が
図られている。
【0027】また、該ボトムキャップ22にはポート
(あるいはオリフィス)22aが開穿されていて、上記
バルブハウジング20内の容室Eとシリンダ1内の圧側
室Bとの連通を図っている。
【0028】さらに、ボトムキャップ22とスプール2
1との間にスプリング24が配設されると共に、上記ス
プール21と上記ハウジング20の頭部20aとの間に
スプリング25が配設されて、作動油の流通がないとき
にスプール21が所謂バランスされるように配慮されて
いる。
【0029】それ故、以上のように形成されたこの実施
例に係る油圧緩衝器にあっては、シリンダ1内をピスト
ン部2が上昇するその伸側作動時には、シリンダ1内の
伸側室Aからの作動油が可変減衰バルブ2cを介して圧
側室B内に流入することになり、このとき、可変減衰バ
ルブ2cを構成するスプール21は、これが図中に想像
線図で示すようにハウジング20内で下降されて作動油
の通過を許容し、所定の減衰作用を発揮することにな
る。
【0030】そして、シリンダ1内でピストン部2が摺
動を開始するその摺動開始時には、可変減衰バルブ2c
を構成するスプール21における最大拡径端21eとこ
れを収装するバルブハウジング20における最大拡径端
20eとの間には予め適宜の隙間が形成されていること
から、スプール21が移動し本格的に減衰力制御を開始
する前に所謂前漏れ現象が招来されることになる。
【0031】即ち、減衰バルブが従来のようにリーフバ
ルブからなる場合には、該リーフバルブに作用する油圧
が該リーフバルブおける初期荷重を越えることになると
該リーフバルブが突然に開放状態になり、サージ圧の発
生を回避できないが、この発明に係る可変減衰バルブ2
cにあっては、上記サージ圧の発生の危惧がなくなるこ
とになる。
【0032】その結果、スプール21の移動による減衰
力の発生作用が見掛け上、突発的なものでなくなり、爾
後のスプール21の移動による所定の減衰力発生が、図
3に示すように、円滑に実現されることになる。
【0033】また、図示する実施例による場合には、減
衰バルブがリーフバルブからなる場合に作動油の流れが
強制的に折り曲げられることに比較して、作動油の流れ
が直線的になり、減衰力の発生がより円滑に実現され
る。
【0034】前記したところは、可変減衰バルブ2cが
シリンダ1内で摺動するピストン部2に設けられて、伸
側減衰力の制御を可能にする場合を例に説明したもので
あるが、これに代えて、該可変減衰バルブ2cと同様に
構成された可変減衰バルブ3cがシリンダ1の下底部に
配設のベースバルブ部3に設けられて、圧側減衰力の制
御を可能にするとしても良く、また、減衰力発生部がシ
リンダ1の外部に配設される所謂外部置きタイプとされ
る場合に、該減衰力発生部にこの発明に係る減衰バルブ
が設けられるとしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、サー
ジ圧の発生による発生減衰力の部分的な乱れを生じなく
なり、従って、根本的に車内異音の原因を無くすことが
可能になり、車輛への搭載に最適となる利点がある。
【0036】また、この発明によれば、減衰バルブがリ
ーフバルブからなる場合と異なり、減衰バルブの形成に
際して高い精度管理が要求されなくなると共に、製品の
組立が容易になり、製品コストの大幅な低廉化を図るこ
とが可能になって、その汎用性の向上を期待できる利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る油圧緩衝器を原理的に示す概略
図である。
【図2】この発明の一実施例に係る油圧緩衝器を示す部
分縦断面図である。
【図3】この発明に係る油圧緩衝器による減衰力の特性
図である。
【図4】従来例としての油圧緩衝器を示す部分縦断面図
である。
【図5】従来の油圧緩衝器による減衰力の特性図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン部 2c,3c 減衰バルブとしての可変減衰バルブ 3 ベースバルブ部 20 ハウジング 20d 傾斜内周面 20e,21e 最大拡径端 21 スプール 21d 傾斜外周面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内でピストン部が摺動する際に
    ピストン部あるいはベースバルブ部等に配設の減衰バル
    ブで所定の減衰力が発生されるように形成されてなる油
    圧緩衝器において、減衰バルブがピストン部あるいはベ
    ースバルブ部等を構成するバルブハウジングの軸芯部に
    作動油の流通時に該作動油の流通方向となるバルブハウ
    ジングの軸線方向に移動可能に収装されたスプールを有
    してなり、該スプールが受圧面側で縮径されるに対して
    背圧面側で拡径されるように形成された傾斜外周面を有
    してなると共に、バルブハウジングが受圧面側で縮径さ
    れるに対して背圧面側で拡径されるように形成された傾
    斜内周面を有してなり、作動油の流通がないときに傾斜
    外周面を構成する最大拡径端と傾斜内周面を構成する最
    大拡径端とが適宜の隙間を有して対向するように形成さ
    れてなることを特徴とする油圧緩衝器。
JP35892291A 1991-12-27 1991-12-27 油圧緩衝器 Pending JPH05180257A (ja)

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JP35892291A JPH05180257A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 油圧緩衝器

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JP35892291A JPH05180257A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 油圧緩衝器

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JPH05180257A true JPH05180257A (ja) 1993-07-20

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ID=18461809

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35892291A Pending JPH05180257A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 油圧緩衝器

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JP (1) JPH05180257A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100847226B1 (ko) * 2006-03-31 2008-07-17 가부시키가이샤 니프코 속도 응답형 댐퍼 및 충격흡수 댐퍼장치

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100847226B1 (ko) * 2006-03-31 2008-07-17 가부시키가이샤 니프코 속도 응답형 댐퍼 및 충격흡수 댐퍼장치

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