JPH05180255A - 異音発生防止ゴム装置 - Google Patents

異音発生防止ゴム装置

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JPH05180255A
JPH05180255A JP36071191A JP36071191A JPH05180255A JP H05180255 A JPH05180255 A JP H05180255A JP 36071191 A JP36071191 A JP 36071191A JP 36071191 A JP36071191 A JP 36071191A JP H05180255 A JPH05180255 A JP H05180255A
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rubber
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bar
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JP36071191A
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Toshiaki Imaeda
稔明 今枝
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防振構造等において、ステイツクスリツプ等
にもとづく異音の発生を防止する。 【構成】 スタビライザーブツシユ1と、これに圧接支
持されるバー2を備え、上記スタビライザーブツシユ1
とバー2の圧接界面に、異音発生防止材用の硬質微細球
状体が分散含有されている合成樹脂塗料の塗膜が形成さ
れている異音防止ゴム装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴムを用いた防振構
造において、過大な圧力が加わつたとき等に生じる耳ざ
わりな異音の発生を防止することができる異音発生防止
ゴム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防振ゴムを用いた防振構造は、例えばつ
ぎのように構成されている。すなわち、防振ゴムに設け
た孔に取付金具の取付部(外周面が塗装されている)を
圧入することにより防振構造としたり、ラバーブツシユ
にフランジ部を設けることにより防振構造としたりする
ことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような防振構造に
おいて、異常な力が加わると、この力が、防錆のため電
着塗装等により合成樹脂塗料塗膜を形成した金具と、こ
れに圧接するゴムとの間に加わり、ゴムが金具に対して
スリツプ(ステイツクスリツプ)し異音が発生する(雨
天時等に水がゴムと金具の間に浸入した場合にこの異音
発生の頻度が特に多くなる)という不都合が生じてい
る。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、上記のような防振構造等において、ステイツ
クスリツプ等にもとづく異音の発生を防止することので
きる異音発生防止ゴム装置の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の異音発生防止ゴム装置は、防振性能を有
するゴム本体と、これと圧接する支持体を備え、上記支
持体とゴム本体の圧接界面に、異音発生防止材用硬質微
細球状体が分散含有されている合成樹脂塗料の塗膜が形
成されているという構成をとる。
【0006】すなわち、この発明の異音発生防止ゴム装
置は、防振性能を有するゴム本体と、これと圧接する支
持体との圧接界面に、異音発生防止材用硬質微細球状体
が分散含有されている合成樹脂塗料の塗膜が形成されて
いるため、その塗膜面に凹凸を形成することができ、上
記支持体とゴム本体との接触面積を小さくすることがで
きる。そのうえ、先の提案のように、防振ゴムのゴム部
の表面に凹凸を設けたものに比べて、塗膜に分散含有さ
れる微細球状体が硬いことから、長期にわたつて上記凹
凸を保持することができる。このため、長期にわたつて
ステイツクスリツプの発生が抑制され、充分な異音発生
防止効果が得られる。なお、上記硬質微細球状体は微細
なため、これを支持体またはゴム本体へ塗装する作業
も、従来の塗料を塗装する場合と同様に容易である。
【0007】つぎに、この発明を詳しく説明する。
【0008】この発明に使用されるゴム本体の材料とし
ては、特に限定するものではなく、従来公知のゴム材料
が用いられる。
【0009】また、この発明に使用される合成樹脂塗料
に用いる合成樹脂としては、特に限定するものではな
く、従来公知のものがあげられるが、なかでも摩擦係数
低減の観点からフツ素樹脂、金属との密着性,防錆塗料
との相性の観点からエポキシ樹脂を用いるのが好適であ
る。
【0010】上記合成樹脂塗料に用いる微細球状体とし
ては、中実状のものだけでなく、中空状のものも用いら
れる。そして、具体的には樹脂ビーズ,ガラスビーズ,
中空フイラー等があげられる。上記樹脂ビーズに用いる
樹脂としては、塗料との相溶性がよくて侵されないもの
であれば、樹脂の種類は問わないが、アクリル樹脂を用
いるのが好ましい。上記ビーズの大きさは、10μm以
上に設定され、望ましくは30〜100μmの範囲内に
設定される。また、ビーズの混入量は、上記合成樹脂を
主成分とする塗料に対し、10〜70容量%(以下
「%」と略す)の範囲内に設定され、望ましくは30〜
60%の範囲内に設定される。すなわち、ビーズの混入
量が10%より少ないと表面粗度が小さくなり、70%
より多いとビーズの密着性が悪くなるからである。
【0011】上記合成樹脂塗料は、フツ素樹脂系塗料,
エポキシ樹脂系塗料等の塗料に、樹脂ビーズ等の硬質微
細球状体を分散して含有させることにより、得ることが
できる。
【0012】このようにして得られた塗料を、従来と同
様の方法で、金具等の支持体とゴム本体との圧接面の少
なくとも一方に塗布し塗膜を形成したのち、両者を組み
付ける。このようにして組み付けられた異音発生防止ゴ
ム装置は、使用中に、摩耗により上記塗膜が除かれて樹
脂ビーズ等の硬質微細球状体が露出するようになり、硬
質微細球状体の硬い表面と金具等の支持体とが接触する
ようになる。したがつて、長期にわたつてステイツクス
リツプの発生が抑制され異音の発生がなくなる。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この発明の異音発生防止
ゴム装置によれば、防振性能を有するゴム本体と、これ
と圧接する支持体との圧接界面に凹凸を形成することが
でき、上記支持体とゴム本体との接触面積を小さくする
ことができる。そのうえ、先の提案のように、防振ゴム
のゴム部の表面に凹凸を設けたものに比べて、塗膜に分
散含有される微細球状体が硬いことから、長期にわたつ
て上記凹凸を保持することができる。このため、長期に
わたつてステイツクスリツプの発生が抑制され、充分な
異音発生防止効果が得られる。なお、上記硬質微細球状
体は微細なため、これを支持体またはゴム本体へ塗装す
る作業も、従来の塗料を塗装する場合と同様に容易であ
る。
【0014】つぎに、実施例を比較例に併せて説明す
る。
【0015】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその断面図である。図において、1はスタビ
ライザーブツシユであり、支持台4にブラケツト3を用
いて固定されている。2は金属製バーであり、その外周
面は従来公知の方法で電着塗装されている。この実施例
では、上記外周面にさらに、つぎのような合成樹脂塗料
が塗布されている(図3参照)。すなわち、この合成樹
脂塗料5は、フツ素樹脂系塗料(組成 フツ素樹脂ワニ
ス:65%,MIBK等溶剤:27%,イソシアネー
ト:4%,表面調整剤:2%,沈澱防止剤:2%)に、
アクリル樹脂系ビーズ6を10%混合して製造されたも
のである。上記塗布後80〜100℃で10〜20分間
乾燥してDRYな状態にし、これにより、バー2の外周
面に凹凸を形成することができる。このDRYな状態の
バー2を上記スタビライザーブツシユ1の取付孔1aに
圧入して防振構造としている。
【0016】図4はこの発明の他の実施例を示してい
る。この実施例では、塗装された金属製アーム11の取
付孔11aの周面に、上記合成樹脂塗料を塗布したの
ち、上記と同様にしてDRYな状態にする。そして、上
記取付孔11aに内筒付きゴムブツシユ(筒状防振ゴム
8に金属製内筒9を加硫接着してなる)7を圧入し、こ
のゴムブツシユにボルト12,ナツト12aを用いてブ
ラケツト10を取付けて防振構造としている。
【0017】図5はこの発明のさらに他の実施例を示し
ている。この実施例では、アーム17の取付孔17a
に、内外筒付きゴムブツシユ(金属製内筒14a,フラ
ンジ部付き金属製外筒14b,それらの塗膜,フランジ
部付き防振ゴム15を備え、防振ゴム15に外筒14b
を圧入してなる)13が嵌挿されており、金属製の板状
被支持体16の板状取付部16aを、ボルト18,ナツ
ト19を用いて上記内筒14aに取付けて防振構造とし
ている。そして、上記板状取付部16aには、そのゴム
との圧接面に上記合成樹脂塗料が塗布され、上記と同様
にしてDRYな状態にされている。
【0018】図6はこの発明のさらに他の実施例を示し
ている。この実施例では、塗装された板状被支持体23
載置用の板状アーム22の下面に、上記合成樹脂塗料を
塗布したのち、上記と同様にしてDRYな状態にする。
そして、板状アーム22の下面を、支持板21に接着剤
により固定した平板状の防振ゴム(ゴム本体のみからな
る)20で支持して防振構造としている。
【0019】なお、上記実施例では、バー2の外周面,
アーム11の取付孔11aの周面,板状取付部16aの
周面,板状アーム22の下面等支持体の側に合成樹脂塗
料の塗膜を形成しているが、これに限るものではなく、
スタビライザーブツシユ1の取付孔1aの周面,ゴムブ
ツシユ7の防振ゴム8の外周面,ゴムブツシユ13の防
振ゴム15のフランジ部の側面,防振ゴム20の上面等
ゴム本体の側に上記塗膜を形成してもよい。
【0020】図1に示すように、スタビライザーブツシ
ユ1にバー2を組み付けて防振支持するようにした防振
構造において、下記の通り実験した。
【0021】
【実施例A】図1に示す実施例において、上記のDRY
な状態のバー2(図1の実施例そのものの場合)および
接触面に水をかけてWETな状態にしたバー2をスタビ
ライザーブツシユ1の取付孔1aに圧入し、異音の発生
の有無およびばね特性への影響を測定した。
【0022】
【実施例B】アクリル樹脂系ビーズの混入量を70%に
変えた。それ以外は実施例Aと同様にして測定した。
【0023】
【実施例C】フツ素樹脂系塗料に代えて、エポキシ樹脂
系塗料(組成 エポキシ樹脂ワニス:16%,トルエン
等溶剤:70.4%,体質顔料:10%,カーボンブラ
ツク:3%,表面調整剤:0.1%,沈澱防止剤:0.
5%)を用いた。それ以外は実施例Aと同様にして測定
した。
【0024】
【比較例A】スタビライザーブツシユと、従来公知の方
法で外周面に電着塗装したバーを準備し、上記バーをス
タビライザーブツシユの取付孔に圧入し、上記各項目に
ついて測定した。
【0025】
【比較例B】スタビライザーブツシユと、従来公知の方
法で外周面に電着塗装したバーを準備し、バーの外周面
にフツ素樹脂系塗料を塗布した。それ以外は実施例Aと
同様にして測定した。
【0026】
【比較例C】比較例Bのフツ素樹脂系塗料に代えて、エ
ポキシ樹脂系塗料を用いた。それ以外は比較例Bと同様
にして測定した。
【0027】
【比較例D】比較例Bのフツ素樹脂系塗料に代えて、シ
リコンオイルを用いた。それ以外は比較例Bと同様にし
て測定した。
【0028】
【比較例E】取付孔の周面に凸凹を形成したスタビライ
ザーブツシユと、従来公知の方法で外周面に電着塗装し
たバーを準備し、上記バーをスタビライザーブツシユの
取付孔に圧入し、上記各項目について測定した。
【0029】その結果を下記の表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】上記の表1からわかるように、実施例品
A,B,Cは異音の発生が無く、また、ばね特性への影
響も見られない。これに対し、比較例品A,B,Cおよ
びEでは異音が発生し、比較例品Dではばね特性への影
響が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】バーをスタビライザーブツシユに圧入した状態
を示す斜視図である。
【図2】ゴムブツシユでバーを防振支持している状態を
示す断面図である。
【図3】上記バーの外周面に合成樹脂塗料を塗布した状
態を示す説明図である。
【図4】ラバーブツシユでバーを防振支持している状態
を示す断面図である。
【図5】ゴムブツシユで板状被支持体を防振支持してい
る状態を示す断面図である。
【図6】平板状防振ゴムで被支持体を防振支持している
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スタビライザーブツシユ 1a 取付孔 2 バー 5 合成樹脂塗料 6 樹脂ビーズ
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】ラバーブツシユでシヤフトを防振支持している
状態を示す断面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振性能を有するゴム本体と、これと圧
    接する支持体を備え、上記支持体とゴム本体の圧接界面
    に、異音発生防止材用硬質微細球状体が分散含有されて
    いる合成樹脂塗料の塗膜が形成されていることを特徴と
    する異音発生防止ゴム装置。
  2. 【請求項2】 ゴム本体がブツシユであり、支持体がブ
    ツシユの取付孔に圧入されたシヤフトまたはブツシユの
    外周面を担持するアームである請求項1記載の異音発生
    防止ゴム装置。
  3. 【請求項3】 ゴム本体が平板状ゴム本体であり、支持
    体がこれを支受するアームである請求項1記載の異音発
    生防止ゴム装置。
JP36071191A 1991-12-27 1991-12-27 異音発生防止ゴム装置 Expired - Lifetime JPH0811972B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36071191A JPH0811972B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 異音発生防止ゴム装置

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JP36071191A JPH0811972B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 異音発生防止ゴム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05180255A true JPH05180255A (ja) 1993-07-20
JPH0811972B2 JPH0811972B2 (ja) 1996-02-07

Family

ID=18470588

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JP36071191A Expired - Lifetime JPH0811972B2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 異音発生防止ゴム装置

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JP (1) JPH0811972B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0707988A3 (en) * 1994-10-21 1998-01-21 Gencorp Inc. Stabilizer bar bushings and their manufacture
JP2003065387A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Bridgestone Corp 筒形防振支持体
JP2006266369A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Tokai Rubber Ind Ltd 防振ゴムブッシュ

Cited By (3)

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JP2006266369A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Tokai Rubber Ind Ltd 防振ゴムブッシュ

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JPH0811972B2 (ja) 1996-02-07

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