JPH05179992A - 複合発電システム - Google Patents
複合発電システムInfo
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- JPH05179992A JPH05179992A JP3345782A JP34578291A JPH05179992A JP H05179992 A JPH05179992 A JP H05179992A JP 3345782 A JP3345782 A JP 3345782A JP 34578291 A JP34578291 A JP 34578291A JP H05179992 A JPH05179992 A JP H05179992A
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- exhaust heat
- exhaust
- heat recovery
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- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01K—STEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
- F01K23/00—Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids
- F01K23/02—Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled
- F01K23/06—Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle
- F01K23/10—Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle
- F01K23/106—Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle with water evaporated or preheated at different pressures in exhaust boiler
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/16—Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】ガスタービンの圧縮機1で大気を吸込み圧縮し
て燃焼器2に供給する。燃焼器2は、高圧の空気を用い
て燃料を燃焼し、高温・高圧のガスを発生させる。ガス
タービンのタービン3は高温・高圧のガスを回転エネル
ギに変換し、軸動力として回収する。ガスタービンを出
た排気ガスは排気ダクト14を経て排熱回収ボイラ4に
導かれる。 【効果】排熱回収ボイラ入口ガス温度,圧縮機入口空気
流量を従来よりも広い運転範囲で一定にできるので、複
合発電システムの発電効率が向上する。
て燃焼器2に供給する。燃焼器2は、高圧の空気を用い
て燃料を燃焼し、高温・高圧のガスを発生させる。ガス
タービンのタービン3は高温・高圧のガスを回転エネル
ギに変換し、軸動力として回収する。ガスタービンを出
た排気ガスは排気ダクト14を経て排熱回収ボイラ4に
導かれる。 【効果】排熱回収ボイラ入口ガス温度,圧縮機入口空気
流量を従来よりも広い運転範囲で一定にできるので、複
合発電システムの発電効率が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温ガスタービンと蒸気
タービンを組合わせた複合発電システム及びその制御シ
ステムに関する。
タービンを組合わせた複合発電システム及びその制御シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高温ガスタービンと蒸気タービン
を組合わせた複合発電システムについては、ジーイーシ
アルストム テクニカル レビューNo.4(1991
年)第15頁から第26頁(GEC ALSTHOM TECHNICA
L REVIEW No.4(1991)pp15−26)におい
て論じられている。この例ではタービン入口ガス温度が
1300℃級のガスタービンと蒸気温度540℃の蒸気
タービンを組合わせることによって発電効率51.9〜
54.5%を達成できている。発電効率に差が有るの
は、主に排熱回収ボイラと蒸気タービンの構成による。
を組合わせた複合発電システムについては、ジーイーシ
アルストム テクニカル レビューNo.4(1991
年)第15頁から第26頁(GEC ALSTHOM TECHNICA
L REVIEW No.4(1991)pp15−26)におい
て論じられている。この例ではタービン入口ガス温度が
1300℃級のガスタービンと蒸気温度540℃の蒸気
タービンを組合わせることによって発電効率51.9〜
54.5%を達成できている。発電効率に差が有るの
は、主に排熱回収ボイラと蒸気タービンの構成による。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先に説明した従来例は
熱的には、ガスタービン入口ガス温度1260℃、ガス
タービン出口排気ガス温度583℃、ガスタービン圧縮
機圧力比15,高圧蒸気タービン入口蒸気温度540℃
のサイクルで構成されている。近い将来にはタービン入
口ガス温度が1400℃を越えるガスタービンが開発さ
れ、更に、発電効率が高まることになる。
熱的には、ガスタービン入口ガス温度1260℃、ガス
タービン出口排気ガス温度583℃、ガスタービン圧縮
機圧力比15,高圧蒸気タービン入口蒸気温度540℃
のサイクルで構成されている。近い将来にはタービン入
口ガス温度が1400℃を越えるガスタービンが開発さ
れ、更に、発電効率が高まることになる。
【0004】この場合、ガスタービンの圧力比を現状レ
ベルの14〜16に保てば、大気温度によってはガスタ
ービンの排気ガス温度が650〜700℃にも達する。
高温の排気ガスに耐えるには、ガスタービンと排熱回収
ボイラを接続する排気ダクトやガスタービンのディフュ
ーザを従来の材料にくらべ高価なステンレスに変更する
必要があり製造コストが上昇する。
ベルの14〜16に保てば、大気温度によってはガスタ
ービンの排気ガス温度が650〜700℃にも達する。
高温の排気ガスに耐えるには、ガスタービンと排熱回収
ボイラを接続する排気ダクトやガスタービンのディフュ
ーザを従来の材料にくらべ高価なステンレスに変更する
必要があり製造コストが上昇する。
【0005】排気ガス温度を現状レベルに下げるには、
ガスタービンの圧力比を、例えば、18程度に増加させ
る手段がある。しかし、この場合は、 圧縮機出口空気温度が500℃を越え、ロータやデ
ィスクの材料を従来にくらべ高価な耐熱合金に変更する
必要がある。
ガスタービンの圧力比を、例えば、18程度に増加させ
る手段がある。しかし、この場合は、 圧縮機出口空気温度が500℃を越え、ロータやデ
ィスクの材料を従来にくらべ高価な耐熱合金に変更する
必要がある。
【0006】 圧縮機の圧力比増加に伴ない効率が低
下し、空力的な不安定現象サージングに対する余裕が減
少する。
下し、空力的な不安定現象サージングに対する余裕が減
少する。
【0007】 燃焼器内の圧力が上昇するため窒素酸
化物(NOx)の発生量が増加する。という欠点があ
る。
化物(NOx)の発生量が増加する。という欠点があ
る。
【0008】本発明の目的は、高温ガスタービンを用い
た複合発電システムの高効率化を達成することにあり、
さらに製造コストの低減を図る複合発電システムを提供
することにある。
た複合発電システムの高効率化を達成することにあり、
さらに製造コストの低減を図る複合発電システムを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ガスタービンのディフューザ又はガスタービンと排
熱回収ボイラを接続する排気ダクトを、排熱回収ボイラ
への給水、又は排熱回収ボイラの低圧蒸気系、又は、中
圧蒸気系の一部又は全量で冷却し、冷却した後の水又は
蒸気を排熱回収ボイラに戻すようにした。
に、ガスタービンのディフューザ又はガスタービンと排
熱回収ボイラを接続する排気ダクトを、排熱回収ボイラ
への給水、又は排熱回収ボイラの低圧蒸気系、又は、中
圧蒸気系の一部又は全量で冷却し、冷却した後の水又は
蒸気を排熱回収ボイラに戻すようにした。
【0010】また、ディフューザや排気ダクトを冷却す
る水又は蒸気の流量を排熱回収ボイラ入口のガス温度又
はガスタービン出口排気ガス温度に基づいて制御するよ
うにした。
る水又は蒸気の流量を排熱回収ボイラ入口のガス温度又
はガスタービン出口排気ガス温度に基づいて制御するよ
うにした。
【0011】更に、ガスタービンの圧縮機入口ガイドベ
ーンの開度を排熱回収ボイラ入口のガス温度、又は、ガ
スタービン出口排気ガス温度が定められた温度以上の場
合には一定に保つようにした。
ーンの開度を排熱回収ボイラ入口のガス温度、又は、ガ
スタービン出口排気ガス温度が定められた温度以上の場
合には一定に保つようにした。
【0012】
【作用】高温ガスにさらされるガスタービンのディフュ
ーザ又は排気ダクトを、排熱回収ボイラへの給水、又は
排熱回収ボイラの低圧蒸気系、又は、中圧蒸気系の一部
又は全量で冷却するので上記ディフューザや排気ダクト
の温度を許容温度以下に保つことができる。更にディフ
ューザや排気ダクトを冷却する過程で水、又は、蒸気に
は排気ガスから熱を供給されるので、温度の上昇した水
や蒸気を排熱回収ボイラに戻すことができる。
ーザ又は排気ダクトを、排熱回収ボイラへの給水、又は
排熱回収ボイラの低圧蒸気系、又は、中圧蒸気系の一部
又は全量で冷却するので上記ディフューザや排気ダクト
の温度を許容温度以下に保つことができる。更にディフ
ューザや排気ダクトを冷却する過程で水、又は、蒸気に
は排気ガスから熱を供給されるので、温度の上昇した水
や蒸気を排熱回収ボイラに戻すことができる。
【0013】ディフューザや排気ダクトを冷却する水や
蒸気の流量を、排熱回収ボイラ入口のガズ温度又はガス
タービン出口排気ガス温度に基づいて制御することによ
り、排熱回収ボイラ入口のガス温度を従来にくらべて広
い負荷範囲で一定に保つことができる。
蒸気の流量を、排熱回収ボイラ入口のガズ温度又はガス
タービン出口排気ガス温度に基づいて制御することによ
り、排熱回収ボイラ入口のガス温度を従来にくらべて広
い負荷範囲で一定に保つことができる。
【0014】更に、排熱回収ボイラ入口のガス温度が従
来にくらべ、広い負荷範囲で一定となるのでガスタービ
ンの圧縮機入口ガイドベーンの開度も、広い負荷範囲で
定格値に保つことができ、圧縮機入口空気流量を広い負
荷範囲で定に保つこてができる。
来にくらべ、広い負荷範囲で一定となるのでガスタービ
ンの圧縮機入口ガイドベーンの開度も、広い負荷範囲で
定格値に保つことができ、圧縮機入口空気流量を広い負
荷範囲で定に保つこてができる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。
【0016】1はガスタービンの圧縮機で大気を吸込み
圧縮して燃焼器2に供給する。燃焼器2は、高圧の空気
を用いて燃料を燃焼し、高温・高圧のガスを発生させ
る。3はガスタービンのタービンであり高温・高圧のガ
スを回転エネルギに変換し、軸動力として回収する。ガ
スタービンを出た排気ガスは排気ダクト14を経て排熱
回収ボイラ4に導かれる。
圧縮して燃焼器2に供給する。燃焼器2は、高圧の空気
を用いて燃料を燃焼し、高温・高圧のガスを発生させ
る。3はガスタービンのタービンであり高温・高圧のガ
スを回転エネルギに変換し、軸動力として回収する。ガ
スタービンを出た排気ガスは排気ダクト14を経て排熱
回収ボイラ4に導かれる。
【0017】排熱回収ボイラ4は再熱三重圧型であり高
圧ドラム4aで発生した高圧蒸気20aは高圧蒸気ター
ビン5aに供給される。高圧蒸気タービン出口の蒸気20
dは中圧ドラム4bの蒸気20eと合流し、排熱回収ボ
イラで再熱され、中圧蒸気タービン5bに供給される。
中圧蒸気タービン出口の蒸気は排熱回収ボイラ4の低圧
ドラム4cで発生した低圧蒸気20cと合流して低圧蒸
気タービン5cに供給される。
圧ドラム4aで発生した高圧蒸気20aは高圧蒸気ター
ビン5aに供給される。高圧蒸気タービン出口の蒸気20
dは中圧ドラム4bの蒸気20eと合流し、排熱回収ボ
イラで再熱され、中圧蒸気タービン5bに供給される。
中圧蒸気タービン出口の蒸気は排熱回収ボイラ4の低圧
ドラム4cで発生した低圧蒸気20cと合流して低圧蒸
気タービン5cに供給される。
【0018】発電機8は、ガスタービンの圧縮機1,タ
ービン3及び蒸気タービン5a,5b,5cと同一の軸
で接続しており、いわゆる、一軸型複合発電システムを
構成している。
ービン3及び蒸気タービン5a,5b,5cと同一の軸
で接続しており、いわゆる、一軸型複合発電システムを
構成している。
【0019】低圧蒸気タービン5cを出た蒸気は復水器
6で凝縮され、復水ポンプ7で加圧して給水流量制御バ
ルブ45を介して排熱回収ボイラ4に供給される。ここ
で復水ポンプ7を出た水30の一部はガスタービンのタ
ービンディフューザと排気ダクト14に導かれ、要素を
冷却した後、排熱回収ボイラ4に供給される。
6で凝縮され、復水ポンプ7で加圧して給水流量制御バ
ルブ45を介して排熱回収ボイラ4に供給される。ここ
で復水ポンプ7を出た水30の一部はガスタービンのタ
ービンディフューザと排気ダクト14に導かれ、要素を
冷却した後、排熱回収ボイラ4に供給される。
【0020】40は制御器であり、排熱回収ボイラ4の
入口ガス温度41と発電機出力44に基づいて、圧縮機
入口ガイドベーンの開度43と給水流量制御バルブ45
の開度42を出力する。
入口ガス温度41と発電機出力44に基づいて、圧縮機
入口ガイドベーンの開度43と給水流量制御バルブ45
の開度42を出力する。
【0021】次に、本発明の動作について説明する。
【0022】まず、定格運転条件(100%負荷)の動
作について説明する。本実施例のガスタービンは、ター
ビン入口ガス温度1400℃、圧力比15を想定してい
る。この条件では、大気温度によってはタービン出口ガ
ス温度が700℃にも達する。このため、排熱回収ボイ
ラ4への給水30の一部をガスタービンのタービンディ
フューザと排気ダクト14に導き、従来用いられている
材料の許容温度、例えば、600℃程度まで冷却する。
ディフューザと排気ダクト14を冷却することによって
加熱された水は回収され、再び、排熱回収ボイラ4に供
給される。この段階で排熱回収ボイラ4の入口のガス温
度は、タービン出口排気ガス温度の700℃から設定温
度である600℃程度まで冷却される。
作について説明する。本実施例のガスタービンは、ター
ビン入口ガス温度1400℃、圧力比15を想定してい
る。この条件では、大気温度によってはタービン出口ガ
ス温度が700℃にも達する。このため、排熱回収ボイ
ラ4への給水30の一部をガスタービンのタービンディ
フューザと排気ダクト14に導き、従来用いられている
材料の許容温度、例えば、600℃程度まで冷却する。
ディフューザと排気ダクト14を冷却することによって
加熱された水は回収され、再び、排熱回収ボイラ4に供
給される。この段階で排熱回収ボイラ4の入口のガス温
度は、タービン出口排気ガス温度の700℃から設定温
度である600℃程度まで冷却される。
【0023】排熱回収ボイラ4では高圧蒸気系用として
540℃の蒸気を発生させる構成としてある。高圧蒸気
系での蒸気発生量を、排熱回収ボイラ入口ガス温度が7
00℃の場合(ディフューザや排気ダクト14を給水3
0で冷却しない場合)と比較すると、給水系統が加熱さ
れているので殆んど差はなく、蒸気タービンの発電効率
(ボトミングサイクル効率)も差はない。また、タービ
ン入口ガス温度1400℃,圧力比18のガスタービン
にくらべると、燃焼器内の圧力が低いため、NOxの発生
量を抑制できる。更に、ガスタービン圧縮機の圧力比も
15と低いため、圧力比18の圧縮機にくらべ効率が高
くなるとともに圧縮機のサージングに対する余裕が増加
する。
540℃の蒸気を発生させる構成としてある。高圧蒸気
系での蒸気発生量を、排熱回収ボイラ入口ガス温度が7
00℃の場合(ディフューザや排気ダクト14を給水3
0で冷却しない場合)と比較すると、給水系統が加熱さ
れているので殆んど差はなく、蒸気タービンの発電効率
(ボトミングサイクル効率)も差はない。また、タービ
ン入口ガス温度1400℃,圧力比18のガスタービン
にくらべると、燃焼器内の圧力が低いため、NOxの発生
量を抑制できる。更に、ガスタービン圧縮機の圧力比も
15と低いため、圧力比18の圧縮機にくらべ効率が高
くなるとともに圧縮機のサージングに対する余裕が増加
する。
【0024】次に部分負荷時の動作について図2を用い
て説明する。
て説明する。
【0025】図2において横軸はガスタービン出力、縦
軸は排熱回収ボイラ(HRSG)入口ガス温度,圧縮機
入口ガイドベーン(IGV)開度,ボトミングサイクル
効率及び圧縮機入口空気流量を示している。
軸は排熱回収ボイラ(HRSG)入口ガス温度,圧縮機
入口ガイドベーン(IGV)開度,ボトミングサイクル
効率及び圧縮機入口空気流量を示している。
【0026】まず、従来の複合発電システムについて説
明する。
明する。
【0027】ガスタービン出力が低下した場合、圧縮機
IGV開度を定格値に保持しておけば、圧縮機入口空気
流量が変化しないため燃焼温度が下がり、それに伴いHR
SG入口ガス温度も低下しボトミングサイクルの効率も低
下する。そのため一般には、圧縮機IGV開度を絞り圧
縮機入口空気流量を減少させ、燃焼温度とHRSG入口
ガス温度を変化させない運転が採用されている。これは
HRSGの効率が、相対的に大流量・低温度のガスより
も、小流量・高温度のガスの方が高いことによる。しか
し圧縮機IGV開度の絞りにもサージングに対して限界
が有り、定格値に対して20%程度の絞りとされてい
る。従って、図2のA点よりもガスタービンの負荷が小
さくなれば、圧縮機IGV開度をそれ以上絞らず一定に
保つことになる。その結果、燃焼温度とHRSG入口ガ
ス温度が下がるためボトミングサイクルの効率を低下す
る。
IGV開度を定格値に保持しておけば、圧縮機入口空気
流量が変化しないため燃焼温度が下がり、それに伴いHR
SG入口ガス温度も低下しボトミングサイクルの効率も低
下する。そのため一般には、圧縮機IGV開度を絞り圧
縮機入口空気流量を減少させ、燃焼温度とHRSG入口
ガス温度を変化させない運転が採用されている。これは
HRSGの効率が、相対的に大流量・低温度のガスより
も、小流量・高温度のガスの方が高いことによる。しか
し圧縮機IGV開度の絞りにもサージングに対して限界
が有り、定格値に対して20%程度の絞りとされてい
る。従って、図2のA点よりもガスタービンの負荷が小
さくなれば、圧縮機IGV開度をそれ以上絞らず一定に
保つことになる。その結果、燃焼温度とHRSG入口ガ
ス温度が下がるためボトミングサイクルの効率を低下す
る。
【0028】次に本発明について説明する。
【0029】本発明ではガスタービン出口排気ガス温度
が600℃以上の場合には、タービンディフューザと排
気ダクト14をHRSGへの給水系30で冷却し、HR
SG入口ガス温度41が600℃となるよう制御すると
ともに、ガスタービン出口排気ガス温度が600℃以上
あれば圧縮機IGV開度42を定格値一定に保つ制御を
行っている。
が600℃以上の場合には、タービンディフューザと排
気ダクト14をHRSGへの給水系30で冷却し、HR
SG入口ガス温度41が600℃となるよう制御すると
ともに、ガスタービン出口排気ガス温度が600℃以上
あれば圧縮機IGV開度42を定格値一定に保つ制御を
行っている。
【0030】従って、図2に示したように、ガスタービ
ン出力が減少しC点まで負荷が減少しても、ガスタービ
ン出口排気ガス温度が600℃以上あれば、圧縮機IG
V開度は一定に保たれ、圧縮機入口空気流量が減少する
ことは無い。しかも、ガスタービンの燃焼温度は下がる
が、HRSG入口ガス温度は600℃一定に制御されて
いるのでボトミングサイクルの効率の低下も少ない。C
点よりも負荷が減少すればガスタービン出口排気ガス温
度が600℃より低くなるので、ディフューザと排気ダ
クト14の冷却が停止するとともに、圧縮機IGV開度
を従来と同様に絞り、圧縮機入口空気流量を減少させる
ことによってHRSG入口ガス温度を600℃一定に保
つ。
ン出力が減少しC点まで負荷が減少しても、ガスタービ
ン出口排気ガス温度が600℃以上あれば、圧縮機IG
V開度は一定に保たれ、圧縮機入口空気流量が減少する
ことは無い。しかも、ガスタービンの燃焼温度は下がる
が、HRSG入口ガス温度は600℃一定に制御されて
いるのでボトミングサイクルの効率の低下も少ない。C
点よりも負荷が減少すればガスタービン出口排気ガス温
度が600℃より低くなるので、ディフューザと排気ダ
クト14の冷却が停止するとともに、圧縮機IGV開度
を従来と同様に絞り、圧縮機入口空気流量を減少させる
ことによってHRSG入口ガス温度を600℃一定に保
つ。
【0031】圧縮機IGV開度の絞りが限界値(図2の
B点)に達すれば圧縮機IGV開度をそれ以上絞らず一
定に保つので、HRSG入口ガス温度が低下し始め、ボ
トミングサイクルの効率も低下することになる。この結
果、図2に示したように部分負荷領域において、HRS
G入口ガス温度,圧縮機IGV開度及び圧縮機入口空気
流量一定の領域が従来よりも拡大するので、ボトミング
サイクルの効率や複合発電システムの発電効率が向上す
ることになる。
B点)に達すれば圧縮機IGV開度をそれ以上絞らず一
定に保つので、HRSG入口ガス温度が低下し始め、ボ
トミングサイクルの効率も低下することになる。この結
果、図2に示したように部分負荷領域において、HRS
G入口ガス温度,圧縮機IGV開度及び圧縮機入口空気
流量一定の領域が従来よりも拡大するので、ボトミング
サイクルの効率や複合発電システムの発電効率が向上す
ることになる。
【0032】次に本発明の他の実施例について説明す
る。
る。
【0033】図1において、 HRSG4出口の低圧蒸気20cの一部又は全量を
ディフューザと排気ダクトの冷却に用い、冷却した後の
蒸気を低圧蒸気タービン5cの入口に戻す。
ディフューザと排気ダクトの冷却に用い、冷却した後の
蒸気を低圧蒸気タービン5cの入口に戻す。
【0034】 HRSG4の中圧ドラム出口の蒸気の
一部又は全量をディフューザと排気ダクトの冷却に用
い、冷却した後の蒸気を、高圧蒸気タービン5の出口の
蒸気20dと合流させる。
一部又は全量をディフューザと排気ダクトの冷却に用
い、冷却した後の蒸気を、高圧蒸気タービン5の出口の
蒸気20dと合流させる。
【0035】 中圧蒸気タービン5b出口の蒸気の一
部又は全量をディフューザと排気ダクトの冷却を用い、
冷却した後の蒸気を低圧蒸気タービン5cの入口に戻
す、ようにしても先に述べた実施例と同一の効果が得ら
れる。この場合、ディフューザや排気ダクトの冷却に用
いる蒸気の流量は、ガスタービン出口排気ガス温度又
は、HRSG入口ガス温度41に基づいて制御される。
圧縮機IGV開度の制御は、先に説明した実施例と同一
である。
部又は全量をディフューザと排気ダクトの冷却を用い、
冷却した後の蒸気を低圧蒸気タービン5cの入口に戻
す、ようにしても先に述べた実施例と同一の効果が得ら
れる。この場合、ディフューザや排気ダクトの冷却に用
いる蒸気の流量は、ガスタービン出口排気ガス温度又
は、HRSG入口ガス温度41に基づいて制御される。
圧縮機IGV開度の制御は、先に説明した実施例と同一
である。
【0036】また、ガスタービンのディフューザを冷却
する方法として、ディフューザ内面(ガス側)に冷却管
を取付ける構造が考えられる。この場合、従来の平滑面
ディフューザにくらべ、ディフューザ表面に小さな凹凸
が生ずるので、流れの乱れが促進され、ディフューザ効
率(静圧回復係数)が増加し、ガスタービン効率が向上
するという効果もある。
する方法として、ディフューザ内面(ガス側)に冷却管
を取付ける構造が考えられる。この場合、従来の平滑面
ディフューザにくらべ、ディフューザ表面に小さな凹凸
が生ずるので、流れの乱れが促進され、ディフューザ効
率(静圧回復係数)が増加し、ガスタービン効率が向上
するという効果もある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、排熱回収ボイラ入口ガ
ス温度,圧縮機入口空気流量を従来よりも広い運転範囲
で一定にできるので、複合発電システムの発電効率が向
上する。
ス温度,圧縮機入口空気流量を従来よりも広い運転範囲
で一定にできるので、複合発電システムの発電効率が向
上する。
【0038】また、高温ガスタービンを用いた複合発電
システムに対して、ガスタービンディフューザや排気ダ
クトの温度を、従来材料の許容温度以下とすることがで
きるので、製造コストが低減できる。
システムに対して、ガスタービンディフューザや排気ダ
クトの温度を、従来材料の許容温度以下とすることがで
きるので、製造コストが低減できる。
【0039】更に、ガスタービン圧縮機の圧力比とガス
タービン燃焼器の圧力を従来値にできるので、NOxの
発生量を抑制できる。
タービン燃焼器の圧力を従来値にできるので、NOxの
発生量を抑制できる。
【図1】本発明の一実施例を示す複合発電システムの系
統図。
統図。
【図2】本発明のガスタービンの部分負荷運転状態を従
来例と比較して示した特性図。
来例と比較して示した特性図。
1…圧縮機、2…燃焼器、3…タービン、4…排熱回収
ボイラ、14…排気ダクト。
ボイラ、14…排気ダクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02C 9/20 7910−3G (72)発明者 笹田 哲男 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (5)
- 【請求項1】ガスタービンと排熱回収ボイラと蒸気ター
ビンと発電機より成る複合発電システムにおいて、前記
排熱回収ボイラへの給水の一部又は全量をガスタービン
のデイフューザ冷却又は前記ガスタービンと前記排熱回
収ボイラを接続する排気ダクトの冷却に用い、冷却した
後の水を前記排熱回収ボイラに給水するようにしたこと
を特徴とする複合発電システム。 - 【請求項2】ガスタービンと排熱回収ボイラと蒸気ター
ビンと発電機より成る複合発電システムにおいて、前記
排熱回収ボイラの低圧蒸気系又は中圧蒸気系の蒸気の一
部又は全量を前記ガスタービンのデイフューザ又は前記
ガスタービンと前記排熱回収ボイラを接続する排気ダク
トの冷却に用い、冷却した後の蒸気を前記排熱回収ボイ
ラに戻すようにしたことを特徴とする複合発電システ
ム。 - 【請求項3】請求項1において、前記ガスタービンの前
記ディフューザ又は前記排気ダクトの冷却に用いる水の
流量を、前記排熱回収ボイラの入口のガス温度又は前記
ガスタービンの出口排気ガス温度に基づいて制御する複
合発電システム。 - 【請求項4】請求項2において、前記ガスタービンの前
記ディフューザ又は前記排気ダクトの冷却に用いる蒸気
の流量を、前記排熱回収ボイラの入口のガス温度又は前
記ガスタービンの出口排気ガス温度に基づいて制御する
複合発電システム。 - 【請求項5】ガスタービンと排熱回収ボイラと蒸気ター
ビンと発電機より成る複合発電システムにおいて、前記
ガスタービンの圧縮機入口ガイドベーンの開度を、前記
排熱回収ボイラの入口のガス温度又はガスタービン出口
排気ガス温度が定められた温度以上の場合には一定に保
つことを特徴とする複合発電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345782A JPH05179992A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 複合発電システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345782A JPH05179992A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 複合発電システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179992A true JPH05179992A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18378941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3345782A Pending JPH05179992A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 複合発電システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05179992A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013522530A (ja) * | 2010-03-16 | 2013-06-13 | ヴァーダーグ リミテッド | 流体の流れから電力を発生させる装置 |
JP2014051944A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-03-20 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 超臨界蒸気複合サイクル |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3345782A patent/JPH05179992A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013522530A (ja) * | 2010-03-16 | 2013-06-13 | ヴァーダーグ リミテッド | 流体の流れから電力を発生させる装置 |
JP2014051944A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-03-20 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 超臨界蒸気複合サイクル |
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