JPH05178939A - 異なる3構成要素から成るプロピレン/エチレン共重合体 - Google Patents
異なる3構成要素から成るプロピレン/エチレン共重合体Info
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Abstract
高い剛性、低い白化傾向を示す好ましいプロピレン/エ
チレン共重合体混合物の製造法の提供。 【構成】 ツィーグラー/ナッタ触媒組成物を使用し、
動揺固定床において気相から3段階重合により、すなわ
ち第1重合段階(A)において、20から40バールの
圧力、60から90℃の温度、0.5から5時間の滞留
時間でプロピレンを重合させ、第2重合段階(B)にお
いて、5から30バールの圧力、40から110℃の温
度、0.2から4時間の滞留時間で、Aの重合体にプロ
ピレンおよびエチレンの混合物を重合させ、次いで第3
重合段階(C)において、5から30バールの圧力、4
0から110℃の温度、0.1から5時間の滞留時間
で、Bの重合体にエチレンあるいはエチレン、プロピレ
ンの混合物を重合させ、A,B両モノマーの重量割合を
1:1から20:1に、またA,Cにおいて反応せしる
られるモノマーの重量割合を1:2から20:1に調整
して、得られるプロピレン/エチレン共重合体。
Description
さらに共触媒としてアルミニウム化合物を含有するツィ
ーグラー/ナッタ触媒組成物を使用し、動揺固定床にお
いて気相から3段階重合により得られるプロピレン/エ
チレン共重合体に関するものである。
重合体の製造方法およびこの共重合体から製造されるシ
ートならびに成形体に関するものである。
することにより得られるプロピレン/エチレン共重合体
は一連の特許文献から公知である。例えば米国特許42
60710号明細書から、ツィーグラー/ナッタ触媒を
使用し、撹拌容器中において、アルケン−1を重合させ
て得られる単独重合体および共重合体が公知である。こ
こで使用される触媒組成分は、多価チタン化合物、アル
ミニウムハロゲン化物および/あるいはアルミニウムア
ルキルならびに電子供与体化合物、例えばシラン、エス
テル、エーテル、ケトンあるいはラクトンが使用される
(ヨーロッパ特許出願公告14523号、45977
号、86473号、同公開171200号、米国特許4
857613号)。
使用してプロピレン/エチレンブロック共重合体を製造
するための一連の方法が公知である(米国特許4454
299号、4455405号、南阿特許出願公告84/
3563号、84/5261号、英国特許出願公告10
32945号)が、この場合まず第1反応段階において
気相エチレンを重合させ、これにより得られた単独重合
体に第2反応工程においてエチレンとプロピレンの混合
物を重合させる。この方法は通常、高圧下、分子量制御
剤としての水素の存在下に行われる。これにより得られ
る共重合体は、一般に秀れた衝撃強さを示すが、同時に
剛性が低く、また白化する傾向が比較的高い。ここで白
化とは、多くの合成樹脂が展延に際し透明試料の個々の
領域で白色化する現象を意味する。
に高い剛性と共に高い衝撃強さを示すことは、重合体混
合物、いわゆるブレンドの場合に認められる。例えば耐
熱性の硬質重合体を軟質弾性重合体と混合することによ
りこれらの特性を兼備させ、得られたブレンドが両重合
体の好ましい特性を示すようにすることができる。(1
986年ミュンヘン市カルル、ハンゼル、フェルラーク
社刊、ゼヒトリングの「クンストシュトフ、タッシェン
ブーフ」8頁)。
4019456号各公報から、高い衝撃強さに加えて、
高い剛性および低い白化傾向を示す、異種ポリオレフィ
ンから成るブレンドが公知である。この種のブレンド
は、プロピレン単独重合体とプロピレンランダム共重合
体から成る一定のプロピレン共重合体とポリエチレンと
の混合により得られる。しかしながら、このようなブレ
ンドの製造は技術的に比較的高いコストを要する。まず
このために2段階法によりプロピレン共重合体を製造し
なければならず、この場合まず第1重合段階においてプ
ロピレンを重合させ、これにより得られたプロピレン重
合体を第2重合段階においてプロピレンおよびエチレン
の混合物と重合させねばならない。またこれと無関係に
特定の密度を有するポリエチレンを製造する別途の工程
が必要である。このようにして得られた各重合体を次い
で常法により押出機で混合しなければならない。この製
造方法は良好な使用特性を有する生成物をもたらすが、
本来の重合工程のほかに追加的に混合工程を必要とし、
これは個々の製造工程の時間的斉合に関する困難と、装
置に関する追加的支出とをもたらす。
野の技術的課題は、上述した欠陥を除去し、なるべく簡
単な方法で製造され得る、良好な使用特性を示すプロピ
レン/エチレン共重合体を提供することである。
有固体組成分のほかにさらに共触媒としてアルミニウム
化合物を含有するツィーグラー/ナッタ触媒組成物を使
用し、動揺固定床において気相から3段階重合により、
すなわち第1重合段階において、20から40バールの
圧力、60から90℃の温度、0.5から5時間の反応
混合物平均滞留時間でプロピレンを重合させ、第2重合
段階において、第1重合段階の圧力より少なくとも7バ
ール低い、5から30バールの圧力、40から110℃
の温度、0.2から4時間の反応混合物平均滞留時間
で、第1重合段階から得られた重合体にプロピレンおよ
びエチレンの混合物を重合させ、次いで第3重合段階に
おいて、5から30バールの圧力、40から110℃の
温度、0.1から5時間の反応混合物平均滞留時間で、
第2重合段階から得られた重合体にエチレンあるいはエ
チレンおよびプロピレンの混合物を重合させ、第1およ
び第2重合段階において反応せしめられる両モノマーの
重量割合を1:1から20:1に、また第1重合段階と
第3重合段階の両者において反応せしるられるモノマー
の重量割合を1:2から20:1に調整して、得られる
プロピレン/エチレン共重合体により解決されることが
見出された。
造方法は、プロピレン重合のために慣用されている反応
容器においてバッチ式で、あるいは好ましくは連続的に
行われる。適当な反応容器は、連続的に稼働する撹拌容
器であって、複数個の相互に接続された撹拌容器を使用
することもできる。反応器は撹拌により絶えず動揺状態
に維持されている微細粉重合体から成る固定床を有す
る。
グラー/ナッタ触媒を使用して行われる。これはチタン
含有固体組成分のほかに共触媒を含有する。共触媒とし
てはアルミニウム化合物が使用され得るが、好ましくは
このほかに共触媒の他の構成分として電子供与体化合物
が使用される。
は、チタン化合物として一般的に3価もしくは4価のチ
タンのハロゲン化物もしくはアルコレート、好ましくは
チタン塩化物、ことにチタンテトラクロライドが使用さ
れる。チタン含有固体組成分は微細粉担体を含有するの
が好ましく、このため珪素、およびアルミニウムの酸化
物ならびに珪酸アルミニウムが有利に使用される。こと
に好ましい担体としてはSiO2 ・aAl2 O3 で表わ
される二酸化珪素ないし珪酸アルミニウムが好ましい。
式中のaは0.01から0.5の数値を意味する。
さらにマグネシウム化合物、ことにマグネシウムハロゲ
ン化物、マグネシウムアルキルおよびマグネシウムアリ
ールならびにマグネシウムアルコキシ化合物およびマグ
ネシウムアリールオキシ化合物が、ことにマグネシウム
クロライド、マグネシウムブロマイドおよびマグネシウ
ムジ(C1 −C10アルキル)が使用される。これらのほ
かさらに、チタン含有固体組成分はハロゲン、ことに塩
素あるいは臭素を含有する。
さらに電子供与化合物を含有するが、その例としては単
もしくは多官能性カルボン酸、カルボン酸無水物、カル
ボン酸エステル、さらにはケトン、エーテル、アルコー
ル、ラクトン、ならびに燐および珪素の有機化合物が挙
げられる。チタン含有固体組成分中の電子供与体化合物
としては、式(I)
10アルコキシ、あるいは両者結合して酸素を意味する場
合のフタール酸誘導体が好ましい。ことに好ましい電子
供与体化合物は、X、YがC1 −C8 アルコキシ、例え
ばメトキシ、エトキシ、プロピルオキシあるいはブチル
オキシを意味する場合のフタル酸エチルである。
物としてさらに好ましいのは、3もしくは4員の、場合
により置換されていてもよいシクロアルキル−1,2−
ジカルボン酸のジエステル、もしくは場合により置換さ
れていてもよいベンゾフェノン−2−カルボン酸のモノ
エステルである。これらエステルにおけるヒドロキシ化
合物としては、エステル化反応の際に慣用されているア
ルコール、ことにC1−C15アルカノール、C5 −C7
シクロアルカノール(C1 −C15アルキルにより置換さ
れていてもよい)、C6 −C10フェノールが挙げられ
る。
公知の、例えばヨーロッパ特許出願公開45975号、
45977号、86473号、171200号各公報、
英国特許出願公開2111066号公報、米国特許48
57613号公報に記載されているような方法により行
なわれる。
3段階法を使用するのが有利である。
にSiO2 ・aAl2 O3 (aは0.001から2、こ
とに0.01から0.5の範囲の数値を意味する)に、
マグネシウム含有化合物の液状アルカン溶液を添加し、
次いでこの混合物を10から120℃の温度で0.5か
ら5時間にわたり撹拌する。担体1モル当たり0.1か
ら1モルのマグネシウム化合物を使用するのが有利であ
る。次いで絶えず撹拌しながら、ハロゲンもしくはハロ
ゲン化水素、ことに塩素もしくは塩化水素を、マグネシ
ウム含有化合物に対して少なくとも2倍モル量、好まし
くは少なくとも5倍モル量の過剰量で添加する。約30
から120分後に液相から固体分を濾別する。
た生成物を液状アルカン中に投入し、次いでC1 −C8
アルカノール、ことにエタノール、3価もしくは4価チ
タンのハロゲン化物もしくはアルコレート、ことにチタ
ンテトラクロライド、ならびに電子供与体化合物を添加
する。この場合、第1段階から得られた固体分における
マグネシウム1モル当たり1から5モル、ことに2から
4モルのアルカノール、2から20モル、ことに4から
10モルの3もしくは4価のチタン、0.01から1モ
ル、ことに0.1から1.0モルの電子供与体化合物を
使用する。この混合物を10から150℃の温度で少な
くとも1時間撹拌し、これにより得られる固体分を濾別
し、液状アルカン、ことにヘキサンもしくはヘプタンで
洗浄する。
0から150℃の温度で数時間、過剰量のチタンテトラ
クロライドもしくはこれを不活性溶媒、ことにアルキル
ベンゼンに溶解させた溶液で抽出する。この場合、溶媒
は少なくとも5重量%のチタンテトラクロライドを含有
するべきである。次いで洗浄液のチタンテトラクロライ
ド含有分が2重量%より少なくなるまで、生成物を液状
アルカンで洗浄する。このようにして得られるチタン含
有固体組成分は、ツィーグラー/ナッタ触媒系として共
触媒と共に使用される。共触媒としては、アルミニウム
化合物およびさらに他の電子供与体化合物が使用され
る。
は、トリアルキルアルミニウムのほか、そのアルキル基
をアルコキシもしくはハロゲン、例えば塩素、臭素で置
換された化合物である。ことに炭素原子1から8個のア
ルキルを有するトリアルキルアルミニウム化合物、例え
ばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、
メチルジエチルアルミニウムが好ましい。
他の共触媒として、電子供与体化合物、例えば単もしく
は多官能性カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸
エステル、さらにケトン、エーテル、アルコール、ラク
トン、ならびに燐および珪素の有機化合物が有利に使用
される。ことに好ましい電子供与体化合物は以下の一般
式(II) R1 nSi(OR2 )4-n (II) で表わされ、R1 が互いに同じでも異なってもよく、そ
れぞれC1 −C20アルキル、5から7員のシクロアルキ
ル(C1 −C10アルキルで置換されていてもよい)、C
6 −C20アリールあるいはアリールアルキルを意味し、
R2 が互いに同じでも異なっていてもよく、それぞれC
1 −C20アルキルを意味し、nが1、2あるいは3を意
味する場合の珪素有機化合物である。特別に有利な化合
物は、R1がC1 −C8 アルキルあるいは5から7員の
シクロアルキルを、R2 がC1 −C4 アルキルを、nが
1もしくは2をそれぞれ意味する場合の化合物(II)で
ある。
ロピルシラン、ジメトキシイソブチルイソプロピルシラ
ン、ジメトキシジイソブチルシラン、ジメトキシジシク
ロペンチルシラン、ジエトキシイソブチルプロピルシラ
ンを使用するのが極めて有利である。
ニウム化合物のアルミニウムと、チタン含有固体組成分
のチタンとの原子割合が10:1から800:1、こと
に20:1から200:1、アルミニウム化合物と、共
触媒として適当な電子供与体化合物とのモル割合が1:
1から100:1、ことに2:1から80:1であるの
が好ましい。各触媒構成分はそれぞれ単独であるいは2
構成分混合物として任意の順序で重合反応組成物に添加
される。
造は、ことに3段階法により行われる。
ールの圧力、60から90℃の温度、0.5から5時間
の反応混合物平均滞留時間で、プロピレンが重合せしめ
られる。ことに有利であるのは20から35バールの圧
力、60から85℃の温度、0.75から4時間の平均
滞留時間で重合が行われることである、一般的に反応条
件は、第1重合段階において、アルミニウム組成物1ミ
リモル当たり、0.05から2kg、ことに0.1から
1.5kgのポリプロピレンが形成されるように選択さ
れる。
体をもたらす方法の特定の実施態様によれば、第1重合
段階における材料モノマー混合物は、さらにC1 −C10
アルケン−1、例えばエチレン、ブテン−1、ペンテン
−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1を少
量含有していてもよい。このコモノマーの量はそのC2
−C10アルケン−1とプロピレンとの分圧割合が1:1
00を超えないように、ことに0.5:100を超えな
いように制約される。第1重合段階におけるこのC2 −
C10アルケン−1の使用は断念するのが好ましい。
応終了後に触媒と共に第2重合段階に移され、ここでプ
ロピレンおよびエチレンの混合物と重合せしめられる。
第2重合段階において、圧力は5から30バール、こと
に8から25バールであるが、第1重合段階における圧
力よりも7バール、ことに10バールだけ低くなされ
る。温度は40から110℃、ことに50から90℃、
反応混合物の滞留時間は0.2から4時間、ことに0.
2から2時間とする。
チレンの間の分圧割合は、慣用の通り1:10から1
0:1、ことに1:8から5:1とする。これら反応パ
ラメータの適切な選定により、さらに第1および第2重
合段階において反応せしめられる両モノマーの重量は
1:1から20:1、ことに1.5:1から10:1に
なされる。
のさらに他の実施態様においては、第2重合段階の反応
混合物に、ツィーグラー/ナッタ触媒の活性に影響を及
ぼすべきC1 −C8 アルカノール、ことにC1 −C4 ア
ルカノールを導入する。このために適当なアルカノール
は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、nブ
タノール、ことにイソプロノールである。
ピレン/エチレン共重合体との混合物は、反応終了後、
触媒と共に第3重合段階に移され、ここでエチレンある
いはエチレンおよびプロピレンの混合物と重合せしめら
れる。この第3重合段階における圧力は5から30バー
ル、ことに8から25バールであるが、第1重合段階に
おける圧力よりも7バール、ことに10バールだけ低く
なされる。温度は40から110℃、ことに50から9
0℃、重合体平均滞留時間は0.1から5時間、ことに
0.2から4時間になされる。この第3重合段階におい
て、第2重合段階から得られた重合体はエチレンおよび
プロピレンから成る混合物を重合せしめられるが、この
場合エチレンとプロピレンの分圧割合は、0.5:1か
ら100:1、ことに2:1から80:1になされる。
本発明によれば、さらに第2重合段階および第3重合段
階の両段階において反応せしめられる両モノマーの重量
割合が1:2から20:1、ことに1:1.5から1
0:1となるように配慮される。
のさらに他の実施態様においては、第3重合段階の反応
混合物に、ツィーグラー/ナッタ触媒に影響を及ぼすべ
きC1 −C8 アルカノール、ことにC1 −C4 アルカノ
ールを導入する。このために適当なアルカノールとして
は、同じくメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、n−ブタノールであって、ことにイソプロパノール
が好ましい。
よっても、あるいは2個、3個もしくはそれ以上の相互
に連結された反応器カスケードによっても行われ得る。
単に1個の反応器を使用する場合には、各重合段階ごと
に一旦放圧し、次いで新規重合段階に必要な反応条件に
調整され、反応空間にモノマーを装填し、新たに重合反
応が進められる。複数個の相接続された反応容器の場合
には、重合終了後、それぞれの重合段階で形成された重
合体を触媒と共に排出され、次の重合段階に給送され
る。ここで得られる重合体の分子量は、常法により制御
剤、ことに水素の添加により制御され得る。
体は、プロピレン単独重合体、エチレン分20から80
重量%のプロピレン/エチレン共重合体およびポリエチ
レンもしくはエチレン分が少なくとも50重量%のエチ
レン/プロピレン共重合から成る混合物としてみなされ
るべきものである。そのメルトフローインデックスはD
IN53735により230℃、2.16kgの負荷に
おいて測定して、0.1から100g/10分、ことに
0.2から20g/10分である。このメルトフローイ
ンデックスは、230℃、2.16kgの負荷下、10
分間に押圧流動排出される重合体の量に相当する。この
本発明による共重合体ないし重合体混合物は高い剛性、
高い衝撃強さ、および低い白化傾向を示す。方法技術的
に高コストを必要とすることなく製造され得る。
ト、パイプ、化粧板、繊維、中空体、射出成形品、自動
車用各種成形品の製造に適する。
トルの撹拌オートクレーブが使用されるが、これにはポ
リプロピレン微細粉の撹拌の動揺固定床が形成される。
ての水素7.1リットルの存在下に、ツィーグラー/ナ
ッタ触媒組成物を使用してプロピレンが重合される。正
確な反応条件、すなわち圧力、温度、反応混合物平均滞
留時間は、後掲の表1に示される。
滞留時1時間につき、触媒の組成分として100mgの
チタン含有固体組成分、6ミリモルのトリエチルアルミ
ニウム、0.6ミリモルのジメトキシイソブチルイソプ
ロピルシランが使用された。この場合アルミニウム組成
分1ミリモル当たり、0.2kgのポリプロピレンが形
成された。チタン含有固体組成分は以下の方法で製造さ
れた。
μm、孔隙容積1.75cm3 /gおよび比表面積32
0m2 /gのSiO2 に、その1モルに対してブチルオ
クチルマグネシウム0.3モルの割合でブチル化合物の
n−ヘプタン溶液を添加した。90℃でこの溶液を1時
間撹拌し、次いで20℃に冷却し、マグネシウム有機化
合物に対して10倍モル量の塩化水素を導通し、30分
後に固体相を溶媒から濾別した。
を添加し、次いで絶えず撹拌しつつマグネシウム1モル
に対して3モルのエタノールを添加した。この混合物を
80℃で1.5時間撹拌し、次いでマグネシウム1モル
に対してそれぞれ6モルの四塩化チタンおよび0.5モ
ルのフタル酸ジ−n−ブチルエステルを添加した。反応
混合物をさらに2時間撹拌し、次いで固体分を溶媒から
濾別した。この生成物を四塩化チタンの15重量%エチ
ルベンゼン溶液で、125℃において2時間にわたり抽
出した。次いで固体生成物を抽出液から濾別し、わずか
に0.3重量%の四塩化チタンを含有するに過ぎない状
態となるまで、n−ヘプタンで洗浄した。
成分は、3.1重量%のチタン、7.5重量%のマグネ
シウムおよび28.3重量%の塩素を含有することが確
認された。
通じて、撹拌オートクレーブを放圧して圧力5バールと
し、次いで表1に第2重合段階用に示された条件下にお
いてプロピレンエチレンの混合物を重合させた。この場
合、第1重合段階で得られたポリプロピレンはツィーグ
ラー/ナッタ触媒と共に撹拌オートクレーブ中に残留せ
しめられた。
て、撹拌オートクレーブは放圧により5バールになさ
れ、次いで表1に第3重合段階用に示された条件下に、
プロピレンとエチレンの混合物が、第1重合段階で形成
された重合体がツィーグラー/ナッタ触媒と共に残存し
ている撹拌オートクレーブ中においてあらためて重合せ
しめられた。
共重合体ブレンドの特性を後掲の表2に示す。
で測定された。重量が250g、球欠部直径が25m
m、本体直径が5mmのボルトを50cm落下させて測
定した。
温度250℃で射出成形した、直径60mm、厚さ2m
mの盤体を使用した。
与えて行われた。試料をまず装置架台に結合することな
く載置し、次いでボルトの係止を解除して衝撃を与え
た。平均値をもたらすため各5試料につき測定した。
を、盤体の衝撃と反対側の面において長手方向およびこ
れに直交する方向で測定し、その平均値を算出した。
Claims (7)
- 【請求項1】 チタン含有固体組成分のほかにさらに共
触媒としてアルミニウム化合物を含有するツィーグラー
/ナッタ触媒組成物を使用し、動揺固定床において気相
から3段階重合により、 すなわち第1重合段階において、20から40バールの
圧力、60から90℃の温度、0.5から5時間の反応
混合物平均滞留時間でプロピレンを重合させ、 第2重合段階において、第1重合段階の圧力より少なく
とも7バール低い、5から30バールの圧力、40から
110℃の温度、0.2から4時間の反応混合物平均滞
留時間で、第1重合段階から得られた重合体にプロピレ
ンおよびエチレンの混合物を重合させ、次いで第3重合
段階において、5から30バールの圧力、40から11
0℃の温度、0.1から5時間の反応混合物平均滞留時
間で、第2重合段階から得られた重合体にエチレンある
いはエチレンおよびプロピレンの混合物を重合させ、 第1および第2重合段階において反応せしめられる両モ
ノマーの重量割合を1:1から20:1に、また第1重
合段階と第3重合段階の両者において反応せしるられる
モノマーの重量割合を1:2から20:1に調整して、
得られるプロピレン/エチレン共重合体。 - 【請求項2】 第2重合段階において、第1重合段階か
ら得られた重合体に、プロピレンとエチレンの間の分圧
割合が1:10から10:1となるような量割合のプロ
ピレンおよびエチレンの混合物を重合させる方法により
得られる、請求項(1)によるプロピレン/エチレン共
重合体。 - 【請求項3】 第3重合段階において、第2重合段階か
ら得られた重合体に、エチレンとプロピレンの間の分圧
割合が0.5:1から100:1となるような量割合の
エチレンおよびプロピレンの混合物を重合させる方法に
より得られる、請求項(1)あるいは(2)によるプロ
ピレン/エチレン共重合体。 - 【請求項4】 第1および第2重合段階において反応せ
しめられるモノマーの重量割合を1.5:1から10:
1に調整する方法により得られる、請求項(1)から
(3)のいずれかによるプロピレン/エチレン共重合
体。 - 【請求項5】 第1重合段階と第3重合段階の両者にお
いて反応せしめられるモノマーの重量割合を1:1.5
から10:1に調整する方法により得られる、請求項
(1)から(4)のいずれかによるプロピレン/エチレ
ン共重合体。 - 【請求項6】 まず第1重合段階において、20から4
0バールの圧力、60から90℃の温度、0.5から5
時間の反応混合物平均滞留時間で、チタン含有固体組成
分のほかにさらに共触媒としてアルミニウム化合物を含
有するツィーグラー/ナッタ触媒組成物を使用して、プ
ロピレンを重合させ、第2重合段階において、第1重合
段階の圧力より少なくとも7バール低い、5から30バ
ールの圧力、40から110℃の温度、0.2から4時
間の反応混合物平均滞留時間で、第1重合段階から得ら
れた重合体に、プロピレンおよびエチレンの混合物を重
合させて、動揺固定床において気相から、請求項(1)
から(5)のいずれかによるプロピレン/エチレン共重
合体を製造する方法において、次いで第3重合段階にお
いて、5から30バールの圧力、40から110℃の温
度、0.1から5時間の反応混合物平均滞留時間で、第
2重合段階から得られた重合体に、エチレンあるいはエ
チレンおよびプロピレンの混合物を重合させ、第1およ
び第2重合段階において反応せしめられる両モノマーの
重量割合を1:1から20:1に、また第1重合段階と
第3重合段階の両者において反応せしめられるモノマー
の重量割合を1:2から20:1に調整することを特徴
とする、請求項(1)から(5)のいずれかによるプロ
ピレン/エチレン共重合体を、動揺固定床において気相
から製造する方法。 - 【請求項7】 請求項(1)から(5)のいずれかによ
るプロピレン/エチレン共重合体から成形されるシート
および成形体。
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