JPH05178707A - 工業材料保護用殺微生物剤 - Google Patents

工業材料保護用殺微生物剤

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JPH05178707A
JPH05178707A JP4154238A JP15423892A JPH05178707A JP H05178707 A JPH05178707 A JP H05178707A JP 4154238 A JP4154238 A JP 4154238A JP 15423892 A JP15423892 A JP 15423892A JP H05178707 A JPH05178707 A JP H05178707A
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carbon atoms
alkyl
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case
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JP4154238A
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Ulrich Dr Heinemann
ウルリヒ・ハイネマン
Wilfried Paulus
ビルフリート・パウルス
Georg-Wilhelm Ludwig
ゲオルク−ビルヘルム・ルートビヒ
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/541,3-Diazines; Hydrogenated 1,3-diazines

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加水分解され難く、酸素、光、酸化剤及び還
元剤に対して安定で、且つキレート化され難い工業材料
保護用殺微生物剤を提供する。 【構成】 式 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は水素、ハロゲン、アル
キルなどを表わし、R5は水素又はアルキルを表わし、
Arはアリール又はヘタリールを表わす。)の2-(2-
ピリジニル)-ピリミジン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は工業材料の保護用の殺微生物剤
(microbicide)としての2-(2-ピリジニ
ル)-ピリミジンの使用に関する。
【0002】米国特許第3,296,272号に工業材料
の保護用の殺微生物剤としてのアルキルスルフイニル及
びアルキルスルホニルポリハロ-ピリジンの使用が開示
されている。しかしながら、これらのピリジン誘導体の
抗微生物活性はある指定の分野において満足されず;殊
にその欠点は水系で用いる場合、例えば分散塗料におい
て、殊にアルカリ性反応と共に塗料殺菌・殺カビ剤(f
ungicide)として用いる場合に加水分解に対す
るその鋭敏性にある(例えばドイツ国特許出願公開第
2,048,354号、14頁参照)。
【0003】それでも2-メルカプト-ピリジンN-オキ
シドは広範囲の抗微生物作用を有し、従って機能性水溶
液に対する保護剤として用いられる[K.H.ウオール
ホイザー(Wallhaeusser)、(1988)
「滅菌、消毒、保存(Sterilisation、D
esinfektion、Konservierun
g)」、ゲオルグ・チーメ・ベルラグ(Georg T
hieme Verlag)、シユツッツガルト]。し
かしこのものは酸素及び光の存在下で極めて不安定であ
り、そしてpH値が>9.5である場合に容易に対応する
効果のより小さいスルフイン酸に転化されるため、この
ピリジン誘導体は工業材料の保護用の殺微生物剤として
極めて限定された用途のみを有する。2-メルカプト-ピ
リジンN-オキシドの使用を制限する他の特徴はその酸
化剤及び還元剤に対する一般的な鋭敏性、並びにしばし
ば不都合を生じさせる金属イオン例えば鉄または銅イオ
ンとの着色したキレートの生成にある。
【0004】従ってこれらの欠点を有しない工業材料の
保護用の殺微生物剤を提供することが本発明の目的であ
る。
【0005】驚くべきことに、ある2-(2-ピリジニ
ル)-ピリミジンがこのものから工業材料を保護すべき
微生物に対して極めて広範囲の作用を有することが見い
出された。更に、これらの化合物は加水分解に対して高
度に安定であることが分った。
【0006】従って本発明は工業材料の保護用の殺微生
物剤としての式(I)
【0007】
【化2】
【0008】式中、R1は水素、ハロゲン、アルキル、
アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲノアルキル、アミノ
または(ジ)アルキルアミノを表わし、ここにジアルキ
ルアミノの場合、2個の基は随時これらのものが結合す
る窒素原子と一緒になって随時更にヘテロ原子を含有し
てもよく、且つ随時アルキル基1または2個で置換され
ていてもよい5〜7員の飽和もしくは不飽和環を形成
し;更にR1は各々の場合に随時置換されていてもよい
アリールオキシ、アリールチオ、アラルコキシまたはア
ラルキルチオを表わし、R2及びR3は相互に独立して各
々の場合に同一もしくは相異なり水素、ハロゲン、アル
キル、ハロゲノアルキル、アルコキシ、アルキルチオま
たはアルコキシカルボニルを表わすか、或いはR2及び
3は一緒になって環位置3及び4または4及び5を介
して結合する炭素原子3〜6個を有するアルキレン鎖を
表わし、R4は水素、ハロゲン、アルキル、ハロゲノア
ルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、メルカプト、アル
キルチオ、アミノまたは(ジ)アルキルアミノを表わ
し、ここにジアルキルアミノの場合、2個の基は随時こ
れらのものが結合する窒素原子と一緒になって随時更に
ヘテロ原子を含有してもよく、且つ随時アルキル基1ま
たは2個で置換されていてもよい5〜7員の飽和もしく
は不飽和環を形成するか;或いはR4はアルケニルオキ
シまたはアルキニルオキシを表わし、R5は水素または
アルキルを表わし、そしてArは未置換もしくは置換さ
れたアリールまたは未置換もしくは置換されたヘタリー
ルを表わす、の化合物の使用に関する。
【0009】上及び下に挙げられる式に示される好適な
置換基または基の範囲を以下に示す:一般式中のR1
2、R3、R4及びR5の定義におけるアルキルなる用語
は好ましくは炭素原子1〜6個、殊に好ましくは1〜4
個、特に1または2個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキルを表わす。挙げ得る例にはメチル、エチル、
n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、sec-ブチ
ル、i-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、i-ペンチル
及びt-ペンチルがある。
【0010】一般式中のR4の定義におけるアルケニル
オキシなる用語は好ましくは炭素原子2〜6個、殊に好
ましくは2〜4個、極めて殊に好ましくは2または3個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルオキシを
表わす。挙げ得る例にはビニルオキシ、アリルオキシ、
2-プロペニルオキシ、1-ブテニルオキシ、2-ブテニ
ルオキシ、3-ブテニルオキシ及び1-メタリルオキシが
ある。
【0011】一般式中のR4の定義におけるアルキニル
オキシなる用語は好ましくは炭素原子2〜6個、殊に好
ましくは2〜4個、極めて殊に好ましくは2または3個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキニルオキシを
表わす。例として次のものを挙げ得る:2-プロピニル
オキシ、1-ブチニルオキシ、2-ブチニルオキシ及び3
-ブチニルオキシ。
【0012】一般式中のR1及びR4の定義における
(ジ)アルキルアミノなる用語は各々直鎖状もしくは分
枝鎖状であることができ、且つ各々の場合に好ましくは
炭素原子1〜6個、殊に1〜4個を含み、メチル、エチ
ル、n-及びi-プロピルが挙げられるアルキル基1また
は2個を有するアミノ基を表わす。挙げ得る例にはメチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルア
ミノ、n-プロピルアミノ、ジ-n-プロピルアミノ、i-
プロピルアミノ及びジ-i-プロピルアミノがある。
【0013】ジアルキルアミノの場合、2個の基がこれ
らのものが結合する窒素原子と一緒になって環を形成す
る場合、後者のものは5〜7個、好ましくは5または6
個の環員を含む。環は二重結合1〜3個を含有し得る
が、好ましくは飽和のものである。環は更にヘテロ原
子、好ましくは酸素、硫黄及び窒素を含有し、そしてア
ルキル基1または2個、好ましくは1個で置換され得
る。例として次のものを挙げ得る:ピロリジノ、ピペリ
ジノ、モルホリノ、N-メチルピペラジノ、チオモルホ
リノ及び2,6-ジメチモルホリノ。
【0014】一般式中のArの定義における未置換もし
くは置換されたアリールなる用語はアリール部分中に好
ましくは炭素原子6〜10個を有するアリールを意味す
るものと理解される。例及び好適なものとして次のもの
を挙げ得る:未置換もしくは置換されたフエニルまたは
ナフチル、殊にフエニル。
【0015】未置換もしくは置換されたヘタリールなる
用語は好ましくはその環に随時各々の場合に好ましくは
炭素原子5または6個、殊に6個を有する更に飽和の炭
素環が融合されていてもよい、好ましくはヘテロ原子例
えば酸素、硫黄または窒素1〜5個、殊に1〜4個を有
するヘテロパラフイン性、ヘテロ芳香族及びヘテロオレ
フイン性5〜7員環を意味するものとして理解される。
例及び好適なものとして次のものを挙げ得る:ピロリジ
ニル、ピペリジニル、フリル、チエニル、ピラゾリル、
イミダゾリル、1,2,3-及び1,2,4-トリアゾリル、
オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、1,2,3-、1,3,4-、1,2,4-及び1,2,
5-オキサジアゾリル、アゼピニル、ピロリル、イソピ
ロリル、ピリジル、ピペラジニル、ピリダジニル、ピリ
ミジニル、ピラジニル、1,3,5-、1,2,4-、1,2,
3-トリアジニル、1,2,4-、1,3,2-、1,3,6-及
び1,2,6-オキサジニル、オキセピニル、チエピニ
ル、1,2,4-ジアゼピニル、キノリル、イソキノリ
ル、キナゾリル、キノキサリル、テトラゾリル、インド
リル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエ
ニル、ベンゾフリル、ベンズチアゾリル、ベンゾキサゾ
リル、チアジアゾリル、イソチアジアゾリル、オキサジ
アゾリル及びイソキサジアゾリル。
【0016】一般式中のR1、R2、R3及びR4の定義に
おけるハロゲノアルキルなる用語は好ましくは各々の場
合に好ましくは炭素原子1〜4個及び各々の場合にハロ
ゲン下で定義される同一もしくは相異なるハロゲン原子
1〜13個、好ましくは1〜6個を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキルを表わし;例及び好適なものとし
て次のものを挙げ得る:フルオロメチル、クロロメチ
ル、ブロモメチル、フルオロエチル、クロロエチル、ブ
ロモエチル、フルオロ-n-プロピル、クロロ-n-プロピ
ル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジクロロ
メチル、トリクロロメチル、ジフルオロエチル、トリフ
ルオロエチル、トリクロロエチル、クロロ-ジフルオロ
メチル、トリフルオロクロロエチル、クロロブチル及び
フルオロブチル。
【0017】一般式中のR1、R2、R3及びR4の定義に
おけるアルコキシなる用語は好ましくは炭素原子1〜6
個、殊に1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルコキシを意味するものとして理解される。例として次
のものを挙げ得る:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ並びにその異性体、i-プロポキシ、及びi-、
s-及びt-ブトキシ。
【0018】一般式中のR1、R2、R3及びR4の定義に
おけるアルキルチオなる用語は好ましくは炭素原子1〜
6個、殊に1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルチオを意味するものとして理解される。
【0019】例として次のものを挙げ得る:メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチル
チオ並びにその異性体例えばi-プロピルチオ及びi-、
s-及びt-ブチルチオ。次のものが殊に好ましい:メチ
ルチオ、エチルチオ、テトラフルオロエチルチオ、トリ
クロロエチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ及びト
リフルオロクロロエチルチオ。
【0020】一般式中のR2及びR3の定義におけるアル
コキシカルボニルなる用語はアルコキシ基中に炭素原子
1〜6個、好ましくは1〜4個を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルコキシカルボニルを意味するものとして
理解される。例として次のものを挙げ得る:メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、n-プロポキシカルボ
ニル、i-プロポキシカルボニル、n-、i-、s-及びt
-ブトキシカルボニル。
【0021】一般式中のR1の定義において、未置換も
しくは置換されたアリールオキシ及びアリールチオは一
般にアリール部分に好ましくは炭素原子6〜10個を有
するアリールオキシ及びアリールチオを表わす。例とし
て次のものを挙げ得る:未置換もしくは置換されたフエ
ノキシまたはフエニルチオ。
【0022】一般に、R1の定義における未置換もしく
は置換されたアラルキルオキシまたはアラルキルチオは
好ましくは直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭
素原子1〜6個及びアリール部分として好ましくはフエ
ニルを含む。例として次のアラルキルオキシまたはアラ
ルキルチオ基を挙げ得る:ベンジルオキシ及びベンジル
チオ。
【0023】一般式中のR1、R2、R3及びR4の定義に
おけるハロゲンはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素、好ま
しくはフッ素、塩素及び臭素を表わす。
【0024】そのままか、またはアリールオキシ、アリ
ールチオ、アラルキルオキシ及びアラルキルチオの如き
組成物中のアリール基またはヘタリール基の置換基は次
の置換基からなり、そして下記の意味を仮定し得る。
【0025】置換基としてのハロゲンは一般にフッ素、
塩素、臭素及びヨウ素、好ましくはフッ素、塩素及び臭
素、殊に好ましくはフッ素及び塩素を表わす。
【0026】置換基としてか、またはフエニルアルキル
チオまたはフエニルアルキルオキシの如き組成物におけ
るアルキルは一般に好ましくは炭素原子1〜6個、殊に
好ましくは1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルを表わし、極めて殊に好適なものはメチル及び
エチルである。例は上記のものが更に挙げられる。
【0027】置換基としてのアルコキシは一般にアルキ
ル基1個当り炭素原子1〜6個、殊に好ましくは1〜4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシを表わ
し;例及び好適なものとして次のものを挙げ得る:メト
キシ、エトキシ、n-及びi-プロポキシ、n-、i-、s
-及びt-ブトキシ、n-ヘキソキシ及びi-ヘキソキシ。
【0028】基における置換基としてのアルキルチオは
一般に好ましくは炭素原子1〜6個を有する直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキルチオを表わし、例えば次の基を
意味するものとして理解される:メチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオ並びにそ
の異性体例えば1-プロピルチオ、i-、s-及びt-ブチ
ルチオ、1-メチル-ブチルチオ、2-メチル-ブチルチオ
及び3-メチル-ブチルチオ。好適なアルキルチオ基は炭
素原子1〜4個を含む。次のものが殊に好ましい:メチ
ルチオ、エチルチオ、n-、i-、s-プロピルチオ並び
にn-、i-、s-及びt-ブチルチオ。
【0029】基における置換基としてのアルコキシカル
ボニルは一般にアルコキシ基中に炭素原子1〜6個、好
ましくは1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルコキシカルボニルを表わし;例として次のものを挙げ
得る:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n-
プロポキシカルボニル、i-プロポキシカルボニル、n
-、i-、s-及びt-ブトキシカルボニル。
【0030】基における置換基としてのシクロアルキル
は一般に好ましくは炭素原子3〜7個、殊に3、5また
は6個を有するシクロアルキルを表わす。例として次の
ものを挙げ得る:未置換もしくは置換されたシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
及びシクロヘプチル。
【0031】基における置換基としてのアルケニル及び
アルキニルは一般に好ましくは炭素原子2〜6個、殊に
好ましくは2〜4個、極めて殊に好ましくは2または3
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルまたは
アルキニルを表わす。例として次のものを挙げ得る:ビ
ニル、アリル、プロペン-2-イル、1-ブテニル、2-ブ
テニル、3-ブテニル、エチニル、1-プロピニル、2-
プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニ
ル。
【0032】基における置換基としてのアルケニルオキ
シ及びアルキニルオキシは一般に好ましくは炭素原子2
〜6個、殊に好ましくは2〜4個、極めて殊に好ましく
は3個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルオ
キシまたはアルキニルオキシを表わす。例として次のも
のを挙げ得る:アルキルオキシ、2-プロペニルオキ
シ、2-ブテニルオキシ、2-プロピニルオキシ、2-ブ
チニルオキシ。
【0033】基における置換基としてのハロゲノアルキ
ル及びハロゲノアルコキシは一般に各々の場合に炭素原
子1〜6個、殊に好ましくは1〜4個及び各々の場合に
ハロゲン下で定義される同一もしくは相異なるハロゲン
原子1〜13個、好ましくは1〜9個を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のハロゲノアルキルまたはハロゲノアル
コキシを表わし;例として次のものを挙げ得る:フルオ
ロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、フルオロエチ
ル、クロロエチル、ブロモエチル、フルオロ-n-プロピ
ル、クロロ-n-プロピル、ジフルオロメチル、トリフル
オロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ジフ
ルオロエチル、トリフルオロエチル、トリクロロエチ
ル、クロロ-ジフルオロ-メチル、トリフルオロクロロエ
チル、クロロブチル、フルオロブチル、フルオロメトキ
シ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、フルオロエトキ
シ、クロロエトキシ、ブロモエトキシ、フルオロプロポ
キシ、クロロプロポキシ、ブロモプロポキシ、フルオロ
ブトキシ、クロロブトキシ、フルオロ-i-プロポキシ、
クロロ-i-プロポキシ、ジフルオロメトキシ、トリフル
オロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキ
シ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロエトキシ、テト
ラフルオロエトキシ、トリクロロエトキシ、クロロジフ
ルオロメトキシ及びトリフルオロクロロエトキシ。
【0034】基における置換基としてのハロゲノアルキ
ルチオは一般に各々の場合に炭素原子1〜6個、殊に好
ましくは1〜4個及び各々の場合にハロゲン下で定義さ
れる同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜13個、好
ましくは1〜9個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハ
ロゲノアルキルチオを表わし;例として次のものを挙げ
得る:フルオロメチルチオ、クロロメチルチオ、ブロモ
メチルチオ、フルオロエチルチオ、クロロエチルチオ、
ブロモエチルチオ、フルオロプロピルチオ、クロロプロ
ピルチオ、ブロモプロピルチオ、フルオロブチルチオ、
クロロブチルチオ、ブロモブチルチオ、フルオロ-i-プ
ロピルチオ、クロロ-i-プロピルチオ、ジフルオロメチ
ルチオ、トリフルオロメチルチオ、ジクロロメチルチ
オ、トリクロロメチルチオ、ジフルオロエチルチオ、ト
リフルオロエチルチオ、テトラフルオロエチルチオ、ト
リクロロエチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ及び
トリフルオロクロロエチルチオ。
【0035】基における置換基としての(ジ)アルキル
アミノは一般に各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状及
び同一もしくは相異なることができ、そして好ましくは
各々の場合に炭素原子1〜6個、殊に1〜4個を含み、
メチル、エチル、n-及びi-プロピルが挙げられるアル
キル基1または2個を有するアミノ基を表わす。例とし
て次のものを挙げ得る:メチルアミノ、エチルアミノ、
n-プロピルアミノ、i-プロピルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジ-n-プロピルアミノ及びジ-i-
プロピルアミノ。
【0036】ジアルキルアミノの場合、2個の基がこれ
らと結合する窒素原子と一緒になって環を形成する場
合、後者のものは5〜7個、好ましくは5または6個の
環員を含む。環は二重結合1〜3個を含有し得るが、好
ましくは飽和される。環は更にヘテロ原子、好ましくは
酸素、硫黄または窒素を含み、そしてアルキル基1また
は2個、好ましくは1個で置換され得る。例として次の
ものを挙げ得る:ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリ
ノ、N-メチルピペラジノ、チオモルホリン及び2,6-
ジメチルモルホリノ。
【0037】基における置換基としての(ジ)アルキル
アミノカルボニルは一般にその各々が直鎖状もしくは分
枝鎖状及び同一もしくは相異なることができ、そして好
ましくは各々の場合に炭素原子1〜6個、殊に1〜4個
を含み、その際にメチル、エチル、n-及びi-プロピル
が挙げられるアルキル基1または2個を有するアミノカ
ルボニル基を表わす。例として次のものを挙げ得る:メ
チルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、ジメ
チルアミノカルボニル及びジエチルアミノカルボニル。
【0038】ジアルキルアミノの場合、2個の基がこれ
らと結合する窒素原子と一緒になって環を形成する場
合、後者のものは5〜7個、好ましくは5または6個の
環員を含む。環は二重結合1〜3個を包含し得るが、好
ましくは飽和される。環は更にヘテロ原子、好ましくは
酸素、硫黄または窒素を含むことができ、そしてアルキ
ル基1または2個、好ましくは1個で置換され得る。例
として次のものを挙げ得る:ピロリジノ、ピペリジノ、
モルホリノ、N-メチルピペラジノ、チオモルホリノ及
び2,6-ジメチルモルホリノ。
【0039】基における置換基としてのアルキルカルボ
ニルアミノは一般にアルキル基中に炭素原子1〜6個、
好ましくは1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルカルボニルアミノを表わし;例として次のもの
を挙げ得る:メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニ
ルアミノ、n-プロピルカルボニルアミノ、i-プロピル
カルボニルアミノ。
【0040】基における置換基としてのアルキルヒドラ
ゾは一般にアルキル部分に炭素原子1〜6個、好ましく
は1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
ヒドラゾを表わす。例として次のものを挙げ得る:2-
メチルヒドラゾ、2-エチルヒドラゾ、2-プロピルヒド
ラゾ及び2,2-ジメチルヒドラゾ。
【0041】式(I)は本発明により用いられるピリジ
ニルピリミジン誘導体の一般的定義を与える。好適に用
いる式(I)の化合物はR1が水素、ハロゲン、各々に
炭素原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキルチオを
表わすか、炭素原子1〜6個及び同一もしくは相異なる
ハロゲン原子1〜13個を有する直鎖状もしくは分枝鎖
状のハロゲノアルキル、アミノ、各々それぞれの直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜6個を
有するアルキルアミノまたはジアルキルアミノを表わ
し、ここにジアルキルアミノの場合、2個の基が随時こ
れらのものが結合する窒素原子と一緒になって随時酸
素、硫黄または窒素原子を含み、そして随時炭素原子1
または2個を有するアルキル基1または2個で置換され
ていてもよい5-または6員の飽和もしくは不飽和環を
形成し;更に各々随時同一もしくは相異なる置換基で1
または多置換されていてもよく、その際に挙げ得るフエ
ニル置換基にはハロゲン、シアノ、ニトロ、各々炭素原
子1または2個を有するアルキル、アルコキシまたはア
ルキルチオがあるフエノキシまたはフエニルチオ並びに
また各々炭素原子1または2個及び各々の場合にフッ素
及び/または塩素原子1〜5個を有するハロゲノアルキ
ル、ハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキルチオを
表わすか、或いはR1が各々それぞれの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有し、そ
して各々随時同一もしくは相異なる置換基で1または多
置換されていてもよく、その際にフエニル部分の適当な
置換基には上記のフエニル置換基があるフエニルアルコ
キシまたはフエニルアルキルチオを表わし、R2及びR3
が相互に独立し、そして同一もしくは相異なって各々の
場合に水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わすか、炭素原子1
〜6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜13
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル
を表わすか、各々の場合に炭素原子1〜6個を有する各
々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルチオを表
わすか、アルコキシ部分に炭素原子1〜6個を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルを表わす
か、或いはR2及びR3が炭素原子3〜5個を有し、且つ
環位置3及び4または4及び5を介して結合するアルキ
レン鎖を表わし、R4が水素、ハロゲン、炭素原子1〜
6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素
原子1〜6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1
〜13個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノア
ルキル、ヒドロキシル、メルカプト、各々炭素原子1〜
6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルコキシまたはアルキルチオ、アミノ、各々それぞれの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜
6個を有し、ここにジアルキルアミノの場合、2個の基
は随時これらのものが結合する窒素原子と一緒になって
随時酸素、硫黄または窒素原子を含み、そして随時炭素
原子1または2個を有するアルキル基1または2個で置
換されていてもよい5-または6員の飽和もしくは不飽
和環を形成するアルキルアミノまたはジアルキルアミノ
を表わすか、或いは各々の場合に炭素原子2〜6個を有
する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニル
オキシまたはアルキニルを表わし、R5が水素、炭素原
子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
を表わし、そしてArが各々随時同一もしくは相異なる
置換基で1または多置換されていてもよいフエニルまた
はヘタリールを表わし、ここにヘタリールは炭素原子1
〜5個及び炭素、硫黄及び窒素よりなる群からのヘテロ
原子1〜4個を有し、このものに随時5〜6員の飽和も
しくは不飽和炭素環が融合されていてもよく、そして随
時同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されて
いてもよいヘタリールを表わし、その際に挙げ得る置換
基にはハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アミ
ノ、メルカプト、炭素原子1〜6個を有する直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルキル、炭素原子1〜6個及び同一も
しくは相異なるハロゲン原子1〜13個を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、各々炭素原子1
〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルコキシまたはアルキルチオ、各々炭素原子1〜6個
及び各々の場合に同一もしくは相異なるハロゲン原子1
〜13個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状
のハロゲノアルキルチオまたはハロゲノアルコキシ、炭
素原子2〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルケニルまたはアルキニル、炭素原子2〜6
個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
ケニルオキシまたはアルキニルオキシ、炭素原子3〜8
個を有するシクロアルキル、各々直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有し、そして挙
げ得る他のフエニル置換基にはそれぞれ直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有し、こ
こにジアルキルアミノの場合、2個の基が随時これらの
ものが結合する窒素原子と一緒になって随時酸素、硫黄
または窒素原子を含み、そして随時炭素原子1または2
個を有するアルキル基1または2個で置換されていても
よい5-または6員の飽和もしくは不飽和環を形成する
(ジ)アルキルアミノ、或いは更にフエニルアミノ、随
時炭素原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルで1または2置換されていてもよいヒドラジノ
またはフエニル、並びにまた直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル部分に炭素原子1〜6個を有するアルキル-ま
たはフエニルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、そ
れぞれの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素
原子1〜6個を有し、ここにジアルキルアミノカルボニ
ルの場合、2個の基は随時これらのものが結合する窒素
原子と一緒になって随時酸素、硫黄または窒素原子を含
み、そして炭素原子1または2個を有するアルキル基1
または2個で置換されていてもよい5-または6員の飽
和もしくは不飽和環を形成する(ジ)アルキルアミノカ
ルボニル並びにまた炭素原子1〜6個を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルがあるか、或い
は2個の隣接したフエニル置換基が一緒になって随時酸
素、硫黄及び窒素よりなる群からの1個またはそれ以上
のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素原子1〜6個を有
するアルカンジイルを表わすものである。
【0042】殊に好適に用いられる式(I)の化合物は
1が水素、フッ素、塩素、臭素、各々炭素原子1〜4
個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、アルコキシまたはアルキルチオを表わすか、炭素
原子1〜4個及びフッ素及び/または塩素原子1〜9個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキルを
表わすか、アミノ、各々それぞれの直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有し、ここに
ジアルキルアミノの場合、2個の基が随時これらのもの
に結合する窒素原子と一緒になって随時酸素、硫黄また
は窒素原子と含み、そして随時メチル基1または2個で
置換されていてもよいアルキルアミノまたはジアルキル
アミノを表わし、更に各々随時同一もしくは相異なる置
換基で1または2置換されていてもよく、その際に挙げ
得る適当なフエニル置換基にはフッ素、塩素、臭素、シ
アノ、ニトロ、メチル、トリフルオロメチル、メトキ
シ、トリフルオロメトキシ、メチルチオまたはトリフル
オロメチルチオがあるフエノキシまたはフエニルチオを
表わすか、或いはR1が各々アルキル部分に炭素原子1
または2個を有し、そして各々随時同一もしくは相異な
る置換基で1または2置換されていてもよく、その際に
フエニル部分の適当な置換基には上記のフエニル置換基
があるフエニルアルコキシまたはフエニルアルキルチオ
を表わし、R2が水素、フッ素、塩素、臭素、炭素原子
1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
炭素原子1〜4個及びフッ素及び/または塩素原子1〜
9個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキ
ルを表わすか、炭素原子1〜4個を有する各々の場合に
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシまたはアルキルチ
オを表わすか、或いはアルコキシ部分に炭素原子1〜4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボ
ニルを表わし、R3が水素、フッ素、塩素、臭素、炭素
原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルを表わすか、或いはR2及びR3が一緒になって炭素原
子3または4個を有し、そして環位置3及び4または4
及び5を介して結合するアルキレン鎖を表わし、R4
水素、フッ素、塩素及び臭素、炭素原子1〜4個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素原子1〜4
個及びフッ素及び/または塩素原子1〜9個を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、ヒドロキシ
ル、メルカプト、炭素原子1〜4個を有する各々の場合
に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシまたはアルキル
チオ、アミノ、各々の場合にそれぞれの直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有し、こ
こにジアルキルアミノの場合、2個の基が随時これらの
ものが結合する窒素原子と一緒になって随時酸素、硫黄
または窒素原子を含み、そして随時メチル基1または2
個で置換されていてもよい5-または6員の飽和環を形
成するアルキルアミノまたはジアルキルアミノを表わす
か、或いは各々の場合に炭素原子3〜4個を有する各々
の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルオキシま
たはアルキニルオキシを表わし、R5が水素、炭素原子
1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを
表わし、そしてArが随時同一もしくは相異なる置換基
で1〜3置換されていてもよく、その際に挙げ得る適当
な置換基にはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニ
トロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、炭素原子1〜
4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素
原子1〜4個及びフッ素及び/または塩素原子1〜9個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、
各々炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルコキシまたはアルキルチオ、各々炭
素原子1〜4個を有し、且つ各々フッ素及び/または塩
素原子1〜9個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分
枝鎖状のハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキルチ
オ、各々炭素原子2〜4個を有する各々の場合に直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニル、各々
炭素原子3〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルケニルオキシまたはアルキニルオキシ、
炭素原子3〜6個を有するシクロアルキル、各々アルキ
ル部分に炭素原子1または2個を有するフエニル、フエ
ノキシ、フエニルチオ、フエニルアルコキシまたはフエ
ニルアルキルチオがあり;挙げ得る他のフエニル置換基
にはそれぞれの直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分
に炭素原子1〜4個を有し、ここにジアルキルアミノの
場合、2個の基が随時これらのものが結合する窒素原子
と一緒になって随時酸素、硫黄または窒素原子を含み、
そして随時メチル基1または2個で置換されていてもよ
い(ジ)アルキルアミノ;更にフエニルアミノ、随時炭
素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルまたはフエニルで1または2置換されていてもよい
ヒドラジノまたは直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部
分に炭素原子1〜4個を有するアルキル-もしくはフエ
ニルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、それぞれの
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜
4個を有し、ここにジアルキルアミノカルボニルの場
合、2個の基は随時これらのものが結合する窒素原子と
一緒になって随時酸素、硫黄または窒素原子を含み、そ
して随時メチル基1または2個で置換されていてもよい
5-または6員の飽和環を形成する(ジ)アルキルアミ
ノカルボニル;及びまた炭素原子1〜4個を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルがあるか、
または2個の隣接するフエニル置換基が一緒になって炭
素原子1〜4個を有し、そして随時酸素、硫黄及び窒素
よりなる群からのヘテロ原子1または2個を含んでいて
もよいアルカンジイルを表わすフエニルを表わし;そし
てArが更にヘタリールを表わし、ここにヘタリールが
各々随時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換され
ていてもよく、その際に挙げ得る適当なヘタリール置換
基にはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、
ヒドロキシル、メルカプト、アミノ、炭素原子1〜4個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、炭素原子
1〜4個及びフッ素及び/または塩素原子1〜9個を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、各々
炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルコキシまたはアルキルチオ、各々炭素原
子1〜4個を有し、且つ各々フッ素及び/または塩素原
子1〜9個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖
状のハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキルチオ、
各々炭素原子2〜4個を有する各々の場合に直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニル、各々炭素
原子3〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルケニルオキシまたはアルキニルオキシ、炭素
原子3〜6個を有するシクロアルキル、フエニル、フエ
ノキシ、フエニルチオ、各々アルキル部分に炭素原子1
または2個を有するフエニルアルコキシまたはフエニル
アルキルチオがあるピリジル、ピリミジル、ピラジニ
ル、キノリル、イソキノリル、ピロリル、インドリル、
ピラゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、トリ
アゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、フリル、ベンゾ
フリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリ
ル、オキサゾリル、ベンゾキサゾリル、イソキサゾリ
ル、チアジアゾリル、イソチアジアゾリル、オキサジア
ゾリルまたはイソキサジアゾリルを表わすものである。
【0043】極めて殊に好適に用いる式(I)の化合物
はR1が水素、フッ素、塩素、メチル、メトキシ、エト
キシ、n-プロピルまたはi-プロポキシ、メチルチオ、
エチルチオ、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、
ジフルオロメチルまたはクロロフルオロメチルを表わす
か、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジ
エチルアミノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、
チオモルホリノ、N-メチル-ピペラジノ、2,6-ジメチ
ルモルホリノを表わすか、或いはフエノキシ、フエニル
チオ、ベンジルオキシまたはベンジルチオを表わし、R
2が水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n-プ
ロピルまたはi-プロピルを表わすか、トリフルオロメ
チル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、ジクロロ
メチルを表わすか、メトキシまたはエトキシを表わす
か、或いはメトキシカルボニルまたはエトキシカルボニ
ルを表わし、R3が水素、フッ素、塩素、臭素、メチ
ル、エチル、n-プロピル、i-プロピルまたはt-ブチ
ルを表わし、R4が水素、フッ素、塩素、臭素、メチ
ル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ヒドロキ
シル、メルカプト、メトキシ、エトキシ、n-プロポキ
シ、i-プロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、n-プロ
ピルチオまたはi-プロピルチオ、n-ブチルチオ、i-
ブチルチオ、s-ブチルチオまたはt-ブチルチオを表わ
すか、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モ
ルホリノ、チオモルホリノ、N-メチルピペラジノまた
は2,6-ジメチルモルホリノを表わすか、或いは2-プ
ロペニルオキシまたは2-プロピニルオキシを表わし、
5が水素、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピ
ルまたはn-ブチルを表わし、そしてArが随時同一も
しくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよく、
その際に挙げ得る置換基にはフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アミノ、メルカプ
ト、メチル、エチル、n-プロピルもしくはi-プロピ
ル、n-ブチル、s-ブチル、i-ブチルもしくはt-ブチ
ル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオ
ロメチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチ
オ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリ
フルオロメチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ、ビ
ニル、2-プロペニル、2-プロピニル、2-プロペニル
オキシ、2-プロピニルオキシ、シクロプロピル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、フエニル、フエノキシ、
フエニルチオ、フエニルメトキシまたはフエニルメチル
チオがあり、更に挙げ得るフエニル置換基にはメチルア
ミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホ
リノ、N-メチルピペラジノ、2,6-ジメチルモルホリ
ノ、フエニルアミノ、ヒドラジノ、2-メチルヒドラジ
ノ、2,2-ジメチルヒドラゾ、2-フエニルヒドラゾ、
メチルカルボニルアミノ、フエニルカルボニルアミノ、
アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチル
アミノカルボニル、メトキシカルボニルまたはエトキシ
カルボニルがあるフエニルを表わし;そして更に各々随
時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていて
もよく、その際に挙げ得る適当なヘタリール置換基には
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、ヒドロ
キシル、アミノ、メルカプト、メチル、エチル、n-プ
ロピルもしくはi-プロピル、n-ブチル、s-ブチル、
i-ブチルもしくはt-ブチル、トリフルオロメチル、ト
リクロロメチル、ジフルオロメチル、メトキシ、エトキ
シ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメトキシ、
ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、クロロ
ジフルオロメチルチオ、ビニル、2-プロペニル、2-プ
ロピニル、2-プロペニルオキシ、2-プロピニルオキ
シ、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、フエニル、フエノキシ、フエニルチオ、フエニルメ
トキシまたはフエニルメチルチオがあり、更に挙げ得る
ヘタリール置換基にはメチルアミノ、ジメチルアミノ、
エチルアミノ、ジエチルアミノ、ピロリジノ、ピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ、N-メチルピペラジ
ノ、2,6-ジメチルモルホリノ、フエニルアミノ、ヒド
ラジノ、2-メチルヒドラゾ、2,2-ジメチルヒドラ
ゾ、2-フエニルヒドラゾ、メチルカルボニルアミノ、
フエニルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、メチル
アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、メトキ
シカルボニルまたはエトキシカルボニルがあるピリジ
ル、ピリミジル、ピラジニル、キノリル、ピロリル、イ
ンドリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾ
リル、チエニル、ベンゾチエニル、フリル、ベンゾフリ
ル、チアゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリルまたは
オキサジアゾリルを表わすものである。
【0044】次の一般式(I)のピリジニルピリミジン
誘導体を個々に挙げ得る:
【0045】
【化3】
【0046】R2、R3、R4=H;Ph=フエニル
【0047】
【表1】
【0048】本発明に用いられる式(I)の化合物は下
記の方法の1つにより得ることができる。
【0049】A)式(Ia)
【0050】
【化4】
【0051】式中、R1、R2、R3、R5及びArは上記
の意味を有する、のピリジニルピペリジン誘導体が式
(II)
【0052】
【化5】
【0053】式中、R1、R2、R3、R5及びArは上記
の意味を有し、そしてXはハロゲンを表わす、のハロゲ
ン置換されたピリジニルピリミジン誘導体を適当ならば
溶媒の存在下にて、適当ならば塩基の存在下にて、触媒
の存在下にて、そして水素圧下で脱ハロゲン化する場合
に得られるか、 B)式(Ib)
【0054】
【化6】
【0055】式中、R1、R2、R3、R5及びArは上記
の意味を有し、そしてR4-1はメルカプト、アルコキ
シ、アルキルチオ、アミノまたは(ジ)アルキルアミノ
を表わし、ここにジアルキルアミノの場合、2個の基は
随時これらのものが結合する窒素原子と一緒になって随
時更にヘテロ原子を含み、そして随時アルキル基1また
は2個で置換されていてもよい5〜7員の飽和もしくは
不飽和環を形成するか、或いはR4-1はアルケニルオキ
シまたはアルキニルオキシを表わす、のピリジニルピリ
ミジンが式(II)
【0056】
【化7】
【0057】式中、R1、R2、R3、R5及びArは上記
の意味を有し、そしてXはハロゲンを表わす、のハロゲ
ン置換されたピリジニルピリジン誘導体を適当ならば希
釈剤の存在下及び適当ならば塩基の存在下にて式(II
I)
【0058】
【化8】R4-1−M (III) 式中、R4-1は上記の意味を有し、そしてMは水素また
はアルカリ金属陽イオンを表わす、の化合物と反応させ
る場合に得られるか、 c)式(Ic)
【0059】
【化9】
【0060】式中、R1、R2、R3、R5及びArは上記
の意味を有し、そしてR4-2は水素またはアルキルを表
わす、のピリジニルピリミジン誘導体が式(II)
【0061】
【化10】
【0062】式中、R1、R2、R3、R5及びArは上記
の意味を有し、そしてXはハロゲンを表わす、のハロゲ
ン置換されたピリジニルピリミジン誘導体を適当ならば
希釈剤の存在下及び適当ならば塩基の存在下で式(I
V)
【0063】
【化11】
【0064】式中、R4-2は上記の意味を有し、そして
6はメチルまたはエチルを表わす、のジエステル誘導
体と反応させ、そして生じる置換されたピリジニルピリ
ミジンを適当ならば希釈剤の存在下及び塩基の存在下で
加水分解し、続いて酸の存在下で脱カルボキシル化する
場合に得られるか、或いは D)式(Id)
【0065】
【化12】
【0066】式中、R1、R2、R3、R5及びArは上記
の意味を有し、そしてR4-3は水素、アルキルまたはハ
ロゲノアルキルを表わす、のピリジニルピリミジン誘導
体が式(V)
【0067】
【化13】
【0068】式中、R1、R2及びR3上記の意味を有す
るか、またはその酸付加塩を表わす、のピコリンアミジ
ン誘導体を α)適当ならば希釈剤の存在下及び適当ならば塩基の存
在下で式(VI)
【0069】
【化14】
【0070】式中、R5及びArは上記の意味を有し、
4-3は水素、アルキルまたはハロゲノアルキルを表わ
し、そしてEは脱離基を表わす、のアリールケトンと環
化させるか、 β)適当ならば希釈剤の存在下及び適当ならば塩基の存
在下で式(VII)
【0071】
【化15】
【0072】式中、R5及びArは上記の意味を有し、
4-3は水素、アルキルまたはハロゲノアルキルを表わ
し、そしてR7は炭素原子1〜4個を有するアルキルを
表わす、のアセタールと反応させるか、 γ)適当ならば希釈剤の存在下及び適当ならば塩基の存
在下で式(VIII)
【0073】
【化16】
【0074】式中、R5及びArは上記の意味を有し、
そしてR4-3は水素、アルキルまたはハロゲノアルキル
を表わす、の1,3-ジオキソ誘導体と反応させるか、ま
たは δ)適当ならば希釈剤の存在下で式(IX)
【0075】
【化17】
【0076】式中、Ar及びR5は上記の意味を有し、
4-3は水素、アルキルまたはハロゲノアルキルを表わ
し、そしてR8は炭素原子1〜4個を有するアルキルを
表わす、のジアセタールと反応させる場合に得られる。
【0077】例えば、出発物質として4-クロロ-2-
(2-ピリジル)-6-(4-フルオロフエニル)-ピリミ
ジン及び水素並びに触媒としてパラジウム/木炭を用い
る場合、工程(A)は次式により記述し得る:
【0078】
【化18】
【0079】例えば、出発物質として4-クロロ-2-
(2-ピリジル)-6-(4-フルオロフエニル)-ピリミ
ジン及びナトリウムメチラートを用いる場合、工程
(B)は次式により記述し得る:
【0080】
【化19】
【0081】例えば、4-クロロ-2-(2-ピリジル)-
6-(4-フルオロフエニル)-ピリミジン及びマロン酸
ジエチルを用いる場合、工程(C)は次式により記述し
得る:
【0082】
【化20】
【0083】例えば、出発物質として2-ピリジニル-ア
ミジン塩酸塩、1-(4-シクロヘキシル-フエニル)-3
-ジメチルアミノ-プロペン-オン及びナトリウムメチラ
ートを用いる場合、工程(D-d)は次式により表わし
得る:
【0084】
【化21】
【0085】例えば、2-ピリジニル-アミジン塩酸塩及
び1-フエニル-3,3-ジメトキシ-プロパン-1-オンを
用いる場合、工程(D-β)は次式により記述し得る:
【0086】
【化22】
【0087】例えば、出発物質として2-ピリジニル-ア
ミジン塩酸塩及び1-フエニル-1,3-ブタンジオンを用
いる場合、工程(D-γ)は次式により記述し得る:
【0088】
【化23】
【0089】例えば、2-ピリジニル-アミジン塩酸塩及
び1,1,3,3-テトラメトキシプロピル-ベンゼンを用
いる場合、工程(D-δ)は次式により記述し得る:
【0090】
【化24】
【0091】式(II)は工程(A)、(B)及び
(C)を行う際に出発物質として必要とされるハロゲン
置換されたピリジニルピリミジン誘導体の一般的定義を
与える。この式(II)において、R1、R2、R3
5、Ar及びXはこれらの置換基に対して好適なもの
として本発明により用いる式(I)の物質の記載に関連
して既に挙げられた基を表わす。
【0092】式(II)の化合物は新規である。しかし
ながら、これらのものは公知の方法と同様に、例えば式
(V)
【0093】
【化25】
【0094】式中、R1、R2及びR3は上記の意味を有
するか、またはその酸付加塩を表わす、のピコリナミン
誘導体を適当ならば希釈剤例えばメタノール、エタノー
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジン、N,
N-ジメチルホルムアミド、水または水及び上記希釈剤
の混合物の存在下並びに適当ならば塩基例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、ナトリウム
メチラート、カリウムメチラート、トリエチルアミンま
たはN,N-ジエチルアニリンの存在下にて50〜150
℃の温度で式(X)
【0095】
【化26】
【0096】式中、Ar及びR5は上記の意味を有し、
そしてR9はメチルまたはエチルを表わす、のベンゾイ
ル酢酸エステルと環化させて式(XI)
【0097】
【化27】
【0098】式中、R1、R2、R3、R5及びArは上記
の意味を有する、の同等に新規な化合物を生じさせ、そ
して適当ならば生じる式(XI)の化合物を単離し、次
にこれらのものを適当ならば希釈剤例えばベンゼン、ト
ルエンまたはクロロベンゼンの存在下でハロゲン化剤例
えば塩化チオニル、ホスゲン、塩化ホスホリル、五塩化
リン、臭化ホスホリルまたは三臭化リンを用いて50乃
至150℃間の温度でハロゲン化することにより得られ
る(ヨーロッパ特許出願公開第259,139号及び同
第270,362号参照)。
【0099】式(V)のピコリナミン誘導体またはその
酸付加塩はある場合に公知であり、そして/または公知
の方法と同様に製造し得る(ヨーロッパ特許出願公開第
259,139号及び同第270,362号参照)。
【0100】式(III)は工程(B)を行う際に出発
物質として更に必要とされる化合物の一般的定義を与え
る。この式(III)において、R4-1及びMは好まし
くはこれらの置換基に対して好適なものとして本発明に
より用いられる式(I)の物質の記載に関連して既に挙
げられた基を表わす。
【0101】式(III)の化合物は一般的に公知の有
機化学の化合物である。
【0102】式(IV)は工程(C)を行う際に出発物
質として更に必要とされるジエステル誘導体の一般的定
義を与える。この式(IV)において、R4-2及びR6
好ましくはこれらの置換基に対して好適なものとして本
発明により用いられる式(I)の物質の記載に関連して
既に挙げられた基を表わす。
【0103】式(IV)の化合物は一般的に公知の有機
化学の化合物である。
【0104】式(VI)の工程(D-α)を行う際に出
発物質として更に必要とされるアリールケトンの一般的
定義を与える。この式(VI)において、R4-3、R5
びArはこれらの置換基に対して好適なものとして本発
明により用いられる式(I)の物質の記載に関連して既
に挙げられた基を表わす。
【0105】Eは好ましくはハロゲン、殊に塩素、臭素
またはヨウ素を表わすか、ジアルキルアミノ例えばジメ
チルアミノを表わすか、或いは各々の場合に随時置換さ
れていてもよいアルキルスルホニルオキシ、アルコキシ
スルホニルオキシまたはアリールスルホニルオキシ例え
ばメタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシ、メトキシスルホニルオキシ、エトキシスル
ホニルオキシまたはp-トルエンスルホニルオキシを表
わす。
【0106】式(VI)の化合物は一般的に公知の有機
化学の化合物である。
【0107】式(VII)は工程(D-β)を行う際に
出発物質として更に必要とされるアセタールの一般的定
義を与える。この式(VII)において、Ar、R4-3
及びR5はこれらの置換基に対して好適なものとして本
発明により用いられる式(I)の物質の記載に関連して
既に挙げられた基を表わす。
【0108】R7は好ましくはメチルまたはエチルを表
わす。
【0109】式(VIII)は工程(D-γ)を行う際
に更に必要とされる1,3-ジオキソ誘導体の一般的定義
を与える。この式(VIII)において、Ar、R4-3
及びR5はこれらの置換基に対して好適なものとして本
発明により用いられる式(I)の物質の記載に関連して
既に挙げられた基を表わす。
【0110】式(VII)及び(VIII)の化合物は
一般的に公知の有機化学の化合物である。
【0111】式(IX)は工程(D-δ)を行う際に出
発物質として更に必要とされるジアセタールの一般的定
義を与える。この式(IX)において、Ar、R4-3
びR5はこれらの置換基に対して好適なものとして本発
明により用いられる式(I)の物質の記載に関連して既
に挙げられた基を表わす。
【0112】R8は好ましくはメチルまたはエチルを表
わす。
【0113】式(IX)の化合物は一般的に公知の有機
化学の化合物である。
【0114】式(Ia)の新規な化合物の製造に対する
工程(A)は好ましくは希釈剤を用いて行う。この目的
に適する希釈剤は実質的にすべての不活性有機溶媒であ
る。これらのものにはベンゼン、トルエン、キシレン、
テトラヒドロフラン及びジオキサン、エステル例えば酢
酸メチル及び酢酸エチル、アルコール例えばメタノー
ル、エタノール及びイソプロパノール、並びに水が含ま
れる。水、メタノール、エタノール、酢酸エチル及びト
ルエンまたはこれら希釈剤の混合物を好適に用いる。
【0115】工程(A)を行う場合、反応温度は実質的
な範囲内で変え得る。一般に、本法は0乃至100℃
間、好ましくは20乃至50℃間の温度で行う。
【0116】工程(A)は好ましくは触媒を用いて行
う。適する触媒は通常の水素化触媒例えばラネー・ニッ
ケル、元素状白金またはパラジウムであり、パラジウム
/活性炭を好適に用いる。
【0117】工程(A)は塩基の存在下で行う。適当な
塩基の例にはアルカリ金属水酸化物例えば水酸化ナトリ
ウム及び水酸化カリウム、アルカリ土金属水酸化物例え
ば水酸化カルシウム、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金
属酢酸塩及びアルカリ金属アルコラート例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリ
ウムエチラート、カリウムメチラートまたはカリウムエ
チラート、アンモニア、アミン例えばジエチルアミン、
或いは塩化性イオン交換体がある。
【0118】工程(A)は一般に1〜5気圧、好ましく
は1〜3気圧の水素圧力で行う。処理のために、触媒を
濾別し、反応溶液を水で処理し、そして混合物を有機溶
媒で抽出する。更に常法により処理を行う。
【0119】工程(A)を行う際に、式(II)のハロ
ゲン化されたピリジニルピリミジン誘導体1モル当り1
〜10モル、好ましくは1〜5モルの水素及び0.01
〜1モル、好ましくは0.01〜0.1モルの触媒を一般
に用いる。
【0120】式(Ib)の新規な化合物の製造に対する
工程(B)は好ましくは希釈剤を用いて行う。この目的
に適する希釈剤は実質的にすべての不活性有機溶媒であ
る。これらのものには脂肪族及び芳香族の、随時ハロゲ
ン化されていてもよい炭化水素例えばペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、石油エーテル、ベンジ
ン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化
メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、
クロロベンゼン及びo-ジクロロベンゼン、エーテル例
えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、グリコール
ジメチルエーテル及びジグリコールジメチルエーテル、
テトラヒドロフラン及びジオキサン、アルコール例えば
メタノール、エタノールまたはイソプロパノールが含ま
れる。エーテル例えばジエチルエーテル、ジオキサン及
びテトラヒドロフラン、並びにアルコール例えばメタノ
ール及びエタノール、またはこれら希釈剤の混合物を好
適に用いる。
【0121】工程(B)を行う場合、反応温度は実質的
な範囲内で変え得る。一般に、本法は0乃至150℃、
好ましくは10乃至120℃間の温度で行う。
【0122】工程(B)は塩基の存在下で行う。アルカ
リ金属水酸化物例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カ
リウム、或いは有機塩基例えばナトリウムメチラート、
トリエチルアミンまたはピリジンを好適に用いる。
【0123】工程(B)を行う際に、式(II)のハロ
ゲン置換されたピリジニルピリミジン誘導体1モル当り
1〜3モル、好ましくは1〜1.5モルの式(III)
の化合物を一般に用いる。
【0124】工程(B)を行う際に、反応混合物を必要
とされる温度で数時間撹拌する。処理を常法により行
い、続いて適当ならばクロマトグラフイーにより精製す
る。
【0125】式(Ic)の新規な化合物の製造に対する
工程(C)は好ましくは希釈剤を用いて行う。この目的
に適する希釈剤は実質的にすべての不活性有機溶媒であ
る。これらのものには好ましくは脂肪族及び芳香族の、
随時ハロゲン化されていてもよい炭化水素例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、塩化エチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン及びo
-ジクロロベンゼン、エーテル例えばジエチルエーテル
及びジブチルエーテル、テトラヒドロフラン及びジオキ
サン、ケトン例えばアセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソプロピルケトン及びメチルイソブチルケトン、
エステル例えば酢酸メチル及び酢酸エチル、ニトリル例
えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、ジメチルス
ルホキシド及びスルホラン、並びにこれら希釈剤の混合
物が含まれる。
【0126】工程(C)の最初の反応工程を行う場合、
反応温度は実質的な範囲内で変え得る。一般に、この反
応工程は−10乃至180℃間、好ましくは0乃至15
0℃間の温度で行う。
【0127】工程(C)の最初の反応工程は塩基の存在
下で行う。アルカリ金属水素化物例えば水素化ナトリウ
ム、アルキルリチウム例えばn-ブチルリチウム、リチ
ウムジアルキルアミド例えばリチウムジイソプロピルア
ミド(LDA)、アルカリ金属アルコラート例えばナト
リウムメチラート及びナトリウムエチラート、並びに金
属水酸化物例えば水酸化ナトリウムを好適に用いる。
【0128】工程(C)の最初の反応工程を行う際に、
式(II)のハロゲン置換されたピリジニルピリミジン
誘導体1モル当り0.5〜2モル、好ましくは1〜1.5
モルの式(IV)のジエステル誘導体及び1〜3モル、
好ましくは1〜2モルの塩基を一般に用いる。
【0129】工程(C)の第2の反応工程を行う場合、
反応温度は実質的な範囲内で変え得る。一般に、第2の
反応工程は0乃至150℃間、好ましくは10乃至10
0℃間の温度で行う。
【0130】工程(C)の第2の反応工程は塩基の存在
下で行う。アルカリ金属水酸化物例えば水酸化ナトリウ
ム及びアルカリ金属炭酸塩例えば炭酸ナトリウムを好適
に用いる。
【0131】工程(C)の第2の反応工程を行う際に、
用いる式(II)のハロゲン置換されたピリジニルピリ
ミジン誘導体1モル当り1〜6モル、好ましくは2.1
〜5モルの塩基を一般に用いる。
【0132】工程(C)の脱カルボキシル化反応を行う
場合、反応温度は実質的な範囲内で変え得る。一般に、
反応は0乃至200℃間、好ましくは20乃至150℃
間の温度で行う。
【0133】工程(C)の脱カルボキシル化反応は酸の
存在下で行う。無機酸例えば硫酸または塩酸及び有機酸
例えば酢酸を好適に用いる。
【0134】工程(C)の脱カルボキシル化反応を行う
際に、用いる式(II)のハロゲン置換されたピリジニ
ルピリミジン1モル当り1〜10モル、好ましくは2.
5〜6モルの酸を一般に用いる。
【0135】工程(C)は常法により行う。処理のため
に、反応混合物を中和し、濃縮し、そして抽出する。生
成物をクロマトグラフイーまたは再結晶により精製す
る。
【0136】式(I-d)の化合物の製造に対する工程
(D-α)は好ましくは希釈剤を用いて行う。この目的
に適する希釈剤は実質的にすべての不活性有機溶媒であ
る。これらのものには好ましくはエーテル例えばテトラ
ヒドロフラン及びジオキサン、アミド例えばジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド及びピリジン、並び
にアルコール例えばメタノール及びエタノールが含まれ
る。
【0137】工程(D-α)を行う場合、反応温度は実
質的な範囲内で変え得る。一般に、本法は0乃至200
℃間、好ましくは50乃至150℃間の温度で行う。
【0138】工程(D-α)は塩基の存在下で行う。金
属アルコラート例えばナトリウムメチラート及びナトリ
ウムエチラート、並びに有機塩基例えばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン及びN,N-ジエチルアニリンを好
適に用いる。
【0139】反応を行い、そして反応生成物を常法によ
り減圧下での濃縮に続いて、適当ならばクロマトグラフ
イー精製により処理する。
【0140】工程(D-α)を行う際に、式(V)のピ
コリンアミジン誘導体1モル当り1〜3モル、好ましく
は1〜1.5モルの式(VI)のアリールケトン及び0.
1〜5モル、好ましくは0.1〜2.5モルの塩基を一般
に用いる。
【0141】式(I-d)の化合物の製造に対する工程
(D-β)は好ましくは希釈剤を用いて行う。この目的
に適する希釈剤はエーテル例えばテトラヒドロフラン及
びジオキサン、アミド例えばジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド並びにピリジン、水、または上記溶
媒の混合物である。
【0142】工程(D-β)を行う場合、反応温度は実
質的な範囲内で変え得る。一般に、本法は0乃至200
℃、好ましくは50乃至150℃間の温度で行う。
【0143】工程(D-β)は塩基の存在下で行う。無
機塩基例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは
炭酸カリウム、或いは有機塩基例えばナトリウムメチラ
ート、トリエチルアミンまたはN,N′-ジエチルアニリ
ンを好適に用いる。
【0144】処理のために、生じた無機塩を濾過により
除去する。濾液を濃縮し、そして適当ならばクロマトグ
ラフイーまたは再結晶により精製する。
【0145】工程(D-β)を行う際に、式(V)のピ
コリンアミジン誘導体1モル当り1〜3モル、好ましく
は1〜1.5モルの式(VII)のアセタール及び0.0
1〜3モル、好ましくは0.1〜1モルの塩基を一般に
用いる。
【0146】工程(D-γ)は塩基の存在下で行う。ア
ルカリ金属アルコラート例えばナトリウムメチラート及
びナトリウムエチラート、並びに有機塩基例えばトリエ
チルアミン及びN,N-ジエチルアニリンを好適に用い
る。
【0147】工程(D-γ)を行う際に、式(V)のピ
コリンアミジン誘導体1モル当り1〜3モル、好ましく
は1〜1.5モルの式(VIII)の1,3-ジオキソ誘
導体及び0.1〜5モル、好ましくは0.1〜2.5モル
の塩基を一般に用いる。
【0148】工程(D-γ)を行う際に、反応混合物を
必要とされる温度で数時間撹拌する。
【0149】反応生成物を処理し、そして常法により単
離する。
【0150】工程(D)、変法(δ)は好ましくは希釈
剤を存在させずに行う。しかしながらまた、次の希釈剤
の1つを用いることができる:脂肪及び芳香族の、随時
ハロゲン化されていてもよい炭化水素例えばペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、石油エーテル、
ベンジン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩
化炭素、クロロベンゼン及びo-ジクロロベンゼン、エ
ーテル例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、グ
リコールジメチルエーテル及びジグリコールジメチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサン、ケトン例
えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトン及びメチルイソブチルケトン、エステル例えば
酢酸メチル及び酢酸エチル、ニトリル例えばアセトニト
リル及びプロピオニトリル、アミド例えばジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド及びN-メチル-ピロリ
ドン、並びにまたジメチルスルホキシド、テトラメチレ
ンスルホン及びヘキサメチルリン酸トリアミド。
【0151】工程(D)、変法(δ)を行う場合、反応
温度は実質的な範囲内で変え得る。一般に、本変法は0
乃至200℃、好ましくは50乃至150℃間の温度で
行う。
【0152】工程(D-δ)を行う際に、式(V)のピ
コリンアミジン誘導体1モル当り1〜5モル、好ましく
は1〜3モルの式(IX)のジアセタールを一般に用い
る。工程(D-δ)を行う際に、反応混合物を必要とさ
れる温度で数時間撹拌する。処理を常法により、混合物
を減圧下で濃縮し、続いてクロマトグラフイーにより精
製することにより行う。
【0153】本発明により保護される工業材料は工業に
おける用途に対して製造された非生命材料である。例え
ば、本発明による活性化合物により微生物的変化または
破壊から保護される工業材料は微生物により攻撃され、
そして分解され得る糊、紙及びボード、織物、皮革、木
材、塗料及びプラスチック製品、冷却潤滑剤並びに他の
材料であり得る。また保護される材料はその機能が微生
物の増殖により損なわれ得る製造プラントの一部例えば
冷却水循環系を含む。本発明の範囲内に挙げられる工業
材料は好ましくは糊、紙及びボード、皮革、木材、塗
料、冷却潤滑剤及び熱輸送液である。
【0154】挙げ得る工業材料を劣化または変化させ得
る微生物の例にはバクテリア、菌・カビ(fung
i)、酵母、藻類及び粘液生物(slime orga
nism)がある。本発明により用いる化合物は好まし
くは菌・カビ、殊にカビ、永久に変色させる菌・カビ及
び木材を破壊する菌・カビ、並びに粘液生物及び藻類に
対して作用する。
【0155】例として次の属の微生物を挙げ得る:アル
タナリア属(Alternaria)例えばアルタナリ
ア・テヌイス(Alternaria tenui
s)、アスペルギルス属(Aspergillus)例
えば黒色コウジ菌クロカビ(Aspergillus
niger)、ケトミウム属(Chaetomium)
例えばケトミウム・グロボスム(Chaetomium
globosum)、コニオホラ属(Conioph
ora)例えばコニオホラ・プテアナ(Conioph
ora puteana)、レンチヌス属(Lenti
nus)例えばレンチヌス・チグリヌス(Lentin
us tigrinus)、ペニシリウム属(Peni
cillium)例えばペニシリウム・グラウクム(P
enicillium glaucum)、ポリポルス
属(Polyporus)例えばポリポルス・ベルシコ
ラー(Polyporus versicolor)、
アウレオバシジウム属(Aureobasidium)
例えばアウレオバシジウム・プルランス(Aureob
asidium pullulans)、スレロホーマ
属(Selero phoma)例えばスレロホーマ・
ピチオフイラ(Selerophoma pityop
hila)、トリコデルマ属(Trichoderm
a)例えばトリコデルマ・ビリデ(Trichoder
ma viride)、エシエリヒア属(Escher
ichia)例えば大腸菌(Escherichia
coli)、プソイドモナス属(Pseudomona
s)例えば緑膿菌(Pseudomonas aeru
ginosa)、ブドウ球菌(Staphylococ
cus)例えば黄色ブドウ球菌(Staphyloco
ccus aureus)、更に淡水及び海水藻類。
【0156】使用の分野に依存して、本発明により用い
る活性化合物は通常の調製物例えば溶液、乳化液、懸濁
液、粉末、ペースト及び顆粒に転化し得る。
【0157】これらの調製物はそれ自体公知の方法で、
例えば活性化合物を適当ならば表面活性剤例えば乳化剤
及び/または分散剤を用いて液体溶媒及び/固体担体か
らなる伸展剤と混合することにより製造することがで
き、その際に適当ならば例えば伸展剤として水を用いる
場合に補助剤として有機溶媒例えばアルコールを用いる
ことができる。
【0158】活性化合物に対する液体溶媒の例には例え
ば水、アルコール例えば低脂肪族アルコール、好ましく
はエタノールもしくはイソプロパノールまたはベンジル
アルコール、ケトン例えばアセトンまたはメチルエチル
ケトン、液体炭化水素例えばベンジル留分、ハロゲン化
された炭化水素例えば1,2-ジクロロエタンがある。工
業材料の保護に用いる殺微生物剤は一般に1〜95重量
%、好ましくは10〜75重量%の量の活性化合物を含
む。
【0159】本発明により用いる活性化合物の使用濃度
は防除する微生物の種及び発生並びに保護する材料の組
成に依存する。最適の投与割合は一連の試験により求め
得る。一般に、使用濃度は保護する材料を基準として
0.001〜5重量%、好ましくは0.05〜1.0重量
%の範囲である。また本発明により用いる活性化合物は
他の公知の活性化合物との混合物として使用し得る。例
として次の活性化合物を挙げ得る:ベンジルアルコール
モノ(ポリ)ヘミホルマール及び他のホルムアルデヒド
放出化合物、ベンズイミダゾリル-メチルカルバメー
ト、テトラメチルチウラムジスルフイド、ジアルキルジ
チオカルバメートの亜鉛塩、2,4,5,6-テトラクロロ
イソフタロニトリル、チアゾリルベンズイミダゾール、
メルカプトベンゾチアゾール、2-チオシアナトメチル
チオベンゾチアゾール、メチレンビスチオシアネート、
フエノール誘導体例えば2-フエニルフエノール、(2,
2′-ジヒドロキシ-5,5′-ジクロロ)-ジフエニルメ
タン及び3-メチル-4-クロロ-フエノール、有機スズ化
合物、N-トリハロゲノメチルチオ化合物例えばフオル
ペット、フルオルフオルペット及びジクロロフルアニ
ド、アゾール殺菌・殺カビ剤(fungicide)例
えばテブコナゾール、プロピコナゾール及びアザコナゾ
ール、ヨードプロパルギル誘導体、及びイソチアゾリノ
ン誘導体。
【0160】適当である他の活性化合物は殺藻剤(al
gicide)、殺軟体動物剤(molluscici
de)、船底塗料にコロニーを作る「海洋動物」に対す
る活性化合物及び殺虫剤である。
【0161】続いての実施例における%は重量によるも
のである。
【0162】
【実施例】使用例 [実施例1]菌・カビに対する効果を測定するために、
本発明により用いられる活性化合物の最小阻害濃度(M
ICs)を求めた:本発明による活性化合物を0.1m
g/l〜5000mg/lの濃度でブルーアの麦芽汁
(brewer′s wort)及びペプトンから調製
した寒天に加えた。寒天が固化した場合、このものを表
に示す試験生物の純粋培地で汚染した。培地を28℃及
び相対大気湿度60〜70%で2週間貯蔵し、そしてM
ICを測定した。MICは用いた微生物種の生長が全く
生じない活性化合物の最低の濃度であり;下の表に示
す。
【0163】
【表2】
【0164】[実施例2] バクテリアに対する作用 活性化合物を1〜5000ppmの濃度で栄養培地とし
て肉汁を含む寒天に加えた。栄養培地を順次各々の場合
に表IIに示す試験生物で感染させ、そして感染した培
地を28℃及び相対大気湿度60〜70%で2週間保持
した。MICは用いた微生物種の生長が全く生じない最
低の活性化合物の濃度である。MIC値を表IIに示
す。
【0165】表II 下記の活性化合物のバクテリアに対する作用:MCI
値、mg/l。
【0166】
【表3】 [実施例3]緑色藻類、青色藻類、褐藻類及び珪藻類
[スチココッカス・バシラリス・ナエゲリ(Stich
ococcus bacillaris Naegel
i)、エウグレナ・グラシリス・クレブス(Eugle
na gracilis Klabs)、クロレラ・ピ
レノイドサ・チック(Chlorella pyren
oidosa Chick)、ホルミジウム・フオベオ
ラルム・ゴモント(Phormidium foveo
larum Gomont)、オシラトリア・ゲミナタ
・メネギニ(Oscillatoria gemina
ta Meneghini)及びフエドダクチルム・ト
リコルヌツム・ボーリン(Phaedodactylu
m tricornutum Bohlin)]の混合
培地を滅菌水4リットル当り塩化アンモニウム0.2
g、硝酸ナトリウム4.0g、リン酸水素二カリウム1.
0g、塩化カルシウム0.2g、硫酸マグネシウム2.0
5g及び塩化鉄0.02gを含むアレン栄養溶液[Ar
ch.Mikrobiol.17、34〜53(195
2)]に加え、そして空気を吹き込んだ。2週間後、藻
類の生長を阻害する活性化合物濃度が存在しない場合、
栄養溶液の色調は藻類の激しい生長により濃い帯緑青色
に変った。
【0167】藻類に対する試験物質の最小阻害濃度(M
IC) 試験物質No.:9 MIC、mg/l:1 [実施例4](塗料における殺菌・殺カビ作用) 塗料における殺菌・殺カビ作用を塗料で得られたコーテ
イングのカビに対する耐久性を試験することにより求め
た。
【0168】試練はデフエンス・スタンダーズ・ラボラ
トリーズ・マリビルノング/オーストラリア(Defe
nse Standards Laboratorie
sMaribyrnong/Australia)のレ
ポート219に従い、次のように行った:試験する塗料
を適当な基体の両面にはけ塗りした。
【0169】実際の条件に担当する結果を得るために、
試験片のあるものを試験前に新鮮な空気の温度流で処理
した(7日間;40℃)。
【0170】この方法で製造した試験片に栄養寒天上に
置いた。試験片及び栄養基体を菌・カビの胞子で汚染し
た。29±1℃及び相対大気湿度80〜90%で1〜3
週間貯蔵した後、試料を取り出した。試験片に菌・カビ
が残っていないか、または末端で感染時以下の量が観察
された場合に塗料は永久に耐カビ性である。
【0171】汚染に対し、塗料破壊物として公知である
か、またはしばしば塗料上に生じる次の9種の菌・カビ
の胞子を用いた。
【0172】1.アルタナリア・テヌイス(Alter
naria tenuis) 2.黄色コウジ菌キカビ(Aspergillus f
lavus) 3.黒色コウジ菌クロカビ(Aspergillus
niger) 4.アスペルギルス・ウスツス(Aspergillu
s ustus) 5.クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladospo
riumherbarum) 6.ペシロマイセス・バリオツテイ(Paecilom
ycesvariotii) 7.ペニシリウム・シトリヌム(Penicilliu
m citrinum) 8.アウレオバシジウム・プルランス(Aureoba
sidiumpullulans) 9.スタチボトリス・アトラ・コルダ(Stachyb
otrysstra Corda) 塗料の全固体含有量をベースとして0〜2重量%の、殺
菌・殺カビ活性に対して試験する化合物をポリ酢酸ビニ
ルベースの市販の分散塗料の試料中に配合した。この試
験において、塗料の全固体含有量を基準として0.6重
量%のみのピリジニルピリミジン誘導体No.9を含む
試料でさえも永久的に耐カビ性の塗料を与えた。
【0173】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0174】1.工業材料の保護用の殺微生物剤として
の式
【0175】
【化28】
【0176】式中、R1は水素、ハロゲン、アルキル、
アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲノアルキル、アミノ
または(ジ)アルキルアミノを表わし、ここにジアルキ
ルアミノの場合、2個の基は随時これらのものが結合す
る窒素原子と一緒になって随時更にヘテロ原子を含有し
てもよく、且つ随時アルキル基1または2個で置換され
ていてもよい5〜7員の飽和もしくは不飽和環を形成
し;更にR1は各々の場合に随時置換されていてもよい
アリールオキシ、アリールチオ、アラルコキシまたはア
ラルキルチオを表わし、R2及びR3は相互に独立して各
々の場合に同一もしくは相異なり水素、ハロゲン、アル
キル、ハロゲノアルキル、アルコキシ、アルキルチオま
たはアルコキシカルボニルを表わすか、或いはR2及び
3は一緒になって環位置3及び4または4及び5を介
して結合する炭素原子3〜6個を有するアルキレン鎖を
表わし、R4は水素、ハロゲン、アルキル、ハロゲノア
ルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、メルカプト、アル
キルチオ、アミノまたは(ジ)アルキルアミノを表わ
し、ここにジアルキルアミノの場合、2個の基は随時こ
れらのものが結合する窒素原子と一緒になって随時更に
ヘテロ原子を含有してもよく且つ随時アルキル基1また
は2個で置換されていてもよい5〜7員の飽和もしくは
不飽和環を形成するか;或いはR4はアルケニルオキシ
またはアルキニルオキシを表わし、R5は水素またはア
ルキルを表わし、そしてArは未置換もしくは置換され
たアリールまたは未置換もしくは置換されたヘタリール
を表わす、の化合物の使用。
【0177】2.工業材料が塗料、プラスチックまたは
プラスチック製品であることを特徴とする、上記1に記
載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲオルク−ビルヘルム・ルートビヒ ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエルト 1・ケメルホフシユトラーセ181

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工業材料の保護用の殺微生物剤としての
    式 【化1】 式中、R1は水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、
    アルキルチオ、ハロゲノアルキル、アミノまたは(ジ)
    アルキルアミノを表わし、ここにジアルキルアミノの場
    合、2個の基は随時これらのものが結合する窒素原子と
    一緒になって随時更にヘテロ原子を含有してもよく且つ
    随時アルキル基1または2個で置換されていてもよい5
    〜7員の飽和もしくは不飽和環を形成し;更にR1は各
    々の場合に随時置換されていてもよいアリールオキシ、
    アリールチオ、アラルコキシまたはアラルキルチオを表
    わし、 R2及びR3は相互に独立して各々の場合に同一もしくは
    相異なり水素、ハロゲン、アルキル、ハロゲノアルキ
    ル、アルコキシ、アルキルチオまたはアルコキシカルボ
    ニルを表わすか、或いはR2及びR3は一緒になって環位
    置3及び4または4及び5を介して結合する炭素原子3
    〜6個を有するアルキレン鎖を表わし、 R4は水素、ハロゲン、アルキル、ハロゲノアルキル、
    ヒドロキシル、アルコキシ、メルカプト、アルキルチ
    オ、アミノまたは(ジ)アルキルアミノを表わし、ここ
    にジアルキルアミノの場合、2個の基は随時これらのも
    のが結合する窒素原子と一緒になって随時更にヘテロ原
    子を含有してもよく且つ随時アルキル基1または2個で
    置換されていてもよい5〜7員の飽和もしくは不飽和環
    を形成するか;或いはR4はアルケニルオキシまたはア
    ルキニルオキシを表わし、 R5は水素またはアルキルを表わし、そしてArは未置
    換もしくは置換されたアリールまたは未置換もしくは置
    換されたヘタリールを表わす、の化合物の使用。
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